渡辺恒雄あとつぎ宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

吉田晴美さん(岩手)が大船渡カキ養殖業者を訪問 黄川田徹・岡田克也と 動画書きおこし【追記あり】

2014年01月01日 00時00分00秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

[画像]吉田晴美・民主党公認参院岩手選挙区候補予定者(左)が持つ同県大船渡市の養殖業者さんの牡蠣をみる、黄川田徹、岡田克也両民主党衆議院議員、2013年6月19日(水)、YouTubu動画からキャプチャ。

 YouTubeの「吉田晴美チャンネル」に、第23回参院選岩手選挙区(7月4日(木)公示、21日投開票)の吉田晴美(吉田はるみ)候補(予定)者が、大船渡市のカキ養殖業者さんを、地元岩手3区衆院議員の黄川田徹さんと、岡田克也さんとともに訪問した動画がアップされました。



 4分27秒におよぶ動画は、テレビのインタビュー形式になっていて、吉田晴美さんが「きょうは大船渡市に来ました」と切り出し、黄川田さんが「きょうは一粒牡蠣(カキ、かき)の養殖をしている方に取材します」と語ります。雨のため、ビニール傘をさしての取材ですが、先に乗り込んだ岡田さんに続いて乗り込もうとする黄川田さん。ゴム長靴姿の吉田さんがさしのべた手を「大丈夫だよ」と自分で乗り込み、真夏の決戦にのぞむ同志に気配り。

 黄川田さんが業者さんに「カキの養殖の復活は2年前からですか?」とインタビュー。比較的早く復旧できたようで、「その年からやっています」とのこと。出荷先は「東京・築地市場」、海につけるのは「10月から3月まで」とカキ養殖の実態を教えてもらっています。

 黄川田さんは「桟橋は(津波で)やられたけれども、ここは湾の一番奥だから」と地域を説明。

 カキを手に取り、物珍しそうに観察していた岡田さんはカキがどのくらいで成長するかたずねると、「3年がかり」とのこと。

 黄川田さんがカキを手に取りながら、吉田さんに「ムール貝って言うでしょ、ムール牡蠣なんだよ」と笑わせました。

 岡田さんが「これ(種ガキとして)フランスまで持ってたんでしょう?」と業者さんに聞くと、黄川田さんがフランス養殖業で被害が出たときに、三陸海岸(宮城県石巻)からフランスに種牡蠣がお嫁入りしたというエピソードを紹介。

 岡田さんが「がんばってください、ほんとに」、吉田晴美さんが「体に気をつけながらがんばってください」と声をかけると、黄川田さんがお国自慢。

 黄川田さんが「牡蠣は広島県が産出量1位だけど、三陸産のカキは量はそんなにでないけれども、良い物がでるということです」と話すと、岡田さんは「三重県も良いのが出ますよ!」と指摘すると、黄川田さんは「おなじリヤス式海岸だから良い物が出るんだ」と照れ笑い。

 吉田晴美さんは先輩の手引きで地元の方の話を聞いて、また一つ、岩手のこと、詳しくなりましたね。



[写真]参院岩手の吉田晴美(吉田はるみ)民主党公認候補(予定)者。

 ◇

 民主党は「再び地域から」ということで、再生をめざしています。私は民主党が「地域から声を吸い上げる政党」だったことがかつてあったかなと怪訝に思ったのですが、これは取り違えで、「再び、地域から。」。つまり、「再び(政権を取る)、地域から(の活動を積み重ねることによって)。」という意味で、「地域の声を代弁する民主党として再スタートします」という意味だったようです。それなら納得。地方議員の数は、自民党、公明党、共産党には遠く及びません。しかし、量より質で、ていねいな地域からの声で、再び、政権をとる。地方議員が会っている人は既得権益者。既得権益のない人の声なき声を拾うのは、地方議員の量よりも質が大事です。

 ◇

 インターネット選挙解禁になります。改正公職選挙法施行日は7月4日の公示日当日です。選挙期間中にブログで特定の候補者への投票依頼ができるようになります。ツイッター、フェイスブックも同様です。有権者の電子メール(PC、ケータイ)による投票依頼はできませんが、街頭演説のお知らせなどはできます。ブログは、自分のメールアドレスを掲載すれば、すべて解禁です。7月21日の投票日の午前0時から、ブログの更新はできませんが、それまでに書いた内容は当日も残したままでOKです。

 そんな中、自分自身で何ができるかということで、YouTube動画の書きおこしをしてみました。

 反応を確認し、分析しながら、やっていきたいと考えています。

【追記 2013年6月30日】

 アップロードからわずか3時間後に、さっそく候補(予定)者ご本人からツイッターを通じて、お礼をちょうだいしてしまい、恐縮です。ぜひ、岩手のみなさん、どんどん、リツイート、シェアしてくださいね!

 

【追記おわり】 

 ◇

 参議院岩手選挙区(定数1)には2013年6月27日までの報道ベースで、民主党新人で元参院議員秘書の吉田晴美さん(41)、自民党新人で元参院議員秘書の田中真一さん(46)、無所属現職で元復興大臣の平野達男さん(59)、生活の党新人で元県議の関根敏伸さん(57)、日本共産党新人で党役員の菊池幸夫さん(54)、幸福実現党新人で党員の高橋敬子さん(51)の6人が立候補を予定しています。このうち、3選をめざす平野元復興大臣と生活の党新人の関根前県議はともに北上市出身ですので、北上市対決ということで骨肉の争いになりそうですが、まあ、どうでもいいです。

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とても理解できない東京選挙区(定数5)をめぐる敗戦処理

2013年07月24日 07時00分33秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

 私は20年来、あまり「東京都連」という組織には関わりたくないと思っています。その理由の詳述は避けるとして、第23回参院選の東京選挙区(定数5)の民主党の戦後処理に関して、理解できない部分があるので、やはり書いておこうと思います。その前提として、あまり内部事情は詳しくないことをお断りしておきます。

 中選挙区時代の自民党のアタマがいまだにある私としては、現職2人のうち、1人が公認取り消しになった場合は、お互いに発憤して結果的に両方が当選。その後に、処分は先送りのままうやむやになり、無所属の人も1年ほどすれば党に復帰しているというイメージがあります。古き良き衆院中選挙区時代の自民党にはよくあったことです。

 ところが、今回は両方落選してしまいました。まず幹事長が「世論調査の結果」としていますが、6年前の選挙結果は大河原さんの方が鈴木さんよりも得票数が多かった。それなのに、最新の世論調査を使うというところが少し合点がいきません。それがなぜ気になるかというと、第47回衆院選に向けて、民主党、維新の会、みんなの党、生活の党の選挙区調整をする場合は、第46回衆院選の得票数が基準になるべきで、「世論調査」などというとややこしい事態になりかねません。また大河原さんは元々、都議会議員時代は、東京生活者ネットワークという政党の党首で、そこを民主党公認で参院選に出てもらったはずなので、少し恩義の面でどうなのか。

 2日前の公認取り消しでは、応援する予定の衆議院議員は支持者にお願いを始めていたはずで、大河原さんをやらざるをえなかったのではないか。選対役員もすでに決まっていたはずで、それをやめられないでしょう。

 そして、気になるのは、細野さんが責任をとって幹事長を辞め、けさのNHKニュースによると海江田代表が菅さんに会い、離党を働きかけ、それにしたがわなければ除籍も辞さないとのこと。

 選挙なので「仮に」は通用しませんが、仮に2人とも公認していても、共倒れしたでしょう。一本化してもしなくても、共倒れしたということは確実なのに、なぜ菅さんが処分されるのか。政権選択である衆院選のためには、都議選、参院選は現職は公認して共倒れしてもらった方が、衆院選に向けてしこりを残さなくて済むのではないでしょうか。第1会派転落が確実だった都議会や参議院の「1議席」にそれほど重要な意味があったのでしょうか。

 細野さん、海江田さん、菅さんが3人とも「原発官邸」の中の人であり、そのときからの緊張・興奮を引きずっているのではないでしょうか。

 鈴木さんも文部科学副大臣でした。この、原発事故時の、官邸、経産省(原子力安全・保安院)、内閣府(原子力安全委員会および防災担当)、文部科学省(旧科学技術庁原子力委員会)にいた人は、理由はなんであれ、数年、テレビに映らないようにしていただけないでしょうか。情と理の「情」だけの理由です。サラリーマンや公務員だって運のめぐり合わせで人生が大きく変わるのであって、歴史の作り手である政治家はそれを受け止めて、飲み込まなければなりません。

 年齢的には、みんな10年後でも現役でやれる人です。 

 少し原発以来の興奮が続いているのではないでしょうか。そうでなければ、何か、菅さんについて、国民が知らない情報を海江田さん、細野さんは持っているのでしょうか。

 夏休みの中学生を描いた映画『台風クラブ』 は解釈が難しいところがありますが、永遠の中学生の夏休みの人間の本質的なところを描いていると考えます。おっさんたちの「原発クラブ」はあがなえない運のめぐり合わせ。その原発クラブの夏の世の夢で、吉良佳子候補、山本太郎候補が60万票台で中位当選した事実。

 しばらく静かにしていてほしい。

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三重県 民主党比例得票、47県トップ、その原動力は岡田さんと日教組・神本美恵子さんだった

2013年07月23日 05時48分53秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

 第23回参院選の比例代表で民主党(政党名および個人名)の得票率が最も高かったのは、三重県の23・2%(19万4999票)だったことがわかりました。全国平均は13・4%。

 一方、日教組組織内で比例代表7人中5位(全党の個人名では26位)で3選した元文科政務官の神本美恵子さんの得票数が三重県で1万6053票。神本さんは全国で17万6248票なので、10分の1を三重県で獲得していたことが分かりました。

 これについて、岡田筋は、参院選中に、「三教組(さんきょうそ)は山梨の山教組(さんきょうそ)同様に強いから、独自に闘ってもらっている」とし、三重選挙区の選対とは無関係にお互いに尊重して選挙運動していることを明らかにしています。ただ、山梨県教職員組合(山教組)での神本さんの得票は7073票で、全国10位にとどまっており、輿石東元委員長の権勢が衰えたようです。

 日教組の組合員の中には、「選挙でがんばったのに、政権交代で民主党が与党期に所得が下がった」との不満があり、神本さんの得票数が注目されていました。岡田さんは副総理・公務員制度改革担当大臣時代に、(国家)公務員に労働協約締結権(自律的労使関係)を与え、人勧(人事院勧告)を廃止する法案の成立に向けて、人事院総裁を更迭してまで公務員改革をすすめたことがから一定の評価を得たのかもしれません。法案はねじれ国会の野党・自民党の抵抗で廃案となりました。自律的労使関係を教員、公務員が得れば、春闘(春期生活闘争)の要求作りを通じて、各職場の要望・不満を吸い上げたうえで、給料や労働環境を決めることができます。ただ、春闘を政治活動より優先するのは働く者として当たり前なので、日教組と自治労の2つの産別の集票力が落ちると考えられます。

 日本最初の労働組合であるUAゼンセンの現職が次点で落選しました。現時点で、データを持っていませんが、ゼンセンは食品スーパーのあるところには、どこでも組合員がいます。ということは、47都道府県どこでも人が住んでいれば、広く薄く組合員がいることになり、非拘束名簿式比例代表だとどうしても踏ん張りがきかないところがあります。

 自動車総連では、民主党比例代表トップ(個人名は全体で14位)の磯崎哲史さんは、27万1553票のうち、愛知で7・6万票、神奈川で3・2万票、静岡で2・4万票と3県だけで半数弱を集票しました。いうまでもなく、トヨタ自動車、日産自動車、スズキの地元になります。とはいえ、磯崎さんは日産社員ですから、やはり、労働運動は団結が始まりであり、団結がすべてだと感じます。

