【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

玉木雄一郎・国民民主党代表の任期は2026年9月まで、第27回参院選での「比例4議席確実」の基礎票積み増しを強調

2023年09月02日 21時02分07秒 | 第27回参院選(2025年7月)
[写真]代表選の議員投票を前に自席でリラックスした表情を見せた、玉木雄一郎・国民民主党代表、きょう2023年9月2日、東京・永田町の「全国町村会館」で、宮崎信行撮影。

 玉木雄一郎・国民民主党代表はきょうの臨時党大会で大差で代表に再選し、さらに3年、2026年9月30日までの任期を手に入れました。

 玉木さんは記者会見で、解散観測直後の7月1日付で党本部の住所を変えたことが8月の官報で告示されたとの指摘に「経費節減のためで、新人をバックアップする」と理由を述べました。同党はとくにプレスリリースを出しておらず民間のウェブ百科事典「ウィキペディア」では現在も前の住所となっています。

 定数より多い議員室が設置されている議員会館内に党本部機能を代替した作業スペースがあるのかとの問いに「そうです」と認めました。シェアオフィスからシェアオフィスに引っ越すことが経費節減になるというのは、議員会館から物を運びやすいという意味かもしれません。

 向こう3年間となると、必ず第50回衆院選と第27回参院選を迎えます。玉木さなんは「とても大事で、4つの産別が安心して取り組めるように4つの議席を固めたい」としました。きょねんは3議席でUAゼンセン・自動車総連・電力総連までで、電機連合の女性現職は落選し、引退しました。

 第50回衆院選も現職中心となりそうですが、トヨタ自動車本社がある愛知11区の総支部長としてきょねん10月に早々に公認された、丹野みどりさんも上京し、党大会に参加しました。

[写真]丹野みどり・国民民主党愛知11区総支部長=同。

 第49回衆院選解散直後に全トヨタ労連の突然の現職切りという大ハプニングがあった愛知11区。元CBC(中部日本放送)アナウンサーとして夕方のニュースを週数回ずつ20年、ラジオ番組も持っていた名大卒の丹野さんは、全トヨタ労連の支援取り付けは不透明なまま、執行部が公認しました。知名度で有権者全体に浸透するという意気込みのようです。

 なお、写真では、自動車総連・日産労連の磯崎哲史・参議院議員が前方の丹野さんに注目する構図となりました。おそらく現在まで両者に接点はないでしょう。複雑な選挙制度で「選挙はインテリの知的遊戯」ともされていますが、国民も一筋縄では理解しづらい構造となりました。

 とはいえ、相変わらず雰囲気がよい「玉木党」「玉木個人商店」として当面はある一定以上の勢力を持ち続けることになりそうです。

 以上です。