【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

◎やる気あるのか? 政府、のうのうと2月28日になって平成25年度本予算(案)提出 平成2番目の遅さ

2013年02月28日 18時40分41秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

[画像]平成25年度本予算(案)を提出し、施政方針演説する安倍首相、2013年2月28日(火)、参議院インターネット審議中継から。

 政府は2013年2月28日(木)、平成25年度本予算(当初予算)案を提出し、政府4演説(安倍首相の施政方針演説、岸田外相の外交演説、麻生財務相の財政演説、甘利経財相の経済演説)を行いました。

 総予算3案(一般会計、特別会計、政府関係機関予算)は次のホームページから見ることができます。

 http://www.bb.mof.go.jp/hdocs/bxss010bh25.html

一般会計予算はhttp://www.bb.mof.go.jp/server/2013/pdfhdocs/201311001Main.html
特別会計予算はhttp://www.bb.mof.go.jp/server/2013/pdfhdocs/201312001Main.html
政府関係機関はhttp://www.bb.mof.go.jp/server/2013/pdfhdocs/201313001Main.html

 平成25年度一般会計予算は予算総則で

 「第1 条平成25 年度歳入歳出予算は、歳入歳出それぞれ92,611,539,328 千円とし」、一般会計は92・6兆円。

 「第6 条「財政法」第4 条第1 項ただし書の規定により平成25 年度において公債を発行することができる限度額は、5,775,000,000 千円とする」とし、5・7兆円の建設公債を発行。
 「2 「財政運営に必要な財源の確保を図るための公債の発行の特例に関する法律」第2 条第1 項の規定により平成25 年度において公債を発行することができる限度額は、37,076,000,000 千円とする」とし、3党合意による新・特例公債法(昨年11月16日成立)による特例公債(赤字国債)は37・0兆円。
 「3 「財政運営に必要な財源の確保を図るための公債の発行の特例に関する法律」第4 条第1 項の規定により平成25 年度において公債を発行することができる限度額は、2,611,042,408 千円とする」とし、年金特例公債を2・6兆円発行します。年金特例公債はこれが最初で最後の発行になる可能性があります。

 まとめると、一般会計は92・6兆円。歳入は5・7兆円の建設公債、37・0兆円の赤字国債、2・6兆円の年金特例債を発行することになります。

 一方、麻生太郎財務大臣は財政演説で「歳入につきましては、租税等の収入は、四十三兆九百六十億円(略)を見込んでおります」と述べました。しかし、この43兆960億円は見積もりに過ぎない根拠のない数字です。私たち庶民は再来年から消費税8%になり、その先食いである年金特例公債が来年度すでに計上されています。だったら、法人税に、均等割を設け、繰越欠損控除は永久に全額認めるべきですが、欠損法人にも毎年ほぼ同額の税を負担させ、税収を安定化させるべし。これについては、2009年の仙谷・与謝野問答が参考になります。結果として仙谷さんの指摘した方が決算としては正しい数字でした。入るを計って出るを制す。これが国の予算においては極めてずぼらな状況が続いています。なので審議のもって行き方で、最終段階で、「歳入の税収見積もりを減額修正する」という野党共同修正案が今国会で出てくるかも。

 ◇

 ところで、クイズですが、20年前の宮沢解散で、経済演説をした大臣は誰だったか? これは船田元・経済企画庁長官でした。ご存じの通り、宮沢内閣不信任案の上程の直前に筋を通して大臣を辞任。あれから20年・・・船田先生は59歳で自民党衆院議員すが再入閣はありません。そして、同い年で、当時1期生だった岡田克也さんは、前の任期で、外相として初入閣し、副総理を歴任しました。

 さて、2月28日の本予算提出は、1990年2月28日の第2次海部内閣の「平成2年度本予算」以来です。これは第39回衆院選をうけた第118回特別国会に第2次海部内閣が出したものです。つまり、次の画像の翌日ということになります。

 
[画像]初登院日に「これから20年30年かけて今の初心を忘れずに」と語る、自民党経世会の岡田克也さん、フジテレビさん映像から。

 このときも衆参ねじれでしたので、2月28日提出で、5月10日に衆院を通過し、6月7日に参院で「否決」され、両院協議会の結果、成立しました。この前年の竹下登先生内閣は2月8日に提出し、4月27日に衆院通過、5月27日、参院が採決しないため否決したとみなし、衆議院が成立を宣言しました。平成になってから、1月召集になってから、「2月提出」はこの2回しかありません。そしてこれより遅い「3月提出」は1回あり、ご存じの通り、第129通常国会の細川内閣の3月4日提出。これは羽田内閣になった6月23日に成立しました。ただし、この3例は、いずれもおしりに参院選を控えていません(第2次海部内閣は特別国会)。求めると、前回の「2月28日提出」は、「5月10日衆院通過、6月7日成立」だということでしょうか。これを考えると、新聞が「5月連休前後に成立」と報道しているのは、自民党政府向けの世論誘導だといっていいでしょう。しっかり審議すべきです。

 衆参本会議で、安倍首相は施政方針演説し、「議員定数の削減や、選挙制度の見直しについても、各党各会派で話し合い、しっかりと結論を出していこうではありませんか。」と明言しました。

 午前中は補正予算審議の一環である衆議院予算委員会集中審議がNHK中継されるという異例の国会日程となり、選挙後週3~4日間地元を回っているという玄葉光一郎前外相がさしかえで登場、「現場に神が降りている」と現場の大事さを解きました。この後の外交をめぐる議論のなかで、安倍首相が逆ギレする場面があり、十分に逆転の芽が出てきました。議運畑の玄葉さんが野党議員として衆議院予算委員会に立ったのは8年ぶりで、在職19年で4回目。さすがに慣れていない印象もありましたが、強気が良かったのと、やはり民主党がテコ入れに入ったのではないかと考えます。安倍ちゃんを逆ギレさせたのは大変良かった。

 安倍首相の施政方針演説は次の通り。

[首相官邸ホームページから引用はじめ]

平成25年2月28日
第百八十三回国会における安倍内閣総理大臣施政方針演説
  
一 はじめに

 「強い日本」。それを創るのは、他の誰でもありません。私たち自身です。

 「一身独立して一国独立する」

 私たち自身が、誰かに寄り掛かる心を捨て、それぞれの持ち場で、自ら運命を切り拓こうという意志を持たない限り、私たちの未来は開けません。

 日本は、今、いくつもの難しい課題を抱えています。しかし、くじけてはいけない。諦めてはいけません。

 私たち一人ひとりが、自ら立って前を向き、未来は明るいと信じて前進することが、私たちの次の、そのまた次の世代の日本人に、立派な国、強い国を残す唯一の道であります。

 「苦楽を与(とも)にするに若(し)かざるなり」

 一身の独立を唱えた福沢諭吉も、自立した個人を基礎としつつ、国民も、国家も、苦楽を共にすべきだと述べています。

 「共助」や「公助」の精神は、単に可哀想(かわいそう)な人を救うことではありません。

 懸命に生きる人同士が、苦楽を共にする仲間だからこそ、何かあれば助け合う。そのような精神であると考えます。

二 被災者の皆さんの強い自立心と復興の加速化

 「みんなで声を掛け合って、励まし合っている。」

 総理就任以来、私は、毎月、被災地を訪問し、避難生活を強いられている方々の声を直接伺ってまいりました。

 仮設住宅の厳しい環境の下でも、思いやりの心が、そこにはありました。自立して支え合おうとする気概を感じるのです。

 一方、個人の意志や努力だけではどうにもならない問題が、今なお立ちはだかっています。高台移転は、ようやく動き始めたものの、土地の買収や、様々な手続により、大幅な遅れが目立ちます。

 仮設住宅暮らしの長期化による、先の見えない不安。お年寄りの方からは、「時間がない」という悲痛なお話も伺いました。

 「どんなに小さくてもいいから、自分の家に住みたい」

 今を懸命に生きる人たちに、復興を加速することで、応えていかねばなりません。解決すべき課題は、地域ごとに異なりますが、復興庁が、現場主義を徹底し、課題を具体的に整理して、一つひとつ解決します。

 福島は、今も、原発事故による被害に苦しんでいます。子どもたちは、屋外で十分に遊ぶことすらできません。除染、風評被害の防止、早期帰還に、行政の縦割りを排し、全力を尽くすべきは当然です。しかし、私たちは、その先にある「希望」を創らねばなりません。

 若者たちが、「希望」に胸を膨らませることができる東北を、私たちは創り上げます。それこそが、真の復興です。

 既に、再生可能エネルギー産業や医療関連産業など、将来の成長産業が東北で芽吹きつつあります。復興を更に強力に進めるため、復興予算十九兆円枠を見直し、必要な財源を確保することとしました。

 今年も、間もなく三月十一日がやってきます。厳しく長い冬が続いた東北にも、もうすぐ春が訪れます。冬の寒さに耐えて、春に咲き誇る花のように、「新たな創造と可能性の地」としての東北を、皆さん、共に創り上げようではありませんか。

三 経済成長を成し遂げる意志と勇気

 さて、日本経済の将来に、今の若者たちは「希望」を持てるでしょうか。

 若者たちが、「未来は明るい」と信じることができる、力強い日本経済を立て直すことが、私たちの世代の責任であります。

 「三本の矢」を、力強く、射込みます。大胆な金融政策であり、機動的な財政政策。そして、民間投資を喚起する成長戦略です。

 今までと同じやり方では、激変している国際経済に、立ち向かうことはできません。

 日本の経済成長は、世界を覆う大競争の荒波に、ためらうことなく漕(こ)ぎ出していく、私たちの意志と、それから勇気にかかっています。

(世界のフロンティアへ羽ばたく)
 正にそうした勇気を示し、遠くアルジェリアの砂漠で働いていた方々が、犠牲となりました。

 彼らに非業の死を遂げさせたテロリストたちの卑劣と非道を、我が国は決して許しません。テロの犠牲を繰り返さないため、何を為さねばならないかを検証し、具体的な対策を進めます。

 私が恐れていることは、今回の事件によって、日本人が、世界に羽ばたく意志と勇気を失うことです。

 世界の成長センターは、アジアから、中南米、アフリカへと広がっています。今回犠牲となった方々の志を無にしないためにも、海外の成長を日本に取り込むべく、世界のどこへでも、フロンティアに果敢に飛び込んでいかねばなりません。
 そのカバンに詰め込むべき、魅力ある商品は、たくさんあります。

 健康的な日本食は、世界でブームを巻き起こしています。四季の移ろいの中で、きめ細やかに育てられた、日本の農産物。世界で豊かな人が増えれば増えるほど、人気が高まることは間違いありません。そのためにも、「攻めの農業政策」が必要です。日本は瑞穂の国です。息を飲むほど美しい棚田の風景、伝統ある文化。若者たちが、こうした美しい故郷(ふるさと)を守り、未来に「希望」を持てる「強い農業」を創ってまいります。

 健康は、誰もが求める、世界共通のテーマです。日本発の技術であるiPS細胞を利用した再生医療・創薬など、最先端の医療技術を積極的に活用して、世界に先駆けて健康長寿社会を目指します。世界に誇る国民皆保険制度が育んだ、我が国の医療技術とサービスに、更に磨きをかけ、国際的な医療協力なども通じて、世界に積極的に展開してまいります。

 日本のコンテンツやファッション、文化・伝統の強みも、世界から注目されています。アニメなどのブームを一過性のものに終わらせることなく、世界の人たちを惹(ひ)きつける観光立国を推進することに加え、「クール・ジャパン」を世界に誇るビジネスにしていきましょう。

 それから環境技術です。資源制約を抱える世界で、その解決策を、日本は持っています。ここにも、商機があります。最先端の技術で、世界の温暖化対策に貢献し、低炭素社会を創出していくという我が国の基本方針は不変です。

 詰め込むカバンの中身が、技術、サービス、知的財産など多様化する現代では、活発でフェアな国際競争を確保するため、貿易や投資のルールを国際的に調和していかねばなりません。

 我が国は、受け身であってはなりません。グローバルなレベルでも、地域レベルや二国間レベルでも、日本は、ルールを「待つ」のではなく、「創る」国でありたいと考えます。

 アジア・太平洋地域、東アジア地域、欧州などとの経済連携を、戦略的に推進します。我が国の外交力を駆使して、守るべきものは守り、国益にかなう経済連携を進めます。

 TPPについては、「聖域なき関税撤廃」は、前提ではないことを、先般、オバマ大統領と直接会談し、確認いたしました。今後、政府の責任において、交渉参加について判断いたします。

 意欲のある全ての日本人が、世界の成長センターで、存分に活躍できる環境を整えます。

(日本が世界の成長センターになる)
 一方で、日本から世界へという流れだけでなく、世界から日本に、優れた企業や人を集め、日本をもう一度成長センターにしていく気概も必要です。

 優れた人たちは、今、日本で能力を発揮したいと考えるでしょうか。

 日本での研究環境に満足できない研究者たちが、海外にどんどん流出しています。

 「世界で最もイノベーションに適した国」を創り上げます。総合科学技術会議が、その司令塔です。大胆な規制改革を含め、世界中の研究者が日本に集まるような環境を整備します。

 その萌(ほう)芽とも呼ぶべき「希望」に、私は、沖縄で出会いました。

 「非常に素晴らしい研究機会が与えられると考えて、沖縄にやってきた。」

 アメリカから来たこの学生は、かつてハーバード大学やイェール大学で研究に携わってきました。その上で、昨年開学した沖縄科学技術大学院大学で研究する道を選びました。

 最新の研究設備に加え、沖縄の美(ちゅ)ら海に面した素晴らしい雰囲気の中で、世界中から卓越した教授陣と優秀な学生たちが集まりつつあります。沖縄の地に、世界一のイノベーション拠点を創り上げます。

 世界初の海洋メタンハイドレート産出試験、世界に冠たるロケット打ち上げ成功率、世界最先端の加速器技術への挑戦など、日本は、先端分野において、世界のイノベーションをけん引しています。

 将来の資源大国にもつながる海洋開発、安全保障や防災など幅広い活用が期待できる宇宙利用、テレワークや遠隔医療など社会に変革をもたらし得るIT活用。

 日本に「新たな可能性」をもたらすこれらのイノベーションを、省庁の縦割りを打破し、司令塔機能を強化して、力強く進めてまいります。

 世界の優れた企業は、日本に立地したいと考えるでしょうか。

 むしろ、我が国は、深刻な産業空洞化の課題に直面しています。

 長引くデフレからの早期脱却に加え、エネルギーの安定供給とエネルギーコストの低減に向けて、責任あるエネルギー政策を構築してまいります。

 東京電力福島第一原発事故の反省に立ち、原子力規制委員会の下で、妥協することなく安全性を高める新たな安全文化を創り上げます。その上で、安全が確認された原発は再稼働します。

 省エネルギーと再生可能エネルギーの最大限の導入を進め、できる限り原発依存度を低減させていきます。同時に、電力システムの抜本的な改革にも着手します。

 「世界で一番企業が活躍しやすい国」を目指します。

 「国際先端テスト」を導入し、聖域なき規制改革を進めます。企業活動を妨げる障害を、一つひとつ解消していきます。これが、新たな「規制改革会議」の使命です。

 行政や公務員制度の在り方も、これまでの改革の成果に加え、国際的な大競争時代への変化をとらえ、改革します。公務員には、誇りと責任を持って、世界との競争に打ち勝つ国づくりを、それぞれの持ち場で能動的に進めるよう期待します。

