イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

温かい交流の中での幸福感・・今も縄文時代も(7/10 愛の孤独から)

2022-03-22 | 第四章「愛とゆるし」

コロナ禍もある程度収まり、3月も終わりに差し掛かる今、仲間で散策したり花見をする機会が増えてきたようだ。

先日も春の国立市を散策したが、谷保天満宮にも寄った。そこの狛犬は写真のように赤ちゃんの狛犬が親に抱かれているような温かいお姿で、春の日にふさわしく温かい気分になった。

私たちは幸福感を生まれてからいろいろな味わうが、一人よりも親しい方と共に感じる幸福感のほうがより豊かに感じられないだろうか。親しい方とは、他者であるが、親しい人もあるが生き物(ペット)であったり神仏であったりすることもあるだろう。

その神仏も例えばキリスト教の神は三位一体の神であり、父と子と聖霊の交流が一つの特徴。交流と愛との深い関係をほのめかしてもいる。

さて、この狛犬だが縄文のことをずっと考えている私なので、勝坂式土器(約5000年前ころ)によく出てくる玉抱き三叉文をイメージしてしまった。古層の縄文文化がひょっとしたらこんなところに狛犬となって表れているのではと妄想してしまった。・・・真偽はともかく、温かい愛の交流の中での幸福感という意味では怒られるかもしれないが、この狛犬も玉抱き三叉文も共通点と言えるかもしれない。

温かい交流の中での幸福感。ウクライナ侵攻、コロナ禍を引き起こした環境問題。こういった厳しい現実の中で、もう一度交流の意味を自問自答し、新たな一歩を始めたいと思うのだが、皆さまいかがでしょうか?

7/10 愛の孤独から

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統御感あふれる縄文芸術・・縄文人の辞世の句は(6/10 愛の孤独から)

2022-03-20 | 第四章「愛とゆるし」

町田市の田端遺跡のすぐそばの公園あたりは縄文時代の土器などを制作する村であった。公園から遊歩道のある尾根道までは多摩ニュータウンを開発する以前は結構急な斜面であり、尾根近くには大規模な粘土採掘場も併設していることもあり、境川沿いの村々だけでなく大栗川水系の八王子市の拠点的な村々まで含んだ一大センターであった可能性があると思っている。

最近よくこの多摩境駅のそばを散策するが、縄文中期から後期前半にかけての1,000年村の人々が制作した土器や土偶などに思いを寄せることが多い。この時代は勝坂式、曽屋式、加曾利E、堀之内式などに相当するが、その芸術性、霊性は素晴らしい。縄文時代は文字を採用しなかった文化であり、俳句や和歌のように後世に名を残しはしないが、その作品の美しい形態、肌触り、象徴的で時に豊かな物語を示すような表現から、幸福曲線を追求し統御感まで高めた縄文人の存在を想定することは簡単だ。

この村の近くの忠生A遺跡をはじめとする美しい土器、土偶や土偶付深鉢も当然作ったはずだ。写真は昨年通った江戸博の「東京に生きた縄文人」展のときの写真。

同じ時期の縄文中期時代には親戚筋と言ってよい中部高地では藤内遺跡の神像筒形土器をはじめ国宝級の芸術性豊かな遺品。さらに北陸のほうの火炎式土器・・・。もちろん、縄文中期も良いが後期・晩期の遺品もいうまでもなく。外国の展示会などでの評判を考えると、これから日本でも後期や晩期の遺品への一層の関心も集まるように思う。

縄文人も現代人と同様に、何のために生きているかを考え抜き、心の中を自然体で探求し、厳しい現実の中をしっかりと生き抜くための遺産を残してくれたのだと思う。縄文人の平均寿命は30歳程度と言われる。作られた土器なども、今の感覚でいうと辞世の作と呼ばれるものも多かったのではと推察する。その表現の意味を解読することは我々にとってもとても大事なことのように思う。

6/10 愛の孤独から

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統御感に富んだ芭蕉、啄木、西行、一茶の辞世の句 (5/10 愛の孤独から)

