ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

尾辻秀久参議院議長(83歳)があすの令和6年の皇居・新年祝賀の儀を欠席へ、前日であるきょう大晦日(12/31)参議院事務局発表

2023年12月31日 21時06分03秒 | 人物
[写真]天皇陛下、およそ5回前である2019年1月2日の一般参賀で宮崎信行撮影。

 報道によると、参議院事務局はきょう31日、あす令和6年2024年1月1日の皇居「新年祝賀の儀」を、尾辻秀久参議院議長が欠席すると発表しました。発熱があるとされています。

 長浜博行参議院副議長や、衆議院側の額賀福志郎・海江田万里副議長らは出席すると思われます。

 尾辻さんは1940年10月2日生まれの83歳。鹿児島県選出議員としては2025年夏まで残り1年半の任期があります。明文規定はありませんが、議長としての任期も通常選挙直後にくる議員任期満了までとなります。

 当選6期でもともとは日本遺族会の会長もつとめた組織内議員として全国で当選し、県区に移り当選6期。遺族会元会長の立場での靖国神社に関する元日行事にも出席しないと考えられます。

 以上です。
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泉健太代表「立憲民主党職員にも人生があり家族がいる」党仕事納め式、立憲本部に限れば穏やかな年越し

2023年12月28日 18時35分02秒 | 新・立憲民主党2020年9月15日結党
[写真]立憲民主党仕事納め式であいさつする泉代表、岡田幹事長、きょう2023年12月28日、宮崎信行撮影。

 立憲民主党本部にとっては、2回続けて、穏やかな年越しとなりました。

 仕事納め式が党本部で開かれました。前回は岡田克也幹事長だけでしたが、今回は泉健太代表も出席。

 泉さんは職員に「みなさんそれぞれに人生があり家族があり、目標があり、好きなことがあると思います。そういうことも充実させながら、仕事でも、みんなで集まって社会的目標を達成していく、みんなで集まって成長する場をつくっていく、みんなで集まって大きなことにチャレンジできる、そういった意味で立憲民主党に集っているということがみなさんにとっても大きな場ではないかと思います。改めて来年1年それぞれの部署で目標をもって一緒になって政権交代に向けて力を合わせてがんばっていただきたいと思います」と語りかけ、「いよいよ来年総選挙の可能性も十分にあります」と引き締めました。

 仕事納め式は、午前11時10分ごろには終わり、豊原事務局長から「きょうは各部署の判断で早めに切り上げていい」との指示がありました。

 立憲は党職員を新規採用しました。シニア即戦力も採用したようで、私より年上と思われる議事堂詰めの党職員からエレベーターで「何階ですか」と聞かれて「同じ階です」と答えました。

 泉さんは「団塊ジュニア」より1歳下で、大卒の半年後に「山一・拓銀ショック」に被弾した世代。泉さんのいうように、職員にも人生や家族がある。各党の現職議員にも人生と家族があり99%会社や土地はありません。常識です。前原誠司さんの奥さんは創価短期大学卒業生とのことで政略結婚説もあります。希望の党騒ぎから6年2カ月。参議院議員の任期1個分の時間がようやく過ぎました。有権者も常識と節度を持って政権交代ある政治に向け日本民主主義の再出発の時期が近づいています。

 ちなみに、旧立憲の本部のビルをのぞいたら、NPOが入居しましたがワンフロア空室のままのようです。隣のビルの中華料理屋がインド・パキスタン料理屋にかわっており、栄枯盛衰を感じました。参議院の任期1個分といってもそれなりに長い時間です。

泉代表のあいさつ全文は以下の通り。

 みなさんおはようございます。そして、豊原事務局長から話がありましたけど、ことし1年、たいへんお疲れさまでした。とくに年末にかけて、より政局が混とんとし、激しくなってきたということもあって国会が閉会後もみなさまがたにはずっと緊張感を持って仕事をしてもらいました。もちろん昨日、今日捜索が入る自民党にとっては異常な事態ですから、年末年始も含めてまだまだいろいろなことがある。年始もすぐ、3が日に検察がどう動くか分からないが、少なくとも2024年1月4日(木)からおそらくすぐさま様々な動きがあることが予想されます。短い年末年始で、みなさんも気を休める時期が例年に比べて短いのが残念だと思っているかもしれませんが、体を休めて、アタマをリフレッシュして来年を迎えてもらいたいと思います。

 立憲民主党という大きな建物の中で仕事をさせてもらっているわけですが、みなさんそれぞれに人生があり家族があり、目標があり、好きなことがあると思います。そういうことも充実させながら、仕事でも、みんなで集まって社会的目標を達成していく、みんなで集まって成長する場をつくっていく、みんなで集まって大きなことにチャレンジできる、そういった意味で立憲民主党に集っているということがみなさんにとっても大きな場ではないかと思います。改めて来年1年それぞれの部署で目標をもって一緒になって政権交代に向けて力を合わせてがんばっていただきたいと思います。

 いよいよ来年総選挙の可能性も十分にあります。我々もそう思って活動をしていきます。政策面においても、党の全国運動においても、組織活動においても、広報においても、大変重要な一年となります。みなさんと一丸になって改めて政権交代に向かって、参りたいと思います。そのことをみなさんとお誓い申し上げて、私からのことし1年のお礼とします。ことし1年ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

以上です。
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菅源太郎さんが武蔵野市議に当選、中央線リベラル結節点、菅直人元首相の長男・政策担当秘書

2023年12月27日 17時06分39秒 | 新・立憲民主党2020年9月15日結党
[写真]菅源太郎さん、おととし2021年、東京都内(東部)で、宮崎信行撮影。

 立憲民主党公認の菅源太郎さんが、今週日曜日(令和5年12月24日)の武蔵野市議会議員補欠選挙で当選しました。任期は次の統一地方選まで3年半あるようです。条例本則の議員報酬は月55万円。

 菅源太郎さんは、1972年生まれの51歳。父親である菅直人衆議院議員(東京18区)=今季勇退を既に発表し後継者も公認済み=の秘書をつとめ、1年以上前からは政策担当秘書に昇格していたようです。警視庁警備部の警護対象ながら、断っていたようで、街頭演説会や会館内の議員室から会議室への移動で菅源太郎さんが付き添う姿は前回の解散前後からよくみられました。

