渡辺恒雄の後継者、宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

14年前2007年11月に当ニュースサイト既報の「福田・小沢会談」は渡辺恒雄さん提案は的中

2021年07月22日 22時16分04秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦
 NHKはBSで「BS1スペシャル「独占告白 渡辺恒雄 ~戦後政治はこうして作られた 平成編~」を放送。この中で、当ニュースサイトが14年前の2007年11月3日前後の記事以降で、主張した、2007年7月の参院選で衆参ねじれ以降最初の秋の臨時国会で、福田康夫首相(自民党総裁)と小沢一郎民主党代表が突然党首会談して、「自公民3党大連立」に合意したのは、渡辺恒雄・読売新聞代表取締役・主筆が提案して仲介したものだとの内容が正しかったことが分かりました。参考(2007年11月3日付「
【解説】「新聞再販」死守の渡辺恒雄、礼儀正しい小沢一郎 党首会談の裏側」など)。当時は「大胆予想」などとSNSで書かれました。

 引退後に、福田康夫さんは、衆参ねじれに困憊して、福田さんの方が渡辺さんに連絡したものの、渡辺さんが「俺は電話交換手ではない」と語ったというような回想がなされていました。

 きょうの放送で、渡辺さん、福田さん、小沢さんが3人とも別々にインタビューに答え、渡辺さんが、ホテルオークラに、閣僚何人、自民党何人、民主党何人と選んでの食事会を設定。その後に、党首会談になったようです。しかし、小沢さんが緊急役員会に持ち帰ったところ、ほぼ全員から反対され、破談となりました。小沢代表は辞任を表明しましたが、羽田孜さん、渡辺恒三さん、石井一さんの3人が滞在先ホテルをつきとめ、直談判し、続投しました。

 渡辺さんは、小沢さんとのパイプがなかったため、細川護熙首相・小沢一郎代表幹事時代の大蔵事務次官、斉藤次郎さんに案内役を頼んだと初めて明かしました。

 東大教授だった御厨さんは、渡辺さんが有名になり過ぎたので、会合の人選などが他人任せになり、本人が立ちまわっていたときのように事が進まなかったから破談したという風に解説しました。

 さて、きのう1日間のページビューが2・14万PVとなりました。



 14年前の「渡辺・読売社長の件だから書けない」のと同じく「東京オリンピックは公式スポンサーだから書けない」というレガシーメディアがかかえる状況でうまく浮上した格好です。

 どうせ1円の売上高にもならないので、真剣にはなりませんが、かなり政治への関心が高まった状態で2021年衆院選になります。全国出張する懐はありますが、コロナ感染状況次第ではリモート取材中心になるかもしれませんが、あの暑い夏の総選挙2009年8月におこした「宮崎ブーム」を12年ぶりの「第2次宮崎ブーム」として巻き起こせるように、ほどほどがんばります。

このエントリーの本文記事は以上です。
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Ⓒ2021年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。

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小沢一郎氏、「民主党は馬鹿ばかり」「公明党を連立から外せ」「国会答弁ない副総理にしろ」森喜朗氏に

2015年08月18日 07時17分50秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

 「民主党は馬鹿ばかり」「公明党は連立から外せ」「俺を国会に呼ばれない無任所副総理にしろ」ーー


 第21回参院選「逆転の夏」の直後の、平成19年2007年11月に、第2次与党期自民党の福田康夫首相が、第1次野党期民主党の小沢一郎代表に連立を呼びかけた「大連立騒動」で、森喜朗元首相(元自民党総裁)の意外な証言が飛び出しました。

 2015年8月18日付読売新聞12面の「時代の証言者 森喜朗 第26回」の中で飛び出しました。

 大連立騒ぎについて、当ブログは「福田首相が民主代表に連立を要請した」と書いてきましたが、実態は違ったようです。

 森さんによると、小沢さんから渡辺さんに対して「参院選で勝ったので大連立をやりたい」と話があり、渡辺さんが森さんに連絡。森さんが福田首相に話すと、首相から「自分は直接できないので、森さんが小沢さんと話してほしい」として、パレスホテルで会談したそうです。

 ここで、小沢さんは「民主党は馬鹿ばかりなので、このまま政権をとっても危うい。大連立を経験した方がいい。参院選で大勝した今なら俺の言うことを聞く」とし、公明党を連立から外し、閣僚ポストの配分を具体的に提案し、小沢さん本人は「国会の呼ばれない無任所副総理」にするよう要求したそうです。森さんは公明党を連立から外すのはその場で拒み、首相に、それ以外の提案を取り次いだ、とのことです。

 当ブログでは、これを、福田首相が党首会談で小沢代表に大連立を要請した、とし、その後、党本部にかえった小沢代表は猛反対にあい、断念。その後、党代表辞任を突然表明し、「私を抹殺しようとした報道に抗議する声明」を発表。新生党結党メンバーの、羽田孜さん、渡部恒三さん、石井一さんらの説得を受けて、党代表続投を表明したという流れのようです。

 森さんは「おわびの一言もなく、小沢さんらしい話でした」。

 小沢さんは1997年12月に新進党を解党。その後、2003年10月に個人で民主党に入党。2010年5月に民主党代表となり、2011年7月に逆転の夏。その11月に「民主党は馬鹿ばかり」として、大連立し、自分が無任所副総理になろうとしていたことになります。なお、これに先立つ同年10月20日(水)に政党助成金が振り込まれ、いったんゼロになっていた民主党の資金が回復したので、それからわずか11日後に党首会談に臨んだことになります。

 民主党は馬鹿ばかりだったら、新進党には閣僚経験者がたくさん居たのですから、新進党を解党しなければ、政権交代ある二大政党政治が近づいたはずです。森さんの話が一方的ですが、小沢氏は説明能力のない屑ですから、事務所を通じて確認しても無駄です。

 小沢さんは同年11月7日の記者会見で、「2ヶ月ほど前にさる人から呼び出された。断れる人ではないので、出向いたところ、『総理が民主党との連立構想を持っている』と提案を受けたと話しており、森さんの説明とは食い違っています。

 私からも、新進党解党魔を、民主党代表(ネクスト総理)にしてしまった不明を恥じ入り、おわびします。

 ちなみに、この11月1日は、礒崎陽輔さんが質問デビューした日であり、自民党では、その人がすでに総理補佐官3年目に入っていることになります。

 以下、当時のエントリー記事を再掲します。

[以下当ブログ内から引用はじめ]

首相、民主に連立要請 渡辺・読売会長の“指示”か?

2007年11月02日 21時54分16秒 | 下町の太陽からの業務連絡です

(写真は日本テレビ)

 気になる2回目の党首会談。中断を挟んで、出てきた内容はなんと連立交渉! 「自民・民主・公明の3党大連立内閣」でした。
 小沢一郎民主党代表は提案に賛否を示さず、持ち帰りました。午後9時半現在、党本部で役員会を開き、対応を協議しています。

 「国会傍聴記by下町の太陽・宮崎信行」では9月25日付のエントリーで、福田康夫政権は、読売新聞グループ本社の渡辺恒雄(ナベツネ)会長の影響力で成立したと報じました。

 渡辺さんは福田内閣発足以来、主筆を務める読売新聞の社説で「大連立」を繰り返し呼びかけてきました。渡辺さんの長年の懸案である憲法改正のためには、国会議員の3分の2(482人)以上の賛同が必要。
 大連立によって、その数を確保することを福田首相に“指示”した可能性が高いと言えるでしょう。国会議員の数は現在、自民党系は約390人、公明党系52人、民主党系230人近く。足すと670人になります。

 不死身のようなナベツネさんも81歳ですから、憲法改正の道筋に早くめどをつけたいのではないでしょうか。

 ○民主党の対応

 さて、現在「ボール」は民主党に投げられました。すべては民主党の判断です。まだ明らかになっていませんが、自民党が連立を誘った以上、「総理は民主党から」という提案があったに決まっています。
 こうなると、執行部内では代表の小沢一郎さんだけでなく、代表代行の菅直人さんの考えも重要になります。
 党内デモクラシー(democracy)を国民に見せるため、時間制限のない両院議員総会での議論が不可欠です。

民主党、連立の誘いを拒否 役員会1時間で結論

2007年11月02日 23時56分54秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

 民主党は2日、福田康夫首相(自民党総裁)からの「連立政権」の呼びかけに対して役員会を開き、1時間ほどの協議の結果、拒否することを決めた。役員会終了後、小沢代表は福田首相に電話をかけ、「できません」と伝えました。