 最も多くの非正規雇用者が加入しているUAゼンセンの国会へのルートが1本減ってしまったことは、アベノミクスの中不安が残ります。これから3年間の「働き方国会」での論客を一人失いました。

 いわば、自動車総連は「小さな声を聞く力」があるわけですが、UAゼンセンは「声なき声を聞く力」がぎりぎり踏ん張れなかったことになります。

 自民党竹下派の岡田さんと日教組の神本さんが、相互不可侵で、集票する「寄り合い所帯」の民主党が、お互いのことをもっと知って、「小さな声を聞きながら声なき声を想像すること」が大事です。UAゼンセンも第18回統一地方選で、大選挙区の市町村議員1人を推薦して当選させる力はいくらでもあります。その思いやり。

 昨日、「民主党支持者は党内リベラルを否定した」と書いたところ、一部反論がありました。しかし反論した人はみんな落選者でした。そのような偉そうな態度が否定されたのです。

 神本さんは先の通常国会でTV入り予算委員会でパネルを使ったところ、同僚が誰も手伝わず、一人でパネルをさしかえながら話す姿がNHK全国ネットで放送されました。民主党にありがちな「いじめ」です。

 しかし、神本さんはしっかり当選したのです。

 その現実を当然ととらえたうえで、いじめを止めたら民主党は野党各党を糾合することができます。

 私は「民主党は寄り合い所帯」は褒め言葉だとずっと思っています。

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第23回参院選開票 自民党は公明党の協力でねじれ解消 民主党大敗、支持者が党内リベラル否定

2013年07月22日 06時26分55秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

 こちらのNHKさんの第23回参院選をうけた参議院の新勢力図があまりに秀逸なのでお借りしてしまいました。

[民主党は17議席の惨敗]

 2013年(平成25年)7月21日(日)投開票された第23回参議院議員通常選挙。

 民主党は17議席にとどまり、1人区は全敗しました。

 比例票も12年ぶりに1000万票台を割りました。

[参議院新勢力は、自民党が公明党の助力で過半数にとどまる]

 自民党が115議席で、公明党の20議席とあわせて過半数を確保。

 民主党は59議席。引き続き、衆議院議員より参議院議員の方が多いという極めて珍しい党体制が向こう3年間、続きます。

 みんなの党は18議席、日本維新の会が9議席。「み維」は議席数が「衆参ねじれ」となりましたが、自公で過半数を維持しているため、参議院みんなの党のキャスチングボートは喪失する見通し。

 日本共産党が11議席、社民党が3議席、生活の党が2議席、新党改革が1議席、沖縄社会大衆党が1議席、無所属3議席(平野達男さん、山本太郎さん、非改選で元国民新党の浜田和幸さん)という新勢力図になりました。

 民主党は17議席を獲得したため、2019年まで第2会派を維持することが確実になりました。2016年の第1会派奪還は絶望。まあ、6~10年ぶりに安定した参議院が復活するかも。

[比例代表では、6産別を含めて7人が当選] 

 民主党は比例代表で、電力総連(関電労組)新人、自動車総連(日産労連)新人が当選。

 6年前に候補を立てなかった電機連合が東芝労組新人を擁立し、連合会長・民主党選対委員長の応援もあり当選し、裏表2名の比例代表議員を確保。

 自治労現職、日教組現職、情報労連現職の3人の女性現職が議席を保ちました。その一方、UAゼンセン現職、JP労組新人、基幹労連現職の3人が落選しました。ただ、非改選に、ゼンセン、JP労組の組織内現職が残り、基幹労連と協力関係にあるJAMの現職が残ることになり、候補者を擁立した産別の声はすべて国会に届くようになりました。

[自民党は平成元年以来の単独過半数は及ばず、小渕内閣後期の体制に戻る]

 平成元年の宇野首相(自民党総裁)橋本幹事長時代に自民党が失った参院単独過半数は遠く及ばなかったものの、公明党との連立で衆参とも過半数をとることに成功しました。これは小渕恵三内閣がつくった体制に戻ったことになります。

[自公は民主党に3党協議の継続を求める見通し]

 一方、選挙前に麻生副総理がG20で「来年4月の消費税増税は3党合意でやっていく」と述べ、2012年6月の社会保障と税の一体改革3党による自民党・公明党・民主党の3党協議を続けるよう呼びかけました。自民党が参院単独過半数に及ばなかったことから、公明党は3党合意の継続を求めると考えられます。

[民主党とみんなの党の行革2党連携は継続も]

 みんなの党が神奈川選挙区で松沢成文さん、埼玉選挙区で行田邦子さんが当選を決めたこともあり、衆院側で続いていた、民主党とみんなの党による行革路線について、衆院の民主党実力者はより一層、大胆にすすめることが可能になったと考えられます。ただし、衆参とも法案可決に及ばないことから、3年間はのれんに腕押しになりそうです。

[新進党勢は堅調で、たいせつにしたい「小川勝也ってどこから来たの?」という原点]

 阪神大震災後の1995年の参院選で低投票率(44・50%)になり「創価学会による創価学会の選挙」と言われました。2013年の参院選も東日本大震災後最初の参院選だったことから同じく「政治への無力感」がありましたが、それでも投票率52・61%。多くの政策が語られるようになりました。対立軸があいまいでかみ合わなくても政策が語られるようになったことが進歩です。この過程で、多くの有権者の声が国会議員・政党に吸い上げられました。

 1995年の参院選では、東京選挙区で学会・旧自民党・連合の3者が一本化して擁立した新進党公認の新人だった魚住裕一郎さんが引き続き、公明党比例代表として議席を獲得しました。私は21歳だったけど、新進党東京11区総支部から派遣されて「夜に選挙事務所の2階の奥でやる会議」にも参加していたんですよ(^_^)v

 民主党にとって原点と言えるのは北海道選挙区の小川勝也元防衛副大臣です。1995年参院選、32歳の新進党公認の新人であった鳩山邦夫議員前秘書の小川勝也さん。テレビニュースで、あの広い北海道で、街頭演説会場に、はちまき姿で自転車でかけつける小川候補。こちら東京・魚住陣営では、「この小川っていうのはどこから来たの?」との声が上がりました。「広い北海道で自転車でどこから来たのか」と「あんなに若くて、ポスターを貼るだけでも大変な北海道で野党第1党の公認で出られる小川っていうのはどこから来たの?」。二世ではない小川さんがあの広い北海道で立候補できる、チャンスが得られる。それが新進党の原点。



[写真]出陣式の小川勝也さん、2013年7月4日(木)、小川さんフェイスブックから。

 公明党の魚住さん、民主党の小川さんの4選。「小川っていうのはどこから来たの?」という32歳の青年に北の大地で思いっきり羽ばたける機会を与えることは自民党にはできません。

 さらに、昨年末にも、民主党が創価学会からいくばくかの友情票を得て小選挙区を勝ち抜いた衆院議員が多い選挙区で勝ちました。千葉選挙区の長浜博行さんらがそうだろうと推測できます。羽田ファミリー、羽田雄一郎さんが長野で。そして、新潟選挙区で風間直樹元外務政務官、静岡選挙区で榛葉賀津也元防衛副大臣さんら保守系議員が当選しました。2010年の改選と加えて参院でも保守系議員が増えました。民主党の進む道は、リベラルでも護憲でもありません。国民が民主党に穏健なる保守いつでも自民党に代わって天皇陛下をお守りできる政権担当可能な政党を求めていることが歴然としました。

[電力総連が唯一の「ゼロ打ち当確」で、民主党結党の母、笹森元連合会長の弔いを果たす]

 笹森清さんが亡くなって初めての参院選でした。NHKは民主党全国比例でゼロ打ち当確を1人だけ打ちました。新人の浜野喜史さんです。電力総連・関電労組です。笹森さんの後輩です。電力総連のみなさんのこのすさまじく壮絶な2年半に思いをいたしながら、浜野さんの当選にフクシマ・フィフティに限らず、ずべての電力供給に関わる働く仲間のみなさんに敬服します。

[「細川・羽田内閣の志」「新進党・社保税3党合意」「民主党と連合の関係」「非自民反共産」の4つの井戸]

 「小川勝也ってどこから来たの?」という細川・羽田内閣の志を引き継ぐとともに、3党合意につながる新進党の枠組みを大事にしている候補者、県連。

 笹森清さんがつくってくれた、民主党と連合の関係をしっかり守ろうとした人。

 細川・羽田内閣の志。

 新進党=社会保障と税の3党合意。

 民主党と連合の関係。

 そして、田辺誠さんら社会党政権構想研究会や山岸章初代連合会長の「非自民反共産」。

 この4つの井戸を守った人は当選しました。

[海江田代表は続投を表明、細野幹事長は辞任の方向]

 
[写真]テレビ局開票特番のインタビューに答える海江田代表、2013年7月21日午後10時半、民主党本部内開票センター、筆者撮影。

 海江田万里代表は続投を表明しました。一方、細野豪志幹事長は東京選挙区の調整失敗について「責任を取る」と述べ、辞任する意向を示唆しました。


[写真]テレビ各局の開票特番出演の合間に、うなだれたような表情を見せた細野幹事長、2013年7月21日午後9時半、筆者撮影。

 今回の参院選は、昔とは比べものにならないくらい政策本位の選挙になりました。また、インターネット選挙運動解禁で、ツイッターを中心に、有権者の政策認識が多く発信されました。「3・11」原発事故後に官邸周りで仕事をした議員が、生き急いでいます。しかし、民主党のためには、官邸周りにいた議員には向こう3年以上は、テレビに映らないで、環境委や経産委の現場で汗をかいてもらいたいと、私はのぞみます。とくに細野さんは福島原発廃炉までを見届けるという長い人生計画をもってほしいところです。

 野党というのは、本質的には、何もできないのです。「チェック」と「政権準備」に専心すべし。

[輿石会長は続投、副議長、幹事長・国対委員長人事が焦点、会長交代論が出た場合は、前田議員が担がれる見通し] 

 一方、輿石東参議院議員会長は来年6月~8月まで任期があります。参院幹事長が落選、参院国対委員長が引退したため、後継人事に着手します。もともと、幹事長・国対委員長は1年交代です。ただ、保守系議員が増えたため、会長交代を求める声や、副議長人事をめぐって駆け引きがある可能性があります。仮に会長交代論が出る場合は、前田武志さんが担がれるとみられます。

[3年間の臥薪嘗胆、頻繁に上京するような総支部長はいらない]

 引き続き、参院議員の方が人数が多い政党でありつづけますが、今あげた3点を守る衆院総支部長が200人以上いれば、次の衆院選で一気に政権復帰もありえます。そして、元議員たちは、現議員に対してえらそうなことを行ったり、頻繁に上京したりしないでいただきたい。 現議員は今以上に大胆にみんなの党、生活の党、日本維新の会の若輩議員を議員立法に誘っていいでしょう。抵抗野党もときには必要です。社会保障制度改革国民会議が不誠実な対応をしたら、3党合意破棄をちらつかせてもいいでしょう。そして、ほんのちょっとばかり現議員にお願いしたいのは、少なくとも衆院総支部長200人がある程度、「有権者に説明できるかどうか」ということを片隅に入れながら、国会対応して欲しいということです。

 一方、創価学会が強い近畿圏では、民主党は1人区・複数区とも全敗し、統一地方選に向けて、組織の底が抜けてしまった府県連もでてくるでしょう。ここは、やはり極めて厳しい状況になりました。私自身が考えていた枠組みが正しかったことの証明ですが、近畿圏の危機的状況は極めて残念です。

