渡辺恒雄の後継者、宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

慶應義塾大学出身の国会議員が「全体2位、私学1位」に 憲政史上初めて 早稲田3位に転落

2015年02月06日 05時43分01秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

 朝から学歴の話で品がありませんが、第47回衆院選の結果、慶應義塾大学出身の衆議院議員が56人となり、参議院議員(第22・23回参院選)とあわせて国会議員83人となり、早稲田大学を抜いて、憲政史上初めて、私学1位、全体でも東京大学の136人(衆97人、参39人)に続いて第2位になったことが分かりました。

 昨日、小生が手に入れた、「国会議員要覧 平成27年2月版」(国政情報センター、編集・発行)に毎回付録でついている「別冊<議員情報>」の集計。公共機関の集計ではありません。衆議院が発行するものが「衆議院要覧」のほか、民間企業が国会内で無償配布していたり、官僚の一覧が載ったりしているものなど、合計4者5種類の議員要覧があるなかで、記者、官僚がもっともスタンダードにしているのが、同社版のため、国政の枢機をうごかす定番となっています。

 前回衆院選前と比べると、

 東京大学が136人(衆97人、参39人)で2人減りました。

 慶應義塾大学(慶応義塾大学)は83人(衆56人、参27人)で、3人増えました。

 早稲田大学は77人(衆50人、参27人)で5人減りました。

 日本大学は30人(衆23人、参7人)で変わらず。

 中央大学は29人(衆18人、参7人)で2人増加。

 京都大学は28人(衆19人、参9人)で変わらず。

 この後は、創価大学、明治大学、上智大学、法政大学、青山学院大学、東北大学、神戸大学、学習院大学、一橋大学と立教大学が続きます。

 増減では、東大が衆議院で100人割れとなりました。

 慶應義塾大学は25年前から2・5倍以上国会議員を増やしています。25年前は世襲議員(小沢一郎さん、逢沢一郎さん、石破茂さん、船田元さんら)ばかりだったのですが、小選挙区制になってから、長島昭久さん、長妻昭さん、武正公一さん非世襲議員がずっと増え続けてきました。その背景にはデフレ下でも同窓生から支援を得やすい環境があると思われます。

 早稲田大学が5人減った背景には、2009年に大量得票した渡辺喜美さんと、民主党で初当選しながら離党して2012年に比例復活した議員(阪口直人さん、杉本かずみさん)らが落選したことが理由のようです。新党を渡り歩く政界遊泳術が通用しない選挙でした。

 慶應と早稲田では、卒業生の数が違いますので、早稲田の低迷は深刻といえそうです。

 日大は4位を守りました。

 5位と6位はここ数回の選挙で、中大と京大のデットヒートが続いています。

 かつては、弁護士、世襲議員とも多く、国会議員の人材供給源ながら、八王子移転後長期の大幅な低迷が続く、中央大学ですが、2人増え、底打ちしました。日本共産党の新人、池内沙織さんら個性豊かな人が多いようです。

京都大学は衆議院議員に限れば5位となっています。とくに小選挙区でとても強い人が目立ちます。ただ、中大に比べて顔ぶれが高齢化しています。

東大・京大以外の国立大学では、東北大学が1人減らして、神戸大学と同じ8人となっています。

政治家そのものが資金力があるというよりも、資金力がある仲間とネットワークをつくれる人が衆議院小選挙区で当選しやすいということが言えるのかもしれません。

 初当選直後の国会議員は、おもったほどに発言ができず、日程情報などが手に入らないことから、「東大に入ればよかった」などと思いがちですが、大学名よりも、政党や、選挙区とする地域でのつながりがはるかに重要であることは言うまでもありません。 ただ、たった一度の人生ですから、政治家をめざす若者は、「なぜ慶應が多くなったのか」を分析してみる必要でしょう。政治家には、信念が必要ですが、やむを得ず裏切ったり、裏切られたりすることも政治家の機能の一つです。その中で裏切りを気にせず、そして、困った時に頼りになる支持者になれる人は、1億人の有権者全員ではないのです。イギリスでも、国会議員の学歴研究はさかんで、首相コースには一定の法則があります。国会議員というのは社交界の世界なので、若い人は少し研究してみたらいいのかもしれません。

 衆議院要覧(乙)がでたら、衆議院議員に借りたり、国立国会図書館で借りて、出身大学を集計すると、公式な統計ができるかもしれませんので、興味がある人はそうしてください。

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第47回衆院選 民主党「73」、維新も底堅く「41」 自民党微減も自公で3分の2【再追記有】

2014年12月14日 23時59分59秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

(このエントリーの初投稿日時は2014年12月14日午後8時10分)

【再追記 2014年12月14日深夜、15日未明の3時20分】

 海江田万里民主党代表は、衆議院東京1区と比例代表東京ブロックで落選したため、15日(月)に辞任の記者会見を開く、と報道陣に語りました。

【再追記おわり】

【追記 2014年12月14日 午後11時】

 民主党代表の海江田万里さんは2014年12月14日(日)、午後9時25分に党本部に入りました。

 この後、午後10時30分から、NHKのインタビューに答えました=写真、筆者(宮崎信行)撮影。

 海江田さんは「民主党もしっかり(議席を)伸ばしていますので、民主党がこれからも野党第1党として政権に対峙していきたい」と語りました。

 海江田さんが2回連続で小選挙区で落選(確実)したことについて、

 「私自身、小選挙区で議席を(前回から引き続き)失いました。応援してくれた人には申し訳ない。野党との協力、とりわけ維新とは早い段階から、協力してきたので、私たちは他の野党とも協力できることは協力していきたい」と語りました。

 そのうえで、代表の地位について、「来年1月17日に党大会、来年春には統一地方選があるので、勝利を目指したい」として、午後10時34分、代表を続投することを宣言しました。

 かつては、1990年2月の第39回衆院選(中選挙区)で野党第1党が議席を伸ばしたものの、与党の議席も増え、その後の1991年4月の統一地方選後の抗争で、野党第1党党首が引きずりおろされたことがあり、大人の対応が求められそうです。

 なお、ここまでに前回は小選挙区でゼロだった女性で、大阪10区で辻元清美さんが当選を確実にしています。黒岩宇洋さんが小選挙区勝ち上がりで国政復帰をしています。玉木雄一郎さんが2009年から3連続での小選挙区当選を確実にしています。

【追記おわり】 

 誰かのせいにすれば容易い事を自分のせいにして立ち上がろうーー責任政党・民主党の2014年の党大会は、福島県連と青年委員会の企画による、「ave(エイヴ)さん」の「福の歌 がんばっぺバージョン」で一つになりました。2月8日9日の党大会のもようは朝日新聞社説でも取り上げられ、歴史になりました。朝日が引用したのは「バラバラだった僕たちが一つになるときが来たんだ、がんばっぺ」の一節でした。民主党にとっては耳が痛いばかりの歌のようにも聞こえましたが、aveさんが「福島人ならやれるだろう、何度でも立ち上がろう」を「民主党ならやれるだろう、何度でも立ち上がろう」と替え歌をしてくれたことで、一体感が出ました。あまりお小遣いが多くない総支部長たちもCDを買い求め、選挙区へと戻りました。

 はじめに言っておきますが、リンカーンは8回落選し、孫文は8回革命に失敗しています。

 ◇

 第47回衆院選「アベノミクス解散」は平成26年2014年12月16日(日)投開票されました。NHKが午後8時に発表した出口調査にもとづく議席予測によると、民主党は2年前の第46回衆院選の56議席(議席占有率11・7%)から上積みし、61~67議席(議席占有率12・8%~14・1)に伸びす見通し。