 第45回衆院総選挙でガチンコ対決。
 自民党vs民主党の二大政党から、国民が政権を選択することになりました。
小沢民主代表が辞意 大連立構想めぐる党内混乱にけじめ

2007年11月04日 20時25分20秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

まずは第一報をお伝えします。

小沢民主代表が辞意表明 大連立協議巡り「けじめ」(朝日新聞) - goo ニュース
(写真も朝日)
2007年11月4日(日)20:25 

 民主党の小沢代表は4日、福田首相との党首会談をめぐる政治的混乱にけじめをつけるとして、鳩山由紀夫幹事長に代表の辞職願を提出した。小沢氏はその後、緊急会見を開き、2日の党首会談後の役員会で連立政権に向けた政策協議入りを全員一致で拒否されたことは「不信任を受けたに等しい」と説明した。小沢氏の突然の辞意表明で、同党の混迷は必至だ。小沢氏は会見で離党は否定したが、小沢氏が安保政策での一致などを理由に与党との連携を目指すのではないかとの見方もあり、政局は政界再編含みの展開になりそうだ。

 小沢代表は会見で、連立政権協議を受け入れてもいいと判断した理由について、首相が(1)「自衛隊の海外派遣は国連決議で認められた活動に限る」とする小沢氏の持論を受け入れた(2)連立政権が成立すれば補給支援特措法案の成立にはこだわらない――と確約したことをあげ、「我が国の無原則な安保政策を根本から転換するもので、それだけでも政策協議を開始するに値する」との考えを示した。

 小沢氏はまた、政策協議入りのメリットとして、年金改革や子育て支援、農業再生など、参院選で公約した政策の実現が可能になると指摘。さらに、民主党の現状を「様々な面で力量が不足しており、政権担当能力に対する疑問が提起され続け、次期総選挙での勝利は厳しい情勢だ」と分析したうえで、「あえて政権の一翼を担い、政権運営の実績を示すことが、民主党政権を実現する近道だ」と強調した。

 小沢氏は辞任を決断したのは3日だと説明。「多くの議員、党員を指導する代表として、また党首会談で誠実に対応して下さった福田総理に対し、けじめをつける必要があると判断した」と語った。

 今後の政治活動については「ゆっくり考える」とし、民主党を離党する可能性については「離党などということは今言っていない」と否定した。

(以上、朝日の記事を全文引用しました) 

小沢代表「私を政治的に抹殺を意図した中傷報道に抗議」声明発表

2007年11月04日 22時39分39秒 | 下町の太陽からの業務連絡です

写真は民主党本部が入るビルの駐車場で幹部を待ちかまえる報道陣(4日、午後6時半)=宮崎信行撮影

 きょうは赤坂での演奏会に行ってきたんです。午後4時開演。
 時間があったので、隣のホテルの喫茶ラウンジでくつろいでいたら、ケータイに「民主代表、午後4時から記者会見、代表辞任の意向か」と。
 まあ、驚きましたが、意外と冷静でした。
 日経新聞記者時代ならあわてて飛び出したかもしれませんが、楽しみにしていた演奏会の方が大事です。自宅に電話して、記者会見を聞くよう指示。
 情報源の携帯電話と携帯ラジオも、音楽堂に入った午後3時半には電源オフ。
 大好きなブルックナーの交響曲5番を聴きながら、冷静沈着に「なぜなのか」を考えました。
 ちなみにこの曲には標題はないのですが、つけるとすれば、「逡巡」だと思うのです。作曲家がベートーヴェンみたいなすごい曲を書きたいのに、その能力がない。やる気はある。必死に逡巡しながら書いた。それが伝わってくる。
 僕も逡巡しながら、小沢決断に思いを馳せたのです。

 小沢さんという人は大局的な戦略にたけていますが、あっさりしたところもあります。話し下手で、大のマスコミ嫌いです。

 そんな小沢さんの記者会見はきょうも15分ほどでした。
 そして、2つの声明を発表しました。

 そのうちの一つが「中傷報道に厳重に抗議する」。
 名義は「衆議院議員 小沢一郎」

 僕はこの小沢一郎の叫びを皆さんにお伝えしたい。そのまま伝えたい。でもコピー&ペーストはしない。これから手で打ちますから、読んでください。

      ◇

 福田総理との党首会談に関する新聞、テレビの報道は明らかに、報道機関としての報道、論評、批判の域を大きく逸脱しており、強い憤りをもって厳重に抗議いたします。
 特に11月3、4両日の報道は全く事実に反するものが目立ちます。
 私の方から党首会談を呼びかけたとか、私が自民、民主両党の連立を持ちかけたとか、果ては今回の連立構想について「小沢首謀説」なるものまでが、社会の公器を自称する新聞、テレビで公然と報道されています。いずれも、全く事実無根です。
 もちろん、党首会談及び会談に至るまでの経緯と内容について、私自身も、私の秘書等も、どの報道機関からも取材を受けたことはなく、取材の申し入れさえ全くありません。
 それにもかかわらず、事実無根の報道が氾濫していることは、朝日新聞、日経新聞等をのぞき、ほとんどの報道機関が政府・自民党の情報を垂れ流し、自らその世論操作の一葉を担っているとしか考えられません。
 それにより、私を政治的に抹殺し、民主党のイメージを決定的にダウンさせることを意図した明白な誹謗中傷報道であり、強い憤りを感じます。
 このようなマスメディアの在り方は明らかに、報道機関の役割を逸脱しており、民主主義の危機であると思います。報道機関が政府・与党の宣伝機関と化した時の恐ろしさは、亡国の戦争へと突き進んだ昭和前半の歴史を見れば明らかです。
 また、自己の権利維持等のために、報道機関に対し、私や民主党に対する誹謗中傷の情報を流し続けている人たちは、良心に恥じるところがないか、自分自身によくよく問うてみるべきです。
 各種報道機関が一日も早く、冷静で公正な報道に戻られるよう切望いたします。

以上

      ◇

 赤坂から、首相官邸の横を通り、衆院第一議員会館の脇道を通り、国会議事堂前を歩きました。この街は日曜夜は恐ろしく人がいないですね。そう、恐ろしく。議員会館は5部屋くらい明かりがついていました。

 国会議事堂と議員会館の間の夜道で、小沢代表の秘書役で知られる元議員がさっぱりした表情で歩いていました。体力自慢の元議員ですが、午前5時には名古屋にあらわれるという日帰り出張だったそうですから(クルマで行ったのか?)、さすがにお疲れ気味でした。私は面識があるのですが、向こうも気付かなかったようですし、いろいろな配慮から声をかけませんでした。とはいえ、代表を党本部から送り出し、さっぱりした雰囲気。赤坂に繰り出すという感じでもありませんでした。

 さらに50メートル歩きました。参院議員会館の前に、女性参院議員がいました。こちらも冷静な表情。彼女を「小沢の愛人か?」と報道した紙媒体もありますし、彼女の選挙に関して、小沢議員の政策秘書が公選法違反で検挙されるかのような記事を載せた全国紙もあります。

 一部で「小沢周辺議員が自民と連立(連携)」との報道が出ています。
 だったらこの人たちがこの時間帯にこうしているわけないですよね。会合を開くか、賛同者を増やすための電話がけで忙しいはずですよ。ちゃんと取材しているのかよ?憶測で書いてんじゃねえの!

