昨晩は友人と語らい早く寝たこともあり、朝4時過ぎに眼が覚めた。次女が居間で、卒業制作を黙々と行なっていて、緊張感がある朝であった。
ふと、眼に止まった宮本武蔵の五輪書を開いてみた。最初のところに。「・・天道と観世音を鏡として、十月十日の夜寅の一てんに、筆をとって書初むるもの也・・」に眼が留まった。「寅の一てん」に注があり、午前四時三十分とある。
宮本武蔵が、62歳で亡くなる前、60歳のころに書いた五輪書、凄い迫力のある文書である。そして、宮本武蔵がこの五輪書を書き始めた同じ時刻に不思議にも364年後に、見ず知らずの私が読んでいる。
今ここに生きていること。その事実を緊張をもって知覚すること。最近どこかに生じ始めた自分のマンネリズム、倦怠感を打破するためによかった。
武蔵は言う。「死ぬるといふ道を嗜む」。日頃から、いかに死をいさぎよくするかということを心掛けるということである。
不用なことを削ぎ落とし、真剣になろう!
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五輪書は、岩波文庫(宮本武蔵著、渡辺一郎校注)を参考にしました。
こちらにもコメントしてみました。
五輪の書、私は読んだことは有りませんが、興味をそそられますね。
やはり、一芸に秀でた人というのはすばらしい。さっそく明日、本屋に行ってみよう。