 一方、朝日新聞の8時台の報道では、民主党代表の海江田万里さんが前回に続き、2回連続で小選挙区で落選する見通し。海江田さんは過去4回で1回しか小選挙区に勝っておらず、代表・幹事長足止め作戦にあい、移動距離が自民党総裁が1万キロメートルを超えたのに対して、民主党代表は割っており、責任問題が浮上する可能性が出てきました。海江田万里代表の任期は来年9月末日まで。

 新議員の任期は、2018年平成30年の12月までになります。天皇陛下は84歳になられますから、お元気でいていただきたいものです。それに先立ち、2018年9月に自民党総裁の任期切れになります。これを巡った、自民党一党内での権力闘争が、これから3年ほどの政局を占うことになります。新聞、週刊誌はしっかり報道してほしいものです。

 ライバルの自民党は、275~306議席で、前回の296議席(議席占有率61・7%)からの大幅上積みと単独3分の2は失する見通しで、総理の解散判断は失敗になる可能性が出てきました。

 公明党は、2年ぶりに、第3会派に再浮上したと思いきや、NHKによると、維新の党が30~48議席を取り、底堅さを見せる可能性があり、2連続で「第4会派」にとどまる可能性が出てきました。立党50年にして、公明党の存在意義が極めて薄くなるかも。

 これにより、二大政党や、3党合意各党が議席占有率が高まるかどうかは、結果次第となりました。先の臨時国会からの民主党と維新の党の野党共闘路線が一定の評価を得たようで、すべての委員会で筆頭理事を民主党、次席理事を維新の党が占めた第46回衆議院の院内共闘の友情が結実したことになりそうな出口調査結果です。

 歴史が最も古く地方議員の足腰も強い日本共産党も議席を伸ばしましたが、18議席から24議席にとどまり、中選挙区時代のような躍進はない見通し。

 組織力のある政党が多数を占める第47期衆議院の任期は2018年12月まで。この間に、自民党総裁選が2回入りますので、自民党内の総裁争いが政局の中心になりそう。一方、民主党も政党交付金が増えることから、来春の第18回統一地方選で足腰を強化し、党員の声が反映しやすい、選挙に強い民主党になりそうです。

 第188特別国会は24日ごろ召集され、第97代内閣総理大臣に安倍晋三さんがつき、第3次安倍内閣を発足させます。

[民主党の立て直し]

 議席増となった民主党ですが、自民党との相対的な戦いでは負けました。小選挙区は定数1の絶対的な選挙戦度ですが、当選するには、相対的1位得票者は絶対に当選するので、相対的な選挙制度です。今回も自民党員が2人出た選挙区や、農相の選挙区で、民主党が健闘したのがその証拠です。だから、今回初めて立候補して落選した人も、相対的に1位になれなかったのであって、人として否定されたわけではないので、まったく気にすることはありません。ただし、投票してくれた人の御礼参りはすべての候補物がしなければなりません。地方議員が増えてくれば、夜の選対で情報集約をすれば、どの地域で相対1位になっているかどうか、選挙戦中に票読みができるようになり、民主党はもっと議席がとれます。民主党員が増えれば財政的に安定し、国政の情報がより党員に流れ、党員の考えがより国政に反映できるようになり、選挙も強くなります。

 英国労働党では、代表辞任後に、5か月間かけて代表選をやりましたが、副代表も公選制で、副代表が立候補せず党首代行として5か月間党を守りました。民主党では、代表以外に公選した役員がいないのでこのモデルは使えません。さらに1月に通常国会召集、4月に第18回統一地方選と流れ込みます。このなかでの代表のあり方。今の規約ですが、12月中に就任すれば、2017年9月に代表の任期が来ることになり、次の総選挙の前に代表選をすることになる可能性もあります。とにかく、総理大臣がつとまる人物を代表にするのは必須。参議院民主党の輿石東さん主導の党内世論は捨て去らねばなりません。 

 ただ、二大政党制はしっかりと堅持され、財政面も盤石となりました。今の制度のまま、政権交代が可能な体制がしっかり残りました。候補者擁立のシステムは改善が必要かもしれません。全般的に県連という組織はよく頑張ったと思います。地方議員もそこそこ頑張ったと思います。連合の産別も、民間も春闘の要求作りがありながらもスタッフとして検討、公務員系も必死な戦いで、比例票を底上げしました。

 民主党のたたかいはしっかりと前に進むことになりました。 

[改正公職選挙法で、今回から投票のお礼がインターネット上に掲示可能に]

 改正公職選挙法により、投票のお礼をインターネット上に掲示してよいことになりました。小選挙区で民主党公認候補に投票してくださったみなさま、比例代表で民主党に投票してくださったみなさま、ありがとうございました。

 とても寒い選挙戦でしたので、しっかりと暖をとって、御礼参りをしてください。 

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民主党開票センターにいます。

2014年12月14日 18時35分52秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

 民主党開票センターにいます。

 2年前の衆院選は、東京プリンスホテルでした。

 今回は昨年夏の参院選同様に、党本部内です。



 

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今日の天気は変えられないけど明日の政治は変えられる 第47回衆院選 民主党公認候補者

2014年12月13日 20時12分23秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

このエントリーの初投稿日時は2014年11月18日午後7時で、その後、情報を更新。

[写真]解散からわずか1時間半後にポスターを発表する手際の良さを見せた民主党の代表でネクスト首相の海江田万里さんら、2014年11月21日、民主党本部、筆者(宮崎信行)撮影。

 民主党は2014年12月2日公示、16日(日)投開票の第47回衆議院議員総選挙に、178選挙区に178人を公認しました。比例単独を入れて198人。「次の次」のため、推薦はいません。

