[写真]こちらはことし日帰りで行った横浜市の「三渓園」、ことしは旅らしいことといえば、これくらいでした。
平成25年、2013年、大みそかとなりました。
政権交代から1年。衆参ねじれが解消した第2次安倍内閣は改造なく高い支持率を誇っています。
街に明るさが戻りました。
紅白歌合戦は北島三郎さんが50回目の出場。来春は昼のお笑い番組「笑っていいとも」のタモリさんが32年間つとめた司会のマイクを放すそうです。。月曜日から金曜日までメーンで32年間。最近では夏休みもあまりとらなかったとのことですが、夏休みをとる方がかえってきつい、という感覚、私も分かるような気がしてきました。ところで関根勤さんは同番組で週1回のサブ司会を28年間にわたり曜日を変えながら担当してきたとのこと。いろいろな手を焼く準レギュラー出演者もいたでしょうから、ある意味、関根さんがイチバンすごいと感じます。なかなかそのような節制ある生活は難しいものです。私は、「小タモリさん」ぐらいが理想かなと。
私もインターネット、ブログという媒体の登場で、見た目には、こつこつと、息長い活動をすることができるようになりました。
個人的にはいたって大過なく一年を過ごすことができました。
まさに大過ない一年、これほど大過ない一年、というのも珍しい。
もちろん、民主党57議席という大惨敗で信念の揺らぎ、友人も含めた国会議員、秘書の大量失業という身を切られるような辛さ。わざとそ知らぬふりをしながら、この1年間、ずっと頭を離れませんでした。
ことし1年間、国会では新しい動きがたくさんありました。
予算委員会では、野党が徹底審議路線をとりました。与党はいまだに「審議拒否戦術警戒作戦」があったようで、与党予算筆頭理事が更迭される出来事がありました。
また、暫定予算成立後に本予算審議が2週間止まり、その間に衆参の常任委員会で法案審議が進む「新しい前半国会」のモデルができました。
衆院委員会で野党筆頭理事が修正協議をリードし、法案付則や附帯決議に「3年後、5年後の見直し規定」をつけるという新しい「政権戦略国会」が生まれました。
秋の臨時国会にいたっては、民主党理事が修正して法案のタイトルを変えたうえで反対したり、閣法に反対した直後に附帯決議は筆頭発議者になるという民主党議員たちの、縦横無尽、孫悟空のようにダイナミックな自由な国会戦術。きっといつか空も飛べるはず、きっといつか、見直し規定にもとづき、大臣として閣法をつくる義務を負うことになるでしょう。
そんな2013年国会。
来年私は40歳、不惑になります。周辺のことに惑わせれず、本筋にだけ惑うようになることを言います。
やや茫然自失の今年のはじめ、ある党籍完全一致者、永田町の兄貴から聞かれました。
「今までどこを旅した?」と。
その答えが終わると、彼は私にこう聞きました。
「これからはどこを旅したい?」
私は、「議会制度の勉強でイギリスも行きたいし、アメリカ、ベトナム、台湾も再訪したい、それから・・・・」
彼は私にこう言いました。
「いや、そこでさ、今私は国会傍聴をしたいです、国会傍聴という旅の途中なんです、って言えばかっこよかったんじゃないの」
なんだか、よくわからないけど、そうなのかなと思いつつ大みそか。
すべての国会をしっかりとみることができました。野党が予算の徹底審議要求、野党が修正協議リード、修正したうえで反対、反対したうえで附帯決議。そんな民主党の八面六臂の新国会という「旅」を見ました。間違いなく、日本中いや世界中の誰よりも一番目の当たりにしたのは、私、宮崎信行です。
ところで、その党籍完全一致者の実の息子さんがこの春、東大に合格して入学したそうです。こちらまでうれしくなりました。永田町歴20年の私は、東大卒業生は馬に食わすほど見てますが、「東大生の父」という者を明確に意識したことは初めて。まあ、別段驚きのようなものは何も感じませんでした。
夏の参院選で、石井一先生が落選してしまい、私たち改革フォーラム21・新生党以来の党籍完全一致者もわずか3人となってしまいました。
政権交代は実現させましたが、これからもしばらくは国会傍聴という旅を続けようと思います。
来年はどんな一年になる?と言っても、二大政党がしっかりしていればなるようにしかならないんですよ。アメリカの債務上限問題だって、大騒ぎしながら、終わってみればなんでもないでしょう。
さて。
昨晩(2013年12月30日深夜23時59分)までの累積の総アクセス数が993万9030ページビューとなりました。
このままいくと、1月15日前後に、通算1000万ページビューを越えそうです。
国会傍聴に限定したブログでいえば、日本初ないし世界初となります。
大過ない一年でしたが、来年も大過ない一日を積み重ねていくしかないと確信しております。
本年も当ブログをお読みいただき、まことにありがとうございました。
[写真]2013年大納会に出席した安倍首相=日経CNBCの生中継から。
2013年12月30日の大納会は、日経平均株価(Nikkei225)が1万6291円31銭、東証株価指数(TOPIX)は1302・29で引けました。
日本の大引け時点での為替は、1ドルが105円32銭~33銭、1ユーロが144円66銭~70銭。
4月4日から始まった「2年間でマネーストック2倍」の黒田緩和により、株価が高騰。当初は、バブル特有の日経平均が先に上がる現象が起きましたが、TOPIXも追いかけてきて大納会となりました。
ただ、大納会当日だというのに上げは100円程度にとどまり、「民主党政権下での日経平均の2倍未満」にとどまったので安堵しています。
安倍晋三首相(自民党総裁)は、2013年(平成25年)12月30日(月)、東京・兜町の「東京証券取引所」の大納会に出席しました。現役首相の出席は意外にも初めてとのこと。
首相は、「昨年の今頃は、エコノミストは、アベノミクスで株価は1000円高くなると予想していた。ずいぶんしょぼいじゃないですか、みなさん」と笑わせ、「来年もアベノミクスは買いだ(Buy Abenomics)」と強気のあいさつをしました。
この後の展開として、ラテンのリズムに乗ったサンバ・ダンサーが100人ぐらいあらわれて、安倍ちゃんを囲んで踊りでも披露するのかと予想していましたが、意外にも堅実なゲストとして、佐藤真海選手が登場。「私は脚を失い、震災にあい、落ち込んでいたが、五輪招致の活動を通じて、ことし自信を取り戻すことができた」とスピーチしました。
黒田緩和のマネー供給は計画通り進んでおり、日銀に積み上げて夜を超すマネーもようやく一時の100兆円を切り、流通しだしているようです。
東京の「ベイエリア」と呼ばれる沿岸部に大規模マンションが大量に着工されており、新規住宅着工は「年100万戸ペース」となり、消費者物価も上がり、ようやくデフレから脱却し、マイルドインフレが始まっています。失われ20年の終焉です。
景気循環の波の一つに、ジュグラー設備循環があり、設備投資需要から10年間で景気が好況、不況を繰り返すという分析があります。
それでいうと、1985年のプラザ合意から、まもなく30年間となりますので、設備の老朽化とともに、親から子への代がわりによる設備投資というよりも、設備更新好況はしばらく続きそうな気配を感じています。
そんななか、先週末の読売新聞の投書欄に、こんな他人事ながら心配になってしまう投書が載っていました。この欄は、東北・関東在住者の投稿しか載乗っていないこともあり、東日本版だろうと推測します。
投書はおおむね、次のような内容です。
◇
「内緒で新居を購入 家族にサプライズ」
会社員(男性) 46歳 埼玉県川口市。
消費税率引き上げの話題で持ちきりだった9月。散歩をしていると、近所で新築一戸建てが売り出されているのを見つけました。年内に賃貸マンションの契約更新を控えていたので、冷やかし半分で見学したのですが、見ているうちにすっかり気に入ってしまいました。妻とは以前から「家が欲しいね」と話していました。11月の結婚記念日のサプライズ・プレゼントにしようと、購入を決めました。内緒で住宅ローンを申込み、引っ越しの段取りもしました。11月、マンションのベランダから買った家を指さして「来週、あの家に引っ越す!」と言うと、家族はさすがに驚きました。妻は放心状態、2人の子供は喜びすぎ泣き出しました。引っ越しは大変でしたが、家族が喜んでくれて、うれしい年の瀬になりました。
◇
との内容です。内緒で住宅ローンと言いますが、底地の名義人が100%夫なのか、夫婦半々にするかという根本は家族観そのものが反映される点です。おそらく100%底地を持ち、債務者も夫が100%なんでしょうが、契約そのものをしていなくても、奥さんは保証人です。詳しい説明はなくても、金融機関は、グループ会社が経営する「団信」という生命保険を、金融機関を受取人として奥さんにもかけているでしょう。それが内緒というのは、まあバブルなんだろうと考えます。
埼玉県川口市在住の46歳会社員。説明を補うと、川口は京浜東北線で東京駅まで30分という交通至便。そのため、キューポラのある街として知られる町工場は社長が底地をマンションにして、トラックのアクセスの利便性はさほど変わらない三郷市などの近隣自治体に工場を移しているケースが多々あります。つまり、都心から見て、川を渡ったところで、地価はがくんと下がるのですが、家賃は当然安くなるので、都心勤務の会社員にはきわめてお得な土地柄です。
多くは申しませんが、この46歳会社員が将来、ハイパーインフレ信者になるでしょう。というより、なる方が自然と考えますよ。また、ボーナスが増えて、繰り上げ返済するという考え方も、ビジネスパートナーである金融機関にとっては将来の不利益になるという対等な契約関係への考え方ももってほしいものです。
いずれにしろ、内緒で住宅ローンを組むような考え方は、日本的家族観とはいえません。不健全です。ありえないことです。
とくに関係ありませんが、2013年は伊勢、神宮参りも流行りました。江戸時代から変わらない日本の姿がここにあります。江戸経済の発達の遺産である「手形」の連帯保証人も、2015年国会で廃止になる可能性が高まっています。
