[写真]「だれのこどももころさせない」ママの会と市民連合と応援演説をする最大野党の山尾志桜里政調会長、2016年7月上旬、埼玉県内で宮崎信行撮影。
岡田克也・民進党代表と志位和夫・共産党委員長が、当時32あった1人区全県で、「野党調整候補」を擁立し、一定の勝利を収めた、第24回参院選の投票日前後に、地球の裏側「南スーダン」で自衛隊が、小銃・機関銃など34発の流れ弾を受けていたことが分かりました。(南スーダン陸自、被弾9カ所・弾頭25発 内部文書入手)
隊長だった現・陸上自衛隊一等陸佐は、きょう2018年9月2日付の朝日新聞で顔写真付きでインタビューに応じ、「2016年7月8日夜に、ドアを開けると、頭上を飛んでいたため、我々に銃口を向けられていないと認識できた」「調子が悪くなった隊員がいた」と答えました。あくまでも流れ弾だと強調しました。
南スーダン・ジュバの宿営地は、2016年11月の朝日新聞・三浦英之記者撮影の写真で、隣の高層ビルから丸見えであることも明らかになっていました。
7月8日始まった、政府軍と反政府軍の戦闘は、ちょうど、参院選投票日だった、7月10日から11日にかけて拡大したようで、小銃・機関銃・迫撃砲を被弾したり、弾頭が後で見つかったりしました。
この次の隊から、2015年平和安全法制(戦争法)により、野党も項目としては賛同していた「かけつけ警護」が行われたことから、防衛省・自衛隊が情報の出入りに慎重になっていた可能性があります。
国会答弁としては、参院選後の第192回臨時国会の平成28年9月28日(水)の衆議院本会議。このときは、岡田さんは福島選挙区の野党調整候補の心無い言葉もあり、代表から引きずり降ろされていました。志位委員長の質問に対して、安倍晋三首相(自民党総裁)は「南スーダンの首都ジュバで七月に発生した事態は武力紛争とは考えておらず、現在、現地の情勢は比較的落ちついています。今起こっているのは内戦そのものとの御指摘は当たりません」と述べ、内戦ではない、とぬけぬけと嘘をつきました。
この選挙では公明党支持者の24%が野党調整候補に投票しており、ママの会の「誰の子供もころさせない」との思いとともに、戦死者は出なかったようです。PKOは、集団的自衛権ではなく、集団的安全保障ですが、国連はわが国を「旧敵国」としています。別にアメリカに無理に誘われたのでもなく、旧敵国とする国連が「平和」と定義した地球の裏側で、戦死者が出ても、「お国のためにしんだ」とはとうてい言えません。一佐が朝日に顔出しで登場したのもその責任感からでしょう。
大統領軍と前副大統領軍が、小銃・機関銃・迫撃砲で争っている状態を、内戦では無いと断定していた、稲田朋美・防衛大臣のセンスもかなり変だと考えますが、とにもかくにも、やはり自民党はこういう情報を隠すものだなと感じます。但し、防衛省・自衛隊は、前々から、野党などに情報が流出する「健全な組織」ですから、これからもなるべく情報を出してほしいと考えます。
南スーダンは、この後、青森県から第11次隊が出ましたが、柴山昌彦・衆議院議員・首相補佐官が現地を見たうえで、首相が撤退を命令して、今自衛隊はいません。地球の裏側では、海上自衛隊がジブチでシーレーン防衛をしているところです。当面は自衛官が大規模な戦闘に巻き込まれることは無さそうです。
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