こちらはあくまでも便宜上のサイトで、民主党のウェブサイト、新聞電子版ページなどを参照してください。

第47回衆議院議員総選挙民主党公認候補者一覧、2014年12月14日現在、公示前は「候補予定者」 178選挙区178人。

北海道1区 横路孝弘
北海道2区 三井辨雄
北海道3区 荒井聰
北海道4区 鉢呂吉雄
北海道5区 勝部賢志
北海道6区 佐々木隆博
北海道7区 鈴木貴子
北海道8区 逢坂誠二
北海道9区 山岡達丸
北海道10区 神谷裕
北海道11区 三津丈夫
北海道12区 水上美華
青森3区 田名部匡代
青森4区 山内崇
岩手1区 階猛
岩手3区 黄川田徹
宮城1区 郡和子
宮城3区 橋本清仁
宮城4区 井戸正枝
宮城5区 安住淳
宮城6区 鎌田さゆり
秋田1区 寺田学
秋田2区 緑川貴士
山形1区 原田和広
山形2区 近藤洋介
山形3区 吉田大成
福島1区 金子恵美
福島2区 岡部光規
福島3区 玄葉光一郎
福島5区 吉田泉
茨城1区 福島伸享
茨城4区 高野守
茨城5区 大畠章宏
茨城6区 青山大人
栃木1区 柏倉祐司
栃木2区 福田昭夫
栃木4区 藤岡隆雄
群馬1区 宮崎岳志
群馬3区 長谷川嘉一
埼玉1区 武正公一
埼玉3区 細川律夫
埼玉4区 神風英男
埼玉5区 枝野幸男
埼玉6区 大島敦
埼玉7区 小宮山泰子
埼玉8区 小野塚勝俊
埼玉12区 本多平直
埼玉13区 山内康一
埼玉15区 高山智司
千葉1区 田嶋要
千葉3区 青山明日香
千葉4区 野田佳彦
千葉5区 村越祐民
千葉6区 生方幸夫
千葉9区 奥野総一郎
千葉10区 谷田川元
千葉13区 若井康彦
神奈川3区 勝又恒一郎
神奈川6区 三村和也
神奈川7区 中谷一馬
神奈川9区 笠浩史
神奈川10区 城島光力
神奈川12区 阿部知子
神奈川14区 本村賢太郎
神奈川16区 後藤祐一
神奈川17区 神山洋介
山梨1区 中島克仁
東京1区 海江田万里
東京2区 中山義活
東京3区 松原仁
東京4区 藤田憲彦
東京5区 手塚仁雄
東京7区 長妻昭
東京8区 円より子
東京10区 江端貴子
東京11区 熊木美奈子
東京13区 長谷川貴子
東京14区 木村剛司
東京18区 菅直人
東京19区 末松義規
東京20区 竹田光明
東京21区 長島昭久
東京22区 山花郁夫
東京23区 櫛渕万里
東京24区 阿久津幸彦
東京25区 山下容子
新潟1区 西村智奈美
新潟2区 鷲尾英一郎
新潟3区 黒岩宇洋
新潟4区 菊田真紀子
新潟6区 梅谷守
石川1区 田中美絵子
石川3区 近藤和也
福井2区 辻一憲
長野1区 篠原孝
長野2区 下条みつ
長野3区 寺島義幸
長野4区 矢崎公二
長野5区 中嶋康介
岐阜1区 吉田里江
岐阜3区 園田康博
岐阜5区 阿知波吉信
静岡1区 牧野聖修
静岡2区 松尾勉
静岡3区 小山展弘
静岡4区 田村謙治
静岡5区 細野豪志
静岡6区 渡辺周
静岡7区 松本泰高
愛知1区 吉田統彦
愛知2区 古川元久
愛知3区 近藤昭一
愛知4区 刀禰勝之
愛知5区 赤松広隆
愛知6区 森本和義
愛知7区 山尾志桜里
愛知8区 伴野豊
愛知9区 岡本充功
愛知10区 小林弘子
愛知11区 古本伸一郎
愛知13区 大西健介
愛知14区 鈴木克昌
愛知15区 関健一郎
三重2区 中川正春
三重3区 岡田克也
三重5区 藤田大助
滋賀1区 川端達夫
滋賀2区 田島一成
滋賀3区 小川泰江
滋賀4区 徳永久志
京都2区 前原誠司
京都3区 泉健太
京都4区 北神圭朗
京都5区 小原舞
京都6区 山井和則
大阪10区 辻元清美
大阪11区 平野博文
大阪12区 樽床伸二
大阪16区 森山浩行
大阪19区 長安豊
兵庫2区 向山好一
兵庫3区 横畑和幸
兵庫6区 辻泰弘
兵庫7区 石井登志郎
兵庫11区 松本剛明
奈良1区 馬淵澄夫
奈良4区 大西孝典
和歌山1区 岸本周平
鳥取2区 湯原俊二
島根1区 和田章一郎
岡山2区 津村啓介
岡山4区 柚木道義
広島2区 松本大輔
広島3区 橋本博明
広島7区 村田享子
山口2区 平岡秀夫
山口3区 三浦昇
徳島1区 仁木博文
香川1区 小川淳也
香川2区 玉木唯一郎
愛媛1区 永江孝子
愛媛3区 白石洋一
高知1区 大石宗
高知2区 武内則男
福岡1区 山本剛正
福岡2区 稲富修二
福岡3区 藤田一枝
福岡5区 楠田大蔵
福岡9区 緒方林太郎
福岡10区 城井崇
佐賀1区 原口一博
佐賀2区 大串博志
長崎1区 高木義明
長崎2区 大久保潔重
長崎4区 宮島大典
大分1区 吉良州司
大分3区 浦野英樹
宮崎1区 村尾英俊
鹿児島1区 川内博史
以上

比例単独名簿
比例東海ブロック単独1位 中根康浩
他の19人の比例単独候補者は名簿下位ですので、このエントリーでは、省略させていただきます。

 以上

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インターネット解禁年の瀬選挙、負けたのは中産階級者だ マネー資本主義に押し流された

2014年12月12日 21時18分40秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

[画像]友愛会創立100周年記念切手の、シートの部分、2012年8月発行分、スキャニング。

 与党が勝った、野党が負けたというよりも、中産階級が負けた選挙という位置付けが、第47回衆院選(2014年12月14日)ということになるでしょう。

 それに先立ち、前回とほど同時期の年の瀬の選挙ながら、連合の地協のみなさんは、街頭演説会などで一生懸命にやっていらしたように思います。ハコの会合、遊説、電話掛けも同様だろうと考えられます。この時期は、民間の産別は、春闘の要求作りで忙しいのですが、地協のみなさんの活躍は2年前以上だったように、街頭で見受けました。

 さて、インターネット選挙運動が初めて解禁された衆議院選挙ですが、低調でした。

 過去2年間の前職議員の発言回数に関する集計表が東大教員から発表されると、2年間防災担当副大臣を務めた候補者から「質問できないのは当たり前」とのインターネット上の反応が出ました。

 「低投票率だと、自公が有利かもしれないから、投票に行こう」との呼びかけもインターネット上で盛り上がりました。ただ、無党派層の投票志向は、現時点で、自民党と民主党が拮抗しています。組織のある4党(自民党、民主党、公明党、日本共産党)が低投票率が有利なのは当然ですが、投票率と議席占有率の相関関係は分からない選挙です。

 今回の報道戦では、2年前と違い、「注目選挙区」の報道が増えました。これは2年前は不景気でテレビ局が経費節減をしていたのに対して、経費が使えるようになり、若手の訓練も含めてやったのでしょう。ただし、選挙区というのは、295分の1に過ぎず、総選挙後に出来上がる衆議院を占える1つの選挙区はありません。

 いきなり衆議院が解散されても、自分が何をすべきか分かっている、自民党地方議員と支援団体の職員(新規採用の終身雇用も多い)、民主党地方議員と地協の職員(ただし専従の入れ替わりはありうる)、創価学会員(世帯で入会)、日本共産党関係者(地区職員は終身雇用が多い)と、それ以外の違いが出たように感じます。

 お金があるけど、時間の自由と言論の自由がない。何をしていいかも分からない。高学歴中産階級者の敗北。

 私には、公示後に有権者同志が政策論争をしているなど、中産階級同士のつぶし合いにしか思えず、与党権力者の思いのまま。蜘蛛の糸にしか見えません。

 12日付朝日新聞天声人語のしめくくりは「未来をつくるのは若い世代なのだから。」となっているが、未来をつくるのは大人です。あるいは、互いに大学生のときから知っている友人が「なぜ亡命は高くつくのか」というネット記事を書いているが、だからどうしたとしか言いようがない。投票日は明後日だ。

  日本の労働運動の創始者は鈴木文治さんで、朝日新聞を辞めて、102年前に「友愛会」をつくりました。上の友愛会100周年記念パーティーのお土産にもらった切手セットにある通り、鈴木さんの活動を支えたのは、資本主義の父・渋沢栄一さん、民主主義の父・吉野作造さん、社会主義の父・安倍磯雄さん、国際協調主義の父・新渡戸稲造さん、女性社会運動の母(日本YWCA創始者)のマクドナルド女史ら、各界の第一人者が日本の中産階級である、大企業正社員の労働組合を支援しました。

 大正15年(男性だけの)普通選挙法が施行された選挙では、鈴木文治さんら、中・無産階級8名が衆議院議員に当選しました。すぐに暗殺された山本宣治代議士は、今でも「ヤマセン」と地元で尊敬され、ここは、前原誠司さんが連続して小選挙区で当選しています。京都2区は民主党公認の前原誠司さんのほかに、自民党の上中康司さん、日本共産党の原俊史さんも立候補しています。

