【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

こども家庭庁が条文ミス「こども」を「子ども」と1か所間違え判明 今国会提出の改正法案で修正へ

2024年01月31日 21時11分58秒 | 法制執務
[写真]首相官邸裏のすいせん、4年前の2020年5月28日、宮崎信行撮影。

 こども家庭庁の小宮義之長官官房長は、きょうの立憲民主党の「政調・国対合同法案ヒアリング」できょねん成立した「令和五年法律第五十八号」で改正した「子ども・子育て支援法」の中で「こども」を「子ども」とした条文ミスが一か所ありことを明かしました。

 改正法がとけこんだあとの「第58条の9第6項第3号イ」の中に「認定こども園法第十七条第一項の認可又は認定子ども園法第三条第一項若しくは第三項の認定」とあります。このうち後者の「認定子ども園法」は「認定こども園法」が正しかったとのことで、2月中旬にも提出予定の改正法案に盛り込むことになりました。

 「太郎とはなこの勉強会」とされた参議院自民党の若手の「こども庁構想」を無派閥の菅義偉首相(当時)が救い上げました。この際、こどもが直接アクセスできるために「こども」とすべてひらがな表記されました。その後、旧統一教会の支援を受けた先輩議員らの影響で「家庭」が加わりましたが、若手の要望で「こども」の表記は残り、「こども家庭庁」という名称として発足しています。

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第213回通常国会の閣法の法律案・条約承認案の全タイトル、そして「検討中」に先送りされた法律案の全タイトル

2024年01月31日 20時54分53秒 | 【法案】今後提出される法案

 きょうは、立憲の政調・国対合同の各府省庁法案ヒアリングで、第213回国会の提出予定法律案、条約承認案と、「検討中」とした法律案のタイトルをすべて書き取ってきました。
 但し、金融庁、財務省、環境省、防衛省の3省1庁は提出予定時期を明かしませんでした。内閣官房内閣参事官室作成の資料には載っていると思いますので、後日分かれば、付記するかもしれません。
 また、「検討中」→「提出予定法律案・条約承認案」の順にしました。外務省のところに条約も含めています。


第213回通常国会 政府提出予定法律案・条約承認案


検討中

内閣官房
サイバー安全保障の確保の確保の推進を図るための法律案 検討中

内閣府
独立行政法人日本男女共同参画推進機構法案 検討中
男女共同参画社会基本法の一部を改正する法律案 検討中

公正取引委員会
スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律案 検討中

法務省
情報通信技術の進展等に対応するための刑事訴訟法を改正する法律案(仮称) 検討中
建物の区分所有等に関する法律案及び被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法の一部を改正する法律案(仮称) 検討中

こども家庭庁
学校設置者等及び民間教育保育等事業者による児童対象性暴力等の防止等のための措置に関する法律案(仮称) 検討中

以下は、提出予定法律案・条約承認案の件名 閣議決定・国会提出時期

内閣官房
重要経済安保情報の保護及び活用に関する法律案(仮称)2月下旬

内閣府
本府
経済施策を一体的に講ずることによる安全保障の確保の推進に関する法律の一部を改正する法律案 2月下旬
公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律の一部を改正する法律案 3月上旬
公益信託に関する法律案(仮称) 3月上旬
地域再生法の一部を改正する法律案 3月上旬
海洋再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律の一部を改正する法律案 3月上旬
地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律案(仮称) 3月上旬

警察庁
銃砲刀剣類所持等取締法の一部を改正する法律案 2月下旬
道路交通法の一部を改正する法律案 3月上旬
自動車の保管場所の確保等に関する法律の一部を改正する法律案 3月上旬

金融庁
金融商品取引法及び投資信託及び投資法人に関する法律の一部を改正する法律案 不明
事業性融資の推進等に関する法律案(仮称) 不明

こども家庭庁
子ども・子育て支援法等の一部を改正する法律案 2月中旬

デジタル庁
情報通信技術の活用による行政手続き等に係る関係者の利便性の向上並びに行政運営の簡素化及び効率化を図るためのデジタル社会形成基本法等の一部を改正する法律案 3月上旬

総務省
地方税法等の一部を改正する法律案 2月上旬
地方交付税法等の一部を改正する法律案 2月上旬
日本電信電話株式会社等に関する法律の一部を改正する法律案 2月下旬
特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律の一部を改正する法律案 2月下旬
地方自治法の一部を改正する法律案 3月上旬
放送法の一部を改正する法律案 3月上旬

法務省
裁判所職員定員法の一部を改正する法律案 2月中旬
総合法律支援法の一部を改正する法律案 2月下旬
民法等の一部を改正する法律案 3月上旬
出入国管理及び難民認定法等の一部を改正する法律案 3月中旬
出入国管理及び難民認定法及び外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律の一部を改正する法律案 3月中旬

外務省
在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案 2月上旬
二千二十七年国際園芸博覧会政府委員の設置に関する臨時措置法案(仮称) 2月上旬
グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)政府間機関の設立に関する条約(仮称) 2月下旬
日本国の自衛隊とドイツ連邦共和国の軍隊との間における物品又は役務の相互の提供に関する日本国政府とドイツ連邦共和国政府との間の協定 2月下旬
投資の自由化、促進及び保護に関する日本国とアンゴラ共和国との間の協定 2月下旬
所得に対する租税に関する二重課税の除去並びに脱税及び租税回避の防止のための日本国とギリシャ共和国との間の条約 2月下旬
経済上の連携に関する日本国と欧州連合との間の協定を改正する議定書(仮称) 3月上旬
航空業務に関する日本国政府とクロアチア共和国政府との協定 3月上旬
社会保障に関する日本国とオーストリア共和国との協定 3月上旬
刑事に関する共助に関する日本国とブラジル連邦共和国との間の条約 3月上旬
国際復興開発銀行協定の改正(仮称) 3月上旬
欧州復興開発銀行を設立する協定の改正(仮称) 3月上旬
千九百七十二年の廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約の千九百九十六年の議定書の二千九年の改正 3月上旬

財務省
所得税法等の一部を改正する法律案 不明
関税定率法等の一部を改正する法律案 不明
国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案 不明
国家公務員等の旅費に関する法律の一部を改正する法律案 不明

文部科学省
学校教育法の一部を改正する法律案 2月下旬

厚生労働省
生活困窮者自立支援法等の一部を改正する法律案 2月上旬
雇用保険法等の一部を改正する法律案 2月上旬
育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律及び次世代育成支援対策推進法の一部を改正する法律案 3月上旬
再生医療等の安全性の確保等に関する法律及び臨床研究法の一部を改正する法律案 3月上旬

農林水産省
食料・農業・農村基本法の一部を改正する法律案 2月下旬
食料供給困難事態対策法案(仮称) 2月下旬
食料の安定供給のための農地の確保及びその有効な利用を図るための農業振興地域の整備に関する法律等の一部を改正する法律案(仮称) 2月下旬
農業の生産性の向上のためのスマート農業技術の活用の促進に関する法律案(仮称) 3月上旬
特定農産加工業経営改善臨時措置法の一部を改正する法律案 3月上旬
漁業法及び特定水産動植物等の国内流通の適正化等に関する法律の一部を改正する法律 3月上旬

経済産業省
脱炭素成長型経済構造への円滑な移行のための低炭素水素等の供給及び利用の促進に関する法律案(仮称) 2月中旬
二酸化炭素の貯留事業に関する法律案 2月中旬
新たな事業の創出及び産業への投資を促進するための産業競争力強化法等の一部を改正する法律案(仮称) 2月中旬
消費生活用製品安全法等の一部を改正する法律案 3月上旬

国土交通省
奄美群島振興開発特別措置法及び小笠原諸島振興開発特別措置法の一部を改正する法律案 2月上旬
広域的地域活性化のための基盤整備に関する法律の一部を改正する法律案 2月上旬
都市緑地法等の一部を改正する法律案 2月中旬
流通業務の総合化及び効率化の促進に関する法律及び貨物自動車運送事業法の一部を改正する法律案 2月中旬
建設業法及び公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律の一部を改正する法律案 3月上旬
住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律等の一部を改正する法律案 3月上旬

環境省
地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案 不明
地域における生物の多様性の増進のための活動の促進等に関する法律案 不明
資源環境の促進のための再資源化事業等の高度化に関する法律案(仮称)不明

防衛省
特定防衛調達に係る国庫債務負担行為により支出すべき年限に関する特別措置法の一部を改正する法律案 不明
防衛省設置法の一部を改正する法律案 不明
風力発電設備の設置等による電波の伝搬障害を回避し電波を用いた自衛隊等の円滑かつ安全な活動を確保するための措置に関する法律案(仮称) 不明

