【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

いよいよ2009年政治資金収支報告書の公開スタート 総務省届出分

2010年11月30日 17時40分48秒 | 岡田克也、旅の途中
 さあいよいよ、総務省ホームページで2009年(平成21年分)の政治資金収支報告書のネット公開が30日、始まりました。

総務省選挙部政治資金課収支公開室のホームーページ
                  ↓
政治資金収支報告書及び政党交付金使途等報告書公開

平成20年分の政治資金収支報告書 http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/reports/SF20101130.html

政治家の50音順の政治団体名一覧 http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/reports/SG20101130.html←今年から追加されました。一歩前進です。

 代議士や議員の国会での投票行動は、私たちの1票によって決まってほしい物ですが、資金集めに偏りがあると、行動も偏ってきますから、しっかりチェックが必要です。ただし、これを見ると、要人や著名人の現住所などが分かりますが、その辺はしっかりとお行儀よく、国民としての権利と義務を守るんだ、という気構えでのぞき見る、という感じにしてほしいと思います。くれぐれも、要人や著名人の住所をブログや2ちゃんねるなどでさらすことがないようにしてください、私たちの権利を失う可能性がありますからね。

 衆院議員や参院議員、あるいはその候補者となろうとしている人は必ず一つ政治資金管理団体をもっており、多くの議員は総務省に届け出ています。地元の県選挙管理委員会に届けてでいている場合は、「県報」「県広報」などでグーグル検索すると、要旨が出ています。

 総務省のものは、PDFファイルで、手書きのものを見ることができます。

 このほか、民主党の凌雲会、花斉会、民社協会、一新会などのグループ、自民党の清和会(清和政策研究会)などの派閥も総務省のホームページからみることができます。

(以下、固有名詞と規正法を再確認したいので、現段階では未定稿ということでお読み下さい)

 今年から、なお、国会議員は複数の政治団体と、政党総支部(例:民主党三重県第3区総支部)の2つ以上の団体を持っており、企業・団体献金は政党総支部だけで受け取ることができることになっています。

 総務省のホームページは毎年改良されていて、ことしは、政治家の名前から、その人が届け出た政治団体の名前が分かるようになりました。

 とはいえ、例えば、小沢一郎さんなら、陸山会だけでなく、誠山会、改革フォーラム21なども事実上の関連団体ですし、政党支部はほとんどが県選管に届け出ているので、情報を集約して、全体をみるのはテクニックが必要ですが、まずは見てみましょうよ。なお、まだ法律上の要請はありませんが、岡田克也さんは、「岡田かつや後援会」(総務省)、民主党三重県第3区総支部(三重県選管)の2つだけしかありません。これは数年前に「岡田かつや後援会」に合併させており、これはマジメと言うよりも、逆に「クリーンさを売りにする」という岡田さんなりのしたたかな戦術だと思われます。

 また、単式簿記です。ですから、ベテランは前年からの繰越金が2009年の収入総額にカウントされてしまいます。ただ、複式簿記など企業会計の世界では、繰越金は内部留保であって、2009年の収入額を“売上高”と考えるべきだと思います。

 また、政治資金管理団体の総額ですが、前のページには、パーティ券収入、寄付金収入がありますが、パーティー券に関してはそこからホテル代・食事代・発送代などを引いた“水揚げ分”として見たいところですが、これは、支出をみても単独のパーティーの収支は分かりませんから、パーティー収入は8掛けぐらいで見ておいたらいいと思います。収支報告書をみるコツは、しらみつぶしでなく、興味本位の方がいいでしょう。

 それと寄付金の個人献金ですが、100万円ボーンときているよりも、12万円とか60万円とか12の倍数の場合は、毎月銀行引き落としにしている場合があるので、その人はその政治家を育てよう、何があっても、という意識が強い、と考えられる可能性があります。

 総務省のホームページでは、日付が分かります。大臣就任の前と後で、資金提供の総額や相手先に何か変化がないかは私たち有権者がしっかりチェックしないといけません。

 以下、関心が高かったり、収支報告書をみる上でスタンダードだったり、意外性がある政治資金管理団体を取り急ぎリンク先を張ります。いきなりpdfになります。

【政治家(このほかに党選挙区総支部や、他の政治団体を所有している】

草志会(菅直人衆院議員の指定政治資金管理団体)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/101130/27270071.pdf

岡田かつや後援会(岡田克也衆院議員の指定政治資金管理団体、岡田さんの政治団体はこれ一つ)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/101130/27710072.pdf

陸山会(小沢一郎衆院議員の指定政治資金管理団体)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/101130/31400097.pdf
誠山会(小沢一郎氏の関連政治団体の中の一つ)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/101130/31810059.pdf

秀政会(中川秀直衆院議員の指定政治資金管理団体)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/101130/26460101.pdf

千代田経済懇話会(福田赳夫→福田康夫両元首相に引き継がれた“カバン”)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/101130/30340032.pdf
渡辺美智雄政治経済研究所(ミッチーは健在だった!?)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/101130/23700025.pdf


【民主党グループと自民党派閥の違いは一目瞭然】

凌雲会(民主党前原グループ)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/101130/22160007.pdf
一新会(民主党小沢グループの中核組織)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/101130/08480012.pdf
花斉会(民主党野田グループ)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/101130/11410008.pdf
民社協会(民主党川端グループ、旧民社グループという表記する新聞もある)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/101130/01980027.pdf
 
清和政策研究会(自民党町村派)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/101130/16190035.pdf
番町政策研究所(自民党高村派)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/101130/19620022.pdf


【二大政党本部】
民主党本部
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/reports/SF20101130-8.html
国民改革協議会(民主党の献金の受け皿)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/reports/SF20101130-10.html

自民党本部
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/reports/SF20101130-4.html
財団法人国民政治協会(自民党の献金の受け皿)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/reports/SF20101130-13.html

【圧力団体】
日本医師連盟(日本医師会の政治団体)
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/101130/19450083.pdf
全国不動産政治連盟
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/101130/16250059.pdf

統一地方選は4月10日、4月24日投票 関連法が衆・本会議で可決、成立

2010年11月30日 13時07分33秒 | 第176臨時国会(2010年10月)熟議

[写真]総務大臣の片山善博さん(首相官邸ホームページ)

【衆・本会議 2010年11月30日(水)】

 午後1時6分、「自治体の議会および長の選挙期日等の臨時特例に関する法律」(第176閣法11)が全会一致で政府原案通り可決しました。すでに参院でも可決していますので、成立しました。

 これにより統一地方選は、3月24日の知事選告示でスタートし、4月10日に前半戦が投票、24日に後半戦が投票ということになります。

 それぞれの告示日やポイント、国会日程、とくに予算審議とのかみ合わせについては、「下町の太陽プラス1先読み政治日程」に収録してありますので、そちらをご参照下さい。

 ☆☆ 現職地方議員さんに耳寄りトピックス ☆☆

 自治体によって状況の違いはあるでしょうが、みなさんは既に、9月の平成22年第3回定例会(3定)で、平成21年度決算を審議して、認定されたかと思います。ところが、ナント国会では、いまだに平成20年度決算(案)が認定されていない異常事態です。また、平成21年度決算書も先々週に机上配布(国会の場合は“個室配布”というべきか?)されたばかりです。国の平成20年度決算の認定は通常国会の6月ごろにやるのが通例ですが、ことしは大幅に遅れています。平成20年度決算が認定されていないのに、平成23年度予算案・税制改正の議論に明け暮れる国会議員たち。笑ってやってください。別段、予算総額が大きいから、決算書の作成や決算審議が遅くなる、というのは必ずしもスッキリ行く説明でないですよね、だって大企業は4半期毎の決算を2ヶ月以内に発表するのが国際標準になっていますからね。もしも、統一地方選をめぐって、県連幹部の国会議員が威張ったら、「平成20年度決算も認定できていない国会議員が偉そうなこと言うな!」と言い返してみたら有効かもしれませんよ。まあ、国会は、決算認定がちゃんとできないんだから、内閣の予算編成も難航するに決まってますわ。今こそ自治体と地方議会にしっかりしてもらわないと、困ります、真価が問われています。

☆☆以上、現職地方議員さんに耳寄りトピックスでした☆☆
 
 ◇

 以下は、自治体の議会および長の選挙期日等の臨時特例関する法律(案)=衆議院ホームページから

http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_gian.htm

http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/houan/g17605011.htm

第一七六回

閣第一一号

   地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律案

 (選挙期日)

第一条 平成二十三年三月一日から同年五月三十一日までの間に任期が満了することとなる地方公共団体(都道府県、市町村及び特別区に限る。以下同じ。)の議会の議員又は長の任期満了による選挙の期日は、当該選挙を同年二月二十八日以前に行う場合及び公職選挙法(昭和二十五年法律第百号)第三十四条の二第一項又は第三項(これらの規定を同条第四項において準用する場合を含む。)の規定により行う場合を除き、同法第三十三条第一項の規定にかかわらず、都道府県及び地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第二百五十二条の十九第一項の指定都市(以下「指定都市」という。)の議会の議員及び長の選挙にあっては平成二十三年四月十日、指定都市以外の市、町村及び特別区(以下「市区町村」という。)の議会の議員及び長の選挙にあっては同月二十四日とする。

2 平成二十三年六月一日から同月十日までの間に任期が満了することとなる地方公共団体の議会の議員又は長の任期満了による選挙の期日は、公職選挙法第三十三条第一項の規定にかかわらず、それぞれ前項に規定する期日とすることができる。この場合においては、当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会は、都道府県又は指定都市(以下「都道府県等」という。)の選挙管理委員会にあっては同年一月九日までに、市区町村の選挙管理委員会にあっては同月二十三日までに、その旨を告示しなければならない。

3 統一地方選挙の対象の地方公共団体の議会の議員又は長(第一項の地方公共団体の議会の議員又は長であって当該地方公共団体の議会の議員又は長の任期満了による選挙について公職選挙法第三十四条の二第二項(同条第四項において準用する場合を含む。)の規定による告示がなされていないもの及び前項前段の地方公共団体の議会の議員又は長であって当該地方公共団体の議会の議員又は長の任期満了による選挙について同項後段の規定による告示がなされているものをいう。次項において同じ。)について、任期満了による選挙以外の選挙を行うべき事由が生じた場合において、同法第三十三条第二項又は第三十四条第一項の規定により当該選挙を行うべき期間が平成二十三年四月一日以後にかかり、かつ、当該期間が次条各号に掲げる選挙の区分に応じ当該各号に定める日前五日までに始まるときは、当該選挙を同年二月二十八日以前に行う場合を除き、当該選挙の期日は、同法第三十三条第二項又は第三十四条第一項の規定にかかわらず、それぞれ第一項に規定する期日とする。

4 統一地方選挙の対象の地方公共団体の議会の議員又は長以外の地方公共団体の議会の議員又は長(当該地方公共団体の議会の議員又は長の任期満了による選挙について、公職選挙法第三十四条の二第二項(同条第四項において準用する場合を含む。)の規定による告示がなされているものを除く。)について、選挙を行うべき事由が生じた場合(同法第百十七条の規定により選挙を行うべき事由が生じた場合を除く。)において、同法第三十三条第二項又は第三十四条第一項の規定により当該選挙を行うべき期間が平成二十三年四月一日以後にかかり、かつ、当該期間が次条各号に掲げる選挙の区分に応じ当該各号に定める日前十日までに始まるときは、当該選挙を同年二月二十八日以前に行う場合を除き、当該選挙の期日は、同法第三十三条第二項又は第三十四条第一項の規定にかかわらず、それぞれ第一項に規定する期日とする。