 異次元の金融緩和に代表される、ITグローバルマネー資本主義に、知識階級であり民主主義に担い手である中産階級が丸ごと流される可能性があることは、先々週発売の解散後公示前の週刊金曜日にも書かせてもらいました。

 早大経済学で大学院を出て、中堅証券会社につとめ、取締役経済調査部長を経て、民主党政権の内閣官房内閣審議官をつとめ、下野後に日大教授になって水野和夫さんの著書「資本主義の終焉を歴史の危機」には次のような下りがあります。

 「グローバル資本主義は、社会の基盤である民主主義をも破壊しようとしています。」「市民革命以後、資本主義と民主主義が両輪となって主権国家システムを発展させてきました。民主主義の経済的な意味とは、適切な労働分配率を維持するということです。しかし第二章でも説明したように、1999年以降、企業の利益と所得とは分離していきます。政府はそれを食い止めるどころか、新自由主義的な政策を推し進めることで、中産階級の没落を加速させていきました。その結果、ライシュが言うように、「超資本主義の勝利は間接的に、そして無意識のうちに、民主主義の衰退を招くことになってしまったわけです。同様に、国家が資本の使用人になってしまっている状況は、国民国家の存在意義にも疑問符を突きつけています。詰まるところ、18世紀から築き上げてきた市民社会、民主主義、国民主権という理念までもが、グローバル資本主義に蹂躙されているのです」(200~201ページ)。

 私はこの水野さんの論には触発されました。11月中旬の解散風で21日解散、12月14日投開票の師走の総選挙では、大企業正社員は選挙でますます無力です。IT化とグローバリゼーションで暴走するマネー資本主義が、民主主義の担い手だった知識ある中産階級を根こそぎ流し去ってしまった選挙だといえるでしょう。

 小資本家として生まれ育ち現在がある私としても、大学入学後、多くの時間を過ごした中産階級が根こそぎ流されては困ります。

 上司に投票依頼してほしいと言っているわけではございません。とりあえず、土曜日ぐらい、20年前に、大学のサークルの合宿で、食事や宿泊をともにした旧友の電話番号でも探して、具体的に誰に投票してほしいと依頼していだきたい。どうせ、人生において、会うことがあるかどうか分からないような友達である。 

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吉野家、牛丼を300円から380円に値上げ 異次元の金融緩和でニクソンショック後最悪の円安が背景か

2014年12月09日 15時24分17秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

[画像]吉野家のプレスリリースの一部をスクリーンショット。

 株式会社吉野家は、基幹店の牛丼の「吉野家」 (よしのや)の主力商品で最低価格帯の「牛丼 並盛」を300円(消費税込み)から380円に値上げすると発表しました。9日発表で、17日午後3時実施。同社は、アメリカの干ばつによる出荷減と、アジア市場での需要増を理由としています。

 アベノミクス第1次の矢、異次元の金融緩和により、「2年間でマネーストックを2倍」にするという、円を薄める、円の価値を下げる政策が続いています。

 そのため、ドルを不換紙幣にした、ニクソンショックから40年で、円の実質実効為替レートは、もっとも安く、価値が低くなりました。

 7日付日経新聞によると、ニクソンショック後の1973年1月は1ドル300円ほどで、実質実効為替レートは70円と計算。

 「実質」とは、デフレを反映した、つまり物価を反映した「購買力平価」を換算したものだというおおまかな理解でいいかと思います。

 「実効」とは、日本円を刷った枚数と、アメリカドルを刷った枚数の違いを反映したという考え方で大枠はいいと思います。

 1985年のプラザ合意では、1ドル280円から150円まで急伸。この間の実効実質為替レート1ドル80円から120円近くまでやや価値を下げました。

 1995年には、1ドル80円となりましたが、実効実質為替レートでは150円にまで価値を下げました。

  その後1997年の、山一・拓銀ショック、アジア通貨危機に加えて、政治面では新進党解党による政権交代ある政治が遠のいたことで、実効実質為替レートは下がり続け、1ドル300円ほどに。

 ニクソンショック直後の表面的な価格、1ドル=300円と同じく、現在の実効実質為替レートは1ドル300円となり、もっとも低く、ニクソンショック直後の実力しかなくなったことになります。

 この間、アメリカ財務省、アメリカの中央銀行(Fed)はお札を多く刷ってきており、世界の石油取引をドル建てにし、アメリカ1国のみならず、国際基軸通貨として、湾岸戦争、イラク戦争をするなどして、ドルの価値を保ってきました。これに対して日本銀行はなるべくお札を刷らないようにして円の価値を高め、リーマンショック、東日本大震災でも円決済の健全性を確保し続けました。また、アジア各国通過が力をつけてきたことも、アジア内での相対的な地位低下をはらむことになりました。

 しかし、2013年4月に就任した黒田東彦総裁が、「異次元の金融緩和」に踏み切り、国債の購入・株(ETFを通じた格好)の購入の代わりに、お札を大量に市場に投入しており、きわめて危険な状態になっています。

 このため、円の価値は急落していますが、この方法ですと、一度刷り過ぎた円を吸収するオペレーションは難しく、この後も実質実効為替レートが大幅に改善する方法はないと考えられます。 また、来年にはアメリカが利上げに踏み切ることが手順としてプログラムされており、来年は、円安がさらに進むとの見方が一般的です。

 円安による物価高は、実際の市場レートよりも遅れて国内市場に反映されますが、吉野屋は来週に2割以上値上げするというスピーディーな対応に出ました。業界内の優位性が高いから可能な対応と考えられます。 

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岡田克也さん「集団的自衛権とは海外で武力行使すること」「原油来ないから自衛隊を出していいのか」と懸念

2014年12月07日 21時14分18秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

[写真]衆議院埼玉15区民主党公認候補の高山智司(高山さとし)さんと民主党国政選挙担当代表代行の岡田克也さん、2014年12月7日(日)午後7時半過ぎ、JR南浦和駅前、筆者(宮崎信行)撮影。

 衆院選は12日間ですので、労働者の支持が厚い民主党にとって、唯一の選挙サンデーは重要ですが、民主党国政選挙担当代表代行の岡田克也さんは、埼玉15区の高山智司(高山さとし)候補の応援でしめくくりました。

 JR京浜東北・武蔵野線南浦和駅前で、岡田さんは、

 「集団的自衛権の行使とは分かりやすく言えば、自衛隊が海外に出て、武力行使をすることです。歴代内閣は憲法9条(戦争の放棄と平和主義)に反すると言ってきました。それを変えるということであったら、一内閣で決めていいわけがない」として、7月1日の閣議決定文書「国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法制の整備について」を批判しました。

 岡田さんは「歴代内閣が憲法違反だと言ってきたことを考えれば、これはまずい。今は安倍さんは、「限定的だ」と言っていますが、ペルシャ湾から原油が来ないから武力を行使していいのか。公明党の(代表の)山口さんは「認められない」というようなことを言っているが、与党内でも言うことがが違う。このまま安倍政権が2年~3年続けば、これから与党間で(武力行使の3要件の法整備が)変わるかもしれない。将来アメリカ軍と一緒に自衛隊で武力行使することになりかねない。そういうことは私は懸念しているんです」と語りました。

 岡田さんは「「日本国憲法はGHQが1週間でつくったものだから」、と憲法を貶めるような発言をする安倍総理が解釈変更をして、これで、300議席を与えたら、止まらなくなる」とし、「与党を増やす必要などどこもにない。与党が減って、民主党が増えれば、もう少し国会で議論するようになる。民主党に力を与えてほしい」と語りました。

