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私は父が土建屋であったこともあり、現場という言葉に何か心が躍るところがある。何というか魑魅魍魎も突然出没することもある緊張感ある現場。しかし何かロマンが隠れていたり、義理人情があったりも。
そして、この7-8年熱中している考古学の領域の現場。発掘現場に対するあこがれがあり、移植ごてを握ってみたいとか、そんな衝動が蠢いていた。それが不思議なご縁でほんのちょっとかもしれないが実現した。まあ、若くないのにここまで体験できることは実にありがたいことである。掘るじいじ・・・「掘る女」という映画の名作があったが。
そして、地層をリアルに見たりして五感で味わうことができた。地層。層というだけであってだいたい境が目視できる。そして、そこにはドラマがあるようだ。自然の力で流入した土。人工的に誰かが掘ったりした跡・・そしてつくづく、時代の流れ歴史を実感させていただいた。
そんな現場のそばに椎の木があった。かなりの大木なので樹齢400年とかなのだろう。そして、なぜか懐かしい気持ちがあふれその木に、そっと手のひらをつけてみた。思ったより柔らかく暖かさえ感じた。椎の木は幼かったころ近くの本塩町に大木があって、夏が近づくと強烈なにおいがして花が咲いた。そのことを思い出すのだ。
U先生について「生き甲斐の心理学」を20年以上学んできたが、心理学もいろいろな分野があるが、生育史が基本だと思う。フロイトの研究から、教育や福祉でもおなじみのエリクソンの人格形成論が出てくる。一人の人生を8つの段階に分けて、研究している。五感との関係もあるので、私の椎の木体験は6歳ごろの目的志向性・自発性・罪悪感の世界と密接につながってきているようだ。同じ人格形成論でもロジャースの19の命題もあるが、難解できちっと学ばなければ理解しづらいが、こころの形成過程を別の角度で分析できる。
そんなことで、考古学の発掘と心理学は似ていないようで結構相通じるところがある。そして、文化が大きく変わったりするように人生も、私のようにある時はまるで別人になったように変わることすらある。
そして、椎の大木は人生も文化の地層も眺めている。樹の文化はよいものだ。
縄文世界を感じるとき 8/10
「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」
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森裕行
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