[写真]岡田克也前副総理、2015年4月28日、国会内で筆者撮影。
岡田克也前副総理は、平成29年2017年2月28日のメルマガで、
開会中の第193回国会で大きな関心を呼んでいる、国有地の学校法人森友学園に対する払い下げ問題について、
「財務省は理財局長が主として答弁しているのですが、この問題の深刻化さをどこまで理解し、そして真摯に答弁しているか、極めて疑問です」との見解を示しました。
そのうえで、「麻生財務大臣は、財務省のトップとして、しっかりと調査をして、国民の疑念に対し、明確に答えるべきだと思います」と語り、麻生太郎現副総理が答弁し、調査の陣頭指揮をとるべきだと促しました。
私は別に岡田さんの下請け、請負でもなんでもありませんが、しいて言えば一人親方くらいなもんですが、まったくもって、岡田さんのおっしゃる通りに存じます。私は、この問題がこれだけ大きな不信を呼ぶことになったのが、自民党の体質そのものにあることを、自民党は深く反省すべきときだと考えます。
メルマガの全文は以下の通りです。
◆岡田かつや「TALK ABOUT」http://www.katsuya.net/c/all/talkabout
---------------------------------
○森友学園への国有地売却─財務省は問題の深刻さを理解しているのか
来年度の予算案が衆議院を通過して、論戦の舞台が参議院に移りました。
さまざまな問題が提起されましたが、その中で、特に国有地売却の問題
について、私の感じていることを述べたいと思います。
大阪の豊中市の国有地が、学校法人森友学園に、評価額よりも大幅に安
く売却された問題です。
私が、一連の衆議院予算委員会におけるやり取りを聞いていて、最も疑
問に思うのは、財務省、財務大臣の答弁です。財務省は理財局長が主と
して答弁しているのですが、この問題の深刻化さをどこまで理解し、そ
して真摯に答弁しているか、極めて疑問です。
麻生大臣も「適正な手続きがとられた」と答弁しています。「適正な手
続き」という言葉はとても曖昧ですが、形式的に手続きを取っていたか
らいいということではなく、それが妥当であったのか、わずか1億34
00円の随意契約で、時価で10億円近い国有地を払い下げられたこと
について、きちんとした説明がなされていないことが問題なのです。
本来、財務省および財務大臣は国民に対して、今の財政の厳しい状況か
ら、負担増をお願いしたり、あるいは歳出の削減、特に社会保障費など
の重点化をお願いしなければならない、そういう立場にあります。
その財務省が、一方で、国有地の払い下げについて極めていい加減なこ
とをやっていたとすれば、国民は財務省が言う「財政が厳しいから負担
増をお願いする」という、その基本姿勢に大きな疑問を持つことになる
でしょう。
ここは、財務省の全体の信用がかかった、そういう問題であるという認
識と緊張感を持って、理財局長はじめ事務方はしっかり答えてもらいた
いし、そして、麻生財務大臣は、財務省のトップとして、しっかりと調
査をして、国民の疑念に対し、明確に答えるべきだと思います。
以上です。
この記事の本文は以上です。
(C)2017 宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki
http://miyazakinobuyuki.net
[お知らせはじめ]
宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。ご購読お願いします。
「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い
このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。
衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)
参議院インターネット審議中継
国会会議録検索システム(国立国会図書館ウェブサイト)
衆議院議案(衆議院ウェブサイト)
今国会情報(参議院ウェブサイト)
各省庁の国会提出法案(各府省庁リンク)
日本法令索引(国立国会図書館)
予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)
インターネット版官報
[お知らせおわり]