【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【中盤情勢】生数字入手、小池・蓮舫・石丸、稀に見る地上戦、小池「公明」「奥多摩」「八王子」独走、蓮舫「中央線リベラル」20・21・22区優勢、石丸7区で首位

2024年07月01日 01時35分03秒 | その他の選挙
[画像]民選では初代の安井誠一郎元東京都知事の胸像、東京・上野公園で、宮崎信行撮影。

●現職7ポイント、有力新人6ポイント程度積み上げか

 7日投開票の都知事選の中盤情勢で生数字を入手しました。いわゆる「行って来いでおおむね5ポイント前後」の激戦。

 序盤情勢(当サイト内には記事無し)から、現職の小池ゆり子(小池百合子)候補がおおむね7ポイント積み上げ、蓮舫候補がおおむね6ポイント積み上げています。石丸伸二候補は全体に占める割合は小さくなりました。石丸陣営は地上戦を闘う手足が弱いと推測されます。

 以下で取り上げる3候補以外の全候補は東京都選挙管理委員会で分かります。

 情勢は投票日までに大きく変わる可能性があります。

●奥多摩町・八王子・公明党の荒川区で現職大量リード

 衆議院の小選挙区東京1区から東京30区まででみると、圧倒的に面積が広い25区(奥多摩町など)は小池さんが独走し、未定を除いても、過半数が確実な情勢。公明党(岡本三成さん)が唯一立候補する新・東京29区(足立区西部・荒川区全域)がそれに続いていますので、創価学会が地上戦で健闘していることは確実です。また萩生田自民都連会長の八王子市でも小池さんは大きくリード。城東地区の14・15・16・17区も現職が優勢。

●「中央線リベラル」は蓮舫優勢も特別区の「市民と野党の環八」は劣勢

 蓮舫さんは「中央線リベラル」の東京19区・20区・21区・22区で首位の勢い。

 富裕層が多い世田谷では現職が過半数の勢い。前回衆院選で「市民と野党の調整」で実現した東京5区・6区・8区・9区の「環八」も、現職と新人はダブルスコア。固定資産税を都庁に徴税される特別区民は、衆院選と違い都は現職支持ということでしょうか。

 理由は分かりませんが、東京4区(大田区の東側)では蓮舫さんの支持が上回ります。

 なお、蓮舫候補はどういうわけか、告示後に大量動員の街頭演説会を開いた地域で軒並みビハインドとなっており、終盤戦の遊説日程の作り方が逆転を占います。

●キラキラ選挙区は石丸トップ維持、神宮外苑再開発など既得権益批判か

 告示前から話題となっていますが、「キラキラ選挙区」の新・東京7区(港区全域と渋谷区全域)では、石丸さんが前哨戦に引き続きトップ。現職が最も弱くなっています。前回の「東京維新・小野前熊本県副知事」(現・衆院議員)現象を今回も引き継いでいます。宗教法人明治神宮と三井不動産株式会社による「神宮外苑再開発」(一部は新宿区)への批判も根強そう。

●都議補選9選挙区で立憲は1以下
 
 都議補選9選挙区(すべて定数1)は、都民ファーストの会がおおむね5つ程度、自民党がおおむね5つ程度、立憲民主党がおおむね1つ程度で当選を争っていて、少数激戦となっています。

 以上です。


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