ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

【評伝】高田ちえさん享年100 岡田克也さんの背中を押したたった一人のおばあちゃん

2009年01月31日 16時23分23秒 | 岡田克也、旅の途中

 正月2日早朝に、民主党副代表・岡田克也さんのおばあさん、高田ちゑ(高田ちえ)さんが亡くなりました。享年100。老衰。ここ数年は入退院を繰り返していたそうです。 岡田さんの55年間の前半生でただ一人のかけがえのない祖父母がちえさんでした。

 高田家は三重県菰野町の旧家(地主)で岡田さんのお母さんの実家です。

 岡田家(父方)は三重県四日市の老舗、岡田屋呉服店。岡田卓也さん(イオン創業者・名誉会長)夫妻のもと、長男の岡田元也さん(イオン社長)、次男の克也さん(衆議院議員)、三男の高田昌也さん(中日新聞政治部記者)がいます。いわゆる岡田3兄弟です。

 高田ちえさんは三重県海山町(いまの紀北町)出身。菰野町の旧家に嫁ぎながら連れ合いを亡くし、苦労しました。それでも3人の娘(一人は岡田さんのお母さん)を女手ひとつで育て上げたうえ、その経験から、自分と同じような境遇、つまり母子家庭、シングル・マザーを支援する活動を半世紀以上続けました。

 1949年(昭和24年)2月から最近まで「菰野町母子福祉会」の会長。県組織では、三重県母子福祉会(現在の名称は三重県母子寡婦福祉連合会)会長(1971年~1990年)、全国組織では、全国母子寡婦福祉団体協議会(全母子協)副会長(1979年~1989年)を務めました。
 
 国会議員、陳情者、官僚、マスコミ御用達の「国会議員要覧」というガイドブックがありますが、巻末の主要団体の連絡先の一覧にも「全母子協」が載っています。

 【動画】麻雀好きの明るい人でした――ただ1人の祖母、逝く(岡田かつや週刊ビデオメッセージ)

 このおばあちゃん、岡田さんにとって、「イオン創業に奔走しあまり夕食をともにした記憶がない父」との心のすきまをうめ、「大阪の高校進学&父との2人ぐらし」という思春期の大決断を助け、通産官僚から代議士への転身という岡田さんの人生の節目節目でその背中を押してあげた「政治家・岡田克也」誕生に不可欠な人物だったことが分かりました。

 ◇

 私は高田ちえさんのことを書き記すことは、いずれ現代史の大事な資料になると思い、このエントリーを書くことにした次第です。

【しごとに明け暮れる父母、10キロ離れたおばあちゃんの家へ自転車で】

 「1953年7月14日、私は三重県四日市市で生まれた。父はいまでこそイオングループの創業者として知られているが、当時は四日市で代々つづいた家業の呉服店の後継者だった」「母も地元で生まれ、父と結婚した当初は売場に立っていた」(岡田克也著『政権交代』49ページ)。

 

 「私にとってはあくまでものんびりした一地方都市で、こうした街で育ったことが自分の人格を形成する、大事な要素になっていると思う」「毎日忙しくしていて、父と夕食をともにした記憶はほとんどない」。

 公立の小中学校で学び、「社会にはいろいろな人がいる」という感覚が体に染みついた克也少年ですが、仕事にあけくれるお父さんとそれを支えるお母さんに反感を覚えていたのではないでしょうか。

 克也少年の淋しさを埋めてくれたのは、たった一人のおばあちゃんだったようです。四日市から片道10キロ離れた高田家に1人で自転車に乗って、よく遊びに行っていたそうです。

 「大変明るい人で、趣味は麻雀。私が中学校時代に麻雀を教えてもらったのも祖母からで、最近はあまりやりませんが、大学時代や社会人になってから、あまり上手くない麻雀を一生懸命やった、そのもとは祖母に教えられたものです」(1月7日付「岡田かつやTalk-About」)

 こういったことを岡田さんがあかすのはまれです。

 「1969年、私は大阪の高校を受験することにした。私にとっては初めての大きな決断だった」(「政権交代」51頁)。「都会の高校に行ってみたい」「それまであまり話したことのない父といっしょに暮らしてみたい」。

 この決断の裏にはおばあちゃんとの“雀卓談義”があったと思われますが、そこはちょっと分かりません。


【東大法学部、知らずに追いかけていた父の背中、おばあちゃんの背中】

 東大法学部に進んだ克也青年。

 「卒業後の進路を考えはじめる頃になっても、やはり公のために働きたいという思いがずっと心の中にあった」(「政権交代」55頁)。

 岡田さんは、通産省と厚生省から就職内定をもらいました。

 本人は気付いていないかもしれませんが、通産省はお父さんの会社の所管官庁、厚生省はおばあちゃんの団体の所管官庁です。克也青年は無意識にお父さんの背中とおばあちゃんの背中を追いかけていたのではないでしょうか。

 「どちらに行くべきだろうか。正直なところ、大変に迷った。公のために働くのであれば、年金や福祉の仕事など、厚生省のほうがよりふさわしいだろうか、という思いもあった。しかし、生きた経済や企業を相手にしながら、省内が生き生きしているような実感があって、通産省に決めた。入省は1976年である」(『政権交代』56頁)。


【志ある若者の背中をそっと押す高田家 孫文と岡田さんの意外なつながり】

 岡田さんは2008年7月25日付の訪中報告ブログで、次のようなエピソードを明らかにしています。

 高田家に今からおよそ100年前、のちに中国で辛亥革命(中華民国建国)をなしとげた孫文が泊まったことがあるそうです。孫文を経済的に支援する日本人グループの1人だったとのこと。

 孫文は中国同盟会を1905年8月20日に東京で結成しました。時の東京は日露戦争の勝利が確実で、「坂の上の雲」にのぼったような気持ちでいたころです。この中国同盟会が清王朝を滅ぼし、辛亥革命をなしとげることになります。