[2015年4月12日の第18回藤一地方選に向けて]

 2015年4月12日(日)と思われる第18回統一地方選の前半戦(知事、県議など)、26日(日)と思われる後半戦(市長、市議など)となります。前半戦では現職県議の確実な再選がカギ。後半戦では、市議、区議、町議、村議は、公認・推薦新人の一定数の擁立がカギになります。人材供給源である「国会議員公設秘書」の人数がさらに減るため少数精鋭になります。

[第47回衆院選での政権交代は可能だ]

 この後、2016年7月~12月の可能性が高い第47回衆院選と、2016年7月の第24回参院選への対応になります。第47回衆院選では、単独過半数が可能な、250以上の小選挙区候補者擁立が絶対必須条件。とくにここで一気に政権再交代の可能性があります。

 いずれにしろ、それぞれの立場で、ていねいに日常個別訪問を重ねていき逆風のときに足腰が強い後援者づくりが必要になります。首長選では、公務員が加盟している労働組合の声に一定以上の配慮が必要です。 

[党がまとまるのが第一だが、もはや「リベラル」ではない、党支持者から「リベラル」が完全に否定された日]

 無党派層の支持があまりないのに当選した民主党の17議員は、当然にして、民主党支持層や、組合員をしっかりまとめた人です。このうち、日教組、自治労の2議員は護憲の声をくみ上げているかも知れません。しかし、残り15議員を見てハッキリ言えるのは、それは「穏健なる保守系」であることです。

 いわば、2013年7月21日というのは、民主党内で「リベラル」が完全に否定された歴史的な日です。リベラルなどという言葉を使う者は、大学教員職でも探せばいいのです。もはやリベラルではない。

 また、私の長年のセオリー「景気が良いと与党が勝つ」が実証されました。アベノミクスは信任されました。経済対策はあまり国会での法案審査はありませんから、正社員からパートまでの働き方に関して国会審議を充実させていくべきです。それと、規制緩和は、各種団体の物心両面の支援を受ける自民党ではできません。総理の国会議事録を取り続け、3年後に言行不一致をつけばいいのです。

[これだけの大敗でも、私は20年来の持論にかえって自信を深めました] 

 ハッキリ言います。

 私・宮崎信行が20年間考え続けた野党第1党の枠組みは正しかったことが証明されました。

 これからは、しかっりと衆参とも肉付けしていく3年間にしたいと考えています。

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民主党開票センターにいます

2013年07月21日 19時48分26秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

 民主党開票センターは党本部内に設けられました。質素倹約。報道陣は大勢詰め掛けています。

 午後8時14分から馬淵澄夫・幹事長代行、午後9時5分から細野幹事長、午後10時20分から海江田代表が取材に応じる予定(変更の場合あり)。

 新しい党文化として、当選確実者は「花付け」を廃止。当選(確実)者のプレートをつける演出に変わりました。

 参院選では、大勢判明後も、個別候補者の当落は日をまたぎますから、終電までには帰ろうと思います。

 午前6時過ぎに票が確定して以降の分析やお礼も大事です。

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第23回参議院議員通常選挙は2013年7月21日投票 グラフ「参議院非改選勢力図」付き

2013年07月20日 23時54分40秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

 あと3年間の任期がある非改選議員の勢力図をつくってみました。

 2013年(平成25年)7月21日(日)の午前7時から午後8時まで(一部繰り上げあり)に投票する第23回参議院議員通常選挙では、このほかに、向こう6年間の任期がある121人を選び、新しい参議院をつくることになります。

 政権交代ある二大政党政治のまた新しい節目の日になります。

 インターネット選挙運動を解禁する公職選挙法(平成25年4月26日法律10号)の趣旨を考え、当ブログは、7月21日(日)午前0時から午後8時まで更新しません。

 参議院は選挙区と比例代表(非拘束名簿式)で最も複雑な選挙システムです。なので、「信頼できる人から働きかけ」が判断に不可欠だと考えますが、この選挙戦でみなさんはいかが社会と接したでしょうか。

 頼もしいのは、ここ数回の国政選挙で「投票(選挙権)は国民の義務である」という間違った認識が「投票(選挙権)は国民の権利だが、放棄すべきでない」という正しい認識に是正されています。

 60歳代で民主党支持者が健在で、20歳代で自民党支持者が増えるという状況。これまでの「年配者の自民党、若者の民主党」というイメージとは違い、二大政党間の世代別支持割合の偏りがなくなっている傾向が、一部世論調査や街頭演説のようすから見えました。実際にはどうでしょうか。

 民主党の前議員や地方議員がようやく必死になった印象がありましたが、どういう結果になるでしょうか。

 最後に第23回参議院議員通常選挙前の最終金曜日(19日)の経済指標です。

 日経平均株価(225種)1万4589円。
 東証株価指数(TOPIX)1211・98。
 東証1部売買高 36億4305万株。
 NYダウ30種工業平均株価1万5514ドル。
 円ドル相場 100円34銭~36銭。
 円人民元 16・243~16・253円。
 円ユーロ 131円71銭~75銭。
 長期金利 0・805%(第329回10年物国債)。
 日銀当座預金残高 80兆6400億円。

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民主党、1人区での踏ん張りで参院比例代表善戦も 衆参ねじれは「官僚の安定」

2013年07月20日 08時29分10秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

[写真]新装された民主党ホール、筆者撮影。

 民主党は昨年末の衆院選ではプリンスホテル宴会場内に設けた「開票センター」を、あすの第23回参議院議員通常選挙では、党本部(借りビル)内ホールに設けることにしました。

 参院第2会派維持は確実とはいえ、現職国会議員数と得票率の減少で、政党助成金(平成6年政治改革4法で設立)が向こう3年間減る見通しのため、少しでも節約し、統一地方選や衆院選への軍資金を確保するかまえ。

 現執行部は常任幹事会で、前衆院議員が代表をつとめる総支部長について、参院選の結果で見直すことを決定しています。

 比例代表の得票数は、候補者ごとに、各市町村(政令指定都市では行政区単位含む)別に出ます。衆院総支部がどの程度集票したかは一目瞭然です。

 第23回参議院議員通常選挙は、日本における二大政党政治の存亡の危機ともいえる選挙です。残り2日間のカギは、31ある1人区で、どれだけ衆院総支部が底力を出せるかにかかっています。きょう1日の、日頃から丁寧に手入れした名簿による、人脈総当たりの働きかけで、比例代表で票が湧き出るでしょう。そして、その産別・団体出身の参院議員の応援で、2年後の統一地方選をステップにして、3年後の衆院選で一気に過半数をとり政権再交代できます。

 街頭演説をみていると、60代前後の民主党支持者は意外と多いようです。過去4年間で、民主党ではなく「政権交代ある二大政党システム」の支持者が増えたのでしょう。スキャンダルまみれだった頃の自民党を知らない20代では自民党支持者が増えていて、年代ごとの二大政党の支持者の偏りが少なくなっています。

 衆参ねじれの解消は、官僚による安定した既得権益の維持につながります。これを見越してか、法人税下げに反対する財務省国税庁が、首相が先月視察した会社の申告漏れをリークしたとおもわれる動きがその証左です。自民党の安定ではなく官僚の安定になります。政治を国民の手から官僚に取り戻すことになります。踏ん張りが必要です。

 あるいは自民党が衆参単独過半数ならば逆に民主党にチャンスが出てくる可能性もあります。そのためには、とにかく底力を見せるしかありません。

 「2枚目は民主党」という1人区党組織の訴えが民主党を救います。

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ちょっとヒトコト 山口那津男さん、「国会が開けない」に反論 衆・災害特は閉会中処理をしている

2013年07月19日 21時51分59秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

[写真]第23回参院選東京選挙区候補者で、公明党代表を兼ねる山口那津男(山口なつお)さん、公明党ホームページから。

 公明党代表の山口那津男さんが、東京選挙区(定数5)の立候補者だということを知らない人が多いようです。私は民主党の鈴木寛候補を応援していますが、報道によると、山口さんは最終盤での浸透に、やや気負いがあったのか、きょうの演説で次のように発言したそうです。

朝日新聞から引用はじめ、緑着色は筆者]

「失敗に学ばない野党は許せない」公明・山口代表

■山口那津男・公明党代表

参院選特集ページはこちら
 山形で記録的豪雨の災害が起きた。こういう時に現場に行って調査する。どういう対策が必要か、国会を開いて審議をする。ところが、野党の皆さんは(首相)問責決議案を通して(国会を)閉じてしまったので、閉会中に国会を開く手続きが取れていない。国会を開きたくても開けない。3年前も同じ失敗をやった。あの時も民主党の議長の下で西日本で集中豪雨の災害が起きた。しかし、国会を開けと言っても手続きを取っていないので開けなかった。失敗に学ばない。国民生活を考えない。そういう民主党であり、野党の姿だ。そんな野党は許せない。(東京都江戸川区の街頭演説で)

[引用おわり] 

 「閉会中に国会を開く手続きが取れていない」と言っていますが、衆議院では取れています。議事録です。

国会議事録から引用はじめ、青着色は筆者]

第183回国会 災害対策特別委員会 第11号
平成二十五年六月二十六日(水曜日)
    午前九時四十分開議
 出席委員
   委員長 坂本 剛二君
   理事 うえの賢一郎君 理事 小里 泰弘君
   理事 林田  彪君 理事 原田 憲治君
   理事 平口  洋君 理事 吉田  泉君
   理事 山之内 毅君 理事 石田 祝稔君
      井上 貴博君    伊藤 忠彦君
      泉原 保二君    大見  正君
      神山 佐市君    北村 誠吾君
      工藤 彰三君    笹川 博義君
      高鳥 修一君    竹下  亘君
      二階 俊博君    林  幹雄君
      藤丸  敏君    古川 禎久君
      松本 文明君    務台 俊介君
      湯川 一行君    吉川  赳君
      黄川田 徹君    三日月大造君
      上野ひろし君    高橋 みほ君
      宮沢 隆仁君    濱村  進君
      樋口 尚也君    佐藤 正夫君
      椎名  毅君    高橋千鶴子君
      小宮山泰子君
    …………………………………
   衆議院調査局第三特別調査室長           石川 晴雄君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 閉会中審査に関する件
     ――――◇―――――
○坂本委員長 これより会議を開きます。
 この際、御報告いたします。
 今会期中、本委員会に参考のため送付されました陳情書及び意見書は、お手元に配付いたしておりますとおり、災害弔慰金の支給対象の拡大を求めることに関する陳情書外三件、災害復旧事業費等の一括交付金化等を求める意見書外三十四件であります。
     ――――◇―――――
○坂本委員長 次に、閉会中審査に関する件についてお諮りいたします。
 まず、二階俊博君外十一名提出、防災・減災等に資する国土強靱化基本法案につきまして、議長に対し、閉会中審査の申し出をするに賛成の諸君の起立を求めます。
    〔賛成者起立〕
○坂本委員長 起立多数。よって、そのように決しました。
 次に
 二階俊博君外十六名提出、東南海・南海地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律案
 及び
 二階俊博君外十五名提出、首都直下地震対策特別措置法案
並びに
 災害対策に関する件
以上の各案件につきまして、議長に対し、閉会中審査の申し出をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○坂本委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました
 次に、閉会中審査案件が付託になりました場合の諸件についてお諮りいたします。
 まず、閉会中、委員派遣を行う必要が生じました場合には、議長に対し、委員派遣承認申請を行うこととし、派遣の目的、派遣委員、派遣期間、派遣地等所要の手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○坂本委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
 次に、閉会中審査におきまして、委員会に参考人の出席を求め、意見を聴取する必要が生じました場合には、その出席を求めることとし、人選及び日時等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○坂本委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
 本日は、これにて散会いたします。
    午前九時四十二分散会