 魅力あふれる地域を創ります。その鍵(かぎ)は、地域ごとの創意工夫を活(い)かすための、地方分権改革です。大都市制度の改革を始め、地方に対する権限移譲や規制緩和を進めます。また、「地域の元気づくり」を応援します。

(世界一を目指す気概)
 小さな町工場から、フェラーリやBMWに、果敢に挑戦している皆さんがいます。

 自動車ではありません。東京都大田区の中小企業を経営する細貝さんは、仲間と共に、ボブスレー競技用「そり」の国産化プロジェクトを立ち上げました。

 「世界最速のマシンをつくりたい」

 三十社を超える町工場が、これまで培ってきた、ものづくりの力を結集して、来年のソチ五輪を目指し、世界に挑んでいます。

 高い技術と意欲を持つ中小企業・小規模事業者の挑戦を応援します。試作品開発や販路開拓など、新しいチャレンジを応援する仕組みを用意します。

 ひたすらに世界一を目指す気概。こういう皆さんがいる限り、日本はまだまだ成長できると、私は、確信しています。

 今一度、申し上げます。皆さん、今こそ、世界一を目指していこうではありませんか。

(家計のための経済成長)
 なぜ、私たちは、世界一を目指し、経済を成長させなければならないのか。

 それは、働く意欲のある人たちに仕事を創り、頑張る人たちの手取りを増やすために他なりません。

 このため、私自身、可能な限り報酬の引上げを行ってほしいと、産業界に直接要請しました。政府も、税制で、利益を従業員に還元する企業を応援します。

 既に、この方針に御賛同いただき、従業員の報酬引上げを宣言する企業も現れています。うれしいことです。

 家計のやりくりは、大変な御苦労です。日々の暮らしを少しでも良くするために、私たちは、「強い経済」を取り戻します。

四 世界一安全・安心な国

 経済だけではありません。様々なリスクにさらされる国民の生命と財産を、断固として守る、「強靭(じん)な国づくり」も急務です。

 旅行で、仕事で、普段何気なく通るトンネルで、その事故は起きました。笹子トンネル事故です。

 私の育った時代、高速道路が次々と延びていく姿は、「成長する日本」の象徴でありました。しかし、あの頃できたインフラが、老いつつある。人の命まで奪った現実に、向き合わなければなりません。

 命を守るための「国土強靭(じん)化」が、焦眉(び)の急です。首都直下地震や南海トラフ地震など、大規模な自然災害への備えも急がなければなりません。徹底した防災・減災対策、老朽化対策を進め、国民の安全を守ります。

 治安に対する信頼も欠かせません。ネット社会の脅威であるサイバー犯罪・サイバー攻撃や、平穏な暮らしを脅かす暴力団やテロリストなどへの対策・取締りを徹底します。

 悪質商法によるトラブルから、消費者を守らねばなりません。地方の相談窓口の充実や監視強化などによって、消費者の安全・安心を確保します。

 「世界一安心な国」、「世界一安全な国、日本」を創り上げます。

五 暮らしの不安に一つひとつ対応する政治

 さて、今、この演説を聞く国民一人ひとりが、悩みや不安を抱えておられます。

 家計のやりくり、教育、子育て、介護。こうした不安に目を向け、一つひとつ対応することも、政治の使命です。

 「車座ふるさとトーク」を始めました。皆さんの声を直接お伺いするため、閣僚が、地方に足を運びます。一人ひとりの思いを、直接、具体的な政策につなげていきます。

(子どもたちが主役の教育再生)
 子どもを持つ親は、常に子どもの教育に頭を悩ませています。

 いじめや体罰を背景に、子どもの尊(とうと)い命が絶たれる事案が発生しています。「子どもの命は何としても守り抜く」との強い意志と責任感を、私たち大人が持って、直ちに行動に移さねばなりません。

六年前に改正した教育基本法を踏まえ、現場での具体的な改革を進めます。まずは、先般、「教育再生実行会議」が取りまとめた、道徳教育の充実を始めとする、いじめ対策の提言を実行します。

 教育現場で起きる問題に、的確で速やかな対応が行える体制を整えます。現行の教育委員会制度について、責任体制を明確にすることを始め、抜本的な改革に向けた検討を進めます。

 学力の向上も、公教育に求められる重要な役割です。世界トップレベルの学力を育むため、力ある教師を養成し、グローバル化に対応したカリキュラムなどを充実していきます。「大学力」は、国力そのものです。大学の強化なくして、我が国の発展はありません。世界トップレベルとなるよう、大学の在り方を見直します。

 私も、子どもの頃、野球選手や警察官などと、色々な「夢」を見ました。教育再生とは、子どもたちが、「夢」を実現する意志を持って、自分たちの道を歩んでいけるよう手助けするためのものに他なりません。

 その主役は、子どもたちです。

 六・三・三・四制の見直しによる「平成の学制大改革」を始め、教育再生に向けた具体的な課題について、今後検討を進めます。

(子育て・介護を支える社会)
 子育てに頑張るお父さんやお母さんが、育児を取るか仕事を取るかという二者択一を迫られている現実があります。

 待機児童の解消に向けて保育所の受入児童数を拡大します。多様な保育ニーズに応えるためには、休日・夜間保育なども拡充していかねばなりません。放課後児童クラブを増設し、地域による子育て支援も力を入れてまいります。

 仕事との両立支援と併せ、仕事への復帰を応援します。両立支援に取り組む事業者への助成、マザーズハローワークの拡充に取り組みます。

 年老いた親の介護と仕事の両立に御苦労される方も、増えつつあります。

 介護と仕事も、両立しやすい社会を創っていかねばなりません。まずは、その第一歩として、両立するための知識やノウハウを、働く方々や職場に周知して、様々な支援を受けられるようにします。地域のお年寄りの皆さんに、質が高く、必要な介護が行われる体制も整えます。

 全てを家庭に任せるのではなく、社会も共に子育てや介護を支えていきます。

(女性が輝く日本)
 他方、家庭に専念して、子育てや介護に尽くしている方々もいらっしゃいます。皆さんの御苦労は、経済指標だけでは測れない、かけがえのないものです。

 皆さんの社会での活躍が、日本の新たな活力を生み出すと信じます。皆さんが、いつでも仕事に復帰できるよう、トライアル雇用制度を活用するなど、再就職支援を実施します。

 仕事で活躍している女性も、家庭に専念している女性も、全ての女性が、その生き方に自信と誇りを持ち、輝けるような国づくりを進めます。皆さん、女性が輝く日本を、共に創り上げていこうではありませんか。

(誰もが再チャレンジできる社会)
 老いも若きも、障害や病気を抱える方も、意欲があるならば、世のため人のために活躍できる機会を創ります。その先に、活力あふれる日本が待っています。

 個々の事情に応じた就労支援を、きめ細かく行います。「若者・女性活躍推進フォーラム」の場を通じて、更なる課題を抽出し、具体策を検討していきます。

 一度の失敗で烙(らく)印が押され、「負け組」が固定化するような社会は、「頑張る人が報われる社会」とは言えません。何度でもチャレンジできる社会を創り上げてまいります。

(持続可能な社会保障制度の構築)
 しかし、どんなに意欲を持っていても、病気や加齢などにより、思い通りにならない方々がいらっしゃいます。

 こうした方々にも安心感を持っていただくため、持続可能な社会保障制度を創らねばなりません。少子高齢化が進む中、安定財源を確保し、受益と負担の均衡がとれた制度を構築します。

 自助・自立を第一に、共助と公助を組み合わせ、弱い立場の人には、しっかりと援助の手を差し伸べます。自由民主党、公明党、民主党による三党間での協議の進展も踏まえ、社会保障制度改革国民会議において御議論いただき、改革を具体化してまいります。

 国・地方のプライマリーバランスについて、二〇一五年度までに二〇一〇年度に比べ赤字の対GDP比の半減、二〇二〇年度までに黒字化、との財政健全化目標の実現を目指します。

六 原則に基づく外交・安全保障

 さて、外交・安全保障について、お話しいたします。

 私の外交には、原則があります。先般のアセアン諸国訪問の際には対アセアン外交の五原則を発表しましたが、私の外交は、「戦略的な外交」、「普遍的価値を重視する外交」、そして国益を守る「主張する外交」が基本です。傷ついた日本外交を立て直し、世界における確固とした立ち位置を明確にしていきます。

 その基軸となるのは、やはり日米同盟です。

 開かれた海の下、世界最大の海洋国家である米国と、アジア最大の海洋民主主義国家である日本とが、パートナーを成すのは理の当然であり、不断の強化が必要です。

 先日のオバマ大統領との会談により、緊密な日米同盟は完全に復活いたしました。政治、経済、安全保障だけではなく、アジア・太平洋地域、更には国際社会共通の課題に至るまで、同じ戦略意識を持ち、同じ目的を共有していることを確認したのであります。緊密な日米同盟の復活を内外に示し、世界の平和と安定のために、日米が手を携えて協力していくことを鮮明にすることができました。

 日米安保体制には、抑止力という大切な公共財があります。これを高めるために、我が国は更なる役割を果たしてまいります。同時に、在日米軍再編には、現行の日米合意に従って進め、抑止力を維持しつつ、沖縄の負担軽減に全力で取り組みます。特に、普天間飛行場の固定化はあってはなりません。沖縄の方々の声によく耳を傾け、信頼関係を構築しながら、普天間飛行場の移設及び嘉手納以南の土地の返還計画を早期に進めてまいります。

 北朝鮮が核実験を強行したことは、断じて容認できません。安保理決議にも明確に違反するものであり、厳重に抗議し、非難します。北朝鮮が平和と繁栄を求めるのであれば、このような挑発的な行動を取ることが何の利益にもならないことを理解させるべく、米国、韓国を始め、中国、ロシアといった関係国と連携して、断固たる対応を追求します。

 拉致問題については、全ての拉致被害者の御家族が御自身の手で肉親を抱きしめる日が訪れるまで、私の使命は終わりません。北朝鮮に「対話と圧力」の方針を貫き、全ての拉致被害者の安全確保及び即時帰国、拉致に関する真相究明、拉致実行犯の引渡しの三点に向けて、全力を尽くします。

 拉致、核、ミサイルの諸懸案の包括的な解決に向けて具体的な行動を取るよう、北朝鮮に強く求めます。

 尖閣諸島が日本固有の領土であることは、歴史的にも国際法上も明白であり、そもそも解決すべき領有権の問題は存在しません。

 先般の我が国護衛艦に対する火器管制レーダー照射のような、事態をエスカレートさせる危険な行為は厳に慎むよう、強く自制を求めます。国際的なルールに従った行動が必要であります。

 同時に、日中関係は、最も重要な二国間関係の一つであり、個別の問題が関係全体に影響を及ぼさないようコントロールしていくとの「戦略的互恵関係」の原点に立ち戻るよう、求めてまいります。私の対話のドアは、常にオープンです。

 韓国は、自由や民主主義といった基本的価値と利益を共有する最も重要な隣国です。朴(パク)槿(ク)惠(ネ)新大統領の就任を心より歓迎いたします。日韓の間には、困難な問題もありますが、二十一世紀にふさわしい未来志向で重要なパートナーシップの構築を目指して協力していきます。

 もう一つの隣国であるロシアとの関係は、最も可能性に富んだ二国間関係の一つであります。本年に予定されているロシア訪問を、日露関係の発展に新たな弾みを与えるものとしたいと考えています。アジア・太平洋地域のパートナーとしてふさわしい関係を構築すべく、日露関係全体の発展を図りながら、最大の懸案である北方領土問題を解決して平和条約を締結すべく、腰を据えて取り組みます。

 緊密な日米関係を基軸として、豪州やインド、アセアン諸国などの海洋アジア諸国との連携を深めてまいります。G8、G20や我が国で開催する第五回アフリカ開発会議などの国際的枠組みを通じ、貧困や開発といった国際社会に共通する課題の解決に向け、我が国は、世界の大国にふさわしい責任を果たしていきます。

七 今、そこにある危機

 我が国の領土・領海・領空や主権に対する挑発が続いており、我が国を取り巻く安全保障環境は、一層厳しさを増しております。

 先般、沖縄を訪問し、最前線で任務に当たっている、海上保安庁や警察、自衛隊の諸君を激励する機会を得ました。その真剣なまなざしと、みなぎる緊張感を目の当たりにしました。彼らを送り出してくれた御家族にも、感謝の念で一杯です。

 私は、彼らの先頭に立って、国民の生命・財産、我が国の領土・領海・領空を断固として守り抜く決意であります。

 十一年ぶりに防衛関係費の増加を図ります。今後、防衛大綱を見直し、南西地域を含め、自衛隊の対応能力の向上に取り組んでまいります。

 我が国の外交・安全保障政策の司令塔となる「国家安全保障会議」の設置に向けた検討を本格化します。同時に、「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」において、二十一世紀の国際情勢にふさわしい我が国の立ち位置を追求してまいります。

 危機にあって、大切なことは、大局を見失わないことです。

 我が国の国益は、万古不易です。我が国の存立基盤である「海」を、徹底してオープンなものとし、自由で平和なものとすることであります。
 「全世界にとっての基本的に重要な原則、すなわち何よりも国際法が力の行使に勝たなくてはならないという原則を守ろうとしていた」

 フォークランド紛争を振り返って、イギリスのマーガレット・サッチャー元首相は、こう語りました。

 「海における法の支配」。私は、現代において、「力の行使による現状変更」は、何も正当化しないということを、国際社会に対して訴えたいと思います。

 安全保障の危機は、「他人事」ではありません。「今、そこにある危機」なのです。

 今、この瞬間も、海上保安庁や警察、自衛隊の諸君は、強い意志と忍耐力で任務に当たっています。荒波を恐れず、乱気流を乗り越え、極度の緊張感に耐え、強い誇りを持って任務を果たしています。皆さん、与野党を超えて、今、この場から、彼らに対し、感謝の意を表そうではありませんか。

八 おわりに

 江戸時代の高名な学者である貝原(かいばら)益軒(えきけん)は、牡(ぼ)丹の花を大切に育てていました。ある日、外に出ていた間に、留守番の若者が、その花を折ってしまいました。怒られるのではないか、と心配する若者に対して、益軒(えきけん)は、こう述べて許したと言います。

 「自分が牡(ぼ)丹を植えたのは、楽しむためで、怒るためではない。」

 「何のため」に牡(ぼ)丹を植えたのか、という初心を常に忘れず、そこに立ち戻ることによって、寛大な心を持つことができた益軒(えきけん)。

 私は、この議場にいる全ての国会議員の皆さんに、呼び掛けたいと思います。

 我々は、「何のため」に、国会議員を志したのか。

 それは、「この国を良くしたい」、「国民のために力を尽くしたい」、との思いからであって、間違っても、政局に明け暮れたり、足の引っ張り合いをするためではなかったはずです。

 全ては国家、国民のため、互いに寛容の心を持って、建設的な議論を行い、結果を出していくことが、私たち国会議員に課せられた使命であります。

 議員定数の削減や、選挙制度の見直しについても、各党各会派で話し合い、しっかりと結論を出していこうではありませんか。

 憲法審査会の議論を促進し、憲法改正に向けた国民的な議論を深めようではありませんか。

 政権与党である自由民主党と公明党が、政権運営に主たる責任を負っていることは言うまでもありません。その上で、私は、各党各会派の皆さんと丁寧な議論を積み重ね、合意を得る努力を進めてまいります。