2022-03-17 | 第四章「愛とゆるし」

統御感の中でしあわせにあの世へ旅立つ。理想とするところだが、日本の著名な俳句や和歌の偉人はどのような歌を残して逝ったのだろうか。

アイデンティティの統合や現実吟味力もあるが、歌を書くという行為そのものに当然ながら防衛機制が働いているはず。それが臨終に近い身体や思考が弱まる中でどう働くか、霊性とは何かといろいろ考えるうちに、4人の有名な詩人(俳人、和歌、詩)の辞世の歌を思索してみた。

芭蕉の歌
「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」
侘び寂の美を追求された人生の歌として有名であり、かけ廻るという自由感は何とも素晴らしいく統御感の歌ともいえる。ただ、個人的には幸福という点で本人はどう感じていたかは不明だが、何か寂しさが漂い、愛の孤独はどうだったのかと心配になる点がある。

石川啄木
「呼吸(いき)すれば、
 胸の中(うち)にて鳴る音あり。
 凩(こがらし)よりもさびしきその音!」
26歳の若さで亡くなるということを考えるといたたまれない気持ちになる。胸の音を凩に昇華しある種の美を感じるが、やはり寂しさには、愛の孤独がつながり統御感ではないように感じる。

西行
「願わくは花の下にて春死なんその如月の望月の頃」
3月15日ごろの歌なので、この花は桜か梅かと考えると梅のようにも感じる。桜が有名になったのは江戸時代なのだ。。それはそうとしても、この句の描く美しさや温かさ・霊性はやはり統御感の道を生き抜いた人だと感じてしまう。しかし、どこか視覚的で温かさというか霊性という意味で知性化が強すぎるのではと思ってしまう。

一茶
「盥(たらい)から 盥へうつる ちんぷんかん」
産湯の盥と亡くなったときの湯灌(ゆかん)の盥を対比させ、その間の人生をちんぷんかんぷんとするのは何とも凄い。しかし死をも何か温かいものと実感できるので私は優れた俳句だと感じる。個性の美豊かな一茶で好き嫌いがあるとおもうが、私は一番霊性を感じる好きな歌だ。

文章を書くことは防衛機制でいうと、昇華とか知性化などにも関係がある行為であるが、身体が弱り思考も弱った臨終に魂の声となるとどうなのだろう。辞世の句とは何か。いろいろ考えてしまう。専門家でもない私であるが、皆さまは4つの歌をどう評価されるだろうか。

5/10 愛の孤独から

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夢を幸福曲線で育てる・・(4/10 愛の孤独から)

2022-03-16 | 第四章「愛とゆるし」

2015年から2016年にかけて生まれて初めて本格的な小説を書いた。「縄文小説 森と海と月 五千年前の愛と魂」である。あれから随分たつが第二作も育てつつある。

私にとって縄文小説は昨日の話の続きでもあるが、幸福曲線を平安感から友好的感情、健康感、幸福感、を経て統御感に育てていく場でもあるようだ。

昨日の「苦海浄土」の美しい不知火の魂の世界から、私は平安感を感じたように思う。愛そのものの魂の力は凄いものである。50年前のブドウ畑での祖父との語らいから感じた違和感は受容され、その底に魂を感じ平安感を覚えたのだろうか。

小説は理科系出身の私にとっては縁遠いものだったが、幸福曲線で育てるという視点から考えると、意外にもシンプルでそう難しいものでもなかった。

平安感をベースにまず小説の初期条件を揃える。ロケットであれば、発射時刻や天候、場所、ロケットの特性や発射角度などを揃えることのようだ。小説では時代や場所、時刻、登場人物(系図、名前、性格・・・)が具体的にイメージされてくると、不思議に登場人物が友好的感情の下で息づきだす。そして、五感や喜怒哀楽のもとに話が展開しだす。それは、筆者が作るというより勝手に登場人物が動き出すというのが本当かもしれない。やがて、身体的症状と交錯する中で健康感が得られ、ウツ感情と交錯する中で幸福感。そして錯乱と交錯する中で統御感が得られていくのだ。現代の小説はストレス曲線の話が万とあるが、幸福曲線の小説は意外に少ない。