まあ、とはいえ、大きく動き出した、黒田緩和については、その判断よりも勇気と実行力に脱帽です。
◇
さて、大納会のさいちゅうに、西武百貨店池袋本店に行ってきました。
ご覧のように、レストラン街で唯一のイタリア料理店には、廊下まで待っている人がいました。これは午前11時53分。
高級婦人服、高級紳士服売り場には、昨年比では倍近い人がいましたが、まだまだ好況とはほど遠い。とくに、「ボーナス5%アップ」の恩恵にあずかった人は、いまごろようやく大掃除か、帰省の新幹線・クルマの中。つまりお金はあっても、時間はない。それとあまり横並びで「節約疲れ」という人が高級婦人服売り場にいなくなったんでしょう。ならば、よかった。
地下1階化粧品売り場には、男性客が増えました。というのは、たいてい化粧品売り場は、女性2人組が多いのですが、きょうは、男女2人組。まあ、買い物も食事も一緒にデートというのが今風のようです。価値観を共有できますよね。ただ、男性1人客がスマホで必死に(おそらく)奥さんに連絡をとっているようで不憫でした、間違えたら後でいろいろ高くつきますから。
「ディオール」と「シャネル」の両海外ブランドは、美容部員さんにお化粧をしてもらっている女性客が数人ずついて大繁盛。これは好況期の特徴です。
そして、意外に思うでしょうが、好況期には「資生堂」は相対的に客は減る傾向があります。というのは、資生堂の場合「資生堂」が最高級ブランドなので、逆に不況期には値下げや別ブランドで対応でき、不況に強いのです。それがカネボウとの違い。
その関係性から言えば、やはり確実に景気は回復しています。私は個人的に好きでない、白衣姿の女性がお肌でアレルギーチェックというものをして、基礎化粧品を売る会社のコーナーもそこそこ人がいました。不況期は閑古鳥だったのに。
それはさておき、すっぴんで両手に買い物袋、背中にリュックサックという出で立ちの10代の女の子がたぶん人生初めて美容部員さんと話していたようです。すっぴんだろうがなんだろうが、若さがイチバン美しい。ぜひ景気の良いうちに、化粧品の使い方になれて、そこそこきれいになって世に出て、堅実で自立した生活を送り、やがて、民主党に政権交代したときには、子と国の未来のために、民主党支持を周りの数人に呼び掛けられるだけの社会的信用があるすばらしい方になっていただきたいと感じました。
帰宅後に聞いた、佐藤選手のスピーチとあわせて、自信を持って前に出られる人が増えてよかったです。
それと、電機(家電、システム家電、重電)は、円安効果があまり見えませんでした。その一点からも、業界再編、産業の新陳代謝は国策としても待ったなし。これは2014年の二大政党および労使双方に課せられた、経済政策・成長戦略・3本目の矢だと考えます。
[写真]国会議事堂裏(皇居反対側)にある3つある議員会館の一つ、筆者撮影。
2013年(平成25年)国会を振り返って、もっともエポックメイキング(歴史を画する画期的)な法律に次の1領域2法を挙げます。
第183通常国会(附則・附帯決議国会)で成立した、
「改正災害対策基本法」 (183閣法56号、平成25年6月21日法律54号)
と
「大規模災害復興法」(183閣法57号、平成25年6月21日法律55号)。
そんなものあったかな、というのは当然の受け止めで、参院選を控えた通常国会の会期末の1週前に全会一致で可決した法律なんですから、「犬が人をかじってもニュースでないが、人が犬をかじったらニュースになる」新聞、テレビが報じないのは当然であり、咎めることもありません。
この法律の前段として、昨年の第180通常国会(一体改革国会)で衆院修正のうえ全会一致で成立した改正災害対策基本法の附則第2条に
「政府は、東日本大震災から得られた教訓を今後に生かすため、東日本大震災に対してとられた措置の実施の状況を引き続き検証し、防災に関する制度の在り方について所要の法改正を含む全般的な検討を加え、その結果に基づいて、速やかに必要な措置を講ずるものとする」
との条文がありました。
これにともなう改正が1年後に実現しました。
連休明け国会初日の衆院本会議で趣旨説明がされました。
古屋圭司・防災担当相(自民党)は「昨年六月に公布、施行された災害対策基本法の改正に引き続き、同法の附則及び附帯決議等も踏まえ、さらなる法制化を図ることを目的とするものであります」と演説。
質問に立った、民主党の吉田泉さん(福島5区)は、「一昨年の東日本大震災において、民主党は、政府・与党として、全身全霊、全力で対応をいたしました。そして、そのときのさまざまな教訓を踏まえ、緊急を要する項目について、災害対策基本法改正第一弾を昨年政府として提案し、成立をさせていただきました」と切り出しました。
そして、下野したにもかかわらず、閣法に対して「本改正案の審議においては、災害から国民の命を守ることを最優先に、議員各位が知恵を結集し、あらゆる角度から徹底的に議論し、もし足らざるところがあれば、修正も含めてさらに万全な改正とすることを切に求めまして、私の代表質問を終わります」と議場に呼びかけました。
この法案は、あらかじめ、自治体が高齢者など避難に援助が必要な人の名簿を個人情報を利用してつくることができるようになり、本人の同意で消防と民生委員に提供できるようにするもの。大震災が起きた後では、自治体が被災者台帳の作成・一元化が義務付けられました。政府には、自治体機能が喪失したときに国が代行できるようになり、国が復興本部、復興基本計画をつくる手順が法制化されました。
最終的には、修正なしで政府原案通り、全会一致で可決・成立。
ただ、衆参とも附帯決議案がつき、衆院では民主党の吉田泉さんが提出し、15本の附帯決議をつけました。参議院でも民主党の難波奨二さんが附帯決議案を朗読し、19本の附帯決議をつけました。
15本、19本というと以前ならば異例の多さでしたが、3党協議による法案修正路線と、二大政党がともに与党を経験したこと。そして何よりも、震災後国会に寄せられた国民からの「決められる政治」への圧力で、こういった手法がスタンダードになったのが、2013年国会でした。
東日本大震災の復興は、労賃の上昇と人手不足、資材高と資材不足など新しい局面に入りつつあります道半ばです。
とはいえ、絶対に来る「次の大震災」への備えが法律化されただけでも、震災後日本は前に進んだし、大平洋か日本列島のどこかで年を越す、東日本大震災の行方不明者2600人以上へのご供養、哀悼になりました。
そして、ことしの当ブログでは何度も使った表現ですが、もう一度使わせていただきます。
衆参とも附帯決議の最後の1本は「更に検討を重ね、必要なものについては法改正を図ること」。
さて「法改正を図る」ときの政府は、自民党と民主党のどっちの政府で、誰が大臣でしょうか。
前へ。
(このエントリーの初投稿日時は2013年12月28日土曜日午後8時半)
【2013年12月6日(金) 参議院本会議】
第185回臨時国会。
特定秘密保護法(185閣法9号、平成25年12月13日法律108号)
の成立にとまどり、
国家戦略特区法(185閣法18号、平成25年12月13日法律107号)
の成立が延長国会である12月7日午前0時半にずれ込みました。
これだけで、衆参ねじれが解消したにもかかわらず、自民党に緩みがあったことにつながりますし、同時に自民党内で参議院執行部の影響力が多少なりとも増したということになるでしょう。
この会期末から延長国会にわたる今年最後の本会議で、この日を限りに勇退した、第17代参議院事務総長、橋本雅史さんと、この時点で事務次長だった中村剛・第18代事務総長のの矜持をみる場面がありました。
6日未明、特定秘密保護法案のみ緊急上程したうえで、本会議は休憩。
すなわち、再開後に、日程組み換えの動議を提出することが封じられた中で本会議が開かれました。
6日午後10時半。
特定秘密保護法案が議題になりました。
この時点で残り1時間半。
委員長報告に次いで討論に。
討論終局直前に、いったん欠席戦術に出ていた民主党・新緑風会が再び議場に戻りました。
そして、民主党の小見山幸治・議運理事が、参議院規則第138条「出席議員の5分の1以上の要求があるときは、議長は、記名投票により、表決を採らなければならない」にもとづき、要求書を提出しました。
ここで、インターネット越しには、事務総長が議長に「議長の判断ですけど、もう押しボタンで行きますか」という声が聞こえました。
これはなぜかというと、自民党の理事が出ていかず、みんなの党の水野賢一理事が欠席戦術をしており、相手をする理事がおらず、議場内交渉にならなかったようです。みんなの党は「15人欠席、3人出席(3人とも閉会後離党)」と対応が分かれたこともあり、水野理事がいない、ということは与野党・事務局にとっても不確定な要素だったようです。
ここで、事務総長は議長に「ちょっとお待ちください。共産党が今助け舟を出しました」。
これは、反対討論から自席に戻った仁比聡平さんが議運理事として交渉スペースに上がったことで、議場内交渉が起きたようです。
しかし、押しボタン投票を主張する自民党と、堂々めぐり(記名投票)を主張する民主党が議場内交渉は長引きます。
国会法19条の議長の議事整理権にもとづき、参議院先例330に「議長は、記名投票に入るに先立ち、または投票中に投票時間を制限することができる」とあります。 しかし、記名投票中に、牛歩戦術が起き、投票時間を制限しようとしたときに、マイクを奪われてしまうと、延会手続きがとれないかもしれません。そうなると、本会議が無効になりかねません。
そこで、事務次長や事務総長が「議運委員長の(自席の)ところに行って、延会手続きでどうですか、このままいくと日をまたぎます」と、採決前に延会することを提案したようです。
そして、
「規則では、出席議員の5分の1以上の要求があるときは、議長は、記名投票により、表決を採らなければならない、と書いてあります。議長が規則をやぶることは絶対にいけません」
これは、そのように自民党理事が岩城光英・議運委員長(自民党)に伝えてほしいという声だと思われます。