 この議場にいらっしゃる皆さんには、是非とも国会議員となったときの熱い初心を思い出していただき、どうか建設的な議論を行っていただけますよう、最後にお願いして、私の施政方針演説といたします。

[引用おわり]

[麻生太郎財務大臣の財政演説、財務省ホームページから引用はじめ]

平成二十五年度予算の御審議に当たり、財政政策等の基本的な考え方について所信を申し述べますとともに、予算の大要を御説明申し上げます。

(日本経済の現状と財政政策等の基本的な考え方)
一九九〇年代以降、グローバル競争が激化するなど、内外の経済環境が構造的に大きく変化する中、日本経済は、長きにわたりデフレが継続しております。
賃金の下落が続き、消費や設備投資が伸び悩む中で、成長期待の低下やデフレ予想の固定化が見られ、将来不安などから国民の間に生じた閉塞感を払拭できない状況が続いてまいりました。戦後、こうしたデフレ不況を経験しているのは世界中で日本のみであります。
デフレは、未来への投資を阻害するという意味で日本を劣化させるものであり、日本経済を衰弱させてきた根深い問題であります。こうした状況を打破し、デフレ不況から脱却するためには、従来の延長線上にある対応では不十分です。第二次安倍政権では、これまでとは次元の違う大胆な政策パッケージとして、「大胆な金融政策」、「機動的な財政政策」、「民間投資を喚起する成長戦略」の「三本の矢」を一体的かつ強力に実行して経済再生を推し進めてまいります。

第二次安倍政権は、発足後一ヶ月余りの短い期間で、「日本経済再生に向けた緊急経済対策」の策定、平成二十四年度補正予算の編成、日本銀行との「共同声明」のとりまとめ等、果断かつ的確な政策対応を矢継ぎ早に重ねてまいりました。
こうした第二次安倍政権の経済政策に対しては、去る二月十五・十六日、モスクワで開催されたG20においても、諸外国から強い関心が寄せられました。私からは、新政権が日本経済の再生に着実に取り組んでおり、日本が再び活気を取り戻すことで世界経済にも良い影響を与えることをしっかりと説明してきたところです。

昨年後半には、世界経済の減速等も背景に、日本の景気は弱い動きとなり、景気の底割れが懸念されておりましたが、最近では、株価も回復し始めるなど、明るい兆しも見え始めています。今後とも為替市場の動向について引き続き注視するとともに、こうした動きを、民間投資の喚起や雇用・所得の拡大を通じて、確かな経済の再生につなげていかなければなりません。
そのためには、先に成立した平成二十四年度補正予算の速やかな執行を期すとともに、「十五カ月予算」として同補正予算と一体的に編成した平成二十五年度予算、平成二十五年度税制改正を着実に実行に移していく必要があると考えております。さらには、本年半ばを目途に、日本経済の競争力と成長力の強化に向け、経済構造の変革を図る観点から、大胆な規制・制度改革を含む野心的な成長戦略をとりまとめることとしており、引き続き、切れ目のない政策対応に全力で取り組んでまいります。

一方で、いつまでも財政出動を続けるわけにはいきません。依然として非常に厳しい日本の財政の現状も踏まえ、日本の財政に対する信認を確保していくことも重要です。社会保障・税一体改革を継続するとともに、二〇一五年度までに国・地方のプライマリーバランスの赤字の対GDP比を二〇一〇年度の水準から半減し、二〇二〇年度までに黒字化するとの財政健全化目標の実現を目指し、財政健全化と日本経済再生の双方を実現する道筋について検討を進めてまいります。

(平成二十五年度予算及び税制改正の大要)
続いて、平成二十五年度予算及び税制改正の大要を御説明申し上げます。

平成二十五年度予算につきましては、緊急経済対策に基づく平成二十四年度補正予算と同様に、「復興・防災対策」、「成長による富の創出」、「暮らしの安心・地域活性化」を重視しております。また、老朽化対策など国民の命と暮らしを守る公共事業予算や国民の安心のための防衛予算を充実させる一方で、生活保護や地方公務員給与等について適正化・見直しを行うなど、予算の効率化を図っております。こうした取組を通じて、四年振りに税収が公債金を上回る状態を回復させるとともに、プライマリーバランスを着実に改善させ、財政健全化目標の達成に向けた第一歩となる予算としております。

基礎的財政収支対象経費は、七十兆三千七百億円であり、これに国債費二十二兆二千四百十五億円を合わせた一般会計総額は、九十二兆六千百十五億円となっております。

一方、歳入につきましては、租税等の収入は、四十三兆九百六十億円、その他収入は、四兆五百三十五億円を見込んでおります。また、公債金は四十二兆八千五百十億円、年金特例公債金は二兆六千百十億円となっております。

次に、主要な経費について申し述べます

社会保障関係費につきましては、国民負担の増大を極力抑制する観点から、生活扶助基準・医療扶助の適正化等の生活保護の見直しを行うとともに、暮らしの安心を確保するため、生活困窮者の自立・就労支援、及び生活保護世帯の子どもに対する学習支援等を推進することとしております。また、待機児童解消のための保育所の定員増加等子育て支援の充実や、難病・がん対策の充実・強化に取り組むこととしております。加えて、成長による富の創出を実現する観点から、医療関連分野におけるイノベーションの一体的推進に取り組むこととしております。

文教及び科学振興費につきましては、学力等の向上に向けた施策やいじめ対応等の施策を充実するほか、奨学金等の就学支援、大学改革、学校耐震化等の施策を推進することとしております。また、科学技術関係予算につきましては、研究環境を改革して研究支援人材の確保と安定的雇用の実現を図るとともに、研究資金の改革や産学連携を進めることとしております。

地方財政につきましては、震災対応に万全を期すほか、地方歳出について地域の課題に迅速かつ的確に対応するため、地方公務員給与の削減を要請するなどの取組を行いつつ、地方の安定的な財政運営に必要な地方税、地方交付税等の地方の一般財源の総額を適切に確保することとしており、地方に最大限配慮しております。

防衛関係費につきましては、日本を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増している状況を踏まえ、周辺海空域における警戒監視の強化・安全確保や島嶼防衛態勢の強化、各種事態への即応性の向上等を図ることとしており、実質的に十一年振りに対前年度増額となっております。

公共事業関係費につきましては、引き続き投資の重点化・効率化を図りつつ、国民の命と暮らしを守るインフラの老朽化対策や防災・減災対策等の課題に対応するため、真に必要な社会資本整備等に取り組むこととしております。

経済協力費につきましては、日本の成長にもつながる分野等への重点化を進めるなど、経費の見直しを行いつつ、ODA全体の事業量の確保を図っております。

中小企業対策費につきましては、中小企業の活性化を図るため、小規模事業者に係る支援を拡充しつつ、資金調達の円滑化に関する施策、研究開発支援等に重点化を行うほか、最低賃金引上げに向けた中小企業支援にも取り組むこととしております。

エネルギー対策費につきましては、原子力規制・防災対策の推進、再生可能エネルギー導入及び省エネルギー推進に対する支援や海外資源権益の確保等に重点化を図っております。

農林水産関係予算につきましては、「攻めの農林水産業」を推進するため、担い手への農地集積の加速化や新規就農者の確保・育成、六次産業化や輸出拡大等の推進、農業基盤整備の充実等を図ることとしております。

治安関係予算につきましては、国民の暮らしと命を守るため、警察活動基盤の一層の充実や、出所者等の再犯防止に向けた処遇の強化等に取り組むこととしております。

国家公務員の人件費は、給与改定臨時特例法による給与減額のほか、退職手当の引下げや定員縮減等を的確に予算に反映させております。

なお、震災からの復興につきましては、平成二十七年度までのいわゆる復興財源フレームを見直し、平成二十五年度を含め今後の事業費が十九兆円を上回る部分について、日本郵政株式の売却収入等の六兆円程度を充てることとし、復興財源に対する被災地の不安を払拭することとしております。その上で、平成二十五年度東日本大震災復興特別会計においては、歳出について、東日本大震災復興経費三兆七千百七十八億円、復興債費六百六十二億円、復興加速化・福島再生予備費六千億円を計上し、歳入について、復興特別税一兆二千二百四十億円、一般会計からの受入金一兆二千四百六十二億円、その他収入百十二億円、復興公債金一兆九千二十六億円を見込んでおります。

平成二十五年度財政投融資計画につきましては、緊急経済対策等を踏まえ、長期リスクマネー等を呼び水として供給し、民間投資の喚起、中小企業等の支援や日本企業の海外展開支援等に積極的に対応することとし、計画の規模は十八兆三千八百九十六億円となっております。

借換債等を含む国債発行総額につきましては、百七十兆五千四百五十二億円と、平成二十四年度と比べ減額となりましたが、国債発行総額・残高とも極めて高い水準にあります。財政規律を維持して、市場の信認を確保するとともに、市場との緊密な対話に基づき、そのニーズ・動向等を踏まえた発行を行うなど、国債管理政策を適切に運営してまいります。

平成二十五年度税制改正におきましては、現下の経済情勢等を踏まえ、成長による富の創出に向けた税制上の対応、社会保障・税一体改革の着実な実施、震災からの復興支援のための税制上の対応、円滑・適正な納税のための環境整備等、所要の措置を講ずることとしております。

具体的には、生産等設備投資促進税制及び所得拡大促進税制の創設、研究開発税制の拡充、事業承継税制の見直し、所得税の最高税率の見直し、相続税の基礎控除及び税率構造の見直し等を行うこととしております。

(むすび)
以上、財政政策等の基本的な考え方と、平成二十五年度予算の大要について御説明申し上げました。

長引く円高・デフレ不況を脱却し、日本経済再生の道筋を確かなものとするためには、本予算の一刻も早い成立が必要であります。
何とぞ御審議の上、速やかに御賛同いただきますようお願い申し上げます。

グローバル競争の激化や少子高齢化などは、日本だけが直面している問題ではありません。諸外国も、デフレ不況からの脱却を目指す政策パッケージとして、日本の経済政策に高い関心を寄せております。日本は、先駆者として、デフレ不況からの脱却を実現し、世界にその解決策の一つの形を提示していかなければなりません。強い日本経済を取り戻すため、私も諸般の課題に全力で取り組んでまいります。

国民各位の御理解と御協力を切にお願い申し上げます。

[引用終わり]


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◎「連帯保証人廃止」へ 民法改正法案、2015年国会提出へ 2009民主党マニフェスト実現へ

2013年02月28日 18時35分21秒 | 第189回通常国会2015年安保国会

[写真]谷垣禎一リアル、前川清成ネクストの両法相。それぞれ、法務省ホームページと、プレス民主から。

 再来年2015年の通常国会となると、おそらく会次は「第188回国会」ぐらいになるでしょう。民法制定以来初めて、第3編、「債権編」、(債権法という呼び方もあります)を全面改定する法案が提出される公算になりました。

 この中で、連帯保証人制度が廃止されます。

 民主党2009マニフェストは「自殺の大きな要因ともなっている連帯保証人制度について、廃止を含め、あり方を検討する」とあります。これは融資を受ける際の連帯保証人のことであり、アパートを借りる際の連帯保証人のことではありません。

 千葉景子法相が政権交代直後の2009年10月28日に、「法制審議会民法(債権関係)部会」に対して第88号諮問というのを出しています。千葉法相は諮問で「民事基本法典である民法のうち債権関係の規定について、同法制定以来の社会・経済の変化への対応を図り、国民一般に分かりやすいものとするなどの観点から、国民の日常生活や経済活動にかかわりの深い契約に関する規定を中心に見直しを行う必要があると思われるので、その要綱を示されたい」と要請していました。

 これについて、2013年2月26日、中間とりまとめができました。4月からパブリック・コメントを募り、来年に「民法改正要綱」を諮問。法務省民事局が法案を書き、内閣法制局の作業を入れて、2015年2月ごろに国会提出。4月~5月に審議入りし、2015年6月前後に採決を迎えるというようなスケジュール感でしょう。

 民法第434条は「連帯債務者の一人に対する履行の請求は他の債務者に対してもその効力を生ず」とありますが、中間とりまとめでは「民法第434条の規律を改め,連帯債務者の一人に対する履行の請求は,当事者間に別段の合意がある場合を除き,他の連帯債務者に対してその効力を生じないものとする。」となっています。

 下の法務省ホームページに情報があります。 

民法(債権関係)の改正に関する中間試案のたたき台(改訂版)
http://www.moj.go.jp/shingi1/shingi04900183.html
http://www.moj.go.jp/content/000108218.pdf 


 第183回通常国会の時点では、衆議院法務委員には民主党の枝野幸男さん、田嶋要さん、自民党の平沢勝栄さんらがかまえます。参議院法務委員会では江田五月理事や小川敏夫委員らが2016年までの任期を持っています。しかし、銀行などが巻き返しを図る可能性があります。自民党は党本部、派閥、後援会とも、銀行から多額の資金提供を受けており、金融機関に有利な連帯保証人制度を残すように巻き返しを図るのは間違いないでしょう。しかし、連帯保証人がなければ融資できない金融機関などは本来存在意義が無く潰れるべきなんです。それが自由主義経済の常識であり、日本の常識は世界の非常識です。

 2009マニフェストの実現に向けて、連帯保証人制度の抜け道無き完全廃止に向けて、党派を超えてたたかって参りましょう。これは絶対に実現させましょう。

 政権交代ある政治のその先にある「政治を国民の手に取り戻す」。

[法務省ホームページから引用はじめ]

http://www.moj.go.jp/content/000103338.pdf


民法(債権関係)の見直しについて
現在,法制審議会民法(債権関係)部会では,民法のうち債権関係の規定の
見直しについての調査審議が行われています。
○ 諮問第88号(平成21年10月28日総会)
 民事基本法典である民法のうち債権関係の規定について,同法制定以来の社
会・経済の変化への対応を図り,国民一般に分かりやすいものとする等の観点
から,国民の日常生活や経済活動にかかわりの深い契約に関する規定を中心に
見直しを行う必要があると思われるので,その要綱を示されたい。
○ 見直しの対象
 民法のうち債権関係の規定について,契約に関する規定を中心に見直しが
行われています。
具体的には,民法第3編「債権」の規定のほか,同法第1編「総則」のう
ち第5章(法律行為),第6章(期間の計算)及び第7章(時効)の規定が検
討対象であり,このうち事務管理,不当利得及び不法行為の規定は,契約関
係の規定の見直しに伴って必要となる範囲に限定して見直すこととされてい
ます。

法制審議会民法(債務関係)部会第71回会議平成25年2月26日(火)

http://www.moj.go.jp/shingi1/shingi04900183.html
http://www.moj.go.jp/content/000108218.pdf

3 連帯債務者の一人について生じた事由の効力等
(1) 履行の請求(民法第434条関係)
民法第434条の規律を改め,連帯債務者の一人に対する履行の請求は,
当事者間に別段の合意がある場合を除き,他の連帯債務者に対してその効力
を生じないものとする。

[引用おわり]



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石破茂幹事長は岡田克也幹事長を超えられるのか? ねじれの23年度1次補正、岡田さんは「全会一致」