 補選の投票率は44%と高く、菅さんは1万3894票で2位で当選。絶対得票率は1割超で、相対得票率も26・8%。定数2に6人が立候補しての26・8%はかなり優秀な成績ではないでしょうか。

 世襲批判はあるわけです。組織に属しない一匹狼の筆者は、十数年間に結婚式(披露宴含む)は2回出ただけ。そのうち、直近の結婚式は「菅源太郎さんが年に1回開いていた夜通しホームパーティー(ホムパ)で初めて知り合い、その後再会して結婚した新郎新婦」でした。50人ほどで3時間の式では、菅元総理が「源太郎に言われて、年に1回、私たち夫婦は武蔵野市内のホテルに泊まっていた」と笑わせました。都外選出の国会議員ならば夫婦で自宅以外に泊まるのは当たり前かもしれませんが、両親にホテルに泊まってもらって、年1回のホムパとはコミュニケーション能力が高いといえます。ちなみに、各当事者は武蔵野市民ではありませんが、このエピソード一つだけでも武蔵野市議にふさわしい人物といえるでしょう。

 JR中央線と京王井の頭線の「吉祥寺駅」で圧倒的に有名な武蔵野市は、中央線リベラルの結節点。中央線は、東京ないし新宿駅から離れれば離れるほど、家賃は安くなります。このため、中央線沿線住まい同士がテーブルにつけば、お互いの経済水準をある程度理解してから会話が始まることになります。例えば東急東横線なら渋谷・横浜の二正面ですし、山手線ならば全員が張り合い失敗したら都落ちしかない緊張感の中で会話があります。お互いの懐事情が分かって会話できるから中央線リベラルが始まるのだと思います。

 立憲の武蔵野市議では、6期の「川名ゆうじ市議」が党本部の常任幹事会に出たり、都の集会で都連内で声を掛け合ったりしている姿を見かけます。ぜひ、菅源太郎市議も、都内や神奈川などの「りっけんリベラル」の仲間に、幅広く声をかけあうような役回りをしてくれるといいなと思います。

 それにしても、宮崎個人は、長野北東信の竹下派主流の羽田孜総理グループから始まって、中央線リベラルの社民連の菅直人元総理グループとも人生がつながって、選挙道楽30年で、ほんとうに幸せだと感じます。

 以上です。
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大川原化工機の事案で国賠判決、そこで筆者の主張、逆風の経済産業省、貿易管理部は「ちゃんとした骨抜き」体制へ存廃も検討すべきだ

2023年12月27日 16時26分03秒 | 経済
[写真]赤丸が輸出管理令規制対象のコンプレッサー、4年前の2019年、東京・北区の「宮崎機械」敷地内で、宮崎信行撮影。

 大川原化工機の事案で、「東京都及び国」を被告とした国家賠償請求の判決は、東京都1・62億円、国に1・58億円の巨額判決となりました。報道では、公安部(都)と地検(国)が扱われ、弁護士の高田さんもそれねらいだったようですが、発端は経産省の貿易管理部の知識の無さでした。象徴の一例として、経産省内での貿易管理部と公安部の打ち合わせで「殺菌と滅菌の違い」がウィキペディアのコピーだったというあきれた実態が裁判で明らかになりました。

 化学機械「スプレードライヤー(噴霧乾燥機)」は「オーストラリア・グループ」という条約ではない国際約束を国内実施法に落とし込んだ「外為法・輸出管理令」で規制対象ではありませんでした。私の家業は工作機械販売ですので、「ワッセナー・アレンジメント」になりますが、これは「東芝機械ココム違反事件」の「ココム」が改称した国際約束です。基本はアメリカの締め付けですから、日本の行政は「なんちゃって規制」「骨抜き」をしつつ審査するパラダイムのはず。現役職員と公安部は、アメリカの締め付けを国内で骨抜きにするというパラダイムを忘れているし、ましてや愛宕署に飛ばされた外事1課警察官は違法は警視庁が正すものだと思い込んでいたようです。

 貿易経済協力局の予算定員は321。その半数を占める貿易管理部の課長級の肩書を見ると、東大工学部卒のキャリアもいますが、ほとんどがJICA職員、外務省、防衛装備庁、農林水産省、内閣府の原子力、復興庁の参事官など門外漢とみられます。

 自動車の生産・販売と、機械の生産・販売は似て非なる世界で、自動車はエンジン以外は技術が理解できている人が販売していますが、機械の営業マンはそもそも機械の機関の理解していないし、自分で運転したこともありません。製造ラインの組み方や電気系統だけは理解しており、あとは販路の囲い込みと人間としての信用、金融機関対策だけです。ですから、国土交通省自動車局ができることと、経産省貿易管理部のできることは全く違う世界です。

 前に書いていますが、5年前の私が、宮崎機械の第2代社長兼100%株主の地位になり異論を持つ社員を解雇して在庫の全廃棄を決めました。この際、神戸製鋼製の「エアーコンプレッサー(空気圧縮排出機)」が規制対象と分かりました。スクリュー(固定回転翼)の型式です。当時の貿易管理部の部屋は、きょう国賠判決がでた顔ぶれと同じだったはずです。「システック安全保障貿易情報センター」に丸投げだから分からないとの回答で、同センターもリストを机上において照らし合わせるだけで、スクリューの型式をまったく理解できていませんでした。リストが分からないから、世耕弘成大臣時代にキャッチオール規制へのシフトがなされたのでしょう。

 街を歩いていたバングラデシュ人ビジネスマンから、在庫を売ってほしいと言われました。後日社長が来たので、私は「バングラデシュはすばらしい、印パはとんでもない、核兵器を持っているから。ところで、審査をできますか」と聞いたところ、バングラデシュ人社長は「審査」を「中古の冷蔵庫だけど10年間動くとの権威ある民間機関の認証を受けること」だと誤解していました。私は断るために経産省への問い合わせが必要になりました。その問答が上述のあきれはてた行政で、神戸製鋼からの電話は「規制対象です」との回答でした。私は容赦なく全在庫を、警視庁の道路占有許可もとって重機で産廃処理場に送りました。法人の棚卸資産表と在庫に仮に齟齬があったらキャッシュフローも節税効果もないのに税務署に更正されたら損失だとの予断も含んだ私の経営判断です。


