[写真]厚生労働大臣室を訪れ、田村憲久大臣に手交する、玉木雄一郎国民民主党代表と高井崇志衆議院議員、きょう2021年9月2日、宮崎信行撮影。
第49回衆院選後で仮に自民党が過半数を失った場合の、連携に注目が集まる「ゆ党」の玉木雄一郎国民民主党代表。きょうは融通無碍、自由気ままに永田町・霞が関を漫遊しました。
玉木さんは、会派をともにする同期当選の高井崇志さんをともない、厚生労働省内大臣室へ。野党党首の大臣室訪問は異例。
「総合支援資金及び生活困窮者自立支援金に関する要望」(きょう付け、A4判3ページ)と「デルタ株に打ち克ち経済を回復させる新コロナ3策」(先月24日付、3ページ)を手交しました。
玉木さんは厚労省から議員会館に戻って、毎週木曜日が定例の記者会見。
[写真]定例記者会見にのぞむ玉木雄一郎代表。
玉木さん側の説明では、「田村大臣は、総合支援支援資金が6ヶ月から9ヶ月になったのは、衆議院厚生労働委員会での高井委員のしつこい提案によるものだ」と明確に語りました。そして「今後、3ヶ月分の60万円拡充するのは、財務省がかたくて、財務省がモラルハザードだと言っているので、国民民主党からも財務省に提案してほしい」という趣旨の発言があったようです。玉木代表は伊藤孝恵(伊藤たかえ)副代表と官房長官も訪ねました。
岡山1区では自民現職の逢沢一郎さん、立憲新人の原田謙介さん、共産新人の余江雪央さんが準備し、無所属で高井さんも出ると思われますが明言せず。国民民主党は比例中国に元職の単独公認を決めています。
玉木さんは、「会派は同じとはいえ、我が党所属の議員では無いが、一緒にやってきたので、仮に出馬するならば(公認はしないが)なんらかのサポートをしたい」と話しました。
その一方、自民党が総裁選をめぐり混乱していることについて「選挙目的ですよね」と切り捨てました。玉木さんは、菅総理総裁が総裁選告示前の来週月曜日に党人事をすることについて「コロナが最優先ならば国会を開いてもらいたい。この1、2週間、感染拡大対策はヤマだ、と思う。報道では(河野太郎)ワクチン担当大臣が別のところ(自民党幹事長)に行くこともある。それで対策ができるのか」と激しく批判しました。
静岡補選の候補者はもともと国民民主党系だとしました。
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●筆者、23年ぶりに厚生労働省庁舎に入ると大臣室から東京新聞社丸見え
上の写真の通り、宮崎個人は23年ぶりに厚生労働省内に入りました。面影はなかったのですが、大臣室からは東京新聞社が見えました。望月衣塑子記者でおなじみの東京新聞記者が双眼鏡で厚労省をのぞいても中は見えないでしょうが、明かりがついているかついていないかは確認できる位置関係ではないかと推測されます。
東玄関から入ったのですが、前日までに党から私の名前を登録してもらったのですが、大臣室だと言ってもよく通じず、国会議員との同行は逆側の議事堂側入り口から同行して入ってほしいとのこと。それだと頭撮りのカメラの準備ができないので、再び連絡してもらいました。受付・警備スタッフに省正職員いないようです。大臣室があるフロアに行って、大臣室の警備の人と話していたら広報室職員が来て誘導してくれました。エレベーターでは、職員が来庁者がいない前提で駆け込んできて、部外者の存在に驚いた風情も。例えば、保育園理事長が人事異動直後に課長に会いに行ったら意外と会ってくれて情報を伝えたと聞いたことがありますが、コロナ渦もあり、来庁者を入れないことで、仕事量と情報が少ない省なのかもしれません。
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