 孫文は革命を目指して香港、シンガポールに滞在し、宮崎滔天(宮崎寅蔵)ら支援者の力で日本国内も転々としていました。昨年、胡錦涛・国家主席が来日した際も、日比谷公園内の孫文ゆかりの「松本楼」を訪れました。岡田さんのひいおじいちゃんもそういった孫文の支援者の一人だったようです。

 孫文は高田家に一宿一飯のお礼に「博愛」という書を残しました。岡田さんが代議士になると、孫文の書を高田家の蔵から東京に運び、衆議院議員会館の自室に掲げました。



[写真は孫文が高田家に残した「博愛」の書]

 あの広い中国大陸で辛亥革命をなし遂げた孫文。その背中を押してあげた高田家。高田ちえさんも岡田さんが1988年、通産省を辞めて政治家になると「決めたときには、一生懸命応援をしてもらった」(1月7日付ブログ)。

 高田家には、志ある若者の背中をそっと押してやる思いやりが受け継がれているようです。高田家は養子縁組みした昌也さん、つまり岡田さんの実弟が跡を継いでいます。

 孫文は58年間の生涯で「中国革命の父」となりました。中国人、台湾人、日本人の大多数が偉人だと一致するおそらく唯一の人物ですが、最期は「革命未だならず」と無念さをにじませました。

 
[中華民国時代の北京・天安門にかかる孫文の肖像=1月24日付朝日新聞]

 岡田さんも若く見えますが55歳。狭いこの国で、革命ではなく政権交代をするのは、ずっと簡単なことに思えます。民主党が政権をとり、その政権がいずれ腐り、もう一つの二大政党に政権が再びかわる。そういうプロセスを経て、日本に政権交代可能な二大政党制を確立するには向こう15年間はかかります。岡田さんには「政権交代未だならず」など絶対に許されません。

 私はこの訃報に接するまで、「高田ちえ」さんのお名前も存じ上げませんでした。「政治家・岡田克也」にこれだけ大きな影響を与えた明治女性がいたとは驚くばかり。なぜだかよく分からないけど、「ありがとうございました」と感謝したい気持ちになりました。

 心からご冥福をお祈りします。

高田ちえさん死去 岡田卓也イオン名誉会長相談役の義母(共同通信) - goo ニュース

 高田 ちえさん(たかだ・ちえ=岡田卓也イオン名誉会長相談役の義母)2日死去、100歳。三重県出身。葬儀・告別式は近親者で済ませた。お別れの会は2月16日午前11時から三重県四日市市安島1の3の38、四日市都ホテルで。喪主は長男昌也(まさや)氏。

以上です。

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訂正します!民主党本部の大家さんは「三宅坂産業」さんです

2009年01月30日 15時10分33秒 | その他

 ひとつ訂正です。

 昨年11月18日の下記のエントリーの中に「民主党本部は三宅坂商事さんの三宅坂ビルに入居しています」と記しましたが、
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/c52e4a63914ae9abfc05dc55a6023947

 正しくは「民主党本部は三宅坂産業さんの三宅坂ビルに入居しています」でした。(上記リンク先のエントリーはさきほど直しました)

 申し添えると、「三宅坂産業」さんは、TDB、TSR双方とも検索で引っかかりません。各種ポータルサイトなどでは「貸しビル業」と紹介されています。想像するに、昔からの地主さんの資産所有・貸しビル用の小規模企業だと推測します。

 三宅坂ビルを「ペンタックスビル」と呼ぶ人もいますが、これはペンタックス東京営業所が入居していて看板も目立つからで、HOYAペンタックスの所有ということではおそらくないだろうと推測しております。

 とはいえ、自民党国有地問題が盛り上がってきました!!

【関連エントリー】

◎「自民党本部は国有地、土地を返せ」と鳩山幹事長 登記簿も公開します!

【動画】「自民党本部の土地(国有地)は国民に返せ」鳩山幹事長

鳩山・民主幹事長:「国有地に党本部」追及 照準は自民…社民に流れ弾(毎日)

 民主党の鳩山由紀夫幹事長が29日の衆院代表質問で、麻生太郎首相に「自民党本部の土地は国有地。国民に返すことを提案する」と迫ったことが、同じように党本部が国有地にある社民党との間のすきま風につながった。

 鳩山氏は社民党との連立を意識し、この日の質問では「民主党政権」という語句を封印した。その中で飛び出した国有地問題。質問後、鳩山氏は記者団に「社民党に言ったわけではない」と弁明したが、社民党関係者からは「あの質問で台無しになった」との声が上がった。

 06年の政府答弁書によると、年間賃貸料は自民党が約7150万円、社民党が約2850万円。民主党本部は民間ビルに入居している。

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◎「自民党本部は国有地、土地を返せ」と鳩山幹事長 登記簿も公開します!

2009年01月29日 14時35分18秒 | 不祥事

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は29日の衆院本会議で代表質問に立ち、麻生太郎首相(自民党総裁)に対して、「自民党本部の土地は国有地だ」として、党本部の土地を国に返還するよう求めました。午後1時35分ごろの発言です。

 長年タブー視されがちだった自民党国有地占拠問題というパンドラの箱を年はじめの代表質問で鳩山さんがあけました。この問題を第45回衆院総選挙の争点の一つにしなければいけません。 

 当ブログは、この問題は主権者全員が知るべき問題だとかねてから考えており、総選挙中のエントリーで公開すべく、登記簿(登記事項全部証明書)を入手していましたが、急きょ公開します。

 資料①自民党本部の建物の登記簿(クリックすると全部見られます)



資料①-1 ちょっと見やすくハイライトしました。

 

 資料①及び①-1は自民党本部の「建物」の登記簿です。建物の所有者は「自由民主党」。住所は「1丁目11番23号」。自民党は現在、この住所表記を使っています。


 登記簿(所在、家屋番号)が「1-19-13」となっているのは古い地番で、「1-11-23」と所在地は同じです。

 そして、大事なのは、この「1-19-13」の土地です。

 資料②自民党本部の土地の登記簿(クリックすると見られます=機種による)




資料②-2 資料②を見やすく、ハイライトしました。



 自民党本部の土地は100%国有地であり、所有者は「大蔵省(財務省)」と登記簿にハッキリと記載されているのです!!