この後、自民党理事が自民党席から議場内交渉スペースに帰り、野党理事、事務次長、事務総長、議長らにこう伝えています。
岩城議運委員長の発言を自民党理事が代弁したものと考えられます。
「我々は押しボタン方式しかないと思っているが、最後は議長判断しかない。もし記名投票と言った場合は、脇先生(脇雅史・参議院自民党幹事長)は議長の首を取るぞとまでおっしゃっているけれども」 。
これに対して、「はいどうぞやってください」との短い声の後、山崎正昭議長は午後11時12分、民主党の要求通り、記名投票表決を宣言しました。
この後、民主党は普通のペースで登壇し、投票総数212、賛成130、反対82で、特定秘密保護法は可決・成立しました。
この後、延会。
午後0時12分から、国家戦略法など3法を可決・成立、1決議を採択。そして、橋本事務総長が辞任し、後任に中村事務総長が就任。散会しました。
なお、異例なことに、会期末処理は会期延長決定前に済んでいました。
議長が規則を破ることは絶対にいけません。
それは、参議院規則に、「しなければならない」と書いてあるから、議長は民主党の要求に応じるしかない。
参議院自民党の実力者が議長の首をとる、と脅しているにもかかわらず、議長(自民党員)を守ることにつながった、参議院事務局トップでありながらも、議長の右腕たる事務総長の知見と判断力のファインプレーを手土産に、中村さんに後を託し、橋本さんはさっそうと事務総長席から去っていきました。
[お知らせ1 はじめ]
「国会傍聴取材支援基金」を設けています。交通費、資料代に充当したく存じます。日本唯一の国会傍聴ブログにご協力ください。
「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い
よろしくお願いします。
[おわり]
[お知らせ2 はじめ]
会員制ブログ(有料)で今後の政治日程とポイントを解説しています。
今後の政治日程 by 下町の太陽
最初の1ヶ月は無料で試し読みできます。購読方法の問い合わせはシステムを提供している「レジまぐ」へ。
[おわり]
[お知らせ3 はじめ]
このブログは次の各ホームページを参照して、記事を作成しています。
衆議院インターネット審議中継
参議院インターネット審議中継
国会会議録検索システム(国立国会図書館ホームページ)
民主党ニュース(民主党ホームページ)
◇
衆議院議案(衆議院ホームページ)
今国会情報(参議院ホームページ)
各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)
最近の法律・条約(内閣法制局ホームページ)
予算書・決算書データベース(財務省ホームページ)
goo 政治ニュース
インターネット版官報
[おわり]
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[写真]名護市役所前で記念撮影する筆者、1998年。
やっとのど元に刺さった魚の小骨がとれた気がします。
沖縄県の仲井真弘多(なかいま・ひろかず)知事が、宜野湾市のアメリカ海兵隊「普天間飛行場(普天間基地)」を、名護市の辺野古崎沖の埋め立て飛行場に移す計画を2013年12月27日(金)決断しました。アメリカは数年以内に、普天間飛行場を返還する見通し。
結果として、1997年11月の政府決定に沿った格好となります。
鳩山由紀夫・民主党代表(ネクスト総理)が2009年7月19日、国民新党代表の亀井静香氏にせまられる格好で、思わず口をついた「最低でも県外」の発言で、迷走しただけに、一人の民主党員としてのど元に突き刺さった小骨がとれた気がします。
沖縄本島の北部は、もともと、那覇とは違う王朝がありました。この北部地域の国政府の地域振興策により、読谷村(よみたんそん)、北谷町(ちゃたんちょう)は、商業施設が整っていますが、名護市は北部地域でも他自治体に比べて見劣りしてきたとされています。今回の名護市への負担増により、地域振興は確実であり、名護市民のみなさんは、自分たちの生活を考えて、政治行動をすればいいように、門外漢の私には感じられます。
一方、宜野湾市にある普天間飛行場(普天間基地)は本島の交通では要衝といえる位置にあり、交通渋滞と危険性にさいなまれてきました。普天間飛行場が返還されれば、まずは道路の拡張ということもあるでしょう。開発ということになりますが、しっかりと自然もいかした素晴らしいものにしてほしいと、切望します。
ちなみに、安倍首相は2021年度までの予算確保を明言しました。「2021年度」とは「2022年3月31日まで」のことです。沖縄では大事なことは、下1桁が「2」の年に決まると言われます。これは単純な理由で、1972年に本土復帰し、アメリカ軍基地と那覇防衛施設局(現・沖縄防衛局)と、それぞれの地主との契約が始まっているため、この更新期に大事なことが決まるとされています。
もともと、「最低でも県外」発言のあと、アメリカに呼び出されて、1週間説明したのは、民主党政策調査会の職員と、岡田克也幹事長の秘書の2人です。かなり厳しいことを言われたこともあったようです。
その後、岡田克也外相が「米海軍嘉手納基地への統合案」を検証。私もいまだに、2度にわたり「嘉手納統合案」が消えた理由はさっぱりわからず、いつか知りたい。
さらに、岡田さんが幹事長に戻った後、マニフェストの「地方一括交付金」について、内閣府沖縄総合事務局から実現させることにし、沖縄県地域振興交付金が実現しました。これが、安倍内閣でも功を奏した格好になります。ぜひ、沖縄県庁の自由度100%の交付金として、2021年度以降も、どの党の内閣でも続けて考えます。止めるのは税源そのものを移譲するときだけです。
そして、何よりも、防衛事務次官だった守屋武昌さんが自叙伝のなかで、稲嶺恵一・沖縄県知事から「守屋さん、沖縄では大事なことは20年かかるんですよ。石垣島空港だって20年かかって誰も困らなかったではないですか」と言われて怒りを持ったという話。これは防衛事務次官が上記の沖縄返還と地主と沖縄防衛局の関係を事務次官ともあろうものが知らなかったんだろうと、私は思います。4年間事務次官を務めたのですから有能な官僚なんでしょうが、事務次官在任中に歴史に名を残そうとして暴走した可能性もあります。
やはり、20年以上かかる話は政治家がしっかりグリップして、国民が支えなければならない。
[写真]グーグルストリートビュー(=2013年6月撮影)から、右はかつての赤坂プリンスホテル解体中に広がる青い空。
新進党の17回忌(解党から16年間)。
政界の回り舞台となった赤坂プリンスホテルがことし解体されました。
写真はグーグルストリートビューで、赤坂見附(あかさかみつけ)から弁慶橋を渡ったところから。
右は赤坂プリンスホテルがあった場所から見上げる青い空。
左はホテルニューオータニの新館です。
このちょっと先に、新生党本部があった「戸田ビル」があり、学生時代には週に何度も行っていた時期があります。だから、学生時代には、「赤坂見附駅」で降りたことの方が、「国会議事堂前駅」で降りたことより多かったと思います。
けっこう、この場所は国会議事堂から歩くと、坂を下って、さらに坂を上り、歩いて15分ほどかかります。地下鉄で移動することもできますが、アクセスとしては、黒塗りの公用車の乗ったセンセイ方が移動する世界です。
新進党分党を党首・小沢一郎氏が一方的に発表した両院議員総会は、1997年12月27日午後1時3分から始まりました。法律上は31日に解党しています。私は、17回忌を、あす28日ととらえたい気もします。というのは、1997年12月27日は土曜日だったんですね。その晩のNHKの7時のニュースは20分の短縮版で、7時20分からは「ニュースハイライト今年を振り返る」でした。ことしも、きょう27日(金)は30分の後、7時30分から、ニュースハイライトになります。ですから、12月27日土曜日、テレビは年末特番、新聞は日曜付朝刊というタイミングで、小沢氏は解党を発表したんです。大学院生から衆議院議員になったという職歴しかない人物だから、なしえたことでしょう。
私は新聞記者としては、12月12日に開かれた臨時国会会期末の両院議員総会(星陵会館で開催)は取材しましたが、1997年12月27日(土)は休みでした。当時は自宅(実家)に友人数人が遊びに来る予定で、実際1人は到着していたのでしたが、新進党解党後の知らせにあわてて本社に出社し長い夜を過ごしました。だから、私は解党の瞬間はまじかで見ていません。ただ、学生として新進党結党大会に参加しましたから、とてもショックでした。
赤坂プリンスホテルは民主党結党大会が開かれた場所でもあります。1998年4月27日(火)でした。つまり、前半国会最終日に、統一会派から政党へとなったのが、「民主党」です。
いわば、協議離婚のようなもので、今の民主党の衆院選挙区選出者は、ほぼ新進党系、オリミン系、民主党系の3つが同じくらいいますが、離婚と再婚の経緯にはあまり触れたくない状況があります。
そのため、新進党の経緯について積極的に情報発信しているのは私だけになりがちですが、実は、議員会館内では新進党の話はよくしているというのが実態です。
私の経験では、やはり30年間という単位で物事は忘れられがち。だから、新進党17回忌(解党16年)に、解党大会と民主党結党大会があった赤坂プリンスホテルが取り壊されたという舞台回しについては、書きとどめておきたいところです。
赤坂プリンスホテルというと、もともと清和会(自民党福田派)結成メンバーの堤康次郎・衆議院議員がつくったものです。堤衆議院議長秘書をつとめた堤清二さんも11月に亡くなりました。赤坂プリンスホテルの経営を引きついだ、堤義明さんですが、一説によると、2020年東京オリンピック決定について働きかけをしたそうです。また、西武鉄道の外資系ファンドからの買収計画で、個人の持ち株だけでなく、西武鉄道の株を持つ法人の株主として、こまかいところをていねいに働きかけて、外資から守ったとされています。現経営陣から依頼があったようです。