 参院議員会館を抜け、信号を渡り、民主党本部が入るビルに向かいました。坂道には民放テレヴィジョン各局の中継車が鎮座ましましていました。上野駅みたいにいろいろなおくにことばが聞こえてきました。

 党本部があるオフィスビル1階の駐車場には50人ほどの記者がたむろしていました。出てくる党幹部に「ぶら下がり」をするためでしょう。
 民主党本部にこんなに記者が並ぶようになったんですね。雑談したり、喫煙したり、他人のケータイをのぞき込んだりしながら時を過ごしていました。面識のある記者はいませんでした。政治部って入れ替わりが激しいんですよ、徒労だから。

 ここにいても何も情報がなさそうなので、7時のニュースに間に合うよう帰宅しました。
 それにしれも永田町を歩いても、何も見えてきませんね。
 そりゃそうですよ。なぜなら、この闘いの答えは全国にいる有権者一人一人が決めるのですから。

民主党、「小沢代表」継続を決定、連立なしが条件

2007年11月05日 21時18分10秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

 民主党は午後1時から隼町にある党本部で役員会を開き、小沢一郎代表を慰留することで一致しました。ただし、連立協議は認めず、自民党との政策協議はテロ対策など安全保障分野に限りという条件付きです。


 これに先立つ午前11時から、菅直人代表代行が小沢さんに代表にとどまるよう依頼。小沢さんは東京・深沢の自宅を出て、午前10時から都内のホテルで待機していました。ということは、何らかの対応を待っていたのかも知れません。

 午後1時からの臨時役員会は小沢さんが欠席して始まりました。

 役員会の後の副代表会議には、岡田克也副代表、前原誠司副代表らが記者団の問いかけに無言で出席しました。

 鳩山幹事長は夕方、小沢さんに直接会いました。
 小沢さんは「昨日、辞職願を出したばかりだ。心の整理に時間がかかる」と回答を保留しました。

 民主党議員は予定を繰り上げ上京し、議員会館などで議員同士が情報交換しました。
 新聞などで「小沢グループ」と表現されることも多い、小沢さんに近い若手でつくる「一新会」は昨日、幹事が都内で集まり、「一新会は派閥ではないので、誤解を招かぬよう、組織として統一的に動かない」と申し合わせ、会員に連絡しました。

 民主党内には、辞任を明言した以上、翻意はないとの見方の一方、続投の可能性を指摘する声もあります。

 ただ、民主党代表は5期連続で途中辞任しています。両院議員総会での代表選出が続き、「党員・サポーター」と「党籍のある地方議員」の声が代表選びに反映されない状態が長く続いています。

 私は、ここで多少時間をとってでも、代表選出集会(臨時党大会)を選んで、後継代表(ネクスト総理)を選んだ方が得策だと思います。
 この選挙に小沢さんが出馬するという手もあります。小沢さんが当選すれば「リセット」して、より強いリーダーシップで小沢民主党が総選挙に勝利して、二大政党による政権交代という「日本の夜明け」を迎えることができます。

 辞任表明後のネット上の世論は、二大政党の一翼として民主党に期待する声が多く聞かれます。民主党への支持はこれまで30~50歳代の、特に男性に多い傾向がありました。が、今回はそれ以上の年代や女性にも「民主党に期待(心配)する」声が多く聞かれました。

 雨降って地固まるを実践できるか、民主党の真価が試されています。

【速報】「2ヶ月前に」渡邉恒雄から「大連立構想」小沢さん明かす

2007年11月07日 17時35分45秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

 民主党の小沢一郎代表は11月7日午後5時10分頃、大連立構想に関して「2ヶ月ほど前にさる人から呼び出された。断れる人ではないので、出向いたところ、『総理が民主党との連立構想を持っている』と提案を受けた」と語った。読売新聞のえんにゅう記者の質問に答えた。
 小沢さんは「さるひと」について「調べれば分かること」と答えた。
 この後産経新聞記者が「さるひとは渡邉恒雄(渡辺恒雄)読売新聞グループ本社会長兼主筆か?」とたずねたが、小沢さんは「実名は差し控えたい」としたが、否定はしなかった



[引用おわり]

このエントリー記事の本文は以上です。
(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 2007-2015

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菅直人元首相が「福島原発への海水注入」安倍晋三首相を訴える&第1次安倍所信表明の謎の言葉

2013年07月16日 21時33分12秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

[写真]菅直人元首相と安倍晋三首相、菅Twitter安倍Twitterそれぞれのプロフィール画像から。

 「ネット選挙解禁」という表現だと「インターネットで投票ができる」という思う人が多いようです。「インターネット選挙運動解禁」になりますが、やはり「運動」だけあって、菅直人元首相が元気。Twitterで福島原子力発電所の海水注入による、当事者同士の証言の食い違いについて、つるし上げ状態になっていましたが、菅さんかえって元気になって、民事事件として、安倍晋三首相を提訴したようです。ちなみに、15年前の参院選は投票しめきり時刻が「午後6時→午後8時」になるという大きなルールチェンジ(公選法改正)があり、菅さん率いる民主党は、まさかの大逆転勝利をつかみとりました。やはり、運動のルールチェンジに元気になる菅直人。まさに存在証明、唯一のとりえです。総理経験者が有権者からの質問で選挙中にここまであつくなったのは、1890年の第1回総選挙以来、はじめてと思われます。きょうは、自由民権(政治を国民の手に取り戻す)運動の新しい節目の日です。 


<script charset="utf-8" type="text/javascript" src="//platform.twitter.com/widgets.js"></script>

 菅さんが問題視している、安倍晋三さんのメールマガジンのホームページ版の記述は次の通り。

 [安倍晋三さん公式ホームページから引用はじめ]

『菅総理の海水注入指示はでっち上げ』

最終変更日時 2011年5月20日

福島第一原発問題で菅首相の唯一の英断と言われている「3月12日の海水注入の指示。」が、実は全くのでっち上げである事が明らかになりました。

複数の関係者の証言によると、事実は次の通りです。

12日19時04分に海水注入を開始。
同時に官邸に報告したところ、菅総理が「俺は聞いていない!」と激怒。
官邸から東電への電話で、19時25分海水注入を中断。
実務者、識者の説得で20時20分注入再会。

実際は、東電はマニュアル通り淡水が切れた後、海水を注入しようと考えており、実行した。
しかし、 やっと始まった海水注入を止めたのは、何と菅総理その人だったのです。

この事実を糊塗する為最初の注入を『試験注入』として、止めてしまった事をごまかし、そしてなんと海水注入を菅総理の英断とのウソを側近は新聞・テレビにばらまいたのです。

これが真実です。

菅総理は間違った判断と嘘について国民に謝罪し直ちに辞任すべきです。

[引用おわり]

 ということで、私は官邸に入る取材パスのようなものがありませんので、どちらが正しいか、分かりません。ひとつ、官邸内で取材していた多くの友人に聞くと、1人評判の悪い民主党政治家がいてなにかあったのだろうと思いますが、それは、菅さんでも、枝野さんでも、細野さんでも、馬淵さんでも、仙谷さんでもない人物です。

 きょうたまたま、畑村洋太郎さんの『失敗学のすすめ』という本を読んでいたのですが、英政府主導の国産旅客機「コメット号」が開発着手から12年後の1954年に2つの墜落事故を起こしたときに、チャーチル首相(第2次内閣)が、「イングランド銀行の金庫が空になっても事故原因を徹底究明せよ」と命令し、政府の威信をかけた調査が開始された、というエピソードがありました。金属疲労の耐久テストをしていたのに、高空における機内外の圧力差を条件にした品質テストをしていなかったので、金属疲労が早く進んでいたという原因を突き止めます。この教訓は、結果的には、米ボーイング社が取り入れて製品化に成功し、ジャンボ・ジェットなどボーイングの民間機、あるいは「MVー22オスプレイ」(ボーイング・ヘリコプター社製)といったボーイング社の繁栄につながっているようです。

 このように、失敗を徹底的に究明することが後の富につながります。第23回参院選では、社民党が「集団的自衛権の行使よりも、戦争につながらない信頼をつくることが大事だ」といった趣旨の発言がありました。共産党は「地震大国であるトルコに原発を輸出するのは許せない」という自由主義経済における契約関係を超越した発言をしています。しかし、東京電力福島第一原子力発電所については、もっとしっかりと原因を究明する必要があります。どうやら東京地検特捜部は捜査するやる気も、能力もないようです。

 ところで、第1次安倍内閣の議事録を読んでいて、ひとつ興味深いことに気づきました。安倍さんは、6年前の通常国会の施政方針演説で原子力発電所については言及していません。しかし、第21回参院選に負けた後の、第168回臨時国会の所信表明演説では原子力発電所について言及しています。

 「世界一災害に強い国づくりを進めます。学校などの公共施設や住宅の耐震化を進めるとともに、お年寄りに対する情報伝達、安否確認、救出など、いざというときに確実に機能する体制を整えます。地震発生時における原子力発電所の対応に万全を期すとともに、情報公開を徹底し、周辺住民の方々の不安を払拭します

 この発言。まず、「世界一災害に強い国」とは抽象的でまったく意味が分かりません。そのうえで、安倍さんは「地震発生時における原子力発電所の対応に万全を期すとともに、情報公開を徹底し、周辺住民の方々の不安を払拭します」と国会で語っています。