さて、幸福曲線で育てていくには生き甲斐の心理学では3つの要素が重要視されている。一つめはアイデンティティの統合。私の場合はカトリックの信仰が縄文小説といえども要になる。信じて見える世界は縄文の宗教であろうと、現代のキリスト教であろうと共通のところがある。二つ目は自然体で防衛機制をうまく開放していること。これは簡単なようで難しい。初期設定を間違えているとすぐに墜落するようなものだ。また、自然体が崩れ知性化が進むと、魂が見えなくなり退屈な小説になってしまう。そして三つめは現実吟味力。小説といえどもそれなりの論理性というか世の常識も必要。

私の場合は縄文小説で夢を育てるわけだが、皆さんの場合はどうだろうか。自然体で自分の傾向や渇望。そして希望を感じること。さらに自分のバックボーンの確認をし、緊張ではなくリラックスして自分を制御し、現実吟味力も発揮していく。それらが備わっていれば統御感の世界に導いてくれるのではないだろうか。

4/10 愛の孤独から

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統御感のある人生を送るには・・(3/10 愛の孤独から)

2022-03-14 | 第四章「愛とゆるし」

エンディングノートを書かなければならない年になってきたが、悔いのない人生を送るということをよく考えるようになった。その一つのイメージは、この世から旅立つ時に錯乱の中ではなく統御感の中で元気よく周りの人に冗談の一つでも言いながら旅立つことがある。

統御感というのは生き甲斐の心理学でよく言われる感情であるが、反対の概念が錯乱。そして統御感を得るには人のまねをしたりせず、自分で納得できる道を選びあゆむ必要があると言われている。忖度や空気を読むばかりでは統御感は身につかないようで、自分の道を選び歩む人に与えられるめぐみのようだ。

そんなことで、残りの人生の歩み方をいろいろ考えているわけだが、自分の道を考える上で大事なことは私にとって憂鬱な問題だったり、錯乱するような問題がヒントになる。美しい春なのに信じられないようなウクライナ侵攻。もう十年くらい経つが3.11の大地震による原発のメルトダウンや津波。それは・・・20歳ごろに大学で専攻を決めるころの鬱々としたころに原型があるかもしれない。それらの問題は罪悪感や無力感、怒りをはじめとする様々な感情を湧き起こす。しかし、こうした感情はこれからの希望への一歩となるかもしれない。

私が20歳前後のころ、公害問題が大いに話題になった。大気汚染、海や川の汚染は酷く、水俣病が最も話題になり、「苦海浄土」を驚きをもって読んだりした。私の父の広島の郷里が瀬戸内海沿岸で公害問題も無縁ではなかった。汚染された海や魚を見ながら将来私は化学を勉強すべきなのだろうかと真面目に考えたりした。今と比べるとまだまだ自然が残り古代や縄文時代?につながるような風習や文化が息づいていた時代だった。にも拘わらず科学技術に支えられた社会は、皆が真面目に働いているようだったがトンデモない問題を引き起こしていたのだった。

20歳の夏。ブドウ畑で祖父と流行り始めて町にもできたボーリング場の話をした時、祖父は真面目に孫の話を聞いてはくれたが、ボーリングが何故楽しいのか理解できず怪訝な表情をしていたことを思い出す。戦後は公害だけでなく様々な不思議なものを産みだしているようだった。

ブドウ畑での祖父とボウリング場という不思議な対比は、縄文文化と現代みたいな不思議な対比に似ているところがある。現代は便利で華々しいが、何か起こると破滅的な状況になってしまう倒錯の世界。縄文時代は弥生文化が入り500年くらいかけて消えていくが、その後も北海道や沖縄の方はしばらく継続していく。10,000年以上つづく強靭な縄文時代はウクライナ、3.11,公害問題、あるいは私は戦争を知らない世代であるが、父母の時代の3.10を代表とする戦争を産んだ文化とは何か違う。その本質は精神的な何かだと思うが獏としてつかめない。こうした問いに何か答えたい。そして表現できたらなあと獏とした夢を抱いている。

しかし、何故縄文小説とかにのめり込んで行ったのだろうか。たまたま、昔の幼稚園の時のアルバムが残っていて先ほどぼんやりと眺めていたが、担任の幼稚園の先生は私に「いろいろ考えて作るのが好きでした」というコメントをされていた。自分ではよくわからないものだが、その5歳くらいの私の傾向は人生の最終段階でも変わらないようである。

3/10 愛の孤独から

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