実は、民主党結党大会の当日、赤坂プリンスホテルでは、もっと大勢の人が参加したバンケット(宴会)がありました。森喜朗さんの政治資金パーティーです。記者たちも驚いていました。そして、森さんは自民党総裁・総理となり、清和会から4代連続で総理大臣を出す絶頂期を迎えました。そして、そのおごりによる自爆で、ようやく、民主党が第1次与党期を迎え、下野し、1年経ちました。
2013年12月2日付で出た「角栄のお庭番 朝賀昭」(執筆者・中澤雄大)に、田中角栄元首相が病に倒れた時、田中家が「田中事務所を閉鎖する」ことを田中派(木曜クラブ)の総会で発表。そのため、佐藤昭子秘書と、朝賀昭秘書が事務所を探したときのエピソードが載っています。それによると、「当時せ、西武グループ総帥だった堤義明さんから「赤坂プリンスホテルの一室を提供します」との申し出もあったが、丁重に断った。ちなみに、堤さんは、今はなき赤坂プリンスホテルを福田派の「清和会」事務所に長らく提供していた」(318ページ)との記述があります。「提供する」とはおそらく無償という意味でしょうが、経世会の「筋を通す」というのはこういう意味なんだろうと考えています。バブル期には、クリスマスイブに縦に揺れたといわれる赤坂プリンスホテルも、今は昔。バブル崩壊により、政界に流入するマネーはおそらく100分の1に減り、必死に政党交付金にすがる政治となりました。ただ、それにより、ようやく民主党への政権交代が実現したのは事実。
やはり、政治には時間がかかるのでしょう。
1996年の日経新聞の宮本明彦記者の「アメリカ、普天間基地、日本返還へ」の大スクープから、17年。私は当時まだ大学生でした。それがようやく、きょう、沖縄県知事が代替地(名護市の辺野古沖)の建設に着手することを決定しました。普天間基地の返還までにはまだ5年以上かかるようですが、あの場所がかえってくれば、沖縄本島の交通はスムーズになり、危険性もだいぶ除去されます。北部地域で他の自治体に比べて、開発が遅れていた名護市も、地域振興につながるでしょう。
失われた20年の出口を迎えつつあります。
思えば、1997年11月には、山一證券が廃業し、1998年2月には長野オリンピックがありました。ところが、12月の新進党解党に関しては、なぜかリアルタイムがおぼえいない方が多いようです。後付けでいいから、知っていたふりをしてください。これから、今20歳の有権者は当時幼稚園生です。知るわけがありません。若者が新しい政治勢力に期待するのは、時の今昔、洋の東西を問いません。人として当然の摂理です。
だから、これからまた十数年後に新進党解党のようなことが起こりかねません。そのときに向けて、情報量を増やしてください。そなえてください。
若い人は、アベノミクスで景気のいい間に、経済環境を整えて、「王様は裸だ」と言える人になってください。
どんな事態に直面しても「それにもかかわらず!」と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への天職を持つのです。
それでは、16年前の当選3回生、岡田克也さんの両院議員総会での発言を復元して、「祈り」にかえます。
【1997年12月27日の民主党両院議員総会での岡田克也さんと小沢一郎さんとのやりとり】
岡田克也衆議院議員
「党首におたずねしたい。参院の公明が出るだけですね。分割政党は新進党と同じ規約、綱領、旧公明党系議員を除いた同じメンバーで運営されるんですね。保証されるのですね。それとも全くのクーデター、乗っ取りなのか。新進党のままの移管を約束して欲しい」
小沢一郎党首
「約束するたぐいの話ではありません。分党方針が確認されれば、あとは一人一人の議員が判断することです。みんなの意見が一致すればそうなるが、私が強制したり、保証したりする性格のものではありません」
岡田克也衆議院議員
「私は今の説明には納得がいきません。新進党の分割後をどう描いていくかは党首の責任です。新進党を分割して、あとは勝手にやってくださいでは、
新進党と書いてくださった有権者に対する裏切りだ」
小沢一郎党首
「民主主義は十分に理解しています。 政治家は国民の負託で国政に参画しており、信念を持って行動すべきです。岡田さんのお話はよく伺いました」
【終わり】
安倍首相 靖国神社に参拝(NHKニュース&スポーツ) - goo ニュース
報道によりますと、安倍晋三首相は2013年(平成25年)12月26日(木)、東京・九段の宗教法人、靖国神社を参拝しました。第1次安倍内閣(2006年臨時国会から2007年通常国会)で参拝できなかったことを「痛恨のきわみ」と答弁していた安倍首相の悲願が達せられた格好です。
安倍さんは、自民党政務調査会社会部会長(民主党政策調査会厚生労働会議座長に相当)をつとめた厚生族。
2006年7月に日経新聞が、昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感を示してそれ以来ご親拝(ご参拝)されていないとする富田メモが報道されて以降、同年8月15日に小泉首相が参拝して以降、首相の靖国神社参拝はとだえていました。
行きたければ行けばいいのです。
日本国憲法20条の信教の自由がありますし、昭和天皇の意向を意識しすぎることは、天皇の政治利用につながり、皇室の永続性をそこねることになりかねません。
まして、安倍さんの場合は、国際連盟を脱退し、戦地に赴かなかったのに法務死として靖国神社に合祀されている元衆議院議員・外務大臣の松岡洋右(まつおか・ようすけ)さんは同じ山口県の出身です。
ただ、2012年8月10日の記者会見で厚生族の先輩になる岡田克也副総理が示した基準(いわゆる岡田基準)
昨年8月10日(金)の記者会見で、私の質問に答えて
「東京裁判そのものの問題がないわけではないけれども、しかし、日本が自ら戦後を総括していない以上、やはり東京裁判というものを尊重するという考え方に立たざるを得ないと。その東京裁判の結果、A級戦犯というふうに断じられた方々が祭られている、神として祭られているということについて、そこに閣僚が行くということは、私は望ましくないというふうに考えております」
との岡田基準にもとづき、閣僚が大平洋戦争(大東亜戦争)の終戦記念日に参拝するのはのぞましくない、と私は考えています。
中国の世論が反応するとは思えませんし、韓国の世論が反応しても、日韓の貿易関係は数%にすぎないのであまり意識しすぎる必要はなく、軍恩連盟の全国組織は解散しており、日本遺族会の会員も減っています。新年度予算(案)の恩給費も5000億円から44400億円へと(おそらく)自然減しています。
ですから、安倍さんは行きたければ行けばいいのです。
筆者は昨年12月15日に、靖国神社に昇殿参拝しています。
民主党代表(ネクスト総理)の海江田万里さんは2013年12月24日(火)、年納め会見にのぞみ、第47回衆議院議員総選挙(2016年12月まで)で、民主党代表が総理大臣になるかどうかは、「天のみぞ知る」として、可能性に言及しました。
海江田さんは第23回参院選惨敗から1週間後の定例記者会見のなかで、筆者の質問に対して、次のように答えました。
「総理というのは、自分がなりたくてギンギラギンにやってもなれるものでもないんですよ、これは。私は「総理というものは自分がなりたくてなれるものではない」というのは昔からの考え方です。その意味では私は自分が総理になりたいと言ったことは一度もありません」
と語ったことについて、きょうの記者会見で「昔からの考え方だ、というが、自民党総裁が自動的に総理大臣になった時代には、安倍晋太郎さん(清和会会長)、渡辺美智雄さん(政科研会長)、河本敏夫さん(番町研会長)らが、総理になると言われながら、総理になれなかった。しかし、今は自民党総裁と民主党代表のいずれかを総理に選ぶか総選挙ごとに有権者が決める二大政党時代になったのに、総理になりたいと言わないのは、総選挙で勝つ自信がないのか」と問いただしたものです。
海江田さんは「民主党の支持率が10%のときに、いくら野党第1党の党首だからといって、総理大臣になりたいというのは虚勢だ」として、「虚勢を張るのは(個人的には)好きではない」と語りました。
そのうえで、「次の選挙の後で、民主党代表が総理大臣になる可能性は十分にある」としたうえで、右人差し指で天井を指し、「天のみぞ知るだ」と語りました。
[画像]民主党の海江田万里代表、ニコニコ動画からキャプチャ。
ただ、ニコニコ動画での、「天のみぞ知るだ」とシーンを後で振り返ると、
「次の選挙で民主は壊滅するよwwwww」(注 wは笑い(warai)の略で、w5つは笑い5つの意味)
「(民主党代表の総理大臣就任は)ないない」
「ねえよ」
「お遍路いけ」
など、党勢回復の厳しさを感じさせました。あるいは、安倍ちゃんシンパのネットウヨが民主党たたきに居場所をみつけたか。
それはさておき、海江田代表は、就任から1年間を振り返り、「私は第10代代表だが、この1年間、どうやったら等がまとまっていけるかに心を砕いた」とし、初めて合宿形式でひらく来年の定期党大会の初日(2月8日)に、地方議員が党の政策の柱に関する協議に参加できる分科会を設けることをあかしました。
維新の会の前日の役員会の出席者から、結いの党だけでなく民主党とも政策協議をすべきだとの意見が出たと問われ、「私も新聞で読んで驚いた。初めてではないか」、結いの党の綱領に民主党綱領に似た部分があることについては「私もその部分に関心を持った。まさに(結いの党を)注視していきたい」とし、維新、結いの党の民主党へのすり寄りに期待を寄せました。
公認作業については、「124選挙区にとどまりまだ(295選挙区の)過半数に届いていない」としながらも、一定の安堵感を示しました。なお、「124」は山口壮・元外務副大臣も含めた人数です。
代表の地位については、「来年の党大会をメルクマールとしたい」として、党大会の成功を節目にする考えを示しました。2月8日・9日は、予算審議まっただなかのため、2月に二大政党の党首選が開かれたことは現行憲法下にはないため、事実上、2015年9月末の任期満了まで代表を続投する考えを強調したものと考えられます。