 なぜ施政方針演説に入っていなかった「原子力発電所」という言葉が参院選敗北後の秋の臨時国会の所信表明演説に入ったのか。一つは、演説の後ろにある「私は、ハイリゲンダム・サミットにおいて美しい星50を提案し、すべての主要な温暖化ガス排出国が参加できる枠組みの考え方について理解を得」たので、実績として原発を強調したのではないかという推測。この「美しい星50(クールアース50)」は日経新聞のシンポジウムで初めて発言したため、日経新聞が大きく報じました。サミットで他の首脳から評価されたのは事実です。もう一つは、結果として提出されなかったのですが、第168臨時国会で補正予算をやろうとしていて「耐震化」というキーワードで公共事業をねらっていたのではないかという推測です。

 「地震発生時における原子力発電所の対応に万全を期すとともに、情報公開を徹底し、周辺住民の方々の不安を払拭します

 これが何を意味していたのか、安倍さんは、今語る必要があります。なぜなら、この所信表明演説に対する各党代表質問は行われていないからです。御輿の上で明るく振る舞う安倍首相も、「政権投げ出し批判」については、ときに複雑な顔をしているように感じます。

 安倍さんは、ぜひ堂々と、「地震発生時における原子力発電所の対応に万全を期すとともに、情報公開を徹底し、周辺住民の方々の不安を払拭します」という所信表明の続きの代表質問を実現させて欲しいと考えます。

 「日本銀行の金庫が空になっても事故原因を徹底究明」しないと、日本のものづくり全般への信用にかかわります。1人区の有権者も、こんなみんな憤慨している政策課題に足がすくんでは、ちょっと、人として生きている意味があるのかな、とまで私は感じます。

[国会会議録データベースから引用はじめ]

168 - 参 - 本会議 - 1号
平成19年09月10日

http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_dispdoc_text.cgi?SESSION=1742&SAVED_RID=1&SRV_ID=9&DOC_ID=4064&MODE=1&DMY=1842&FRAME=3&PPOS=6#JUMP1

○議長(江田五月君) 日程第三 国務大臣の演説に関する件
 内閣総理大臣から所信について発言を求められております。これより発言を許します。安倍内閣総理大臣。
   〔内閣総理大臣安倍晋三君登壇、拍手〕

http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_dispdoc_text.cgi?SESSION=1742&SAVED_RID=1&SRV_ID=9&DOC_ID=4064&MODE=1&DMY=1842&FRAME=3&PPOS=7#JUMP1


○内閣総理大臣(安倍晋三君) 第百六十八回国会の開会に当たり、新潟県中越沖地震や台風による災害により亡くなられた方々の御冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。被災者の皆様の不安の解消を第一に、復旧・復興に全力を尽くしてまいります。
 さきの参議院議員通常選挙は、与党にとって大変厳しい結果となりました。今回示された国民の皆様の思いや怒りに対し、これまで十分こたえ切れていなかったこと、政治と行政に対する不信を招いたことについての深い反省の上に立って、今後国政に当たっていきたいと考えております。
 ここまで厳しい民意が示されたのだから退陣すべきとの御意見もあることは十分承知しています。
 しかし、人口減少や地球規模の競争の激化、学校や家庭における教育力の低下、日本を取り巻く安全保障の環境の変化、こうした時代の大きな変化に直面している我が国が豊かな国民生活と明るい未来を手にするためには、経済、行財政の構造改革はもとより、教育再生や安全保障体制の再構築を含め、戦後長きにわたり続いてきた諸制度を原点にさかのぼって大胆に見直す改革、すなわち戦後レジームからの脱却がどうしても必要です。我が国の将来のため、子供たちのために、この改革を止めてはならない。私はこの一心で続投を決意しました。初心に戻り、厳しい選挙結果を踏まえた反省と国民のために闘うとの覚悟を持って、引き続き改革に取り組むことにより、国民の皆様に対する責任を果たしてまいりたいと思います。
 昨年九月の就任以来、安倍内閣は、教育基本法の改正や公務員制度改革法の成立など、新しい時代にふさわしい新たな国家像の骨格づくりを進めてきました。同時に、少子高齢化や国際化に堪え得るたくましい経済への転換を図るべく、新成長戦略を推し進めてまいりました。景気は安定した回復軌道に乗り、雇用も拡大するなど、具体的な成果も生まれてきています。改革の基本的な方向を変えてはなりません。ばらまきや護送船団と言われたかつての政治手法に回帰することは、絶対に許されません。
 しかし、改革にはどうしても痛みが伴います。これまでも必要な対策を講じることに努めてまいりましたが、まだまだ十分ではないと思います。今後、改革を進める一方、改革の影の部分にきちんと光を当てる、優しさとぬくもりを感じられる政策に全力で取り組んでまいります。
 このたび、新しい国づくりを再スタートさせるため、内閣改造を行いました。極めて遺憾なことですが、補助金の不正受給の問題で閣僚の一人が辞任しました。今後こうしたことが二度と起きないよう、内閣として補助金などの厳正な執行に万全を期してまいります。
 自由民主党及び公明党の連立政権の下、政策実行内閣として一丸となり、地に足の付いた政策を着実に進めてまいります。将来にわたり国民の皆様が安心して暮らせるよう、堂々と政策論を展開し、野党の皆様とも建設的な議論を深め、一つ一つ丁寧に答えを出していくことに最善を尽くします。
 この内閣がスタートするに当たり、私は国民の皆様との対話を何よりも重視してまいります。私を始め、大臣、副大臣、政務官など七十名が手分けして全国各地に直接赴き、お年寄りや若者、中小企業などの現場の声を受け止め、きめ細やかな政策につなげてまいります。
 年金に対する信頼を取り戻すことは、私に課せられた重要な使命であります。まじめに保険料を払ってこられた方々に正しく年金を支払うためにあらゆる対策を講じること、原因と責任を厳しく明らかにすること、この二点を徹底して、年金記録問題を究明し、必ず解決いたします。
 国民生活を支える基盤である公的年金について、国民が安心して頼れる制度とするためには、長期的な視野に立った制度設計が不可欠であり、それは政治の責任です。国会における与野党の立場を超えた議論が再開され、透明で建設的な協議が行われることが極めて重要です。
 私は、格差や将来への不安を訴える地方の皆様の切実な声に真摯にこたえ、改革の果実を更に地方の実感へとつなげるため、あらゆる努力を尽くします。
 地方が自ら考え、実行することのできる体制をつくります。地方自治体への一層の権限移譲や、地方間の税制の偏りの是正といった地方税財政の改革に取り組むとともに、地方分権の総仕上げである道州制の実現に向け検討を加速します。
 内閣に置かれた地域再生などの実施体制を一元化するとともに、活性化に取り組む意欲のある地域に対し、頑張る地方応援プログラム、中心市街地や公共交通の活性化などの施策を総動員して、省庁の縦割りを排し、それぞれの地域の実情に応じた支援を集中的、効果的に実施します。
 地域で働く人々の生活の底上げを図るため、職業能力の向上を支援するとともに、最低賃金を引き上げます。あわせて、地域経済を支えている中小企業の生産性の引上げや地域力再生機構の創設など、地域全体の再生支援にも取り組んでまいります。
 安全、安心な食を生み出す日本の農林水産業が活力を持ち続けることは、我が国の将来にとって極めて大切なことです。攻めの農政を基本に、頑張る担い手への支援など、未来につながる政策に力を注ぐとともに、高齢者や小規模な農家の方々が抱いている不安をしっかりと受け止め、きめ細かな支援を行ってまいります。
 良質で負担の少ない公教育があってこそ、子供たちみんなが明日へのチャンスをつかむことができます。改正教育基本法、教育再生三法の成立を受けて、いよいよ具体的に高い学力と規範意識を身に付けるための改革に乗り出します。
 授業時間を増やし、教科書を充実し、全国学力テストを有効に活用して、きめ細かに学力の底上げを行います。体験活動や徳育にも力を入れます。良き教師を確保するため、めり張りのある教員給与体系を実現するとともに、教員免許更新制の円滑な実施に取り組みます。事務負担を減らすことなどにより、先生が子供たちと十分に向き合える時間を増やします。保護者の御心配や御意見に対し、専門家も参加して対応する仕組みを整えます。
 安心して暮らせる社会は、国づくりの土台です。国民の皆様が日々の暮らしの中で感じる不安に常に心を配り、迅速に対応します。
 食への信頼が揺らいでいます。正しい食品表示を徹底するとともに、水際における輸入食品の監視体制を強化します。
 夜間でも必要な救急医療を受けられるよう、それぞれの地域において責任を持って対応する救急の拠点病院及びネットワークの体制を確立します。地方における医師不足の解消に向け、県境なき医師団を速やかに派遣するとともに、地方の大学の医学部にへき地勤務枠を設けるなど、全力で取り組みます。
 世界一災害に強い国づくりを進めます。学校などの公共施設や住宅の耐震化を進めるとともに、お年寄りに対する情報伝達、安否確認、救出など、いざというときに確実に機能する体制を整えます。地震発生時における原子力発電所の対応に万全を期すとともに、情報公開を徹底し、周辺住民の方々の不安を払拭します。
 安心して子供を産み育てることができる環境をつくるため、多様できめ細かい保育サービスの充実や、仕事と家庭の両立に向けた働き方の見直しを推進します。
 急激な少子高齢化や、これまで経験したことのないような人口減少という厳しい状況下にあっても、年金や介護などの制度を維持し、雇用を生み出していくためには、経済成長が不可欠であります。科学技術など、我が国がこれまで蓄えてきた力を最大限に発揮し、持続的な成長を実現します。次の時代を切り開く新たなイノベーションを応援するとともに、日本の空の自由化を始め、観光、金融など、より海外に開かれた経済をつくることにより、アジアなど外国の成長や活力を日本に取り入れます。
 無駄ゼロを目指す行財政改革を断固実行します。二〇一一年度には国と地方の基礎的財政収支を黒字化するとの目標に向け、めり張りの利いた予算編成を行い、揺るぎなく歳出歳入一体改革の道を進みます。
 行政に対する国民の皆様の信頼を取り戻すため、公務員について指摘されているあしき体質を徹底的にぬぐい去り、二十一世紀の行政を支える新しい公務員像をつくります。
 歳出改革、行政改革を徹底して実施した上で、それでも対応し切れない社会保障や少子化などに伴う負担増に対しては、安定的な財源を確保し、将来世代への負担の先送りを行わないようにしなければなりません。本年秋以降、本格的な議論を行い、消費税を含む税体系の抜本的改革を実現させるべく取り組んでまいります。
 私は、今後とも主張する外交を展開します。
 世界の平和と安定なくして日本の安全と繁栄はありません。米国同時多発テロで二十四名もの日本人の尊い命が奪われたことを忘れてはなりません。テロとの闘いは続いています。テロ特措法に基づく海上自衛隊の活動は、諸外国が団結して行っている海上阻止活動の不可欠な基盤となっており、国際社会から高い評価を受けています。灼熱のインド洋で黙々と勤務に従事する自衛隊員こそ、世界から期待される日本の国際貢献の姿です。ここで撤退し、国際社会における責任を放棄して本当にいいのでしょうか。引き続き活動が継続できるよう、是非とも御理解いただきたいと思います。
 北朝鮮のミサイル発射や核実験声明の衝撃を忘れた方はいないでしょう。我が国を取り巻く安全保障の環境は、依然として厳しいものがあります。官邸の司令塔機能や政府の情報機能の強化を始め、我が国の安全保障の体制を再構築する必要があります。在日米軍の再編については、沖縄など地元の切実な声によく耳を傾け、地域の振興に全力を挙げて取り組むことにより、着実に進めてまいります。
 北朝鮮の拉致、核、ミサイルの問題の解決に向け、国際社会との連携を一層強化してまいります。すべての拉致被害者が帰国を果たすまで、鉄の意志で取り組んでまいります。
 地球温暖化問題は、人類の生存にかかわる世界共通の課題です。私は、ハイリゲンダム・サミットにおいて美しい星50を提案し、すべての主要な温暖化ガス排出国が参加できる枠組みの考え方について理解を得ました。環境に関連する技術は、我が国が世界に誇るべきものです。省エネルギー技術の海外への普及促進など、環境を経済成長の制約ではなく糧とする、日本ならではの環境と経済の共存を実現します。
 厳しい御批判をいただいた政治資金の問題につきましては、なお一層透明性を高めていくことが不可欠です。政治資金規正法の改正に向け、各党各会派や国会において十分な御議論をいただきたいと思います。内閣としても、政治に対する国民の信頼を一刻も早く取り戻すため、全力を挙げて取り組んでまいります。
 国の姿、形を語る憲法については、国民投票法の成立により、改正に関する議論を深める環境が整いました。今後とも、国民の皆様の期待にこたえる議論が行われることを希望します。
 本日、私は自らの信条、思うところを率直に述べさせていただきました。これからも、国民の皆様からの御意見を十分受け止め、政策をしっかりと説明しながら、国政に邁進してまいります。
 私の目指す政治とは、我が国を取り巻く厳しい環境変化に対応しながら、日本が本来持っている、今も生活の中に息づいている自律の精神、他者への思いやり、温かさといった価値を守り、伸ばしていくこと。そして、国民一人一人が、日々の生活において、真の豊かさ、潤いを実感できるようにすること。すなわち、美しい国づくりを進めていこうとするものであります。五十年後、百年後のあるべき日本の姿を見据え、原点を決して忘れることなく、全身全霊を懸けて、内閣総理大臣の職責を果たしていくことをお誓い申し上げます。
 国民の皆様並びに議員各位の御理解と御協力を心からお願い申し上げます。
 ありがとうございました。(拍手)

