6月9日(木) 晴れ 蒸し暑い日中 夕方には雷と激しい雨
昨日打合せを済ませた歴史研究会総会の案内ハガキを刷り上げた。総会を今頃?って思う人も多いだろうが ・ ・ ・ この町では4月五月はタブーとなっている。行政がらみのこともあるようだが、参加する者の多くは田んぼの代掻きや苗代、田植えと忙しい。また、観光地では5月の連休は代き入れとき、梅雨に入ると時間が取れると云う。尤も総会の会計報告や諸々の書類は既に3月に仕上がっているので慌てることはない。
なんとなく心の余裕(ウソ)を装うが、直ぐにため息がでる。“ため息は幸せを吐き捨てるよ”と云われたことを思い出したときに、庭を目立つ姿で何か横切るのをみた。急いで外に出ると ・ ・ ・ キアゲハが花から花を飛び移り、最後はムシトリナデシコに止まった。
止まると云っても翅は常にバタつかせている。アゲハチョウは胴体が重いのでジッと止まっていることは出来ないのだろうか?
キアゲハの目の前を直線的に飛ぶ蝶が戻るようにして、アザミに止まった。こんどは止まったまま動かない。翅を広げてもらいたいが、だいぶ長い間待った。開きかけの花の蜜を吸い上げているが、胸も胴も全く動かない。蜜を吸うのに、どのような装置を持っているのだろう?
草むらを歩き大内道の脇まで来るとクマザサの上に姫裏波蛇の目蝶が止まっていた。なぜか触角を上下に動かし、首を振り、体中の毛を逆立てている。
瞬間的な動きで少々ピンぼけだったが、蝶の縄張り争いが起こったようだ。姫を冠にしている蝶と云えども、猛烈なアタックを掛けてシマを争う姿は怖いものだ。もう一度シャッターをとその場で待ったが、姿を現さなかった。
畑を一回りして草むら(ハタケもクサムラだが)を歩き、アカツメクサの咲いているところで腰を降ろした。アザミに止まったモンキチョウの食草はアカツメクサ。ここでは、翅を広げた姿が見えると暫し待つことにした。白樺の梢の方から転げるように舞い降りて草に止まった蝶がいる。翅を閉じた姿から、ウラギンヒョウモンチョウだろう。この手の蝶は翅にも特徴はあるが顔の形がよい。愛くるしい目鼻と触角の先端が大きいのも興味をそそる。
爪草の集合体の花ひとつずつに口吻を差し込みながら、花の上をらせん状に歩く。翅を広げたり閉じたり、裏翅の美しさとは対照的に表は闘争的に見えるのは俺の先入観だろうか ・ ・ ・
間近で見る顔は意外にも闘争的なのか、近頃はは豹柄のタンクトップは姿を消しているように思えるが。ここまで顔に近づけるまでにはそれなりのことがあるのだろう。
だいぶ時間を掛けてしまったが、家に向かうところでデージーの花に紅シジミが止まっていた。余り色が派手でないので雌なのだろう。何かの幼虫がいるのか近づくとパッと飛び去った。
入れ替わるように止まったのはヒメウラナミジャノメ、先ほどの激しい闘争にエネルギー補給なのだろう。
昼飯時間 が過ぎたと思ったが ・ ・ ・ 時計を見ると1時過ぎ、飯は前は午前中と云う医者の言葉を思い出した。