 政権政党が国有地に居座っている。国に払っている家賃は7000万円ぐらいらしいです。自民党本部の隣りでは、全国町村会がホテルを経営していて、自治体関係者が陳情のために上京した時によく利用しています。国会にも赤坂にも皇居にも近い都心の一等地に何と、3277平方メートルもの広大な土地を自民党は占拠するというジャイアン状態を常態化させているのです。

 自民党政府が官僚に乗っ取られているのは当然です。


 自民党は国営政党だからです。

 そうでしょう、党本部が国有地なんですから。

 民主党は民営政党です。政党助成金には相当、お世話になっていますが、それは国民の税金ですから、国民が主役の民主党です。

 

 民主党はこのように三宅坂産業さん経営の「三宅坂ビル」にお世話になっています。もちろん敷金7000万円を預け、家賃も毎年1億5000万円しっかり支払っています。

 ところで、自民党本部には「財団法人 自由民主会館」という看板もかかっています。

 

 私はこの「(財)自由民主会館」、財団法人ですから公益法人ですが実に胡散臭いと思います。

こんな国営インチキ政党が54年間も

私たち日本国民(主権者)を支配してきたんですよ、

みなさん!!!



 もう騙されないでください。

 第45回総選挙は、

 自民党世襲&官僚による国営政党
  vs 
 民主党主権者が育てる民営政党

 のどちらを選ぶかの選挙にほかなりません。

 私はハッキリ言って、これが二大政党の違いを示す最大の対立軸だと思います。ぜひ、このことを多くの方々に口コミで広めていただきたく存じます。

 ここ3年間でも、末松義規さん(東京19区)、吉田泉さん(福島5区)、笹木竜三さん(福井1区)、近藤洋介さん(山形2区)が予算委員会も含めて次々に質問してきましたが、マスコミは取り上げていないのではないでしょうか?

 きょう鳩山さんがパンドラの箱を開けてくれましたので、通常国会でこの問題を追及し、国民に広く知ってもらうことが大事だと思います。

 このエントリーに掲載した登記事項全部証明書は、法務局から入手したものです。

【関連動画】
岡田克也さんの質問への村山富市首相(社会党)、野中広務自治相(自民党)、大蔵省理財局次長らの答弁(1994年11月12日、衆院政治改革調査特別委員会)
(岡田かつやホームページ内の国会論戦ビデオハイライトへのリンク)

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リーマンショックで7254億円の減収 本予算の外貨準備高(外為特会)

2009年01月28日 16時15分39秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

[写真は大塚耕平ネクスト財務副大臣]

 政府・自民党は2009年度本予算を「生活防衛のための緊急対策」と呼んでいます。

 しかし、2009年度特別会計によると、財務省は来年度の外貨準備高(外為特会)の運用収入を前年度から7254億円減少すると見積もりました。(※1)

 財務省所管 外国為替資金特別会計(※2)は、  
 「0201-00運用収入」として「3兆2997億6687万9000円」を見積もっています。
  内訳は
 0201-01 利子収入が          3兆2978億円余り。
 0201-02 国際通貨基金報酬が         19億円余りです。

  

 利子収入が前年度当初比7254億円も減るのは、円高ドル安と米国の利下げの2つの要因でまちがいないでしょう。

 外為特会の為替レートは「前年の9月1日から10月31日までの実勢為替相場の平均額」としています(※3)。

 では、2008年9月1日~10月31日の円・ドル為替レートを見てみましょう。



 リーマンショックは9月15日でした。それ以降、大幅な円高ドル安となっています。米国は金利を下げています。

 絶海の島国であり、輸出立国である日本。外貨準備をしっかり積むのは大事です。とはいえ、貿易が赤字になるという未曾有の危機に際して、トラの子の外貨準備(いわば“国民の外貨定期預金”)の利子収入が7254億円も減ってしまうという弱り目にたたり目。何のための外貨準備なのでしょうか!

 これは自民党の54年間の長期政権による危機管理意識のたるみが招いた失敗としかいいようがありません。もう少し、ユーロ建て債券など分散投資(ポートフォリオ)をすべきだったのです。

 米国(ドル)の経済・財政状況の変化で、日本の収入が一年で7254億円も減るということは、外交・安保に限らず、歳入面も米国追随一辺倒だということです。財務省は情報公開していませんが、外貨準備高1兆ドルのほとんどを米財務省短期債券(TB)というもので運用しているようです。“TB”はペーパレスで証券はなく、日米財務省の帳簿上のやりとりにすぎないという話も聞いています。

 民主党の大塚耕平ネクスト財務副大臣は、米財務省に円建て国債を出させる民主党の対米財政金融外交の基本方針である「大塚ドクトリン」を昨年秋に表明しました。

大塚ドクトリン「円建て米国債を出せ」大塚耕平

 先週の朝日ニュースター番組で、ネクスト財務大臣の中川正春さん(三重2区)が大塚ドクトリンを民主党政府で進めていく考えを示しました。 また昨秋、大塚さんは「外貨準備高100兆円を毎年5兆円ずつ取り崩して、10年間で50兆円にするというアイディアも考えられる」という趣旨の発言をし、波紋を呼びました。まあ、大塚さんは細かい人なので、大塚さんの正確な認識は大塚さんのホームページで確認してくださいませ(^^;)