2013年02月27日 07時45分26秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

[写真]自民党の石破茂幹事長、自民党ホームページ(左)と、民主党の岡田克也幹事長、2011年5月、筆者撮影。

 昨日は予想外に早い時間に補正が成立しました。

 自民党ホームページによると、石破茂幹事長は、「これは本当に画期的なことだと思います。6年ぶりだと思いますが、こういう形でねじれのない形で補正予算が可決されたということは、たった1票差だけれども、ものすごく大きな意味があると思っています。今日を境に本当に歴史が変わっていく」と述べたようですが、これは間違いです。

 衆参ねじれ状態での、補正予算の参議院一発可決・成立は、2011年(平成23年)第1次補正予算も同様です。

 しかも、これは全会一致の快挙です。


 次の議事録をご覧ください。

国会会議録データベースから引用はじめ]
第177回国会 本会議 第14号
平成二十三年五月二日(月曜日)

   午後三時十一分開議

(略)
○議長(西岡武夫君) これより会議を開きます。

 日程第一 平成二十三年度一般会計補正予算(第1号)
 日程第二 平成二十三年度特別会計補正予算(特第1号)
 日程第三 平成二十三年度政府関係機関補正予算(機第1号)
 以上三案を一括して議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。予算委員長前田武志君。
(略)
   〔前田武志君登壇、拍手〕
○前田武志君 ただいま議題となりました平成二十三年度補正予算三案につきまして、委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
 補正予算三案は、去る四月二十八日、国会に提出され、衆議院からの送付の後、五月一日、財務大臣から趣旨説明を聴取し、同日及び本日の二日間、菅内閣総理大臣及び関係各大臣に対し、質疑を行いました。
(略)
    ─────────────
○議長(西岡武夫君) 三案に対し、討論の通告がございます。発言を許します。衛藤晟一君。
   〔衛藤晟一君登壇、拍手〕
○衛藤晟一君 自由民主党の衛藤晟一です。
 私は、ただいま議題となりました政府提出の補正予算案に関し、苦渋の決断として、やむを得ざるものこれあり、賛成の討論をいたします。
(略)
 さらに、菅政権は、身内からも見放されつつあります。つい先日は、総理が任命した内閣官房参与が、政府の事故対応を、法律を軽視してその場限りの対応を行い、事故収束を遅らせていると厳しく批判して、辞任されました。民主党議員からも総理の退陣論が噴出しています。
 もはや、菅政権は、この国難を乗り切る能力も信頼も欠いています。我が国の復興にとってこれ以上の障害とならぬよう、速やかに退陣すべきであります。
(略)
○議長(西岡武夫君) これにて討論は終局いたしました。
    ─────────────
○議長(西岡武夫君) これより三案を一括して採決いたします。
 三案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
   〔投票開始〕
○議長(西岡武夫君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
   〔投票終了〕
○議長(西岡武夫君) 投票の結果を報告いたします。
  投票総数         二百三十三  
  賛成           二百三十三  
  反対               〇  
 よって、三案は全会一致をもって可決されました。(拍手)
(後略)

[引用おわり]

 このように、平成23年度第1次補正予算案は賛成230、反対ゼロの全会一致で可決・成立しています。これを受けて、各党の予算要望集約や国会運営を担当した、民主党の岡田克也幹事長は「予算は組んだら終わりではなく、いかに被災者のために使っていくかが大事だ」と発言しました。

 このように、岡田幹事長・安住淳国会対策委員長・玄葉光一郎政調会長でのぞんだ第177回通常国会は、大震災による閣法増加、議員立法、さらには国対委員長の実家全壊などがありながら、補正予算の全会一致成立、閣法成立率80%、成立法律100本という、民主党史上もっとも好成績の国会となりました。


[画像]民主党史上最高の成績をあげた、岡田克也幹事長、(右)、安住淳国会対策委員長(左)、玄葉光一郎政調会長(兼)国務大臣(中央)の岡田3兄弟、両院議員総会、2011年8月、同党ホームページ内動画からキャプチャ。

 当選回数と初入閣は先輩の石破茂幹事長は、岡田克也幹事長を抜くことができるのでしょうか。

 改革派か、それとも守旧派か。国会が2分された第126回通常国会から20年。これからは改革派のなかにも、エセ改革派がまぎれてやいないか。民主主義が試される、20年目の国会です。




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◎平成24年度第1次補正予算が1票差で成立、本予算審議で国会本格化へ

2013年02月26日 17時33分45秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

 アベノミクス3本の矢の2本目、大型補正が可決・成立しました。

 公共事業を中心に歳出を10兆円追加し、基礎年金の国庫負担部分で3党合意を反映した技術的修正を加えた、平成24年度第1次補正予算(一般会計、特別会計、政府関係機関)は、2013年2月26日(火)午後4時半過ぎの参議院本会議で、賛成117票、反対116票の1票差で可決し、成立しました。3本の矢の2本目が紙一重で通りました。

 本予算では否決させてやるわ!覚えてろ!自民党!

 このほか、改正株式会社企業再生支援機構法(183閣法1号)と、改正地方交付税法および改正特別会計法(183閣法2号)の補正予算関連2法も成立。政権交代後の法律成立はこれが初めて。

  参議院規則では、議長の判断ないしは、出席議員の5分の1以上の署名で記名投票表決(堂々巡り)をすることになっています。民主党の足立信也さんほか58名(合計59名)が記名投票表決をのぞんだため、堂々巡りとなりました。

 平田健二議長が名裁き。参議院本会議は、まず民主党・新緑風会の桜井充さん、みんなの党の中西健治さんら合計5名が提出した修正案を否決しました。この修正案は良くできていたと評価します。地域の元気臨時交付金を0・7兆円減らすなど、自治体が基金化して繰越明許することになる交付金を減額しました。これには、本会議で「飛ばし予算、AKB48もびっくりのフライングゲット予算だ」(みんなの党の山田太郎さん)という的確な批判がありました。委員会での民主党の桜井充さん(元財務副大臣)の提案理由説明では、「単に次年度に繰り越すための基金であり、財政の原則からすれば、来年度当初予算に計上すべきだ」としました。なお、「年金特例債を削除する」内容でしたが、これは昨年6月15日の3党合意に反するものではなく、野田佳彦さんの「明日の安心」の置き土産を必ずしも反故にするものではありません。1月の日本銀行と政府が「物価上昇目標2・0%」のアコードを結んだときに、同時に「対政府取引における非常時の一部貸し付けに関する特則」の変更があり、関東大震災のようなことがあったときに、日銀が財務省理財局の「国債整理基金特別会計」に緊急で貸し付けることができるようななったことから、これを取り崩すことになったのです。ですから、昨年6月15日の時点では不可能だったファイナンスが、年度途中でできることになったので、民主党とみんなの党が補正予算の修正案で活用しようとしたのだろうと思います。

 なお、参議院での、予算修正案は、2009年2月の、麻生定額給付金補正に対する福山哲郎さんら提出の修正案以来でしょう。ただ、今回は110対122で否決されました。福山修正も両院協議会では成案を見ていません。が、ナイストライです。

 参議院の審議では、補正予算書にもとづかない質疑が衆議院よりも多くて不満でした。その中で、日本維新の会の片山虎之助さん、中山恭子さんらが「今はもう2月末だから、15ヶ月予算でない」と指摘していてよかったです。衆議院では、みんなの党の柿沢未途さんが指摘していました。こういうことができない民主党の表現力のなさにはうんざりしています。はっきり言えば、田舎者なんだろうと感じます。

 こういったところをなんとか糾合していけないものか。

 その意味では、今回の補正審議でもっとも政治家らしさを見せたのは、シンドバッド石井こと、石井一・参議院予算委員長だったのではないでしょうか。たとえば、しめくくり質疑の直前にも、「それでは理事に白真勲を指名します」と後輩を呼び捨てで理事に指名しました。石井先生に呼び捨てされるとは名誉なことです。さらに、桜井充(みつる)政調会長は、「桜井みのる君ほか4名提出」と呼ばれていました。これは、民主党のまじめな人は分からないようですが、この場合、悪いのは一方的に桜井さんの方です。石井先生に「桜井みのる君」と名前を覚え切れてもらっていない、桜井さんの方が修行が足りないのです。司法試験崩れ、公務員崩れ、学者崩れが多い民主党には分からないでしょうが、政治の世界は「カラスは白い」と先輩が言えば、「カラスは白い」んです。すなわち理屈を突き詰めた先には、政治の答えはない。理屈を突き詰めたい人は、国会議員でなく、裁判官、官僚、教授になればいいんです。まあ、高学歴なのに、それらの職業に挫折したから、民主党の公募に手を出したんでしょうが、本来、そういう人の居場所は政界にはありません。やはり、無産階級者に代議士は荷が重かったのかなと感じます。もちろん、同情はしますが、あのふんぞり返り方は人間として恥じるべし。私は、引退という決断も応援したいところです。

 自由民主党という巨船から、イカダに乗って船を出たシンドバッド、石井ピン。経世会、改革フォーラム21、新生党、新進党、民主党と改革の道をずっと同じに歩んできた先生は、石井一先生と岡田克也先生の2人しかもういないのです。ピンさんにはいつまでもお元気で、改選後もお元気でやっていただかないと正直、私困ります。

 極限状態においても、まったくぶれなかった石井先生。そういえば、石井先生は、3年前の参院選で民主党が惨敗したときも、我が党両院議員総会で総理大臣を呼び捨てにしていました。

 「菅も悪い。枝野も悪い。小沢も悪い。石井も悪い」

 名前は忘れましたが、ある幹部が、麻生太郎首相の解散先送り兵糧攻めのときに、「来年になれば政党助成金が100億円入ってくる。それを担保にお金を借りれば、今年中に100億円の選挙資金が入るから、兵糧攻めでも我が党は戦える!」と雑誌のインタビューで言っていました。安心した兵隊も多かったようです。ちなみに政党助成法はその支出先として借金の返済に充てることを禁じています。ですから、何らかの幹部の個人名義の不動産でも使わない限り、その幹部が雑誌のインタビューで披露したファイナンスは不可能です。その幹部は、政治改革派だし、自治大臣経験者ですから、それが不可能なことを知っていたはずです。そうやって、不可能に思えた政権交代を実現したのです。世界中の少年少女のあこがれ、シンドバッド。私は、そのある幹部を尊敬しています。

 シンドバッドは、足腰が弱っても、心は次の航海をめざすもの。心が弱り、航海をやめた腰抜けシンドバッドは去るべきです。世界中の子どもたちのあこがれなんですから。1票差で、3本の矢の2本目を通す。これから、参議院予算審議から目が離せません。

 来週から本予算審議も始まる見通しで、第183回通常国会は巡航速度に入り、シンドバッドの20回目の航海も本格化してきます。


[写真]前列左から、石井一先生、奥田敬和先生、羽田孜代表、渡部恒三先生、左藤恵先生、後列左から、松尾官平先生、北澤俊美さん、永野茂門先生、田村秀昭先生、釘宮磐さん。

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あれから20年・・・石井一先生が名裁き 野党の参・予算委員長として 補正予算

2013年02月22日 07時00分00秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

 10・2兆円を増額する平成24年度第1次補正予算案は今週2月18日(月)から参議院予算委員会で、基本的質疑、集中審議、一般的質疑が行われました。採決は来週の見通し。

 昨年末の第46回衆院選にともなう政権交代がありながらも、今国会では引き続き、民主党・新緑風会が予算委員長ポストを占めています。私の理解では、民主党・新緑風会と参議院自民党の間には、「議運委員長は野党、予算委員長は与党」という不文律があったように思っていたのですが、石井一委員長ということになりました。野党の予算委員長は過去にも例があったようですが、記憶にありません。しかし、ピンさんはさすがの名裁きを見せています。

 私は今回の補正審議には大変に不満を持っています。衆議院では、長妻昭さん、玉木雄一郎さん、参議院では、梅村聡さん、松浦大悟さんをのぞく委員は、本予算ではさしかえるべきだと考えています。大変に内容が悪い。とくに衆議院段階での、前原誠司ネクスト財務相の「人口が減少すればデフレになるのは当たり前」という珍説の披露と、それを後藤祐一さんがフォローする質問を後日にしたことは絶対に許せない思い。調べたら、人気の経済評論家が「人口デフレ論」というのを提唱しているようですが、お札をいっぱいすればインフレになるわけで、安倍晋三首相の「デフレというのは貨幣現象・・・」の一言で撃沈している理論です。永田メールから何一つ進歩のない男です。さしかえろ!


 参議院でも、民主党・新緑風会では、昨年の同時期の松浦大悟さんの質問を受けて、森まさこ内閣府特命担当大臣が「昨年のGKB47を松浦委員が止めてくださって、岡田克也国務大臣があなたもゲートキーパーに変えてくださった」とよいしょする場面がありました。大悟さんは、2009年5月の民主党代表選で、岡田克也候補の推薦人になりましたが、3年3ヶ月の間に政務三役になれませんでした。秋田選挙区は、衆院選では落選した者の、実力ある総支部長がいるので、ぜひ参院選では1人区勝ってください。

 その一方で、2009年5月の民主党代表選では鳩山由紀夫候補の推薦人になった香川選挙区の植松恵美子氏と佐賀選挙区の川崎稔・財政金融委員長が離党するかまえを示しています。この2人は、岡田民主党が2004年に、安倍晋三幹事長率いる自民党を下して第1党になった際に、1人区で落選しています。その3年後に、小沢民主党で初当選したことから、長年、小沢・鳩山グループと関係が深いのですが、許し難い裏切りです。岡田民主党も1人区で13勝14敗と当時の民主党の力では最大限1人区は勝ったと思いますが、四国や九州まで力が及ばなかったのでしょう。しかし、自分のことしか考えない馬鹿者が多いので、離党するのでしょう。私がこうやって2009年5月の代表戦での投票行動をなじるのは、歴史の作り手という責任感があれば、鳩山候補を「次の首相」に選ぶことはありえないと思うからです。歴史に対して責任を負うべきです。

 ただ、参議院での補正予算の審議を聞いていると、民主党以外の政党で良い質問を聞きます。みどりの風の谷岡郁子さんは財政法29条による補正予算、日本国憲法87条をていねいにただしたうえで、復興特会に積み増される予備費6000億円の有効活用をただしました。日本維新の会の片山虎之助さんは「どこが15ヶ月予算なのか」と衆院みんなの党の柿沢未途さんに続き、コロンブスの卵質問をしてくれた上、「この時期に基金を増額されても、繰越明許するだけだ」と初代総務大臣らしい質問をしました。新党改革の舛添要一さんは「私が(自民党の)参議院政審会長の時に、国会同意人事委員長という衆院(自民党・無所属の会)にはない役職をやっていて、すべて人事はリークされて既成事実化されてから(国会同意人事が)提示されていた」と西岡ルール(国会同意人事が事前に報道されたらさしかえる)の由来を明かしました。

 このように、民主党以外の政党の方がよい質問をしており、本予算審議に向けて、私自身のidentityがゆらいでいます。先の衆院選による民主党大敗で、衆議院側の取材ルートが壊滅的に喪失してしまい、国会運びの実感がわきづらくなっています。宮川隆義さんがつくっている「国会議員要覧」の最新版を見ても、元民主党秘書の再就職状況は思わしくなく、ショックを受けました。ただ、その中での光明は、明白に「新生党系」である秘書が自民党へと再就職に成功していることです。うち、一人は、以前から、その議員が国政復帰した場合は秘書に復帰するという約束があるやに聞いていました。もう一人は、自民党政策秘書になったため、この状況で職がつながったばかりか、昇給に成功したと思います。なかには、岡田さんと同期の新生党議員時代の秘書同士が一人が大臣を経験した上で落選し、一人は自民党議員秘書になっていて政界は一寸先は闇だと感じます。そういった中で、新進党に参加した中で、公明党(Clean Government Party)は公明党(New Komeito)、民社党は民社協会があるなかで、新生党にはそのような組織はありません。実際には、「改革フォーラム21」(自民党羽田派)は存在しますが、現在総務省に届けられている「改革フォーラム21(川島智太郎代表者)」は、小沢一郎氏に乗っ取られた政治資金プール団体です。その中で、仲介役がいないなかでも、履歴書に「新生党」がある人は、今でも通用するんだなあと感じます。