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第2次安倍自民党・公明党内閣は12月24日(火)の閣議で、来年度、平成26年度(2014年度)本予算(案)を決定しました。
良く組めています。大いに評価したいところです。
平成26年度予算の政府原案は財務省ホームページに概要が載っています。一般会計、特別会計、政府関係機関予算の総予算3案の予算書は国会提出日(2014年1月24日か?)にホームページに掲載される見通し。
一般会計の総額は95兆8823億円。
一般会計の総額が過去最高額となったのは、消費税8%に引き上げる税制抜本改革法(平成24年法律68号)による絶対の税収増と、改正特別会計法(平成25年法律76号)にともなう、特別会計の一般会計への統合・透明化による構造的要因です。
なので、語呂合わせは、
第95代野田内閣の、
消費税8%引き上げの税制抜本改革を決断し、
8(∞無限大で末広がり)の特別会計改革の第1次野党期・第1次与党期をつらぬく不断の努力(ガソリン値下げ隊、政調PT)
2兎(歳入・歳出一体改革)を追い、
3党合意で固めた
バトンリレー予算。
と語呂合わせすると、覚えやすいでしょう。
消費税率引き上げによる社会保障財源安定化と財政健全化は2大政党共通の願いであると同時に、
特別会計改革は、2大政党のうち、改革者の党である民主党にしかできない改革です。
それを、新進党の友情に基づく、3党合意でしっかりと固めた。
まさに、2大政党時代と、責任3党体制の幕開けにふさわしい予算です。
そして、近いうち解散で、しっかりと、小沢切り(政党交付金が推定25億円から7億円に減らせた)をした。
まさにバトンリレーであり、踏み台であり、未来を切り拓く予算です
[画像]平成26年度本予算(案)一般会計のフレーム、財務省ホームページから。
動かすのは、決断。
[写真]野田佳彦さん、筆者(宮崎信行)撮影。
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「めざしの土光さん」から「嘘をつけない岡田さん」へ 民主党行革調査会まずは「身を切る」【動画あり】
[写真]民主党行革調査会の初会合であいさつする野田佳彦代表(首相)、2011年12月14日(水)、午後5時半、衆院第一議員会館、筆者撮影。
民主党政策調査会(前原誠司会長)は「行政改革調査会」(会長・岡田克也最高顧問)を設け、2011年12月14日(水)、衆院議員会館で初会合を開きました。首相で民主党代表の野田佳彦さんが「不退転の覚悟」を示している消費税増税とひきかえに、ガバメント(政府と国会)として定数削減、給与削減、特別会計・公益法人・国有財産の洗い出しなど「身を切る」姿勢を明確化します。
初会合となった「第1回総会」には410人いる民主党国会議員のうち、30人~40人が出席しました(代理出席除く)。冒頭、野田首相(野田代表)があいさつしました。政権党の総裁・代表が、党大会、議員総会、役員会ではなく、党政調の会議に出席するのは珍しいことです。
【追記 2011年12月15日 午前11時50分】
動画をアップロードしました。
【追記おわり】
野田さんは「私は平成22年度、23年度の予算編成に(財務副大臣、財務大臣として)かかわってきました。また累次の補正予算の編成にかかわってきました。リーマンショック後の厳しい税収の落ち込みの中で、マニフェストの主な事項を実現するために、懸命に努力してきたつもりであります。加えて、平成22年度予算においては、8つの特別会計の積立金や剰余金をかき集めて、過去最大規模の10・6兆円の税外収入をつくる努力をしました。だけど、まだまだ『民主党よ、歳出削減に取り組め』、『税外収入に取り組め』というのが国民の声だと受け止めています」と語りました。
そして、「そして、『議員よ、まずは塊より始めよ』ということで、議員定数削減の問題、これも力こぶを入れて、(与野党協議のなかでも)特に我が党がイニシアティブ(主導権)をとって、来年の通常国会の早い時期に成立させないといけない」としました。また安住淳さん率いる財務省がつくっている「特別会計改革法案(仮称)」について、「安住大臣に深掘りをお願いしているが、党からもお尻を叩いてほしい」とお願いしました。
野田代表は、この行革調査会は、「民主党政調決算・行政監視部門会議」を発展的に解消した組織だという考えを示し、前原会長もうなづきました。こういった各種党内資源を活用し、官僚の骨抜きを排した法案をつくる考え。
続いて、前原さんがあいさつに立ちました。前原さんは「この行革調査会で(検討の)成果を挙げ、(法案化の)タマ込めをして、国会でその果実を挙げていくことが党だけでなく、国のためになる」と述べ、年末年始の短い時間のなかで、「いいものをまとめ、(第180通常)国会に乗り込んでいこうじゃありませんか」と語りました。
この後、岡田さんがあいさつに立ちました。岡田さんは「私も最近は地元に、月2回ぐらいは帰っているんですが」と切り出し、いきなり場は静まりかえりました。正確には、衆院議員だけが静まりかえったのだと思いますが、衆参とも自由席で座っていたので、私はカラヤンではないので聞き分けられませんでしたが、おそらくそういうことだと思います。
[写真]民主党行革調査会初会合であいさつする岡田克也会長、2011年12月14日(水)、衆議院第1議員会館、筆者撮影。
岡田さんは続けて、「まあ、いろいろ言われます。『消費税は分かります』と多くの方が言ってくれます。『じゃあ国家公務員の給与(引き下げ)や(国会議員の)定数削減の話はどこまで行ったんですか?ちゃんと国会はやっていないじゃないですか』(と地元で言われます)。そして、特会や独法の問題。それについてどうなっているのか。そういうことをしっかりやるということが(消費税増税準備法案への)国民の理解を得るうえで必要だと思います」としました。
そして、「党内で今まで積み重ねていただいて、さまざまな成果があります。それを実行に移すためにどうすべきか。そういう視点でしっかりと議論していきたいと思いますので、みなさんのお知恵、お力を入れて、党が一丸となってしっかり成果を上げていきたいと思います」と述べました。
この辺の、野田さん、前原さん、岡田さんの、あうんの呼吸、政治センス、気持ち悪い言葉で言えば、「テレパシー」は見事だと感じました。
そして、この3人とそれ以外の議員のあまりの政局感の違いにもあぜんとしました。まあ、そうはいっても、議員同士の話し合いの中で、「さみだれ式は分かりにくい。できるなら、法案はなるべくまとめて出したい」「やるからには早くがいい」「やっていくることを目に見える形にしたい」という意見が出たようですから、頼もしい気がします。また、民主党地域主権調査会が取り組んでいる出先機関改革の話を一緒にやれないかという意見が一定の合意を得たようです。一方、政治改革については、党幹事長室が議論するという役割分担をしっかりしたいということで大筋合意を得たそうです。
◇
かつて自民党内閣は消費税新設への国民への説得作業で、臨調・行革審会長として民間有識者として土光敏夫さんが就任しました。土光さんの日常をテレビ取材しているうちに、偶然切り出したのが「目刺しの土光さん」。これは1982年放送の「NHK特集」(現在のNHKスペシャル)が放送したもので、高度経済成長・安定成長時代のニッポンの経済的な成功者である土光さんが奥さんと目刺しをおかずに夕食をとる光景が印象に残り、国民が背中を押し、「民営化」などの行政改革の前に進むエンジンとなりました。
「めざしの土光さん」と違って、岡田さんはどうか。昨年(2010年)6月29日(水)の外務大臣会見で、フリージャーナリストの安積明子さんが海外出張時の航空機利用について質問したところ、次のように答えています。
[外務省ホームページから引用はじめ()内は補筆]
私は(海外出張の際、国際線は)ビジネス(クラス)で、自分でお金を払って、野党時代には行っておりました。中国とか近いところには、ほとんど数時間のことでありますので、エコノミー(クラス)で行ったこともあります。しかし、基本的にはビジネスで行っていたということを申し上げておきたいと思います。大臣になりまして、ファースト(クラス)のあるところはファーストを使っております。最近は、国際線でもアジアを中心にファーストのないところが結構増えてきましたから、そういうところはビジネスで行くということです。この前なども、国連に出て、ヨーロッパ経由で日本に帰ってきたときも、ニューヨークからパリまではエールフランスでファーストだったのですが、パリから成田まではビジネスしかない機種だったのでビジネスで帰ってまいりました。やはり、かなり無理して動いていますので、体力的にはきついです。そういう意味で、できれば少しでも体を休める時間が欲しいと思います。あとは状況の判断、あまり華美にならないようにはしたいと思います。だから、(政府)専用機のベッドを使わなかった訳ではないのですが、それは目の前にあったのですから使うことはできたのですが、ほどほどに考えていきたいと思っています。
[引用おわり]
岡田さんは外相時代に土日を利用して、ドイツに0泊3日で行ったり、出張先からさらに次の出張先へと行ったり、かなりの強行軍。しかも、その時間は読書タイムに充てていたようです。とはいえ、「野党時代からビジネスクラス」「大臣になったら、ファーストクラス」。さらには総理と出張した際には、「政府専用機のベッドを使わなかったわけではない」として、「ほどほどに考えたい」と謙遜するだけ。「私はエコノミークラスです!」と言えば、人気も上がるだろうに。これについては、ことし(2011年)6月2日(木)放送の日本テレビの「村尾信尚のニュースゼロ」で「私は親から絶対うそをつくなと教えられて、今でも政治家には珍しくうそをつけない一人なんですが」と語っています。