 きょうの中川財務相の財政演説の最中に「オバマ政権が米国債を“徳政令”したらどうなるんだ?」「それはヤバイだろ」といった類のやりとりを2ちゃんねるで見かけました。自民党&官僚が考えている以上にオピニオンは成熟しています。

※1 「外国為替資金特別会計」(財務省所管、コード10040)
 外為特会(がいためとっかい)、外貨準備高、"Foreign Reserve"とも。

※2 「平成21年度特別会計予算 第171国会(常会)提出」という白表紙の冊子をお持ちの方は、172ページを開いていください。

※3 予算総則第6条3。これは「平成21年度一般会計予算 第171国会(常会)提出」という白表紙の「予算総則1ページ」というページに載っています。


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2009年度予算審議がスタート 施政方針演説

2009年01月28日 14時37分57秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

 午後1時から衆議院本会議、続いて参議院本会議が開かれ、国務大臣の演説が行われました。これで2009年度(平成21年度)本予算の審議がスタートしました。

 麻生太郎首相が施政方針演説、中曽根弘文外相が外交演説、中川昭一財務相が財政演説、与謝野馨・内閣府特命担当相が経済演説を行いました。

 この中で麻生首相と中川財務相は「現在の金融危機は100年に1度とも言われております」と述べました。そのうえで、首相は「1929年の大恐慌が(略)その後の世界大戦につながった」との趣旨の発言をしました。

 民主党の財務金融部門では、「100年に1度という言葉はグリーンスパン(前FRB議長しか言っていない」(原口一博ネクスト総務大臣=佐賀1区)との指摘が出ています。

 首相自身が1929年の大恐慌(The Great Clash)の例示しかしないのに、「100年に1度」との認識を主張するのは無責任に感じます。大恐慌から数えたら「80年に1度」です。なんでも先送りの自民党ですが、金融恐慌だけは20年先送りしてほしいものです。

 中川財務相は「2009年度予算は生活防衛のための大胆な実行予算」との認識を強調しました。


[写真は首相官邸内ホームページの、のんきなバナー]

 ところで、施政方針演説について、TVコメンテーターが「演説ではなく、原稿を読み上げているだけだ」と批判することがありますが、施政方針演説は閣議決定ですから、読み上げるのは当然。むしろ1字1句正確に読み上げることが大事です。ちなみに総理大臣が読み違えた場合は、読み違えた通りに議事録になるのが原則だそうです。

 なお、中川財務大臣が1時53分から2時10分まで財政演説をしましたが、鼻をすすりながらろれつが回らず極めてたどたどしい演説でした。本来なら武士の情けで書かないのですが、主要閣僚ですので備忘録として書きとどめておきます。

 さて、本予算審議スタートにあたって、改めて鳩山3原則(1月18日の民主党大会)を再確認したいと思います。

〈鳩山3原則〉
 ① 国会の論戦が主戦場である
 ② 総選挙に勝利して政権交代を実現する
 ③ 政権交代に満足せず、マニフェストを確実に実行していく

 野党で迎える最後の予算審議です。政府を追及できる国会審議は、次は15年後ぐらいでしょう。私も昨日から予算書の読み込みを始めています。この予算書(フロー)を読めば、ストックで68兆円もの埋蔵金(細野豪志さんの試算)にたどり着くかと思うと、ワクワクします。これこそ、メシのタネです。

 鳩山3原則の①国会での論戦が主戦場である。--なかんずく、衆院予算委員に選ばれた12人にとっては、第45回衆院選最大の選挙運動です。主権者の政治への関心はかつてないほど高くなっています。

 国務大臣に演説に対する各党代表質問はさっそく明日から始まり、民主党・無所属クラブからは鳩山由紀夫さんが先陣を切り、元外務大臣の田中眞紀子さんが続きます。

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2次補正成立も政府自民党タジタジ あすから本予算審議入り

2009年01月27日 23時59分59秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ
 2008年度予算の第2次補正が27日、成立しました。

 28日に衆参本会議で国務大臣の演説(施政方針演説などのいわゆる政府4演説)をし、2009年度本予算審議が始まります。

 昨年の施政方針演説は1月18日でしたから、政府自民党はすでに10日間も遅れています。昨年の衆院での予算通過は2月29日でした。今年は3月2日(月)までに衆院を通過させないと、予算の年度内自然成立ははかれません。

 政府自民党(麻生首相、大島国対委員長)は間に合うのでしょうか?

給付金予算が成立 両院協、不調で決着(共同通信) - goo ニュース

 総額2兆円の定額給付金を盛り込んだ08年度第2次補正予算は27日、成立した。衆参両院の議決が異なり、同日午後に再開した両院協議会が不調に終わったため、憲法60条の規定に基づき、政府原案を可決した衆院の議決が優先された。地方自治体による給付金支給は関連法案成立まで持ち越しとなる。自民、民主両党の協議で政府4演説を28日、衆参両院代表質問を29、30日、2月2日に行うことで合意した。

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史上初の両院協議会傍聴記です 

2009年01月27日 23時59分19秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

 (このエントリーの投稿日時は2009年1月30日午後2時です)

 「両院協議会傍聴記」です。とはいえ、両院協議会は非公開ですので、出席者からの聞き取りから再現します。

 1月26日、参院は(補正)予算案を否決。民主党提出の修正案を可決しました。憲政(参院)史上初めてです。

 これに先立ち政府原案を可決していた衆院側(自民党)と両院協議会が開かれました。

 1月26日、27日の2日間にわたった両院協議会ですが、ひたすら「民主党の審議引き延ばし」と報じられました。両院協議会で衆参10人ずつ合計20人が徹底審議しているのに、「審議拒否」とは変な話です。