 そういう中で、政権交代ある政治を1セットやり終えた上で、保守・右翼であるということに誇りを持つ私としては、今の民主党よりも、日本維新の会、みんなの党に思いが動きつつあるところでっす。民主党内にも保守派の同志がいます。しかし、私は連合という礎も大事にしており、ほんとうに悩ましいところです。そこで、まだ4ヶ月会期があるので次のようなワッペンをつくってみました。



 宮澤解散20年。

 あの日から始まった政権交代ある二大政党政治を私はなんとか完成させることができました。男は一生に一事を為せば良いと考えていますが、30歳代で一事を為すことができました。あの20年前、宮澤解散の志。鏡の中に写る自分を見て、恥ずかしくないか。石破茂さん、小沢一郎さん・・・たくさんの人々が志を裏切っていきました。志を貫くためには、環境の安定が必要であり、お金が必要であることを知りました。それでも、石破、小沢の裏切りは許せません。20年経ち、いかだに乗って船を出たシンドバッドは、年を取り、知らず知らずの上に航海を恐れていないか。その思いとともに、自分の立ち居地を探して生きたい。

 あれから、20年。

 これから、20年。

 改革未だならず。

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補正衆院通過、あれから20年・・・自民党未入閣の岩屋毅さん「決められない政治は与野党に責任」

2013年02月14日 19時31分22秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

 10・2兆円の歳出を拡大し、建設公債5・2兆円を発行する平成24年度第1次補正予算(案)が衆院を通過しました。30日ルールがあるため、遅くとも3月14日(木)には成立します。

 かなり良い審議ができました。高く評価します。予算(案)審議の充実こそ、「改革テコ入れ国会」にふさわしい。そして国会が修正することによって財政民主主義がパワーアップする。それは政府与党のためになるのではないでしょうか。これからは組み替え動議にとどまらず、議員修正案(麻生内閣の平成20年度第2次補正予算(いわゆる定額給付金補正)で参院可決)を早めに準備すべきです。

 昨夕のうちに、質疑の終局が宣言されていたため、きょうの予算委員会は午前9時から民主党とみんなの党それぞれの組み替え動議(撤回のうえ編成替えを求める動議)から始まりました。我が党は1・8兆円の公共事業交付金を削減し、建設公債も同額減らす内容でした。組み替え動議と政府案が同時に採決され、自民党、公明党、日本維新の会が政府案に賛成し、衆議院では圧倒的多数で可決されました。ただし、この3党は参院では過半数に満たないため、参院採決では否決される見通し。両院協議会の協議委員は衆議院が自民党7名、日本維新の会が2名、 公明党が1名、参議院が民主党が8名、みんなの党が1名、日本共産党が1名という配分になるでしょう。ぜひここでは民主党とみんなの党が共同で、修正案を出して欲しいと考えます。ただし、協議案の採択は3分の2以上ですので、政府原案通り成立するのは確実。そして、本予算審議でも、補正前倒し分を減額修正するなどの修正案を出し続けなければ野党の存在意義というよりも、国会の存在意義がなくなるでしょう。

 衆議院段階の審議では、公共事業のうち命にかかわる公共事業の割合を財務大臣が「3分の1」 と答弁したり(ただしくは4分の1)、箇所付けの仮配分が公表されなかったり、これを理由に乗数効果を答えられないなどの不備がありました。その中で、民主党の玉木雄一郎さん、日本維新の会の重徳和彦さん、みんなの党の柿沢未途さんが補正予算書の中身に関する質問をしました。当ブログが指摘していた繰越明許費についても、実務にあたる自治体の立場から、日本維新の会の山田宏さんが取り上げました。後は、国庫債務負担行為の補正に関してもふれてほしかったです。

 複式簿記の導入に関する石原慎太郎さんの質問に対して、麻生太郎財務相が、「イギリスの例を聞くと、徴税権や貨幣発行権が資産になるのが難しいようだ」との興味深い答弁がありました。たしかに、複式簿記だと、税の滞納も資産になってしまいます。財政の透明性確保は良いとして、その先に滞納をすべてバルクオークションで売ってしまおうという政策がでてきたら、怪しげな業者が落札して、こわいことになりそうです。 

 衆議院本会議は午後1時3分ごろに開議。ここで、伊吹文明議長が鬼塚誠事務総長に「定刻(という言い方)でいいんだっけ?」と確認した上で、「これより会議を始めます。まず、初めに申し上げます。定刻を守って(入場、着席して)ください」とのっけからたしなめる場面がありました。これをのぞけば、全体的にスムーズな委員会、本会議運びでした。ところで、素朴なギモンですが、予算委員会の間、予算委員や政務三役でない衆参国会議員はどこで何をしているんでしょうか?

 第46期衆議院では初めての議案(予算案、法案)の採決となりました。

 反対討論は民主党から奥野総一郎さんが登壇。

 続いて、賛成討論は自民党から岩屋毅さんが登壇し、「決められない政治は与野党とも責任があります」と演説しました。

 早稲田大学雄弁会、鳩山邦夫事務所秘書、大分県議を経て、32歳で初当選。1990年の自民党で、こういう肩書きの人が当選できるのかと新鮮さを感じたのは私だけではありませんでした。鳩山事務所では代議士から「戸別訪問の仕方が悪い」と見本を見せられた上で、担当地域に置き去りにされたり、衆院選では「陣笠代議士」という言葉がつくられたジェラルド・カーチスコロンビア大学教授の名著『代議士の誕生』の主人公である佐藤文生(さとう・ぶんせい)元郵政相を落選に追い込んで当選しました。

 そして、20年前、伝説の宮沢解散では、政治改革を推進する若手議員の会(石破茂・渡瀬憲明共同代表)の下、簗瀬進さんらとともに、小選挙区実現に尽力しました。


[写真]小選挙区法案廃案を阻止しようとする、自民党1期生(当時)の岡田克也さん(手前)、岩屋毅さん(奥)、1993年6月15日、岡田かつや後援会発行『岡田かつや20年の歩み』から。

 こうして、自民党を離党し、新党さきがけに飛び乗った岩屋さんですが、その小選挙区に苦労します。大分自治労の組織がある、横光克彦さんに連敗。政治改革を実現する会の主要メンバーがあのころの羽田孜さんや小沢一郎氏と同じ8期生となりました。岡田克也さんは与党幹事長・副総理・外相、細田博之・自民党幹事長代行は与党幹事長・内閣官房長官・国務大臣、河村健夫さんも内閣官房長官・文科相を歴任しました。きょうは、初当選直後の特別国会で、野党提出の「税制再改革基本法」(118衆法7号、社会党、公明党、民社党、社民連、進歩党共同提出)の答弁者となった北側一雄・衆議院総務委員長も、補正予算関連法案「地方交付税法改正案」(183閣法2号)の委員長報告に登壇しました。


 その中で6期生でいまだ未入閣にとどまる岩屋さん。国政復帰のために、麻生太郎さんと葉巻仲間になるなど苦労したようです。

 2010年9月、シャドウ防衛大臣に就任。露出が少ない野党で、2010年10月9日に「国家主権と国益を守るために行動する議員連盟」のメンバーで尖閣諸島上空を視察する計画が持ち上がります。しかし、このときはフジタ社員1人が中国当局に拘束されていました。このとき、与党・民主党の岡田克也幹事長は、次のように記者会見で述べています。

民主党幹事長記者会見録から引用はじめ]

【記者】

岡田幹事長は今月9日、「国家主権と国益を守るために行動する議員連盟」のメンバーが尖閣諸島上空を視察する際、中国に拘束されている日本人が残っているとして中止を求めたが、その真意は。総理官邸と連絡は取っていたのか。

【幹事長】官邸とは連絡を取っておりません。これは私の個人あるいは前外務大臣としての経験に基づく発言で、確か原口さんと、自民党の、私の信頼している友人に、それぞれお話をさせていただきました。中止を求めたのではありません。今そのタイミングなのか、ということを申し上げたわけです。それはやはり、フジタの社員が1人まだ帰ってきていないという状況、もちろん中国側は、それは関係ない事件であると言っているわけですが、何らかの出来事が日本に帰ることに影響を及ぼしかねないという中で、リスクはなるべく減らすということが、私は日本人として当然のことであると。日本人の命がかかっている、スパイ罪というか軍事施設に関する法令に反した、ということで拘束されていたということですから、日本人として、同じ日本人の生命に影響があるかもしれないリスクを、なるべく減らしたいという思いで申し上げました。別に、解放された後で尖閣を見に行くという選択もあったわけですから、このタイミングは避けてほしいなというのが、私の感覚、私の常識であります。

【記者】議連メンバーが視察を終了して3時間後にフジタの社員は解放されている。岡田さんが懸念したような、解放が長引くとか、そういう見通しではなかったのではないか。

【幹事長】それは結果論ですよね。誰もわからないわけですから。それを見通しておられる方がいたとすれば、ぜひお聞きしたいのですが、そんなことはできないと思います。そうであれば、なるべくリスクを減らすというのは、私は当然のことだと思います。それが同じ日本人としての対応であると思っております。

【記者】原口さんと自民党の信頼している友人に話した、ということだが、自民党の信頼している友人は、尖閣諸島に行ったか

【幹事長】行かれていないと思います。私は、行ってはいけない、とは言っておりません。今のタイミングで行くのはいかがか、ということを申し上げただけですから

[引用おわり]

 外交・安全保障に関して、二大政党が政局をしかけて、自らの存在感を高めて、選挙に勝とうとすることは、ときに国益を損ねます。そして、たとえ、各党共通の認識があっても、国会議員定数削減ができないようでは、どの党が勝とうと国会そのものが信頼されなくなります。

 政治改革を実現する若手議員の会として、20年前輝いていた石破茂共同代表(当時2期生)が自民党幹事長として定数削減つぶしに画策する姿は、いまさらどうとも思いませんが、悲しいといえば、悲しいのかもしれません。一度裏切る人間は二度裏切るとはよくいったものです。

 未入閣、当選6回、そして、尖閣諸島に行かなかった岩屋さん。あれから20年、まだ55歳の岩屋さんの信頼にもとづく二大政党が互いを尊重しながら決められる政治への挑戦は今まだ始まったばかりです。

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テレビ無し審議で麻生・甘利珍答弁連発 補正予算の一般・しめくくり質疑 民主党反対で衆院通過へ

2013年02月13日 23時49分36秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

【2013年2月13日(水) 衆議院予算委員会 平成24年度第1次補正予算案に対する一般的質疑としめくくり質疑】

 補正予算(案)はあす衆議院を通過することになりました。報道によると、民主党とみんなの党はそれぞれ「組み替え動議(政府に対して撤回のうえ編成替えを求める動議)」を出したうえで、「反対」するようです。短期的にも、長期的にもベストな判断でしょう。日本維新の会は賛成する見通し。これは地方自治体への交付金が多いからでしょう。

 朝9時から一般的質疑、午後からしめくくり質疑があり、山本有二委員長は午後5時5分に質疑の終局を宣言した上で、散会しました。あすは、組み替え動議の趣旨説明のうえで、討論、採決となる見通し。質疑の終局から採決まで一晩おくのは、珍しい例ですが、自民党国対の対応は評価したいところです。

 補正予算の審議は、本会議での財政演説、本会議での代表質問、委員会での趣旨説明、委員会での基本的質疑、集中審議、一般的質疑、参考人質疑、公聴会、しめくくり質疑、討論・採決と続きますが、テレビ中継は、衆参とも委員会での基本的質疑と集中審議だけです。本来はしめくくり質疑も放送してほしいところですが、長年の慣例で始まる時間がずれやすいので、NHKが嫌がっているのでしょう。なお、本予算でもNHKは以前は基本的質疑を3日間放送していましたが、最近は2日間だけで、2日間の間に全会派が一巡するよう質問割りをつくっています。

 前日のNHK入り集中審議で、民主党に埋没感があったこともあってか、長妻昭筆頭理事は玉木雄一郎さんを急遽午前9時に起用。

 玉木さんは「補正予算の正当性に疑いがある」として、麻生太郎財務相に「そもそも補正予算とは何か」と聞きました。麻生財務相が「財政法29条に決まっています」と答弁。ここで玉木さんは「その通りです」と答えました。ところが、この問答の最中、自民党席からせせら笑いが起きており、9時5分に「笑うところじゃないよ」とのヤジが聞こえました。NHKが入らないと、5分間でこの緊張感のなさですが、ヤジを飛ばしたのは自民党の先輩だろうと思いますが、根本的な議論をせせら笑う、日本の各級議会における自民党的体質を見ました。

 玉木さんは財政法29条「緊要となった経費」の「緊要とは命にかかわる公共事業のことだろうと思う。補修・老朽化対策にかかわる補正予算はどのくらいか」とただすと、麻生財務相はその場で暗算しながら「6兆円のうち、1・8兆円だから、1対3ぐらい(3分の1ぐらい)」と答弁すると、玉木さんは「その通り、4分の1ぐらいなんですよ」と引き取りました。しかし、こんなおおざっぱな議論でいいんですかね。

 そして、総務省予算に盛られた「ビッグデータの開発など独立行政法人情報通信研究機構」への500億円の増額補正について、総務省がいくら要求して、財務省がいくら査定したいのか聞くと、500億円要求して、500億円査定したことが分かりました。玉木さんは「たとえば、1割削減しても効率的にやれるかどうか査定しなかったのか」と聞くと、麻生財務大臣は「当然ある程度しているが、補正予算なので甘くなることは否定しない」と答弁しました。

 ここからは玉木節で「私は増税をお願いして当選してきました。とりわけ借金をして歳出を増やすことについては厳しく審査しなければいけません。この内閣には、嫌われ者が一人もいないことが問題点です」とし、テレビ入り時とおなじく、稲田朋美行政改革担当大臣を要求大臣として呼んで、エールを贈りました。 そして「日本を取り戻すが、予算を取り戻す、利権を取り戻すことにならないようにしてほしい」と締めくくりました。

 なお、玉木質問の最中に、おそらく大西健介議員(「サバイバル・ファイブの一人)が、「そうだ」の合いの手を入れていて好感が持てました。その一方、午後のしめくくり質疑で前原誠司・ネクスト財務相が「別の議員が指摘したように」と玉木質問を引用する際に、固有名詞を避けており、2期43歳の玉木さんに対する、7期50歳の前原さんの警戒心を感じさせました。ぜひ、大西さんは玉木さんを守り抜いてほしい。

 その前原質問も、テレビ入りでは「人口が減少すると(貨幣)デフレになるのは当たり前」との珍説を披露してしまいましたが、きょうは立て直してきました。甘利明・経済財政政策担当大臣に「この補正予算(緊急経済対策)の乗数効果はいくつか」と質問すると、甘利さんは「まだ箇所付けも終わっていないので、分からない」と答弁しました。