 これに先立ち、高山智司(高山さとし)候補は、

 「アベノミクスで経済が上がらず消費税を先送りして解散するなら、それより先に麻生太郎財務大臣が辞めるのが先ではないか」と疑問を呈して、「円安になったり、株高になったりギャンブル経済になっている。安定した経済が必要です。事実を言います。民主党政権時代に、文部科学省の予算が国土交通省の予算を2年間上回りました。これは、文科省の予算を増やして、国交省の予算を削ったからそうなったんです。政治の力でできるんです。だからみなさん選挙に行ってほしいんです」と語りました。

 埼玉15区には、民主党元職で、元環境・内閣府政務官の高山智司さん、自民党前職で公明党推薦の田中良生さん、共産党新人の田村勉さんの3人が立候補しています。 情勢調査によると、田中候補を高山候補がわずかな差で猛追しています。

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「次の4年間で、中東ペルシャ湾で日本の若い自衛官が命を落とすかもしれない」民主党幹事長の枝野幸男さん

2014年12月06日 23時59分59秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

[写真]横浜高島屋前で民主党の訴えに耳を傾ける聴衆、2014年12月6日(土)午後7時20分ごろ、筆者・宮崎信行撮影。

 民主党幹事長の枝野幸男さん(埼玉5区)は2014年12月6日(土)午後7時過ぎ、神奈川県最大の歓楽地、横浜駅西口の横浜高島屋前で演説し、低投票率による与党勝利予測を念頭に、

 「こんなつもりがなかった。あんなつもりじゃなかった。でも選挙が終わってからでは遅すぎます。もしかすると、自衛隊の若い人たちが、中東のペルシャ湾で、戦争で命をなくすかもしれない」 と語り、第47期衆議院の4年間で、第3次安倍自民党・公明党内閣のもと、自衛官が地球の裏側であるペルシャ湾(ホルムズ海峡含む)で死亡する可能性があると言及しました。

 安倍晋三首相(自民党総裁、山口4区)は、公示後の、テレビ朝日報道ステーションで、ホルムズ海峡の交戦中の機雷除去に日本の掃海艇が出る可能性にふれました。言葉のイメージと違って、「機雷除去」や「掃海」は「機雷敷設」と同じく、国際法上、「武力の行使」に整理されています。ですから、ペルシャ湾ホルムズ海峡で、機雷除去をする行為は、「地球の裏側で戦争をする」ことにほかなりません。これについて、同じ番組で、公明党代表の山口那津男さん(非改選・参議院)は明確に否定しています。首相も、掃海艇は出さないとしながら、その理由を「木でできているから」と説明しました。

 1997年日米防衛協力のための指針(ガイドライン)改定時の外務政務次官で、1999年周辺事態法制定時の外相だった、高村正彦さん(山口1区)と、公明党の北側一雄さん(大阪16区)がつくった、2014年7月1日の閣議決定文「国の存立を全うし、国民を守るための切れ目のない安全保障法法制の整備について」の中で、「我が国と密接な関係のある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある場合において、これを排除し、我が国の存立を全うし、国民を守るための他に適当な手段がないときに、必要最小限度の実力を行使することは、従来の政府見解の基本的な論理に基づく自衛のための措置として憲法上許容できる」としました。

 これは刑法36条の「正当防衛」とほぼ同じ文章であり、日本国憲法第13条の幸福追求の権利を集団的自衛権行使の根拠としています。この13条幸福追求の権利は「包括的基本権」であり、第29条の「財産権」も包括する概念とされています(芦部学説)。このため、中小企業の原油高対策のために、地球の裏側のホルムズ海峡で、日本自衛隊が戦闘行為(機雷除去)ができると解釈される「蟻の一穴」になる、とても危険な閣議決定で、撤回は必須。

 これを受け、実質的に、日本国憲法を凌駕した上位規範といえる、米軍と日本自衛隊との取り交わし文書「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」の再改定中間報告では「切れ目のない安全保障法制の整備のための2014年7月1日の日本政府の閣議決定は、日本国憲法に従った自衛隊の活動の拡大を視野に入れている」 としました。

 このため、若く貧しい日本の子供たちが、給料をもらいながら、自衛隊で訓練し、地球の裏側の戦争で命を落とす、蟻の一穴ができました。

 枝野さんは「私たちにはいたらない面もあるが、野党第1党である民主党に力を与えてほしい。そのことで、子供たちにツケではなく、未来の希望を届けることがdけいるような国会活動ができる体制をつくっていただきたい」と演説を締めくくりました。 

 なお、6日付NHKニュースによると、現行ガイドラインの、日本自衛隊の米軍に対する、後方地域支援で、わざわざ、「武器・弾薬を除く」と明記されている補給活動について、武器・弾薬も米軍に提供すると報じられました。 提供場所は、岩国基地や、戦闘行為の周辺の空港、港、洋上などになるでしょうが、いずれにせよ、日本の税金で負担することになりますので、戦費が拡大しそうです。コマツは儲かります。

 枝野さんは、開港の地である横浜を意識し、「明治維新で多くの人が読み書きをできるようになった。ヨーロッパから入ってくるものを翻訳すれば、高度成長した。しかし、今は親がお金を持っていれば、いろいろお金をかけられるけど、親が貧困だと学校にもいけない、正社員になれない、とう貧困の連鎖が起きている。高島屋でお買い物できるようなみなさんは自分とは関係ない、と思うかもしれないが、だれが老後の面倒を見るのか」と語りました。

 演説会に先立ち、横浜高島屋をのぞいてみました。実は、民主党が2度廃案に追い込んだ労働者派遣法改正法案について、地場の人材派遣会社の女性創業者の娘の現社長が、憤慨していて、特定派遣業を届け出制から許可制にすることでそれを前提にした一般派遣や、さらにそれに先立つ、有料職業紹介でも、労働局のしめつけが厳しくなることを懸念し、廃案をのぞんでいたからです。「これでは無期転換をのぞむ子供たち(登録者のこと)を安心して、有名アパレル会社を通じて、百貨店に派遣できない」と不安視していました。つまりあの法案は、規制緩和でなく規制強化の法案であり、業界内でパソナを一人勝ちさせるための法案だったのです。
 
正社員はボーナスが出た人も一部いるでしょうが、あまりおらず、疲れ果てた50歳代男性が高級紳士革製品を見ていて、私は、「あの人はボーナスが出たのかな」と感じました。ボーナスが出た感じでも、夫婦連れは、ネクタイなどの相対的に安い商品を探しているようでした。 今も昔も、女性のあこがれの職業、デパガ(デパート・ガール)。その会社から紹介された人が働くところを、大手アパレル会社のブランド名を頭に入れて、歩いてみました。行くといきなり、きょう唯一見た、30歳前後の、正社員、ボーナスが出たと思しき男性が一人でいて、カジュアル服をみつくろっていました。そのブランドのデパガは、試着をニコニコとすすめていました。1000分の1の確率だけど、なんかいいことが起こりそうな予感がしました、最近は予感することすら、あまりないからね。

 横浜高島屋は、15年前の平成不況のときに、「28万円のベッド」を見たことがあって、きょう行ったら、なんと「41万円強のセミダブルベッド」がありました。小さい値札で「16万円弱のシンブルベッド」がもっとも安い商品でした。驚くべきことに、50歳前後のセレブ風奥さんが運送の受け付けをしてもらっていました。ただ、もっと歩くと、今だから分かるんですが、このベッド売場の先に、ギフト売り場、ブライダル売り場、ギフト券売り場と続くんですね。お歳暮シーズンはやや過ぎているからか、ギフト売り場はさほどにぎわっておらず、ブライダル売り場はほとんど人がいませんでした。帰りに驚いたのですが、ベッド売り場の向かいに、介護用品売り場がありましたが、杖の値段は8500円。良心的だと考えます。もっと高い品でも売れるでしょう。この辺に、横浜高島屋が長年支持され続ける理由があります。長年、神奈川県内の百貨店売上高トップの横浜高島屋ですが、実は前世期末に、店舗面積では県内2位になっていたことがあります。県内トップは、同じ横浜駅の東口の「横浜そごう」でした。

 横浜高島屋ではくじ引きをやっており、若い女性がくじを引いていました。西口の事実上の地主である相模鉄道の地下街との共通企画のようで、大みそかの午後10時までやっているようです。当たるといいね!