 これは記者が待たされて体力・気力がつらいし、紙面のメニューも組めないからイライラして、民主党を攻撃していたのです。自分自身も経験があるから分かります。

 第①ラウンド「一般会計に関する両院協議会」はくじ引きで、参院側の北澤さんが議長に。第②ラウンド第2日目は慣例に基づき衆院側に。

 そして、この後、第③ラウンドとして「政府関係機関予算に関する両院協議会」で再度、くじ引き。さてどちらがくじ引きに勝ったのかというと、衆院(自民党)。これを見た2人の若い女性TV記者がガッツポーズをしていました。早く終わるからです。これがマスコミの実態です。

 北澤議長は両院協議会で、「ここで交渉が決裂して、憲法の規定で衆院の議決が国会の議決になるのではなく、この協議会で(衆参の)成案を得ましょう」と話しました。衆院自民党はひたすら早く成立させたいという態度が見え見えだったようですが、途中からは双方に「成案を得たい」という機運が出てきたことは「特筆すべきだ」(北澤さん)。

 ねじれ国会の下、通算5回目の出席となった参院社民党の近藤正道議員は、最後に議長の許可を得て「通算5回目の出席になるが、きょうは驚きました。これまでは政府案を追認するセレモニーでした。今回は接点を見いだせなかったが、次の総選挙を経て、本当の意味での両院協議会ができるのではないでしょうか」と発言しました。

 副議長の石井一さんは「自民党国対委員長の大島さんが『(民主党は)予算を人質にしている』と発言したが、これは憲法を蹂躙する発言だ。鳩山総務相も同様の発言をしたらしい。両院協議会は議員や大臣を呼び出せることになっているんだから、大島議員、鳩山総務相を呼び出したっていい」と牽制しました。

 ピンさんは「散会してから、自民党議員が『あれは正論でした』と言い出した」と苦笑い。

 さて、1月28日の参院本会議で北澤さんが同僚議員に報告したのが次の動画。ところが、自民党は初めからヤジ。これはおかしな話で、参院としては、協議会の結果を聞くのはこれが初めてなのです。


北澤俊美・両院協議会議長の報告を聞こうとしない自民党&マスコミ
 

北澤俊美両院協議会議長の報告をヤジる自民党 2009年1月28日参院本会議
 

 報道を鵜呑みにして、民主党の国会日程引き延ばしときめつけた自民党議員。党利党略もあるでしょうが、待機して疲れたことから来るヤジでしょう。

 しかし、デモクラシーには時間がかかるのは世界の常識。自由民権運動が始まってから、帝国議会が119年前にできるまでどれだけの時間(および血)がかかったのか参院自民党はご存じないのか? 国会中央広間1階に鎮座まします板垣退助さんに教えてもらったら、どうですか。

 マスコミも問題です。「両院協議会を記者に公開し、TVカメラも入れて欲しい」と申し入れたのでしょうか? 国会の交渉がこじれるというのは、新聞にとってはネタが増えるありがたいことですよ。私が社員記者をしていた10年前は、議事堂の地べたに座って文庫本を貪り読みながら会議が終わるのを待っていました。『坂の上の雲』全8巻は国会の廊下で読了しました。最近は立ったまま、ケータイをピコピコ、パソコンをカチャカチャ。衆参事務局職員、政党職員、衛視さん、SPさんら裏方さんと会話する記者もいないようです。
 
 今回の両院協議会を振り返っての感想です。

 北澤さんは「常任委員会は常設なのに、両院協議会は衆参が不一致になったとたんに立ち上がる。常設にして、党幹部や国対委員をメンバーにしておくという案もあるのではないか」。

 ピンさんは「議決は多数決となっている。しかし、くじ引きで議長になると、その院のメンバーは9人になる。だから、途中で採決動議を出されると、9対10で決まってしまう」という構造的な問題を指摘しました。

 北澤さんは「これから政権交代ある政治になると、二院制によるねじれがまま起きるだろう。ねじれ国会としての高い知見を持つべきだという考え方が両院から多く出た。新しい扉が開けた」と総括しました。

 ピンさんは「私たちが問題にしていたのは、予算というよりも定額給付金だったのに、衆院側はひたすら予算を早くあげようとしていた。(2005年選挙の)衆院の議決は(2007年選挙の参院とちがい)民意と離れている。自民党の連中もその辺は分かったと思う」と成果を感じました。

 とはいえ、北澤さんもさすがにくたびれたようで、民主党参院議員総会室で、「まあ衆院選で政権交代するから、両院協議会はしばらくないですね」と言って、ピンさんから「(選挙が終わる前から)のんびりしたこと言ってんじゃないよ!」とたしなめられていました(^^;)

 その上でピンさんは「今回は補正予算だから視界を見渡してほどほどでやめたが、本予算ではただでは済まないぞ!」。

麻生解散先延ばし&兵糧攻めで、「政権交代」は楽ではないとつくづく感じます。でもこれは「政治を国民に取り戻す」チャンスでもあります。
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平成の赤ひげ=茨城県医師会が英断 定額給付金を民主党に寄付

2009年01月27日 11時42分58秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 やはりあの先生方が立ち上がってくださいました。平成の赤ひげ=茨城県医師会です。

 共同通信によると、茨城県医師会の有志が26日、定額給付金に抗議するため、会員の開業医ら約1400人に給付分の寄付を呼び掛ける団体を設立したと発表しました。

 集まった資金は茨城県医師会の政治団体「茨城県医師連盟」が次期衆院選で推薦を決めている県内の民主党候補に献金します

 団体名は「茨城から定額給付金で医療を変える会」。小松満代表(県医師会副会長)は記者会見で「(定額給付金の)2兆円を本当に困っている人に使うのが筋。抗議のために自民党の政策で民主党に資金が回る一番皮肉なことをやろうと思った」と話しました。