[写真]輸出管理令規制の機械を容赦なく重機で産廃処理場に送るようす=同。


[写真]赤丸が輸出管理令規制対象のコンプレッサー、4年前の2019年、宮崎信行撮影。
 細田博之さん、世耕弘成さん、西村康稔さんらこの3カ月で、経済産業省のOBや大臣は災難続き。弁護士が「警視庁公安部と東京地検」をターゲットに絞っており、マスコミもさすがにそちらに関心が行くわけですが、貿易管理の在り方を考えれば、総理をめざす高市早苗・経済安全保障担当大臣の来年の法案提出以降も、本当に日本全体のGDPを上げるものかどうか疑わしいと考えます。

 国家安全保障会議事務局経済班も含めて、基本はアメリカの締め付けだということをよく理解して、それから考える。全当事者がそうあるべきだと考えます。

 ところで、輸出管理や安全保障貿易情報センターの体制の第一人者は早稲田大学の山本武彦名誉教授で、この方は私のゼミ教授です。

 ところで、これからの1段落は、この場を借りて全く輸出管理と関係ない話ですが、北区の宮崎機械の創業者夫妻と、長野市を代表する住宅建設メーカー「小山木材」の創業者は3親等とかなり近い姻族です。私と県区選出の北沢俊美民主党参議院議員(1992年から4期)との24年間の会話で、彼が腰を抜かさんばかりに驚いたのはこのことです。今年のお彼岸の墓参りで、父の兄(当主)も最近初めて知ったとびっくり仰天していました。本人からは小山木材創業者と5親等の姻族だと90歳を過ぎて初めて知ったことになります。これが今年の話なので、ここで書いておこうと思います。私と創業者が4親等、当代社長と6親等。私は第2代社長とは六畳間で数時間居合わせたことがありますが、これまでもこれからも、長野市の経済、社会でお会いすることはないでしょう。私たち一家も半世紀、このことをほとんど認識しておらず、長野市経済における「小山木材」の知名度が格段に向上された。なので半世紀にわたる相対的な関係性が2023年現在では、長野市地域で驚愕のファクトになったのだと思います。宮崎機械は廃業しましたが、皇居まで8キロで専業大家をしており張り合う必要は全くないでしょう。なので、一応書き残しました。

 大川原社長ら3役員の原告にお祝いを申し上げるとともに、亡くなった役員のご遺族である原告にもお悔やみとお見舞いとお祝いを申し上げます。

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額賀福志郎・新議長のもと「皇室制度」「選挙制度」の2つの諮問会議設置へ 令和6年1月

2023年12月26日 17時21分24秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]額賀福志郎・衆議院議長、おととし2021年9月、都内で宮崎信行撮影。

 額賀福志郎・新衆議院議長のもと、令和6年2024年1月に直属の諮問会議ともいうべき議員による協議会が2つ設置されることになりました。

 一つは、「皇位継承」。(1)女性の内親王(秋篠宮佳子内親王殿下ら)が結婚後も「皇女」などの名称で皇族に残る(2)皇籍離脱した男系男子が養子として皇室復帰できるーーの2制度の創設が論点となります。

 もう一つは、「選挙制度」。(1)人口動態に大幅な変化があった際の区割りの変更と反映(2)平成6年改革の政党本位選挙の政策と政治とカネの「残された課題」(3)主権者である国民の目線に立つ衆参両院の関係や憲法との改正ーーの3つの論点となります。

 この結論は、国の骨格につながる大きな政策課題となり、額賀議長79歳・当選13回は「総理になれなかった旧竹下派領袖」として並々ならぬ決意で、議論を促すことになると予想されます。

 「皇位継承」は第193回国会で、当時の川端達夫副議長・野田佳彦議員(元首相)が汗をかき現在の「上皇」を新設した「皇室典範特例法」の附帯決議にもとづく政府有識者会議が、令和3年2021年12月22日にまとめた報告書を議論します。

 「選挙制度」は、2020年国勢調査にもとづく「10増10減法」の附帯決議にもとづく衆議院選挙制度協議会(逢沢一郎座長)がきょう令和5年2023年12月26日に出した報告書を議論します。

 附帯決議は「面積の格差」を議論するよう初めてうながしました。協議会は、「平成6年の経緯を知らない」実務者が半数以上で、細川護熙、河野洋平、佐々木毅各氏からヒアリング。その内容のまとめにとどまる意向もありました。実務者から「衆参一体改革が必要だ」の声は各党に持ち帰ってもらう考えでしたが、きょうの報告書には「有権者目線の衆参両院」が論点として入りました。「面積の格差」は国立国会図書館から2つの国で憲法に入っているとの指摘があり、党是として憲法改正に積極的な党の若手から毎回前のめりな発言がありましたが、衆参両院の選挙制度のシンプル化の論点の一つとしてまとまったようです。

 議論は、非公開で議事録無しで行われますが、各会派の実務者議員にとっては真剣勝負となりますから、アタマ撮りと出席者によるブリーフィングがなされることになりそうです。

 結論の締め切りは「皇室」は不明、「選挙制度」は2025年国勢調査が判明する3年後令和8年2026年2月以降となります。

 ジャーナリストの腕が試されます。一方、政党の党首または若手が、変に解散など政局と絡めた発言をすると実務者や有権者からの求心力を下げることもありそうです。10年続く官邸独走政治の中で、与野党の衆議院議員たちに気迫がみなぎってきたことを感じさせる年の瀬となっています。

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山本孝史(山本たかし)元民主党など国会議員きょう(12/22)17回忌、元祖「当事者」に検索いまだ絶えず

2023年12月22日 00時00分00秒 | 人物
(FD)前夜投稿で、それから、22日付にフォワードデート(FD)しました。
[画像]山本孝史・元国会議員の公式ホームページからスクリーンショット。

 交通遺児支援の団体職員から、日本新党ブームで衆議院議員に当選し、新進党・民主党の衆参両院議員として「がん対策基本法」「自殺対策基本法」の立法に主導的な役割を果たした、山本孝史(山本たかし)さんがきょうで17回忌を迎えました。

 当ニュースサイトが16年前に書いた訃報は、今でも毎日7ページビュー(PV)ほどの人が訪れており、尾辻秀久さん(現・参院議長)の「感動的」ともされる哀悼演説も後押しし、在職わずか13年ながら強烈な印象を与え続けています。