以上です。 

代表質問で泉健太代表が寿限無のように自民党の政治とカネの逮捕・起訴者をあげつらう、渡海政調会長は政治改革族としての踏み込んだ質問はなし

2024年01月31日 20時41分40秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]渡海紀三朗・自民政調会長、先月28日、国会内で、宮崎信行撮影。

 「裏金議員リスト」は森山裕総務、渡海紀三朗政調会長が作成することになったようです。第213回通常国会は、6日目のきょうから金曜日にかけて代表質問。正常化というような風でしょう。

 一年前のおさらい。自民のトップバッターは茂木幹事長でした。「こども手当(児童手当)の所得制限の撤廃」を打ち出しましたが、なんと官邸と未調整で、半年後のこども未来戦略方針まで持ち越しました。予算委トップバッターの萩生田政調会長は「空き家をデータベース化して、子育て世帯に」と提案したのに、公明党・国土交通省本省は「UR住宅を活用したい」。てんでばらばらで、茂木・萩生田両氏の権勢がきりもみ状態で落ちてきた「黄金の3年間の2年目」となっています。

【衆議院本会議 きょう令和6年2024年1月31日(水)】

 泉健太代表は結党以来、岐阜社会党の残滓をのぞいて、政治とカネの逮捕者が出ていないことから「寿限無」のように自民党の逮捕者をあげつらいました。

 泉さんは「自民党議員は、何年にもわたり、派閥を利用し、自らの事務所で裏金を作っていたのです。そして、数千万円、数百万円の記載すべき資金を、記載しなくていいと思った。認識がなかった。こんな言い訳をしている議員がおります。許せるわけがありません。ここからは少々長くなります。そもそも自民党の腐敗は顕著でありました。広島で多くの自治体議員を買収した河井事件。IR関連事業者と癒着した秋元事件。有権者にカニやメロンを配った菅原事件。養鶏業から賄賂を受け取った吉川農水大臣事件。収入不記載で辞職をした薗浦事件。そして昨年も風力発電業者と癒着をした秋本事件。そして、現在も進行中選挙違反の柿沢事件。この秋元、柿沢両氏は逮捕されております。十分すぎるほど異常な状況ではないでしょうか?裏金問題では、年明けに約4800万円の裏金を作ってパソコンまで破壊した愛知県の池田議員が逮捕。4000万円以上の裏金を作った長崎県の谷川前議員は略式起訴、やめております。岐阜県の大野参議院議員は約5000万円の裏金が判明し、在宅起訴。安倍派、二階派、岸田派などの会計責任者も起訴。さらに、競わされていなくとも、数千万円の裏金を作ってきた安倍派5人衆を始め、現時点で40人近くの裏金議員が発覚をしています。まさに異次元の裏金、異次元の不祥事。政治家は裏金が3000万円以下なら、検察から起訴されない。こんなことは絶対に納得できません。裏金が個人所得として懐に入っていたならば、これは脱税の疑いさえあります」と語りました。
 この口上は第50回衆院選まで使えそうです。

 結語も、意気軒高。「国民の皆様は政治の浄化、政権交代可能な政治を求めております。私は主に応えてまいりたいと思います。各党の皆様、今の自民党の腐敗ぶりに辟易としている公明党や自民党の改革派の皆様にも、お考えいただきたいと思います」と新しい表現を披露しました。
 立憲は2015年国勢調査の区割りによる長崎3区の1期生、山田勝彦さんが登場。

 自民党は渡海政調会長が登場。渡海さんの本会議登壇はちょうど5年ぶり。政治改革への思いで2期後輩の首相を追い越すような場面はありませんでした。能登半島大震災では、1995年に政府・自社さ合同調査団で被災地に入った思い出話。元文部科学大臣として、学費の問題など先月就任したばかりの政調会というより個人の政策が多かったようです。

 ところで、今から17年前、宮崎は「【山中iPS】ちんたらやってる自民党は馬鹿なのか? - ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記」という、政治改革少年のあこがれだった渡海文部科学大臣の予算要望が遅いと失礼なことを書き、早大鵬志会同級生から「お前は感情に敵になるな」と厳しい目つきでトーンポリシングを受けました。ところが、この記事のわずか5年後に山中さんは弱冠50歳でノーベル生理学医学賞を受けました。私の未来を見る目が圧倒的に正しかった。このときの首相は福田康夫さん、科技相は岸田文雄さんでした。今回は岸田首相が松野博一官房長官が抜けて、早稲田の元同僚閣僚の渡海さんを政調会長にひっぱりました。一方、立憲の泉健太代表は最側近の先輩・渡辺周代表政務室長を執行役員・常任幹事会議長兼務に引き上げ、渡辺さんの1歳上で早稲田では2学年下の辻元清美さんを代表代行にする、こちらも早稲田コンビが昇格しました。このように、早稲田コンビで出世するやり方は、電通の高橋局長・角川社長らが東京オリンピックのお金を身内で回すやり方で、今回の大政変を機に、私たち農地解放に生き残った地主たちが影響力を持ち、当選回数が少なくても権限を持てる日本政治に代わっていってほしいところです。

【参議院 同日】
 参議院はありません。きのうの書き漏らしですが、参議院予算委員会は委員派遣として、2月5日(月)6日(火)に沖縄県に委員派遣することが決定しています。

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施政方針演説「自民党政治刷新本部」と「賃上げモメンタム」に言及

2024年01月30日 20時07分41秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
 衆参とも、施政方針など政府4演説だけでした。昨秋の臨時国会で所信表明演説のことを施政方針演説と誤ってインターネットで発信するジャーナリストがいますが、信用しないようにしましょう。「新・国会事典」をみると、通常国会だけ施政方針と呼ぶことに根拠はないようです。「國会議員要覧」と「新・国会事典」は国会クラスタ、ジャーナリスト、カメラクルーは必ず買いましょう。定価だと7251円をポケットマネーで買いましょう。「新・国会事典」は第3版でなく第2版を中古で買えば安いかもしれません。「國会議員要覧」は第26回参院選後の直近1年半のものに限ります。こういうことを書くと、貧乏な読者から面倒くさい反応をされるのが、無料のインターネットニュースですが、最初に言っておきます。

【衆議院本会議 きょう令和6年2024年1月30日(火)】
【参議院本会議 同日】

 政府4演説だけが議題でした。

 岸田文雄首相の演説のポイントは2本。

 政権再交代後、10年以上「自民党総裁でなく首相として答弁しているから憲法改正は答弁しない」と言い続けてきた安倍・スガ・岸田政権ですが、「自民党総裁として極めて遺憾であり、心からお詫び申し上げます」と述べ「政治刷新本部において集中的な議論を行いました」と党内の組織に触れました。そのうえで「中間とりまとめにおいては、運用面での改革を先行して進めつつ、制度面での改革については、各党各会派との真摯な協議を経て、政治資金規正法改正など法整備を実施していくとしています」と演説しました。

 賃上げは「昨年は、30年ぶりの高い賃上げ水準となり、最低賃金も過去最大の上げ幅となりました」と述べ「政労使の意見交換において、昨年を上回る賃上げを強く呼びかけ、春季労使交渉ではそれに呼応する動きが広がっています。政府としてもこのモメンタムを保っていくべく全力を挙げます」「春からの賃上げに加えて、6月からは一人4万円の所得税・住民税減税を行」うとし「賃金が上がり、可処分所得が増えるという状況を、確実に作り、国民の実感を積み重ねることで、長年続いてきた縮み志向の意識ではなく、賃金が上がることが当たり前だ、という前向きな意識を社会全体に定着させてまいります」と述べました。

 ところで、筆者から付け加えると、「モメンタム」はアメリカンフットボールでよく使われる言葉で、時の運とも翻訳されます。例えば、モメンタムがこちらのチームに来ているから、遠投の受け渡しが得意なチームだけど、ショートパスを小刻みに続けることでモメンタムを敵にとられずにタッチダウン得点しようというニュアンスの言葉です。行動制限撤廃後の8カ月間、東京23区経済は選ばなければ必ず仕事がある状況。賃上げがなかった零細企業正社員も、来月の月収の不安がないから物価高騰の生活防衛はしていないという人が多いようです。実質賃金がマイナスで推移しても、6月に前後して支持率が回復することが予想されます。

 外交演説は上川陽子外相、財政演説は鈴木俊一財務大臣、経済演説は新藤義孝内閣府特命担当大臣(経済財政政策)が行いました。

【衆議院の国会のデジタル化に向けた検討会 同日】
 きょねん末に、遠藤敬・議運理事兼維新国対委員長から提案があった検討会の第1回会合がありました。議運の小委員会とは違います。参考人のオンライン出席、委員室へのモニター設置など。合意があれば、その都度、議運に上がるたちになりそうです。