 同会は銀行口座を開設し、団体の趣意書と振込用紙を開業医らに郵送する。給付金と同額の1万2000円を1口として3月末を締め切りに「前払い」で寄付を求める。150-200人が目標としています。

 茨城県医師会は茨城全7選挙区で、民主党公認候補を推薦。自民党公認候補(丹羽元厚相含む)は一切支援しません。

 茨城県医師会は、茨城1区総支部長の福島伸享さんという新人が民主党支持にひっくり返すという大金星をあげています。私は福島さんから、広い選挙区に5つほどの事務所を開くためいろいろと大家さんを回っていると聞きました。が、その直後に「麻生解散先送り&兵糧攻め」が始まりました。福島さんとはその後、連絡を取っていないのですが、苦しいでしょう。

 茨城県医師会のご英断はありがたい限りですが、他の開業医・勤務医の方も続いて頂きたく存じます。

 なお、当ブログは10月30日付で「最大の景気対策】定額給付金の半額を民主党に寄付しよう!と呼びかけました。

 衆院予算委員で民主党国会対策副委員長の川内博史・ガソリン値下げ隊長(鹿児島1区)は年末年始の街頭活動で、「おい!川内、定額給付金が出たら、全額お前に寄付するぞ!」と2人の方から呼びかけられたそうです。そのような呼びかけの演説ではなかったのに、その最中に別々の主権者の方からそのような具体的な支援の申し出があったそうです。

 両院協議会で参院民主党が必死にがんばりますが、憲法60条の規定からして、定額給付金は実施される見込みです。

 茨城県医師会のみなさんのように、全額とはいかなくても、半額を民主党に寄付するという考えにぜひともご協力頂きたいと思います。

 もちろん言い出しっぺの小生は、どの後援会・総支部にいくらずつ寄付するか、検討しております。

 第45回衆院選は政権交代のみならず、政治を国民に取り戻すチャンスです。一歩踏み出す勇気で、主権者が政治家を育てるという本来の姿に戻しましょう。

茨城県医師会が民主党の候補者全員を応援 原中会長が県庁で発表2008年09月17日 20時29分35秒



【医師会が民主党支援】福島伸享さんに聞く2008年09月14日 13時06分40秒 

 「◎茨城県医師会が民主党支援へ 赤城元農相の不支持決定、丹羽元厚相らも検討 朝日新聞」を受けて、 民主党茨城1区公認候補(予定者)の福島伸享(ふくしま・のぶゆき)さんに緊急インタビューしました。




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任せて安心参院民主党 国会で一歩も後ずさりするな!

2009年01月27日 04時39分26秒 | その他

 きょうは午後1時から両院協議会、衆院での施政方針演説実施をめぐる攻防が続きます。午前中には衆参議長のあっせんの動きがありそうです。

 予想通りきのう(26日)の国会議員待機中には、馬淵澄夫さん(奈良1区)、泉健太さん(京都3区)らが続々、ブログ・メールマガジンを更新。馬淵さんは「長妻昭さん、細野豪志さんと天下り・ワタリ調査チーム」でみっちり勉強中と明かす。

 泉さんは「今午後11時前で、議員会館で待機中・・・。」「ちょうど今国対からメールが届きました。本日の本会議はありません。お疲れ様でした・・・」「お休みなさい」としながら2月1日の新年会のお知らせも交え、東京からしっかり地元活動。

 それに引き換え、自民党の山内康一チルドレン(神奈川9区)は「ひたすら待機というのは、やっぱりつらいものです。早く帰宅したいです・・・」。だったら辞めろ!

 熟睡中の民主党議員にかわり、さっそく朝刊各紙に目を通し、2ちゃんねる世論も確認しましたが、世論は大丈夫です(産経社説除く)。

 自信を持って徹底的に国会で闘いましょう。

 北澤俊美さん、石井一さん、西岡武夫さん、簗瀬進さん、峰崎直樹さん、福山哲郎さんら参院民主党の芯の強い老壮青。

 衆院民主党は参院民主党に安心して任せていいでしょう。

第45回総選挙は「政権交代」と同時に「国民に政治を取り戻す選挙」です。
一歩踏み出す勇気を持ってください。

まずは模擬投票(小選挙区、比例代表)ということで・・・1日1回ずつ上と下のバナーをクリックしてください!!
     





 先週、当ブログは、日本ブログ村の「政治」ランキングで初めて4位に入りました。ありがとうございます。

 何よりも政権交代への期待だと思います。「国会傍聴記by下町の太陽」としては、最後の通常国会です。

 来週からの総予算(本予算)審議に向けて、今週は資料を整理し、引っ張り出しやすくし、2009年度予算書を手にとって、だいたいのイメージと今年のキーワードに慣れておきます。楽しいです。今年から、「図説経済財政データブック」、「図説地方財政データブック」もパソコン左側の参考資料類、各年度予算書の棚に仲間入りさせましたので、手に馴染ませておく必要があります。

 「常時雇用と常用雇用の定義について」を民主党の小林正参院議員が質問し、舛添厚労相があやふやな答弁をする一幕がありました。私は正直、どっちも分からないのでこの辺をしっかりやらないといけないですね。

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両院協議会議長に北澤俊美さん長野・川中島出身、長期戦へ

2009年01月26日 23時15分45秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

 両院協議会が午後9時過ぎに始まりました。くじ引きの結果、議長には民主党副代表の北澤俊美さん(参院長野)が選出されました。

 まさに最適任です。というのは、俊美さんはあの「川中島の合戦」で有名な長野市川中島町の生まれ・育ち・在住です。

 くじ引きとはいえ、私や主権者の漠然とした国政に対する願いが俊美さんを議長に選ぶという具体的な格好を生んだのでしょう。

 俊美さんは、

 自民党経世会→自民党羽田派→新生党→新進党→太陽党→民政党→民主党

 と歩んできました。

 太陽党は新進党解党に先行して、羽田孜元総理とともに小沢一郎新進党党首(当時)の党運営を批判して離党して結党した政党です。

 つまり初当選から、16年半、ただの1日たりとも羽田孜さん(長野3区)と違う政党に所属したことがない。羽田さんの最も近く最も忠誠心ある老中首座です。

 そういえば、第16回参院選で街宣活動をご一緒した、村井仁・長野県知事、小坂憲次・衆院議院運営委員長(長野1区)も、たしか新生党・新進党にいましたが、気付いたら自民党に帰っていました。どうしました?

