今朝は、東京も台風一過で快晴である。昨晩は雨が降る中外出していたので、その落差もあり感情はウツから一挙に幸福感かな?
さて、二日間本の整理整頓をしていると、中にXX30年記念といった、会社や共同体などの小冊子がいくつか出てきた。今日はオフでもあるので、ぼんやりとそうした一冊を朝から眺めているといろいろなことが思い出された。懐かしい人の若い時の写真・・・。年をとってくると、10年とか20年が速く過ぎ去っていく。その中で、平穏な時もあるが台風のような出来事というのがある。突然の暴風雨のように、気圧の落差が激しいためにストレス曲線は、不安ー>怒りー>身体症状ー>ウツー>錯乱の階段を急激に駆け上っていく。
こうした時は人間弱いもので一人ではなすすべもなく、ひたすらストレス曲線を登るだけだが、師や友人、知人、家族等に助けられて、台風に耐えしのび切り抜けられたことが印象的だ。うまく切り抜けるポイントは、あわてて台風の中で外に出るような危険行動を控え、温かい会話で少しリラックスし、まず冷静に現実を受け入れるということが重要なようだ。
暗い感情に共通ともいわれるが、ウツという感情も、その人の持つ理想と現実のギャップから生じると考えると便利だ。そして、自分の理想や現実を見直してギャップを心理的に縮小化するということもあるが、もう一つアイデンティティの統合といったこともあるようだ。今年青森に行ったときにブナをよく見たが、このブナは雪にめっぽう強いそうだ。大雪が降ったりすると枝が折れたり、時には木自体が折れたりするが、ブナは柔軟に耐えて生き抜く。それゆえに生き残り、周りはブナ林となってしまう。大雪というギャップは埋まらないが、自分が変わることで耐えるのだろう。まあ、ブナは何千年という単位でアイデンティティの統合を行ってDNAを変えてきたのだろう。
自分は草原の中の大木か、雑草か? 5/10