 (告示の期日)

第二条 前条の規定により行われる選挙の期日は、公職選挙法第三十三条第五項又は第三十四条第六項の規定にかかわらず、次の各号に掲げる選挙の区分に応じ、当該各号に定める日に告示しなければならない。

 一 都道府県知事の選挙 平成二十三年三月二十四日

 二 指定都市の長の選挙 平成二十三年三月二十七日

 三 都道府県等の議会の議員の選挙 平成二十三年四月一日

 四 指定都市以外の市及び特別区の議会の議員及び長の選挙 平成二十三年四月十七日

 五 町村の議会の議員及び長の選挙 平成二十三年四月十九日

 (同一の地方公共団体における任期満了選挙の同時選挙の取扱い)

第三条 公職選挙法第三十四条の二の規定は、地方公共団体の議会の議員の任期及び当該地方公共団体の長の任期がいずれも平成二十三年三月一日から同年五月三十一日までの間に満了する場合には、適用しない。

 (同時選挙)

第四条 第一条の規定により行われる都道府県の議会の議員の選挙及び都道府県知事の選挙又は市町村若しくは特別区の議会の議員の選挙及び市町村若しくは特別区の長の選挙は、それぞれ公職選挙法第百十九条第一項の規定により同時に行う。

2 第一条の規定により行われる指定都市の議会の議員又は長の選挙及び当該指定都市の区域を包括する都道府県の議会の議員又は長の選挙は、公職選挙法第百十九条第二項の規定により同時に行う。

3 前二項の規定は、地方公共団体の議会の議員及び長の選挙に係る電磁的記録式投票機を用いて行う投票方法等の特例に関する法律(平成十三年法律第百四十七号)第十四条第一項の規定により公職選挙法第十二章の規定を適用しないこととされる選挙については、適用しない。

 (重複立候補の禁止)

第五条 第一条の規定により平成二十三年四月十日に行われる選挙において公職の候補者となった者は、当該選挙区(選挙区がないときは、選挙の行われる区域)の全部又は一部を含む区域について、同条の規定により同月二十四日に行われる選挙又は公職選挙法第三十三条の二第二項(同条第七項の規定により読み替えて適用される場合を含む。)の規定により同日に行われる衆議院議員若しくは参議院議員の再選挙若しくは補欠選挙における公職の候補者となることができない。

2 前項の規定により公職の候補者となることができない者は、公職選挙法第六十八条第一項第二号(同法第四十六条の二第二項の規定により読み替えて適用される場合を含む。)、第六十八条第三項第二号、第八十六条第九項第三号、第八十六条の二第七項第二号(同法第八十六条の三第二項において読み替えて準用する場合を含む。)及び第八十六条の四第九項の規定の適用については、同法第八十七条第一項の規定により公職の候補者となることができない者とみなす。

 (寄附等の禁止期間)

第六条 第一条第一項又は第二項の規定により行われる選挙について、公職選挙法第百九十九条の二及び第百九十九条の五の規定を適用する場合には、同法第百九十九条の二第一項に規定する期間及び同法第百九十九条の五第一項から第三項までに規定する一定期間とは、同条第四項の規定にかかわらず、第一条第一項又は第二項の規定によるそれぞれの選挙の期日前九十日に当たる日から当該選挙の期日までの間とする。

第七条 前条の規定は、次に掲げる市区町村の議会の議員又は長の任期満了による選挙については、適用しない。

 一 平成二十三年三月一日から同月三十日までの間に任期が満了することとなる市区町村の議会の議員又は長の任期満了による選挙

 二 平成二十三年三月三十一日から同年五月三十一日までの間に任期が満了することとなる市区町村の議会の議員の任期満了による選挙(市区町村であって、当該市区町村の議会の議員の任期満了の日前九十一日に当たる日又は同年一月二十三日のいずれか早い日において現に在職する当該市区町村の長の任期満了の日が同年六月一日以後の日であり、かつ、当該任期満了の日前九十日に当たる日から当該任期満了の日の前日までの間に当該市区町村の議会の議員の任期満了の日があるもの(市区町村であって、当該市区町村の議会の議員の任期満了の日前九十一日に当たる日又は同年一月二十三日のいずれか早い日において、当該市区町村の長の任期満了による選挙について第一条第二項後段の規定による告示がなされているものを除く。)の議会の議員の任期満了による選挙に限る。)

 三 平成二十三年三月三十一日から同年五月三十一日までの間に任期が満了することとなる市区町村の長の任期満了による選挙(市区町村であって、当該市区町村の長の任期満了の日前九十一日に当たる日又は同年一月二十三日のいずれか早い日において現に在職する当該市区町村の議会の議員の任期満了の日が同年六月一日以後の日であり、かつ、当該任期満了の日前九十日に当たる日から当該任期満了の日の前日までの間に当該市区町村の長の任期満了の日があるもの(市区町村であって、当該市区町村の長の任期満了の日前九十一日に当たる日又は同年一月二十三日のいずれか早い日において、当該市区町村の議会の議員の任期満了による選挙について第一条第二項後段の規定による告示がなされているものを除く。)の長の任期満了による選挙に限る。)

2 前項(第二号に係る部分に限る。)の規定は、都道府県等の議会の議員の任期満了による選挙について準用する。この場合において、同号中「同年一月二十三日」とあるのは、「同年一月九日」と読み替えるものとする。

 (政令への委任)

第八条 この法律に定めるもののほか、この法律の施行に関し必要な事項は、政令で定める。

   附 則

 (施行期日)

第一条 この法律は、公布の日から施行する。

 (人口の特例)

第二条 第一条の規定により行われる選挙により選挙すべき地方公共団体の議会の議員の定数につき地方自治法第九十条第二項又は第九十一条第二項の規定を適用する場合並びに第一条の規定により行われる選挙における地方公共団体の議会の議員の選挙区につき公職選挙法第十五条第二項、第三項及び第八項並びに第二百七十一条第二項の規定を適用する場合における当該地方公共団体の人口については、他の法令の規定にかかわらず、平成二十三年一月一日までに平成二十二年の国勢調査の結果による人口が官報で公示されるに至らなかった場合には、当該地方公共団体の条例の定めるところにより、官報で公示された平成十七年の国勢調査の結果による人口によることができる。

2 地方自治法の一部を改正する法律(平成二十二年法律第▼▼▼号)の施行の日以後第一条の規定により行われる選挙について前項の規定を適用する場合においては、同項中「第一条の規定により行われる選挙により選挙すべき地方公共団体の議会の議員の定数につき地方自治法第九十条第二項又は第九十一条第二項の規定を適用する場合並びに第一条」とあるのは、「第一条」とする。

     理 由

 全国多数の地方公共団体の議会の議員又は長の任期が平成二十三年三月、四月又は五月中に満了することとなる実情にかんがみ、国民の地方選挙に対する関心を高めるとともに、これらの選挙の円滑かつ効率的な執行を図るため、これらの選挙の期日を統一するとともに、これに伴う公職選挙法の特例を定める等の必要がある。これが、この法律案を提出する理由である。


菅・岡田コンビ、きょうも前をのみ見つめながら歩く

2010年11月29日 21時46分00秒 | 第176臨時国会(2010年10月)熟議


[画像]日韓図書協定に署名した日韓外相ら、2010年11月14日、横浜、政府インターネットTVの「週刊総理ニュース」からキャプチャー

 会期末ウィークの初日だというのに、日曜日に一年一度酔っぱらい、話す際に身振りを多用する小生は勢い余って、右腕の筋を伸ばしてしまい、朝一番で整体治療を受けてテーピングしてもらいました。昨年のゴールデンウィークも静岡でビラを配っているときに、ラターシュから攻撃を受けて寝込んでしまい、直後の、代表辞任に伴う代表選のスタートダッシュに失敗し、民主党社長にふさわしいかどうか分からないが日本国のリーダーにふさわしい候補を十分にサポートできず落選してしまい、今の国難を思うと、慚愧に堪えません。

 そんな中でも精神力の強い、菅直人・岡田克也コンビはきょうも、前をのみ見つめながら前進しました。

 菅総理は、日韓議員連盟と韓日議員連盟の合同総会で、朝鮮王朝儀軌の韓国への引き渡し(返還)を約束した条約「日韓図書協定」の今国会中の承認(批准)をお願いしました。11月25日放送のBS11番組で、公明党代表の山口那津男さんが「公明党の歴代の代表は韓国との関係を深めてきた」と強調した上で、「(朝鮮王朝儀軌などは)朝鮮総督府が正当に取得した物だが、日韓友好に鑑みお返しする(べきだ)」としました。

 日韓併合条約は100年前、国際法上は正当に発効した二国間条約です。とはいえ、朝鮮王朝儀軌の引き渡しを今国会で全会一致で成立(承認→批准)すれば、日本生まれ(大阪府生野区)の韓国の李明博大統領にソフトなサポートを送ることができます。外交にはソフトパワーとハードパワーの双方が必要です。日韓併合100周年である2010年は残り33日間しかありません。国会の会期でいうと、あと4日間です。何とかフルスピードで通してほしい。次の100年のために。これは予算が0円でできる国際交流事業ですから、事業仕分けの対象にもなりません。自民党議員の一部には、ナショナリズムを煽るためにこの承認案件を先送りしようとしている人がいます。実際、自民党はそういった姿勢で支持を回復している面もありますが、民主党だろうが、公明党だろうが、自民党だろうが、日本国の国会議員として責任ある態度で、次の100年に「リンゴの木の実」を残すべきです。

 話題は変わりますが、岡田克也幹事長は月曜定例の役員会で、「もし小沢氏が政倫審に出席しない場合、例えば議決で出席を促すこともある」と述べた、と報じられています。政倫審規程の本人申し立てではなく、委員申し立てによる政倫審開催を提案する、という一歩前に進んだ提案です。この件に関しては、先週木曜日の定例会見(月、木)の中で、私が質問しています。

(抜粋引用はじめ)

民主党 web-site 岡田克也幹事長会見(2010年11月25日)記録

【記者】本人申し立ての政倫審ではなく、委員申し立ての政倫審の開催といったことを考えているか。

【幹事長】何度か申し上げておりますのは、やはり今まで実績のある政治家ですので、ぜひご自身の判断で、政倫審でお述べいただきたいと考えております。これは私だけではなくて、役員会で確認された方向性であります。

(抜粋引用おわり)

 ということで本人申し立てによる政倫審開催が望ましいというのは、岡田幹事長によると、「私だけではなくて、役員会で確認された方向性」ということですが、会期末ウィーク初日の役員会で委員申し立ての政倫審に岡田さんが踏み込んで言及したところ、朝日新聞報道では、「ところが小沢氏に近い輿石東参院議員会長らが慎重意見を述べ、結論は出なかった」とのことです。定例役員会は次回は12月6日(月)だと思いますので、会期延長がなければ、ことしの国会はもう終わりということになります。