 亡くなった政治家の思いを勝手に解釈する人が目立つ昨今、山本さんの思いを斟酌することはさけますが、がん対策基本法でがんで亡くなる人の割合は2割減少(先進国平均とほぼ同じ)する実績を上げています。


 日本新党の同期当選の枝野幸男・立憲民主党代表は「すべての人に居場所と出番を」の当事者の政治を党運営の骨格として打ち出しました。日本新党ブームでは、藤村修元官房長官も同じくあしなが育英会の職員の肩書で、地方議員を経ずに国会に初当選しました。30年で一回りして、ふたたび政治改革の機運が高まっています。

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安倍派・二階派を強制捜査=パーティー収入、事務所捜索―政治資金規正法違反容疑・東京地検

2023年12月19日 21時13分27秒 | 自民党
塩崎ビルに入る東京地検特捜部係官=時事通信・gooニュースから拝借しました。
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-231219X162


 東京地検特捜部は、第212回臨時国会閉幕の翌週である、きょう令和5年2023年12月19日(火)、千代田区平河町、塩崎ビルの清和政策研究会と同、砂防会館別館の志帥会の事務所を家宅捜索し、派閥パー券裏金事件の資料を押収しました。

 すでに清和会出身閣僚を辞めさせた岸田首相は、小泉法相を含んだ志帥会2閣僚は続投させるという判断をしており、党内外に波紋を広げそうです。

 宮崎信行も、長野市・上田市のつながりから、羽田孜、北沢俊美両議員の動きに共鳴し、30年以上、政権交代ある政治が必要だと主張、行動してきました。この間「宮崎信行の問題点は政権交代ある政治の必要性を説明できないことだ」とか「国民の生活が第一だ」といった声に心を破壊されつつ、ここまでやってきましたが、第49回衆院選島根1区の「二人の亀井あきこ事案」などもこの裏金から出ていた可能性もあります。政治ジャーナリストあがったりです。民主主義の破壊であり、こんな状態で、どう政権交代ある政治の必要性を説明、行動できたのでしょうか。もううんざりです。

 なぜ身に見えた情報だけで有権者は判断するのか。「星の王子さま」は「大切なことは目に見えなんだよ」と語りました。



 来年及び来月の、令和6年2024年1月の第213回通常国会は、政治改革国会となりそうな機運もあります。とりあえず、大学2年生前後で歴史に立ち会った政治改革ブームのおよそ2年間(通称・熱病)をブラッシュアップしていきたいと思います。

 以上です。
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【法案】一括法施行から24年で歴史的転換、国の自治体に対する指示権を包括委任する「地方自治法改正案」が第213回国会に提出

2023年12月16日 20時34分56秒 | 既に提出された【法案】
[写真]全国都道府県議長会が入るビル、先月、宮崎信行撮影。

 国と自治体を対等の関係にとどめながら、「国の指示権」を包括委任する規定を日本で初めて加える「地方自治法改正案」(213閣法 号)が令和6年2024年1月召集の第213回通常国会に提出されることがあきらかになりました。

 きのう、第33次地方制度調査会がまとめた報告書。現状を「事務処理の違法等の是正のため」に指示できるが、個別法に規定がなければ、合法の事務処理では指示できないと整理。そのうえで「国が地方公共団体に対し、地方自治法の規定を直接の根拠として、必要な指示を行うべきだ」と強い表現で提言しました。

 一括法施行後の現行法にも、次のような「指示」規定があります。

漁業法(昭和24年法律第267号)
(農林水産大臣の指示)
第66条 農林水産大臣は、次の各号のいずれかに該当するときは、都道府県知事に対し、海区漁場計画を変更すべき旨の指示その他海区漁場計画に関して必要な指示をすることができる。

感染症法(平成10年114号)
第14章 雑則
(厚生労働大臣の指示)
第63条の2 厚生労働大臣は、感染症の発生を予防し、又はそのまん延を防止するため緊急の必要があると認めるときは、都道府県知事に対し、この法律(第8章を除く。次項において同じ。)又はこの法律に基づく政令の規定により都道府県知事が行う事務に関し必要な指示をすることができる。

 法文が「命令」でなく「指示」なのは、国と自治体が対等な関係だからです。国と自治体が対等な関係のままにしつつ、国の指示権を一律で包括的に定めた法改正となり、2000年以降の地方自治制度の歴史的転換となりそうです。

 2014年の閣議決定による解釈の変更以来の日本国憲法のなし崩し改憲の流れが続きそう。

 第32次地制調は法改正がなかったものの、第33次は中間報告でことし4月に改正され「議会の権限の適切な行使に資するため、普通地方公共団体の議会の議員は、住民の負託を受け、誠実にその職務を行わなければならない」といった前向きな条文を追加しました。国会審議は、当時は第20回統一地方選のさいちゅうで、衆・委員会はわずか3時間審議1巡目で採決され、全国からの意見はなかったようです。

 「飴と鞭」のプログラムで、法案が出てきますが、今の衆参の議会構成では抵抗は限定的となりそうです。

 以上です。
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政権時代の民主党を口汚く罵った二大政党政治の敵、世耕弘成・参議院幹事長が辞表

2023年12月14日 20時17分24秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして
[写真]ふりそそぐ雨の中、警戒心に満ちた目で見る世耕弘成さん、おととし2021年4月、長野市で撮影。

 平成22年2010年7月から平成24年2012年12月までのねじれ国会で、口汚く与党・民主党を罵った世耕弘成・参議院幹事長(参議院清和会=清風会会長)が辞表を出した、と報じられました。関口昌一・議員会長以外は通常国会が終わると役員不在となる会派規約だと思いますが、臨時国会後となると再登板は難しいと思われます。会派は「参議院第26控室」を幹事長室の個室として割り当てています。

 清和会パーティー券裏金疑惑で詰め腹を切らされました。

 参議院清和会3人衆のうち、山本一太さんは入閣後に知事転出。磯崎陽介さんは落選し、離党。森まさこさん、片山さつきさん(最近入会)、丸川珠代さんらは健在。西田昌司さんは本人が内閣に入らないものの議席維持。さほど攻撃しなかったとはいえ、橋本聖子さんは自称・「歴代最軽量の議員会長」もつとめました。