[引用おわり]

 このように、衆議院では会期末処理ができていますから、閉会中審査としての国政調査権の発動はできます。なお、山口発言とは関係なく、筆者が自主的にけさ9時確認したところ、理事会などを開こうという話は衆院各会派から出ていないようです。

 与党(自民党)が安定多数を持っているときでも、災害対策特別委員長は、野党(社会党)に割り振っていた伝統がありました。これは、国会空転などの政局になっていても、災害対策特別委員会を開こうというところから、野党審議復帰の糸口になるという、与野党双方にとって有益な議会の知恵だったそうです。

 ところが、きょうの山口発言は、逆に政局に使っており、国政選挙中(国会閉会中)の伝統的な与党による野党攻撃なので、このようにエントリーをおこして反論しました。山口さんも朱に交われば赤くなる、自民党のまねはなるべくしないでください。

 さて、こういったエントリーで話が変わって恐縮ですが、「ゼッタイに公明党に投票する人」の中で、「比例区で誰に入れようか」思案している人。部外者が立ち入る話ではありませんが、魚住裕一郎候補もしくは若松謙維(わかまつ・かねしげ)候補に入れて欲しいと思います。おそらく党内では、魚住さんが東海、若松さんが北海道・東北ということになっているんだろうと思いますが、魚住さんと若松さんは元新進党です。ぜひ入れて欲しいと考えます。選挙後の参議院公明党の会長には、非改選の荒木さんや、魚住さん、若松さんといった人が会派をリードして欲しい。そうすると、民主党と公明党の間で、「糸口」ができると考えます。それもまた、「安定は希望」への糸口なのかもしれません。 

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自民党総裁の安倍晋三首相が先月視察したばかりの「岡野工業」脱税報道 国税庁がアベノミクス首相さす?

2013年07月19日 16時19分45秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

 
 安倍晋三首相(自民党総裁)が先月、視察したばかりの会社の脱税(所得隠し、申告漏れ)が発覚しました。

 これはお昼のNHKニュースがスクープで報じたもの。すでに修正申告を済ませているようで、首相が視察した時点で、社長が国税庁から指摘を受けていたことは確実です。安倍首相の視察先は、経産省から出向している首相秘書官が裁量をもっていると思われます。

 国税庁からリークした可能性が高く、アベノミクスで投資減税などの法人税下げをねらう安倍首相を、財務省が「さした」可能性があります。

 投票日の2日前に、NHKの主要ニュース(お昼のニュース、ニュース7、おはよう日本7時台)で首相が先月視察した企業の「脱税」が報じられるのは極めて異例。NHK社会部は凶悪事件の減少で存在感が低下しており、報道したと考えれます。

首相官邸FBから引用はじめ]



岡野工業という町工場を視察しました。

岡野雅行さんという名物社長さんが経営するこの会社。実は世界で1つしかない技術を持っています。

「痛くない注射針」。
痛くない注射は、赤ちゃんから大人まで、国境を越えて世界のあらゆる人々にとっての共通の夢だったのではないでしょうか。私も実際に経験しましたが、この針は腕に刺されても全く感じない。0.18mmという世界最細の注射針を1分間で500本ものスピードで作り上げて行きます。しかも、欠品率はゼロ。1本の欠陥品もないそうです。

今、医療市場は年間2兆円の輸入超過ですが、日本の医療技術を持ってすれば、これを輸出産業にすることができます。こうした技術をどんどん世界に輸出していけば、経済成長と医療の安心とで一石二鳥。日本もまだまだ成長できます。

技術で成長する日本。また一つ、勇気が湧いてきました。

[引用おわり]

「痛くない注射針」岡野工業、1億円所得隠し 国税指摘(朝日新聞) - goo ニュース

 金型製造やプレス加工を中心に、町工場から世界水準の商品を発信している金属加工会社「岡野工業」(東京都墨田区)が東京国税局の税務調査を受け、2011年12月期までの数年間で1億円超の所得隠しを指摘されたことが分かった。重加算税などを含めた追徴税額は約5千万円とみられる。

 同社は「取引先への手数料の支払いをめぐって国税局から指摘を受けたが、架空の経費ではない。見解の相違はあったが修正申告し、納税した」としている。

 関係者によると、同社は取引先に部品を発注して代金を渡したが、代金の一部を還流させる一方で架空の経費を計上し、11年12月期までに1億円を超える法人所得を隠したという。

 民間信用調査会社によると、同社は1972年設立で従業員5人。「刺しても痛くない注射針」や携帯電話の電池ケースを開発するなどし、各業界を代表する世界の大手企業から受注している。

 ◇

 同社は社員5人ほどの会社ですから、1人あたり2000万円前後の脱税額。さらに、社長は、取引先に先払いで払ったものの品物の質が低いから代金を返させたという趣旨の説明をしていますが、あまり「先払い」というのは、町工場の世界では耳慣れない取り引きのように思えます。 

 このように、以前では考えられない報道があるなかで、次のように変わらない報道があります。



「連合、緩む結束に危機感 一部労組、自民支援の方針」

 この記事は、15年前の参院選の日経新聞の記事です。このように、「連合が結束(団結)がゆるみ、一部が自民党に投票している」という記事は、組織のお祭りである参院選のたびに繰り返されるネガティブ・キャンペーンです。これは、日経新聞などが主要広告主の日本経団連の意図を考えて打つミスリード記事で、経営者による組合つぶしの一環です。毎回続くこのようなネガティブ・キャンペーンに惑わされないようにしましょう。 

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埼玉・東京・神奈川、京都・大阪・兵庫の6都府県で電話!FBメッセージでもいいよ【追記あり】

2013年07月19日 08時56分31秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

 最終盤になりました。

 金曜日、土曜日、日曜日の3日間となります。

 改正公職選挙法でも引き続き、日曜日の午前0時から午後8時まで選挙運動ができません。投票依頼の電話、ブログ、フェイスブック、Twitterの更新はできません。 有権者の電子メールによる投票依頼もできません。ただし、日曜日は、民主党に確実に投票してくれる友人・知人に対して、当日投票所に行ったかどうかの確認の電話、電子メール、ケータイメール、FBメッセージ、TwitterDMはできます。さらに、投票所までクルマなどで案内することもできます。

 逆算で、きょうは金曜日です。そして、あすは土曜日です。投票依頼は残り2日間です。投票依頼は、電話、FBのウォールのほかメッセージ(チャット含む)、TwitterのつぶやきのほかDM、リツイートでもできます。有権者は、電子メールでの投票依頼はできません。投票依頼の数や時間帯にはいっさい制限はありません。具体的に「だれだれに投票してください」という表現を使って問題はありません。未成年は運動できずFBのシェア、Twitterのリツイートすらできません。

 民主党支持層が60歳代が厚めになってきた一方、20歳代で自民党への支持が厚くなっています。世代ごとの支持政党の違いが少なくなってきたのが特徴です。調査では「投票は有権者(選挙権者)の義務である」という憲法上誤った認識は是正され、「投票は有権者の権利だけど(だから)棄権すべきではない」という正しい考え方が20歳代を中心に広がっており、歓迎すべきです。ですから、ここから、具体的に「投票依頼」を受けることで、社会の一員として再確認されたうれしさから、投票率が上げられる可能性がでてきました。

 具体的には、きょう金曜日と土曜日で、「埼玉・東京・神奈川」と「京都・大阪・兵庫」の6つの選挙区で、集中的に投票依頼する情勢になっています。

 日本で暮らしていて、この6つの都府県に知り合いがいる人は多いと思います。40年会っていない初恋の同級生も含めて、投票依頼しましょう。ここで勇気を持って投票依頼・働きかけをしないと、来るべき総選挙で働きかけるスキルができません。

 まずは電話です。あるいはFBのメッセージ、チャットです。もちろん、FBに書き込む、Twitterに書き込む投票依頼も可能ですが、ていねいな「1票の確認」もほしいところ。金曜日と土曜日の特性を理解しながら、ていねいな人脈総当たりで、社会の一員としてお互いを認識し、共生社会をつくる「暮らしを守る力」になりましょう。

 
[写真]参議院通用門前の「やる木」。私たち有権者が大きく育てましょう。

 それでは、選挙区ごとの具体的な働きかけポイントです。

【埼玉選挙区 山根隆治(山根りゅうじ)】



 定数3。自民党現職と公明党新人が優勢。民主党を離党しみどりの風を経てみんなの党に入った行田邦子(こうだ・くにこ)さんがやや先行し、山根隆治が民主党埼玉県連の総力で猛追しています。山根さんは玄葉さんの下で外務副大臣を務めた65歳。彼の人柄を知る民主支持層は9割固めきっていますが、65歳男性ということもあり、無党派に浸透できず、ぎりぎりの戦い。

【東京選挙区 鈴木寛(すずきかん)】



 定数5。自民党現職2人についで、無所属の俳優・山本太郎さんが当選圏内に。残り2議席を、公明党の山口代表、共産党の30歳女性新人吉良(きら)候補、民主党のすずきかん候補、みんなの党の桐島ローランド候補が争う超大接戦。すずかんは現在5位~6位か。すずかんは、東京オリンピック誘致活動、高校授業料無償化の文部科学副大臣で、東京ヤクルトスワローズ元監督の古田さんからも支持されています。

 すずきかんさんはメルマガで次のように語っています。

 「すずきかんです。
このたびは、多大なる応援本当に感謝しております。
とても心苦しいのですが、皆さまに、あらためてお願いです。

現在すずきかんの当選は、大変厳しい状況です。
 
東京選挙区は5議席を争っていますが、ネット上で広がる
他の候補者からの言われない誹謗中傷などによって、
現時点では、この5議席目を争っています。
 
私は、12年間にわたり、常に理不尽な既得権益と戦ってきました。
 
震災後のたいへんな時期も、被災者の方々を最大限サポートするため、
難しい局面に対処してきたという自負があります。
 
種を植え、耕しやっと、問題解決できそうな課題が、山のようにあります。
それを解決すれば助かる人が沢山いる。
だから、どんな妨害や卑劣な行為をされたとしても、私は負けるわけにはいきません。
 
本当に苦しい状態です。
後は、みなさんがご家族ご友人のみなさんにお電話をかけて下さるかどうかにかかっています。
自民党は勝つと言われています。
 
健全な野党のため、どうか1票を鈴木寛に托して下さい。」

【神奈川選挙区 牧山ひろえ】



 定数4。今回から定数3→定数4に。菅・甘利・小泉各氏が推す自民党唯一の新人がトップ当選確実。みんなの党の松沢元知事も優勢。公明党の女性の新人弁護士も抜けだし、残り1議席を共産党の女性の元職と、民主党の女性で弁護士資格を持つ牧山ひろえ(牧山弘恵)さんが争う。牧山さんはインターナショナルスクール出身で、神奈川・横浜の人口増・繁栄を最も代表する候補者。

【京都選挙区 北神圭朗】



 定数2。テレビでおなじみ自民党の西田昌司(にしだ・しょうじ)さんが圧勝。残る1議席を共産党新人と民主党で昨年末の総選挙で落選した北神圭朗(きたがみ・けいろう)さんが争う。北神さんはワシントン生まれの、保守系議員で、前原さん、山井さんらの小選挙区勝ち上がりの2議員が一生懸命応援しています。

