本日は二回目の投稿で、「ふてくされていましたが、《上野の桜》」もよろしくお願い致します。
トップ画像は記事とは無関係ですが、花の季節なので、ちょっと載せています。
さて20日に発売していた「百鬼夜行抄27」、さっそく注文して読みましたので、簡単な感想を書こうと思います。
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前回、新たなるメンバーの予感をさせた海の存在。
一族と言うのは、切っても切れないものがありますね。会って見るとおじいちゃん(飯嶋伶)にそっくりな遠縁の人とかがいたり、海も律に似ていたりするわけなのですから。
だけどリアルな世界ではたいがいは、何世代かすると、その縁も分からなくなってしまうのじゃないかしら。
リアル世界だけではなく、飯嶋家も同じでした。でもそれは蝸牛(飯嶋伶)が禍に巻き込みたくなくて、姉の水脈の縁を切ったからです。
かつてのお話の中で、その姉はたくさんの子宝に恵まれ幸せに暮らしたように思っていました。
だけどそうではなかったのですね。
水脈の一族にも、いろいろな事があったのではないでしょうか。
離れたことによって守れなかったー。
この先も、彼女の一族のお話がいろいろと展開して行きそうです。
海の祖母の宣子。
何があったのか、謎すぎます。そして何やら恐ろしい・・・・・。
以下はネタバレ感想です。
結局、律は大学院生にはなれませんでした(涙)
いったい何年大学生なのかと言っても、高校生も長かったのでね。
でも次回は、院生にしてあげて欲しいですね。
研究室に出入り。似合いそうです^^
骨髄移植のドナーのお話はシビアでしたね。
体質で三か月目覚めないと言うのは「漫画」と割り切る所だと思うのですが、それで大学を留年と言う所で「良いことをしたのだから仕方がない。」と、三か月目覚めなくても、その行動に何も疑問を持たない母の姿の方が、もっと「漫画なのだから」と割り切らなくてはならないところかと思いました。
ただこのお話の中で、はっきりと骨髄移植の場合のリスクを描いていたのは良かったとお感じました。つまりドナーの方も入院し、仕事や学校なども休まなければならない事をです。
常々、思っていた事なのですが、「骨髄バンク」はここの所を、あまり言わないで登録を勧めるじゃないですか。
私はここの部分もはっきりと言うべきだと思うのです。そして社会が、
何よりも命優先で「オーケーオーケ―、こう言う時は何を置いても、そっちが優先さ。」という流れになって行くようになるべきだと思うのです。
で、ないと、日頃からあまり休む事など出来ない人たちの登録は期待など出来ない事だと思います。
今回は、そんなには怖いお話はなかったように思いますが、お話に統一感があって分かりやすかったです。
ただ私的には、今までの飯嶋家の一族のメンバーのお話のそれぞれの顛末記をもっと読みたいなと思うのでしょうが、皆さんはどうでしょうか。
・海辺の少年
・疑心暗鬼を狩る
・彼岸の果実
・凍える檻
・はずれの家
を収録。
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