 このうち、世耕さんには、私は私怨があります。第176回国会の平成22年11月18日の予算委員会で、北澤俊美・防衛大臣に「じゃ、その市ケ谷の施設内に防衛大臣あるいは政務三役の後援会の皆さんとか来られたことないですか、お答えください。」と質問しています。

 どこかで出ているペーパーですが、セキュリティの都合で、北澤さんの同級生が幹事となり、長野を出発した観光バスごと市ヶ谷の防衛省・陸海自駐屯基地に入ったとあります。この直前に、市ヶ谷の釣り堀のあたりから1~2名乗り込んで加わったとあります。これは、私の同居の健在の実母、宮嵜愛子です。母によると、見学コース、誰でも通される地下壕と地上の灯篭がわざとずれているだとか、講堂の後ろ側は傾斜がついているだとかのほか、大臣室に入り、職員食堂で懇談。「亀井静香大臣はなぜ寝癖がついているのか」の問いに「亀井さんはシャツも後ろから出ている」との対話などをしました。私は現在総務省キャリアの同級生を誘って観閲式総合予行演習に行ったり、記者として観艦式の旗艦に乗ったりしましたが、戦後の防衛省・自衛隊の苦難の歴史において、他の役所は比べ物にならないくらい見学者を手厚くもてなし、国民理解と予算要求への応援を求めるのは、制服幹部候補らの組織文化の根底にある考え方です。

 政権を取り戻して1億円の裏金を作るような議員に、口汚く野党を叩き続けるような質問を、どうせ当ニュースサイトをネタ元に質疑したことへの私怨は、清和会(田中派の党内の最大の敵)ですし、いまだに引きずっています。

 和歌山県連内の二階俊博さんとの関係は完全に知りませんが、政権交代後の10年間、こういう政治家をもてはやした経済産業省の官僚や経済人には問題があります。また、関口会長も幹事長にここまで権勢をもたせて忸怩たる思いはないのでしょうか。

 私怨、反清和会からぶちまけているわけですが、彼は街頭演説で「今度の補正予算案は30兆円規模」と誘導していながら、総理や自公政調会長らが反映しない浮いた状態が続いていました。

 ネットを使って答弁書作成の働き方改革の実績はかけがえのない霞が関の財産となりましたが、裏金1億円のために、そこまで民主党を叩いて叩いて叩きまくった「身長150センチ台のリトルジャイアント」に対する憎しみは墓場まで忘れません。

 以上です。
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更新しないことを当面の間、原則とします 2023年12月14日以降

2023年12月14日 03時20分00秒 | 宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki
 このエントリーは2023年12月14日初投稿で、その後、内容は変えず更新しましたが、2024年3月5日に、2023年12月14日にバックデートしました。

 第212回国会はきのう終わりました。

 4年ぶりとなりますが、「ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記」は更新しないことを原則とした運用にします。

 もちろん、解散第50回衆院選になれば、いかなるときも、全力でやります。

 特捜部と清和会となると取材ルートがほぼありません。第213回国会は来月26日か29日に召集されると思われます。

 年収10万円前後の政治ジャーナリストとして、34歳から49歳まで15年やれて来たので、持続可能だと思いますが、来年50歳ですし、ここで不動産賃貸業者としての拡大に専心したいと思います。

 銀行との交渉で、日程の選択肢を示されたときに、最速のアポで資料一式を持参すれば、その日数分だけ結論が早まります。銀行は従業員が多いですから。

 子供がいない私ですが、デブなのに仮に84歳の現役政治ジャーナリストとなってしまう事態を仮定すると、あとアパート2棟、1億円純資産を増やさないと足りません。毎年のように海外取材したり、大規模修繕したりするなら、さらに1・5倍は必要でしょう。

 不動産の売買・管理受託業者は、金・土・日・月は必ずオープンして、銀行は月・火・水・木・金がオープンします。やろうと思えば毎日動けるわけで、これに専心する生活を当面の間、することにします。

 また、当日取材は不要な「【法案】今後提出される法案」カテゴリーはページビュー数がもともと少ないです。

 選対の当日取材日記のような記事は絶えず続けます。

 以上です。
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改正国立大学法人法成立で内閣不信任案否決で「関東大震災百年」国会終了、立憲「困難女性」では成果

2023年12月13日 17時27分49秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]「一定の距離を」のプラカードとともに演説する、在りし日の安倍晋三さん、おととし2021年、東京都内で、宮崎信行撮影。

[写真]汚物を見るような目で筆者を警戒してその後二度見した在りし日の安倍晋三さん、6年前の2017年、茨城県つくば市で、宮崎信行撮影。

 文科省が承認した部外者だけ(過半数)で大学の資産を売り飛ばせる「改正国立大学法人法」が議場内での混乱なく成立し、反知性主義のうねりが完成にちかづきました。但し「日大不祥事」だけを立法事実とした私大ガバナンス法は、構造改革派の野村修也中央大学院教授の案を、田中愛治・早稲田大学総長が前中大総長の会計学者を座長にかつぐ荒業で、財産を売り飛ばせる条項は完全に落ちました。田中さんは2期目の総長なので職員としての70歳定年は延長。一方、国立大学の各々の「偉い先生」は全員が数年で60歳定年を迎えるので、当事者意識が全く違った構造があると思います。英文学者でも頭が良いと自認するならそのくらいの構造にきづいてほしかったという皮肉も言いたくなります。

 当事者と傍観者としては、100年前の関東大震災の朝鮮人虐殺・福田村事件と37万平方キロメートルに1・2億人がひしめく日本人のメンタリティーは変わらないとしかいいようがありません。100年前は摂政(昭和天皇)暗殺未遂という大混乱となった国会(帝国議会)ですが、マスコミとインフラで二次災害で亡くなる人が激減し平均でも1名以下となったこと以外は何も進歩していません。

 もちろん「4か月の夏休み」にかまけた衆議院議員たちも反省すべき点があります。インフレ下の首相の賃上げが国民に理解されないという現職国会議員の理屈が私は理解できず、ボーナスが出たのは5日前ですが、世論はなりやみました。