【野党国対委員長会談 同日】
 立憲の「第二控室」で開催。立憲(社民と共同会派)、維新(教育無償化を実現する会と共同会派)、共産、国民(7議席に激減)の4党が一堂に会する「連絡協議会」が開かれました。自民党が「裏金議員リスト」を出さないと、令和6年度予算案の基本的質疑に応じられないとしました。

【与野党国対委員長会談 同日】
 安住委員長が浜田委員長に伝えたところ、総裁に確認しますとのことになりました。

●明日の予定
 代表質問1日目は、泉健太代表、自民議員、現行・長崎3区の山田勝彦さん。

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元・参秘書協事務局長の熊谷裕人さん(枝野側近)「岸田首相は岸田派会計責任者を訴えるか」個人受領寄付は所得税法違反で税務調査対象に、政界初局面か

2024年01月29日 15時45分52秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
 変則日程で、衆参予算委で「政治資金等集中審議」をやり、あす火曜日が政府4演説となります。

 派閥からの還流分と党からの政策活動費は雑所得だとして国税庁が所得税法違反で税務調査すべきだとの潮流が「岸田鈴木コンビ」と立憲民主党の双方から上がり流れができました。日本政界で初の局面だと考えられます。

 元参議院秘書協議会事務局長で、さいたま市議を経て、参議院議員となった立憲民主党の熊谷裕人さんは「岸田派会計責任者を背任容疑で訴えるのか」とし、疑いのある議員が手を上げさせたり、派閥の解散日を事前に示したりしないと、五月雨式の訂正が続くのではないかと、自民党議員秘書にも配慮した質問をしました。熊谷さんは、26年前に、私が担当していた政党所属議員の政策担当秘書で目立つ存在でした。そのときは枝野幸男議員は違う党でした。その後、どうされたのかなと思っていたら、もともと大宮区の生まれでさいたま市議を経て、5年前に参議院議員に。前回衆院選の枝野代表のマイク納めは大宮駅前という大将としてはぶかっこうなかたち。テレビ埼玉記者からもぶら下がりで突っ込まれました。熊谷参議院議員が枝野選対本部長として代表が到着するまで場を温めていて、枝野さんも3学年年上の熊谷さんを信頼しているさまがみてとれました。

 リクルート事件は、竹下登首相の青木伊平秘書の怪死で幕を下ろしましたが、今回も自民党内で死人が出そうです。

 岡田克也幹事長が「たたかう」と柱を建てた政党から幹事長個人への政策活動費の廃止。藤田文武・日本維新の会幹事長(当選2回)が立憲のヤジに反応して「馬場さんやってないからね、いらんこと言うなよ、ええかげんにせいよ」と感情をむき出しにした場面もありました。

[写真]維新本部を取材する筆者、大阪市中央区で。

【衆議院予算委員会 きょう令和6年2024年1月29日(月)】 
 まず岸田総理の発言3分間。「自民党の政策集団の政治資金を巡る一連の問題で、国民の皆様方の信頼を損ねる大変深刻な事態を招いていることについて、まずもって自由民主党総裁として、心よりお詫びを申し上げます。またこの問題に関連して、昨年、臨時国会閉会後の12月14日、閣僚4名、副大臣5名、大臣政務官1名から職を辞したい」「私自身を本部長とする総裁直属の政治刷新本部を立ち上げ集中的な議論を経て、先般、信頼回復の第一歩として、中間取りまとめを行ったところです」としました。
 法制については「まず、自民党として運用面でできるところからとりくむ」と答弁しました。政策調査費をめぐる藤田幹事長の発言について首相の答弁は「政策活動費については、これは政党等の政治活動の自由に関わる問題。これをどう使ったかについては全議員共通のルールに基づいて明らかにすべき」と前向きな答弁をしました。党から議員個人への寄付の話で、岸田さんは幹事長の経験がないから前向きなのかもしれません。

 松本剛明総務大臣は「もらい事故にあたっちゃった」というような表情だったように感じます。小泉龍司法務大臣は野党から地位に関する質問は受けませんでした。

【参議院予算委員会 同日】
 桜井充委員長が、総理陪席のもとで就任あいさつし「政府は簡潔、明確に答弁して」と付け加えました。
 異例に思えますが、自民党のトップバッターは前の官房副長官の磯崎仁彦さんで「自民党としてはしっかり説明責任を果たすべきだ」と総理をかばいました。これも余談になりますが、今世紀初頭から使われる「説明責任」は英語でアカウンタビリティーで、直訳すると「会計する能力」という意味なので、あまり説明責任を裏方に続けさせると、第50回衆院選に前後して死人が出るかもしれません。

 元選挙部政治資金課の小西洋之さんは、二階派の収支報告書の訂正で、中抜きの日付が分からない(「令和4年不明」)としている例があると指摘しました。分からないのは、派閥から政治団体ではなく個人に現金で渡したからではないかと「説明責任」をうながしました。


[画像]「令和4年不明」などと18日付で修正された二階派の政治資金収支報告書、総務省ウェブサイトからスクリーンショット。

 熊谷さんは秘書団をかばいました。熊谷さんは「どの議員が関わったのかは、総理から自己申告しろと言えば済むんじゃないでしょうか。すぐにでも、修正する前でも構わないので、自分が関わったという議員をまず手を挙げさせて、そして1人ずつ聞き取りをしていく。なかなか言い出せない議員が出てくるんではないのか」と首相の判断を求めました。そのうえで、熊谷さんは「いつまでに実態を解明するか、総理は期限を切っていつまでやるつもりでいるか」と問いました。首相は「先ほど申し上げたように、検察の捜査を受けて、政治資金収支報告書の修正がこれまでも行われてきましたが、これからも続いていきます。それを確認する」。その後に、「政治的な責任についても、党としてしっかりと実態把握に努めていく」とし、修正の後に判断すると述べました。

 鈴木財務大臣は、政党から個人への政策活動費と、派閥から個人への寄付は「個人所得なら雑所得なので、課税対象で税務調査の対象になる」と答弁しました。


[写真]第49回衆院選のマイク納めを地元選挙区でやるぶかっこうな形となった枝野幸男・立憲民主党代表(当時)だが、熊谷裕人選対本部長(左、参議院議員)はかなり信頼されている印象だった、3年前の2021年10月30日、埼玉・大宮駅で、宮崎信行撮影。

 衆議院では二階俊博さん、参議院では世耕弘成さんの参考人招致が求められました。和歌山コンビですが、和歌山県も過疎化で、山口、広島両県同様に、第50回衆院選での定数1減が決まっています。

●あすは政府4演説。残り6日間の京都市長選で、自公立新人と、共産党が単独で「支援」する新人の当欄線上のつばぜり合いが注目されます。

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りっけん構成員は党財政にどう貢献するかという話 カンパは不要か

2024年01月28日 22時52分03秒 | 大縄跳びの内側から
 きょうは、りっけん構成員は、党財政にどう貢献するかという話をしようと思います。この写真は、ある総支部(現職)の年度定期総会の資料。決算・予算とも、政党助成法にもとづく支部交付金が年1000万円、党費収入が年50万円の総額1050万円となっています。

 党員が34名、協力党員(サポーター)が519名、パートナーズが29名となっています。ノルマは達成しています。党本部、党県連への上納金の割合は県連ごとに違います。

 議決権があるのは党員だけですが、この総支部総会では5名が出席し、13名から委任状が提出されたので、成立しました。議題はこの予算だけで、政策や人選に関係しない議決権です。年次総会の段取りが面倒なので、党員ではなく、協力党員、パートナーズの方がありがたいという候補予定者も多いでしょう。

 そして使いみちですがなんといっても人件費600万円となります。現職ですから、政策担当秘書、公設第一秘書、公設第二秘書の3人は衆議院事務局から給料が振り込まれています。これとは別に、総支部スタッフである私設秘書2人となります。

 これが自民党ですと、支部交付金がおおむね年900万円程度多くなっています。なので、3名ほど私設秘書でアドバンテージを持てるかたちになります。

 公職選挙法にも、政党助成法にも、政治資金規正法にも、私設秘書の人数の上限制限はありません。ですから、立憲の党員・パートナーズが個人で献金をしても、スタッフを1名増やすほどの貢献は至難の業でしょう。党財政への貢献は個人でなく、総務省任せで良いように思います。

 党本部が職員を大量に増やしており、年数億円以上の人件費増となったと思われます。とはいえ、総務省から3カ月に1回必ず本部に振り込まれ、遅滞なく支部に交付されるしくみなので、総支部への交付金は前回総選挙より増えると思います。

