[画像]きょうもウクライナルックの山東昭子参議院議長、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
結果的に平和安全法制が成立した7年前、2015年の通常国会は所得税法改正案が、政府案と民主党案が並行して審議され、当ニュースサイトのページビュー(PV)も大盛り上がりの年度末だったようです。すっかり静かな年度末ですが、参議院自民党が何らかの計算ミスをしたようで、定例日外なのに参議院本会議を開いて、改正沖縄振興特措法を年度内に仕上げました。不格好な国会運営に感じます。あすも含めて3日連続の参・本になります。
【参議院本会議 きょう令和4年2022年3月31日(木)】
「第26回参議院議員通常選挙のための選挙執行経費基準法と公職選挙法を改正する法律」(208閣法17号)は起立採決され過半数の賛成多数で可決し、成立しました。衆委→衆本→参委は全会一致でしたが、最後だけ賛成多数に崩れました。
「改正沖縄振興特別措置法」(208閣法21号)は全会一致で可決し、成立しました。
この後の議題は、最近の法案議了案件では珍しい、前日までに参議院公報に議題として載っていなかった緊急上程となりました。参議院では議長が自らはかって議題を追加します。
「改正保険業法」(208閣法10号)は過半数の賛成多数で可決し、成立しました。
「大阪万博政府代表設置法」(208閣法24号)は過半数で可決し、成立しました。外務省職員が充てられます。共産党はカジノを問題視して反対しました。
【衆議院本会議 同日】
「所有者不明土地利用円滑化特別措置法改正案」(208閣法20号)は全会一致で可決し、参議院に送られました。
「みどりの食料システム法案」(208閣法32号)と「植物防疫法改正案」(208閣法33号)は一括して採決され、ともに全会一致で可決し、参議院に送られました。
この後、岸田文雄首相からG7サミット帰朝の政府報告がありました。首相は「ロシアの暴挙を決して許さずG7が主導して国際社会の秩序を守り抜くとの強い決意を確認する大変有意義な会合だった」とし「ロシアの最恵国待遇の撤回のための法改正に向けた準備を進める旨表明した」と述べました。最後に「我が国はG7の来年の議長国として、ロシアの侵略に対する国際的取組について、連携して取り組んでいく」としました。これに対して、立憲民主党の西村ちなみ幹事長らが質問しました。答弁では、古川禎久法相がコロナ濃厚接触者となったため、津島淳法務副大臣が立つ場面もあり、同期が多いので拍手を浴びました。
いったん休憩。
今国会重要広範議案3本目、「薬機法改正案」(208閣法42号)と「それに対する立憲対案3案」(208衆法5号・208衆法20号・208衆法21号)が大臣と中島克仁さん(山梨1区比例)から趣旨説明されました。
質疑の中では、公明党の伊佐進一さんが名指しをさけつつ、ワクチンの国内治験に遅れにつながった衆議院厚生労働委員会の附帯決議をめぐって、中島さんのことをあげつらうこともありました。
【衆議院憲法審査会 同日】
議題は「日本国憲法及び日本国憲法に密接に関連する基本法制に関する件(日本国憲法及び憲法改正国民投票法の改正を巡る諸問題(特に、諸外国憲法における緊急事態条項及び国民投票等におけるSNS対策について))」でした。
前々回から前回にかけて、ウクライナ憲法の緊急事態条項はすばらしいという話になりました。きょうは議題にも「諸外国憲法における緊急事態条項」という題目が加わりました。今回は、与党側がペースを勘案して、立憲民主党、共産党、社民党に配慮した改正国民投票法附則によるSNS対策も含めて橘幸信・衆議院法制局長のブリーフィングを受けました。橘局長によると、緊急事態と非常事態は明白に分けられずに戦後の議論に使われているとのことでした。この後の討議では新藤義孝・自民党筆頭幹事がペースを上げ、緊急事態条項での私権制限に言及。立憲民主党が抗議しました。次回の開催は未定。
【衆議院内閣委員会 同日】
「経済安全保障法案」(208閣法37号)と「それに対する維新対案」(208衆法10号)の参考人質疑がありました。
【参議院内閣委員会 同日】
一般質疑では、立憲民主党の塩村あやかさんが、AVアダルトビデオ18歳19歳出演取消権を引き続き取り上げました。野田聖子・男女共同参画担当大臣はきょう関係省庁会議を開きました。
