絵を描く人は初歩の段階ではデッサンをする。いまではそうそうたる美術家になっている、妻の高校の同級生の I 君などはデッサンが下手だったらしい。
妻の父が実は高校1年のときにこの I 君を指導したらしい。そのときのことを義父は覚えていてときどきこぼしていたらしい。だが、それでも I 君はひとかどの美術家になった。
いまでは韓国や中国またポルトガルとかのヨーロッパを股にかけて活躍している。その辺が義父にはなかなか理解が難しかったらしい。
この I 君はアジア人であろうと、ヨーロッパ人であろうと別に分け隔てなく、付き合っているから大したものである。もっとも彼は東京芸大を出た後でフランスの美術大学に留学しているから、フランス語を話せるはずだ。
それとは全く違うが、私の大学院生のころ京都の美術館にゴッホの絵の展覧会があった。このときに彼の有名な糸杉とかひまわりの絵も見たと思うのだが、よくは覚えていない。
それよりも実に多くの彼のデッサンを見た記憶がある。そして驚いたことにきわめて細かいところまでゴッホがデッサンしていることに圧倒された。
これはどうしてだったろうか。糸杉とかひまわりから受ける私の印象ではゴッホは大雑把な人であるという先入観があったからである。
それは私が勝手な先入観ではあるが、 そこのところが全く予想をいい意味で裏切られたところが意外だった。それでその印象だけが強く残った。
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