私が知る限り、岡田さんは嘘を付いたことがありません。「ノーコメントです」と言うことはあります。「官邸の中の話はしない」とも言っています。しかし、嘘は付きません。ことし(2011年)1月9日放送のフジ「新報道2001」では、岡田さんの初代秘書の一人である三谷哲央さんが「正直ですから、隠しごとをしたり、ごまかしたりはしません」と証言しています。
[画像]三重県議会議長(当時)の三谷哲央県議、1月9日放送のフジ「新報道2001」=TV映像からキャプチャ。
きょうの会合でも岡田さんが嘘をつけない性格なのがハッキリ出た場面がありました。上の方で紹介した岡田さんのあいさつはほとんど全文ですが、最後に紹介していないくだりがあります。行政刷新担当大臣の蓮舫さんに向かって「蓮舫さんから言えって言われたことを忘れてしまいました。なんでしたっけ」。そして、それは「何か独法について、『まだまだけしからん独法があるから、しっかりと予算について絞り込めという、そういう話を言うようにされてましたんで、そのことも申し添えて、みんなで力をあわせてやっていきたいと思います」と述べました。蓮舫さんは照れ隠しで、にこやかながら泣くようなそぶりをしてしまいました。岡田さんはやはり嘘がつけない。岡田さんは内閣府行政刷新会議の役割は終わりつつあり、「仕分け」を仕分ける段階に来ている、という考えがあるのでしょう。
行革調査会には、決算・行政監視ワーキング・チーム(WT)、公益法人改革WT、特別会計WT、行政管理・効率化WT、国有資産見直しWT、情報システム効率化WTを設置しますが、これまでに「仕分け」「埋蔵金」の議論でかなりの党内資源が蓄積されています。「身を切る」行革関連法案をていねいにつくっていく作業になります。地元・四日市では、岡田さんの三重3区、文科大臣の中川正春さんの三重2区とも自民党の支部長が公募したにもかかわらず、河村建夫・自民党選対局長が発表しておらず、「公募で若手男性弁護士に決まったが、自民党の地域の偉い人がストップをかけた」など諸説入り交じっています。が、最終調整の段階になっているとの見方が有力。このことも踏まえて、岡田最高顧問が総理に抜き打ち解散を打診しているとの見立てが浮上していますが、実際には、総理はじめ民主党良識派内では、任期満了までじっくりやるべきだという考えに傾いているという観測が勢いを取り戻しつつあります。きょうの野田総理の振る舞いには、社会保障と税の一体改革の素案や成案が、国民への説得に十分なメニューになりきれない気配を感じ取っていることがうかがえました。
岡田さんはインターネット番組でジャーナリストの角谷浩一さん、神保哲生さん、江川紹子さんから「クリーンとは何か?」と聞かれ、「クリーンとはオープンということだ」と話しています。新聞社の集計では、岡田さんは2010年分の政治資金収支報告書で、全体で8位、民主党の党員有資格者ではトップに立ったことが報じられました。ちなみに、まだ政治資金規正法がそれを要求していないにもかかわらず、民主党総支部と政治資金管理団体「岡田かつや後援会」の合計2団体に集約しています。関連団体を複数持っている政治家はその分実際はもっと資金力があることになりますが、岡田さんは最少の団体数でありながら、政権政党の党員有資格者トップになりました。
税と社会保障一体改革の素案は1月上旬にも決定する見込みですが、3党協議の成案に手間取るという観測もあり、岡田会長には、早期の行革調査会の法案作りが求められます。官僚による骨抜きを排し、政治家主導による法案づくりを通して、力強く前進してほしい。この関連法が成立すれば日本の閉塞感が大きく打破されます。ぜひ、これが成立する特別な国会を期待しています。電光石火で行きましょう。
やたらと不安で不安でしょうがない人を見かけます。でも、心配ご無用。日本は強い国です。なぜならまだまだ「削りしろ」がいっぱいあるからです。
さあいよいよ、「岡田行革」のスタートです。
◎改正特別会計法成立で道路特会廃止 官僚追いかけ5階から18階まで追いかけたガソリン値下げ隊(完)
【参議院本会議 2013年11月15日(金)】
参議院は、特別会計法を改正する法律(案)(185閣法13号)を採決し、可決、成立しました。議長が陛下に奏上し、近く公布されます。
これにより、2008年通常国会「ガソリン値下げ隊の青春」の舞台となった道路勘定、治水勘定など「社会資本整備特別会計」は廃止されました。
◇
ガソリン値下げ隊というと、いろいろと思い出すことがありますが、冬柴鉄三国交大臣(故人)と宮田道路局長(閉会後退職)との社会資本整備特別会計からのタクシーチケット疑惑です。民主党調査団が、埼玉県にある関東地方整備局を訪れたさいの民主党ニュースが、今もホームページに残っていますので、全文引用したいと思います。
[2008年5月15日付民主党ニュースから全文引用はじめ]
菅直人代表代行を本部長とする民主党道路特定財源・暫定税率問題対策本部は15日午前10時、道路特定財源のムダ遣いの実態を洗い出すため、さいたま新都心にある国土交通省の出先機関である関東地方整備局を視察に訪れた。
視察には、同対策本部副事務局長の川内博史、高山智司両衆議院議員のほか、道路財源をタクシー代に充てていたのではないかという問題を委員会追及や調査を通じて明らかにしてきた大久保勉参議院議員、古本伸一郎、小宮山泰子両衆議院議員、尾立源幸参議院議員、埼玉県12区次期公認予定候補の本多平直総支部長らが同行した。
道路官僚のタクシーチケット利用状況に着目した大久保議員の追及・調査によれば、関東地方整備局道路部道路計画1課で上位10人中7人を占め、わずか20人足らずの同課の3分の1の職員だけで1134回、約2200万円を支出していたとされる。
視察団一行は5階の会議室に通され、まず菅代表代行が挨拶。一昨日に道路整備費財源特例法改正案が再可決されたことに改めて言及したうえで、「私たちはむしろ、これからが道路政策の抜本改革の本番だと考えている」と表明。あわせて、民主党が考える一般財源化は道路特定財源を地方の裁量で自由に使えようにする一般財源化であると明言し、それに伴って全国8つの地方整備局のあり方の検討が必要だとした。
「国の形をかえる突破口がこの道路行政だという位置づけで、今後も取り組んで行く」と語ったうえで菅代表代行は、地方整備局の位置づけは中央官庁よりもさらに見えにくいとも指摘し、「私どもが疑問に思うものは、すべての資料の提示を」と強い口調で求めた。
こうした前段を経て行われた関東地方整備局からの説明の場では、高山議員が本省とのやりとりで「視察当日に現場で提示する」と回答があった、使用済みタクシー券の半券開示や職員の残業実態や公用車の使用状況の説明を求めたが、ずらりと居並ぶ北橋局長以下、「職員は一生懸命働いていた」「個人情報に繋がるタクシーの半券は開示できない」「この問題が明るみになったことで職員個人に苦情電話などもきている」などと列挙し、個人名が判明しないように黒塗りにしたうえでタクシー半券提示をと求めても、まさに組織ぐるみで開示も状況説明も拒否。組織総力をあげた拒否行動が展開された。
らちが明かないと見た古本、大久保両議員は、エレベーターの利用を関東地方整備局職員によって阻止されたために、タクシーの半券を保管している18階にある道路部道路計画1課まで5階から歩いて訪ね、資料開示を迫った。1時間半以上押し問答が展開され、菅代表代行ら一行も加わってさらに要求したが、局側はあくまでも提示を拒んだ。
菅代表代行は「暫定税率を復活させてガソリン税を上げ、国民生活を圧迫しておきながら、そんななかで国民が納めた税金を使い放題に使ってタクシー帰りを繰り返す。その職員を守るために資料開示を拒む。守るべきもの、目を向けるべき方向が違う」と、怒りをこめて繰り返し断じた。
[全文引用おわり]
古本さんと大久保勉さんは5階から18階まで階段を歩いて調査。
5年経って特会改革ができたということになります。
まあ、自民党はこういうことしないでしょうね。改革者の党として、民主党の青春は終焉したかのようにも思えますが、まわりまわってより若い世代が改革の志をつないでいくでしょう。
改正特別会計法には、附帯決議がついており、衆議院では古本伸一郎さん、参議院では尾立源幸さんが趣旨説明していますから、すべての官僚が心すべしだし、古本さん、尾立さんは、これからもしっかりチェックする立場にいてほしい。
[写真]川内博史ガソリン値下げ隊長=筆者(宮崎信行)撮影。
[写真]2008年にどんどん値上がりしたガソリン価格、都内、筆者撮影。
[画像]笹川堯・議院運営委員長に抗議する、ガソリン値下げ隊=テレビ朝日映像から。
[写真]民主党によるガソリン値下げによろこぶドライバーと衆院山口2区補選で民主党が圧勝=2008年4月のNHKから撮影。
天皇陛下、消費税増税など社会保障と税の一体改革法を公布
(このエントリーの初投稿日時は2012年8月24日午前1時)
[写真]インターネット官報平成24年8月22日付(号外第181号)第148ページの一部、茶色の枠付けは筆者から。
天皇陛下は2012年(平成24年)8月22日付官報で、消費税増税法を公布されました。パチパチ。
[写真]御名をしたためられる陛下、宮内庁ホームページから。
[写真]御璽を押される陛下、宮内庁ホームページから。
上の写真は、一般的な陛下のご執務を紹介した写真で、この法律の公布の場面ではありません。
陛下が公布された社会保障と税の一体改革関連8法の正式な法律名と法律番号は以下の通り。()内には、当ブログでの呼称と衆議院が付けた議案番号です。
公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能の強化等のための国民年金法等の一部を改正する法律 平成24年法律62号
(公的年金の最低保障機能強化法案、第180国会閣法74号衆議院修正)
被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律 平成24年法律63号
(共済年金を厚生年金に合併する被用者年金一元化法案、第180閣法78号衆議院修正)