 少し観点が変わって、「しめくくり質疑」のあり方。以前の呼び名から「締め総(しめくくり総括質疑)」ともよばれる、しめくくり質疑ですが、日本維新の会の新人、重徳和彦(しげとく・かずひこ)さんが、まさに、しめくくり質疑だと感じる面がありました。これは、この1週間にあった質疑と答弁をていねいに振り返っていました。例えば、「山田宏さんが質問した補正により地方が多額の繰り越し(繰越明許)をしなければいけない問題」、「東国原英夫委員が質問した地域の元気臨時交付金ではハード対策(建設公債対象事業)に偏っている問題」、「自民党の小泉進次郎さんが指摘した厚生労働行政の問題」、「きょうの午前中の質疑で、村岡敏英さんが質問した農業の後継者が少ない問題」など、まさにしめくくり質疑でした。

 この後の、みんなの党の杉本かずみさんは、初登場ということもあり、まったく前の質問にふれませんでした。生活の党の村上史好さんは自ら質問した年金交付国債を年金特例債につけかえる補正の前提となる消費税上げについて質疑していました。かなり、しめくくり質疑らしくなりました。

 ただ、このうち、重徳議員は12月16日に当選したばかり。前の期では、まだよく分からない議員をブログ上で「まずは合格」とほめてしまい、その後、反省したことがあります。その後連休明け国会で不正常採決という与党議員としてありえない暴挙にでた後になって、ある人から「過去のエントリーで『まずは合格』褒めているから」とやたら「パーティ券を買ってパーティーに一緒に行こう」としつこく誘われたことがあります。それは過去のエントリであり、今はその議員を軽蔑していると言っているのに、しつこく誘われて困り果てた経験もあります。なので、重徳議員も先週知ったばかりですし、割り引いて読んで頂きたいと考えます。

 もちろん、玉木さんは2期生ですし、初当選前から、上記とは違う親友から「たまきゆういちろうのパーティー行こうよ」とさそわれ、「たまきゆういちろうって誰?」と言って、結局行かなかったのですが、これについては、やはり友の見る目は違うな、無理してでも行けば良かったな、と感じます。

 平成24年度補正予算案はあす衆議院本会議で可決し、参議院に送られます。

 そして、いよいよ来週は、心より尊敬する石井一先生が委員長をつとめる参議院予算委員会で審査されます。20年前の通常国会で自民党を飛び出して政権交代ある政治をめざしてきたシンドバッド石井。院は変われど、いまだに予算委員長の大役です。20年の間に消えていってしまった人たちの分まで、石井委員長意気軒昂です。

 平成25年度本予算審査に関するアイディアは改めて書いていきます。

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石原慎太郎前都知事が、横田空域(ラプコン)の返還を模型で総理に説明 衆予算委 集中審議

2013年02月12日 14時35分39秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

【2013年2月12日(火) 衆議院予算委員会 安倍内閣の政治姿勢に関する集中審議】

 政府自民党はあすにも強行採決の構えを見せるなか、民主党は三本目の矢「成長戦略」に欠かせないTPPの「例外なき(聖域なき)関税撤廃」に関する政府統一見解のきょうじゅうの提出、経済対策に関する集中審議、北朝鮮核実験に関する集中審議、東電原発事故の原因が津波か地震かを特定するのに不可欠な東電管理職の参考人招致などを要求しています。

 ◇

 日本維新の会の石原慎太郎前東京都知事が「浦島太郎のように18年ぶりに国会に戻ってきました」として、日本国憲法に関する考えなどを総理にただしました。

 このなかで、上記の画像(衆議院インターネット審議中継)のように模型を出して、米軍横田基地(東京都福生市など)の管理空域「横田ラプコン」について、安倍晋三首相に説明する場面がありました。この資料の提示は事前に理事会で認められていたものと思われます。

 ラプコンとは、米軍横田基地上空の空域。我が国の上空では、米軍、日本自衛隊、日本民間機の順に航路が決まっています。このため、羽田空港から伊丹空港など西日本や海外に向かう場合、離陸直後から激しく高度を上げながら右旋回をします。おそらく飛行機に乗り慣れない人は恐怖心を覚える人も多いでしょうが、このような急上昇と右旋回をするのは、このラプコンを通らないため。日本は空域に関しては、まだまだ独立国といえないのではないかとかねがね考えていました。このラプコンは近年、一部返還され、東京から伊丹空港の飛行時間が50分から45分に短縮(逆ルートは45分から40分に短縮)されています。

 これを説明する際に、石原さんが閣僚答弁席まで言って説明したところ、マイクが入らず、日本維新の会議員が質問席のマイクを動かそうとしたところ、安倍首相から「それ、民放だけだから」と制される場面がありました。なお、この「民放」マイクは、歴史的伝統により民放ラジオ局で、ここから民放テレビ局に音声を流すことになっています。

 このほか、石原都知事が野田佳彦首相と会った際に、尖閣諸島に太陽光パネルを設置したいと野田首相が話したと明かしました。

 さらに文科族議員である麻生太郎財務相は「はやぶさ」が地球に帰ってきたときに、興味を持って話を聞かせて欲しいと最初にきたのは、「米国陸軍省だ」と答弁しました。いくつか日本復活のヒントがあったように感じます。

 民主党もがんばってほしい。

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[今国会の見所]長妻昭・田村憲久厚労相「生活者・改革の党を見せる」岡田・タムゲン代理戦争だ

2013年02月08日 20時26分40秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

 さて、今週2月3日週は補正予算での衆・予算委での基本的質疑で各会派の質問が一巡。民主党理事が1名になってしまった光景になじめません。が、質問時間を野党に割り振る理事会決定で、民主党6名、日本維新の会6名が登場。みんなの党2名、日本共産党、生活の党という審議順にも徐々に慣れ始めました。社民党は委員席を失い質問に立てず55年体制が完全に終焉。私は解散後、議員会館をのぞけば、いまだに衆議院に行っていませんが、そのうち、こころの傷もいえてくるでしょう。

 岡田克也さんが久しぶりに「降り番」となりましたので、岡田内閣の官房長官候補を探しているわけですが、やはり6年前の「年金国会」、5年前の「ガソリン国会」の功労者、王子、長妻昭・予算委筆頭理事はたいしたものだと感じます。そして、第1次野党期の衆議院厚生労働委員会で、長妻質問を職権で議事録から削除した委員長が茂木敏充・経産大臣、理事が田村憲久現厚労相、大村秀章現・愛知県知事のtrioでした。この2人が大臣と言うことで、意趣返しに期待したいところです。政治とは情熱と判断力。情熱がなければ仕事ができません。意趣返しを大人げないという人は一生サラリーマンで食ってろという感じです。

 長妻昭さんは今国会最初の予算委員会となった7日の質疑で、「この国会では、民主党のめざす社会と安倍内閣のめざす社会を明らかにしていく」との論陣を立てました。民主党は「生活者の党」であり、そのために右手で財源をぶんどる「改革者の党」ですが、長妻さんは「自民党政権は生活保護の生活扶助を8月から6・5%、3年間下げ続けることを決定しました」とし、「生活保護の生活扶助を下げたら、国民生活の最低限のラインが下がり、生活保護者ではない低所得者に影響が出る」としました。

 ここで、厚生労働省ホームページをごらんください。



 このように、生活保護には「生活扶助」のほかに住宅扶助、教育扶助、医療扶助、介護扶助、出産扶助、生業扶助、葬祭扶助があります。このうち、生活扶助を6・5%カットするのが自民党政権です。ここで、ギモンなのは、総予算額がより多い医療扶助をカットして、一定金額内は生活扶助からも自己負担してもらうようにするシステムもあり得ると私は思いますが、このお金は、行政から病院に直接入ります。ひょっとして、自民党政権は日本医師会に気兼ねして、医療扶助ではなく生活扶助にてをかけようとしているのではないでしょうか。

 長妻質問に戻ると、「この質問に先立ち、厚労省に聞いたら、生活保護の生活扶助を引き下げると30以上の制度に影響がある」としたとして、長妻さんが野党、田村さんが理事時代に舛添厚労相時代に議論した「改正最低賃金法9条」でも生活保護との整合性を図ることになっているとしました。これに対して、田村厚労相は「最賃(最低賃金)が早く追いついて欲しい」と、アベノミクスによる景気浮揚で、47都道府県の最低賃金が上がってほしいと答弁。もともと厚労族の安倍晋三首相(自民党総裁)が「最低賃金法は私の祖父、岸信介内閣で成立し、最賃が平均10円以上あがったのは、過去に第1次安倍内閣だけだ」と答弁をひきとり、場内をわかせました。

 ここで、清和会首相に負けたくない経世会田村大臣は「まずですね、御党(おんとう、民主党)も自民党も生活保護が高いのではないかということで、御党も事業仕分けの対象にしていたでしょう」とすると、長妻さんは「明確な答弁がない」とばっさり。そして、長妻さんは「低所得者対策と生活保護は違う。もちろん生活保護の不正受給は犯罪であり、私たちも徹底して(不正受給の摘発・排除を)やっていく。しかし、不正受給で一番心を痛めているのは、受給者だ。生活保護は最後のセーフティーネットであり、ここにほころびが生じると、受給者には死が待っている。生活保護は社会保障の中核であり、国家の存立にかかわる」とたたみかけました。

 そして、「母子家庭と生活保護母子家庭」の比較のパネルを出しました。このなかで「疾病率」が大幅に生活保護母子家庭の方が著しく高いことを明示し、「生活保護の世帯と低所得者対策の違いを比較してもってていねいに検証して掘り下げていく」と予告しました。おそらく、長妻さんは次回以降、私が示した「医療扶助」にも切り込んでいくのではないかと期待しています。



 長妻さんの低所得者対策は、自らがかかわった社会保障と税の一体改革に関する3党合意(2012年6月15日)を具体化する道です。5月中旬の衆議院社会保障と税の一体改革に関する特別委員会で、はじめから経世会代表として保育所利権(厚労省)の用心棒として委員をした自民党・田村さんと、はじめは委員でなかったのに、突然、3党協議に登場して、いいところを取った岡田グループの専務取締役、長妻さん。とはいえ、長妻さんも、田村さんも、真夏の参議院の第1委員会室で、岡田克也副総理・社会保障と税の一体改革担当大臣とおなじ側の席で答弁した仲です。

 その岡田さんは、昨年6月7日の特別委員会で、田村さんをこう諭しました。「結局、田村さんは若いですから期待しておられる有権者の方も多いと思うんですが、あなたの今の発言というのは、また与党になったときに言われてしまいますよ。だから、お互い、そこはやはり踏まえて議論すべきだということを私は申し上げているわけであります」。なぜか岡田さんからしかられた田村さん。これは因縁があり、元々田村さんは三重県経済界のドンである「日本土建(にっぽんどけん)」(本社津市)が家業。政治家としては3代目で、初代の初当選以来、当選し続けている(第45回政権交代選挙では小選挙区落選比例復活)名門。一方、岡田さんは政治家としては初代だし、岡田屋(イオン)は四日市。三重県内においては、田村家が岡田家よりも政界、財界ともに名門となります。また、先代のタムゲンこと田村元(たむら・はじめ)元衆議院議長も含めて、自民党内で経世会(中間グループ)に所属。岡田さんも1期生のときから経世会(田中角栄・金丸信・小沢一郎系)でした。その後、岡田さんが新生党に飛び出し、中選挙区・小選挙区を通じて、一度も一戦を交えたことはありませんが、田村さんには岡田さんへの「劣等感」があったのでしょう。昨年の社会保障と税の一体改革での国会論戦では、田村質問に対して「何であの人あんなにいじわるなの!?」と四日市出身の岡田筋まで驚くしまつとなりましたが、田村さんも「総合子ども園法案」を廃案にした「改訂認定子ども園法」(就学前の子どもの教育、保育に関する法律、子ども子育て支援法、幼保一体化法)の発議者として汗をかいてくれました。

 東京7区勝ち上がりの長妻さんが元世田谷警察署長の父親譲りの正義感で、突っ走る姿を応援するし、しっかりと見守っていこうと考えます。タムゲンも元気だと聞いたことがあります。すばらしい後ろ盾のいる2人。長妻・田村戦争は、岡田・タムゲンの代理戦争です。

 第183通常国会は精緻な世界での議論の応戦となります。政治の世界のセオリーならば、最終的には情熱がある人が勝ちます。政治とは、理想的かつ割に合わない世界です。だから、長妻さんが勝つとは思いますが、7月21日の第23回参院選まで何があるか分かりません。目が離せません。経世会の人材発掘術のすごさを感じながらも、巨船を飛び出した20年前の若さと勇気に、いささかの曇りがないかどうか、日々、鏡の中の自分をチェックしたい。 

 私はこのエントリーを書くに当たり、早朝、24時間営業のマクドナルドを見てきました。



 ことしの朝日新聞は正月から「マクド難民」特集が反響を呼びました。24時間営業のマクドだと、喫煙ルームの方が暖かいので、たばこを吸わないのに、あそこで丸まっているのですね。もちろん、電源がある机でパソコンを叩く学生、腹ごしらえして仕事に向かう女性会社員もいました。これで何が分かるんだと言われれば何も分からない。でも、日本の国益のために向かって生きる生き方を一生していきたい。

 長妻昭の語る「国家」とは。さあいよいよ、第183通常国会の戦いがスタートしました。

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日本維新の会「首長ファイブ」、地方分権で立体的議論 民主党も見習うべきだ

2013年02月08日 19時18分26秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

【平成24年度第1次補正予算(案)に対する基本的質疑2日目 衆議院予算委員会 2013年2月8日(金)】

 首長ファイブ(くびちょうふぁいぶ)が登場しました。

 日本維新の会の、

 日本最大の362万人基礎自治体である横浜市長を2期7年つとめた、中田宏さん

 知事であり、人口114万人、伝統的に公共事業と企業誘致が多い、宮崎県知事を1期4年つとめた、東国原英夫さん。 

 人口16万人という典型的な中規模都市である磐田市長を3期11年つとめた鈴木望さん

 首都圏近郊ながら人口は8万人にとどまる東松山市長を4期16年つとめた坂本祐之輔さん

 東京23区・特別区で52万人の人口を持つ杉並区長を3期11年つとめた山田宏さん

 このうち、中田宏さんと山田宏さんは1993年日本新党初当選組で国政復帰。そのほかは、私も初めて名前を知る人がいました。首長経験の期数と在職年数が「期×4年間」になっていない、ふぞろいな人がいますが、これは、「平成の大合併による新市長選挙に出馬した経験」があったり、退任理由が「衆院選と選挙日をあわせるため」「参院選出馬のため」などの理由だったりしたようです。首長落選により衆院選に回った人はいないようです。

 なお、これまで「中田宏・横浜市長」については、私が首長の理想像としている「高秀秀信・横浜市長」を落選させて就任した首長のため、ネガティブなイメージで取り上げていましたが、もともと、中田宏・衆議院議員は1997年12月、小沢一郎による新進党解党に岡田克也さんと2人で最後まで抵抗した人です。元々そのことは私は知っていましたが、中田さんはきょうも冒頭で、日経新聞の誤報の被害にあった岡田さんを助ける答弁を小野寺五典防衛相から引き出しており、応援していこうと考えています。

 まさに、2013年2月8日は、地方自治の歴史に新しい1ページを開けたと言えるでしょう。専門的な用語が多く、メディア受けはよくないでしょうが、立体的な議論が国会で繰り広げられました。

