Une Encyclop'edie ne s'ordonne point. (ユンヌ アンシクロぺディ ヌ ソルドンヌ ポワン)(百科全書はだれの命令もうけない)と書くと何のことかと思うだろう。かくいう私もそのうちの一人である。(カタカナはフランス語を全く知らない方のためだから、知っている人はパスしてください)
これはいまNHKラジオの「まいにちフランス語」の応用編で講師の逸見龍生(へんみたつお)先生からディドロの王権に対する独立性を高らかに宣言したものだということを教わってようやくその心意気が理解できる気がした。百科全書派というのを歴史の講義で聞いてもその心意気まではなかなか伝わってこない。
私などはランスロット・ホグベン『百万人の数学』(筑摩書房)の冒頭部くらいでディドローのことを知り聞くぐらいだったが、どうしてどうして啓蒙思想家として面目躍如たるところがある人たちだったらしいことを知った。
今なら、百科全書は書斎の片隅の飾り物くらいにしかすぎないかもしれないが、18世紀にはそうではなかったということである。
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