社会保障制度改革推進法 平成24年法律64号
(社会保障制度改革を推進する国民会議設置法案、第180国会衆法24号)
子ども・子育て支援法 平成24年法律65号
(子ども・子育て新システム法案、第180国会閣法75号衆議院修正)
就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律 平成24年法律66号
(認定子ども園法改正案、第180国会衆法25号)
子ども・子育て支援法及び総合こども園法の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律 平成24年法律67号
(子ども・子育て新システムのための周辺法律56本を整備する法案、第180国会閣法76号衆議院修正)
社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法等の一部を改正する等の法律 平成24年法律68号
(社会保障の安定財源を確保するための消費税法改正法案、第180回閣法72号衆議院修正)
社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための地方税法及び地方交付税法の一部を改正する法律 平成24年法律69号
(社会保障の安定財源を確保するための地方税法・地方交付税法改正法案、第180国会閣法73号衆議院修正)
以上の8本です。
ありがとうございました。
8月10日に成立したものの、22日付公布ということで、すこし間が空きました。おそらくお盆期間中は、皇居外でのご執務が多かったことと、皇居の宮殿に勤務する職員を休ませてあげるというご配慮のために、お盆明けのご執務で公布されたのでしょう。これに先立ち、21日(火)の閣議後会見で、小宮山洋子厚労相が22日付の公布を発表していたようです。皇居と内閣をつなぐ内閣総務官は現在厚労省から出向の官僚ですし、もともと宮内庁には同省からの出向者が多いので、事前に情報が入っていたのだと思います。
毎年GDPの3%にあたる10兆円以上のお金を動かし続ける恒久法としての巨大歳入法の成立に、私自身も多少なりともお役に立てて、大きな自信になりました。
3月30日(金)の閣議決定、国会提出以降、多くの仲間を失いながらも、ようやくここまで来ました。私も多くの知遇のある国会議員およびその秘書を含めて、多くの私から見ての裏切りや、党から離れるという犠牲を負いました。しかし、そのことにはまったく憂いを持たず、この公布の日を迎えて万感の思いです。
もちろん、消費税増税は2014年4月1日ですから、その前に国民の選択により凍結法が成立したり、閣議決定で凍結される可能性もあるわけですが、形になりました。
もちろん、これで終わりではありません。6月15日の衆議院特別委員会での修正合意、3党合意を踏まえて、低年金者対策として、「年金生活者支援給付金の支給に関する法律案」(第180国会閣法83号)がすでに追加で提出されています。国民会議の設置や、消費税法附則第18条にもとづく、軽減税率や簡素な給付措置の設計。転嫁対策のための独占禁止法改正案の起草はまだこれからです。給付つき税額控除をするための「マイナンバー法案」(180閣法32・33号)は審議入りすらしていません。ダルマの目を入れる作業はまだこれからです。参議院は8月10日、社会保障制度推進法、子ども・子育て新システム3法、消費税増税法に附帯決議をつけており、尊重しなければいけません。むしろ、3党合意以上に、参議院での3つの附帯決議を尊重すべきでしょう。
当ブログも2007年8月から2009年8月まで、自民党に対して、2009年9月から2010年6月までは小沢一郎幹事長グループに対して、「王様は裸だ」「それにもかかわらず!」と言い続けていたら、知らぬ間に与党主流派にイチバン近いブログになってはや2年2ヶ月。
国家の未来に大きな責任を果たすことができました。
「ガソリン値下げ隊」が2008年の新語・流行語大賞に 当ブログが独自選出
「2008ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が1日、発表されました。年間大賞には女優の天海祐希さんが主演したTBS系テレビドラマで広まった「アラフォー」と、お笑いタレント、エド・はるみさんの持ちネタ「グ~!」が選ばれたそうです。
長妻昭さんの「居酒屋タクシー」がトップ10に入ったのはいいのですが、全体的にはすっきりしません。何か自民党から圧力がかかっているのではないでしょうか?
やはり今年、最も世の中を動かした「ガソリン値下げ隊」(隊長:民主党国対筆頭副委員長の川内博史さん)が大賞にふさわしいのではないでしょうか。4月の1ヶ月間、シンデレラにかけられた魔法を解いて(暫定税率を撤廃して)、ガソリンの約25円値下げに成功しました。2008年で最も大きな出来事です。
そこで、ユーキャン新語・流行語大賞にあやかって、当ブログでは「第1回 Yes we can! 新語・流行語大賞」を緊急に創設。2008年の世相を最も表した新語として「ガソリン値下げ隊」を選び、川内隊長らを表彰することにしました。
ガソリン値下げ隊の紹介ビデオです。国民の笑顔、笑顔、笑顔をご覧ください。
2008年Yes we can!新語・流行語大賞「ガソリン値下げ隊」
2回目の開催は未定です。
[写真]2013年12月22日付公明新聞日曜版の「のんた丸孝」先生の漫画「誰もが輝く社会をめざして 公明が推進した弱者守る法律」の冒頭部分。
小沢一郎氏の一方的な独断による、新進党の17回忌が28日に迫ってきました。きょうは冬至です。
2013年12月22日付公明新聞日曜版は3面の漫画で珍しい場面がありました。
公明党古参党員とおもわれる男性が、「国会では~~」というテレビニュースを見ながら、「なんだか公明党 このところ与党になっていろいろ苦労しているようだあ」とぼやき。奥さんと思われる女性が「何をカリカリしているんです?」と聞くと、男性は「なんでもないわい」と強がります。
この後、奥さんはパソコンを開いて、先の臨時国会(第185臨時国会)での公明党の成果をインターネットを活用して説明。
漫画は全6ページのうち、3ページ目(新聞としては1つのページに掲載)で、「さらに出生届に「嫡出子」、「婚外子」の記載の義務付けも無くすよう戸籍法の改正もめざしているようですねえ」と語っています。
これは、こちらの参議院ホームページ押しボタン式投票結果でも分かるように、民主党・公明党など各党が賛成したものの、自民党・維新の2党の反対多数で1票差で否決されてしまいました。
漫画は最後に「公明党は小さな声に耳を傾け寄り添いながら弱い立場の人を守る政策を実現していきます!」との家族写真で終わります。
公明新聞が記事中で「与党になっていろいろ苦労している」と認めるのはまれで、日曜版漫画ということで、党員の8割方の本音が出たようです。
公明新聞は、自治体議員は、地域有権者数の100人につき1部の読者獲得目標もあります。上の漫画の続きも地方議員や党員に言えば読めるでしょう。おおむね1自治体につき、1つぐらいの図書館で公明新聞を読むこともできます。
来年度は17年ぶりに名実再逆転するようです。創価学会と連合が応援した新進党が残っていれば、この17年間に複数回、総理大臣を出して、デフレでもしっかりと自分なりに生きていけるしなやかに国民生活を強靭化できたでしょう。実際の国政は逆に新自由主義の弱者切り捨てにつながりました。
国会議員団は民主党が多くても、地方議員団とくに市区町村議員団は公明党(公明)が圧倒的に多いので、公明の声がもっと国政に反映されたはずです。
民主党はだらしないですが、岡田克也前副総理や野田佳彦前総理もいます。
自民党とともに政権担当可能な政治勢力はいうまでもなく、公明党と民主党です。
小沢一郎(悪魔一郎)が一方的に新進党解党を宣言した赤坂プリンスホテルは取り壊されました。
そう遠くない将来、民主党と公明党がともに大衆とともに闘う日が来るでしょう。
[画像]自民党防衛族(国防族)議員がリードした特定秘密保護法の強行採決、2013年11月26日(火)の衆議院インターネット審議中継から。
自民党の小野寺五典防衛大臣が2013年12月20日(金)に、麻生太郎・財務大臣との平成26年度予算案大臣復活折衝の後、防衛省大臣室に、自民党防衛族(国防族)議員を招き、勤務時間中にもかかわらず、酒と寿司を振舞って、「報告会」を自称する酒盛りに興じていたことが分かりました。
21日付日経新聞がその一部を伝えています。報道によると、自民党防衛族(国防族)議員およそ10人が集まり、「よくやった」と、防衛省予算の前年度比増額をたたえたそうです。
大臣復活折衝は、第93代鳩山由紀夫内閣・藤井裕久財務大臣の2009年12月の予算編成から廃止されていたため、復活折衝後の族議員による酒盛りは廃止されました。前の自民党政権時には、復活折衝前に、副大臣室などに族議員を招く行事の案内が野党・民主党議員にも配布されていましたが、民主党政権により、自然消滅していました。
大臣復活折衝の復活は、多少なりともプロセスが新聞に出て、ぎりぎりでの政策実現要望活動も可能なので、私としては評価したいところです。
ただ、族議員による省内での酒盛り復活はいけません。おそらく新年の御用始め(仕事始め)では、防衛装備品メーカー社員を招いた、政官財一体となった酒宴が催されるだろうと思われます。
[画像]陸上自衛隊広報センター(埼玉・朝霞市)を事業仕分けで視察する蓮舫、田嶋要・両民主党議員、2009年11月23日、ANNニュースチャンネルのYouTube動画から。
ご覧のように、4年前、民主党政権としては初めて組んだ平成22年度(2010年度)予算(案)の編成作業では、民主党政府外議員の蓮舫さん、田嶋要さんが事業仕分けに駆けずり回る姿がありました。
自民党防衛族は、衆参とも国家安全保障に関する特別委員会の理事に多く起用されており、特定秘密保護法(平成25年法律108号)の強行採決を主導しました。ただ、国会運営や行政文書管理に関する不慣れ、基本知識の欠如をさらけだしました。