 この採決より前に、衆議院で内閣不信任決議案を出してほしいとの声が野党に寄せられましたが、けっきょく1日だけ延長すれば成立するからという理由で、遅れたようです。

 立憲民主党が参・内閣委で指摘した「悪質ホスト高額売掛金売春強要問題」では警察庁が動き、業界団体の結成と自主ルールとして一定の成果をえました。困難女性をめぐる動きでは、法制化にはいたらないまでも、立憲は活躍した2023年でした。ここも自分語りになるんですが、2008年ないし2009年の4月に早稲田大学鵬志会の永田町・赤坂地区での新入生会合で、私が「風呂に沈める、というんですよ」とそのスキームを説明したところ、都立小石川高校出身の女性18歳が気持ち悪そうにしていたことがありました。私が悪い。当時の執行部から、2次会は帰ってくださいと言われて以降、まったく鵬志会の現役学生会合で話すことはなくなりました。それから13年ほど、3学年に1学年くらいの幹事長からもっと現役学生にかかわってくださいとの趣旨が寄付依頼の手紙(今年は会費収入が多いので送っていません)が来るし、その後に入学した学生がすでに衆議院議員候補予定者になっているのですから、私のすねっぷりは群を抜いているのですが、もう少し、私も知っていることを話す機会をこの社会が与えてくれていたら、陰湿なムードも違っていたかもしれません。いかんせん第三者からネット上で「宮崎信行の問題点は政権交代が大事だといいつつもなぜ大事が説明できないことだ」と書かれただけですねる私ですが、両親が機械を売って得た莫大な金で自分の未来は開けたから、言葉で他人を説得して納得させる能力もやる気も私にはありませんから、長く言論的にひきこもってきました。

 あすからの政局は、東京地検特捜部となります。22日(金)に政府税制改正大綱と政府予算案を決定。第213回通常国会は1月29日(月)にも召集され、当初予算案から審議が始まります。

【衆議院憲法審査会 きょう令和5年2023年12月13日(水)】
 憲法審では、「国民投票法改正案」(208衆法34号)を議長に対して再び「閉会中審査」(第213回国会に継続)とするよう求めることを賛成多数で決めました。職員に促されて起立する議員が多く、うわの空でした。

【参議院本会議 同日】
 「統一教会など宗教法人の財産の処分・管理の特例と法テラス法を改正する法律」(212衆法10号衆議院修正)はほぼ全会一致で可決し、衆議院修正通り成立しました。

 「改正国立大学法人法」(212閣法10号)は自公などの賛成多数で可決し、成立しました。なお、ことしの「新法」は認知症基本法と官報発行法の2本だけで平成元年が1000本なのに令和元年に2000本となった「立法爆発」の頭をおさえられました。次は税制です。

 前日の「参議院文教科学委員会附帯決議」が事の本質を表しています。「運営方針委員の選任において、ジェンダーバランスを始めとする委員の構成の多様性に留意し、その選定過程の透明性、公正性が担保される専任のあり方について検討を行うこと」「経営面が過度に重視され、大学における教育研究活動が軽視されることのないように留意すること」「例えば過去に政府の意に沿わない言動があった者等について、言論活動や思想信条を理由に、恣意的に承認を拒否することのないよう大学の自主性、自立性に十分に留意すること」とくぎをさしました。蓮舫さんが提案し自民党を含む全会一致で採択されましたが、「留意すべき点」が今後の問断点になっていくことは確実。

【衆議院本会議】
 参・本が散会してから開かれました。
 「岸田内閣不信任決議案」は泉健太代表が趣旨弁明し、会期中に亡くなった創価学会の「池田会長」の「大衆とともに闘い、大衆とともに語らい、大衆の中に死んでいく」の立党の精神を公明党議員に問いました。
 採決は総数455、賛成167、反対288で否決されました。昨日の官房長官不信任決議案より11人投票者が多かったです。きょうの指名点呼は男性の参事でした。

 その後、上述の法案の閉会中審査(継続調査)が決定しました。

 以上です。
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「国立大学法人法改正案」が委員会可決であすの本会議上程、池田高等教育局長は、早稲田卒で第1次安倍内閣以降の反知性主義の牙城「教育再生実行会議室長」だった

2023年12月12日 18時03分05秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 内閣不信任案が現時点で出ていないのは、あすの会期末で、自民党が会期を延長することを警戒したのが最大の理由のようです。国会法通りなら来月30日(火)まで延長可能で、その間、特捜部も身柄拘束・家宅捜索の令状をとれないでしょうが、そんなことできますかね。岸田総裁らは自民党は一つだとの前提で民主主義の横綱相撲をとってほしいです。

 東大などに文科省の承認を得た部外者が過半数を占める「運営方針会議」を新設する「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)は午後5時35分過ぎ、見た目の混乱はなく可決すべきだと決まりました。あすの参議院本会議に上程のはこび。 

【参議院文教科学委員会 きょう令和5年2023年12月12日(火)】
 ことし最後の法案となった「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)は午後5時半過ぎに再開した委員会で、自公のみの賛成多数で「可決すべきだ」と決まりました。
 過去1年間「統一教会」「文化庁京都移転」の忙殺された文部科学省ですが、池田貴城・高等教育局長は、私の早稲田政経8年先輩のようで、同門のJAXA元理事、医大裏口入学と連続した汚職事件の汚名返上をめざしているのでしょうか。省では官房人事課長、官邸(内閣官房分室)では第1次安倍晋三内閣の「反知性主義・ネットウヨの牙城」ともいえる教育再生実行会議の室長を長くつとめたようです。
 蓮舫さんらは大臣ではなく、池田局長に質問を集中。池田局長は「運営方針会議は、マイクロマネジメントではなく大きな方針を決めるだけ」とし正統性を語りつつ法案の骨格が夏以降に決まったとの推測を否定しませんでした。池田局長はやり手官僚の経歴のわりに「衆議院でもお答えしましたが」と本来禁句のはずのセリフを交えつつ内閣府総合科学技術・イノベーション推進会議の10兆円ファンドの運用を恣意的に行うものではないと強調しました。
 質疑では、国民民主党の伊藤孝恵さんが「最初の段階で衆議院に差し戻すべきだったと後悔している」、共産党の吉良よし子さんが「蓮舫筆頭理事を先頭に経緯を明らかにするまで採決に応じない」と語るなど、野党の連帯を示しました。
 その後、午後4時57分に暫時休憩。午後5時22分に再開し、見た目は正常に、可決すべきだと決まりました。