 村井や小坂は腰抜け・インチキ政治家です。「一度裏切る者は二度裏切る」といいますから、自民党が下野したらすり寄ってきそうですが、信用してはなりません。主権者も信用すべきでないし、仮に彼らに愛人がいたとしたら「すぐに捨てられる」と覚悟すべきです。

 両院協議会には、このほか、石井一元自治大臣、峰崎直樹・参院予算委員会筆頭理事、西岡武夫・参院議院運営委員長、簗瀬進・参院民主党国対委員長、福山哲郎・発議者&参院民主党政審会長という実力派をそろえました。

 
 写真は両院協議会の冒頭(毎日新聞)

 なんせ、2兆円という莫大なお金について議論するのですから、とことん話し合わなければいけません。

 記者の総人件費と2兆円。何日話し合ったってお釣りがきます。待つのに疲れて感情的になった政治部長、デスク、キャップ、記者は失格です。横並びで自民党の金魚のフンばかりやってきたから、各社の業績は総崩れになっているんですよ。

 徹底的に議論して、マスコミなど、2時間でも、10時間でも、100時間でも待たせておけばいいのです。

【追記 2009-1-26 23:00】

 北澤議長は、1日目の両院協議会を散会しました。ゆっくり協議、休養のうえ、2日目の議論にのぞむことにしました。27日(火)午後1時から再開。正しい判断です。毎日新聞によると、2日目は衆院から議長が出るようです。

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参院は民主党案を可決 両院協議会で第2次補正予算案を徹底審議へ

2009年01月26日 14時10分17秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

 参議院(江田五月議長)は26日の本会議で、平成20年度第2次補正予算を審議しました。

 予算委員長は「修正案を可決し、政府案を否決した」と報告。

 採決の結果、福山哲郎さん(民主党・新緑風会・国民新・日本)や福島瑞穂さん(社民党)らが共同提出した予算修正案を可決しました。

 参議院が政権準備政党の予算修正案を可決したのは、憲政史上初めてです。

 衆院の「政府案可決」と不一致になりましたので、憲法59条、国会法84条などに基づき両院協議会で議論します。両院協議会には衆院から10人、参院から10人が派遣されます。

 毎日新聞によると、民主党は両院協議会委員に西岡武夫・元文部大臣、石井一・元自治大臣らを起用。タフ・ネゴシエーターがインチキ政党(自民党)の欺瞞を潰す方針です。

 参院側の協議員は、政府案にある「2兆395億1277万4000円(定額給付金給付事業)」の削除を要求。衆院は政府原案をそのまま国会の議決とするようヌケヌケと主張してくる見通しです。

 責任政党である民主党は2兆円を1兆円にするという妥協案も用意し、正々堂々と国民のために議論します。

 この間、他の国会議員は議員会館などで待機します。

 民主党議員は来週から始まる総予算審議の準備、選挙ブロックや部門会議の話し合い、後援会報・個人ブログの執筆、選挙区の主権者への電話がけなどをしながら仲間の論戦結果を待ちます。

 インチキ政党(自民党)の議員は麻雀をしたり、お茶を飲んだりして時間をつぶします。

 両院協議会の結果は、衆院本会議、参院本会議に報告されます。

 日本でもサラリーマン、公務員を“奴隷”から解放しましょう!
と本気(マジ)で考えております。そのためには・・・政権交代しかありません。

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【速報】参院予算委が民主党修正案を可決 憲政史上初

2009年01月26日 12時29分20秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ
 参院予算委員会は、平成20年度第2次補正予算案について、午後0時25分過ぎ、福山哲郎さんらが提出した修正案が賛成多数で可決。次に修正部分を除いた政府案を否決しました。

 修正案は福山哲郎さん、大塚耕平さん、尾立源幸さんのほか、社民党の福島みずほ党首、国民新党の自見庄三郎副代表ら世直し3党が共同で提出しました。

 民主党(野党、政権準備政党)が提出した予算案を予算委員会が可決したのは憲政史上初めて。

 この後の参院本会議でも同じく憲政史上(参院史上)初めて可決。
 政府原案を可決した衆院との間で両院協議会を開き、みっちり議論することになります。

 いよいよ民主党政権が現実に近づいてきました。

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大政局は回避へ 長期戦に向けて鳩山3原則を確認しよう

2009年01月23日 23時59分09秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

 1月になってから、街がますます殺伐としてきたようです。マネーなしの低血圧消費不況で、みんな疑心暗鬼に思えます。

 自民党国対は民主党国対に対して「並行審議」「つなぎ法案」と次々とチンピラまがいの因縁を付けてきます。

 とりあえず来週の大政局は回避。
 26日(月曜日)に第2次補正予算案が採決。予算の野党(政権準備政党)修正案が可決するという、参院史上(戦後)初の歴史的な日になります。
 最終的には同日中に政府案が成立します。