 総支部スタッフと総支部ボランティアが、違いがありながらも、同じ色のスタッフジャンパーで混然一体とビラ配りを柔軟に丁寧にできる姿勢が求められていると思います。

 以上です。

竹下派が実質的に消滅へ 自民党内大流動化

2024年01月28日 22時13分30秒 | 自民党
 竹下派が実質的に消滅することになりました。

 派閥パー券裏金事件で、経世会・竹下派あらため平成研究会・茂木派が消滅しそうです。政治資金収支報告書を見ると、残金は6000万円程度で、人件費は年1200万円。国会議員の月会費が5万円だったとみられます。そして驚くべきことに、茂木会長個人が派閥に寄付したお金はゼロでした。

 私は最初に選挙に携わった議員は竹下派で、初当選直後に羽田・小沢派に分かれました。この際、小渕恵三会長率いる経世会には33億円があり、橋本、梶山両氏の反対を押し切り小渕会長が人数比例で配分したことは有名な話です。この時と比べて、55分の1まで金庫が減っていたことになります。

 金権腐敗政治の代名詞だった竹下派ですが、最後はわずか6000万円という失われた30年の代名詞として実質的に終わることになりました。


[写真]経世会・平成研究会がおかれた砂防会館、おととし、宮崎信行撮影。

 以上です。

【岡田克也】政治改革国会召集日に「パー券・企業団体献金完全廃止」も事務所から「住宅ローンも残っているのに私設秘書どうするの」不安もくすぶる

2024年01月27日 21時12分59秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]岡田かつや事務所を訪れた筆者、おととし2022年、三重県川越町。

 「30年ぶりの政治改革国会」とされる第213回通常国会の召集日に、岡田克也さんは立憲民主党政治改革実行本部長として第3回総会で全議員の了承をとりつけ、直ちに次の内閣で党議決定に成功しました。

 が、岡田さんは、東京の石油関連企業や鈴鹿サーキットを中心とした地域の自動車製造産業からの支持があつく、毎年5会場で政治資金パーティーを開き、2000年代初頭は年1億円、与党期は逆に減ってしまい年0・7億円、コロナ禍でさらに減って年0・6億円のパー券収入があります。このお金は三重3区をまわる私設秘書およそ8名程度の人件費・私有車の一定時間借り上げ料に充てています。

 このため、秘書団の一部から「代議士は、(新宿と四日市双方のタワマンの多額の)住宅ローンも残っているのに、年0・6億円収入がなくなったとして、歳費・旧文通費なども含めた穴埋めで、今の私設秘書の人数を維持するのか」との不安もあがっています。別の金庫番秘書は、社長の個人献金に移行してもらうので問題ないとの見通しを示しています。

 日本の株主配当性向・企業損金会計・個人の所得税法からして、社長がパー券全額を個人として献金するのは不可能と思われ、岡田実行本部長の事情で、一部政党が足元をみたような態度をとるかもしれません。

 以上です。

【全文つき】立憲、横綱相撲へ、パー券完全禁止、長年の課題の政規法「選任して及び監督する」を「又は」へ

2024年01月26日 19時58分21秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
 すべて最も厳しい案になりました。

 こちらの有名な写真(岡田かつや後援会提供)は1993年6月15日、自民党本部内の臨時総務会開催を阻止しようとする岡田克也さんで、ニュースで唐突に放送されると視聴者が「バグ」を覚える姿です。私は北澤俊美参議院議員及び羽田孜衆議院議員と同じ派閥の議員という認識だった岡田さんがこのとき立ち上がったことに「ウルトラマン」のように感じた意識高い系の政治少年で、それから31年間、一度も転機がなかった、要するに自分の生活のために自分の金回りを抜本的に見直す必要が前半生で一度もなかったため、畢竟、ずっと同じところにいます。90年代で最も有名ロックバンドのアルバム曲の「きっと君の背中にはウルトラマンのようにファスナーがついている」という趣旨の歌詞を聞くと岡田さんを今でもほうふつとしています。

 当時と違った印象となった後ろの岩屋毅・自民党議員はお世話になったと思われる麻生太郎派をきょう退会したと報じられましたが、どうしたんでしょうか。

 政治改革国会初日に、立憲民主党の考え方が完全にまとまりました。

 火曜日の記事で、金曜日にまとまる見通しだと報じましたが、その通りになりました。今週は的中連発で、筆者の最大の得意科目「政治とカネ」でしっかりと書いていこうと思います。

 立憲民主党は第213回通常国会召集日のきょう(2024年1月26日)党本部で全議員を対象にした「政治改革実行本部」第3回総会を開き、役員案の了承を得ました。この後の、次の内閣でもすぐに決定。岡田克也幹事長・長妻昭政調会長が、朝の時点では予定になかった記者会見を開き、発表しました。今後、他の野党、自民党、公明党にも実現を求めることになります。

 きょうの最終とりまとめ文書の全文です。

本気の政治改革実現に向けて 政治とカネの問題に対する立憲民主党の考え方

2024年1月26日


本気の政治改革実現に向けて
政治とカネの問題に対する立憲民主党の考え方
立憲民主党


 自民党派閥の裏金問題は、国民の政治に対する信頼を根本から失わせる深刻な事態を招いている。信頼関係回復のために、まず重要なことは、裏金を受け取りながら、今回立件に至らなかった政治家や派閥の幹部が、説明責任を果たすことだ。いかに法律改正・制度改革に取り組んでも、今回のように、決められた法律さえも守らず、さらに証拠隠滅まで平然と行われるようでは、何の意味もない。政治に対する信頼を取り戻すためには、まずは関係者が明確な説明責任を果たすこと及び政治責任を取ることであることを、改めて強調する。


 以上を前提とした上で、次の3つの制度改革案を提案する。これらには、今回の裏金問題だけではなく、政治とカネの問題について従来から指摘されてきた課題についての改革案も含まれている。政治・政策決定を特定の企業・団体がゆがめるような状況を是正し、国民の政治に対する信頼を取り戻すための必要最小限の改革案であり、早期の実現が必要である。


Ⅰ. 政治家本人の処罰強化


・国会議員関係政治団体の政治資金収支報告書の代表者は本人である国会議員とすることを義務付ける。


・代表者に会計責任者と連座して責任を負わせる。


・規正法25条第2項の「選任及び監督」を「選任又は監督」にする。


・収支報告書不記載の政治資金に対して政治資金隠匿罪を新設する。


Ⅱ. 政治資金の透明性の確保


1.政治資金収支報告書のデジタル化など


・すべての国会議員関係政治団体の政治資金収支報告書を検索可能な形でデジタル化し、オンラインで提出することを義務付ける。政党及び政策集団・派閥についても同様とする。


・総務省、都道府県選管に対し、政治資金収支報告書のインターネットによる公開を義務付けるとともに、総務省においてすべての情報を横断的に検索できるようにする。


・政治資金収支報告書の保存期間及び会計帳簿等の保存期間を3年から7年に延長する。


・上記デジタル化を前提に、政治資金収支報告書の公開時期(3月提出、11月公表)を早める。


2.監査の強化


・登録政治資金監査人による外部監査を政党及び政策集団・派閥にも拡大する。


・上記監査人による監査の範囲を見直し、支出だけではなく、収入についても監査を義務付ける。


・政治資金を監督する独立の第三者機関の設置を検討する。


3.その他の資金の使途公開など


・使途不明な「政策活動費」など政党幹部への多額の渡し切りを禁止する。


・調査研究広報滞在費(旧文通費)については、使途可能な範囲を明確にするとともに、使途の公開や残余金の返還などを法律で定める。


Ⅲ. 政治資金パーティー及び企業・団体献金の禁止


・特定の企業・団体が政治・政策決定をゆがめることのないように、企業・団体の政党及び政党支部に対する寄附を禁止する。


・政治資金パーティーは企業・団体のみならず、個人が購入するものも含めて全面的に禁止する。


・個人献金を促進するため、個人が政治活動に関する寄附を行う場合の税額控除を抜本拡充する。

以上です。

近藤和也・石川3区議員ら5党で「被災者生活再建支援法改正案」提出、大臣意見は単独、連絡協議会は共産入れて

2024年01月26日 17時19分40秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]松村祥史・内閣府防災担当大臣に手交する近藤和也・石川3区議員(比例復活)と、西村ちなみ代表代行(新潟)、長妻昭政調会長、森山浩行災害・緊急事態局長、杉尾秀哉ネクスト災害相、辻元清美議員ら、きょう2024年1月26日、宮崎信行撮影。

 閉会中審査でフライングスタートした第213回通常国会ですが、きょう初日、「600万円倍増」を迫った、立憲、維新、国民と、立憲と共同会派の社民、維新と共同会派の教育無償化を実現する会の5党共同で「被災者生活再建支援法改正案」(213衆法1号)を提出しました。前国会では立、維が「衆法1号」をきそう、政策オタク国会となりましたが、今回は元日の能登半島震災でまとまりました。