 3つめの話題ですが、自民党の後藤田正純議員が筆頭発議者になっている「財政健全化責任法案」は絶対に審議入りすべきではありません。この法案をよく読んでみたら、これは明らかに自民党の“噛ませ犬”です。あまりにも政府をガチガチにしばる内容。法案盛り込まれた向こう10年間のスケジュールで、民主党政権をがちがちに縛って、国会で度々追及していくという魂胆がありありと見て取れます。また、その10年間に政権交代したら、自民党政権は自分たちの法案(法律)だといって修正するか、反故にしてしまうでしょう。仮に審議入りして、廃案、否決となれば「民主党は“財政健全化責任法案”に反対したから、財政健全化への責任を放棄した無責任与党だ!」と演説しまくるんでしょう。昔から自民党はそういうやり方をしてきました。もちろん、「土井たか子さんが首相になって日本が社会主義になってもいいんですか?」という演説は最強でしたが、その手法をいつまでも引きずらせるわけには行きません。静謐で熟議の国会が求められる時代背景になってきていることを理解しないと、自民党に未来はありません。

 最後まで粘り強く、辛抱強く2010年国会を仕上げましょう。

 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 以下は、関連の報道や、官邸の発表文です。

李大統領12月訪日の可能性 首相、図書協定に協力を - 47NEWS(よんななニュース)

 菅直人首相は29日午前、国会内で開かれた日韓・韓日議員連盟合同総会に出席し、韓国の李明博大統領が12月半ばに来日する可能性が高いと言明した。その上で、訪日の際に朝鮮半島由来の「朝鮮王室儀軌」など図書計1205冊を韓国に引き渡すため、今国会中の「日韓図書協定」承認に向け、超党派の協力を呼び掛けた。

asahi.com(朝日新聞社):小沢氏の招致、岡田幹事長が「政倫審議決で促す」案 - 政治

 民主党の岡田克也幹事長は29日の党役員会で、野党が要求している小沢一郎元代表の国会招致について、本人が出席を受け入れない場合、衆院政治倫理審査会の議決で実現させる方針を提案した。議決では民主党も賛成し、党としてこの問題に一定のけじめをつける姿勢を示す狙いがあるが、慎重論が出たため結論を持ち越した。

 出席者によると、岡田氏は「もし小沢氏が政倫審に出席しない場合、例えば議決で出席を促すこともある」と提案した。ところが小沢氏に近い輿石東参院議員会長らが慎重意見を述べ、結論は出なかった。

 岡田氏はその後の記者会見で、小沢氏招致が実現していないことについて「統一地方選や国会での野党との連携の障害になっている」と強調した。政権運営が厳しさを増す中、年明けの通常国会を乗り切るには小沢氏の招致は不可避と判断したとみられる。

日韓図書協定の署名(2010年11月14日)首相官邸ホームページ

 菅直人内閣総理大臣と李明博(イ・ミョンバク)大韓民国大統領の立会いの下、日本側・前原誠司外務大臣と韓国側・金星煥(キム・ソンファン)外交通商部長官との間で、「図書に関する日本国政府と大韓民国政府との間の協定」(日韓図書協定)の署名が行われました。

 この協定は、本年が日韓関係にとり節目の年に当たることを踏まえて未来志向の日韓関係を構築していく観点から8月10日に発表された内閣総理大臣談話を受け、政府が保管している朝鮮半島に由来する特定の図書を韓国政府に対して引き渡すことについて規定するものです。この協定に基づく図書の引渡しにより、日韓両国間の文化交流及び文化協力の一層の発展並びに両国及び両国民間の友好関係の発展に資することが期待されます。

 この協定は、日韓各政府が、それぞれの国において必要な国内手続(日本については国会の承認が必要。)が完了した旨を相手国政府に通告し、遅い方の通告が受領された日に効力を生じます。

内閣総理大臣談話(2010年8月10日)首相官邸ホームページ

 本年は、日韓関係にとって大きな節目の年です。ちょうど百年前の八月、日韓併合条約が締結され、以後三十六年に及ぶ植民地支配が始まりました。三・一独立運動などの激しい抵抗にも示されたとおり、政治的・軍事的背景の下、当時の韓国の人々は、その意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深く傷付けられました。

 私は、歴史に対して誠実に向き合いたいと思います。歴史の事実を直視する勇気とそれを受け止める謙虚さを持ち、自らの過ちを省みることに率直でありたいと思います。痛みを与えた側は忘れやすく、与えられた側はそれを容易に忘れることは出来ないものです。この植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、ここに改めて痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明いたします。

 このような認識の下、これからの百年を見据え、未来志向の日韓関係を構築していきます。また、これまで行ってきたいわゆる在サハリン韓国人支援、朝鮮半島出身者の遺骨返還支援といった人道的な協力を今後とも誠実に実施していきます。さらに、日本が統治していた期間に朝鮮総督府を経由してもたらされ、日本政府が保管している朝鮮王朝儀軌等の朝鮮半島由来の貴重な図書について、韓国の人々の期待に応えて近くこれらをお渡ししたいと思います。

 日本と韓国は、二千年来の活発な文化の交流や人の往来を通じ、世界に誇る素晴らしい文化と伝統を深く共有しています。さらに、今日の両国の交流は極めて重層的かつ広範多岐にわたり、両国の国民が互いに抱く親近感と友情はかつてないほど強くなっております。また、両国の経済関係や人的交流の規模は国交正常化以来飛躍的に拡大し、互いに切磋琢磨しながら、その結び付きは極めて強固なものとなっています。

 日韓両国は、今この二十一世紀において、民主主義や自由、市場経済といった価値を共有する最も重要で緊密な隣国同士となっています。それは、二国間関係にとどまらず、将来の東アジア共同体の構築をも念頭に置いたこの地域の平和と安定、世界経済の成長と発展、そして、核軍縮や気候変動、貧困や平和構築といった地球規模の課題まで、幅広く地域と世界の平和と繁栄のために協力してリーダーシップを発揮するパートナーの関係です。

 私は、この大きな歴史の節目に、日韓両国の絆がより深く、より固いものとなることを強く希求するとともに、両国間の未来をひらくために不断の努力を惜しまない決意を表明いたします。


郵政改革法案、野党の審議入り拒否で今国会成立厳しい情勢 衆・総務委

2010年11月29日 18時55分39秒 | 第176臨時国会(2010年10月)熟議
 民主党の鉢呂吉雄国対委員長は29日、国民新党の下地幹郎幹事長に郵政改革法案(閣法)の審議入りで「党内プロセスに務める」と語ったと報道されていますが、みんなの党の柿沢未途・衆院議員は自身のツイッターで、総務委、与党からいきなり17時30分に理事懇(理事会に先立つ理事懇談会)を開きたいとの提案」があったとつぶやいた上で、「野党は揃って理事懇を蹴る方針」だと明かしました。衆議院のホームページによると、衆・総務委にはみんなの党の理事はいませんが、唯一の委員である柿沢さんはオブザーバー参加を許されているのだと思います。

(柿沢未途さんのツイートから引用はじめ)

総務委、与党からいきなり17時30分に理事懇を開きたいとの提案。どうやら国民新党の手前、郵政法案を形だけでも審議入りさせろと上から指示があったようだ。こんな一方的なやり方は認められず、野党は揃って理事懇を蹴る方針。実質審議の時間もないのに、こんな体裁だけ取り繕うのに付き合えない。

http://twitter.com/#!/310kakizawa/status/9156167649464320

(引用終わり)

 みんなの党など野党の抵抗で、郵政改革法案の第176臨時国会での成立は厳しい情勢になってきました。

【問責決議】「参院が政権を左右すべきでない」「野党が全閣僚問責可能」と識者のコメント

2010年11月27日 23時42分09秒 | 第176臨時国会(2010年10月)熟議
[画像]野党時代の仙谷由人さん、馬淵澄夫さん(NHK映像、BS11映像をキャプチャーさせていただいたものを加工させていただきました)

 やたら国会中継が多かった今国会で割を食った感がある大相撲の「一年納めの九州場所」。白鵬の連勝ストップしたは残念ですが、むしろその次にしっかり勝ち、連敗しなかったことが素晴らしいと思います。年下でも尊敬できる人物っていっぱいいます。2010年の千秋楽、きっちりと仕上げてほしいものです。内閣総理大臣杯はだれが渡すのでしょうか。

 2010年11月26日(金)の参・本会議で仙谷由人・内閣官房長官と、馬淵澄夫・国交相が問責決議を受けました。

 これについて27日付日経新聞3面では、2人の有識者(政治学者)の極めて興味深く説得力があるコメントが載りましたので、紹介します。

 東大教授の北岡伸一さんが「議院内閣制は衆院での優越を認めているように衆院で物事を決定する。法的拘束力がない参院での問責決議に政権が左右されるべきではない」。 国会法(議会法)の専門家である、大山礼子さん(駒澤大学教授)は、「政府・与党は問責決議を無視しても構わない」「衆院の内閣不信任には内閣は解散で応じることができるが、参院の問責決議には対抗手段がない。『ねじれ』の下では野党がその気になれば全閣僚を問責できる。そのたびに閣僚が辞任していては内閣は立ちゆかない」としています。

 

 私は両教授の意見に賛成だし、とくに大山さんの「その気になれば全閣僚を問責でき、閣僚が辞任したら内閣は立ちゆかない」という言葉にタイヘン大きな説得力を感じる。この辺は日本国憲法を頂点とする公法体系にすきまがあり、憲法改正は現実的でない以上は、このあたりは“不文憲法”として、新しい先例をつくっていくことをためらうべきではないと思う。

 菅直人・民主党内閣の歴史的使命は政権交代ある政治の先例をつくっていくことにあります。

 そう言う意味では、27日、菅さんは「支持率が1%になっても辞めない」という頼もしい限りの発言をしました。私が菅さんが総理にふさわしいと思っている最大の理由は精神力が強いということです。第46回衆院選での国民の審判があるまで、菅さんが辞めることは許されません。2012年9月の代表選は話し合いということになるでしょう。それに統計学が分かっている人なら、3択(支持する、支持しない、分からない)の質問である支持率調査で、1%という数字が出ることはあり得ない、というクールヘッドを菅さんは持っているようです。

 この総理の発言は、民主党反主流派の鳩山由紀夫さんに対して発したものです。鳩山さんは昨年の臨時国会では自民党議員に対して「自民党を飛び出す覚悟で頑張ってほしい」と、二大政党デモクラシーを否定する(理解していない)答弁をしました。そのとき国対委員長だった山岡賢次さんは、会合で「民主党政権は30年続く」というこれも二大政党制を否定する(ないしは卑しい)発言をしたと報じられました。この鳩山・山岡コンビは30日(火)に反主流派の集会を設けていますが、これに参加した1年生議員は良くて当選3回止まりの人材でしかないと断言できます。

 さて、最終盤国会ですが、ぜひ、衆参委員会で「日韓図書協定」を承認(→批准へ)してほしいです。100年前の日韓併合条約で、日本は、朝鮮王朝儀軌を合法的に入手しました。だから返還する法的義務はありませんが、外交とはソフトパワーも必要です。日韓併合100周年である2010年はあと1ヶ月間しかありません。次の100年のために、1ヶ月しか待てません。何が何でも通してほしい。

 それから、2011年3月24日の知事選告示から統一地方選が始まることを考えると、この会期末に、一般法案も衆院を通過しているものは、成立まで持っていかないと、予算だけやって統一地方選になだれ込むことになってしまいます。来春の実りのために、しっかりと残り1週間、粘り腰が必要です。