【大阪選挙区 梅村聡】



 定数4。自民党が先行し、ご当地の維新の会、さらに公明党までが当選確実。残る1議席を共産党新人と民主党現職の梅村聡(梅村さとし)さんが争うが、梅村さんは現在次点で落選の危機。梅村さんはお医者さんで、過去6年間に医療報酬や生活保護の改革で実績をあげていて、厚生労働大臣政務官を務めました。ここで議席をとらないと、この先、大阪の民主党は存亡の危機になる可能性があります。

 梅村さとしさんは、けさのメルマガで次のように語っています。

「皆さま、おはようございます。
大阪府選挙区・参議院議員候補の梅村さとしです。

全力疾走を続けているこの選挙戦、7月21日の投票日まで残された時間はあと2日、48時間です。
私、梅村さとしは、全身全霊、火の玉となっています。しかし、かつて経験したことのない危機感、いや「危機そのもの」を痛切に感じる最終盤となっています。今私は、政治家として大きな岐路に立たされています。

猛暑の中、昼夜を分かたずご支援いただいている皆さまのお力添えで、私は生かされているのだと実感しています。残されたわずかな時間、勝利に向けて、どうかあとひと押し、あと一票の積み上げ、投票行動の最後までの徹底をお願します。梅村さとし、魂を込めての要請であります。」

【兵庫選挙区 辻泰弘】



 定数2。自民党の鴻池さんがトップ確実で、残り1議席を維新の会公認で元ABC(朝日放送)アナウンサーで「おはようコールABC」キャスターだった清水貴之(しみず・たかゆき)候補と、3期目をめざす民主党の元厚生労働副大臣の辻泰弘さんが争っています。 昨年末の衆院選で、維新は兵庫県内で清水候補(兵庫4区で出馬)を含めて小選挙区全敗しているほか、清水候補は昨年の衆院解散当日の11月16日の岡田副総理の記者会見にテレビ朝日モーニングバードリポーターとして質問しておりフラフラしている印象。連合と地方議員が推す辻さんは勢いが増しています。

 このように、6人とも「暮らしを守る力になる」候補者です。

 しっかりと働きかけをしましょう。

 今できなくて、3年後にできるでしょうか。やるなら、今でしょ。

 自民党支持が増えている若者への一声も大事です。

【追記 2013年7月19日(金) 午前11時半】

 私は、午前9時台の1時間だけで、東京3人、神奈川3人電話しました。一方、埼玉では1人固定電話が変更になっていて、「どうしてるのかな」と思いを馳せました。これを機会にしっかりと確認しましょう。

【追記おわり】 

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拡散)動画「投票前に見てほしい - 民主党 3分の主張」

2013年07月18日 19時40分37秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

 民主党は「投票前の見てほしい 民主党3分の主張」をYouTubeで発表しました。民主党は節約のため、第23回参院選TVCMを流していません。忙しい人は後で見てもかまいません。それよりも、ぜひ、土曜日の午後11時59分59秒までに、シェア、リツートなどで拡散してください。

 ドンドン拡散しましょう!!!




 ◇

 連合も古賀伸明会長のメッセージ動画をFaceBookで発表しました。 

<iframe src="http://www.facebook.com/video/embed?video_id=258744427584206" frameborder="0" width="704" height="396"></iframe> 

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新潟県にかえった風間直樹前外務政務官「北朝鮮拉致に我が国の本質が潜んでいる」10年前の県議会議事録

2013年07月18日 05時54分24秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

[写真]ジェンキンスさんと民主党の風間直樹さん、2013年4月15日。

 民主党穏健なる保守派のホープ、風間直樹(風間なおき)さんは、6年前は全国比例で初当選しましたが、第23回参院選はふるさと新潟県選挙区(定数2)から立候補しています。


 その風間さんは、2012年10月2月、民主党第1次与党期最後の内閣(7奉行内閣)で念願の外務大臣政務官として政府入りしましたが、衆院選での国民の審判により、12月26日外務省を去りました。

[写真]志半ばで外務省を去る風間政務官、2012年12月26日(水)。


[写真]風間直樹さんと野田佳彦前首相、2013年6月25日(火)、参議院議員 風間直樹フェイスブック(FB)ページから。

 風間候補は当時の玄葉光一郎外相から応援を受けました。7月15日です。 

 

 このなかで、10分00秒過ぎ、風間さんは次のように語っています。

 「玄葉さんも私も外務省で、TPP交渉の現場を見てきました。すさまじいですよ、アメリカの要求。これは「お互いに紳士的に話し合おう」という交渉じゃないんです。あくまでも、『アメリカの要請にしたがいなさい』という交渉なんです。」

 こういう生の声を野党第1党候補から聞けるようになったのが、今度の参院選におけるエポックメーキング(画期的、歴史を区切る)な出来事です。ただたんに「TPP反対」を叫ぶ旧来型野党とは明らかに違います。

 風間さんは演説を次のように締めくくりました。

 「私は曲がったことが嫌いです。理の通らないことは風間直樹はゼッタイに首をタテに振らない。その私の姿勢、国益をかけてこの選挙に臨んでいきます」

 風間さんは46歳ですが、玄葉さんは当選7回49歳。与党・自民党に結党以来「7期49歳の外相経験者」はいません。第2位以降の野党にもいません。

 それが民主党のフロンティアなんです。

 ◇



 さて、新潟に戻った風間さん。

 拉致被害者の曽我ひとみさんの旦那さんであるジェンキンスさんとの写真、冒頭に載せました。曽我夫妻が日本・新潟・佐渡島に戻ったのは2004年ですが、その前年、風間直樹・新潟県議当時36歳は、県議会で拉致問題について質問していました。

 私も新潟県議会議事録を読んだのは初めてですが、ネット選挙運動解禁ということもあり、少しでも多くの方に、7月21日(日)午後8時の投票終了までに読んでいただきたいと存じます。

 この中で、風間さんは石川県での久米裕さん拉致事件に関して警察庁長官賞を受けたのに、そのことを福田赳夫内閣が公表しなかったことから、その後の横田めぐみさん、蓮池さん奥土さん拉致事件を招いてしまったと指摘。北朝鮮の「万景山峰号」を検査すべきだとの考え(現在は入港禁止法と国会の了承にもとづき入港禁止中)を示しています。

 風間直樹、新潟県議、10年前、36歳、の議事録です。

新潟県議会議事録から引用はじめ] 

平成15年  2月定例会 本会議 02月28日-一般質問-05号

◆風間直樹君 4年間の総括ということで質問をさせていただきます。

(中略)

 続いて、北朝鮮有事の際の危機管理、そして拉致事件につき触れさせていただきたいと思います。問題の性質上、多少踏み込んだ表現をすることがあるかと思いますが、その点につきましてはお許しを頂きたいと存じます。

 私が4年前にこの拉致問題解決への努力を多くの方々とともに始めたとき、その大きなきっかけとなりましたのは横田めぐみさんの御両親、蓮池薫さんの御両親とお会いしたことでありました。
 先般、岡山県で幼い2人の姉妹が行方不明になる事件がありましたが、あのとき地元の消防、警察あるいは町内会の捜索が御承知のように二、三週間続いたわけであります。その後、こうした捜索が打ち切られた後に姉妹の遺体が発見されたわけであります。

 実は、横田さん、あるいは蓮池さんの御家族も、当初それぞれの子供さんが行方不明になった直後、地元の消防、警察あるいは町内会の捜索が続き、それが終了した後、御家族は到底それであきらめることができず、それぞれお母さんが新潟市内の海岸線、あるいは柏崎市の海岸線を長いさおのような棒を持ち、子供の名前を叫びながら探して回ったとのことであります。私は、そのときの具体的な情景を教えていただき、大変胸を揺さぶられる思いがいたしました。この思いが私が拉致問題の解決にこれまで懸命に取り組んできたスタートとなったわけであります
 

 さて、昨年の小泉内閣総理大臣訪朝の後、北朝鮮が拉致を認め、それ以来、我が国の報道の中では多数のこの拉致、北朝鮮に関する報道がなされております。しかし、こうした多くの報道に埋没をせず、私ども政治に携わる者が今ここでしっかりと確認をしなければならないのは、私たち日本の政治にとり、外交上北朝鮮に対する上での目的は、まず拉致された全被害者の救出にあり、2点目に北朝鮮の我が国に対する軍事的な脅威から私どもの国を守るということ、このことであると思うのであります。私個人的には、こうした我が国の国益を守る上で、北朝鮮の現在の体制の転換、あるいは体制の崩壊を実現しなければならないと考えるものであります。

 先般、知人であります評論家の金美鈴さんとこの件をめぐりお話しする機会を得ました。金さんは、御承知の方もいらっしゃるかと思いますが、早稲田大学に留学をし、そのまま当時の国民党独裁政権下にあった台湾の民主化を進めるために日本に亡命をし、この運動を進めてきた方であります。

 当時、恐らく昭和30年代のことだと思いますが、台湾から多くの留学生が日本に来る、あるいは日本を経由し、アメリカに留学をする。そうしたときに金さんの御主人である周英明さんは、これらの友人に自分が編集している「台湾青年」という民主化推進のための機関誌を読んでほしいと渡したそうであります。そのとき、ある留学生の1人がそれを読むことを望みながらも、それを受け取ることを拒否した。なぜかといいますと、それを受け取り、読んだ後に捨てた場合に、日本国内にあっても、あるいは留学先のアメリカ国内にあっても、当時の台湾の国民党の捜査機関の手が及ぶことを恐れたからそうであります。「自分は、この雑誌をもらうことはできない。もらったならば、捨てるときには割りばしでこの冊子をつかんで捨てなければならない」、この一言が金美鈴さんの頭には強く今も残っているとのことでありました。

 私は、5人の被害者が日本に帰国をした後、日本国内で一たん北朝鮮にこれらの人々を戻すべきかどうかという議論が出たことがあり、このときに日本人がいま一度北朝鮮の独裁体制の恐ろしさ、その本質というものを見きわめる必要があると考えたのであります。

 拉致発生から25年になります。前回12月の県議会連合委員会におきまして、我が党の斎藤議員が石川県で起きました久米裕さんの拉致事件を取り上げられました。あのときに、斎藤議員が触れられましたように、この事件においては当時の石川県警が警察庁の長官賞を捜査への功労として受賞しています。しかし、この受賞は当時政府、警察庁内部でも極秘とされました私は、なぜ当時の政府、警察庁内部でこれが極秘とされたのか、そこにこの拉致事件の実は我が国におけるやみの深さ、本質が潜んでいると考えるものであります。

 警察庁は、恐らく当時の無線傍受の記録を今なお持っているのではないかと私は推測をしております。同時に、それらの報告を受けていたはずである当時の福田赳夫内閣、なぜこの福田内閣が拉致事件の発生を公にし、その2か月後に起きた横田めぐみさんの拉致事件、翌年に起きた蓮池さん、奥土さんの拉致事件を防ぐことができなかったのかと思いますと、じくじたる思いを禁じ得ないのであります。

 こうしたことを裏づけるように、1988年には当時の梶山静六自治大臣が国会において、日本人の拉致事件は北朝鮮による疑いが極めて濃厚という答弁をしております。これらの経緯を踏まえ、私は以下の4点を考えるとき、我が国における拉致事件のやみ、それが30年近くにわたり解決されなかった本質に迫ることができるのではないかと思うのであります。以下、4点につき事実を述べさせていただきます。