 国民民主党はわずか18議席となってしまったためか「自公国トリガー協議」にのぞみつつも、古川元久国対委員長、大塚耕平政調会長、浜口誠役員室長(全トヨタ労連)ら幹部も提出の場に顔を出しました。

 裏金問題をめぐっては「連絡協議会」がつくられ、ここには穀田恵二・共産党国対委員長(今期で勇退)も入れた、立・社、維・教、国、共の4会派(6党)共同の枠組みとなりました。

 連合の芳野友子会長からの横やりがあったため、立共のスキームの新設は、おととしの「国葬野党国対合同ヒアリング」が最後で、現在も残るのは「統一教会野党国対合同ヒアリング」のみとなっています。2年ぶりに共産党も入るスキームができたのは、20年間国対委員長をつとめた穀田さんに有終の美をもたらしたいとの思惑もありそうです。

 写真の松村祥史内閣府防災大臣への手交では、岸田首相の輪島市の訪問にも超党派で同席しつつも「首相動静」報道ではなぜか漏れた近藤和也さんが、政調会長らにうながされて話しました。今回の第2次要望(第1次は今月5日の6与野党党首会談で仮説健太代表提出分)では戸建てを失った人が多く、カネの支援が大事だと強調。「213衆法1号」の提出について、大臣の感想はありませんでしたが、輪島視察ではお世話になったと大臣から感謝の念が伝えられました。

[動画]松村大臣に第2次要望を手交する近藤和也さんら、きょう、宮崎信行撮影。

[動画]手交後のぶら下がり、きょう、宮崎信行撮影。

 2009年初当選議員の3回生では、立憲民主党災害・緊急事態局で、森山浩行局長、近藤和也局長筆頭代理でコンビを組みました。圧倒的なスターであった玉木雄一郎さんは国民民主党代表の地位は盤石ですが、議席が18議席になってしまったため、大臣に直接手交するかたちでの政策実現の力は変化することになります。

 自公国トリガー、立維国の被災者生活再建、立維共国の裏金「連絡協議会」といった政党間スキームの陣立てで第213回国会は始まりました。

 れいわ、参政党は有力新人の擁立が難しく、みんなでつくる党は内紛で政党交付金が当分もらえない見通しとなっています。

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玉木雄一郎代表率いる「国民民主党」はわずか18議席に

2024年01月26日 16時54分03秒 | 立憲構成員である読者を想定した2021-22選挙・組織情報
[写真]玉木雄一郎・国民民主党代表、4年前の2020年、宮崎信行撮影。

 玉木雄一郎代表率いる国民民主党は、きょう2024年1月26日からの第213回通常国会で、衆議院7議席、参議院11議席のわずか18議席の政党となってしまいました。このうち衆議院では「議席占有率1・5%」となりました。また、参議院の11議席も、法案提出権(提出者1名以上と賛同者10名以上)ぎりぎりとなりました。

 以上です。

マスク陛下、裏金国会の開会式へ、あれから30年「平成6年政治改革4法」ミスター政治改革・羽田孜「普通の言葉が伝わる政治」アゲン

2024年01月26日 16時14分41秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]開会式に向かわれる、マスクをめされた天皇陛下、きょう2024年1月26日、宮崎信行撮影。

 安倍派5人衆の離党を岸田総裁・茂木幹事長が画策したら、小渕、青木両議員が茂木派を退会。波高い裏金国会は、自民党内は、政権交代前後をしのぐ流動期となりました。

 第213回通常国会はきょう召集されました。令和6年となりましたが、天皇陛下。今年もマスクを召されていて、景気回復の春は遠いかもしれないとがっかりしました。



[写真・動画]開会式からひきあげる天皇陛下、きょう2024年1月26日、宮崎信行撮影。

 ちょうど30年前の今頃が平成6年政治改革4法の政治合意が実現しました。東京生まれの信州人・羽田孜さんが最も輝いていた時期です。それ以来の政治改革国会となります。改正公選法の衆議院小選挙区比例代表並立制について、たびたび意見したり「政治家が小粒になった」と語ったりする人はいますが、集団署名の意見広告などは見たことがないほどびくともせず健在です。参議院改革協議会による非拘束名簿式・特定枠・合区のせいで、政治を語りにくい日本社会となりました。平成6年政党助成法及び改正政規法の宿題だった「その見返りとして、個人・企業・団体献金を禁止するか、しないか」は平成11年改正法で「政党支部ならオッケー」という生煮えのまま今日まで来ました。この経緯をしっかりとふまえて、令和6年改正法に期待したいところです。

 羽田孜さんは、「普通の言葉が通じる政治」をとなえました。歳費・旧文通費・衛視の敬礼がない筆者には、政治の分かりやすい説明責任などありません。この150日間、講演・出演・執筆依頼はお断りします。しかし、当ブログの語りまわしの最大の設定である「羽田孜の弟子として政治改革を実現する岡田克也」というややむりのある配役も、流れ流れていまだに有効。岡田さんにとっては野党でのぞむ政治改革国会ですが、岡田さんの周りの議員は「普通の言葉が通じる政治」という羽田孜の言葉があったことを知っていただきたいものです。

【参議院本会議 きょう令和6年2024年1月26日(金)】
 極めて異例。第1ラウンド数分だけで散会しました。

 裏金問題の安倍派の大野泰正・内閣委員長が辞任しました。安倍さんと親戚の無派閥の阿達雅志さんが内閣委員長になりました。裏金とは一切関係なく、石井準一・議院運営委員長が異例の辞任をし、浅尾慶一郎さんがあとをつぎました。

 参議院自民党は関口昌一会長、松山政司幹事長、石井準一を国対委員長となりました。

 黙禱では、尾辻秀久議長が「厳寒の中で被災生活をされている多くの方々にお見舞いを申し上げた」うえで、犠牲者に黙祷しました。この「厳寒の中で」の表現は衆議院側にはなく、尾辻さんの加筆と思われます。

【参議院特別委員会 同日】
 倫理選挙は、豊田俊郎特別委員長が互選されました。

【衆議院本会議 同日】
 額賀福志郎議長が、能登半島大震災の犠牲者に黙祷を促しました。なお、予算委員会の閉会中審査にあった羽田空港で殉職した海上保安庁職員への黙祷は含まれませんでした。
 この後、安倍派委員長の交代に加えて、小川淳也決算行政監視委員長、中川正春懲罰委員長が選挙されました。
 弔詞は、山本公一さん、保利耕輔さんの2人。このうち保利さんは羽田孜さんとそっくりさんとして知られましたし、1998年民主党結党時の自民党国対委員長として民主党結党・会派結成の手続きに配慮が温かかった一面も知られています。

【衆議院特別委員会 同日】
 倫理選挙は、石田真敏特別委員長が互選されました。

●週明けの予定
 月曜日も政府4演説はなされず、衆参の予算委で「政治資金問題等」集中審議が行われます。その後、火曜日に衆参本会議で政府四演説。質問通告日はもうけずに、水、木、金曜日で代表質問を行います。


[写真]開会式に向かわれる、マスクをめされた天皇陛下、きょう2024年1月26日、宮崎信行撮影。

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【参議院事務局予算】維新の「身を切る改革」トーンダウン「参議院議長車はたしかに民間にできない」「ペーパレス化」は項目だけ

2024年01月25日 12時16分48秒 | 閉会中審査
[写真]また新しい人生のステップのため北区役所に向かう途中、日本の製紙産業の父・渋沢栄一に挨拶する宮崎信行、コロナ禍。

 第213回通常国会はあす召集されます。提出される令和6年度予算案の「参議院」の部分について審議がありました。ことし7月3日から日本銀行の万券が渋沢栄一になります。私は公益財団法人渋沢栄一記念財団(龍門社)の法人会員かつ印刷工場がある所轄署の生活安全警察の協力員の立場も持っておりますので、ぜひ、日本に住むすべての人間のみなさまに、渋沢万券を愛していただきたいと伏してお願いします。なんなら来年の年賀状も日本郵便さんでなく渋沢万券にしたら孫が喜びます。もちろん、かわいい子には旅をさせろ。渋沢万券のお財布での滞在時間を短くしてどんどん旅に出していただきたく。

【参議院議院運営委員会 きょう令和6年2024年1月25日(木)】
 
 石井準一委員長、尾辻秀久、長浜博行正副議長。
 
 参議院の「令和6年度予定経費要求に関する件」を議題としました。小林史武事務総長は「本院の要求額は415億400万円余でございまして、前年度と比べ6億500万円余の増額となっております。その理由は人件費が増額となることによるものでございます」としました。