 そして、最後に、衆・決算行政監視委員長の大村秀章さん、参・決算委員長の鶴保庸介さんは自民党、民主党に関係なく、平成20年度決算を衆参本会議で是認(承認)できるよう死にものぐるいでやってほしいと思います。本来なら、半年前の通常国会中に終えておかねばならないプロセスです。不条理に感じることも両自民党出身委員長にはあるでしょうが、すでに先週、平成21年度決算書が配布されています。まずは根本からしっかりと。責任野党自民党の真価が問われますし、民主党国対も最大限の配慮をすべきです。

 ことし最後のしめくくり。しっかりと総仕上げしましょう。

時事ドットコム:仙谷長官と馬淵国交相の問責案の提出理由要旨

仙谷長官と馬淵国交相の問責案の提出理由要旨
 仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国土交通相に対する問責決議案の提案理由の要旨はそれぞれ次の通り。

 【仙谷官房長官】
 国難というべき事態が続いており、内閣の要で実質的に取り仕切っている仙谷長官が中枢に居座ったままでは現状打開は望むべくもない。中国漁船衝突事件でビデオが一海上保安官の手で流出した責任は重大。自衛隊を「暴力装置」と表現することは、憲法9条をはじめとする憲法の精神を理解していない。仙谷長官の傲岸不遜(ごうがんふそん)な発言、失策の数々には批判が集中している。一刻も早く、職を辞すことが国益への損失を抑えることにつながる。

 【馬淵国交相】
 中国漁船衝突事件の映像は、公開を拒否する国会答弁をしながら、長期間、広島県の海上保安大学校のパソコンに保管され、海上保安官なら誰でもアクセス可能だった。今回のネット流出は撮影した海上保安庁からであり、同庁の情報管理体制の不備は明らかだ。一方、八ツ場ダムについては、「今後、中止の方向性には一切、言及しない」と発言して混乱を与えている。住民の生活、将来の人生設計を翻弄(ほんろう)させた発言は無責任だ。(2010/11/26-22:41)

「支持率1%でも辞めぬ」首相、鳩山氏に : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 菅首相は27日昼、都内の中華料理店で鳩山前首相と会食し、仙谷官房長官と馬淵国土交通相に対する問責決議の可決を受け、党内情勢などについて意見交換した。関係者によると、首相は最近の内閣支持率低下に関し、「支持率が1%になっても辞めない」と述べ、今後の政権運営に強い意欲を示した。

2010年11月27日17時36分  読売新聞)

時事ドットコム:野党に審議協力求める=岡田民主幹事長

 民主党の岡田克也幹事長は27日、三重県川越町で記者会見し、仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国土交通相の問責決議可決を受け、自民党が今後の国会審議を欠席する構えを見せていることについて「審議拒否はやめて、一本でも多く(法案を)成立させることに協力してほしい」と呼び掛けた。
 また、枝野幸男幹事長代理は山口県周南市で、記者団に「問責決議には法的拘束力がなく、2人とも衆院で信任されたばかりなので、直接の影響があってはおかしい」と語り、審議拒否の動きを批判。「党、内閣結束して一歩一歩実績を積み重ねることで、この状況を脱出するために努力したい」と述べた。(2010/11/27-19:17)

11月27日(土)のつぶやき

2010年11月27日 23時36分02秒 | 第176臨時国会(2010年10月)熟議
00:39 from goo
#kokkai 参議院本会議は閉会しました。補正成立でブログです #goo_kokkai-blog http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/41f389e596ed6652c00411870ec4a330
00:45 from web (Re: @sansaku
@sansaku お疲れ様でした。補正予算成立で少し見晴らしが良くなりました。 #kokkai
00:49 from web
#kokkai 最終盤国会では平成20年度決算の認定、国会同意人事、朝鮮王朝儀軌の引き渡し条約(日韓図書協定)の批准をしっかり仕上げてほしい。
00:49 from web (Re: @24mizushima
@24mizushima 突然ですみません。アカウントをかえて復活しました。またよろしく!
00:51 from web (Re: @sansaku
げっ!最終金曜日?テーマは何?録画という手があります(笑)!!!RT @sansaku さすがにこれから朝ナマ視聴は、もたないですね^^;
00:52 from web (Re: @sonourakentaro
自民党支部長(前衆院議員)も「通常国会はまともに」@sonourakentaro 問責可決。追い込みきって、通常国会はまともに審議できるように願います。
10:14 from web
@rinaran おはようございます。フォローありがとうございます。
23:42 from goo
問責決議についてブログを書きましたのでよければ #goo_kokkai-blog http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/ea0190103520850022c11d7b1f79aba0
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11月26日(金)のつぶやきその3

2010年11月27日 01時39分32秒 | 第176臨時国会(2010年10月)熟議
18:49 from web
#kokkai 平成22年度補正予算3案は、参院本会議で、賛成114票、反対125票で否決されました。衆院に返付、西岡議長は「衆議院から両院協議会を求められることになりました」。
18:56 from web
#kokkai 参・本会議。総務委員長が6案を一括して報告。そのうち1本が予算関連法案(地方交付税法改正案)です。また、この後、参本では様々な公務員の給与法改正案の採決をして可決・成立することになります。混乱の中でも会期末前週のきょう、かなり法律が出来上がって良かったです。
19:10 from web
#kokkai 予算関連法案である、地方交付税法改正案などは、参・本会議で、賛成135、反対102で可決・成立しました!!!!バンザイ!山を一歩登りました!!!
19:12 from web
#kokkai 参院本会議。放送法改正案(NHK関連)は賛成232反対6で、可決・成立しました。
19:16 from web
#kokkai 防衛省職員給与法改正案は賛成134反対103で可決・成立しました。ちなみに、昨年はこれが政権交代後第1号の成立議案だったんですね。
19:36 from web
#kokkai 衆院本会議が開会され、参院との両院協議会の協議委員に、民主党の中井洽、中川正春、川内博史、武正公一、小林興起、岡島一正、城井崇、高山智司、社民党の阿部知子、国民新党の下地幹郎の10議員が衆議院代表に指名されました。
19:38 from web
ニコニコ動画、開議したのに、ツイートできない。 http://nico.ms/lv33148823 #kokkai
19:41 from web
#kokkai 続いて、北朝鮮による砲撃への決議案が超党派で上程。議院運営委員会筆頭理事の松野頼久さんが趣旨弁明。参院本会議では既に可決済みで、衆院本会議も足並みを揃えることに。
19:43 from web
菅さんお疲れ・・・
19:49 from web
午後7時48分、衆議院本会議は暫時休憩になりました。#kokkai
19:50 from web (Re: @sansaku
午前8時40分からずっと国会見てます。昼飯、夕飯食べました。今、チョコとバナナも食べました。とりあえず予算関連法が一つ成立したので、山の一段目は越えました。 RT @sansaku 仕事終了。さて。
20:11 from web
#kokkai 参議院の西岡武夫議長は、両院協議会協議委員に自民党から礒崎陽輔、岩城光英、衛藤晟一、世耕弘成、林芳正、丸川珠代、山本順三の7議員、公明党から加藤修一、長沢広明の2議員、みんなの党から水野賢一の合計10議員を指名しました。これは長引きそうな気もするけどね。
20:11 from web
両院協議会はネット中継はありません。#kokkai
20:31 from web
衆参とも両院協議会待ち。衆院は再開後、補正予算の成立を宣言して、ひな壇から閣僚がおじぎ。そして、参院には仙谷大臣、馬淵大臣が移動して、問責決議案という運びです。なお、私の推測では、両院協議会の参院側が武闘派メンバーなので、少し長引くのでは?リラックスして待ちます。#kokkai
20:57 from goo
2年近く前に書いた「両院協議会傍聴記」です。よければお読み下さい。 #goo_kokkai-blog http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/cf3c38a55386b5e2da5a0d07460adc09
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11月26日(金)のつぶやきその2

2010年11月27日 01時39分31秒 | 第176臨時国会(2010年10月)熟議
13:49 from web
仙谷さん、国交相と海保長官の件で、「政治職は責任を取らなくていい、などとはヒトコトも言っていない」と答弁。もう少し潔さがほしい。どうせ問責決議案は提出されている。みんなの党の桜内文城さんの質疑が終了し、共産党の井上議員に。#kokkai
14:01 from web
#kokai 参・予算委。共産党終わり、たちあがれ日本(たち日)の片山虎之助さん。法人税など税制。
14:12 from web
片山虎之助さんは税制と地方交付税交付金、子ども手当の地方負担について質問し、社民党の福島瑞穂党首。日インド原子力協定について。しめくくり総括質疑はいろいろな議題になります。#kokkai
14:14 from web
#kokkai 参院本会議で補正予算採決(否決)後に、衆院本会議が開会されると思います。そこで両院協議会設置の手はずが、衆参とも手続きをやることになると思います。なお、両院協議会は国会法で非公開となっており、ネット中継はありません。ここは改善を求めたいところです。
14:15 from web
#kokkai その後、参院本会議が再開され、問責決議案が2本出る予定ですから、きょうは深夜コースです。参院の堂々巡りは衆院より議員数が半分なので、20分強(×2回)で終わると思います。
14:21 from web
社民党の福島党首「武器輸出3原則の堅持が世界の子どもを殺さないことになる」と55年体制の社会党スローガンでうんざり。これは本質が全く違います。ついでに言えば、防衛計画の大綱を民主党政調で提言案をまとめる、という作業の意義が、私には感じられません。#kokkai
14:22 from web
#kokkai 前田武志・参院予算委員長が補正予算3案の質疑終局を宣言しました。
14:24 from web
#kokkai 討論に入りました。自民党を代表して礒崎陽介さんが「反対」の立場から討論。「マニフェスト実行されず」「財源のめどがなく」「何も新たな政策が実現されず」・・・
14:30 from web
#kokkai 自民党「これだけの不況で2兆2000億円の税収上ブレはカラ計上」「バラマキをやめるべきだ」「仕分けと矛盾がある」「地方交付税の一部は来年度分で水増しがある」「提出が遅く“緊急“じゃない」などとして反対し、解散・総選挙を求める。続いて、民主党の植松恵美子理事が討論。
14:34 from web
続いて、公明党の長沢さんが反対から討論。当初、この補正予算案について、政府・民主党は、公明党の賛成をめざして、事前の説明・要望聴取をしていから、予算案を提出しましたが、失敗に終わりました。本予算案と通常国会での対応はやり直し。岡田幹事長は「走りながら考える」と会見で述べてます。
14:36 from web
長沢広明さん、公明党の反対討論は、「猛省を促す」「経済無策」などぼろくそ批判となりました。続いて、みんなの党桜内文城さんも「反対」の立場から討論。#kokkai
14:40 from web
#kokkai 採決。平成22年度補正予算案 一般会計・特別会計・政府関係機関の3案は、起立少数で【否決】されました。ねじれ国会の試練と民主政治のコストの時間がスタートしました。
14:51 from web
#kokkai 参院総務委員会が再開。予算関連法案の「地方交付税法改正案」の討論・採決がスタート。自民党の片山さつきさんが「政府原案反対」「自民党修正案賛成」で討論。 参議院インターネット審議中継 http://goo.gl/wIgU
14:59 from web
#kokkai 参院総務委。予算関連法案で、自民党の次は、公明党を飛ばして、みんなの党、共産党が反対討論。ですから、公明党は衆院と同じく、「地方交付税法案」には賛成し、可決されることになるでしょう。公明党が菅政権のキャスティングボートを握ったことになります。
15:02 from web
#kokkai 参院総務委員会で予算関連法案(地方交付税法案)は、挙手多数で【可決】しました。よって、これはこの後、参院本会議ですんなり可決・成立します。予算案だけ、両院協議会に行くことになります。まさに公明党政局ですな。
15:17 from web
はい、じゃあしばらく休みます。
16:17 from Keitai Web
粘り強く、辛抱強く。
16:46 from Keitai Web
参院みんなの党が補正採決前に提出済み問責決議案採決を要求しているらしい。#kokkai
18:00 from web
#kokkai 参院本会議。西岡武夫議長が補正予算関連3案を日程に追加しました。衆議院と違って「ぎちょ!!」の議事進行係はいなく、議長が自ら議員に語りかける方式になっています。前田武志委員長の報告が始まりました。
18:09 from web
#kokkai 与党・民主党の川上義博議員が補正予算に賛成討論。高橋是清を引き合いに、リフレ政策をとるべきだと演説しているが、これは予算委員会で議論になったのだろうか? 混乱を招くようなことは止めてほしい。
18:16 from web
#kokkai 参院本会議の補正予算案の討論。自民党は猪口邦子さんが反対討論。参院自民党は夏に国政復帰した元衆院議員が積極的に予算審議に参加しているのが目立ちました。
18:21 from web (Re: @namcat
あの状況で個人の意見を開陳する川上議員すげーな。 RT @namcat 今国会で、民主がそんな主張してたなんて初めて聞いたんだけど? #kokkai #seiji
18:27 from web
#kokkai みんなの党の中西健治さんが反対討論。委員会では公明党も反対討論に立ったのですが、本会議では公明党は反対討論に立たないのかもしれません。何とも国政での公明党の動きがよく見えない状況になってきています。
18:36 from web
#kokkai 討論終局。公明党は反対討論に立たず。採決は記名投票(堂々巡り)になります。参議院本会議場には押しボタンがありますが、予算は特別ですね。
18:37 from web
堂々巡り中です。#kokkai
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11月26日(金)のつぶやき

