イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

個性の美を意識する効用‥今も縄文時代も (2/10 愛の孤独から)

2022-03-12 | 第四章「愛とゆるし」

周りに合わせて自分を制したり抑えたりし、波風立てずに暮らしていくのがつらくなり、リラックスし自然体で自分の道を歩むようになると不思議な現象に出会う。自然体でいる自分から離れていく人がいる一方、不思議に近づいてくる人も出て来る。このようなことは、人生のいろいろな局面でおこるようだ。

小学校の2年生の時にアラスカに生き、一年足らずに日本に戻ったときもそうであった。子供だから大人より自由にしているわけだが、同じことをしてもアラスカでは褒められるのに、日本では叱られたりする。大人になって「生き甲斐の心理学」を学んでからAという環境・文化からB、C, Dといった異なる環境・文化に移った経験をしたが、これまた同じ。同じ自分なのに周りの反応が異なるのだ。

さらに、「生き甲斐の心理学」を学んでいくなかで、環境・文化といった大きな枠組みではなく、集まってる人による場の雰囲気で反応が大きく変わることに気づく。深層心理学的に「自分以外の他人は驚きの対象」ということを学んだが実にそのとおりなのだ。

さて、今日はここで終わらない。1970年台に読んでいたく感動した石牟礼道子の「 苦海浄土」 のことを思い出したからである。当時は公害問題がクローズアップされており、その流れの中で読んだ本であるが、自分の人生に影響を与えたようだった。普通ではない中でこそ人間とは何かが問われる。「生き甲斐の心理学」の人間観は「人の身体は神の神殿」という聖パウロの思想の影響が大きいが、50歳代になって福祉の世界に入り、障がい者の世界に足を踏み入れたのは「 苦海浄土」 の影響もあったかもしれない。人間の本質。人間の尊厳とか言われるが、それは本当に尊く美しい。

個性の美とは何か。一人ひとりの「自分以外の他人は驚きの対象」と言われる領域の先に、魂の世界、美の世界があるのではないだろうか。

ところで縄文時代はどうだったのだろうか。中期の村は複数のグループから成り立ち、そのグループ間では交流関係が殆どないということが一般的だったという説がある。生活の中にうまく多様性を取り入れていたのかもしれない。考えてみれば井上ひさしの短編だったか、日本語の標準化の前などは、例えば江戸の屋敷にはいろいろな地方からの使用人がいて、東北と九州の人との間では方言で通じなかったそうだ。そういう時代が日本では当たり前で、縄文時代はさらにその上を行っていたと考えられないだろうか。

最後に、他人の個性の美を意識するようになると、不思議な効果があり自分の個性の美に気づき始める。とかく他者否定や自己否定の方向に走りがちな私であるが、自他肯定の道を歩むうえでも個性の美を意識することはとても役立つようだ。

2/10 愛の孤独から

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信仰のめぐみを巡って・・今も縄文時代も(1/10 愛の孤独から)

2022-03-08 | 第四章「愛とゆるし」

ユーミンの歌に「やさしさに包まれて」があり、「小さいころには神様がいて・・」の歌詞は聞くたびに昔のことを思い出し胸が熱くなる。私はカトリックで幼児洗礼。小さいころは母に連れられて遠くのカトリック教会に通ったものだ。と言って母だけがカトリックであり父も一緒に暮らしていた祖父母も仏教。とは言え、暮らしていた町にはプロテスタントの教会が二つあり。今思えばキリスト教色が強い環境で育ったのだろう。

そんな私も青年時代になると教会に行かなくなった。高校2年のころ哲学書なども読みカトリックは信じられなくなった。ユーミンの歌ではないがある程度合理的な思考が身について来ると、そういう傾向になるのは一般的なのだろう。信仰とは理性的に教理を研究すれば身につくものでは無かった。

そんな私が信仰に目覚めたのはいくつかの出来事が重なった結果のようだった。どこかで求めつづけ、困難な時期にめぐみのように得られる。そういうものではなかろうか。そういえば私の父も実家は熱心な浄土真宗の地であったが、小さな仏壇を買って家で祈るようになったのは祖母が亡くなってからだった。

さて、最近は遺跡の調査報告書を読むことが多いが、縄文時代の廃屋や土坑の遺物の状況を見ていると、石棒や土偶といった宗教に関わる遺物を時々見ることがあるし、土器なども時期によるが宗教的なモチーフにあふれていたりする。それをもって縄文人はすべて宗教的だったとしがちだが、私は信仰を持っていない縄文人も結構いたのではと思う。さらに、信仰というのも疑いもなく何かを信じるというのとちょっと異なり、何かに希望を感じるといったほうが良いのかもしれない。しかし、そんな一見頼りなげな信仰かもしれないが、信仰は人生を大きく変える。