 2階の宝飾店ティファニーには20名以上の客、1階の高級ブランドのバッグなどの「ルイ・ビトン」にも20名以上の客がいました。驚くべきことです。ただ、神奈川県内における横浜高島屋への一極集中度は、日本における東京、東京における何らかの街をはるかに上回るので、こういう現象が起きるのでしょう。感覚としては、やはり輸入の街ですから、円安の影響もあり、東京と比べると、横浜の景気は悪いようです。ちなみに、輸出港としては価格ベースでは、前世期末から、名古屋港に大きく水をあけられています。

 このように横浜高島屋を見てみました。私は1998年から2002年の、日経新聞横浜支局記者時代、とくに2001年から2002年ごろに百貨店を担当していました。このとき、神奈川県内百貨店の月別、店別売上高ランキングを載せていたのですが、あるとき、前年同月の売上高の一覧表を載せてしまったことがあります。本文中の「前年同月比」の数字とあっているような、あっていないような気がして変だったのですが、翌日、そのようなミスと判明。訂正、おわびとともに、一覧表をまるごと載せなおすことになり、これは会社員正社員生活8年5か月間で、最大の失敗となりました。編集局長あてに万年筆で始末書と顛末書を提出するのですが、こういうときって、上司らはやさしいということを知りました。このデータに関しては、県内業界の任意団体から提供されたデータです。そういったフェイス・トゥー・フェイスの関係から、懐かしく、「正社員の人、ボーナス出たのかな」と思いながら歩きましたが、ボーナス出た人は、家で寝て、疲れをとっていたのでしょう。

 横浜開港による明治維新によって、飛び上がるほど豊かになった横浜ですが、きょうの横浜はさほど輝いていませんでした。来年の日豪EPAでは、少し輝きを取り戻すでしょうが、それもわずかです。実は、高島屋前には、民主党小選挙区候補者がおらず、このことに、公示直後に私も気づき、比例代表は大丈夫だろうかと、きょうは横浜に行きました。小選挙区はこの魅惑的な街をお行儀よくそつなくまとめる、菅義偉候補がいいでしょうが、比例代表は民主党に投票してください。

  

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民主党の支持率は、下野後最高に 潜在的得票率も昨年の参院選の1・8倍に

2014年12月06日 11時05分04秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

 民主党の支持率が、2012年12月の下野後では、最高になったことが分かりました。これは、「自民党単独で300超議席」と報道する基になった調査で明らかになった数字です。

 公職選挙法138条の3は「何人も、選挙に関し、公職に就くべき者を予想する人気投票の経過または結果を公表してはならない」としており、「2年以下の禁固または30万円以下の罰金に処する」(242条の2)とあります。

 そのため、公示後の数字には言及しませんが、公示後に、下野後最高の支持率を付けました。

 ただし、自民党の支持率も前回衆院選の投票または公示に前後する期間と同様の高水準にあります。このため、「相対的な1位得票者が絶対に当選する小選挙区制度」で、「300超議席」という数字になったようです。

 一方、公示直前の調査を基に、調査対象者から「棄権する」「決めていない」とした人を除いた、おおむね5割以上6割未満の人で、「民主党に次の選挙で投票する」とした人の割合、潜在的得票率が、第23回参院選の8・0%から14・6%へと、1・8倍増していることが分かりました。公示前の数字です。自民党の潜在的得票率と民主党の潜在的得票率の比較では、 第23回参院選では、相対的得票差が、7・0倍の大差だったのが、1年半経って4・1倍にまで縮めてきていることが分かりました。ただし、自民党の潜在的得票率は55・8%から59・9%と上がっています。ただ、小選挙区は相対的1位者が絶対に当選する制度なので、改善はみられることになります。第23回参院選で小選挙区(定数1)で民主党は全敗しています。

民主党の潜在的得票率も、第46回衆院選公示直前の15・7%から、第47回衆院選公示直前では14・6%に下がっています。自民党の潜在的得票率は41・0%から59・9%へ、ちょっと私としては恐怖心を覚えざるをえない数字になっています。

仮にこのままあてはめると、自民党の議席占有率は、第44回衆院選(郵政解散)に前後する議席、民主党の議席占有率は前回衆院選に前後する数字になります。比例代表の得票数は、前回同様に1000万票にわずかに届いていない可能性になります。

 第23回参院選は、小選挙区(定数1)で民主党は全敗しており、第47回衆院選は、第46回衆院選同様に、全国的な支持率に限らず、小選挙区勝ち抜け(相対的1位得票数の獲得)を何人できるかが、まずもって最優先の課題となりました。

 私もきょうは土日ということで、さっそく全国的に電話でお願いをしています。前回の衆院選小選挙区勝ち抜け候補のお願いをしたところ、「選挙には行かないつもりだったが行く」との返事をもらいましたが、「ずっと応援している。だけれども、前回は落選してしまった」との声ももらいました。前回下野しましたが小選挙区で2連続勝ち抜けをしていたのですが、「下野」を「落選」というイメージで漠然と受け取っている人も多いようです。

 とにかく、小選挙区勝ち抜けを、「元大臣」「元政務官」らをしっかりと全国的に勝たせることが政権交代ある二大政党政治を守るための最優先課題です。この、土日です。がんばりましょう。

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宮崎信行が、今週もまた、週刊金曜日巻頭「与党が有利とは限らない」を書きました @syukan_kinyobi

2014年12月05日 22時06分17秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

[画像]週刊金曜日11月28日号の4ページの一部分です、私(宮崎信行)が書いています。

 先週に引き続き、きょう発売の「週刊金曜日」(2014年12月5日号/1019号)の冒頭で、私宮崎信行が記事を書きました。

 4ページ、5ページ、

 「今週の巻頭トピック 金曜アンテナ」の

 「与党が有利とは限らない」。

 なお、1週間たったので、先週号を紹介したエントリーに追記として、全文を掲載しました。

 ↓お求めいただける方は、下をクリックしてみてください。

 週刊金曜日を発行する株式会社金曜日からのお求め

 週刊金曜日のブックサービスでのお求め

 週刊金曜日のFujisannでのお求め。 

 週刊金曜日のAmazonでのお求め。 

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「夢は正社員になること」を実現できるのは民主党 テレビがひた隠すホントウの理由とは?

2014年12月04日 19時07分30秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

 民主党はあす2014年12月5日(金)から、第47回衆院選テレビコマーシャル、「女性の味方編」(15秒バージョン)を放送します。

女性の味方編

 さて、なぜ女性は貧しくなったのでしょうか?