2010年11月27日 01時39分30秒 | 第176臨時国会(2010年10月)熟議
05:14 from web
おはようございます。
08:43 from web
衆・委員会で統一地方選挙の特例法案の審議がようやく始まりました。参院ではすでに可決しています。早めに処理したいですね。#kokkai 衆議院インターネット審議中継 http://goo.gl/D8jx
09:27 from web
#kokkai 衆議院環境委員会では、松本龍・大臣に町村信孝さんが二酸化炭素削減で厳しく追及。これは衆議院インターネット中継。会期末&問責近しで一般法案の審議が大繁盛です。
09:38 from web
#kokkai #nhk 参・予算委員会で、世耕さんが「往復だから止めないで」と言いました。これはきょうの質疑と応答の往復で何分間と決まっているので、時間を止めないでほしいという意味です。TV入りなので往復と言うことですが、参議院では片道(質問者の時間だけ)がフツーです。
10:04 from web
#kokkai #nhk 政治が不安定なときに、田母神俊雄さんのように偏狭なナショナリズムを煽る言論活動をする方を大声で議題にする世耕議員は残念。参院予算委の集中審議。
10:09 from web
金沢敬氏の参考人招致を要求。自民党の世耕議員。参・予算委は野党多数で、参考人招致は過半数で可能。#kokkai #nhk
10:11 from web
タイムラインが国会実況で溢れている方は、どうぞフォロー外してください。きょうは2010年最後のNHK国会中継になる可能性が高いので、世耕弘成議員ら野党はふかし気味に来ます。北澤防衛大臣のようなしたたか答弁が必要ですね。#kokkai #nhk
10:18 from web
きょうの岩手県報【選挙管理委員会告示】収支報告書の要旨 の整理番号4021に民主党岩手県第4区総支部に“政治団体”から極端に多額な献金があることが分かります。おそらくファミリー団体からのマネーロンダリングではないかと推測されます。岩手県報 http://goo.gl/GZtXg
10:21 from web (Re: @sansaku
@sansaku お久しぶりです。アカウントを代えて復活しました。年内はきょうが最初で最後になると思いますが、頑張ります。きょうの国会情勢はブログ向きでないので(笑)#kokkai
10:23 from web
#kokkai 衆議院厚生労働委員会では福田衣里子さんが肝炎患者の方々の参考人質疑に立っています→衆議院インターネット審議中継 http://goo.gl/D8jx
10:27 from web
#kokkai  きょうの私はテレビで参・予算委員会の集中審議を見ながら、インターネットで衆議院の各委員会(会期末の法案処理)もチェックしています。昨日は衆院本会議場で傍聴していましたが、集中日はネットが強みを発揮します。
10:29 from web
#kokkai 公明党の加藤議員、党首討論(QT)を開いていないと指摘。参院選後は開いていません。ちなみに参加資格は10議席以上ですので、次回からは谷垣総裁、山口代表に加えて渡辺喜美代表の3ラウンド制になります。みんなの党はどう考えているんでしょうか?
10:37 from web (Re: @salome4938
@salome4938 今やっている参院予算委員会は「集中審議」です。質問者から要求された大臣だけ出席しているので、たしかに欠席が多いように感じられますね。#kokkai #nhk
10:52 from web
#kokkai #nhk 前田武志・予算委員長がみんなの党上野さんの質問時間が終わったと宣言。さきほどもツイートしましたが、参議院は片道方式(質問者の時間だけ)で時間を決めていますが、きょうはテレビ入りということもあり往復方式(質疑応答全体の時間を決める)になっているようです。
11:25 from Keitai Web (Re: @MiyazakiNobuyu
@MiyazakiNobuyu 予算委休憩。午後から補正予算の締めくくり質疑。
11:25 from Keitai Web
予算委休憩。午後から補正予算の締めくくり質疑。
11:48 from web (Re: @salome4938
どういたしまして。年内のNHK入りの国会中継は終わりだと思いますが、引き続きよろしくお願いします。 RT @salome4938 なるほど、だからですか。国会中継をきちんと観始めて間も無いものですから、何分無知で…回答有難うございました。
11:53 from web
#kokkai 衆院倫理選挙特別委員会の統一地方選臨時特例法案は可決されましたので、午後1時の衆院本会議に緊急上程されるんだと思います。多くの人生の節目にかかわる法律です。
12:01 from web
参院予算委員会でしめくくり質疑が始まりました。正午スタートは異例。補正予算仕上げです。民主党支持者の方はヤマ場です。 参議院インターネット審議中継 http://goo.gl/wIgU
12:02 from web
#kokkai しめくくり質疑は森裕子・与党筆頭理事からスタートしています。検察審査会の件です。参議院インターネット審議中継 http://goo.gl/wIgU
12:32 from web
#kokkai 参院予算委の補正予算しめくくり質疑。自民党の礒崎陽輔理事が登場。1期生ですが、相当するどいです。まず午前中の仙谷答弁「通達問題で防衛省と海保は別物」は問題発言だ、と牽制した上で、雇用問題から質問スタート。
12:36 from web
#kokkai この2ヶ月間の国会で、「予算委員会で予算の話をしていない」との声が多く聞かれましたが、私はかなり予算の話をした予算委員会だったと思います。まあ、以前に比べて・・・ですが。
12:39 from web (Re: @salome4938
ぜひぜひ。そこの「時間」なんですよね~。私は国会を軸に生活を組み立てていますんで、偉そうですが、有権者代表のつもりでやっています。私のブログの方も暇な時にのぞいてみてください。RT @salome4938 来年も時間が許す限り観たいと思います。
13:01 from web
自民党の礒崎陽輔さん、日銀総裁に「潤沢でも足りないくらい、過剰なくらいの流動性が今の日本にも必要だ」。小生も同意。参・予算委。#kokkai
13:21 from web
#kokkai 参・予算委補正のしめくくり質疑は、公明党の加藤さんに。時間的には順調に進んでいると思います。
by MiyazakiNobuyu on Twitter

夢と希望の補正が成立 さあ、巻き返しだ!

2010年11月26日 23時59分59秒 | 第176臨時国会(2010年10月)熟議

[画像]補正予算成立で巻き返しに転じた菅・民主党政権メンバー(各人の公式ホームページなどの写真を宮崎信行コラージュ)

 菅直人内閣として、またねじれ国会として初めての予算編成・審議となった、平成22年度(2010年度)の(第1次)補正予算が成立しました。

 まさに「夢と希望の補正」です。菅政権としては初めての予算編成・成立。7月からの新しいねじれでの予算成立も初めてで、通常国会へ薄日が差しました。

 さあ、いよいよ、菅・民主党の巻き返しが始まりました!

 空元気などと言わないでください。東北新幹線の新青森延伸をPRする、青森県の三村申吾知事のように、空元気じゃない、本物の元気さが日本を地域を救います!
 参院本会議での討論(反対)で、自民党の猪口邦子さんは増額補正分の税収2兆2000億円の上ブレについて「根拠のない楽天主義だ」と批判しまいたが、楽天主義でいいじゃないですか。楽天主義で精神力の強い菅直人の突破力にかけましょう。でなければ、何か代案がありますか?

 わが国の景気はリーマン・ショック後の金融不安からの住宅新設の減少や、円高による貿易黒字の儲けの減少、そして、公的固定資本形成の伸び悩みにより、消費者心理が冷え込んでいました。しかし、この補正から夢と希望に燃えて、日本の新しい歩みが始まるでしょう。始まるに決まっています。

 補正成立に前後して、元気さの胎動が11月26日付の新聞各紙にみられました。

 農林水産副大臣の篠原孝さんが考案した農業者戸別所得補償(直接支払い)の振り込みが始まり、農家の方はお楽しみ、お元気になっておられるようです。制度スタートを見通した集荷業者の買い叩きと猛暑によるイネの傷みで、米価が下落していたようですが、日経新聞26面(商品面)によると、卸業者同士の取引価格は下げ止まりました。日経によると、11月上旬の卸問屋のあいだでの取引は「宮城県産ひとめぼれ」は下げ止まり、「福島県産コシヒカリ」にいたっては、「やや上昇した」とのこと。いずれにしろ、生産価格との差は補償されます。

 2010年はまさに「コメ再生元年」。三洋電機が世界で初めて発売した米粒からパンがつくれる機械、その名も「GOPAN(ゴパン)」に予約が殺到し、年間生産予定の5万8000台を超えたもようです。三洋電機は、12月から予約は控えるということですから、「GOPAN」に興味がおありの方は、11月30日までの残り4日間に、値段とかあんまり考えずに「エイヤー!」とご予約なさればいかがでしょうか。日本人はやはり米です。今月末に予約したら、来年3月ごろにお手もとに届くようですよ。

(三洋電機「GOPAN」についてのニュースリリースから引用はじめ)