 立憲民主党で、来夏の4選出馬が内定した吉川さおり筆頭理事は「速記者職で採用された職員の定年はいつか」と問い、事務総長は「(順次改正法の施行で)65歳定年として、2051年(令和33年)になる」としました。

 日本維新の会。きょねんは清水貴之さんが質問し、ことしは青島健太さんが質問しました。きょねんは、参議院公用車(院車)の運転手が職員だと年収800万円、民間委託だと600万円だとの答弁を引き出した後に、清水さんは600万円の方に合わせるのが身を切る改革だとおそらく無意識に語り、私は腰が抜けそうになるほどビックリ仰天しました。


 ことしの青島さんは「日本維新の会・教育無償化を実現する会の青島健太です」と語り「職員運転手の練度の高さ、守秘義務の励行、信頼性の高さということの重要性も承知していますが、まだまだ民間に委託できる余地があるように感じます」と述べ、議長車などは国家公務員であることの重要性を示しました。一年たって、やっとわかってくれたかという心証です。

 青島さんは「日本維新の会は議員定数の削減、議員報酬の減額を提言しています。これに伴い、身を切る改革議員自らが歳費の一部を当に返上し、これを有効活用するために様々な寄付活動を行っています」としつつ「国会の業務全般のペーパーレス化」にも、項目として触れました。

 ペーパーレス化ですが、国内のダンボール出荷量はリーマンショックと比べて、およそ10年で15%増えました。渋沢が創業した「王子製紙」の年商は1・5兆円で営業利益0・1兆円。そのうち3割は海外。ということは、GDP1万円のうち10円は、王子の海外が稼いだ金になります。感熱紙が主流の国もあるようです。なのに、ペーパーレスが経済を豊か自公立というのは、私にはとうてい理解できない経済理論を維新は唱えています。暫定施設の大阪・関西万博をやめた方が日本経済のためになるでしょう。

 「経費の了承」は維新、共産が反対し、自公立国が賛成して了承。国立国会図書館、裁判官弾劾裁判所、検察官訴追委員会は全会一致で了承されました。

●衆議院の開催はきょうはありませんでした。また同種の審議のインターネット中継はありません。

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能登半島地震の閉会中審査で今年の国会がフライングスタート前日に示し合わせた立・維・国「生活再建支援法600万円へ倍増」一斉要求作戦は国民(7議席)が最も前のめり

2024年01月24日 17時28分44秒 | 閉会中審査
[写真]誰でも入れる衆議院前庭から見る国土交通省・海上保安庁、3年前の4月、宮崎信行撮影。

 変則的な日程で、能登半島地震等に関する集中審議が閉会中審査で開催。あさっての第213回通常国会召集日は、天皇陛下の開会式と、院の構成だけ。週明け月曜日も衆参予算委の政治とカネの集中審議。火曜日に政府4演説、水曜から金曜日に代表質問となります。

 玉木雄一郎代表の「国民民主党」がわずか7議席となってしまいました。

 きのう昼前に初めて浮上した、立・維・国3党政調の「被災者生活再建支援法の600万円への倍増法案」スキームがいきなり発動で、泉健太代表ら3党が同時に首相に迫りました。国民民主党が最も前のめりに総理に求め、共産議員も額は明示せずバスに乗り遅れまいとの姿勢を見せました。

【衆参議院運営委員会 きょう令和6年2024年1月24日(水)】
 あさっての召集に向けて、衆参とも理事会が開かれました。衆は委員会、小委員会も開催されました。

【衆議院予算委員会 同日】
 「能登半島地震等に関する集中審議」2時間半コース。すべての党がこの問題に絞って質問しました。
 前日の宏池会解散総会の議事をとったばかりの小野寺五典委員長は冒頭「この際、委員会を代表して一言申し上げます。このたびの令和6年能登半島地震およびその被災地の救援活動に向かう途中の航空機事故により、尊い命を落とされた方々とそのご遺族に対しまして、つつしんで哀悼の意を表します。また、被災者の皆様に心からお見舞いを申し上げます。これより犠牲となられた方々のご冥福をお祈りし、黙祷を捧げたいと存じます。全員ご起立をお願いいたします。黙祷。黙祷を終わります。ご着席ください」と語りました。

 泉健太代表は生活再建でこれまで「300万円から500万円の引き上げ」とスピーチしていましたが、きのうの3党了解で「600万円に倍増」「建設資材単価は高騰した」とはたらきかけました。首相は「被災者生活支援金についてですが、被災地で住宅を再建される被災者への経済的支援のあり方については、被災地のニーズ、実情、現下の経済情勢を踏まえ効果的な対応をしなければならない」「追加的な支援、政府としても総合的に検討したい」「問題意識については共有し、具体的な対応を政府として至急取りまとめさせたい」と述べました。泉さんは「額の引き上げについて問題意識を共有していただいているという認識だ」と話し、閣法に期待しつつ、3党の議法作成もすすめるとしました。

 一方、国民民主党の田中健さんはのっけから「それでは、私からは被災者の生活再建支援法についてまずお聞きをいたします。これまでの質疑の中で、立憲民主党さんとまた日本維新の会さんとですね、私達も共同提案を予定をしています」と3党スキームの質問から入りました。

 近藤和也さんは「石川県では58漁港で被害がありました。船舶が使えていません。漁に出られない状況です。漁業者への休業補償が必要であると考えますが、いかがですか。そして、被災農家支援であります。農地が復旧しても、ハウスや農業用施設、農機具の被害が回復できなければ、営農再開はできません。過去の大規模災害では、基本的に農家負担なしの支援策が打ち出されました。これを行うべきではないでしょうか」と話しました。

【参議院予算委員会 同日】
 末松信介委員長(安倍派)が一身上の理由で辞任した、と中西祐介委員長代行(麻生派)が議事をとりました。

 立憲のNC内閣府防災相の杉尾秀哉さんは、東日本大震災の菅直人首相・北澤俊美防衛相と比べてヘリの視察が遅くて少ないと追及しました。

 公明党の塩田博昭さんは「21日には山口代表とともに輪島市、穴水町、内灘町に入ったが、必要な叫びの声を現場の中で数多く聞きました」「今なお450の避難所に1万5000人が避難生活を余儀なくされている。この3週間に、一度もお風呂に入っていない。そういう方もいらっしゃいました。また下着の替えが今もないんですと。こういう方もいらっしゃいます。また、ブルーシートが欲しくてもらいに行ったんだけども、何か言っても実は私はもらえなかった。こういう方も実は今もいらっしゃいます」との切羽詰まった実情を明かしました。

 れいわ新選組の山本太郎代表も質問しました。

●裏金委員長辞任は立・維・共・国4党国対で協議会
【野党国会対策委員長会談 同日】
 上述の「被災者生活支援法」は立・維・国政調会長ですが、立・維・共・国の国対委員長が協議会を設け、自民党の裏金(政治資金収支報告書の収入の記載漏れ)議員の委員長辞任を求めていくことで一致して通常国会にのぞむことになりました。久しぶりに、4党国対委員長が並んで「第四控室」(立憲割り当て)で記者会見しました。

【裁判官弾劾裁判所 同日】
 岡口基一氏の意見を聞くために開かれました。

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【岡田克也会見含む】立憲・政治改革実行本部の第2回総会は出席者から「自民は生ぬるい」と勇ましい声相次ぎ金曜日にも最終とりまとめへ

2024年01月23日 20時25分02秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]立憲民主党政治改革実行本部第2回総会であいさつする同党幹事長の岡田克也さん、きょう2024年1月23日、宮崎信行撮影。

 立憲民主党は「政治改革実行本部」の第2回総会を開き、24議員ほどが出席し23議員ほどが発言。出席者から「自民党のは案は生ぬるい。我々野党第一党がビシッとやっていかないといけない」など勇ましい声も上がりました。政治資金パーティー完全廃止をとなえる議員もいましたが、これらの意見を役員がまとめて、26日(金)の第3回総会に提示して、早ければ最終とりまとめとなります。労働組合から組織内参議院議員への援助はこれまで通り政治団体からとなりそうですが上限が年0・5億円から0・3億円に引き下がる案になるかもしれません。



  自民党の政治刷新本部(岸田文雄本部長)も早ければ木曜日の総務会で中間とりまとめとなりそうです。が、おととい、4社が参加した泉健太代表のぶら下がりの発信が効いたと思いますが、党則の改正を中心とした案に交代したようです。政治資金規正法改正での具体的なメニューは鳴りを潜めました。少なくとも、会計責任者だけでなく代表者にも刑事罰を課する法改正は先送りになると考えらます。これができないと、なんでも抜け道がある生ぬるい改正にしかなりようがないでしょう。


