祖父は、私が高校生1年の冬に自宅で亡くなった。
亡くなる前の1年間のことが、時々思い出される。それまでの祖父とは違う意外な一面が、記憶に深く刻まれている。
或る日、町の酒屋のお爺さんであるAさんを家に呼んで、お酒を酌み交わしていたのを覚えている。今から思うと、町内会の仲間でいろいろ思い出があったのだと思う。
また、或る日、祖父と居間に二人で居るとき、祖父が自分の出生について淡々と私に話してくれた。その内容は江戸時代のころの話で親戚の誰もが知らない内容だった。
亡くなる9ヶ月前に、私は高校受験をし、祖父の母校と同じ高校に入学した。そんなこともあり、また、末っ子の長男でもあって、親近感があったのかもしれない。
祖父の思い出は以上だが、亡くなった父の思い出もある。そして、何人かの親戚・知人もある。
自分の死が近づくとき、人は何を考え、誰に何を語るのだろうか。淡々と、自分だけが知っている事実を話し、こころを整理しているようにも思える。感謝の意を伝えたりしているようにも思える・・・・
さて、自分が亡くなる前、誰に何を話すだろうか?
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