ライスブレッドクッカー「GOPAN」のご注文受付け一時見合わせに関するお知らせとお詫びについて|ニュースリリース|三洋電機

ライスブレッドクッカー「GOPAN」のご注文受付け
一時見合わせに関するお知らせとお詫びについて 三洋電機株式会社は、11月11日に発売を開始したライスブレッドクッカー「GOPAN」について、12月1日以降、ご注文の受付けを一時見合わさせて頂くことにしました。
 現在、予定していた数量を大幅に上回る引き合いを頂き、生産が追いつかない状況です。今後、増産体制も視野に入れ対応してまいります。ご迷惑をお掛けいたしますこと、深くお詫び申し上げます。

◆ ご注文受付け一時見合わせの理由 7月13日の「GOPAN」発売の記者発表以降、多くのお客様からご支持の声を頂いております。それに伴い、ご販売店からのご発注を多数頂き、数量を確保するために当初の発売予定を1ヶ月程度遅らせる措置をとりました。しかしながら、発売1ヶ月に満たない現在、既に2011年3月までの販売累計計画を越える受注を頂いており、生産が追いつかず、お客様からのご注文の受付けを一時見合わせることといたしました。これから更なる生産体制の強化を行ってまいります。
 なお、現在店頭にてご注文をお受けしているお客様への対応を最優先にし、2011年3月頃を目処に商品の引渡しを順次進めてまいります。
◆ ご注文受付け再開予定時期 ご注文の受付け再開時期は、2011年4月頃を予定しております。

(引用終わり)

 やはり日本人はお米ですよね~。篠原農政ここにあり。篠原さんは長野市の北隣の中野市のリンゴ農家の長男です。リンゴ農家では長男が後を継ぐことになっていますが、篠原孝さんは京都大学を経て、東京の農林省に入り、挙げ句の果てには、花の都・パリにある経済協力機構にお役人として派遣されました。海なし県の長野では、「ちょっとパリ(巴里)に行ってくる」というと、散髪に行くことを意味するとされていますが、篠原さんはパリで「農業者戸別所得補償制度(直接支払い)」を知りました。とはいえ、長男なのにリンゴの手入れはどうしたのか、とんでもない人だ、と思っていたら、篠原副大臣は1歳年下の次男がおられるんだそうです。おそらく京都大学に進学する前に、兄弟間での無言の了解があったのでしょう。篠原さんは戸別所得補償という、日本の将来に立派なリンゴの木を残そうとし、実家のリンゴは弟さんが立派に残しているとのこと。直接支払いは、もちろん米だけに留まりません、品目は増えていきます。まずは大豆ですよね。そして、私も含めて消費者は安くお米を手に入れることができるので、可処分所得が増えます。その半分を税金として国に預けて、そのお金で来年の所得補償をして日本の農業をドンドン再生する。そうすれば、TPPにも耐えられ、工業品がしっかり出稼ぎする豊かな日本が甦ります。2010年の日本人は成年男子で1俵すなわち60㎏(5㎏の袋×12)のお米を食べています。ところが、江戸時代は、1人2・5俵のお米を食べていたんだそうです。なんだ~、江戸時代の方が豊かだったのか!!! 2010年日本農業に日はまた昇り、APECが開かれた横浜から第二の開国が始まりました。

 
[写真]篠原孝・農林水産副大臣

 とはいえ、この補正審議で、自民党には驚きました。自民党は「米価下落への対応として農業基盤整備強化」という名目(猫の目)で、3500億円を計上するよう提案していたのです。これはおかしな話で、戸別所得補償が機能すれば、こんなものは要りません。昔の米価審議会のように、「金をやるから票をくれ」という自民党農政のやり口です。もう“猫の目農政”に農家の方はだまされてはいけません。頼みますよ、私たち消費者も困りますから。所得補償のしくみが難しくてよく分からなければ、農林水産副大臣、篠原孝を信じてください。菅総理も篠原さんを信じていると、言われています。

 家電エコポイントも12月1日から半減になるということで、薄型テレビが2~6倍の売れ行き出そうです。また、子ども手当の所得制限は見送られることが確定的になっています。

 総務省統計局が26日発表した「消費者物価指数(全国:平成22年10月分)」では、総合指数は100・2(2005年=100)で、前月比0・4%の上昇、前年同月比でも0・2%の上昇となりました。生鮮食品を除く総合指数は99・5で、前月比0・4%の上昇、前年同月比では0・6%の下落となりました。少しずつですが、デフレ脱却の足音が聞こえてきた気がします。きょうの参・予算委の締めくくり質疑では、自民党の礒崎陽介さん(大分選挙区、自治省出身)が、参考人の日本銀行総裁の白川方明さんに対して、「「“潤沢”でも足りないくらい、“過剰”なくらいの流動性が今の日本に必要だ」との頼もしい発言もありました。

 ◇

 11月26日付聖教新聞の10面に「父子家庭4万世帯申請 児童扶養手当の期限迫る 厚労省」という記事が載っていました。児童扶養手当の支給対象を母子家庭から父子家庭にも広げたもので、これは政権交代後に、厚労相の長妻昭さん、政務官の山井和則さんがスピーディーに処理した案件だったと、私は記憶しています。この記事、「4万世帯が申請」ということで良かったじゃないかと思ったらそうではなく、第1回目となることし8月~11月の4ヶ月分をもらうには、11月末までに申請しないと受け取れないそうです。それなのに、10月末現在で予想の半数以下の4万世帯しか申請していないとのこと。もらえるものはもらっておけばいいのに。来週の火曜日がシメキリということで、周知不足か、パパさんに自由な時間が不足しているのか。

 幸せは歩いてこない。だから歩いていくんです。

 民主党はこれからどうするか。精神力の強い菅直人の下に、前に進む、少しナナメでもいいけど、前に進む。予算編成と地方分権(一括交付金と出先機関の統廃合)と防衛計画の大綱、税制改正大綱は攻めて攻めて攻めまくる。怒濤の活動を展開する。進んで進んで進みまくる。私もだんだん言うことが抽象的になってきて、万年下位のプロ野球チームの監督がインタビューで訳の分からないことを言っていた心境がようやく分かってきた気がしますが、そんなことはありません。とりあえず補正予算が通って、見晴らし良好。山にのぼって設計図を書き直しましょう。

 さあいよいよ、巻き返しです。勝って勝って勝ちまくり。前をのみ見すえて歩く。さあ、目標はこうです。自信を持って、

みんなの心を一つに合わせて、統一地方選挙で自民党を倒しましょう!

[参考]2010年11月26日(金)の参院本会議で採決された議題は次の通り。

北朝鮮の韓国・大延坪島砲撃に関する決議案
平成二十二年度一般会計補正予算(第1号)(閣予第1号)
平成二十二年度特別会計補正予算(特第1号)(閣予第2号)
平成二十二年度政府関係機関補正予算(機第1号)(閣予第3号)
農林漁業者等による農林漁業の六次産業化の促進に関する法律案(第174回国会閣法第50号)
一般職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律案(閣法第15号)
特別職の職員の給与に関する法律等の一部を改正する法律案(閣法第16号)
国家公務員の育児休業等に関する法律等の一部を改正する法律案(閣法第17号)
地方交付税法等の一部を改正する法律案(閣法第13号)
放送法等の一部を改正する法律案(閣法第7号)
高度テレビジョン放送施設整備促進臨時措置法の一部を改正する法律案(閣法第6号)
防衛省の職員の給与等に関する法律等の一部を改正する法律案(閣法第20号)
裁判官の報酬等に関する法律等の一部を改正する法律案(閣法第18号)
検察官の俸給等に関する法律等の一部を改正する法律案(閣法第19号)
裁判所法の一部を改正する法律案(衆第13号)
国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案(衆第8号)
国会議員の秘書の給与等に関する法律等の一部を改正する法律案(衆第9号)
国会職員の育児休業等に関する法律の一部を改正する法律案(衆第10号)
国会職員法の一部を改正する法律案(衆第11号)
平成二十二年度一般会計補正予算(第1号)外二件両院協議会の協議委員の選挙
平成二十二年度一般会計補正予算(第1号)外二件両院協議会参議院協議委員議長報告
国務大臣仙谷由人君問責決議案
国土交通大臣馬淵澄夫君問責決議案

asahi.com(朝日新聞社):仙谷氏・馬淵氏の問責可決 続投なら国会空転も - 政治

 4.8兆円規模の経済対策を盛り込んだ今年度補正予算が26日成立した。参院本会議では野党の反対多数で否決されたが、憲法上の規定で衆院の議決が優先され、両院協議会を経て成立が確定した。一方、自民党は仙谷由人官房長官、馬淵澄夫国土交通相の問責決議案を参院に提出。同日深夜に仙谷氏、27日未明に馬淵氏の問責が参院本会議で可決された。菅内閣の要である仙谷氏の進退が今後の焦点だ。

 参院本会議での補正予算の採決では民主、国民新、社民、新党改革の各党が賛成。自民、公明、みんな、共産、たちあがれ日本が反対した。

 菅内閣は今後、来年度予算編成を本格化させる。ただ野党は仙谷、馬淵両氏がかかわる衆参両院での本会議や委員会の開催を認めず、12月3日までの今国会は空転する。野党は仙谷氏らが更迭されなければ、年明けの通常国会でも審議に応じない構えだ。

 これに対し、首相は26日の参院予算委員会で仙谷氏の更迭について「全く考えていない」と明言。その後、官邸で民主党の岡田克也幹事長と今後の対応を協議し、同日夜には「帰趨(きすう)を見定めたい」と述べるにとどめた。仙谷氏は問責を受けて国会内で記者団に感想を聞かれたが、「ノーコメント」とだけ語った。来年の通常国会をにらみ、仙谷氏の進退を巡る攻防が激しくなりそうだ。

 自民党は補正採決後、仙谷、馬淵両氏の問責決議案を提出。仙谷氏はみんなの党と共同提案となった。ともに尖閣事件への対応を理由に挙げ、仙谷氏は「傲岸不遜(ごうがんふそん)な発言、失策の数々は与野党を問わず、批判が集中している」、馬淵氏は「事件処理に関する対応や海上保安体制について多くの国民に不満と不安を生じさせた」とした。

 問責決議には法的拘束力はないが、野党は今後、両氏が答弁に立つ内閣、法務、国土交通の衆参各委員会や、全閣僚が出席する衆参本会議の開催を認めない方針。29日に参院本会議で予定されていた昨年度決算の報告・質疑は見送られそうだ。

 党首討論の開催や国会同意人事の採決に特例として応じるかは野党内で協議する。公明党がこだわりをみせる美術品補償法案は、両氏が関係しない参院文教科学委員会で審議が予定され、会期内に成立する可能性がある。北朝鮮の砲撃事件への非難決議も26日の衆参両院の本会議で全会一致で採択された。


「文句があるなら署名でなくて直接言え」岡田克也幹事長が民主党ガバナンスで苦言

2010年11月25日 21時08分25秒 | 岡田克也、旅の途中
[画像]政治改革実現のために党本部6階の総務会室前で暴れる1年生議員時代の岡田克也さん(日テレ映像からお借りしました)

 民主党幹事長の岡田克也さんは25日の記者会見で、「企業団体献金の全面禁止に向けて」と題した署名活動をした衆参議員が幹事長室を訪れて申し入れたことについて、「民主党は開かれた党なので、幹事長に意見があるのなら、どんどん言ってきていただければいい」として、「この党には昔からこういうところがあるんですね」として、党内のガバナンスにおいては、署名運動でなく、直接幹事長に文句を言ってくれ、との苦言を呈しました。 実はこの件に関しては、地元で叱られた1年生で、とくだん、「幹事長補佐」の肩書きを持っていない人が、岡田幹事長に直談判し、話し合い、お互いが納得しています。