最後に「令和3年ボーナスマイナスの人事院勧告実施のための一般職国家公務員法改正案」(208閣法7号)「特別職国家公務員法改正案」(208閣法8号)「国家公務員育児休業法及び非常勤職員の介護休業に関する規定の一括改正法案」(208閣法9号)が二之湯智公務員制度担当大臣(今夏引退)から趣旨説明されました。質疑は次回。
【参議院法務委員会 同日】
上述の通り、古川禎久法相が4月1日から5日までの政府専用機でのポーランド訪問という政治家というドラマのクライマックスで濃厚接触者になるという運の巡り合わせで欠席しました。「裁判所職員定員法改正案」(208閣法12号)と「裁判所職員育児休業法改正案」(208閣法13号)が副大臣から趣旨説明され、審議入りしました。
【参議院外交防衛委員会 同日】
「大阪万博政府代表設置法案」(208閣法24号)の審査。立憲民主党の田島麻衣子さんが「俸給月額117万5000円のほかに、地域手当・通勤手当・期末手当はいくらか」と問いました。羽田次郎さんはNHKで報じられた「208参質問主意書29号」で示されたウクライナからの避難民がパスポートを所持していなくても入国できる件について委員会でも掘り下げました。採決の結果、共沖反対、自公立国維の賛成多数で可決すべきだと決まり、上述の通り、本会議に上程され、成立しました。
この後、今国会を通じて着席が認められている岸信夫防衛大臣から「防衛省自衛隊職員給与法改正案」(208閣法16号)の趣旨説明がされました。
【参議院財政金融委員会 同日】
「保険業法改正案」(208閣法10号)を審議し、賛成多数で可決すべきだと決め、本会議に上程して、可決・成立しました。「預金保険機構の生命保険版の組織」に税金投入を可能とする期間を5年間延長する内容。「保険の再々保険」ですから、一秒たりとも空白期間は許されません。だったらなぜ火曜日の委員会で議了するように参議院自民党国対はしなかったのでしょうか。明らかに隙があったようです。国対がやれなければ、世耕弘成幹事長が幅を利かせなければならないはずですが、それもなかったようです。隙あり。
結果的に平和安全法制が成立した7年前、2015年の通常国会は所得税法改正案が、政府案と民主党案が並行して審議され、当ニュースサイトのページビュー(PV)も大盛り上がりの年度末だったようです。すっかり静かな年度末ですが、参議院自民党が何らかの計算ミスをしたようで、定例日外なのに参議院本会議を開いて、改正沖縄振興特措法を年度内に仕上げました。不格好な国会運営に感じます。あすも含めて3日連続の参・本になります。
【参議院本会議 きょう令和4年2022年3月31日(木)】
「第26回参議院議員通常選挙のための選挙執行経費基準法と公職選挙法を改正する法律」(208閣法17号)は起立採決され過半数の賛成多数で可決し、成立しました。衆委→衆本→参委は全会一致でしたが、最後だけ賛成多数に崩れました。
「改正沖縄振興特別措置法」(208閣法21号)は全会一致で可決し、成立しました。
この後の議題は、最近の法案議了案件では珍しい、前日までに参議院公報に議題として載っていなかった緊急上程となりました。参議院では議長が自らはかって議題を追加します。
「改正保険業法」(208閣法10号)は過半数の賛成多数で可決し、成立しました。
「大阪万博政府代表設置法」(208閣法24号)は過半数で可決し、成立しました。外務省職員が充てられます。共産党はカジノを問題視して反対しました。
【衆議院本会議 同日】
「所有者不明土地利用円滑化特別措置法改正案」(208閣法20号)は全会一致で可決し、参議院に送られました。
「みどりの食料システム法案」(208閣法32号)と「植物防疫法改正案」(208閣法33号)は一括して採決され、ともに全会一致で可決し、参議院に送られました。
この後、岸田文雄首相からG7サミット帰朝の政府報告がありました。首相は「ロシアの暴挙を決して許さずG7が主導して国際社会の秩序を守り抜くとの強い決意を確認する大変有意義な会合だった」とし「ロシアの最恵国待遇の撤回のための法改正に向けた準備を進める旨表明した」と述べました。最後に「我が国はG7の来年の議長国として、ロシアの侵略に対する国際的取組について、連携して取り組んでいく」としました。これに対して、立憲民主党の西村ちなみ幹事長らが質問しました。答弁では、古川禎久法相がコロナ濃厚接触者となったため、津島淳法務副大臣が立つ場面もあり、同期が多いので拍手を浴びました。
