やっぱりどうしたって、あのことから書きたくなってしまいますよね。
CMの時に、次の駒の短い予告を入れたりするじゃないですか。その時幸子さんが
「お話が有ります。」と神妙な顔をして右京と亘に何かを語ろうと言うシーンを見て、夫が
「月本幸子は、今日で終わりかもな。」と言いました。
思わず、私は
「うっそー。そんな話なんか何も出ていないし・・・・・。」と言いかけて、待てよと思いました。三浦さんの時だって唐突にきたし、この幸子さんの大活躍な展開を見ていると、それもありではないかと思えたのです。
事件解決のその後で、予想通りの展開に。
だけどこの退場の花道は、美しいものになったと思いました。
本当にやりたい事を見つけ、それに向かって歩き出した幸子。ここまで来て、幸子の本当の自立と言えたのかも知れません。そしてそれを右京は見守り続けたのですね。
「じゃあ、今晩は飲みますか。」と言う亘に
「いえ、ここまでにしておきましょう。」とぐい飲みを伏せて置く右京。
この、「ああ、終わりだな。お別れだな。」と言う雰囲気が、寂しさを誘いました。
そして閉店後の誰も居ない「花の里」が、その役目を終えて、ひっそりと佇んでいました。
この花道を美しいものにしたのは、今までの相棒たちとの思い出のシーンにもありました。
幸子と右京の会話のシーンでキャストのクレジットが重なって出ました。
「えっ、寺脇さん!? ああ、回想か。あっ、でも及川さん。えっ、成宮君も・・・・。」
そして彼らと月本幸子との思い出のシーンが流されました。
ほんのちょっとずつの映像でも、皆思い出深いシーンで胸がいっぱいになりました。
そして全相棒と関わりのあった月本幸子は、本当に「相棒」のレギュラーに相応しい存在だったと思いました。
鈴木杏樹さん、「相棒」のご卒業おめでとうございます。
更なる躍進を願っています。
次の「相棒」出演はゲストでね。
ああ、だけど寂しい~。
本筋の方の感想も少しは書きますね。
前編がなんだか全体にぼやけた感じでさっぱりつまみどころがなかったのは、視聴者置いてけぼりで、本当に後編の前振りに過ぎなかったからですね。大事な事は、皆後編から出てきました。
学校以外で本当に心を許せて楽しめるバスケットボール倶楽部。そこの善人面したコーチ。ダディと呼ばれている謎の男。
息子を信じて待つ彬の母親。(2年前からいきなり養育費を払いだしたと言われている)彬の父親。
それらの者たちとどう関わって、彬はなぜ身を隠さねばならなかったのか。
お話、面白かったです。
彬のカメラおとり作戦はなかなかだと思いましたが、危なすぎます。ダディが様子見などしないで、いきなり「殺せ」と言う人間だったらどうするのって、マジに思ってしまいました。
彬が(仕方がなく)犯罪に手を染めてしまう1歩前で、亘が止めてその場から救い出す方法も、伏線回収のような感じで良かったです。
そして私が一番気にいったエピソードは、養育費を父親の名前で振り込んでいたのは、彬自身だったと言うもの。
シナトラや幸子のような良き大人と、クズコーチやダディのように子供を食い物にする悪しき大人が出てきますが、実際にも子供の周りを常に善と悪とが取り囲んでいるのかもしれません。
だから幸子さんのように直接子供たちの話を聞き、手を差し伸べる人が必要になって来るし、また子供たち自身も他者に恨みを募ったり境遇を呪ったりせずに、知恵を絞って解決の道を探る人になることも大切な事だと感じさせてくれたように思います。
あっ、ゴメンね。
ドラマの感想なのに固い事を言っちゃって^^
と言うわけで来週はいよいよ最終回。
8時からです。お間違えなく。