[写真]立憲民主党政治改革実行本部第2回総会、きょう2024年1月23日、宮崎信行撮影。
 これに先立ち開かれた、岡田幹事長の定例記者会見は質疑応答も質疑応答も「政治とカネ」だけとなりました。自民会合の出席者ぶら下がり要員が必要だったのか、ペン記者12名の参加にとどまりました。これもおとといの発信の続きとなりますが、岡田さんはNHK日曜討論で茂木敏充幹事長が政策活動費の廃止で政党交付金の話にずらしたと不満を示したうえで、「政策活動費が非常に大きな争点になっていくんだなというふうに思っています。このままじゃあまりにも不透明だという問題意識は共有できてると思ってます」と述べ「しっかりと戦っていきたい」と戦闘宣言をしました。



 また、立憲民主党の政策活動費の使い道については自民党とは額が違うと強調したうえで言葉を濁しました。一例だけ、2003年の自分を納得させて決裁させた支出があったと明かしました。小沢一郎代表・藤井裕久幹事長の「自由党」との合併(民由合併)の際に、菅直人代表・岡田幹事長で特命事項があったと予想されます。

 またきょねん末の、渡海紀三朗さんの自民党政調会長就任に刺激をうけて実行本部長になったとの周囲の見立てについて「渡海さんは1期先輩で、安倍派から新党さきがけに行った流れ」として、竹下派から新生党に行った岡田さんは30年前のほとんど議論したことがないと明かしました。岡田さんが指摘した「安倍派から新党さきがけに行った議員」の中には落選・引退する際に系列県議に「この先の政治人生で困ったことがあったら、政治改革仲間の岡田克也先生を頼りなさい」と語りながら、岡田さんに申し送りをした形跡がなく、その県議は「希望の党」騒ぎのときに他県で開かれた岡田さんの街頭演説会場に行き、路上で相談するにとどまった例があります。二階俊博会長・麻生太郎会長らのように連続当選して面倒見がよい派閥会長が立憲にいないことが党勢低迷の要因ですが、自民党の派閥政治が大きな局面を迎えたことで、政局は中期的な流動期に入りました。

●あすの国会日程
 衆参の予算委員会がテレビ入りで開かれます。ともに往復方式2時間半コース。泉健太さん、近藤和也さん、山本太郎さんらが登場。立憲衆参は能登半島だけに絞って質問、政治とカネは省きます。議院運営委員会の理事会・委員会、小委員会も開かれます。

[岡田会見のAI自動書き起こし未定稿]
それでは岡田幹事長の定例会議を開始いたします会長お願いしますはい。私からは、まず整備計画のルール今日もこれから自己本部全体会議この場で1時間後に、こちら思っておりますが、26日国会始まりますので、1E


ぐらいを目指して共和党としての考え方を最終的に決めていきたいというふうに考えております。今日は幅広く前回お配りした検討メモリを続いて引き続き皆さんのいただこうというふうにおります。自分の方はそういうのを


外解消という解散という話がありまして、そちら210点坂野様に見えましたけれども有権者の皆さんよく見ておられてそれは法律的な問題ではない。何か解散すれば、シーズが上がるんじゃないかと。いうふうに、それと周りで期待する


声もあったように聞きますが、もちろんメディアによって結果はだいぶ違いますけれども、基本的に、冷静に、有権者見ている単なるで羨ましいパフォーマンスであると。いうふうに、考えてもらえると思います。内容的なことはここには申し上げませんが、


そう問題もこれは解散は全て臭いわけではないと。そういう意味で非常に中途半端だと思いますし、そうすると、幅数の解散が、今の事例を見てもですね何年かするとまたいつの間にか元に戻ってるということで、私からは酒パフォーマンスだということだと思います。


それから先輩に上等やったんですが、茂木幹事長はデジタル化もやるとかいろいろ抽象的には言われましたが、やっぱり具体的なことを見ないと、何も言えないと。いうふうにただ一つはっきりしたことは、制作活動費については絶対にやらないんだと。


そういう茂木さんの考え方が示されたんだと思います。私が制作活動についても、そして、後の鑑賞もそれと投資のことを言われにもかかわらず茂木幹事長制作活動の問題もあるけどもっと数が多いのは、測定器を使って、


お金が出てくるんだというふうに問題なく使えたとしても政策活動費は歳出の話であって


ですね、


国の税金が各政治活動に入っているという家の話で、自分の全く違う話に話を振りかえってしまったわけであります。そういったことを見ても、制作活動費が非常に大きな争点になっていくんだなと。いうふうに思っており


これは与党コメントも含めてですね、このままじゃあまりにも不透明だと。いう問題意識は共有できてると思ってます。しっかりと戦っていきたいというふうに考えて、私の方は以上です。それでは


質疑応答に移りますのでご質問のある方、挙手を宮崎さんどうぞ。フリーランスで宮崎野辺政治資金規正法王のことに基本限ってお伺いしますが、ちょっと段階を追って一つお伺いしたいのは4月28日投開票を読むお世話になりますけれども総理がですね、厳しい保全が厳しいということで、


補欠選挙九州解散総選挙というようなことが実は前々回の会社のときは、補欠選挙吸収する解散総選挙でしたけれども、岸田総理が4月28日に向けて、予算成立法人補正解散補正する補欠選挙九州解散総選挙に打って出る確率というのがどのぐらい8割とかご報告とか、あるんじゃないかと思いますがいかが、


でしょうか?


うん想定の問題は私はお答えすることはございません。


それからまず政治資金規制法の改正案の御議論というのが自民党の実行本部の方にあるかと思いますが、まだ30分前にNHKさんが配信している取りまとめをこういうふうになるんじゃないかといった中では、一時言われていた代表者会計責任者ではなく代表者の刑事罰というのは、一応今報じられているところにはなくて、


政治資金の透明化や公開性の向上、逮捕された議員の報酬のあり方などについての成人式事件の改正など必要な法整備を速やかに行うこととしていますというふうにあります政治資金規正法の過去の法改正に関しては、議員立法で最大野党が賛同していない状態そもそも、


臨戦特別委員会と言いますけども、ヴィンセントが開かれたことはどうやらネットでちょっとこれちょっとだけ調べてきましたけど改めて心ありましたけれどもそういった形で茂木幹事長の方から政治資金規正法改正案の方言を作ったので、やっと修正協議をお願いしたいと


いうことが仮にですかこの感じだけど、人口国、だけでなくて、立憲民主党も入って、正式に規制法改正案の修正協議をしてもらいたいというようなことを早いイニングで行ったりした場合は、その補欠選挙の前のタイミングで、立憲民主党として競技の場にすることはあるんでしょうか?


いろんな想定に基づいて行っておられるので、ちょっと私、答えは適切ではいうふうに思います。ただ言えることは、そういう回0の前に、まずは事実関係を明確にすると、いうことが極めて重要だと。総理ご自身の宏池会も含めて、


具体的な説明はされておりませんので、解散するということでつまり今回、負債があったり裏金があったりしたミスを派閥については少なくともきちんと説明いうことがまず求められるんだいうふうに思います。それが全くまだされてない状況。


宏池会については、事務的なミスが重なったという総理の説明それは具体的に言い、どういったことでそういったことが起こったのか事について今宏池会の代表ってのはおそらく空席だと思うんですけれども、こういった事案が起こっていたときは岸田さんが宏池会の


トップである藤田さんご自身がきちんと説明されるというふうに


最後の質問ですけれども完成作活動費等から幹事長個人で出されるお金に関してNHK日曜討論では、岡田幹事長からのお互いを見ましょうという提案に関して茂木幹事長が、政党交付金政党助成金の金額が非常に高いという全く


関係のない、あの入り鶏が逆の話をわざとされたのかどうかわかりませんけれどもこれに関する一連の報道を今まで見ていますと、歴代自民党幹事長は就任後に事務所事務方の方が来て、元気で前からこうやっていますからといって何かロッカーに現金を10何億円とか入れられてそれ以上特に自分もよくわからないと。


いう歴代幹事長の声があります。ひょっとすると茂木幹事長も本当に主体的におっしゃっていない場合もあるかと思います。そこの部分に関して、例えばマスコミ関門というか、委員会の質疑の中で自民党の園幹事長にその先に事務方との間でどういったことになっているのかを


明らかにしてほしいというようなお考えを明らかにしてほしいというか、明らかにしたいとか、そういったことは今後展開、話は進んでいくんでしょうか?