http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_dispdoc_text.cgi?SESSION=1742&SAVED_RID=1&SRV_ID=9&DOC_ID=4064&MODE=1&DMY=1842&FRAME=3&PPOS=8#JUMP1

○議長(江田五月君) ただいまの演説に対する質疑は次会に譲りたいと存じますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

[引用おわり]

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【国会傍聴記】第168臨時国会がやっと閉幕 バンザイ!

2008年01月15日 15時22分10秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

【国会傍聴記 衆院本会議 2008-1-15】

 
午後2時2分開会。

 144ある国民からの請願の扱い、各委員会から求められた閉会中審査などを「異議なし!」。

 河野洋平議長があいさつ。

 「諸君、168回国会は9月以来の長期にわたり・・・」

 (本当に長かったですよお)

 「諸君、通常国会は18日(つまり明々後日)に召集されます」
 (本会議場、失笑)

 「諸君、閉会中(3日間!)、健康に留意して・・・」
 (本会議場、大爆笑)

 午後2時7分散会。

 第168臨時国会は終わりました。

  ☆

 本格的な意味では最初となった、「第168臨時国会傍聴記」。

 いきなり総理辞任→越年国会というすさまじい展開でしたが、何とか完走できました。

 電話、メール、コメントなどで温かい励ましもいただきました。

 引き続き、第169通常国会傍聴記もよろしくお願いします。

                              宮崎 信行


26法成立し臨時国会閉幕 与野党論戦は通常国会へ(共同通信) - goo ニュース

 第168臨時国会は15日、閉幕した。新テロ対策特別措置法など政府提出14件と、薬害C型肝炎患者を一律救済する特別措置法、国会議員の関連政治団体の領収書全面公開を柱とする改正政治資金規正法など議員立法12件が成立した。与野党の論戦は18日召集の通常国会に舞台を移す。3月末で期限が切れる揮発油税などの暫定税率を維持する租税特別措置法改正案が焦点。解散・総選挙含みの緊迫した展開も。

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【衆参本会議】 薬害C型肝炎被害者一律救済法案が成立

2008年01月13日 20時17分21秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

写真は福田衣里子さん=『It's now or never 私は早く、C型肝炎とさよならしたい!』福田衣里子著、書肆侃侃房

【国会傍聴記 参院本会議 2008-1-11】

 「薬害C型肝炎被害者一律救済法」は全会一致で可決、成立しました。


【国会傍聴記 衆院厚生労働委 2008-1-8】


 自民党、公明党が議員立法で「薬害肝炎被害者救済特別措置法」を提出しました(昨日付)。さっそく審議入りです。

「特定フィブリノゲン製剤及び特定血液凝固第Ⅸ因子製剤によるC型肝炎感染被害者を救済するための給付金の支給に関する特別措置法案」です。

 薬害肝炎の被害者全員に治療費などを国が負担する法案です。

 自民党(LDP)の大村秀章さんら法案提出者らが内容を説明。

 原告団全国代表の山口美智子さんらから意見を聞きました。

 舛添要一厚労相ら政府とのやり取りの中で、民主党(DPJ)の山田正彦ネクスト厚労相(弁護士)

 「血液凝固製剤投与に関して、状況証拠だけでも被害者認定されるのか?」
と質問。

 法務省民事局長は「母子手帳に『出血があった』との記述がある」といった場合に、「その医院の院長がなくなっていて2代目・3代目の医師が継いでいる」といった例を挙げて説明。