 中田宏さんは閉会中審査にも登場していますが、きょうもトップバッターとしてブランクを感じさせない早口で、かなり良い答弁を引き出しました。

 中田さんは、きのうの民主党・玉木雄一郎さん同様に「(政府が)本予算で(財政健全化をしたと)胸を張りながら、補正予算で(財政支出を)がつんとやると、財政規律がおかしくなる。今回の補正予算はそれほどまでに特別なものなのか」とただすと、民主党・長妻昭筆頭理事の「そうだ!」の合いの手がマイクを通じて聞こえました。

 細川護煕さんを含めて衆院1期生ばかりの日本新党で、初当選直後に各派協議会メンバーをつとめた伝説を持つ山田宏さんは「17年ぶりに国会に帰ってきて、「容貌が変わったね」と言われます、それだけ苦労が多かったんです」と苦笑した後、「衆議院議員だった頃は、歳出のことばかり考えていましたが、区長になってからは、9割方歳入のことばかり考えていました」と振り返りました。松下政経塾・日本新党同期の桜で、総理大臣をつとめあげた野田佳彦さんの政治生命をかけた決断が正しかったことを示唆したようにも、私には感じられました。

【補正予算と本予算、繰越明許の改善を要求も、総務大臣「臨時会を速やかに開け!」】

 安倍晋三首相(自民党総裁)は「今回の補正予算はまさに経済の変わり目の機動的な財政措置であり、そのための補正予算であり、(すでに閣議決定済みの平成25年度)本予算(案)では、プライマリーバランスが改善しています」とし、「デフレからの脱却の意思を示すもので、毎回毎回やるわけではない」と答弁しました。自民党お得意の緊急経済対策としての補正予算提出は2度としないとの趣旨の答弁でしたが、中田さんが「繰り返すわけではないということでいいのか」と念押しすると、安倍首相は「何回も何回もやるわけではない」と答弁を修正しました。これに関連して、午後の坂本元東松山市長は、商店街活性化事業で「300億円の補正予算がついているが、(平成25年度)本予算ではいくら計上しているか」と質問し、所管の茂木敏充・経産大臣はいいわけを交えながら、「38億円だ」と述べると、「補正で300億円、本予算で38億円では、残り1ヶ月で使い切っても使い切れない」と批判しました。今まで国会で聞いたことがない論点です。さらにこれに関連し、当ブログが言及していた「繰越明許(くりこしめいきょ)」について、山田元区長は、区の予算の観点から、「自治体は年度内に予算を消化しきれない場合は、(国の)各出先機関に行って、繰越明許の理由を提出しなければならない。これが大変なんです。自治体のせいじゃないのに、たくさんの人と時間を割かねばならず、無駄です」とし指摘。そのうえで、「国の方で(今年度末は)しなくていい、と言ってくれませんか」とダメもとで発言すると、新藤義孝総務大臣は「だから早期成立と早期執行が大事なんです」というなめた答弁をした上で、「テレビを通じて呼びかけたい。全国のすべての地方議会は臨時会を開いて(各自治体の補正を速やかに組んで予算執行と繰越明許をして)ください」と地方分権に逆行する答弁をしました。自民党が参院選に逆転負けする気配を感じざるをえませんでした。

【地方交付税の2300ページの補正係数台帳は総務省令なので大臣もみたことがない】

 地方交付税について、中田元市長は、2300ページにわたる補正係数台帳を手に携え、「この(2月の自治体本予算提出の)時期に地方はどれだけ(の地方交付税が新年度に国から)来るか知らない。知るのは5月なんです。新藤大臣は政務官の経験もあるが、この(地方交付税算定のために基準財政需要額と基準財政収入額のならす)補正係数台帳を見たことがあるか」というと、新藤大臣は「見たことはあるが読んだことはない」として、地方交付税の自治体歳入について「地方は分からないと言っているが、あらかた分かっている。その(国と自治体の)信頼関係で担保されている」と答弁。これはたしかに現実的といえば現実的で正直な答弁でしょう。東国原元知事は「地方交付税とはなんぞや、一般の国民のみなさんはなかなか分からないですよ」として、国会の場での議論展開に期待を寄せました。新藤総務相は「地方交付税とは、財源調整機能と財源保障機能がある」とし、「地方財政措置のなかで、後年度(こうねんど)、国が負担する」と言うと、「はいそこなんですよ」と東国原さん。

【東国原さん、「地方交付税廃止も」と大胆提案】

 東国原元知事は「地方公務員給与削減による交付税増額」などに縛られていた知事時代を振り返りながら、「地方交付税の先食い」である臨時財政特例債(臨財債)の発行残高がいくらかとただしました。新藤大臣が「45兆円」と答えると、「総理は、この現状をどう思いますか?」とすると、「良い質問だ」の合いの手が入りました。新藤大臣が「最大は景気対策で、地方が元気になれば返せる」と方向性は正しいとはいえ見通しの甘い答弁をすると、東国原さんは「どう考えても交付税の先食いなんですよね。私は返せない、国が破綻するのではないかと懸念している」としたうえで、「地方交付税は廃止したり、あるいは、特別会計に直入(ちょくにゅう)するなどの新しいしくみづくりが必要だ」と提案し、「地方にやさしい政権与党であって欲しい」としました。今後の議論に期待したいところです。

【国の出先機関廃止は、民主党法案の成立が現実的だ】

 鈴木元市長は、民主党政権が解散前日の2012年11月15日(木)に閣議決定し未提出におわった国の出先機関廃止法案(経済産業局、地方整備局、地方環境事務所)について「道州制の議論も大事だが、それをしていると時間がかかってしまう」とし、民主党法案の成立が現実的だとの認識を示しました。鈴木さんは「国民は国の行政機関というと霞が関にあると思っているだろうが、各地にあります」として、国道1号線の渋滞解消を期待してつくられた国営磐田バイパスが有料制のために誰の役にも立たない状況を打破するために、1代で上場企業を立ち上げた地元財界人らと要望活動をしたときのエピソードを紹介。「磐田市から東の県庁へ行き、そこから、西へ向かい磐田市を車窓に見ながら名古屋にある(国土交通省の)中部地方整備局にいきました。そこで「これは大事だから本省の霞が関に行ってください」と言われて、再び東に向かい、磐田市を車窓に見ながら、東京に向かった。その車中で、社長(商工会議所会頭)が(名古屋名物の)みそかつ弁当を食べながら、「こんなことをしていたら、国がつぶれてしまう」とつぶやいたのを忘れられない」と語りました。民主党法案について、新藤大臣は「法案については全国市長会から慎重にしてほしいとの要望がきている」と述べたほか、安倍首相が「先日福島県でやらないでほしいと言われた」と個別エピソードで対抗。しかし、鈴木元市長のエピソードに、もっとも説得力を感じたのは私だけではないでしょう。

【丹羽委員会の完全自治体に向けて】

 東国原さんは「地方分権改革推進委員会(丹羽委員会)が打ち出し、完全自治体(自治行政権、自治財政権、自治立法権)の実現のためには、憲法94条を改正して、地方による法令の上書き権など、義務づけ枠付けの廃止が必要だ」として、具体的に「教育委員会と農業委員会(を自治体の機関として必ず置かねばならないと国の法律が定める)必置規制(ひっちきせい)を撤廃して(自治体の条例にゆだねて)ほしい」と語りました。これに関連して、第45期衆議院で、丹羽委員会の勧告を法律化した、1次一括法(第1次地方分権一括法=「地域主権」のタイトルを衆議院で削除修正のうえ成立)、2次一括法につぎ、3次一括法を民主党政権が提出しながら衆議院解散で廃案になったことについて、新藤大臣は「4次一括法案として今国会に出す」と明言しました。「4次」というのはわかりにくいように感じますが、さっそく今国会でも分権法案が審議されることになります。なお、衆参総務委員会では税制改正法案が5月中旬までのかかる見通しで、会期末ぎりぎりの攻防となる可能性が大。

 全体の感想としては、なかなかいいなと感じました。いわば、民主党という政党は、生活者の党として公明党、地方分権(地域主権)が1丁目1番地の党として日本維新の会、改革の党としてみんなの党の3党をたばね、その3党のうえで、唯一衆議院定数の過半数をこえる候補者を擁立できる党として、政権の選択肢を提示する。そこで、岡田内閣として、長妻官房長官、太田副総理、中田総務大臣、渡辺行革担当大臣として調整していくのが、ベストな日本政治のあり方に感じます。そのころまでには、新生党の松沢成文さんや上田清司さん、北橋健治さん、あるいは河村たかしさんが国政復帰して大臣になり、今いる国会議員や前議員は、首長になっていく。そんな雛の論理を想像してしまいました。ただ、少し民主党の存在感が弱くなっていることを正直に認めざるを得ません。もっとウィングを広げて、地方分権を勉強していかないといけません。それと、おそらく明日の新聞の「予算委員会の詳報」では、あまり詳しく書けない記者が多いと感じます。この辺の地方財政・地方行政の世界は、一度はまるとおもしろいものです。私も政権交代ある政治のために、ここ10年近く、地方自治とはごぶさた。「早く帰ってこいよ」とのありがたい声も聞きますが、政治ジャーナリストは、国政と地方を同時にやると共倒れになります。これは私は真理だと思います。そんななか、多くの地方議員さんから、年4回の定例会報告を郵送してもらっていて、その自治体の政務活動費という税金でつくられてることもあり、すべて目を通しています。「10ヶ月連続暫定予算!」という見出しを見て、まだ国政はなんとかなると勇気をもらいます。こういう立体的な議論が国会に持ち込まれた初めての日だと感じます。岡田克也さんはかなり中央集権的な発想が根強いので、ぜひ、大親友の中田宏さんらの実体験を中心に、一度、地方行政・地方財政・地方税制もアタマに入れていって欲しいと願います。

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2月7日(木)のつぶやき その5

2013年02月08日 01時14分08秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

新規国債を日本銀行が政府から買い入れているように聞こえる質疑でした。注釈がほしかったですね。 RT @angel19600819 岸本、全然デマ!日銀が買い入れている残存期間が短い国債と新規の長期の国債を一緒にするな!コイツのデマは悪質だわ! #Kokkai#nhk

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@fujihide223 あすもあります。きょうは自民党、公明党、民主党だけでしたので、それ以外の野党も登場します。「平成24年度補正予算(案)の基本的質疑(全2日間)の2日目」になります。#kokkai #nhk


玉木雄一郎さん「道路特定財源を復活させない絶対の方法を教える」 衆・予算委スタート blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/…


公共事業による景気対策は最低賃金には反映されやすいか。RT @huibishou どっちもあなたの所管だろうに。 RT @kokkai_live: 田村憲久厚労相、「最低賃金が生活保護基準が下回っている場合は、最賃が早く追いついて欲しい」と苦しい答弁。#kokkai #seiji


衆院予算委。あすは野党第2党から第5党が質問。いろいろと変化があるので大変。ですが、とりあえず雰囲気はつかみたいところです。#kokkai #seiji #nhk


一応、玉木議員選出選挙区在住の者としてお恥ずかしい限り RT @nisiki0510: 玉木「我々は命に関わる公共事業を否定したことありません」 えーーーーーーーーーーーーーっ。 #nhk #kokkai

国会実況 国会中継さんがリツイート | 1 RT

【国会、玉木雄一郎の詭弁】こいつはいい球だ。いかにも保守的見解や稲田議員に褒め言葉を並べ立て道徳教育は今や教師がやっているから〝道徳の本〟に経費を使うのは財政難のおりの無駄遣いだ、とこいた。なら激増する生徒のイジメや自殺はどうなる。この野郎は学校を廃退させる日教組の回し者だ。

国会実況 国会中継さんがリツイート | 1 RT

玉木雄一郎って議員、自民党にエールを贈りすぎじゃない?(笑)

国会実況 国会中継さんがリツイート | 1 RT

#国会中継 玉木雄一郎は自民党に鞍替えしたほうが良いのでは?

国会実況 国会中継さんがリツイート | 1 RT

【衆議院予算委員会】玉木雄一郎(民主党):「民主党の事業仕分けは、皆さんお嫌いでしょうからあれは、廃止してもいいんですが」委員席答弁者席から失笑・・。

国会実況 国会中継さんがリツイート | 3 RT

民主党の玉木雄一郎…言いたい事は「がんばってほしい」#kokkai

国会実況 国会中継さんがリツイート | 1 RT

稲田朋美大臣のファンなのかこの玉木雄一郎は

国会実況 国会中継さんがリツイート | 1 RT

民主の玉木雄一郎ってなんだ、稲田にエールを送ったり。民主党の仕分けやめればいいと言ったり

国会実況 国会中継さんがリツイート | 4 RT

玉木雄一郎が心のノート持ってる(笑)

国会実況 国会中継さんがリツイート | 2 RT

帰りに携帯ラジオで聞いてた岸本はこの間の代表質問から比べて普通の印象 この間はなんか一発ハイになるやつでもキメてたんか? #kokkai

国会実況 国会中継さんがリツイート | 1 RT

NHK国会中継「衆議院予算委員会質疑」2月8日(金) 午前9:00~午前11:54(日本維新の会)中田宏(日本維新の会)東国原英夫(日本維新の会)鈴木望(日本維新の会)重徳和彦 #seiji #kokkai #co1686172

国会実況 国会中継さんがリツイート | 6 RT

NHK国会中継「衆議院予算委員会質疑」2月8日(金) 午後1:00~午後5:30 (日本維新の会)坂本祐之輔(日本維新の会)山田宏(みんなの党)江田憲司(みんなの党)柿沢未途(共産党)笠井亮(生活)村上史好(生活)小宮山泰子#seiji #kokkai #co1686172

国会実況 国会中継さんがリツイート | 3 RT

参議院は選挙がなかったのでバラバラにならないと思います。ただし、予算委員会は日本維新の会(参議院242議席中4議席)の出番がほとんどないでしょう。RT @ken19930303 @kokkai_liveそうなんですか。では参議院の質疑順位はバラバラになりませんか?