ジムカーターとの関係というよりも、幹事長を務めを会長個人に良い政策活動を支払われれば、それは当然、その当時の幹事長が責任を持って、それを使っているはずですから、自分がどんどんこういう前にそれ逃げられない話だというふうに


ありがとうございます。他にいかがですか。よろしいですか。NHKの方に申します。先ほどの質問とちょっとかぶる部分もあるかな


思うんですが、自民党の刷新本部で取りまとめの案が報道されましたが、これについてはどのように


まだ案の段階ですので、コメントを適切ではないとどうなるかわかりませんので、ただ何か、メリハリのない非常に良い引っ越しの引田もそういうファンだなというふうに認めました。あとすいませんまずは


構想の中で、改革の案というもの考え方をまとめていくというのが第1だと思いますが、関東の野党各党との連携のあり方について、今の段階でどのように感じておられますでしょうか?


まず第1は事実があると明らかにすることです。それが第1です。その上で制作の方議論になっていくんだというふうに思い再度予算委員会などでしっかり議論を重ねていく中で、樽谷と、あるいは、与党も含めて、いろんな形での連携というものを、


探っていきたいというふうに他にご質問ありますか。まさしく、


朝日新聞の三輪です知事とかねその事実の解明とか説明が先だというふうにおっしゃっているんですけれども、今回始まりますが具体的なこととして、例えば証人喚問であるとか、政倫審、開いてきちんと議論するとかいろいろあると思いますが、


どのようなイメージで、


それは議論を重ねていく中で、相手方がきちんと対応しなければ、制度上認められたそういった活用するあるかというふうにしかしそもそも、例の閣僚排除されましただけど国会の場合はまだ残っています。そういうことをどう考えるかということも


含めて、他の野党とも協議をしていくことになるのではないか


国会の中で可決の方々起こっている場合、委員長の方、それでももう国会議員として


活躍できる全部やめろと言ってるところではないんですが、重要な国会で役所も務めてもらう方もいらっしゃるのでそういうことをどう考えていくのかというのは、それは当然多分、ちょっと協力しないというふうにもう


一点すいません与野党協議に入る上ではやっぱりその事実解明とか説明責任が先だそれがない限りいただかないと教育には入れないというそういう立場だということでよろしいでしょうか


具体的な先日2のお話になりますのでそれと私、神田というつもりはありません。だけど、やっぱり国民から見ても、期末のある人たちが単に修正をした、あるいはそれをそれぞれの市内で当然のように、議員活動を従来の


ようにやっているということには、納得できないということは、私は集中するんだというふうにいいですTBSが今日も自民党で整理刷新本部ありますけれどもこの手の話は昔から自民党を取るためにこうやって議論するんですけれども


結局今回みたいな本当にそうした刷新ができるか、刷新てん何を刷新するのかよくわからないので先ほど言いましたように、本部長は総理です。そういうご自身が自分の反発について全く説明していないそっから話は始まるんです。


収支報告書宏池会を見ておりましたが、今回、一見された。出品担当者責任者ですね。その上に代表者である代表者も同じなんですね。消費者考えたらそこはその派閥の長か、あるいはバス関東支部総長、なければおかしい。


いうふうに思う同じ事務方が代表者にするもう一つ、とってもまともに法律を守っていこうというそういう姿勢が見えないそういうこともそういうきちんと説明していただきたい。いうふうにそれから解散されると言われました。


どういった民具でどうされるかわかりません解散されれば、毎年計上されている繰越金、されるんでしょうか?まさか自分たちで書けるんじゃないだろうねとやっぱり被災地に寄与するなり、そういうことはせていっていただければわかりやすい。


いうふうに思いもう一度お願いします。


今通されている自民党の案の中ではですね自民党の派閥からあの人事の推薦はしないようにするというふうに何か出てるんですけれども、今現在の内閣と自民党の役員っていうのはその派閥の推薦を受けたものだと思うんですけれども


その点についていかがでしょうか?


どこまで推薦を受けたのかってのはわかりませんので、官邸主導でやった部分もいませんし、しかし、そういうご自身がやっぱりそういう派閥のバランスというのを非常に気にしながら、宿泊をされたり、ましてや副大臣や政務官については、


80に近かったんじゃないかだからこそ女性が1人もいないというような話になったので、そういうことも含めて、反省をし、そういった必要があれば、是正をしてもらうというふうに思う。ありがとうございます。毎日新聞さん


日清の制作活動なんですけども、KGと金の好きな透明性が問われるという阿寒町のときではないです以前の執行部の際に立憲民主党でも支払われていた。その以前の人について民主党として公開する必要性があるかどうか


金額は相当違います。自民党はですね、それから今までは制度的には可能であった法律の本そういう清掃であれば、個人に寄付できると。利益であるそういう中で行われてきたことで、今後そういうものをやめるということは重要なんです。


いうふうにさらに一般論として言うと、まとまったお金が何も説明されないままに計上されているというのは私は適切ではないという今後問題として、そういうことができるぐらいに1億人ということは大事だと。


ここについては適法であったので、


結局あったことについてそれを説明子供と説明するというのは、それはちょっと、難しいことだと他にご質問ありますか。安住さん。


国税庁の件全額使ってしまったら、課税の必要がない一応全項目では、私は特にない見解を示しています出してしまったもの手術棟から出してしまったそれについて貝瀬という例えば税金って


時効にかからない部分については、どういうものに使ったのかというのを公開することも可だと思うんですけどそのあたりはどういうふうに


これは政策活動費だけではなくて今回の届け出がないキックバックと言われるものも同じ問題があるわけですね。マーベルの場合には、収支報告書に載せないでねという指示があって、そしてキャッシュで戻っていたというふうに言われています。


素晴らしいは制作政治資金じゃないってことです。正式に規制法に基づく収支報告書に載せない前提で、現金で受け取ってるお金は政治資金じゃないそうすると当然雑所得当然課税所得税の課税の対象になる。いうことだと思う


私は今回の一見について裏金化ししたものについて、当然国税統計調査員の離脱というか、警察は強豪の技術がないということで、これは市民取れないとかですね、それから一定の金額で線を引いてやってますが、3000万


だけど、一般市民であれば、何十万何百万で、当然交付税にいい厳しく説明責任も取れ調べられるわけです。それと比べると、今回、例えば3年前から、お咎めなしとかです。そういうのは、警察的にはそういう一つのルールがあるのかもしれませんけど、国税は、


私はそういうものないはずだと。そうやって国税庁のしっかりと調べてもらいたいというふうに考えて


すごくちっちの製造とか、あとは共産党それから公明党以外は一応政策活動費っていうのが支出されまず自民党はものすごく多くて10億超えますけども立憲民主党さんも結構な一般、一般のあの感覚からいったら結構な金額


国民民主党さんも確か6000万ちょっとある質問というふうに収支報告書の方でされています一応全額使えば税金かからないということは全部使うというような、全額使ったという証明がない限りは課税しないということだと思うんで


これについてはより県民当社としては時効にかかってない部分にふうに処理される


ちょっと私当事者でないので良くわかりませんが、それは使い切ったと。いうことではないかと。他に、共同通信の方先ほど自民の改革案のですけど


あんなのであればコメントはされないということでしたが、その上にメリハリのない日、腰の引けたいうふうにおっしゃいました。基本的に派閥の相続っていうのを前提にされたような形。改革案がまとまっていくのかと思う。


そのあたりメリハリのなさですとか腰の引けている。転送が担っているというのをもう少し


個別に言い出すと、これ切りがないので、私達の考えをしっかり述べた上で必要に応じてコメントしていきたい。いうふうに他に、皆さんも


フリーで宮崎ですが30年前の政治改革の仲間である渡海紀三朗さんから自民党政調会長になられました。その点に関して、管理庁が昨年末、多少刺激は受けられたでしょうか?


3も一騎先輩として活動しておられたと思いますが、どっちかというと、ちょっとながら違ったんですね我々は政治改革点数若手議員とかお母さんたちちょっとその後先々に行くマーベルの当時の人たちということで、まだそんなに


一緒に意見交換したりという記憶はあまりないんですねちょっとこの地震です。ありがとうございます。


ごめんなさい。いいですか、いっちょ


すいませんあともう一点なんですけれども先ほど堂前西銘さん矢崎さんの答えで言ってお答えが78個あるかと思うんですが県民の感謝政策活動費を何に使ってきたかということで私が聞いてる限りですと完全無所属の知事候補さんとかに若干テコ入れするときに、名前を出さないで出したいというようなお金が制作活動したというふうに


伺ってるんですけれども、今まで立憲民主党の幹事長は制作活動費といったものは何に使ってもらってんでしょうか?


いや、私はわからない。私はこの前申し上げたのは、解除4回やってます。最初は2003年、その頃の記憶だと思うんですが1回だけ、これは政策調整。活動費で処理せざるを得ないなと。自分を納得させた案件が1件だけありました。それ以外は


私は全く使ってません。必要があるあると判断されませんでしたはい。ありがとうございます。応援店もありますか。よろしいですか。はい、出しましょう。

[岡田会見のAI自動書き起こし未定稿]