 実は、かなり単純な理由です。

 男女雇用機会均等法と労働者派遣法が成立し、プラザ合意があった日本の輝かしいバブル絶頂期の1985年を基準にします。

 丸めた数字では、雇用者数は男性が2800万人で、女性が1500万人でした。

  これが30年後の現在は、男性が3100万人、女性が2300万人となっています。

 その内数として、非正規雇用者はどうでしょうか。といっても、「非正規雇用」という法律用語はありません。法律用語では「パートタイム労働者」です。これには、年末年始の1日だけのアルバイトも入れて、すべて含めて「パートタイム労働者」です。

 このパートタイム労働者は、

 丸めた数字では、男性が500万人、女性が400万人でした。

 これが、30年経って、男性が500万人、女性が1000万人になっています。

 つまり、1985年以降、「女性の正社員」は減っていて、「女性のパートタイム労働者」は2倍以上に増えているのです。

 我が国はILO100号条約「同一労働同一賃金」を批准しているほか、1985年の男女雇用機会均等法(昭和60年法律45号)で賃金の男女差別が禁じられています。なので、この30年間に、女性が貧しくなったのは、長時間労働の正社員が減少し、短時間労働のパートタイム労働者が倍増したからです。だったら、貧しくなるのは当たり前の話です。

 一方、労働者派遣法の法律番号は、昭和60年法律88号です。男女雇用機会均等法は昭和60年法律45号です。なので、男女同一賃金が法定化された直後に、労働者派遣法ができたのです。派遣労働者は総数では100万人ほどですが、うち6割は女性です。ですから、正社員になれない女性は貧しくなるプログラムは1985年にすでに仕組まれていたのです。これは、華やかなサービス業、消費産業が増える「社会の高度化」において、労働者の総数が必要になるからです。だから、労働者派遣法の施行時から専門20業務(現在の専門26業務)にあった、「アナウンサー」は東京キー局正社員の輝く女性に憧れて、2年ないし3年勤務の輝けない女性を安く使うプログラムだったのです。

 このほか、ディレクター、カメラマン、サウンドマンも専門26業務なので、長くテレビ局が制作するニュース番組では、現場の士気にかかわるので、派遣労働の問題は取り扱われない傾向がありました。これは、テレビ局よりも、自民党が悪い。

 安倍晋三首相(自民党総裁)は今回の選挙戦で「派遣労働者もキャリアアップ助成金を使って正社員(無期転換)になれる」と言っています。厚生労働省のウェブサイトを見ていただければ分かります。キャリアアップの1番目に「有期契約労働者の正規雇用等への転換、または派遣労働者の直接雇用化を行う事業主に対して助成するものであり、有期契約労働者等のより安定度の高い雇用形態への転換を通じたキャリアアップを目的としています」とあります。こんな助成金を使わなくても、派遣先企業は正社員にしたい派遣労働者がいるならば、正社員にしたいと派遣元会社に申し入れればいいだけの話です。それに、キャリアアップは年に1回受けただけでも、派遣元の責任は果たしたことになります。

 派遣労働者は100万人ですが、これが、非正規で安く使える女性労働者の大元になっています。

 女性の活躍推進法案が廃案になりましたが、そもそも臨時国会が始まってから3週間後に提出しています。もともと来年出すものを官邸が内閣府男女共同参画局に急がせたもので、先の臨時国会で成立させたい気はあまりなかったと思われます。ただ、無いよりはましです。また、罰則規定がないとの指摘もありますが、労働法では、罰則があり刑事事件になるとその判決が出るまで民事裁判での救済ができないため、罰則をつけないことが流れとなっています。

 我が国は農村社会ですから、米びつの管理役は女性でしたから、女性の発言力はもともと強い社会だったといえます。

 ただ、内務省など国家権力が民間人を弾圧した治安維持法が大正15年法律46号、 納税による差別をなくした男性の普通選挙法の法律番号が大正15年法律47号と、並び順になっていることからも分かるように、権力者はいつも「アメとムチ」を使います。

 男女雇用機会均等法と労働者派遣法の法律番号がともに昭和60年であることも、アメとムチです。

 別に自民党が悪いとは言いません。時の今昔、洋の東西を問わず、アメとムチを使いわけた権力者は長く政権の座にいられます。

 まがりになりにも、1時間当たりの男女の賃金格差はわが国はあまりなく、諸外国の比較でも問題になる水準ではありません。 性別間の同一労働同一賃金はある程度実現しています。なによりも、改善しなければいけないのは、正規雇用と非正規雇用の賃金差別です。年齢による差別はやや改善されており、子育て世代の可処分所得が減るという問題が起きています。連合が民主党マニフェストの「同一労働同一賃金推進法の制定」に反対しないのは、「正社員だって大変」だから、短時間労働者が働きやすい環境を求めているからだと思われます。

 そして、子供を産めるのは女性、女の人だけです。

 今こそ、流れを変える時です。

 ◇

 民主党は、「女性の味方編」、「応援編A」、「応援編B」の3つのコマーシャルビデオのうち、「女性の味方編」1本だけをテレビ放映することにしました。民主党は「出稿量の関係」と説明しています。

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「人を大切にするのが民主党、人を大切にしないのが自民党だ」と海江田万里代表が対立軸を示す

2014年12月03日 19時15分42秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

 インターネット選挙解禁の初めての衆院選2日目となりましたが、

 インターネットを活用して、選挙区情勢や世論調査をむさぼり読んでいる人、こんにちは。

 答えは見つかりましたか?(笑)

 私は、再来週の日曜深夜から月曜日未明の近未来に明らかになることなど、興味はありません。また会社員でないので当然ボーナスはないので、ボーナスの使い道という近未来も興味はありません。日本とその子供たちの未来には興味があります。

 民主党代表の海江田万里さんは選挙戦2日目の2014年12月3日(水)午後3時過ぎから、京王電鉄の調布駅中央口前で街頭演説会を開きました。東京22区は、民主党の山花郁夫候補、自民党の伊藤達也候補、次世代の党の鹿野晃候補、日本共産党の坂内淳候補が立候補しています。


[写真]聴衆を前に熱弁をふるう、民主党代表の海江田万里さん、2014年12月3日、東京・調布駅前、筆者(宮崎信行)撮影。

演説会には、当ブログ調べで、「400人(報道スタッフ含む)~700人(バスターミナル待ち客含む)~1200人(駅利用者含む)」が参加しました。

 海江田さんは「自民党は形状記憶合金だ。元に戻っちゃった」と指摘し、「自民党のところには、円安で儲けた企業が政治献金している」とし、2年前の総選挙での安倍晋三自民党総裁の「自民党は変わりました」との発言は嘘つきだと強調し、聴衆の賛同を得ました。

 事業仕分け、原子力発電再稼働問題、平和の問題(集団的自衛権の行使の閣議決定)をとりあげて「形状記憶合金だ」と熱弁をふるいました。

 そのうえで「来年は戦後70年の節目の年だ。日本が何をするかを世界は見ている。70年経っても、100年経っても、120年経っても、日本は平和国家で生きていくんですよ。その年に集団的自衛権の(安全保障法制の再整備の)法案を出すことは許せない」と語りました。

 海江田さんは「

 人を大切にするのが民主党だ

 人を大切にしないのが自民党だ

 」

 との対立軸を示すと、万雷の拍手と「そうだ」の声を受けました。



 

 



 

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民主党の広告が、読売新聞朝刊に!