 きょう国会内幹事長室を訪れた署名メンバーは、「企業団体献金の全面禁止に向けて」と題した呼びかけ文に応じた人です。衆院議員15人、参院議員4人が呼びかけ人となっており、この中にはなぜか岡田さんと同期(第39回衆院選初当選)の参院議員、増子輝彦さんから1年生議員まで幅広く名を連ねています。呼びかけ文では、民主党は長年、企業・団体献金の廃止を選挙公約やマニフェストに盛り込んできたとしながらも、「我々は民主党所属の国会議員である前に、一政治家として企業団体献金のあり方に対しては断固方針を崩さない」という、イマイチ要領を得ない内容となっています。一部では、代表選も解散もおそらく2年以上ないという凪の状態で、臨時国会と来年度予算編成でまとまらなければいけない時期なのに、党内政局を仕掛けているのではないか、という疑心暗鬼が生まれ、党内ガバナンスの不安定要素につながりかねない、との指摘が一部に出ていました。

 そこで、岡田さんは国会内幹事長室に申し入れに来た才能あふれる仲間たちに次のペーパーを見せて、懇切ていねいに説明したうえで要望を聞いた、とのことです。
 
[画像]岡田克也幹事長が説明のために用意した「企業団体献金に関する民主党のこれまでの対応について」
↓下の民主党ホームページから取り出すことが出来ます(PDFファイルです)。 
http://www.dpj.or.jp/news/files/kigyodantaikenkintaiou1125.pdf

 この件に関しては、新聞の社説でも明らかに誤解があり、岡田さんの弟が政治部長を務める東京新聞(中日新聞)の1面コラム「筆洗」でも誤解に基づき論を進めており残念でした。そして民主党議員内にも誤解を生じることになってしまいました。なぜ、岡田さんが強く抗議しなかったのか、私としても釈然としないところがあります。

 岡田幹事長になってから、「現金のやりとりを止めた」「特定の個人への組織対策費を止めた」とクリーンでオープンな民主党を目に見える形で推進している岡田さんですから、おそらくこの件は「なんじゃろな?」と思っている方が多いでしょう。

 「真意が間違って伝わっていないことが不本意だ」と繰り返す岡田さん。私は「1月は小沢一郎幹事長が陸山会の強制捜査を受けたので、政治とカネへの批判を交わすために、党本部(国民改革協議会)の献金をやめた(保留した)のではないか?」との問いましたが、小沢さんを政治の父と仰ぐ岡田さんは「仮定の質問にはお答えできません」と答えました。岡田さんのような人間になりたいと僕は感じました。まあ、なれないけどね(^^;) 少しでも近づければ。

時事ドットコム:企業献金再開に反対=142人署名、岡田氏に要請-民主

 民主党の中野譲、城井崇両衆院議員ら若手約20人は25日、国会内で岡田克也幹事長と会い、自粛していた企業・団体献金の受け入れ再開に反対し、全面禁止に向けて早期の取り組みを求めるとした要請書を提出した。
 要請書には衆参議員142人が署名。岡田氏が主導して決めた企業・団体献金の一部再開について「大変遺憾であり、マニフェスト(政権公約)で全面禁止を掲げたわが党に対する国民の期待とは相反するものだ」と批判している。
 これに対し、岡田氏は企業・団体献金への対応の経緯をまとめた文書を渡し、受け入れ再開に理解を求めた。この後の記者会見では、署名による要請について「あまりいいやり方ではない。開かれた党なので、幹事長に意見があるならどんどん言ってきてもらえばいい」と不快感を示した。 
 

公明党が推す「展覧会美術品補償法案」が衆・文科委通過 問責国会で成立は微妙か?

2010年11月25日 08時04分39秒 | 第176臨時国会(2010年10月)熟議
[画像]展覧会美術品損害補償法案の修正可決を宣言する衆・文科委の田中眞紀子委員長

 おはようございます。きょうは一段と底冷えがしますねえ。

 
 [写真]前庭の紅葉が秋空に映える国会議事堂、2010年11月24日、宮崎信行撮影

 昨日は、秋の晴れ間の天高く、国会議事堂前庭が紅葉で色づいていました。前庭には47都道府県すべての樹木が植えられていますが、こちらの前庭で国会議員が天下に思いを馳せるということは、ほとんどないようです。慌ただしさから逃れるのも一つの才能だと、私は思うのですが。

【衆院文部科学委員会 2010年11月24日(水)】

 衆・文部科学委員会(田中眞紀子委員長)で、「展覧会美術品損害補償法案(176国会閣14)」が審議され、全会一致で修正可決しました。きょう(25日)午後1時からの衆・本会議で採決されるものと思います。ただし、参・文教科学委員会の委員長は自民党の二之湯智さんです。参・本会議はあす(26日金曜日)に、補正予算案の採決と両院協議会の諸手続などがあります。採決は早くて来週ですが、参・本会議を開けるのは12月1日(水)か、会期末の12月3日(金)だと思われます。ただし、自民党は、この本会議に、仙谷由人、馬淵澄夫両国務大臣の問責決議案を提出する姿勢を示しており、自民党が問責決議案を出した場合は、公明党が重点要望しているこの法案は廃案になる可能性があります。公明党を応援している創価学会は、東京富士美術館など広く大衆に開かれた美術館(展)を運営しています。

 この日の審議では、元文部科学副大臣の公明党衆院議員、池坊保子(いけのぼう・やすこ)さんが、「(この法案で)より質の高い展覧会が日本で開ける」「多くの国民が展覧会に行けるようになる」とメリットを説明しました。また、自身が文科副大臣のころ、おなじ公明党の参院議員だったバレリーナ経験がある浮島とも子さんから「外国から来た美術品の補償制度がないのはロシアと日本だけだ」と指摘されたとのエピソードを紹介していました。これを聞いて、私は文化大国・日本の底が抜けないためにも、今国会で絶対に成立させないといけない法案だと感じました。

 民主党の文科副大臣の笹木竜三さんは、「(この法案は)けっして国立だけでなく、公立・私立(の美術館)も含む法案で、そして大都市だけでなく地方も対象にできるようにしていきたい」と述べ、言外に東京富士美術館も対象にする、とのメッセージを送りました。笹木さんは元新進党衆院議員です。

 池坊さんは、政務三役時代から数えて、2年越しの法案だと振り返った上で、民主党1年生議員の方を見て、「閣法というのは、官僚が作るからどうしても現場を見ていない法案になりやすい」として、議員立法のススメを説きました。ぜひこういった公明党政務三役経験者の力を、日本を前に進める力にいかしていけないものかと感じました。

 

 

山口代表ら公明党3議員、わずか45分前の仁川(インチョン)脱出 北、休戦後初めて韓国国土を砲撃

2010年11月24日 07時48分20秒 | 第176臨時国会(2010年10月)熟議

[写真]公明党代表の山口那津男さん(党本部ホームページ)

  公明党代表の山口那津男さん、副代表の松あきらさんの両参院議員と、党国際局長の衆院議員、遠山清彦さんが2泊3日の韓国出張を終えて、きのう(23日)帰国しました。

 山口さんらを乗せた飛行機が韓国・仁川(インチョン)空港を離陸したのが、23日午後1時45分で、そのおよそ45分後の午後2時半から北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が、大延坪島(テヨンピョンド)を砲撃し、朝鮮戦争休戦後、初めて韓国の陸地を攻撃しました。

 これについて遠山さんはツイッターで、次のように生々しく状況をつぶやきました。時間の古い順→新しい順に並べました。

[遠山議員のツイッターから引用]

今から、韓国大統領府に行きます!青瓦台、まさしく青い瓦の建物です。 9:27 PM Nov 21st via TwitBird

昨日は本当に忙しかった。朝から夕方まで、会談とマスコミ対応の繰り返し。李大統領は、しかし、本当に気さくで真面目な方で、好感が持てました。山口代表と中身の濃い意見交換をされてました。 about 14 hours ago via TwitBird

視察を終え、インチョン空港にまっしぐら。もうすぐ、帰国。毎日、天気良し、だった。外務省、防衛省の協力などなも、心から感謝! about 14 hours ago via TwitBird

今日は、朝から北朝鮮との軍事境界線地帯を視察。目の前に、ドーンと北朝鮮の街が見える展望台と、北朝鮮が秘かに掘削した地下トンネル内を見学した。非常に、驚いた。百聞は一見にしかず。ちなみに、民間人も参加できるツアーもある。 about 14 hours ago via TwitBird

山口代表と無事韓国から帰国しました。到着後、すぐに北朝鮮砲撃事件を聞き、驚いた。山口代表は、すぐにマスコミ取材。まさに、今日の昼前に軍事境界線にいて、北朝鮮側を見ていたので、偶然とは言え、衝撃を受けてます。 about 9 hours ago via TwitBird

インチョン空港からの出発が、13時45分だったのが、幸いした。もし、一時間後だったら、飛べなかったかもしれない。 about 9 hours ago via TwitBird

下記の共同通信によると、被害は大きい。しかし、既に応戦している。拡大には、韓国政府は慎重ではないか。「韓国軍兵士の死傷者18人 【ソウル共同】韓国軍合同参謀本部は23日、韓国軍兵士の死傷者は計18人で、2人が死亡、重傷が6人、軽傷が10人だと発表した。」

急に体調不良になったので、薬のんで、寝ます。こんな早い時間は、かなり久しぶりだ。
about 5 hours ago via TwitBird .

[遠山議員のツイッターから引用おわり]

 というわけで、先日の衆・予算委でヤジを怒鳴り返した遠山議員も、帰国して、急に体調不良になって、寝ます、ということですので、衝撃は大きかったようです。夏はソウルの方が東京より暑いですが、冬は逆にソウルの方が寒くなります。もうこの時期は、ソウルの方が寒くなっている時期だと思いますので、気温の変化もあったのでしょう。

 山口さんらの出発が13時45分、北朝鮮の砲撃開始が14時半ですから、たしかに1時間遅かったら韓国に足止めになったと思います。報道によると、大延坪島は軍直轄地ですが、行政区域上は仁川広域市(日本の政令指定都市に相当)だそうで、仁川市長は情報が集まらないと言うことで、逆に午後9時に島に乗り込んだようです。山口さんらが足止めになったら、山口さんのケータイ番号を知っている民主党幹部がいるので、そこで情報のやりとりができますが、とはいえ、日本の国会議員といえども、慣れない外国のホテルで足止めになっても入ってくる情報は、外交・軍ルートにはとうてい及ばないので、ギリギリ脱出できた悪運を喜ぶべきでしょう。

 とくに山口さんは出身地の茨城県議会議員選挙の投開票を来月に、遠山さんは担当の沖縄県知事選挙のさいちゅう、松さんも統一地方選の「みんなの党ブーム」が予想される神奈川県と、チーム3000の公明党にとっては、地方議員団との関係上、3議員はみな、大事な役回りにあります。そして、山口、松両参院議員は、補正予算案の採決という、年内の参議院で最も重要な局面を迎えています。