 27日(火曜日)に麻生首相の施政方針演説など4演説が衆参両院の本会議で開かれます。

 昨年の第169通常国会(ガソリン国会)の施政方針演説は1月18日、総予算の衆院通過(強行採決)は2月29日です。

 ことしは施政方針演説の時点で9日間も審議入りが遅れました。第2次補正を昨年中に出さなかったことで、麻生自民党は自らの首をしめている格好です。

 とはいえ、総選挙は遅ければ10月19日。憲法54条などから計算すると、第45回総選挙は10月19日(月)まで引き延ばせます。公選法などに投票日の曜日の定めはありませんから、焦った自民党・公明党が月曜投票の奇策に出ても不思議ではありません。

 日曜日ならば、10月18日がリミットになります。長いですね。

 ここで18日の民主党大会で2009年活動方針に関する鳩山幹事長のスピーチ。分かりやすく3つに要約しましたが、これを「鳩山3原則」と名付け、共有したら、余裕が出てくると思います。

〈鳩山3原則〉

 ① 国会の論戦が主戦場である
 ② 総選挙に勝利して政権交代を実現する
 ③ 政権交代に満足せず、マニフェストを確実に実行していく

 23日付読売新聞4面のインタビューで渡部恒三・最高顧問は、政権交代について「もう時間の問題だ。あとは慌てない、焦らないことだ。ゆっくり寄り切ればいい。無理に衆院解散に追い込もうとする必要はない。(任期満了までいっても)党内が一致していれば、必ず政権交代は果たせる」と述べています。

 恒三さんは中堅・若手議員から絶大な人望があります。ただ、後から振り返ると、恒三さんは甘い所があります。やはり、細川・羽田内閣のときに、河野自民党を二大政党制における健全野党と考えていたふしがあり、結果として、村山闇討ち内閣に政権を奪われました。自民党がインチキ政党であることは歴史が証明しています。ですから私は恒三インタビューの「ゆっくり寄り切ればいい。」という部分だけ賛同します。

 埼玉9区(元職)の五十嵐文彦さんのブログには次のような記述がありました。

2009.01.22 Thursday
 このところ、来客と相談事が目に見えて増えてきました。世の中が不安定、流動的になってきた反映なのかもしれません。しかし、1人で悩む、1人で調べるより、誰かと相談する、話し合う方が健全です。出来る限りお手伝いいたします。ただ、ご自分に都合の悪い事実を隠して、都合の良いことだけを話される方が時々おられますが、率直にお話していただきたいと思います。


 五十嵐さんは、時事通信、衆院議員を通じて金融に強いということも関係しているのでしょう。また五十嵐さんは「A+」という高い情勢分析になっています。元職には、たるんでいる総支部長が多いようで憤慨しておりますが、五十嵐さんは例外のようです。

 「市民相談、お気軽に」「区民相談会、○月×日開催します」という看板、ビラ、ポスターを見かけます。日本共産党、公明党の自治体議員に多いです。このような地道な活動が両党の組織の足腰をつくってきたことは間違いありません。

 多くの新人総支部長が「これだけ日常活動ができるのは今しかない」と語り、政治人生最大のかき入れ時と認識して、地元をかけずり回っています。

 とはいえ、相談というのは、信頼できる人間にしかしません。「難しい政策を訴えっている人だ」というより「毎週月曜日の朝に駅前に立っている人だ」という方が、信頼につながります。政策を訴えるより、政策を聞きたいと思ってもらえる人になる。それが政治家になることであり、選挙です。

 冬来たりなば春遠からじ。
 厳冬に耐えて忍んで政権交代。

 いつの日か、この冬の思い出をゆっくり語り合いたいですね。

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【動画】山形県の矜持 逆転の夏 第21回参院選

2009年01月23日 20時39分03秒 | その他
山形県の矜持 逆転の夏 第21回参院選
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小沢、宗男両代表と蓮舫さんが帯広に集結 石川知裕さんの応援

2009年01月23日 20時06分20秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 北海道帯広市など十勝支庁のみなさんにお楽しみイベントのお知らせです。あさって(25日)、小沢一郎さん、新党大地代表の鈴木宗男さんが帯広市にやってきます。

 民主党衆院議員、石川知裕さん(北海道11区比例)の応援で、1時間半ほどの対談です。司会は蓮舫さん。豪華な布陣です。

「石川ともひろと 一郎&宗男 新春ビッグ対談」。

と き 2009年1月25日(日) 開場 11:30 開演 12:30
ところ ベルクラシック帯広 (帯広市西2条南35丁目 ℡0155-48-6688)
入場料 500円
主 催 新春ビッグ対談実行委員会

 出演 小沢一郎、鈴木宗男、蓮舫、石川ともひろ

 ◇

 北海道11区は小沢さんの書生・秘書を10年間務めた石川代議士(比例復活)と中川財務大臣兼金融担当大臣(当選8回)の2度目の対決ということで全国的にも注目されています。石川さんは足寄郡足寄町の出身で、鈴木宗男さんと全く同郷なので、新党大地との協力態勢には北海道の他選挙区も注目しているのではないでしょうか。

 民主党が昨年10月実施した調査では石川さんの推定得票率は「50・5%」と出て、中川大臣を5%リードしましたが、逆に自民党の同時期の調査では「与党41・1%対野党37・3%」と4%負けていますので、最後まで目が離せないデッドヒートです。

 1月25日というタイミングは今年度(補正)予算から来年度(当初)予算に国会審議が移る絶妙な時期と初めから想定されていた日程です。そのタイミングで、小沢、宗男両代表が帯広入りするのは、両者の北海道11区に対する並々ならぬ意気込みが感じられます。

 実際、1月5日の召集国会では、本会議中に小沢さんが石川さんを別室に呼び出し、25日の式次第を指示しました。


 小沢一郎、鈴木宗男とビッグな第2、第3のオヤジがいる石川さん。私はそろそろ独り立ちしてほしいと思うのですが、相手は財務大臣。一人の力では勝ち上がれません。たたかいはこれからです。

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