物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

三角関数の定義いろいろ

2015-12-09 10:54:12 | 日記
英語で書かれた三角関数のWikipediaを読むと三角関数の定義のしかたがいくつも書いてあった。

1. Right-angled triangle definitions
2. Unit-circle definitions
3. Series definitions
4. definitions via differential equations

の4つが出ていた。

Wikipediaにこういう記述があるとは思わなかった。さすがだと思う。

私も「関数の定義」というタイトルの数学エッセイを書いたことがあるが、そのときに関数を級数で定義するということは書かなかった。

関数の定義のしかたとして私があげたのは

1.変数の1対1対応(または1対多対応)(普通の数学書に出てくる関数の定義)
2.ブラックボックスによる定義
3.積分を用いる定義
4.積分の逆関数としての定義
5.微分方程式の特解としての定義
6、母関数による定義
7.漸化式による定義
8.微分による定義

の8つを挙げたが、級数による定義(上の三角関数の例だと3.series definitions)は挙げなかった。関数の定義も多岐にわたるものだ(詳細は小著「数学散歩」、「物理数学散歩」(国土社)参照)(注)。

さすがに英語で書かれた三角関数のwikipediaである。 

(注)国土社は倒産したのでいま再生事業にはいっているのかどうか。「数学散歩」は品切れである。『物理数学散歩』は私の手元に数百部の在庫があるが、それを販売するルートがない。国土社が倒産したためだろうか。古本として多分新品が10冊くらい出回っている。私の『数学散歩』はgoogle booksにその一部が掲載されている。もし運が良ければ関数の定義の部分が読めるかもしれない。

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