1/10 愛の孤独から

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節目の時に思うこと (10/10 らせん状に幸福へ)

2022-03-03 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

人間というのは身体や生育史の影響を大きく受け、また自分では選べない生きる環境もある。それゆえに何かに縛られ自由に羽ばたくことはなかなかできないが、100%できないこともないようだ。

自由に羽ばたく自分の部分を魂(宗教の領域)としてみるとどうだろうか。自分の人生の魂時間はどうだったか。お金のため会社のため家族のため・・いろいろな柵の中では自分の魂時間は動いていただろうか。魂は信仰の世界でもあり、この世だけでなく死後の世界でさえ羽ばたける。いろいろな定義があると思うが、かなり正統的な定義の一つに、愛そのものであり死んで身体から離れる生命体・・がある。

年をとってくると、人それぞれだと思うが私の場合は何となく魂時間が増えてきたように思う。振り返ると若いころのある時は魂時間が止まっていたことに気づいたり。

さて、今月は3月。年度の終わりの年である。そして節目の月である。

私もこれから大きな節目を迎える。これからの不安もいっぱいだが、感謝の気持ちもいっぱいだ。そして魂時間を大切に、新たに羽ばたこう。

10/10 らせん状に幸福へ

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縄文時代に2000年続いた石棒祭儀、と愛・・今も縄文時代も (9/10 らせん状に幸福へ)

2022-03-02 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

写真は東京都の田端遺跡の石棒(レプリカ)と思われる写真。田端遺跡は縄文後晩期の遺跡だが大きな石棒なので縄文中期に作られた石棒かもしれない。こうした石棒と石皿や丸石を使った祭儀が縄文中期から後晩期。少なくとも2000年くらい祭儀が行われ続けたようだ。こうした祭儀は縄文時代の宗教と深く関係していたと思われるが、一般には余りにクールに子孫繁栄を祈る祭儀と言われている。

しかし、本当にそうなのだろうか。現代の伝統宗教の中でもユダヤ教やキリスト教の旧約聖書には男女の美しい性を隠喩として神と人の密接な愛を思わせる有名な雅歌がある。仏教でも理趣経がある。男女の性は即物的な子孫繁栄ということだけではなく人間存在の根幹に迫る愛とか慈悲と関わるようだ。

日本に文字が導入され、美しい男女の愛も表現されている8世紀の万葉集。平安時代には世界に先駆けた長編小説源氏物語が登場する。そんな流れを考えると、縄文時代の石棒文化が愛や慈愛を基盤とした高度な縄文宗教の反映ではないかと想像してしまう。

昨晩は田端遺跡と同時期の多摩市の新堂遺跡周辺の散歩をした。大栗川下流域のこの遺跡周辺には多摩市や日野市の有名な遺跡も多い。祖先の魂は今のウクライナ情勢をどのように感じているのだろうか。

今日はキリスト教では枝の主日。そして復活祭の前の40日の祈りの季節の始まり。

9/10 らせん状に幸福へ

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「何のために生きるのか」を表現してみる・・今も縄文時代も (8/10 らせん状に幸福へ)

2022-03-01 | 第六章「螺旋状に上昇する意味」

「何のために生きているか?」この自問自答は結構残酷な問いかけであり、容易に答えられないものですし、他者が代わりに応えてくれるものでもありません。ひとそれぞれに自問自答する問いかけだと思いますが、宗教や哲学が必要な領域の自問自答だとも思います。

そして、五感でイメージできるビジョンを大事にしつつ文章化することは大事なようです。恥ずかしながら私は「生き甲斐の心理学」を学びながら20年以上書き続けてきましたが、その時々の短い文章は今読み返すと懐かしくもあり身の程知らずの妄想と思えることもありました。しかし、人それぞれでしょうが信仰の世界は自分の背骨となっていたように感じます。そして、そのビジョンと短い文章は大いに心を安定化させ、変なストレスを無くしてくれたように思う。

光に向かって上昇する。もちろん時代や自分の生育史や身体の状態に影響されて、直進はできないまでも曲線、螺旋状に上昇する。

冬至の時に丹沢山系の蛭ケ岳山頂に日が沈む時にいろいろな場所から田端遺跡に集まった縄文人。そこでの祭儀はかなり普遍的な信仰に基づいていたのではないと想像する。ストーンサークルができてから700年。もちろんその前にもそこが聖地として認識されて何らかの祭りがおこなわれていたかもしれない。

今のウクライナの危機は何だろうか。平和の為に祈りたい。

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