 山口さんは、党首の衆院選落選という悪運で、代表になり、今回も砲撃の45分前に仁川脱出という悪運に恵まれました。悪運というのは大事です。できれば、補正の早期採決だけでなく、参院では賛成票を投じてほしいものですが、まずはよかった、ということでしょう。

asahi.com(朝日新聞社):「戦争になるかも」韓国全土に衝撃 仁川市長が島へ急行 - 北朝鮮関連

 【ソウル=稲田清英、箱田哲也】韓国の一般住民が暮らす島を北朝鮮軍が砲撃――。朝鮮戦争休戦後の南北関係史でも前例のない、大延坪島(テヨンピョンド)攻撃は23日、韓国全土に衝撃とともに伝わった。午後のテレビ番組は関連報道一色になった。市民はこれまでになく、強く「戦争」を意識した。

 ソウル北方の韓国・坡州(パジュ)市にある烏頭山(オドゥサン)統一展望台。臨津江の対岸にある北朝鮮の村の様子を双眼鏡越しに見られる人気のスポットだ。だが23日は、通常は午後4時半までの観覧が3時過ぎに打ち切られた。残っていた観光客は、職員の指示ですぐに展望台を離れた。

 「とにかく驚いた」。展望台職員は23日夕、朝日新聞の電話取材に語った。1995年から働いているが「観覧を途中で制限するような事態は今回が初めて」という。

 韓国の主要テレビ各局は、特別番組一色になった。

 韓国KBSが入手した島の監視映像は、着弾の瞬間の強い地震のような揺れと、集落から次々と上がる炎と黒煙をとらえた。

 「頭の上を『シュン』という音が通り過ぎた。何か真っ黒いものだった。集落の方におりてみたら、めちゃくちゃになっていた」。同放送局の電話取材に、島の女性は着弾の様子を語った。別の住民は「何軒か民家から火の手があがっているし、軍部隊でも火災が起きているし、大変なことになった」と、島の惨状をまくしたてた。

 島内に残った住民は23日夜、防空壕(ごう)などの避難所で一夜を過ごした。島は軍統制下にあるため、同島を行政上管轄する仁川市も具体的な住民状況がつかめないとして、宋永吉市長が同日午後9時すぎの船で現場に向かった。同市の担当者によると、避難している人数や被害状況は把握できていない状況という。

 ソウル市内では、緊迫した現場の様子を伝えるソウル駅など街中のテレビの前に多くの市民が集まった。有力紙の東亜日報は号外を発行。市内の会社員(37)は「今までテポドン(北朝鮮の弾道ミサイル)が飛んでも海上で銃撃戦があっても驚かなかったが、今回は深刻。本当に戦争になるかもしれない」と話した。

 市内の大学教員も「ソウルからそう遠くない場所でこんなことが起こるなんて、今回は戦争の危険すら感じる」。北朝鮮は過去に核実験もしたが、実際に陸地に砲弾が落ちたことへの韓国市民の危機感は別次元のようだ。北朝鮮側は、こうした心理的効果も狙ったものとみられる。

 一方、「生活はいつもと変わらない」と冷静に受け止める会社員もいた。

 予算委員会で与野党の論戦が続いていた国会も、砲撃の一報が入ると、ともに緊急の対策会議を開くなど情勢分析と対応策の検討に追われた。


「4定に間に合わせる」公明党代表、補正早期採決を確約

2010年11月23日 10時22分04秒 | 第176臨時国会(2010年10月)熟議
[画像]公明党代表の山口那津男さんと韓国大統領の李明博さん(NHKホームページから)

 大統領との会談のため、韓国を訪れた公明党代表の山口那津男さんは、22日夜、各報道機関の特派記者との内政懇談会に臨み、補正予算案と地方交付税改正案など予算関連法案について「自治体の12月議会に間に合うように11月中に成立させるのが望ましい」として、自治体の平成22年第4定例会で補正を消化できるようにすることを確約しました。公明党は補正予算案の採決では反対に回る見通しですが、早期採決が必要との認識を示したものです。

 山口那津男さんは昨年9月の代表就任後の初外遊として、韓国青瓦台(大統領宮殿)で、李明博大統領(大阪府大阪市生野区生まれ)と会談しました。山口さんは冷戦崩壊後の第39回衆院選初当選のいわゆる岡田世代で、民主党の岡田克也さん、鉢呂吉雄さん、柳田稔さんや自民党の石原伸晃幹事長らと同期当選です。また年齢は大幅に違いますが、東大法学部の先輩である谷垣禎一・自民党総裁と司法修習生同期です。

 公明党は東京都など多くの自治体で与党として責任ある地方自治を遂行しています。

公明党:「補正予算、月内成立を」山口代表 - 毎日jp(毎日新聞)

 韓国訪問中の公明党の山口那津男代表は22日夜、補正予算案と地方交付税法改正案など関連法案について「地方自治体の12月議会に間に合うように11月中に成立させるのが望ましい。予算案を人質にして問責を出すのはいかがなものか」と述べ、予算案成立を優先すべきだとの考えを示した。(共同)

「民主党政権がいつまでも長く続くわけではないんです」北澤防衛相、政権交代ある政治の文民統制を語る

2010年11月22日 09時51分36秒 | その他
[写真]北澤俊美・防衛大臣(首相官邸公式ホームページ)

【参・予算委員会集中審議 2010年11月17日(水)集中審議】

 菅改造内閣の最年長閣僚となった北澤俊美・防衛大臣が政権交代ある政治、二大政党デモクラシーにおけるシビリアン・コントロール(文民統制)のあり方について語りました。

 北澤さんは、「私は自衛隊のあり方については、シビリアン・コントロールをきちんとしてですね、これが民主党政権がいつまでも長く続くわけではないんです。政治的な中立をどう担保するか、というのが極めて、私にとっては重大なことでありまして、そのことのために粛々とさせていたただく」と述べました。

 これはさきの航空自衛隊入間基地の航空祭で、「航友会」の荻野光男会長が「一刻も早く菅内閣をぶっ潰せ」「民主党内閣では国が持たない」などと発言したとされることから、自衛隊法61条や自衛隊法施行令87条にもとづき、「誤解をまねく行為がないように」「当面の暫定措置として協力団体の代表のあいさつの要旨を参考情報として内局に上げてほしい」という趣旨の通達を出したことを、自民党の衛藤晟一さんが問題視しました。

 北澤さんは「今日は全国へTV中継していますから、いい機会であると思います」として、

 「は国家と国民の生命と財産をしっかり守っていく、国土を守っていく、そういう団体が、これは一政党のため、一内閣のためではないんです。中立性をどう担保するかというのが極めて重要なことでありました、これがもし自民党内閣のときであっても自衛隊法に基づいてたぶん同じことをなさるんだと思います」と二大政党デモクラシーにおけるシビリアン・コントロールに関して、「北澤指針」というべき答弁を議事録に残しました。そのうえで、北澤さんは、今の民主党政権下で、「自民党をぶっ潰せ」という発言があったとしても、同じ通達を出しただろう、と答弁しました。

 ところが、衛藤さんは、この「自民党も同じことをやっただろう」という北澤答弁を、「自民党も同じことをやっただろ!」という喧嘩文句と勘違いし、「過去の自民党政権でそのような通達を出したことはない!」という的外れな主張をし、答弁の撤回と謝罪を求め出しました。衛藤さんは、衆院自民党時代に、厚労部会で安倍晋三さんのお友達(兄貴分)の武闘派議員として知られ、「武闘派」というのは自民党用語で、要するにお馬鹿ちゃんという意味ですが、衆院議席を失い、3年前の第21回参院選で安倍総裁枠の全国比例で参院に転じました。私は、北澤大臣が答弁の冒頭から、「自衛隊法61条では~」「自衛隊法施行令87条では~」と法令を引用しているので、衛藤さんに通じるのかなあと思っていましたが、案の定、聞き違いも含めて尻すぼみの質問になってしまいました。ただ、今次補正の参院での審議は、衛藤さんを切り込み隊長に、参院自民党はすさまじい猛攻撃をみせており、補正予算審議が難航して、今週を迎えました。

 その一方で、問題発言があった入間航空祭では、民主党小沢グループ・一新会(倶楽部)の松崎哲久衆院議員が駐車場で航空自衛官と小競り合いを起こしていたことが、明らかになっています。まさに国難です。
 [追記 2010年11月22日(月)午前9時50分]
 参・予算委では一般質疑(関係閣僚出席)が午前9時16分に開会し、自民党の佐藤正久さんの質問で、松崎哲久議員が「話を聞きたいから来てくれ」という口実で、11月4日、議員会館に入間基地の航空指令(空自制服組)を呼び出し、抗議していたことが分かりました。また入間航空祭の話だけでなく、“夏の納涼祭”の抗議もしていたようです。北澤俊美・防衛大臣は「後日知った」として、事実関係を認めました。また、防衛副大臣が松崎議員から聴取し、党に報告する(した?)民主党の“乞食”議員のふるまいは極めて残念です。[追記終わり]

 今週中に補正予算案の採決をめぐる衆参の両院協議会が開かれると思われますが、この両院協議会の議事録というのは、2009年1月から、北澤さんの指摘で初めて議事録が作成されるようになりました。これを振り返って、北澤さんは「これから政権交代ある政治になると、二院制によるねじれがまま(=度々)起きるだろう。ねじれ国会としての高い知見を持つべきだという考え方が両院から多く出た」と語ったうえで、りましたが、「政権交代ある政治になると、衆参ねじれがまま起きるだろう」という予想があっという間に的中してしまいました。

 国難のときこそ、防衛大臣の泰然自若が必要です。最年長閣僚、北澤俊美の男子の本懐を感じたところです。

航友会会長が「言論統制」と政権批判 民主党内からも撤回要求- MSN産経ニュース

 北沢俊美防衛相らの指示で自衛隊行事での民間人による政権批判を封じる防衛事務次官通達が出された問題で、通達のきっかけとなる発言をした自衛隊のOBなどで構成する民間団体「航友会」の荻野光男会長(88)が21日までに産経新聞のインタビューに応じた。

 荻野会長は通達を「民間人への言論統制で許せない」と批判。自民党政権時代にも首相の靖国神社参拝を求めるなど批判したが、「規制はなかった」と振り返り、「民主党政権を批判したから通達を出したと思う」との認識を示した。

 民主党政権で国の防衛がないがしろにされている現状に、「警鐘を鳴らしたかった」と強調。旧陸軍パイロットという戦争経験者として、「今の政治に求められているのは『国の守り』であると伝えていかなければ」とも語った。

 また、民主党の松崎哲久衆院議員が7月の航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)での納涼祭で、車の呼び寄せをめぐり空自隊員とトラブルになり、「腹を立てていた」と指摘。このトラブルが通達の一因になったとの見方も示した。
 一方、21日になり民主党内からも通達撤回を求める声が上がり始めた。ある民主党幹部は「ファシズムまがいの言論統制をした汚点として残すわけにはいかない」と述べた。自衛隊内でも「思想信条の自由を定めた憲法19条の精神に反する」(幹部)との批判がくすぶっており、防衛省は通達撤回の検討を余儀なくされそうだ。

 今月3日の入間基地での航空祭で、荻野会長は「菅(直人)政権をぶっつぶしましょう」と発言。これを受け、防衛省は10日付で通達を出し、自衛隊施設内での行事について、(1)政治的行為と誤解されることを行わないよう参加団体に要請(2)誤解を招く恐れがある場合は参加を控えさせる-などの対応策を指示した。