「数学・物理通信」をやっていると、ぽつぽつと一般の人からの投稿がある。それでもなじみのない人にはどうしても悪いが、点が厳しくなるのはしかたがない。
ある程度、自分できちんと吟味された論文とかエッセイであればいいのだが、そうでないとちょっと受け付けられないということが起こる。もっともこれは純粋な科学の雑誌ではないので、きちんとしたレフェリーがいるわけではない。
だが、どうも受け付けられないとしか言えない論文もあるのはどうしてもしかたがない。採択率は私の知らない人だと50%くらいの採択率である。けっこう厳しい。私が断った論文が外国の雑誌に載ったりしたこともあるが、断った判断が間違っていたとは思わない。なかなか認めがたい種類の論文がある。
これはどういったらいいのかわからないが、発想がとても変わったものとか、ちょっと眉唾ではないかと思われる論文は断ることが多いような気がする。それとメールの上だけだが、ちょっとメールのやり取りしているとその人の人柄だって少しづつ窺い知れてくるような気がする。堅実で、正直かつ誠実な人だとその人を信頼できる気がする。
人にはそれぞれの人柄があるが、真っ当な人なのだが、考えがちょっとおかしい人には気の毒だが、厳しくなる。これは私の主観だから、私がまちがっているかもしれない。それでも個人編集のサーキュラーだから、掲載の採否が編集人の一存によるのはしかたがない。
(2023.8.7付記)3の倍数の月に「数学・物理通信」は発行してきたが、9月からは少なくとも半年は休刊する(この期間が延びるかどうかは私の仕事の進行次第である)。しかし、バックナンバーは「数学・物理通信」で検索してくだされば、見ることができる。大学の物理数学を学ぶのに役立つ記事も書いてあるので、役立ててほしい。
(2024.3.8付記)上に書いた(2023.8.7付記)のようにはできず、「数学・物理通信」は休刊せずに続けて発行している。しかし、発行月に2号発行していたのを1号だけの発行に減らしている。
投稿を続けてくださる方がおられて、休刊とはできなかったのである。ありがたいことである。「吹けばとぶよな、将棋のコマ」ではないが、なかなか「数学・物理通信」も「吹けばとぶよな」ミニコミ誌のようなものだが、支持してくださる方がおられる。
確かに私が編集・発行を止めるといえば、止められるのだが、生きているということはそういう簡単なことではなさそうだ。
たまたま昔のブログを見て下さった方がおられたので、現在の状況をここに報告しておく。
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