 母子手帳に記載のある受診時期に、A医院がフィブリノゲン、クリスマシンなどを常備していた記録があるといった場合では、状況証拠だけでも被害者として認められるのではないかという認識を示しました。あくまでも「裁判所の判断」のうえだとしました。

 山田ネクスト厚労相は弁護士としての経験も踏まえ、一律救済法成立により、これから裁判に加わる人を念頭に
「訴訟を起こすのに、着手金など費用がかさむ」との問題も指摘しました。

 河井克行法務副大臣(LDP)は、
 「法テラスなどを活用して欲しい」と述べました。たいへん無責任な誠実さを欠いた答弁で極めて残念です。

 採決の結果、同法案は委員会共同提出という格好になり、午後の衆院本会議に緊急上程されました。

【国会傍聴記 2008-1-8 衆院本会議】

 午後1時4分開会。
 河野洋平衆院議長の「あけましておめでとうございます」のことばで始まりました。

 議事進行係が「薬害肝炎被害者救済法案」の委員会審議を省き、本会議で審議するよう提案(緊急上程)しました。

 茂木敏光厚生労働委員長が趣旨弁明。最後に被害者の方に対するおわびの言葉がありました。しかし、これは委員長としての言葉であって、政府としてのおわびの言葉ではありません。

 法案は全会一致で可決。
 午後1時10分閉会しました。

【金曜日の参院本会議で可決、成立へ】

 金曜日の参院本会議で法案は可決、成立します。

【ちょっと気になるので・・・かわいい福田衣里子さんのこと】

 福田衣里子(ふくだ・えりこ)さんの本で、彼女のことをだいぶ知りました。
 衣里子さんは1980年長崎市生まれ。
 父親の仕事の関係で幼稚園からロンドンに。
 父親は衣里子さんをほぼ毎週末、欧州各国に連れて行ったという。
 4歳半で帰国、長崎に。

 ――4歳半の頃、帰国した。大きな世界の存在を教えられ、小さい町へと押し込められた。それが私の中で、無意識ではあるが、常にある大きな不満となった(前掲書、9ページ)

長崎西高校卒業。
広島修道大学人文学部心理学専攻に進学。

 ――19歳、大学を1年で休学し、旅に出た。
 大学を卒業してからでもよかった。なんで、せっかく合格した大学を休学してまで、行かなければならなかったのか。その時、理由は全くわからないけど、今行かないといけないと強く思った。(略)
 20歳、「C型肝炎ウィルスに感染して、20年経過しています」と言われた。
 あんなにも焦っていた意味が今だとよくわかる。(前掲書、はじめに)

 2004年4月、実名公表。

 今も長崎在住で、東京に通いながら活動されていたんですね。

  衣里子さんの“It's now or never.”がこれで、
 “It's now.”になったんなら良いね。

【外部リンク】

Piquer ~Ennrico’s  room - livedoor Blog(ブログ)
福田衣里子さんのブログ~薬害C型肝炎と闘いながら、刺繍をしつつ楽しく生きる27歳。

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福田首相、「思った通りにいかなかった」

2008年01月04日 17時28分06秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦
(写真は英誌「エコノミスト」。福田首相は給油再開をしたいが、国会審議(囲碁)がうまくいかず、再開できないようすを揶揄したマンガ)

 産経新聞社のMSN産経ニュースからの引用です。

 福田康夫首相は4日午前、首相官邸で記者会見し、首相就任からの100日間を振り返り、「私の思った通りにすべて、ことが運ばなかった」と述べた。会見の詳細は以下の通り。(引用いったん停止)

 福田さんって、正直な人なんでしょうね。

 たしかにこの100日間、うまくいかなかったですね。

 福田さんは「そんなの常識でしょ」が口癖だったようですが、その常識(common sence=共通感覚)が自民党内だけの常識=共通感覚に過ぎなかったということを71歳にして知ったのが、「私の思った通りにすべて、ことが運ばなかった」原因でしょう。

 内閣改造をしないことも明言しました。

 ということは、通常国会は額賀福志郎・財務大臣でいくということですが、予算委員会と財務金融委員会の答弁かけもちは大丈夫なんでしょうか?

 福田内閣の物価政策の失敗で、僕の生活水準まで「思った通り」以下にならないよう願うばかりです。

 福田内閣発足の2007年9月25日付のエントリはこちらをクリック

 ◇

(引用再開)

 「みなさん新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。私は昨年9月にこの場所でもって総理就任のごあいさつを申し上げました。ちょうど100日が過ぎたところでございます。で、あのとき私は、この現状を打破し、そして、その中から新しい未来を築くと、こういうように申し上げたんです。で、まあ、この100日間の歩みを振り返りまして、正直申し上げまして、私は、私の思った通りにすべてことが運ばなかった。それは国会のねじれ現象ということもあったことにもよりますけれども、そういうふうにも思っております。しかしながら、何を打破しなければならないのかということは、極めて明確になった100日間ではなかったかと思っております。

 それはこれまでの政治や行政のあり方そのものについてでございます。人口減少社会に突入しました。そして、本格的な高齢化社会が到来するという中にありまして、安全で安心な社会、活力と希望に満ちた持続可能な社会を作っていくためには、政治も行政もこれまでの発想ややり方を大きく転換し、生活者、そして消費者の立場に立ったものにと変わっていかなければなりません。私は本年を生活者、消費者が主役へと転換する、そういうスタートの年にしたいと思っております。現在、政府を挙げて、すべての法律や制度が国民の立場に立っているかどうか、総点検を行っているところであります。この内閣では食品偽装の問題から、社会保障の問題まで、みなさんの生活に直接かかわり、かつ切実な問題に正面から取り組んで、1つ1つ着実に解決してまいりたいと思っております。(後略)(引用終わり)

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福田首相訪中、国家主席・首相と会談、トヨタ工場を視察

2007年12月30日 08時12分47秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦
(写真は釣魚台国賓館でキャッチボールに興じた福田総理と温家宝国務院総理=共同通信)

 福田康夫首相は12月27日~30日の日程で中国を訪問しています。
 28日は胡錦涛中国共産党総書記(国家主席)、温家宝国務院総理と相次いで会談。29日には天津でトヨタ自動車の工場を見学しました。

福田首相、天津でトヨタ自動車の工場見学(朝日新聞) - goo ニュース

 福田首相は29日、北京から陸路で天津市を訪れた。同市は温家宝首相の出身地で、経済発展が著しい。福田首相は同市トップの張高麗・市共産党委員会書記と会談。張書記が「天津市を日中の環境・省エネ協力のモデル都市としたい」と述べたのに対し、「外交ルートを通じてよく連絡をとっていきたい」と応じた。同市に進出したトヨタ自動車の現地合弁工場も視察し、組み立て作業を行う中国人らとも会話を交わした。

日中首脳会談 ガス田開発具体策決まらず

 【北京=酒井充】中国訪問中の福田康夫首相は28日、温家宝首相、胡錦濤国家主席と相次いで会談した。温首相との会談では、東シナ海のガス田開発について早期の解決策を見いだすことで一致した。首脳会談で合意した来春の胡主席訪日までの解決を目指す方針だが、具体策は決まらなかった。台湾が来年3月に予定している台湾名義での国連加盟の是非を問う住民投票に対しては、福田首相は「一方的な現状変更の試みには支持できない」と明言し、初めて住民投票に難色を示した。

 人民大会堂で約2時間行われた温首相との会談で福田首相は、昭和53(1978)年の日中平和友好条約締結から30年を迎え、主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)や北京五輪が行われる来年を「日中関係飛躍の年」と位置づけ、「両国は大きなチャンスと責任に直面している。アジアと世界の未来のため責任ある立場で協力したい」と述べた。

 地球温暖化では、福田首相が「主要経済国が責任ある形で参加する実効的な枠組みが必要だ」と訴えた。温首相も「責任ある態度で国際社会に参加し、気候変動に関する措置を真剣に履行したい」と応じた。

 両国の共通の利益を目指す「戦略的互恵関係」を具体化させる策では、福田首相は環境・エネルギー分野で今後3年間に中国人研修生1万人を受け入れることを表明。人民解放軍の若手将校を日本に招き、自衛隊の若手幹部や有識者らとの交流を実施する。

 一方、両国間の懸案となっているガス田開発では、会談後の共同記者会見で福田首相は「相互理解が一層深まった」、温首相は「一歩前進した」とそれぞれ述べた。ただ会談直前まで行った次官級協議でも一致点は見いだせず、首脳会談では早期解決を目指す「新たな共通認識」を確認するにとどまった。