いったん休憩。
今国会重要広範議案3本目、「薬機法改正案」(208閣法42号)と「それに対する立憲対案3案」(208衆法5号・208衆法20号・208衆法21号)が大臣と中島克仁さん(山梨1区比例)から趣旨説明されました。
質疑の中では、公明党の伊佐進一さんが名指しをさけつつ、ワクチンの国内治験に遅れにつながった衆議院厚生労働委員会の附帯決議をめぐって、中島さんのことをあげつらうこともありました。
【衆議院憲法審査会 同日】
議題は「日本国憲法及び日本国憲法に密接に関連する基本法制に関する件(日本国憲法及び憲法改正国民投票法の改正を巡る諸問題(特に、諸外国憲法における緊急事態条項及び国民投票等におけるSNS対策について))」でした。
前々回から前回にかけて、ウクライナ憲法の緊急事態条項はすばらしいという話になりました。きょうは議題にも「諸外国憲法における緊急事態条項」という題目が加わりました。今回は、与党側がペースを勘案して、立憲民主党、共産党、社民党に配慮した改正国民投票法附則によるSNS対策も含めて橘幸信・衆議院法制局長のブリーフィングを受けました。橘局長によると、緊急事態と非常事態は明白に分けられずに戦後の議論に使われているとのことでした。この後の討議では新藤義孝・自民党筆頭幹事がペースを上げ、緊急事態条項での私権制限に言及。立憲民主党が抗議しました。次回の開催は未定。
【衆議院内閣委員会 同日】
「経済安全保障法案」(208閣法37号)と「それに対する維新対案」(208衆法10号)の参考人質疑がありました。
【参議院内閣委員会 同日】
一般質疑では、立憲民主党の塩村あやかさんが、AVアダルトビデオ18歳19歳出演取消権を引き続き取り上げました。野田聖子・男女共同参画担当大臣はきょう関係省庁会議を開きました。
最後に「令和3年ボーナスマイナスの人事院勧告実施のための一般職国家公務員法改正案」(208閣法7号)「特別職国家公務員法改正案」(208閣法8号)「国家公務員育児休業法及び非常勤職員の介護休業に関する規定の一括改正法案」(208閣法9号)が二之湯智公務員制度担当大臣(今夏引退)から趣旨説明されました。質疑は次回。
【参議院法務委員会 同日】
上述の通り、古川禎久法相が4月1日から5日までの政府専用機でのポーランド訪問という政治家というドラマのクライマックスで濃厚接触者になるという運の巡り合わせで欠席しました。「裁判所職員定員法改正案」(208閣法12号)と「裁判所職員育児休業法改正案」(208閣法13号)が副大臣から趣旨説明され、審議入りしました。
【参議院外交防衛委員会 同日】
「大阪万博政府代表設置法案」(208閣法24号)の審査。立憲民主党の田島麻衣子さんが「俸給月額117万5000円のほかに、地域手当・通勤手当・期末手当はいくらか」と問いました。羽田次郎さんはNHKで報じられた「208参質問主意書29号」で示されたウクライナからの避難民がパスポートを所持していなくても入国できる件について委員会でも掘り下げました。採決の結果、共沖反対、自公立国維の賛成多数で可決すべきだと決まり、上述の通り、本会議に上程され、成立しました。
この後、今国会を通じて着席が認められている岸信夫防衛大臣から「防衛省自衛隊職員給与法改正案」(208閣法16号)の趣旨説明がされました。
【参議院財政金融委員会 同日】
「保険業法改正案」(208閣法10号)を審議し、賛成多数で可決すべきだと決め、本会議に上程して、可決・成立しました。「預金保険機構の生命保険版の組織」に税金投入を可能とする期間を5年間延長する内容。「保険の再々保険」ですから、一秒たりとも空白期間は許されません。だったらなぜ火曜日の委員会で議了するように参議院自民党国対はしなかったのでしょうか。明らかに隙があったようです。国対がやれなければ、世耕弘成幹事長が幅を利かせなければならないはずですが、それもなかったようです。隙あり。
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