3か月間の延長国会、その1カ月間が過ぎました。
【平成27年2015年7月31日(金)参議院本会議】
上がり法案の採決はなし。
「輝く女性の職業生活の活躍推進法案」(189閣法8号)の趣旨説明と代表質問が行われました。
この法案は、6月4日(木)に衆議院を通過しましたが、マイナンバー法案(未採決)、改正特区法(施行)の審議を優先することで与野党が合意したため、きょうの審議入りとなりました。
公明党の平木大作さんは「20年前のアグネス論争では、女性が職場に子供を連れていくことの賛否が問われた。ただ、このときも、同じようにできない、女性からの非難が多かったようだ。 長時間労働が出世の条件である日本では、働き方そのものへの配慮が必要だ」としました。
維新の党の川田龍平さんは「安倍自民党は介護報酬の削減などをして女性の貧困に向かっているのに、女性の活用とはむしがいい」と批判しました。
共産党の田村智子さんは「男女雇用機会均等法施行30年で、なぜこれだけの賃金格差ができたのか」と質しました。
自公民維共すべての質問に対して、有村治子・内閣府男女共同参画局担当大臣と、塩崎恭久厚労大臣が答弁しました。塩崎大臣が答弁するのは当然でしょう。この間、衆厚労委も与野党の合意で、休憩して、塩崎大臣を参議院に送り出しました。上川法相も女性がうける性犯罪について答弁しました。
【同日 衆議院厚生労働委員会】
午前8時45分に開議。
塩崎大臣が参議院本会議場に行っている間は休憩で対応しました。
前回、「医療法改正案」の趣旨説明がありましたが、きょうはあくまでも一般質疑でした。
この中で、民主党の山井和則さんが「労働基準法改正案いわゆる残業代ゼロ法案」(189閣法69号)について、「報道では廃案になるかのように書かれているが、まだ決まっていない」として、審議入り前の先取り質問をする場面がありました。この1時間後、民主党の岡田克也代表は記者会見で、「確たることは決まっていない」とし廃案を前提にした議論を戒めたうえで、「日本のように長時間労働で過労死が問題になる中、女性の結婚子育てを阻害するよう要因にもなっている」として審議未了廃案に向けて手綱を引き締めることを明言しました。
なお、きょうは数少ない自民党1期生の木村弥生さんが質問をして、そつなく感じが良かったです。比例単独当選なので、自民党の北関東ブロック内の県連のメンバーですら、あまり知らないというのが実態だろうと推測しますが、どういうリクルートだったのか。二大政党の人材源については、20年来関心を持ち続けていますが、木村議員スカウトの理由についてアンテナを高めておきたい気になりました。
【同日 衆議院本会議】
「中小企業の事業承継の円滑化法改正案」(189閣法61号)が委員長報告され、全会一致で可決し、参に送られました。株式の相続で、親族ではない後継者を対象にする規制緩和などですが、今次改正の対象は小規模にとどまります。
「社会福祉法などの改正案」(189閣法67号)は、共反対、自公民維賛成で可決し、参に送られました。おそらく組織政党という理由で共産党が反対しました。
来夏に参選挙をひかえて、各種団体の支持が与野党とも厚い参での審議が難航することはありえそうです。場合によっては、派遣法を飛び越して迅速審査するという手もあるでしょう。
【同日 衆議院経済産業委員会】
「外為法にもとづき、北朝鮮制裁のため、輸出入を禁じる措置の承認を求める件」(189承認4号)を全会一致で可決しました。次の本会議で可決し参送付、近く両院承認へ。
【同日 衆議院法務委員会】
「刑事訴訟法改正法案」(189閣法42号)の「通信傍受の拡大」をテーマに法案審査がありました。
上川法相が参議院本会議に行っている間は、与野党の合意で、休憩しました。
通信傍受の費用が税金ではなく、一部携帯電話会社の負担になることから、「携帯電話料金が上がるのではないか」(日本共産党の清水忠史さん)との深い質疑がされました。
衆議院法務委員の先生方、ご苦労様です!!!
暑中お見舞い申し上げます!!!
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