 まず、去る1990年の5月、当時の金丸信自民党副総裁を団長とする北朝鮮訪問団の実施が発表されました。同じ5月、大韓航空機爆破事件の容疑者であった金賢姫、この金賢姫に日本人の教師役として日本語を教えたとされる埼玉県在住であった田口八重子さん、李恩恵こと田口さんが拉致された事件、この実行犯宅と在日本朝鮮人総連合会への家宅捜索令状を警視庁は取り、その執行直前だったわけであります。この執行が実はストップをされた。同じ5月、在日本朝鮮人総連合会の元幹部が外国人登録法違反で、これも捜査をされる寸前でありました。これにもストップがかけられた。

 そして、この年の10月に金丸氏は超党派で訪朝し、当時の北朝鮮の金日成主席との会談を終えて帰国をするわけであります。この訪朝では、兵庫県の有本さんの御両親が娘さんが北朝鮮に拉致された疑いが濃厚であるとのことで、娘さんから来た手紙を添え、金丸氏に交渉でこの件を取り上げるよう要望したものの、一切交渉では触れられなかったのであります。

 この訪朝から時間を置いた今日、実はこのときに何が起こったのかが明白になりつつあります。

 まず、皆様の御記憶を思い出していただきたいのでありますが、金丸氏の個人事務所に捜査が入ったとき、金丸事務所の金庫から出てきたものが一体何であったか。金の延べ棒であります。そして、核心はこの金塊に刻印がなかったという事実であります。御承知のように、世界じゅう刻印のない金の延べ棒が流通しているのは、唯一北朝鮮のみだそうであります。

 その後、警察庁あるいは警視庁の関係者より、1990年5月の田口さんの捜査の執行直前のストップ、あるいは在日本朝鮮人総連合会の幹部、外国人登録法違反の捜査のストップ、これはすべて金丸氏からのものであったことが明らかになったのであります。

 さて、昨年ある雑誌に代議士の小池百合子さんが寄稿をされています。細川政権当時、アメリカのクリントン政権は、日本政府に対し渡した北朝鮮に関する機密情報が政府内部から北朝鮮に流出しているとの疑念を深め、細川氏が訪米の際、クリントン大統領より、この点についての厳重な抗議と内閣におけるある処分を求められたとの記事が出ています。当時の官房長官が北朝鮮に対し機密情報を流していたとの事実、このことが書かれているのであります。一体このことが何を意味するのか。当時の官房長官は、御承知のように、今政治家としての職にはありません。その政党もございません。しかし、私どもはそこで起きたことに今目を向けなければならないのであります。

 そして、4点目の事実、昨年、日本経済新聞の元記者である杉嶋氏が北朝鮮に旅行中、抑留逮捕され、2年間、現地で拘置されるという事件が起きました。これは、杉嶋氏が記者として北朝鮮を訪問する中で撮影したさまざまなビデオあるいは写真を帰国後、内閣調査室、あるいは日本の公安当局に協力を求められ、情報提供ということで協力をした、その内容に基づき北朝鮮側に拘留されたものであります。

 昨年のある雑誌に、この杉嶋元記者の手記が載っているのでありますが、私がそれに目を通し驚愕を禁じ得なかったこととは、杉嶋氏が信頼をし、渡した内閣調査室と公安当局あての資料、ビデオ、写真等がすべて北朝鮮当局の手に渡っていたということであります。

 以上の4点の事実を考える場合に、私は今我々政治家、そして国民が我が国で起きたこの拉致事件の真の核心の部分は何かを考える場合、それはすなわち北朝鮮の影響力が我が国国家中枢にまで浸透していたという事実にほかならないと思うのであります。

 私は、こうしたことから、まず我が県における万景峰号の入港停止など、我が国の国益を著しく疎外する事件に際し、私ども政治家が全力で取り組まなければならないということ、さらに多くの北朝鮮工作員が日本に潜入をしながら逮捕もされず、再び出国をし、さらに入国をしてくる。その根源に工作員防止法、スパイ取締法の不在があるという事実、このことを直視をし、対応しなければならないと考えるのであります。

 これは、私の一つの疑念でありますが、県当局が万景峰号の入港に関し、港湾法を子細に検討され、そしてそれが不可能だという結論を出していらっしゃる。しかし、この港湾法という法律以外に県当局の判断に影響を与える何らかの出来事がなかったのかどうか、私は今後もこの点を注意深く見詰めていきたいと思うのであります。

 昨年6月、フィリピンのイスラム系原理主義テロ組織アブサヤフに拉致をされましたアメリカ人の宣教師夫妻2名、そしてフィリピン人1名、計3名が半年間にわたりアメリカ国軍の特殊訓練を受けたフィリピン軍の手による救出作戦に際し、残念ながら2人が死亡し、1人が救出をされたという事件がありました。
 私の手元に在日アメリカ大使館のホームページから印刷をしましたものがあります。これは、この人質救出事件に際し、アメリカ政府がアメリカ国民、そして世界じゅうの各国民に対し、どのようなメッセージを送っているかという証左であります。

 私は、国民がその国に税金を納め、みずからの生命の安全と財産の保持を国にゆだねている以上、150名以上の日本人が拉致されている我が国にあって、やはり国家がこの国民の救出にまず第一義的に当たることが不可欠だと考えるのであります。そして、そうした意味でアメリカにそうした精神があるということをいささかうらやましく思うのであります。
 
 さて、お尋ねをいたします。

 現在、北朝鮮はイラク攻撃前ということもありまして、アメリカに対し大変な挑発活動をしております。とりわけ核施設の再稼働等の動きは、我が国の安全保障に与える影響が極めて大きい。万が一北朝鮮の有事になった場合、我が県として、あるいは県警として、さらに政府としてどのような対応策、準備策を講じているのかが県民、国民の気にかかるところであります。

 仮に有事の際、日本海側の海岸に多くの北朝鮮難民が流れ着いた場合、本県ではこの難民船の漂着にどのような対応をされるのか、また県警としてはどのような準備態勢を整え、対応をお考えになっているのか、お尋ねをいたします。

 4年間、この拉致事件、そして北朝鮮問題につきましては、一貫して取り組みをさせていただきました。その根底には、朝鮮半島の動きが我が国の安全保障、あるいは日本国内の政治、政局に大きな影響を与えるという歴史的な経緯がございます。古くは日露戦争しかり、あるいは征韓論しかり、この朝鮮半島へどのような勢力が政治的なパワーを占めるかにより、我が国の将来には大きな影響が及ぶ。まさに戦後57年を経た今日、そのときが再び来つつあると私は考えるのであります。こうした認識に基づき、以上の北朝鮮有事関係のことをお尋ねをさせていただきたいと存じます。

(後略)

◎警察本部長(加地隆治君) 風間議員の一般質問にお答えいたします。
 本県海岸に難民船が漂着した場合の県警察の対応についてでありますが、いわゆる半島有事の際の危機管理につきましては、御指摘の大量避難民の問題を含めまして、国全体で対応すべき重大な事案になると思われます。
 したがいまして、その準備につきましても警察庁、管区警察局を初め、海上保安庁、入国管理局、自衛隊等と密接な連携を図りつつ、的確な対応をとれるよう対応してまいりたいというふうに考えております。
 以上でございます。

[引用おわり] 

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全国比例)石井一さんを「参議院の父」に

2013年07月17日 21時27分13秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

[写真]東京・巣鴨を遊説する石井一・第23回参院選全国比例候補者、2013年7月17日、石井一フェイスブックFBから。

 私が心より尊敬してやまない、石井一先生。

 経世会(自民党竹下派)→改革フォーラム21(自民党羽田派)→新生党→新進党→国民の声→民政党→民主党と私とまったく同じ党籍を歩む永遠のシンドバッド

 かような事情から、私としても当選してもらわないとさみしいです。

 第23回参院選立候補者では全国比例では最年長。選挙区では、泡沫で80歳の立候補者がいますが、当選圏内では最年長。

 非改選でも1歳下の片山虎之助さんをおさえて、最年長議員になる見通しになりました。


[写真]1969年(昭和44年)、国会に初登院した石井一さん、石井一さんフェイスブック(FB)から。

 この獅子のような青年代議士が44年後に、英国流に言えば、Fataher of the House、参議院の父へ。

 不出馬の草川昭三・参議院議員(昭和3年1927年8月16日生まれ)から当選すれば石井一さん(昭和9年1934年8月17日生まれ)が最年長となります。残念ながら、天皇陛下(昭和8年1933年12月23日生まれ)より年長者は参議院からいなくなってしまいます。

 最年長になれば、8月2日(金)の見通しの、議長・副議長選挙後に、全議員を代表して、ピンさんが新議長・副議長を祝い、前議長・副議長をねぎらうことになるのだろうと思います。

3年前の議長・副議長就任後の議事録から引用はじめ]

○草川昭三君 私は、年長のゆえをもちまして、議員一同を代表し、ただいま就任されました新議長並びに新副議長に対しましてお祝いの言葉を申し上げ、あわせて、退任をされました前議長並びに前副議長に御礼を申し上げたいと存じます。

 西岡武夫君は議長に当選をされ、尾辻秀久君は副議長に当選をされました。私ども一同、衷心より祝意を表する次第でございます。
 皆様も御存じのとおり、御両君は、長年にわたって豊かな議会運営の御経験を重ねてこられました。卓越した御見識をお持ちで誠実なお人柄の御両君が本院を代表する議長並びに副議長に就任をされましたことは、御同慶に堪えないところでございます。
 御両君におかれましては、公正かつ民主的な議会運営に当たられ、本院の権威高揚のため、一層のお力を発揮されますようお願いを申し上げまして、お祝いの言葉といたします。
 次に、江田前議長並びに山東前副議長に対しまして、一言お礼を申し上げます。
 御両君におかれましては、平成十九年の御就任以来、大きく変動する政治状況の中で、本院運営の重責を担われました。ここに、御両君の御労苦に対し深甚なる謝意を表するとともに、今後とも、御自愛の上、議会政治発展のため、御活躍くださるようお願いを申し上げまして、御礼の言葉といたします。
 ありがとうございました。(拍手)

[引用おわり]

 このように、石井一最年長議員が登壇する姿を楽しみにしています。

 任期満了時には84歳となります。仮に天寿を全うしても、全国比例なのですみやかに次点が繰り上げ当選して議員の仕事をするとうのも非拘束名簿式のすぐれた点です。

 

 石井一さんが最年長議員としてにらみをきかすのが、二大政党と参議院の機能安定にとって、かけがえのない財産になるのです。

 2枚目(全国比例)は民主党の2番目(名簿の右から2人目=あいうえお順)の「石井一」へ。

 石井一を参議院の父にすることが政治の安定です。

3年前の参議院議長選挙の議事録から引用はじめ]

(前略)