 台湾問題では、福田首相が台湾独立を支持しないとする日本政府の従来の姿勢を改めて表明した。北朝鮮問題では、温首相が日本人拉致問題解決への協力を改めて表明し、核放棄に向け6カ国協議を通じて連携を強めていくことで一致した。

 この後、福田首相は北京大学で講演し、夜には釣魚台で胡主席と会談した。胡主席は「歴史を鏡とし、未来に向かう精神の下、ともに努力して戦略的互恵関係を構築したい」と表明し、「敏感な問題を適切に処理したい」と指摘した。福田首相は「何から何まで一致することはあり得ないが、違いは小さくなってきた」と述べた。

 続いて胡主席主催の異例の夕食会が開催された。これは昭和61年の中曽根康弘首相(当時)以来となる中国トップ主催の夕食会となった。

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福田内閣、原油高対策決定 低所得世帯に5千円~1万円の灯油代補助

2007年12月25日 13時54分52秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

 政府が25日、原油高など国民生活・中小企業に関する閣僚会議を開き、原油高に関する緊急対策をまとめました。

 このエントリでは、毎日新聞記事を基に、灯油対策についてお伝えします。

○灯油購入補助

 対象=高齢者、母子家庭など、住民税非課税など一定の基準以下の低所得者。

 実施自治体=北海道岩手新潟長野の4道県
          278市町村
          すでに実施を予定。

          寒冷地を中心にさらに拡大が見込まれる。

 支給額・支給方法=1世帯5,000~10,000円程度
              所得に応じて自治体が支給額や支給方法を決める。

 財源のてあて=国と自治体が費用を折半し、補助を行う自治体に特別交付税を交付する。

【毎日新聞】原油高対策:低所得者に灯油代 トラック業者に高速割引も

原油高に関する当ブログ内の一連のエントリはこちらをクリックしてください。

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【日経】福田首相の訪欧「ねじれ国会」のため先送りと報道

2007年12月24日 00時16分26秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

 ねじれ国会による政治の停滞で、首相の訪欧が遅れたと日経新聞が報じました。
 記事によると、福田康夫首相の英国、フランス、ドイツ、イタリア訪問が遅れ、外交に悪影響を及ぼしているそうです。

 日本の国際的影響力の急落ぶりは先日の訪中で体感しました。

 この問題は、右とか左とか、勝ち組とか負け組とか、自民とか民主とか公明とかの問題ではありません。日本国民全員の問題であり、このことを考えることは、全員の義務だと思います。言い過ぎでしょうか?

 ぜひ、年末年始には、有権者として「どうやってこのねじれ状態を1秒でも早く解消するか」について考えてください。

 答えは意外と簡単ですから。

ねじれ国会、外交に影・首相の訪欧先送り(日経2007年12月23日)

 野党が参院の多数を占める「ねじれ国会」は法案審議だけでなく、外交にも影響を与えている。与党主導で法案審議の段取りが決まらないため、相手国と早めに日程調整できず、結果として外遊断念するケースが出てきている。政府・与党は日本の発言力が弱まるとの懸念を強めている。

 断念した代表例が来年1月上旬で調整していた福田康夫首相の訪欧だ。7月の主要国首脳会議(洞爺湖サミット)に先立ち、首脳たちとの顔合わせを早めに終えたいとして5日から英国、フランス、ドイツ、イタリアを回る日程を立てた。(07:02)

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福田首相、薬害C型肝炎で、一律救済の議員立法を168臨時会に提出へ

2007年12月23日 23時35分06秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

福田首相「一律救済」決断=議員立法で対応、今国会成立目指す-薬害C型肝炎 (時事通信) - goo ニュース

 福田康夫首相は23日、薬害C型肝炎の被害者について「全員一律救済ということで、議員立法とすることを党との相談の結果、決めた」と表明した。与党はそのための法案を今国会に提出、成立を目指す。民主党など野党にも協力を呼び掛ける。一律救済を求める薬害肝炎訴訟の原告側の主張を踏まえ、首相が血液製剤の投与時期などで救済対象を決める政府方針を転換した。これに対し、肝炎訴訟の原告弁護団は「大きな一歩だ」と評価する一方、内容が明確でないとして、首相に対し被害者らと面談し実情を聞くよう重ねて訴えた。

 首相は、大阪高裁和解骨子案を踏み出して、原告側の要望に応えるには行政府としては限界があることから、自民党総裁として決断した。最近の内閣支持率の急落を受け、指導力を示す必要があると判断したとみられる。自民、公明両党は25日に幹事長ら党幹部が法案の内容を協議する。肝炎訴訟は提訴から5年を経て、全面解決に向けて大きな転機を迎えた。

(写真は共同通信) 

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【参院本会議】改正放送法成立、TV局よ!もう好き勝手にやっちゃえよ!

2007年12月21日 11時18分00秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

【参院本会議2007-12-21】

 改正放送法が成立しました。

 NHKの経営委員会の権限を強化する。
「1局1会社」の規制を撤廃して、一つの会社が2つのTV局を持てる。

 なお、表現の自由を守るため付帯決議(7項目)が付けられました。これにより、民主党、国民新党も賛成しました。日本共産党、社民党は反対しました。

投票総数 229 賛成216 反対13で10時8分に可決、成立しました。
 
 対象はNHK、フジテレビ、日本テレビ、TBS、テレビ朝日、テレビ東京と各系列局などの放送通信事業者。

 今後は粗相をしたら、放送免許を取り上げられるかも知れません。
 TV局が放送免許を取り上げられたら倒産するでしょう。

 こわいですね。こわいですよお。

 とはいえ、そんなことを言っていたら番組など作れません。
 この際開き直って、作りたい番組を好きに作ったらドウデスカ?

 結局、「行政指導」というのは当局のご機嫌や政治家の圧力でどうにでもなる裁量権の大きいものです。
 ですから、行政指導を恐れていて、自制していたら、総務省より先に広告主が先にレッドカードを突き付けるかも知れないよ。

 だから、思う存分やっちゃいなよ、TVマン&社長、局長、デスク殿。

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【資料編】

[内閣法制局]

「放送法等の一部を改正する法律」(閣法第94号)

  閣議決定日:平成19年4月6日

  国会提出日:平成19年4月6日

 通信・放送分野の改革を推進するため、日本放送協会について、監査委員会の設置等、業務の適正な執行を確保するための内部組織の強化等の措置を講ずるほか、二以上の地上系一般放送事業者を子会社とする持株会社の制度を創設するとともに、無線局の開設に関するあっせん・仲裁手続の創設等、電波の有効利用を促進するための制度を設ける等の必要がある。これが、この法律案を提出する理由である。

【民主党ニュース】

【衆院総務委】放送法一部改正案を可決 原口ネクスト総務相が付帯決議提出

 原口一博ネクスト総務大臣は、6日午前の衆議院総務委員会で、放送法の一部改正案とその修正案が可決された後、付帯決議を提案した。

 原口議員は、付帯決議で「政府及び日本放送協会は次の事項について十分配慮をすべき」として、「マスメディア集中排除の原則の趣旨が損なわれないよう十分配慮するとともに、地方の独自性が確保されるよう留意すること」、「放送番組の適正性に関し、放送の不偏不党、真実及び自律が十分確保されるよう、BPO(放送倫理・番組向上機構)の効果的な活動等関係者の不断の取組みに期待するとともに、政府においては、関係者の意向も踏まえつつ、その取組みに資する環境の整備について検討を行うこと」を求めた。

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なぜに半笑い? 【薬害肝炎政治決断なし】

2007年12月20日 23時41分44秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

 自民党本部の主が半笑い。後ろの総裁(総理)のポスターと矛盾してる。



厚生労働省(厚労省)の主も・・・
記者会見では深々と頭を下げたけど、午後0時半、悠然と食堂を去っていく姿を見ましたよ。全然反省の色無しでした。

一方、官邸の主は、





ようやく事の重大さが分かってきたようです。

下のエントリは↓絶対見てください。
【報ステ】福田衣里子さんら薬害肝炎原告がスタジオ出演

薬害肝炎に関してもっと知りたい方は、
このエントリ右上、日時右横の「薬害肝炎」という文字をクリックして下さい。

自民党政権がもうダメだと思う方は
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(このエントリの画像はすべてテレビ朝日「報道ステーション」から)