事業仕分けも今は昔、4年経って、大臣室におしかけ「よくやった」と肩をたたく自民党政府外議員の姿。
あたかも用心棒のようです。
防衛装備品への歳出が増えて儲かるのは、三菱重工業、三菱電機、IHI、川崎重工業、富士重工業、富士通、NEC、沖電気などごく限られた企業だけです。用心棒たちはむなしいと思わないのでしょうか。自民党の常識、日本の非常識です。
野党である以上、民主党が第186通常国会で組み替えたり、修正したりすることはかなわないわけですが、平成26年度予算書が2014年1月29日あたり?に出てきたらしっかりチェックしたいところです。
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民主党は2013年12月17日(火)、第47回衆院選の第1次公認候補を追加しました。これで、現職56人、元職65人、新人2人(元県議で前回も立候補)で合計123小選挙区で公認候補が決まったことになります。
前回、おのおの、維新、みんな、公明に惜敗率で負けた候補も公認され、民主党単独での政権再交代をめざす姿勢を打ち出しました。が、当面の公認はこれで打ち切り、財政的支援もなくなることから、厳しい印象を持ちました。
事前に295選挙区の予定原稿を書いていたのですが、予想以上に厳しいので、党本部ホームページなどでごらんください。
第1次公認(第1回集約)
http://www.dpj.or.jp/article/103447/
第1次公認(第2回集約)きょう発表
http://www.dpj.or.jp/article/103707/%E6%AC%A1%E6%9C%9F%E8%A1%86%E9%99%A2%E9%81%B8%E6%8C%99%E5%B0%8F%E9%81%B8%E6%8C%99%E5%8C%BA%E7%AC%AC%EF%BC%91%E6%AC%A1%E5%85%AC%E8%AA%8D%E5%86%85%E5%AE%9A%E7%AC%AC%EF%BC%92%E5%9B%9E%E9%9B%86%E7%B4%84%EF%BC%93%EF%BC%93%E4%BA%BA%E3%82%92%E7%99%BA%E8%A1%A8%E3%80%81%E7%AC%AC1%E5%9B%9E%E3%81%A8%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B%EF%BC%96%EF%BC%97%E4%BA%BA%E3%80%80%E9%A6%AC%E6%B7%B5%E9%81%B8%E5%AF%BE%E5%A7%94%E5%93%A1%E9%95%B7
[写真]新藤義孝さんのツイッターから。
おはようございます。今後の政治日程by下町の太陽・宮崎信行を更新しましたのでご覧ください。
シンディこと新藤義孝・総務大臣(兼)国家戦略特区担当大臣(平成研究会、埼玉2区)は、第186通常国会(2014年1月24日ごろ召集)に
「連携協約」
を新設する地方自治法改正法案を提出する意向を固めました。
16日付読売新聞によると、一部事務組合(一組)、広域連合とは別に自治体同士の協力を幅広い分野で可能にするため、ごみ処理やし尿処理といった「事業」に加えて、まちおこし、産業振興といった「政策」も分担できるのが特徴とのこと。記事によると、一組や広域連合は、構成する自治体が増えれば、迅速な意思決定が難しくなり、議会のチェック機能が働きにくい。とはいえ、これ以上の自治体合併は現実的でない面もあるため「連携協約」制度の創設に乗り出すようです。
第30次地方制度調査会(地制調)の6月の答申を踏まえた法改正。
パターンとしては(1)地方中枢拠点都市とその近隣自治体(2)3大都市圏にある人口数十万人規模の自治体同士などが想定されるようです。
総務省はこのほか、中核市と特例市を一本化する方針で、法案は1つになるかもしれません。
内閣府におかれた地方分権改革推進委員会の「義務付け・枠付けの見直し」により、国から地方に権限を移譲する第4次一括法案(地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律を改正する法案)も提出される見通し。4次見直しは48項目程度にとどまる見通し。
衆参・総務委員会は、県税である自動車取得税の暫定税率を撤廃し「取得価額の3%」にし県税収は減収させるなどの地方税法改正法案の審議を優先するため、改正地方自治法の成立は連休明けの5月になる見通し。
安倍晋三首相(自民党総裁、清和会)は、まさか12月24日(火)ごろの予算案決定後に、内閣改造をするようなことはないでしょうが、シンディこと新藤総務大臣はさすがは平成研の大臣だと思います。
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[写真]民主党県連幹事長会議であいさつする、党本部の海江田万里代表、2014年12月14日(土)、党本部、筆者(宮崎信行)撮影。
民主党の海江田万里代表は2013年12月15日までに、市区町村議が支部長となる「民主党行政区支部」の新設を認める方針を固めました。
これまでは、「民主党組織規則第18条」で県議・政令指定都市議員で50人以上の党員を集めた人に限り、行政区支部長を認めてきました。これからは市区町村議が代表となる「行政区支部」新設を認める方針。党員要件は「50人以上」よりハードルを下げる方向で調整中。
これにより、市区町村議が県連から交付金を受けたり、会社、団体から献金を受けられるようになります。ただ、政治資金収支報告書の作成・提出などを怠った場合は、党本部主導で取り潰せるよう最終的な規約・規則の文言を党組織委員会などが詰めることになります。全国の中でも、東京都連、神奈川県連などから要望が強かった党改革です。
一方、自民党の活力である、職域支部については、既得権益者に配慮した族議員政治をうまないよう、民主党立党の原点にもとづき、引き続き禁止。
いわば「自民党的組織」よりも「公明党的組織」ということになります。国会議員団は今まで通り、衆議院議員(候補)が代表を務める「総支部」が地方選挙も陣頭指揮することを望んでおり、国会議員団と地方議員団の綱引きが続いています。
来年2014年2月9日(日)に福島県で開く党大会で党規約を改正し、その後の常任幹事会で組織規約も改正する予定。
2015年4月の第18回統一自治体選挙に向けて、党の足腰を強化するのがねらい。
実力ある県議が2人いるような行政区では、行政区支部の2つ目をつくれる例外的な措置も検討中。
衆議院議員や衆議院議員候補(予定者)不在の選挙区で、地方議員が「総支部長代行」をつとめられる正式な党規約改正も行います。
小泉純一郎首相(兼)自民党総裁=首相官邸ホームページから。
きょう2013年12月13日(金)振込分の年金から支給額が下がります。
これは、昨年解散当日の2012年11月16日(金)に成立し、11月26日(月)に公布された「デフレ特例を解消する改正国民年金法」(平成24年法律99号)にもとづく減額。
坂口力・初代厚生労働大臣が作成した「2004年年金改正法(100年安心プラン)」により、デフレ・スライドが確立しました。これは、物価が下がれば、、保険料も、年金も下げる。これを自動化することで、将来100年間、保険料と年金が、金額は別として、100年間釣り合う、ことをコンピューターでチェック済み。
ところが、坂口大臣の上司の小泉純一郎首相は、このデフレ・スライドの発動を政治判断でストップ。この効果もあり、2005年の総選挙では、一時、岡田克也代表率いる民主党に大勝しました。
この2・5%下げを3年間放置した「デフレ特例」のツケを解消したのが、解散当日に野田内閣が成立させた「デフレ特例水準を解消する改正国民年金法」です。
自民党が平成24年特例公債法を人質にとり、税制抜本改革の3党合意の「近いうち解散」を人質にとられたので、3月成立の予定が11月の解散当日までずれ込んでいました。
昨年11月7日(水)の衆議院内閣委員会。この日はすでに野田佳彦総理は「16日解散」を決めていて、岡田克也副総理と内閣官房長官がそのことを知っていました。
衆議院内閣委員会で、小泉進次郎さんは丁々発止「近いうち解散を守れ、うそつきだ、約束を守れ」と猛攻撃。
岡田さんは答弁で、
「さっきから言いそびれていたんですけれども、年金の2・5%特例水準の是正の問題、これは、我々として、政府として法案を既に国会に出しております。いろいろな理由があって、これはまだ審議されるに至っていないんですが、これこそ私は急いでやるべき話というふうに思うんですね。ぜひ、小泉議員も同じ意見だと思いますが、党の中でも大いに議論していただいて、この国会で成立させることができるようにお願い申し上げたいというふうに思っております」と答弁。
これに対して、小泉進次郎さんは「最後にそういう特例公債(法案)絡みのお願いをされましたが、」と答弁し、(おそらく岡田さんから)「デフレ特例水準だ」とのヤジを受けています。
つまり、父親である小泉首相の「デフレ特例水準」のツケを、野田さんや岡田さんが尻拭いしているのに、小泉進次郎さんは、たんに「特例」と聞いて「特例公債法案」と勘違いしていたのです。
議事録では、「特例公債絡みのお願い」との部分は削除されています。これはおそらく、単に、その場で、小泉さんが言い直したので、議事録に載せなかったのだろうと考えます。
当日の私の傍聴ノートを見た後、衆議院インターネット中継で改めてビデオライブラリを確認したところ、やはり全体の「3時間5分」の部分で、このような勘違いがありました。
小泉純一郎首相と小泉進次郎さんは別人格です。ただ、地盤を世襲して衆議院議員になっていることからも複雑な思いがします。
きょうの年金下げは、すべて小泉大衆迎合政治のツケです。後継者の安倍晋三首相による、インフレ政策のときに来てしまう。負担の先送りは最悪のタイミングがきたときにやってくる。
自由はただではありません。
大いに反省していただきたい。