○副議長(山東昭子君) 第百七十五回国会は本日をもって召集されました。
 これより会議を開きます。
 日程第一 議長の選挙を行います。
 投票は無名投票でございます。議席に配付してあります無名投票用紙に被選挙人の氏名を記入して、白色の木札の名刺とともに、御登壇の上、投票を願います。
 氏名点呼を行います。
   〔参事氏名を点呼〕
   〔投票執行〕
○副議長(山東昭子君) 投票漏れはございませんか。──投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。
   〔投票箱閉鎖〕
○副議長(山東昭子君) これより開票いたします。投票を参事に点検させます。
   〔参事投票及び名刺を計算、投票を点検〕
○副議長(山東昭子君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数        二百三十九票  
 名刺の数もこれと符合いたしております。
 本投票の過半数は百二十票でございます。
  西岡武夫さん       百三十九票  
  江口克彦さん         十一票  
  尾辻秀久さん          一票  
  白票            八十八票  
 よって、西岡武夫さんが議長に当選されました。
   〔拍手〕
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔参事 議長西岡武夫君を演壇に導く〕
○副議長(山東昭子君) ただいま議長に当選されました西岡武夫さんを御紹介いたします。
   〔拍手〕
○西岡武夫君 一言ごあいさつ申し上げます。
 ただいま、皆様の御推挙によりまして、参議院議長の重責を務めさせていただくことになりました。誠に身に余る光栄に存じますとともに、その責任の重大さを痛感をいたしております。
 もとより微力ではございますが、公正公平を旨とし、新たな局面を迎えた本院の円滑なる運営に努め、本院が二院制の下における役割と使命をより一層果たしていけるよう、全力を尽くしてまいる所存でございます。
 皆様方のより一層の御支援、御協力を心からお願い申し上げまして、就任のごあいさつとさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)
   〔議長西岡武夫君議長席に着く〕
     ─────・─────
○議長(西岡武夫君) 議事を続けます。
 日程第二 議席の指定
 議長は、本院規則第十四条の規定により、諸君の議席をただいまの仮議席のとおりに指定いたします。
     ─────・─────
○議長(西岡武夫君) ただいま副議長山東昭子君から辞任願が提出されました。
 辞表を参事に朗読させます。
   〔参事朗読〕
   辞 任 願
 先般の通常選挙により参議院は議員の半数が改
 選されました よって改選後初の国会が召集さ
 れたこの機会に参議院副議長を辞任いたしたい
 のでお願い申し上げます
   平成二十二年七月三十日
         参議院副議長 山東 昭子 
  参議院議長 西岡 武夫殿
○議長(西岡武夫君) 副議長の辞任を許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(西岡武夫君) 御異議ないと認めます。
 よって、許可することに決しました。
     ─────・─────
○議長(西岡武夫君) これより副議長の選挙を行います。
 投票は無名投票でございます。議席に配付してあります無名投票用紙に被選挙人の氏名を記入して、白色の木札の名刺とともに、御登壇の上、御投票を願います。
 氏名点呼を行います。
   〔参事氏名を点呼〕
   〔投票執行〕
○議長(西岡武夫君) 投票漏れはございませんか。──投票漏れはないと認めます。投票箱閉鎖。
   〔投票箱閉鎖〕
○議長(西岡武夫君) これより開票いたします。投票を参事に点検させます。
   〔参事投票及び名刺を計算、投票を点検〕
○議長(西岡武夫君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百四十票  
 名刺の数もこれと符合いたしております。
 本投票の過半数は百二十一票でございます。
  尾辻秀久君       二百三十五票  
  白票              五票  
 よって、尾辻秀久君が副議長に当選されました。
   〔拍手〕
    ─────────────
   〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
    ─────────────
   〔参事 副議長尾辻秀久君を演壇に導く〕
○議長(西岡武夫君) ただいま副議長に当選されました尾辻秀久君を御紹介いたします。
   〔拍手〕
○尾辻秀久君 ただいま、皆様の御推挙により、副議長の重責を務めさせていただくこととなりました。誠に光栄に存じます。
 今日、参議院に課せられた使命は極めて重要なものがあり、微力ではございますが、中立公正を旨とし、西岡議長を補佐して、本院の円満なる運営に努めるとともに、本院の使命達成のため、全力を尽くしてまいる所存でございます。
 皆様方の一層の御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げまして、簡単ではございますが、就任のごあいさつとさせていただきます。
 ありがとうございました。(拍手)
○議長(西岡武夫君) 草川昭三君から発言を求められました。この際、発言を許します。草川昭三君。
   〔草川昭三君登壇、拍手〕
○草川昭三君 私は、年長のゆえをもちまして、議員一同を代表し、ただいま就任されました新議長並びに新副議長に対しましてお祝いの言葉を申し上げ、あわせて、退任をされました前議長並びに前副議長に御礼を申し上げたいと存じます。
 西岡武夫君は議長に当選をされ、尾辻秀久君は副議長に当選をされました。私ども一同、衷心より祝意を表する次第でございます。
 皆様も御存じのとおり、御両君は、長年にわたって豊かな議会運営の御経験を重ねてこられました。卓越した御見識をお持ちで誠実なお人柄の御両君が本院を代表する議長並びに副議長に就任をされましたことは、御同慶に堪えないところでございます。
 御両君におかれましては、公正かつ民主的な議会運営に当たられ、本院の権威高揚のため、一層のお力を発揮されますようお願いを申し上げまして、お祝いの言葉といたします。
 次に、江田前議長並びに山東前副議長に対しまして、一言お礼を申し上げます。
 御両君におかれましては、平成十九年の御就任以来、大きく変動する政治状況の中で、本院運営の重責を担われました。ここに、御両君の御労苦に対し深甚なる謝意を表するとともに、今後とも、御自愛の上、議会政治発展のため、御活躍くださるようお願いを申し上げまして、御礼の言葉といたします。
 ありがとうございました。(拍手)
○議長(西岡武夫君) 江田五月君から発言を求められました。この際、発言を許します。江田五月君。
   〔江田五月君登壇、拍手〕
○江田五月君 退任に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。
 ただいまは、議員の皆様を代表して草川昭三先生から身に余るお言葉をいただき、誠にありがとうございました。
 議長としての三年間、参議院は激動の渦中にありましたが、山東副議長を始めとする議員の皆様方に多大な御協力をいただき、心から感謝申し上げます。
 参議院は、今その在り方が改めて問われています。新たに御当選されました西岡議長、尾辻副議長には、広く国民世論にこたえられるよう、更に一層参議院改革を精力的に進められることと存じます。私も一議員として力を尽くすことをお誓いし、お礼のごあいさつといたします。
 ありがとうございました。(拍手)
○議長(西岡武夫君) 山東昭子君から発言を求められました。この際、発言を許します。山東昭子君。
   〔山東昭子君登壇、拍手〕
○山東昭子君 退任に当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 副議長の任を務めさせていただきまして以来三年間、江田前議長始め議員の皆様方には格別の御指導、御鞭撻、また御協力をいただきまして、誠にありがとうございました。
 また、ただいまは、草川昭三先生より御懇篤なるお言葉をいただき、重ねて厚く御礼を申し上げる次第でございます。
 今日、参議院に課せられた使命と国民からの期待感は、非常に大きなものがあります。在任中も、いわゆる衆参のねじれなどの状況の中、様々な事態に直面し、反省することも多々ございました。これからは、更なる英知を結集して、政争に流されず論議する参議院、そして、充実した審議、調査の中から建設的な合意形成を行える参議院を是非とも実現していかなければならないと確信をいたしております。
 折しも、本年は議会開設百二十年に当たり、今日、我が国は内外共に多事多難でございます。私も、これら解決を迫られる諸課題に全力で取り組みつつ、今後とも、本院の機能発揮、そして使命達成のため、更に力を尽くしてまいる所存でございます。
 皆様方には、今後ともなお一層の御指導、御鞭撻を心からお願い申し上げまして、御礼のごあいさつとさせていただきたいと存じます。
 本当にありがとうございました。(拍手)

(後略)

[引用おわり] 

英国議会議事録(ハンサード)から引用はじめ]

(前略)
House of Commons

Tuesday 18 May 2010

The House met at half-past Two o'clock

http://www.publications.parliament.uk/pa/cm201011/cmhansrd/cm100518/debtext/100518-0001.htm#1005181000002

Election of Speaker
Sir Peter Tapsell (in the Chair): Under the terms of Standing Order No. 1A, I am now required to ascertain whether Mr John Bercow is willing to be chosen as Speaker. I call Mr John Bercow.

(中略)

Election of Speaker

Sir Peter Tapsell (in the Chair): Under the terms of Standing Order No. 1A, I am now required to ascertain whether Mr John Bercow is willing to be chosen as Speaker. I call Mr John Bercow.

2.49 pm

John Bercow (Buckingham) (Ind): Thank you, Sir Peter, and welcome to your role as Father of the House. It was a privilege to serve as Speaker for the past 10 months and it would be an honour to serve again in this Parliament. I would discharge my duties impartially, not just between parties, but between individual Members. Above all, I would defend the rights of Back Benchers to hold the Government to account and to champion the causes dear to their hearts. For better or for worse, I have become known for insisting on short questions and short answers. Sometimes a short speech is also appropriate, so I shall leave it there in order to demonstrate that once in a while, at least, I do practise what I preach. Colleagues, thank you.

Jim Sheridan (Paisley and Renfrewshire North) (Lab): On a point of order, Sir Peter. May I ask a procedural question? This is an extremely important time for this House and for its democratic future. We are in the process of electing a Speaker without having the opportunity of understanding or hearing what his views are on the long-term future of this House. May I therefore ask what safeguards are in place should the Speaker decide to change the constitution of our country, either to consolidate or indeed to stabilise the Opposition or his position? What are the criteria required to support any such moves, for example, the 55% provision that the Government wish to embrace-it is thereby known as the Mugabe question?

Sir Peter Tapsell (in the Chair): The hon. Gentleman has made his point and I am sure that it will have been heard, but it is not a point of order for me to deal with under the Standing Orders. The House will have other opportunities to debate these matters.

(後略) 

[引用おわり]

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自民党員は敵に塩を送れ! 閣僚待望組を大量につくると政権は長持ちしない

2013年07月17日 07時28分14秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

[写真]武田信玄像、当家蔵、筆者撮影。

 共同通信の世論調査(14日~16日)によると、選挙区で41・3%、比例区で38・7%が投票先を決めていないようです。

 産経新聞・フジテレビ終盤情勢では、東京選挙区(定数5、20名立候補)で「有権者5割以上」が投票する候補者はおろか、政党すら決まっていないそうです。

 ただ第22回参院選に関する明るい選挙推進協会の事後調査(リンク先、PDF http://www.akaruisenkyo.or.jp/wp/wp-content/uploads/2012/07/22sangaiyo.pdf)によると、前回のこの時期もほぼ4割強が投票先を決めていません。事後調査に回答者に限った投票率は79・3%だったので、それを補正すると、投票者のうち、きょうと同じ「残り5日間(投票日含む)」の段階で35%は決めていませんでした。そして、投票者の8・7%は、「当日」に投票先を決めています。


[画像]3年前の参院選で投票先を決めた日、明るい選挙推進協会、第22回参院選調査結果から。

 自民党員は、向こう3年間、あるいは政権運営を持続的にやっていく方法を考えなければなりません。しかし、政権交代ある政治で、民主党側の衆参議員に閣僚経験者が増えたことから、逆に自民党では入閣待望組が渋滞する状況になっています。

 参議院自民党では、当選3回18年務めた鈴木政二さん、谷川秀善さん、松村龍二さんが閣僚経験のないまま不出馬、引退します。とくに、国会対策に汗をかいた鈴木さんが閣僚経験なく引退するとは驚きです。

 第23回参院選に出馬している自民党の現職でも仮に当選すれば4期生の橋本聖子さん、世耕弘成さん、武見敬三さんが未入閣です。
 仮に当選すれば3期生になる有村治子さん、大江康弘さん、愛知治郎さん、伊達忠一さん、松山政司さん、吉田博美さんらも閣僚予備軍になります。3年先輩になる非改選3期生は7名いますが、岩城光英さん、脇雅史さんらだれも入閣していません。