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【衆院農水委】農業者戸別所得補償法案で与野党質問

2007年12月20日 09時12分00秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

「食と農業」に関する一連のエントリはこちらをクリックしてご覧ください。

【国会傍聴記2007-12-19】

(写真は平野さんに次ぐ主力提案者、高橋千秋参院議員=本人公式ウェブ)

 参院民主党の平野達男さん(岩手)、高橋千秋さん(三重)、舟山康江さん(山形)が衆院農林水産委員会の答弁席に座るちょっと珍しい光景。

 12月5日(水)の委員会最後に平野さんの提案理由説明。
 12月12日(水)の委員会で質疑初日。
 12月19日(水)が質疑2日目。

 全国の農家が固唾を飲んで見守る「農業者戸別所得補償法案」。

 19日の議論で印象に残った部分。

 佐々木隆博さん(民主党・北海道6区)
 「転作を政府が政策誘導してきた責任は重い。もっと農協金融を使ったらどうか」
 これは今の農協をめぐる体質の問題をついた質問だと思います。

 菅野哲雄さん(社民党・宮城6区比例)
 「国による減反で水田の4割が耕作放棄地になった」
 「農家はコメが一番作りやすいという頭があるから、農業は衰退してきた」
 これはかなり核心をついているのではないでしょうか。
 とにかく農家が廃業してしまえば、その田畑はおしまいなんじゃないですか? だれかが買い取って耕して、翌年には収穫できるものではないでしょう。

【追伸】
 私のルーツである長野から市場に出す主力農作物のリンゴと、自家消費のゴボウ、大根、長ネギが送られてきました。土の物は国内産を新鮮なうちにおいしくいただくのが一番。
 野沢菜漬けが大量に余り、母は冷凍保存したいというのですが、父の血圧を考えて、廃棄することを両親に進言。百姓の出の両親にとっては、生まれて初めてのことでしょうが、健康第一ということで、なんとか承諾してくれました。

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【再延長国会】与党の審議拒否に野党が申し入れの異常事態

2007年12月19日 23時54分33秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

(このエントリの写真はすべて宮崎信行撮影)

 国会が異常です。もともと異常ですが、より異常です。

 第168臨時会は2007年9月10日~2008年1月15日の5ヶ月間。

 これは当初の会期から、2回延長した「再延長国会」です。

 この国会は

 日本国憲法第53条「内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる」

との条文に基づいて、天皇陛下が9月10日、召集しました。

 そして、

 国会法で「臨時会(略)の会期は、両議院一致の議決で、これを定め」(第11条)、「衆議院の議決」(第13条)が優先します。

 つまり、12月16日~1月15日までの「再延長国会」は、政府が申し入れ、与党(自民党、公明党)が延長した国会です。
 ハッキリ言えば、「新テロ特措法案」を通すための国会です。

 で、私も驚いているのですが、与党が再延長国会で審議拒否・ボイコットをしています。

 正確には、
 衆院農林水産委員会(民主党提出の農業者戸別所得補償法案=参院可決済み)

 参院外交防衛委員会(政府提出の新テロ特措法案=衆院可決済み)、参院の「国政選挙での電子投票(一部自治体で)を審議する」委員会などは開いていますので、“与党の牛歩戦術”とでも言いましょうか。

 が、これらの委員会審議も、与党は質問時間が十分あるのに10分間でやめてしまうという戦術をとっています。
 これなら、法案の審議時間は積み重なるので、法案採決に向けた“アリバイ”は作れます。

 閑散とした国会議事堂を背に、首相官邸に向かって、川田龍平参院議員(東京選挙区)ら数十人が、薬害肝炎患者の国の全員救済を求め、「福田総理の政治決断」を迫っていました。

昼休みも・・・


TV局も取材に来ていましたが・・・
他のニュースに埋もれた感があります。


首相官邸側から撮ってみました。


夜遅くまで・・・




総理、政治決断してください!!


 ◇

 民主党、日本共産党、社民党、国民新党の国対委員長が19日午後、自民党の大島理森国対委員長に申し入れ書を提出しました。

19日付民主党ニュース(http://www.dpj.or.jp/news/files/071219mousiire.pdf

【民主党、日本共産党、社民党、国民新党の申し入れ書(12月19日)】

自由民主党国会対策委員長 大島 理森 殿

 申し入れ

 政府与党は、野党の反対にもかかわらず、異例の会期再延長を強行した。しかし、延長後、政府与党はすべての委員会の開催や審議について極めて消極的であり、積極的質疑を求める野党の要求を無視し、新テロ対策特措法案の衆議院における再議決を待つだけの姿勢に終始している。こうした中、政府与党は社会保障国民会議なるものを設置しようとしているが、これは国会の空洞化・形骸化を招くものであり、断じて許されるものではない。政府与党のこのような態度は、国会と国民に対する背信行為である。

 よって、いま国民が大きな関心をもち、国民生活にとって極めて重大な課題となっている問題を審議するため、とりわけ次の委員会を速やかに開催することを求める。

○予算委員会
「消えた年金」、「薬害肝炎」、「防衛省疑惑」についての集中審議
○厚生労働委員会
「消えた年金」、「薬害肝炎」について
○安全保障委員会
「防衛利権疑惑」、「防衛省裏金」問題について

 あわせて、参議院で可決された野党提出法案についても、速やかに審議し、採決することを求める。
○厚生労働委員会 年金保険料流用禁止法案
○農林水産委員会 農業者戸別所得補償法案
○テロ・イラク特別委員会 イラク特措法廃止法案
○総務委員会 郵政民営化凍結法案

2007年12月19日

民主党国会対策委員長 山岡 賢次
日本共産党国会対策委員長 穀田 恵二
社会民主党国会対策委員長 重野 安正
国民新党国会対策委員長 糸川 正晃

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【追伸】
 ただ、国会で働く裏方のみなさんのことを思うと、「これもちょっといいかな」とも思うんです。
 僕のブログも、たくさんの秘書さん、衛視さん、衆院事務局、参院事務局、政党職員のみなさんのおかげです。
 それと、奴隷のように働いている(働かされている)新聞・通信・放送記者の友人たち。
 来年は、忘年会やろうね。

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内閣法制局、空自のイラク派遣活動が「違憲」と判断か?

2007年12月18日 23時18分02秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

【参議院外交防衛委員会 2007-12-18】

 新テロ特措法案について審議。

 民主党の浅尾慶一郎ネクスト防衛大臣が登場。
 答弁者は石破防衛大臣、町村官房長官、横畠裕介内閣法制局第二部長、池坊保子文科副大臣。

 午前10時28分ごろから。
 浅尾さんは、航空自衛隊の活動について、
「非戦闘地域とは空域を指さないのではないか」として、法文上の「非戦闘地域」が「非戦闘空域」ではなく、航空自衛隊の活動の法的根拠がないとの趣旨の質問をしました。
(手書きメモから起こしたモノですので、実際の発言とは違います、以下同)

 町村官房長官は、
「バグダッドからエルビルまでの(航空自衛隊の活動エリアは)上空が非戦闘地域であればよくて、その下が非戦闘地域である必要はない」
との考えを示しました。
 石破大臣も同様の考え方を示しました。

 浅尾さんは「ヘリコプターが飛ぶ下は海も含めて非戦闘地域といえるのか?」とし、テロ特措法、イラク特措法のすき間をつきました。

 内閣法制局の横畠裕介第二部長が答弁。

 「法文上、空間だけを用いるときに非戦闘地域とはいわない

 とし、空間のことを地域とは言わない。
 つまり、航空自衛隊の活動“空域”が畢竟、非戦闘地域ではないとの認識を示し、大臣と法制局の法解釈の違いが明白になりました

 これは浅尾&法制局理論で行くと、イラク・クウェート上空での空自の活動は

法的根拠がない、つまり違法だ

ということになります。

 これに関連して池坊保子文部科学副大臣(公明党)は
 学校指導要領では、空間を地域とは呼ばない
と述べ、浅尾&法制局解釈と同様、空域は地域ではないとの認識を示しました。

【再追記 2008-4-17】
 共同通信の「名古屋高裁判決要旨」を読んでいたら、判決文と浅尾質問に該当する部分がありました。

(共同電からの部分引用)
 空自の空輸活動は、イラク特措法を合憲としても、武力行使を禁止した同法2条2項、活動地域を非戦闘地域に限定した同条3項に違反し、憲法9条1項に違反する活動を含んでいる。(引用おわり)

【再追記おわり】

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