【参・法務委員会】
 「統一教会を含んだ宗教法人の財産の処分・管理の特例及び法テラス法の改正法案」(212衆法10号衆議院修正)を全会一致で可決すべきだと決まりました。
 共同会派「立憲民主・社民」の福島みずほさん(今月1日の社民党首選で続投決定)が討論で「法テラス法の改正など良い面もあるが、東京地裁が解散を決定して、いざ補償となったときに、財産がない可能性もある」と指摘しつつも賛成し、全会一致となりました。

【衆・本会議】
 松野博一内閣官房長官不信任決議案は投票総数444、賛成166、反対278で否決されました。議席は465(議長席含む=1名欠員)あるんですが、少ないですね。どうしたんでしょう。指名点呼は女性の参事でした。

【参・本会議】
 いわゆる「看板だけ」で、委員長解任決議案のようなものが野党から提出されなかったので、開会しませんでした。

【参・法務・文教科学連合審査会】
 「212衆法10号衆議院修正」について第一委員会室で両大臣に質問しました。テレビが入らない参議院の委員会では異例の「午前9時開会」でした。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2023年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
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【速報】午後4時57分から暫時休憩 国立大学法人法改正案 今後の日程(採決を含む)を与野党最終協議へ、きょうの野党質疑は12分遅れで「1巡目終了」

2023年12月12日 17時02分32秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 国立大学法人法改正案(212閣法10号)を審議する参議院文教科学委員会は、さきほど12日午後4時57分から、高橋克法委員長が「暫時休憩します」と宣言しました。きょうの審議予定は野党質問1回目で、「片道方式」のカウントで12分ほど延びて、4時57分ごろ終了。委員長はまだ「質疑終局」も宣言していません。

 蓮舫筆頭理事らが協議することなります。きょうの委員会では、国民民主党の委員から「最初の段階で、衆議院に差し戻すべきだったと後悔している」、共産党の委員から「高等教育局長は法案作成の経緯を明かしていない」と蓮舫筆頭理事に連帯したいとの意向が他の野党委員からも出ました。

 もう一つの「宗教法人財産処分特例法案」(212衆法10号衆議院修正)は午後3時22分過ぎに全会一致で可決すべきだと決定しました。

 政府与党が通したい法案で、委員会を終わっていない法案は一つだけとなりました。

 仮に衆議院側で内閣不信任決議案が提出されると、参議院の委員会もあす午後以降になります。

 続報を、この記事に追記して更新することはしないつもりです。

【追記 17時過ぎ】
 午後5時22分に再開。「質疑終局」を委員長がはかり、自公の挙手多数で議決しました。この後、討論が始まりました。まもなく「可決すべきだ」と決まると思われます。【追記終わり】

 以上です。
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国立大学法人法改正案はあす(12/12)午後4時45分以降に質疑終局も成立は五分五分か、蓮舫筆頭理事気迫、衆議院側で内閣不信任決議案を審議もはこび、ここ11年間で最大の政局に

2023年12月11日 18時29分44秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
 あす12月12日(火)「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)は最速で、午後1時から野党質疑1巡目をはじめ、午後4時45分に質疑終局。蓮舫筆頭理事と自民筆頭理事がその後の日程を協議することになりました。

 与党が絶対延長できない珍しい展開となった第212回臨時国会ですが、もう1本「統一教会など宗教法人の財産処分・管理特例及びと法テラス法を改正する法律案」(212衆法10号衆議院修正)があります。こちらは骨抜き法案なので、逆に与党は成立させたいはず。国対で、宗教法人は成立させ、国立大学は成立させない取引がなされるかもしれません。法案は審議未了廃案になったり、参議院で継続審査になったりしても、審議再開は早くても来年3月になりますので、あすが正念場となります。「千代田線ライン」とされる開成等→東大法→官僚→常磐線一戸建てをめざす意識高い系文系高校3年生が理系3年生を誘って「東京工業大学が第一志望だけど、問題がある法案なので、成立させないでほしい」とスピーチしてもらうと、効果があるかもしれません。梶田隆章氏のリベンジにも期待。

 政局は、世耕弘成・参議院幹事長がつれてきたNTT元子会社社長のネットウヨが所得税の計算のしかたや政治資金規正法・国税通則法をまったく知らないまま、世耕・安倍晋三の権威を借りていたようで、松野博一、高木毅らが年平均通算0・1億円のパー券キックバック裏金をつくっていたことが分かり絶対絶命。「人事の岸田」とこのあたりは「早稲田、青山学院などバブル期大学にしむらレジャーランドの文系・文化系サークル感覚」で社交的なのに排他的な社会をつくってきたので、誰も止められる人がいなかったようです。このほか、清和会の当選7回で唯一入閣していない谷川弥一、橋本聖子元参議院議員会長らも被弾し、このうち何人かは「小菅のメリークリスマス」になりそうです。

「人事の岸田」は副大臣・政務官女性ゼロのチョンボをしましたが、麻生太郎・茂木敏充・森山裕勢力からは、安倍派を全員追放しろとの勇ましい声が出てきました。30年前、羽田孜・小沢一郎派「改革フォーラム21」ですら科学技術庁長官と経済企画庁長官の2席は得ていましたから、自民党の暴走はとまらない年越しとなります。

 政権交代ある政治は必要だと思います。私に対して「理論的に説明できていない」との批判があり、ブチ切れており、あまり書いていませんが。ここまで野党を「中国、朝鮮、ミンス」「立憲共産党」と叩きまくって根絶やしにした後では、まだまだ長い道となります。

【参議院本会議 きょう令和5年2023年12月11日(月)】
 「令和4年度決算承認案」の財務大臣の趣旨説明とそれに対する総理ら全閣僚への質疑がありました。

【参議院決算委員会】
 先月提出された「令和4年度決算承認案」が審議入り。

【衆議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会】
 上川陽子外相に対して、共産の赤嶺政賢さんはあり、立憲の神谷裕さんはないという状況で、時間や大臣の体の出席で配慮がなされました。沖北相は自見はな子さん。立憲の神谷さんは、外務、内閣府の副大臣、政務官全員にパー券裏金の有無を質問。このうち、辻清人・外務副大臣だけが政府の立場で答えないという統一されたセリフの後に、私の政治団体ではない、という答弁を付け加えませんでした。