 衆院経験者では、仮に当選すれば、現職の衛藤せい一さん、衆院元職の木村義雄さん、金子善次郎さん、あるいは非改選の金子原二郎さんが閣僚待望組にひしめいてきます。

 で、それに先立ち、自民党員にわかってほしいのは、衆院の現状です。

 連続当選8回生の山口俊一さんはいまだ財務副大臣。宮地和明さんも8期生です。

 衆院7期生では、坂本剛二さん、山本公一さんの2名が未入閣。

 衆院6期生では、河野太郎さん、平沢勝栄さん、山本幸三さんら16名が未入閣です。

 衆院5期生では、小渕元国務相(現財務副大臣)、新藤総務大臣、小野寺防衛大臣が入閣しているのに、22名が未入閣。

 衆院8期生と言えば、民主党では岡田さんが副総理、外相を経験しましたが、同じく連続当選8回の山口さんは党の要請で比例転出した経験もあるのに未入閣で、財務副大臣です。5月14日の衆院本会議で「それでは、お許しをいただきまして、私の方から答弁をさせていただきたいと思います」と異例の副大臣答弁を果たしました。周りが気をつかっているようです。財務省の大臣は首相経験者、相方の副大臣は閣僚経験者です。が、意地悪く言えば、当選5回39歳の小渕副大臣と同格におしとどめられているという見方もでき、本人がもっても周囲にひずみができるかもしれません。

 6期生の「河野太郎・平沢勝栄・山本幸三」トリオは、自民党の強さの象徴です。が、この3人を同時に入閣させるとすると、どういう配置がありえるでしょうか、ありません。1人ずつ1年間ずつ閣僚を経験させるために、内閣改造を繰り返すのでしょうか。 6期には、木村太郎さん、小此木八郎さんら首相側近グループもいて、バランスは難しい。

 つまり、大量に「自民党国会議員経験者」をつくってしまうと、3年間で内閣改造を繰り返しても、全員は入閣させらない状況になります。大臣になりたくない議員もいるでしょう。しかし、「大臣になりたくない」のなら、何が目的で国会議員になろうとしたのでしょうか。各種団体の利益の用心棒になるためでしょうか。

 一方、複数区で当落を争っている民主党公認候補は、いずれも大臣未経験者です。それでいて、ほぼ全員が副大臣・政務官経験者です。年齢も若い。そして、6年前は野党だったので、野党の間に大臣になりたいと言い出す候補者は後援者はいません。

 自民党員は、自民党政権を少なくとも3年間、持続可能なものにするのならば、ここで敵に塩を送る。比例区は民主党公認候補に投票する。そうすると、閣僚待望者、副大臣待望者、政務官待望者を多少選別して置いた方が自民党政権は長持ちすることにつながります。やはり、皇居に参内すると、並び順や、服装コード、大先輩の勲章などをみていると、大臣・副大臣や、国会の委員長になりたくなるものなんですよ。

 しかも、自民党の閣僚待望組はすでに60歳を超えている人が多いです。参院大勝なら安倍内閣は内閣改造圧力に立ち往生するでしょう。安倍晋太郎さんを若死に追いやったそういった自民党内のストレスは、民主党に分担させてしまう。 敵に塩を送ることで、上杉家は、五大老になりました。米八俵の精神とは、自民党をあまり勝たせないことです。

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「その都度支持」が地方を滅ぼす「衆院選は衆院選、参院選は参院選、そのとき限り軽いノリ」松本正生教授

2013年07月15日 06時36分58秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底

[画像]「そのつど支持」についてインタビューに答える松本正生・埼玉大学教授、2013年7月10日付公明新聞4面「解説ワイド どこへ向かう? そのつど支持」から、キャプチャ。

 このエントリー中、黒字は筆者の考え。茶色字は、埼玉大学・松本正生教授の考え緑字は公明新聞記者の考え

 1年前にも紹介した埼玉大学の松本正生教授(民主党分裂は国民の責任だ!「その都度支持」が停滞生む、松本論文を全有権者は肝に銘じるべき)のインタビュー記事が、2013年7月10日付公明新聞4面に掲載されました。なぜ、公明新聞かというと、やはり公明党支持層には「その都度支持」が少ないので、逆に同党にとっても「その都度支持」の動向により議席獲得数が左右されて迷惑するから、ということでしょう。

 公明新聞は、

 「そのつど支持とは、特定の支持政党を持たず、選挙のたびにどの政党がよいかを戦略的に選択する有権者の投票行動を指す。そのつど支持の存在を初めて明らかにした埼玉大学の松本正生教授によると、(略)そのつど支持は決して政党を拒否しているわけではない。むしろ政治や政策に関心を持ち、選挙時には政治家単位ではなく、政党単位で政策を評価する有権者ともいえる」


 と、公明記者のリードによって、松本教授が登場。

 そのつど支持について、松本教授は、

 「選挙がそのとき限りのイベントのようになってきている

 「そのつど支持層は、衆院選は衆院選、参院選は参院選、という具合に、政治や政策を継続的な視点で評価せず、そのとき限りで完結させている。軽いノリ(世間の空気)で選択しているように思えてしまう

 「中高年の投票行動は自民から民主、民主から自民へ軽々とシフトする

 以前は良くも悪くも政治を自分と直接的な関係として実感できた。地域の人と人との関係性の延長線上に政治があったからだ。しかし、無縁社会といわれるように、人間関係の希薄化は、政治をマスコミなどの間接情報に頼って判断せざるを得ない傾向を強めてしまった。

 まさに世論調査政治だ。

 有権者は政治や政策をマスコミ報道や世論調査を頼りに評価し、政治家もその動向に過敏になっている。投票率が高い年配の有権者もそうした影響を受けている。

 地域の人間関係が急速に希薄化している地方ほど状況は深刻だ。その悪影響は、地方政治の衰退に拍車をかけている


 と松本教授は、公明記者のインタビューに答えています。 

 ◇  

  これを裏付ける資料があります。総務省の外郭団体である、明るい選挙推進協会が恒例の国政選挙の意識調査を今月、updateしました。もちろんすさまじい第46回総選挙の調査結果です。

 

[画像]明るい選挙推進協会の第46回衆議院議員総選挙全国意識調査から、一部を抜粋、赤字は筆者が加筆。

 この中で、投票行動の決め手について、複数回答で、66%がその党の政策や活動を考えたとしているのに、「家族や知人のすすめだから」がわずか5・9%になっています。これは当ブログがおととし指摘した数字よりもさらに低くなっています。(
◎孤独な日本人 家族の勧誘は9・1%のみ 2009総選挙)。他の調査を読むと、第46回総選挙での民主党の惨敗は、第45回衆院選での民主党支持層が離れたからで、とくだん自民党、公明党はおろか日本維新の会に流れていないこともわかります。

 もう1つ、明るい選挙推進協会の調査で見て欲しいのは次です。

 



 まず、いかなる団体にも加入していない人が4割を占めます。それはさておき、「あなたは、社会についての情報を何から得ていますか」について、「テレビ」が48・3%がテレビと答えて、「家族や友人からの話」は0・9%にとどまっています。これは驚愕の数字ですが、ただし、設問は「もっとも多くの情報を得ているものを1つ選んでください」です。インターネットが9・1%という答えからも、今回の参院選の新聞世論調査で、ネット選挙運動解禁が盛り上がっていないという傾向が出ているのは当然でしょう。

 このほか、第46回衆院選について、投票率が下がったのは、「投票は国民の義務である」という憲法にも法律にもない誤った認識が是正されたからという面も調査では明らかになっています。第46回衆院選については、改めて書きますが、家族や知人と話し合わずに、66%の個人がテレビの情報を頼りに「その党の政策」を独断的に決めたり、1割の個人(複数回答)は「政党間のバランス」を独断で考えて投票した結果、自民党と公明党の3分の2、野党第1会派の民主党が57議席で予算委員会の理事ポストが1つだけという極端なランド・スライド(地滑り)を起こしてしまったことが分かります。

 第46回衆院選については、あらためて書くとして、松本教授の「そのつど支持」。私は、31ある1人区で、仮に自民党が30勝するようになると、これこそ、日本の歴史における「地方の死」になるでしょう。自民党政治の国土の均衡ある発展のため、金太郎飴のような風土になり、新幹線でストローのように若者が都会に出て行ってしまう。地方における「少子高齢化」とは、まちが消えることを意味します。「私のお墓の前で泣かないでください」から「私のお墓の前に誰もいません」へ。自民党に投票すると地方の景気が良くなるという空気感から、31ある1人区で、自民党が30勝するようなことになれば、これは、地方は完全に死にます。というよりも、すでに死にかけているから、極端な振り子が、2005年以降の国政選挙で続いているのでしょう。

 私はこの参院選を2016年が予想される衆院選の前哨戦として、民主党は政党交付金(平成6年細川・羽田政治改革4法のキモ)を確保するための大切な戦いだと考えます。しかし、有権者の多くは、そのような連続性で考えていない。逆に言えば、民主党の3年3ヶ月の悪政、失政は、第46回衆院選の惨敗と野田内閣の総辞職により責任を取り終えたのです。それが選挙というシステムのすぐれたところです。

 菅直人元首相が、東電原発への海水注入に関する政府と東電の証言の食い違いについて、twitterでつるし上げにあっています。

四機の原発が次々とメルトダウンと水素爆発を起こした事故です。どの原発からベントや海水注入を行うべきかは政治的な判断ではなく現場の状況がわかっている専門家の判断。yoione


 菅さんがつるし上げにあうのは当然であり、彼は話すべきことをたくさん背負っています。原発再稼働派の私としても、しっかり検証してもらわないと、再稼働が遅れてしまうので困ります。が、それは、社会的、歴史的な問題です。そのことを、第23回参院選の判断材料に使うのはお門違いです。なぜなら、もう、第46回衆院選によって、政治的にリセットされたからです。時代は前に進んだのです。

 「うっかり1票、がっかり6年」といわれますが、民主党公認候補は、ほとんどが現職。過去6年間の実績があります。自民党の1人区の候補者は大半が新人です。民主党の1人区公認候補は、野党→与党→野党、ねじれ→解消→再ねじれを経験してきています。もちろん、候補者ごとの評価は相対的なものなので、選挙区によって違います。家族や仲間で話し合い、情報を共有し、判断の責任を共有したうえで、投票所に向かうべきなのです。

 31ある1人区の有権者は、日本を潰す気なのでしょうか。

 松本教授は次のようにも言っています。

 「各政党は政治哲学を打ち出すことも大事だ。あなたの党は何を考えているのか、という部分を見ている人は、実はたくさんいる。

 ねじれ解消がかかる今回の参院選をそのつど支持層がどう受け止めるか非常に気になる。

 政党側としては、最低限のマナーとして政権の枠組みなど選挙後はこういう政権をつくります、という部分を明示しないとそのつど支持層の気持ちはなえてしまうのではないか


 参院選だから、政権選択肢は提示しないというのは本来的だと私も思ってきました。しかし、実際のそのつど支持層が、第47回衆院選をみすえていないのならば、民主党はある程度の政権選択肢を提示すべきなのでしょう。「非自民反共産」で、与党経験がある野党。衆院選で唯一過半数を超える候補者を擁立できる野党。それを強く打ち出していくべきなのです。老若男女が真っ黒に日焼けして「お願いですから、投票してください」とわめく姿をみせるしかないところまで民主党はきていると感じます。もうそれしかないでしょう。民主党および日本存亡の危機の1週間です。死ぬ気で戦い抜きましょう!

 
民主党分裂は国民の責任だ!「その都度支持」が停滞生む、松本論文を全有権者は肝に銘じるべき
 私たちが第21回参院選「逆転の夏」第22回参院選「反省の夏」で構成した参議院の第1会派と第2会派が、選挙を経ずして逆転する可能性が出てきました。第45回衆院選「政権交代の夏」で構...
 
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