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2月7日(木)のつぶやき その4

2013年02月08日 01時14分07秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

田村憲久厚労相「御党(おんとう、民主党)も自民党も生活保護がちょっと高いのではないか。若干高いね下げないといけない」と一般論に逃げています。#kokkai

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田村憲久厚労相、「低所得者対策と生活保護者は違う」と珍答弁。長妻昭さん「これは奇妙な答弁」。#nhk #kokkai

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平成24年度は生活保護費は2・8兆円。補正では不要が出そうだとして226億円減額補正します。このほか、地方自治体負担分もあります。#kokkai #nhk

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田村憲久さんはおじいさんの初当選以来、落選経験のない名門。先代(元衆議院議長)が竹下派に参画していますが、厚生省利権は伝統的に竹下派(現平成研)が強く、厚労省関連の各種団体が推す参議院議員の多くが竹下派にいて、力の源泉となってきました。#kokkai #seiji

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長妻質問、この先、生活保護費の「生活扶助」をこえて、「医療扶助」に踏み込むと予想。生活保護世帯しか患者がいない不思議な病院も、世の中にはあるそうで。

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「安倍総理が帰ってきてからがいいが」と長妻さん。安倍総理退席中をテレビで示唆。昨年の野田総理は本予算で一度もトイレに立ちませんでした。#kokkai #nhk

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長妻昭さん、生活保護を下げる際は、一律ではなく、母子世帯、1人ぐらいお年寄りなど、ていねいに、メリハリをつけて検証して下げるきだと主張。昨年自分がかかわった3党合意の社会保障制度推進基本法の現政府内のチェックもしています。#kokkai

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話題は消えた年金に。長妻さんは6年前の第1次安倍内閣の第166回通常国会「年金国会」での最大の功労者で、第21回参院選惨敗、安倍首相退陣につながりました。#kokkai #nhk

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最後の一人まで年金をお支払いします blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/…

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玉木雄一郎さん、きょうの6時間半の審議中で安倍総理にこの時期に国債を発行することへの危機感が感じられないことに違和感と喝破。(故郷の英雄である)大平正芳大蔵大臣が最初の国債発行に悩んだエピソードを紹介し、「慣れてしまったのではないか」と自民党を攻撃。#nhk #kokkai

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安倍晋三首相、10兆円の増額補正の金額について、「重点3分野の積み上げの結果」と答弁。これは問題あり。#kokkai #nhk


玉木雄一郎さん、23年度【決算】で、税収が国債を上回っていたと衝撃の指摘。税収が42・80、国債発行43・80兆円。言うまでもなく、23年度は震災復興で4次補正までした後の数字です。#nhk #seiji #kokkai


民主党・玉木雄一郎さんのパネリストは、後藤祐一さんがつとめています。#kokkai #nhk


玉木さんが指摘した決算には、2・5兆円のゴールデンウィーク復旧補正、おなじみ11兆円の復興予算、など、菅首相、野田首相、安住財務相、岡田幹事長らによるこの半世紀で初の4次にわたる補正まで含めた大変な予算でした。#kokkai #seiji

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玉木雄一郎さん、「本予算より補正の査定が甘いのはなぜか」麻生財務相「緊急性が高いからだ」との答弁を引き出してから、「補正による青少年交流事業」のパネルを取り出す展開。#kokkai #nhk

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玉木雄一郎さんが追及しているのは、「JENESYS2.0および北米との青少年交流」が緊急経済対策として必要な補正予算なのか。#kokkai


玉木雄一郎さん、文科省の「心のノート」をpdf で必要なときにダウンロードしている学校が多いのに、「紙」を補正で増額していることを追及。自分が生徒・学生時代の副教材などにいろいろな業者の名前が載っていたのを思い出します。業者さんは大変でしょうが。

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補正予算では理科の教材費も増額されています。


下村文科大臣の選挙区は、印刷業者が多く、変な話ですが、営利目的で社長のお子さんが誘拐された事件(無事解決)もありました。#kokkai #nhk

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玉木議員は下村大臣の答弁の矛盾を明確に指摘。詳しくは衆議院TVで見て下さい。shugiintv.go.jp/jp/index.php

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玉木さんお得意のカメラ目線でました。#nhk


岸本周平さんは5日(火)の本会議でも代表質問しています。


なお、玉木雄一郎さんと岸本周平さんの2人は、政権交代選挙で初当選した民主党140人の中で、2人だけ、小選挙区で勝ち抜いて、2期目に入っている議員です。今国会にいない130人は、どのような思いでテレビを見ているのでしょうか。#nhk #kokkai



2月7日(木)のつぶやき その3

2013年02月08日 01時14分06秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

#kokkai 自民党の伊藤達也さんです。午後から、民主党・無所属クラブが再び質問に立ちます。


きょう与党から質問に立つ、石破茂さん、伊藤達也さん、遠藤利明さん、石井啓一さんは4人とも元新進党議員です。小沢一郎氏による新進党解党で政権交代ある二大政党政治の導入が遅れたことで、日本の国債は500兆円増えました。赤字国債は「小沢国債」と呼ぶべし。#kokkai #nhk

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鳩山、菅、小沢、民主党の三巨頭は、いずれも大臣経験済みのだったのに、政権交代が初めて行われたキャンペーンになぜ酔わされたのか、細川政権や新進党の政権交代が歴史から消されたかのようだった。あの失敗を踏まえていれば、また違ったのだろうけど。何も新鮮でなかった民主党政権、民主党が潰える

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おはようございます。今日は、衆議院予算委員会で安倍首相に対して主に外交・安全保障問題・地域主権改革を中心に質疑を行う予定です。委員会で使用する資料をfacebook facebook.com/kazuhiro.harag… にアップしています。ご参考にしていただければ幸いです。

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午後2時から民主党が再登場。2時から5時半まで、オールスターキャストが勢揃い。#kokkai #nhk

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国会始まるとタイムラインが賑か!! 皆さん日本が大好きで、心配してるんだなあ、って安心する。

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ここまで補正予算書に関する質問が一つもありません。#kokkai

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安倍首相「日本は人材が資源」。しかし、私は中国の砂漠の方を見て、どんなにがんばっても豊かになれない環境もあると考えます。天然資源がない国での財政赤字について、もっと深刻に考える必要があります。休憩、午後1時再開。#kokkai #seiji

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衆議院予算委員会。NHKで放送されています。14時から原口一博さん、辻元清美さんが質問します。15時40分から長妻昭さん。16時半から玉木雄一郎さん、続いて岸本周平さんが質問します。衆議院TVでもご覧いただけます。shugiintv.go.jp/jp/index.php

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【お知らせ】連合は春闘を前に「非正規労働ホットライン」を開設。地方組織で無料電話相談に応じています。電話番号は0120-154-052(行こうよ連合に)。土曜日の午後7時まで。有期契約、交通費のことなど悩みがある人は電話しましょう。jtuc-rengo.or.jp/campaign/ph_di…

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公明党の石井啓一さんの質問です。#kokkai #nhk


【非正規雇用の人の悩み応じる電話相談】春闘の労使交渉本格化を前に、非正規雇用の人たちの悩みに応じる電話相談会が7日から連合の全国の事務所で行われています。9日まで。電話番号は全国共通で0120-154-052。(13:33) nhk.jp/N45v6RWU

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この後は【(民主党)原口一博、(民主党)辻元清美 、(民主党)長妻昭 、(民主党)玉木雄一郎 、(民主党)岸本周平 】です。この後から「おまいう」の連発!きっと、まっかになって火病ーなるよー。 bit.ly/11vCBV5 #nhk

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#kokkai あと15分ぐらいで原口さんが登場します。


原口一博さんの質問です。

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中国との政治的対話が必要。by公明石井。聞えは良いけど・・・・・・中国の言う対話とは我が国に頭を下げろ。と言う要求。どう折り合えばいいのかを提案してくれよ。連立与党なんだから。 (。?ˇ?ˇ?。) (?˘・з・˘) #nhk #seiji #kokkai

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#kokkai #nhk 生活保護費の生活扶助の切り下げで、住民税非課税基準など30以上の制度に影響があることを自民党政権が把握していないことが、民主党の長妻昭さんの質問で分かりつつあります。

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審議中の補正予算では「生活保護費の226億円の減額」が盛り込まれています。一般会計の23ページをみてください。bb.mof.go.jp/server/2012/pd…


私見を先に述べると、生活保護費の「生活扶助」は問題です。しかし、「医療扶助」をなぜ自民党政権がカットしようとしないのか。それは日本医師会が抵抗するでしょう。ジェネリックだけでなく、医療扶助で病院に入る金額の最低基準を下げるべきでしょう。#kokkai #nhk

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長妻昭さんは最低賃金法9条で「生活保護との連動」が規定されていると指摘。最低賃金は県別にある審議会が決めるので、影響が大きいとの指摘。#kokkai #seiji

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田村憲久厚労相、「最低賃金が生活保護基準が下回っている場合は、最賃が早く追いついて欲しい」と苦しい答弁。#kokkai #seiji

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長妻昭さんのパネルを持つパネラーは岸本周平さんです。#nhk


意外と知られていませんが、安倍晋三さんは自民党政務調査会厚生労働部会長もつとめた、厚労族議員(社会族議員)です。#kokkai #nhk

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2月7日(木)のつぶやき その2

2013年02月08日 01時14分05秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

根本匠復興大臣は3年3ヶ月間浪人したのですから、民主党総支部長もがんばれば、政権復帰してすぐに大臣になれます。#kokkai #nhk #seiji

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石破茂幹事長は初入閣の大臣を次々に指名して初答弁させています。派閥を問わず、恩を売っています。

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石破茂「自給率より自給力(持久力?)。JA、土地改良区をいかして、自民党は農村、漁村、山村を守っていく」


毎日、朝から夕方まで犬hkは国会中継やれ~、仕事してたら見れないけど、、議員が寝るとかなくなるぞ。。日本人も政治に関心が向いてくるしね bit.ly/11vwFeS #nhk

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石破茂 ロックオン事案(中国軍によるレーダー照射)について。


衆議院予算委員会始まった! shugiintv.go.jp/jp/index.php

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民主党の前原誠司ネクスト財務大臣(兼)金融担当大臣の登場です。#kokkai #nhk #seiji

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前原誠司「陸と海は警察権があるが、空は警察権がないので、いきなり空軍同士になる。領域警備法が必要ではないか」と指摘。#kokkai


徳田毅・安倍内閣国土交通・復興政務官の辞任事件について。 衆議院予算委員会。 #kokkai #seiji


民主党前原氏が予算委員会で経済に関係のない河野談話問題を質問中。トホホ、、、

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なぜか河野談話を話題にした前原誠司さん、ちょっと残念ですね。従軍慰安婦の強制連行などあり得ないのだから、河野談話、村山談話を、「菅談話」で破棄すればいいだけの問題です。#kokkai

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レーダー照射は別として、補正予算案の審議をしてほしいです。

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みなさん、午後からの民主党にチャンスをください。#kokkai #nhk

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日銀法改正。安倍晋三首相、野党時代に山本幸三自民党議員の議員連盟の「末席に座っていた」と白状。#kokkai


民主党に残されたチャンスが少ないのは事実。 RT @69bolero ダメです!もうチャンスはございません。昼寝してなさい。 RT @kokkai_live: みなさん、午後からの民主党にチャンスをください。#kokkai #nhk


前原誠司前経済・財政政策担当大臣「私は3回連続で日銀金融政策決定会合に出席した」


海軍兵学校の五省に「至誠にもとるなかりしか」があります。総理に言行不一致がないかどうか。これは野党第1党がチェック。長い国会の冒頭に総理の議事録をとる戦術だと信じたい。RT @beefsoul ぶっちゃけ読まされてる感が半端ない。言質とりたいが為 RT @nekomii_neko

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前原誠司前経財相が日銀への恨み節を言っている印象です。

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まあ会期末(6月26日)までには必ず不一致してきます。経済、海外との関係・・・それが首相のつらさです。RT @beefsoul それは間違ってないけどね。不一致は無かった。 RT @kokkai_live 海軍兵学校の五省に「至誠にもとるなかりしか」があります。総理に言行不一致が


チャンスはあるけど、ものにできるかどうかは彼らしだい…。こればかりはどうにもできません。 RT @kokkai_live: みなさん、午後からの民主党にチャンスをください。 #kokkai #nhk

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前原さんは予算委員会に立つよりも、関西のやくざ系フロント企業に1週間ぐらい修行に行った方がよいかも。自民党と金融というのはしょせん、やくざですよ。#kokkai #nhk

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安倍晋三首相は消費者物価上昇を(年率)2~3%目標と発言した。前原誠司さんが指摘。


安倍晋三さん(総裁)選挙では強めの数字を言ったとして、「物価目標(2~)3%」発言を認めました。#nhk #kokkai


パネルを取り扱っているパネラーは、民主党の玉木雄一郎衆議院議員です。#nhk

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2月7日(木)のつぶやき その1

2013年02月08日 01時14分04秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

衆・予算委(50名)で民主党・無所属クラブは理事1名、委員5名しかいないで、最大で5名までしから「さしかえ」られないからだと思います。午後だけで5名登場なので。 RT @ken19930303 なんで質疑順位がバラバラなのか? #国会 #国会中継 #インターネット審議中継

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RT @MOF_Japan 本日、衆議院予算委員会にて、平成24年度補正予算の基本的質疑①が行われます。NHKの国会中継や、衆議院のウェブサイトなどで視聴可能です。


たしかに最強野党は新進党だったかもしれません。RT @kazu55masa13@kokkai_live: ◎さあいよいよ、最強野党のお出ましだ!goo.gl/KQDJg ” 最悪野党の間違いではないですか?


衆議院予算委員の名簿 shugiin.go.jp/itdb_iinkai.ns…

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#kokkai 衆議院インターネット審議中継が始まりました。shugiintv.go.jp/jp/index.php


#kokkai 参考人として、外務省、防衛省、原子力規制委員会の幹部が呼ばれました。


【ニコ生視聴中(1分経過)】【衆議院 国会生中継】 予算委員会 nico.ms/lv125445422#01… #kokkai


国会始まったー。 #nhk #kokkai 今日は高画質な地上波で。

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#kokkai #nhk 平成24年度予算書 bb.mof.go.jp/hdocs/bxss010b…

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しかし衆議院は画質いいな。参議院ももちっと頑張ってほしい…。 【ニコ生視聴中(4分経過)】 【衆議院 国会生中継】 予算委員会 nico.ms/lv125445422#04… #kokkai

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@akubi_zame @seiseunagon @angel19600819 TVに映らないけど重要な予算委員会とか質疑とかたくさんあるものね。そういうのと中立な立場に立ったニュースをローテーションくんで流してればいいのよ!NHKは! #kokkai

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#nhk #kokkai 安倍首相は石破幹事長をみながら答弁しています。カメラには背を向ける格好となっており、安倍さんが総裁選トップだった石破さんに対して一定の緊張感を持っていることが垣間見ることができます。

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石破茂さん、15分間、補正予算案に関する質問が一つもありません。

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「議論し、検討するのではなく、結論を出し、国民に実感してもらわなければならない」石破茂

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安定感がありますよね。RT @no_minsu 安倍総理の後方に麻生さんと谷垣さん。それだけで何かが違う。 #nhk #kokkai

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民主党の予算委員は、長妻昭理事、前原誠司さん、原口一博さん、辻元清美さん、岸本周平さん、玉木雄一郎さん。


安倍総理、マイボトル^^

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安倍さんなにか入ってたらだめだから、自分用の水筒あるぅ。いいことだあ! bit.ly/11vwFeS #nhk

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政治家を志し、もっともやりたかったことの一つが政府与党の一元化。各部会縦割りの事前審査制の廃止。動機の詳細は不明ながらこれを徹底したのは小沢一郎幹事長。結果として各部門(部会)の事前審査を復活したのが前原誠司政調会長。「挫折」という言葉は使いたくないが、これを乗越える政党を切望。

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国会中継「衆議院予算委員会質疑者」 (自由民主党)石破茂 (民主党)前原誠司 (自由民主党)伊藤達也 遠藤利明 (公明党)石井啓一 (民主党)原口一博 辻元清美 長妻昭  玉木雄一郎 岸本周平  #kokkai bit.ly/TMnB6n NHK中継アリ

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安倍首相、林農相(参院)が経済都市・下関港の方で、高村さんは県庁がある山口市の方ですね。 RT @nisiki0510 下関って、高村さんの方じゃないっけ?


太田昭宏大臣が答弁。先の衆院選で投票した人が答弁してくれてうれしいです。なお、地元には民主党の公認・推薦候補がいなかったので、太田昭宏さんに投票しました。#kokkai #seiji


#kokkai 田村憲久厚労相が薬事法改正について答弁。

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#薬事法 改正法案をこの国会に提案したい。厚労相が答弁。