鉢呂吉雄さんが健在ぶりをアピールしました。
2013年8月25日付の星浩さんの「日曜に想う」に鉢呂さんが登場。北海道4区で再起を期して活動を始めている、と紹介されました。
鉢呂さんは「65歳だし、潮時かなとも思ったが、ここで民主党を消してしまうわけにはいかないからね」と語っています。
海江田万里代表は第47回衆院選総支部長について、「2016年1月現在で満70歳以下」という年齢制限を各県連に示しています。鉢呂さんは大丈夫ですが、大畠章宏幹事長は「党本部としてそういう選定基準を決めたということではなくて、今検討しているということです]と木曜日の記者会見で語っています。
鉢呂さんは1990年初当選の岡田世代。8期連続当選。来年、岡田さん、大畠さん、高木義明さんら民自大量14人が永年勤続表彰を受けます。鉢呂さんは党の事情による知事選出馬がありますでのいずれにしろ、岡田さんらとモーニング姿で本会議壇上に上ることはなかったのですが、落選してしまいました。
ガチンコ相撲の突破力で猪突猛進。2004年は選挙対策委員長として、民主党結党以来初の比例第1党を岡田克也代表とともに実現。翌年の通常国会では国会対策委員長として、年金制度の両院協議会を実現したうえ、郵政民営化法の参院でのハプニング否決に追い込みました。
民主党北海道連代表は2004年から政権交代まで異例の5年間担当。小沢グループのイメージが強い石川知裕さんですが、鉢呂さんが発掘し、当選させた人材です。そして2009年5月16日(土)の第12回民主党代表選では、国家国民のために「岡田克也首相」の推薦人に名を連ねる「正しい選択」をしましたが、「北海道から初の総理を」とうたった鳩山由紀夫陣営や社会党系から「裏切り者」との誤った批判を浴びました。
岡田克也さんは昨年12月25日(火)の副総理卒業会見で「むしろ最初の鳩山内閣で私を目立つ形で応援した人は、ほとんど役職につけないという事態でしたので、例えば玄葉さんとか安住さんとか鉢呂さんとか、鉢呂さんなんかは全く何もなかったですから、逆に干された感じ、結果的には、意図的かどうかは別にして、ほとんど役職につけないような状態でした」と述べ、「私は広く人事権を持つ機会というのはなかったのですね」「私を応援していただいた方々に対して、特に報いるとか、そういうことは考えてみれば、あまりしてこなかったし、そういう立場(内閣総理大臣)にもならなかったなというふうに思っています」と反省しました。
星さんは、鉢呂さんと対比させる格好で、小選挙区で勝った岸本周平さんを登場。「住宅地図の一軒一軒を塗りつぶして訪ね歩いた」との体験を紹介しました。これは当然で、8月末で任期切れとなった暫定総支部長も全員が地域で同じようにやっているでしょう。仮に日常個別訪問をやっていない総支部長など屑ですから、県連は一人たりとも本部に第47回衆院選総支部長として推薦すべきでありません。常任幹事会決定までの生活費は自分で何とかしろとしか言いようがありません。現職のとき顔が上を向いていた報いです。
鉢呂さんは、選挙後のあいさつ回りで、「民主党の内輪もめにはうんざりだ」と言われましたが、話を聞いていくと、「民主党の社会保障や地方分権は良い。あの政策をもっと伸ばしてほしかった」と聞いたそうです。
鉢呂さんは「民主党が目指す方向は間違っていない。きちんと説明して実行する力が弱かった。足元の力をつけるしかない」として、2015年4月の第18回統一自治体選挙での組織拡大をめざしているそうです。
頼もしい限り。
第47回総選挙で確実に小選挙区で国政復帰してもらわないと困りますが、連合の古賀伸明会長や山口北大教授は第48回総選挙での民主党の政権復帰をめざしています。そうなると、鉢呂さんは72歳ぐらいですから、法相や、あるいはクリーンな人なので、農相なども十分任せられるでしょう。
ところで、星さんの記事で、「鉢呂吉雄元経済産業相」という肩書になっていますが、これやめません?(笑)。鉢呂吉雄さんでいいのではないでしょうか。
そういう立場にならなかった岡田さんもやがてはそういう立場になって、鉢呂さんにしっかり完全燃焼していただきましょう。
二大政党バカ一代。岡田民主党の可能性への挑戦は、いま始まったばかりです。
がんばれ、鉢呂!負けるな鉢呂!
[岡田副総理記者会見から引用はじめ]
(記者)
フリーランスで宮崎です。これはお答えいただかなくてもいいのですが、3年半前の代表選に岡田さんが出馬されたときに、当時野党でしたが、マスコミオープンで48人ぐらいの衆参議員が出陣式や残念会のほうに出席されたと思います。
そのときに、当時野党の岡田候補はこういうふうにおっしゃったと思います。このことを一つの励みとして民主党は強くなる。御支援していただいたここにいらっしゃる議員の皆さんの御厚情には、これから恩返ししていく。そのためには、まず政権交代だとおっしゃったかと思います。
私はこれを聞いたときに思ったのは、政権獲得後の具体的には政務三役ですとか、そういったことも含めた恩返しなのかなというふうに、私はそのとき感じました。この48人のうち、この3年3か月に政務三役になれなかった方は5人いらっしゃいまして、そのうち4人は参議院1期生だった方です。もう1人は土肥隆一さんです。
このときの恩返しというのは、そういった論功行賞といいますか、そういう意味だったのか。また、それが結果3年3か月、実際党を運営していく中で、ちょっとこの代表選での内輪での行き過ぎた争いにも若干つながったようにも思いますけれども、その辺今振り返って、3年半前のこの御恩返し発言というのは、どういう意味だったのでしょうか。
(岡田副総理)
私は広く人事権を持つ機会というのはなかったのですね。外務大臣のときは、自分の副大臣2人、政務官3人の人事、あと幹事長のときですね。幹事長のときには、基本的に副大臣、政務官、それから党の役職、そこは私が事実上決めさせていただきましたが、あのときに考えたのは、小沢(一郎)さんに近いと言われている人たちをまず役職につけるということで、かなりの人がそれで役職につきました。そういう意味では、私を応援してくれたということとはちょっと違う判断で人事を行ったということであります。
私を応援していただいた方々に対して、特に報いるとか、そういうことは考えてみれば、あまりしてこなかったし、そういう立場にもならなかったなというふうに思っています。むしろ最初の鳩山内閣で私を目立つ形で応援した人は、ほとんど役職につけないという事態でしたので、例えば玄葉さんとか安住さんとか鉢呂さんとか、鉢呂さんなんかは全く何もなかったですから、逆に干された感じ、結果的には、意図的かどうかは別にして、ほとんど役職につけないような状態でした。
私は自分が外務大臣を受けた後で、そういうことに気がついて、ちょっと非常に申しわけない思いでした。そういう意味では、もう少し気を配るべきだったかもしれません。ただ、その後彼らも菅政権、あるいは野田政権の中で非常に重要な役割を果たしてくれたというふうには思っています。
[引用おわり]
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