2014年12月03日 05時04分55秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

 きょう(2014年12月3日)付の読売新聞に、民主党の広告が載りました。

 9ページに載っています。

 ふだん、民主党に厳しい読売新聞ですが、海江田流やさしさで、「今こそ、流れを変える時。」です。

 ふだん政治の話をしづらい家庭、職場でも、この読売新聞を活用して、話しかけてみてはいかがでしょうか。 

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海江田流やさしさで、もう喧嘩はやめよう 安倍自民党の強行採決、「3法律、4回」しかない

2014年12月03日 05時01分39秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

 公示日のテレビを見ていて思ったのですが、我が党(民主党)公認の、元職、新人の中で、「強行採決を繰り返した安倍自民党」という演説をしている方がいるようです。

 ただ、このブログをスタンダートにしてみれば、第2次安倍内閣の2年間で、当ブログが「強行採決」と認定しているは次の3法律のみです。

 (1)2013年11月15日の、3党合意をほごにした社会保障制度改革プログラム法の衆議院厚生労働委員会での強行採決(関連エントリー

ねじれ解消の安倍自民党が数の横暴で強行採決 社会保障制度改革プログラム法案 衆・厚労委

 ) 

(2)2013年11月26日の衆議院NSC国家安全保障に関する特別委員会の特定秘密保護法の強行採決。(関連エントリー

NHK国会中継終了とともに強行採決で国民の目と耳ふさぐ平成翼賛会 特定秘密保護法案可決 衆・特別委

) 

(3) 2013年12月5日の、同じく特定秘密保護法の、参議院NSC特別委員会での強行採決

(関連エントリー

悪魔が来たりて笛を吹くーー特定秘密保護法案を強行可決、本会議へ 参・特別委【追記あり】



(4)2014年6月20日の参議院議院運営委員会の改正国会法と参議院情報監視審査会規程の強行採決

(関連エントリー

「参議院情報監視審査会規程案」が不十分な内容・審議のまま会期末にどさくさ強行採決 特定秘密保護法

) 

 と合計で、3法律、4回の「強行採決」しか定義していません。

 これらの本会議も強行採決はありましたし、衆議院厚生労働委員会でも強行採決はありました。法務委員会でも打ち切り動議を採決したうえでの、討論・法案採決はありました。

 ただ、この2年間、さらに昨夏の衆参ねじれ解消後も、自民党国会対策委員会は、野党に対して十分な質問時間を割り振ってきました。そして、与党内では、なるべく公明党に割り振りました。このため、自民党若手からは不満が漏れました。

 それどころか、我が党は、労働者派遣法改悪法案を、通常国会では審議入りすらさせず廃案、臨時国会では衆議院段階での審議入りと法案審査1日だけで廃案という野党としては極めて大きな闘争に勝ちました。

 さらに、採決で反対した直後に、民主党が附帯決議案を発議して全会一致で採択することもたびたびありました。インターネット中継の影響もあるでしょう。これらの事情から、この2年間の安倍自民党の強行採決は4回だけといっていいでしょう。

 昨秋、社会保障制度改革プログラム法、衆議院での特定秘密保護法がNHK中継が切れた直後の可決、参議院でのサヨクに限らない国民各層の国会議事堂包囲の印象が強いといえます。

 なお、上のプログラム法のエントリーの強行採決の瞬間のスクリーンショットを見ていただければ面白いことがあると思います。抗議している他の野党の議員が、全員、我が党公認候補としてともに闘っています。

 政権担当能力のある日本で唯一の野党として、正しい論戦でたたかいましょう。

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●第47回衆院選公示、2014年12月14日(日)投開票へ 政権交代の8合目を目指そう

2014年12月02日 10時42分46秒 | 第47回衆院選2014年12月アベノミクス解散

 天皇陛下は、平成26年2014年12月2日(火)、第47回衆議院議員総選挙を日本国憲法第7条の内閣の助言と承認にもとづく国事行為として、公示なさいました。

 
[画像]2日付官報からスクリーンショット。

 あすから小選挙区、比例代表の期日前投票が始まり、来週からは最高裁判所裁判官国民審査の期日前投票も始まります。

 当日投票は2014年12月14日(日)の午前7時から午後8時で、同日夜に態勢が判明する見通しです。

 安倍晋三首相率いる自民党・公明党連合の「アベノミクス、この道しかない」と、

 海江田万里代表率いる民主党ら野党すみわけ連合の「今こそ、流れを変えるとき。」、

 志位和夫委員長率いる日本共産党の「消費税10%増税反対」 

 の3極が争う小選挙区がおよそ200。残りの95のうち、その半数は野党が複数立候補しており、その半数は自民党と共産党の一騎打ちで事実上自民党の無風区となります。

 海江田代表は勝敗ラインを設定していませんが、解散時勢力の55議席からの積み増しは必須。今回三桁を回復し、その次で政権交代して2020年東京五輪を民主党首相の手でやるためには、今回の、178選挙区の公認候補のうち、前職は11万票以上、元職・新人は8万票以上を確実にとってほしいと考えます。というのは、今回、ようやく2010年国勢調査の結果が反映し区割りが変更されました。そこで、1選挙区でおおむね有権者は34万人います。この中で、投票した人の割合が「投票率」です。そのなかでの得票数の割合が「得票率」となります。小選挙区というのはある意味単純で、この得票率が相対的に1位になれば絶対に当選します。この投票率に得票率をかけた数字を「絶対得票率」といいます。これは、有権者のうち雨が降ろうが、槍が降ろうが、投票所に行って民主党公認候補の名前を書いてくれる人。これが絶対得票率となります。ですから、前職の小選挙区では絶対得票率3分の1(33・4%)以上、元職・新人の小選挙区では4分の1(25%)以上を確実にとるようにしてほしいと考えます。比例代表は、日本中すべての選挙区で、絶対得票率5分の1(20%)以上とまいりましょう。


[画像]第1声をあげる民主党代表の海江田万里さんと、福島5区候補の吉田泉さん、福島・いわき市、2014年12月2日、民主党YouTubeからスクリーンショット。


[画像]幹事長の枝野幸男さんは青森3区、田名部匡代候補の応援で第1声。国民の懐を考えれば寒いとは言ってられない。この選挙区には、自民党の大島理森候補、共産党の松橋三夫候補も立候補、青森・八戸市、2014年12月2日、民主党YouTubeからスクリーンショット。


[画像]第1声をあげる、首相で自民党総裁の安倍晋三さん、2014年12月2日、福島・相馬、ニコニコ生放送からスクリーンショット。

 今回は政権交代を目指す戦いではありません。富士山8合目を目指す戦いです。鵬程万里。鵬は万里を飛ぶことができます。ただし空中に強い鵬ではなく、足腰の強い、白鵬のような鵬に民主党はなりましょう。

 田嶋要さんらの尽力によりインターネット選挙が解禁されました。今度の選挙では次のようなことができます。

 (1)友人や知人に電話をかけて、民主党公認候補や、民主党への投票依頼ができます。

 (2)ブログに民主党公認候補や、民主党を支持していることを書いたり、投票をお願いしたり書くことができます。さらに14日の投開票終了後にお礼の文章を掲示することができます。

 (3)フェイスブック(FB)に、民主党や公認候補のファンページなどの写真や文章を「シェア」したり、公開設定だろうと友達設定だろうと、民主党のことを書いたり、議論したりすることができます。街頭演説会の宣伝をシェアしたり、一緒に行こうと投稿できます。メッセージを使って、個別に投票依頼ができます。また投開票終了後に、投票してくれたことへのお礼のメッセージを送ることができます。

 (4)ツイッター(Twitter)で、民主党や公認候補のホームページなど各媒体のリンク先を書いたり、投票依頼を書き込んだり、他のアカウントと議論したり、民主党候補のつぶやきをリツイートしたり、民主党についての有権者のツイートをリツイートしたりすることができます。DM(ダイレクト・メッセージ)で個別に投票をお願いすることができます。

 (5)LINE(ライン)でも、(3)、(4)と同様なことがだいたいできますが、私はラインをやらないのであまり具体的に分かりません。

 (6)携帯電話のショートメール(SMS)で、投票依頼をしたり、集会参加の依頼をすることができますし、当選のお礼を出すことができます。

 次のことはできません

×(1) 電子メールで有権者が有権者に投票依頼をすることはできません。

×(2) 民主党のマニフェストなどをプリントアウトした紙を、友人、知人に配ることはできません。

×(3) 電子メールやホームページで、投票することはできません。

 まあ、こんなところでしょうか。

 静かな選挙戦となりますが、しっかりと足腰強く、富士山8合目をめざしてまいりましょう。

 誰かのせいにすればたやすいことを、自分のせいにして立ち上がりましょう。

 今こそ、流れを変えるとき。 

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