【衆議院東日本大震災特別委員会】
 一般質疑。

●繰り返しになりますが、最速であすの午後1時に始まる参議院文教科学委員会は、「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)は午後4時45分以降に質疑終局。この後に採決するかどうかは決まっていません。盛山正仁・文部科学大臣は岸田派で、今回の政局で「被弾」していません。が、衆議院側で内閣不信任決議案が出れば、衆・本会議場のひな壇に並びますので、その間は時計が止まります。このため、成立は五分五分の状況まできています。予算委員会をのぞけば以前より影響力が弱まった蓮舫さんに一花咲かせようとの思いが、立憲衆議院と、自民参議院にあるかどうかも問われる展開となりました。当事者はあと2日頑張ると、次は継続審査・廃案どちらの扱いでも、次の「戦い」は来年3月以降になりますので、あすあさっては首都圏でテストの採点している場合でないかもしれません。梶田隆章氏はどうするでしょうか。

以上です。
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衆参予算委で裏金で松野博一官房長官ら追及かわされるも与党内でも辞任説、枝野幸男「キックバックは民主もあったが規正法で正しく報告」

2023年12月08日 16時52分23秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]松野博一官房長官、おととし2021年11月26日、参議院内で、宮崎信行撮影。

 松野博一官房長官が内閣記者会が申し入れた「安倍派事務総長経験者」としての記者会見答弁を拒んだためか、きょうの朝日新聞1面トップは「松野・裏金5年で1000万円」という趣旨の大々的報道となりました。

 会期は来週水曜日まで。東京地検特捜部への期待が高まっており、与党は延長できないという珍しい日程感となった第212回臨時国会。
 衆参の予算委員会集中審議がありました。来週は月曜日に参・本会議で決算承認案審議で、衆の委員会も調整がされました。

【衆議院予算委員会 きょう令和5年2023年12月8日(金)】
 「内外の諸課題」の集中審議3時間コース、小野寺五典委員長。
 まず、松野、西村康稔両大臣を「参考人」として呼びたいとする野党の提案で理事会が十数分前後遅れました。「要求大臣」として出席することになりました。

 枝野幸男さんを皮切りに追求しましたが、決定的な答弁は出ませんでした。

 枝野さんは次のように語りました。「パーティー券の売り上げについてですね、いわゆるキックバックということがよくあります。これ別に自民党だけではないしキックバックそのものを否定するものではありません。ノルマを超えた売り上げがあったと。そうした場合にきちっとノルマを超えた分を計上してパーティーの収入として計上する。そしてノルマ超えた頑張って売ったんだから、その一部または全部をですね、何らかの名目で事実上、売った人に戻す。その戻した資金の移動もちゃんと政治資金収支報告書に載せるこれであるならば、これは我々もかつての政党ではそうしたパーティーありましたし、いいことかどうか褒められたことかどうかは別として、違法なものではありません。しかし今、問題になっているのは、パーティー券を売り上げたのに、その売り上げをパーティーの収支として報告しない。どうせノルマを超えて売った分は、キックバックしてもらえるんだから、だから報告もしない」ことが問題だとしました。
 立憲民主党の前身政党でも、ごく一部の組織が強い都道府県連が母体として主催する政治資金パーティーでは、まず道連が労組道本部に売り、それ以外の会社は、議員らが個別に売り、販売額の7割程度を戻すというようなやりかたがあります。このやり方は、おそらく47都道府県選出の国会議員でも知らない人の方が多いと思います。この「7割戻し」「改選参院議員は10割返し」が政治資金収支報告書でどういう表現がされているかは確認したことはありませんが、枝野さんが先手を打ってブーメランを回避した行動と思われます。

 維新の馬場伸幸さんは、今日の審議で党首の出番は自分だけだとし、身を切る改革にしないことで、来週内閣不信任決議案を出すかまえを見せました。

 2012年12月初当選の馬場さんは、「2012年11月14日の党首討論、私もあれ何度も動画見ています」「歴史的な出来事だった」としつつ「身を切る改革やらなければならないでしょう。そのときの約束というのはもうなくなってしまっているんでしょうか」と問いました。

 首相は盟友の安倍晋三・野党総裁(当時)の顔を思い返しながら「こうした思いは決して終わったものではないと思います。引き続きこうした議員定数を初め政治のあり方については議論を続けていかなければならない」と語りました。

 馬場さんは「さきほどから派閥のパーティーの話もあります」とし「維新派派閥がなく、全員が馬場派だ」とし、自民党の派閥解散を求めました。
 馬場さんは「私のもとにも多くの声が届いているのは、いわゆる旧文通費の問題です。おさらいすると、2年前に我が党の1回生議員(小野泰輔さん)が、当選して1日で1ヶ月分の100万円の文通費をいただいたことから、かねて問題が指摘をされていましたが、世論がこの文通費おかしいんじゃないかという議論に火がついたわけであります。このときに、私たちが大きな問題だということで、具体的に3つの改善点を議論をさせていただきました」と話ししました。
 馬場さんは(1)日割り支給(2)使途公開(3)国庫返納ーーをしようとしたが、日割り支給しか法律になっていないと指摘。パネルに「放置」と書いたが、理事会で「議論進展せず」に書き直されたと暴露しました。

 馬場さんは「喉元すぎればなんとやらで消えていくのではないかと思っておられる方もいらっしゃるのかもわかりませんが、これ絶対に消えませんから。こういったこともですね、総裁として、幹事長や国対委員長に強い指示を出していただきたい」と語り、この場で答弁すれば不信任案に同調しないとの考えを示しましたが、色よい答弁はありませんでした。

【参議院予算委員会】
 「内外の諸課題」、末松信介委員長。集中審議ですから往復方式で時間がカウントされました。
 自民党の山下雄平さんは「自民党議員だが、派閥の問題から質問したい」としつつ「自民党全体が滅茶苦茶なことをしているのではないかとの疑惑の目が向けられている」との指摘にとどまりました。

●参・文教科学委員会はきょう理事懇談会を開催せず、きょう昼の時点で、次回の開催は未決定。

 以上です。
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