秋山仁さんの表題のシリーズ本が森北出版から復刊された。もっとも以前には6冊シリーズだったが、そのうちの5冊の復刊である。
この書は受験生に評判がよかったのか、古書市でも1冊が1万円以上の高値がついていて、とても入手ができなかったが、今回5冊で1万1千円とちょっとの値段だったので思い切って購入してみた。
大学入試問題をどうやって発見的方法で解くのかということを述べた書であり、大学入試に関係など全くない私には本当は無用かもしれない。
秋山仁さんの著作に『数学講義の実況中継』上、下(語学春秋社)もあり、子どもたちが大学受験のころに読んでいた。その本も手元に残っているが、あまり読む機会がない。
だが、これらの書はちょっと類書の見られないものであり、貴重である。
大学入試から離れたところに私の関心がある。もっとも数学オリンピックとかもあるが、そこで出される難問など私には解けないのだから。
しかし、「発見的方法での研究とか教育」には関心があるので、発見法と銘打ってあると、ついつい食指が動いてしまう。
(2014.6.10付記) このシリーズの別巻が2冊発行が予定されている。アマゾンに予約中とあった。これも買わなければならない。
(2019.6.11付記) この別冊もその後、購入してもっているはずだ。いま確かめてはないが。
(2024.4.24付記) 数学の発見法的な教育とか理解という概念も小著『四元数の発見』(海鳴社)でもそういうことを強調したりしたこともあって、一部の人にも発見的理解についても馴染んできたように思われる。
私は、発見法的方法とか理解ということを中学校の数学の時間に数学の担当の先生だった野間先生から、ポーヤの『いかにして問題をとくか』(丸善出版)を紹介されて知ったと思う。もっともその頃にこの本を購入することはなかったのだが。
(2024.11.3付記)
ポーヤの『いかにして問題をとくか』を購入したのは大学1年生になってからであろう。だから本の紹介を聞いてからほぼ4年後のことである。
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