【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

平成29年法律86号までを公布、制定法律は2015年安保国会以来の年2ケタ

2017年12月18日 11時36分07秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

 まず、きのうの検索キーワードにありましたが、養育費が払えるかどうかを裁判所執行官が調べることができるようになる民事執行法改正案は衆議院解散で廃案され、法務省は再提出していません。上川陽子法相の一般質疑での発言からすると、同省は来年の通常国会で、民法の成年を18歳にする一連の法改正を優先する方針とみられ、民事執行法改正案の再提出や審議はずれ込むことが予想されます。

 さて。

 先週火曜日の閣議で決定し、先週金曜日の官報で法律が公布され、ことしの制定法律は86本となりました。

 天皇陛下は、先の第195回特別国会で、成立した、10法律をすべてを、公布しました。

 この中には、人事院勧告を完全実施した一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律が平成29年12月15日法律77号として公布されました。国会での議案番号は、195閣法1号でした。

 改正旅館業法(旅館業法の一部を改正する法律)は、平成29年12月15日法律84号。この施行日は、先の通常国会で既に成立していた住宅宿泊事業法の施行日(政令公布済み)と同日になるのではないか、とみられます。改正旅館業法は違法民泊の罰金を大幅に引き上げるとともに、「ホテル・旅館業」として、定義規定を合併させる法律です。

 人勧実施の改正・防衛省自衛隊給与法が平成29年12月15日法律86号。

 このため、衆議院解散があった平成29年2017年の制定法律は86本となりました。

 これは、過去5年では、おととし、平成27年2015年の78本に次いで少ない年となりました。2015年は、安保法制・改悪労働者派遣法・刑事訴訟法案(成立は翌年)のトリプルセットの審議ながら、安倍首相が集団的自衛権のために法案を絞り込んだことが改めてうかがえます。

 ことしの制定法律を眺めると、

 「農業災害法改め農業収入保険法」(平成29年法律74号、来年4月1日施行)

 「強制性交等罪を設けるなど性犯罪の量刑を重くする改正刑法」(72号、施行済み)

 「共謀罪法(改正組織犯罪処罰法)」(67号、施行済み)

 「住宅宿泊事業法(民泊新法)」(65号、来年6月施行)

 など、恒久的な、骨組みの法律は多かったように感じます。野党も共謀罪法などは手直しがしやすいと考えます。この5年間は、アベノミクス関連で減税の重箱をつくる、細かいスローガン法(理念法)が多く、制定法律が多い傾向があったといえるでしょう。野党はまず、細かい定義規定をシンプルにし、束ね法案を減らす。何よりも年次の国税改正法案は全部ほぐすという感じで、対案を練っていってほしいところです。

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【閉会中審査】衆参農水委で畜産価格等決議、衆は1人18分間、参では森裕子さんが加計・八田氏呼ぶも拒まれる

2017年12月12日 16時51分00秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

 特別国会が終わった翌週の火曜日ですが、衆参ともこの時期恒例の、畜産価格アップ決議をするための一般質疑がありました。

【衆議院農林水産委員会 平成29年2017年12月12日(火)】

 一般質疑で、とくに畜産物価格に関する件。

 午前10時から午後1時過ぎまでの3時間(180分間)で、7会派10名が質問。終わった時に、伊東良孝委員長が「10名のみなさんの質疑が終了しました」とわざわざ言及。野党第分裂のせいですが、きょうの農水省の関係局中心だからいいでしょうが、来年の通常国会で、各省の政府参考人登録者がドタバタすることもありそうです。

 決議は立憲民主党の石川香織さん(北海道11区)が朗読。「牛豚マルキン国庫負担率の引き上げの速やかな検討を行い、所要の措置を講じる」ことなどを、全会一致で議決しました。

 自民党の質疑者は、鹿児島県連5現職のうち、第48回衆院選の区割り変更で、比例単独に転出した宮路拓馬さん。自民党は相変わらず苦労した人に配慮する人事システムにがあるなあ、と感じました。

【参議院農林水産委員会 同日】

 午後は、参でも3時間超、「一般質疑、とくに畜産物価格の安定の件」がありました。委員長は自民党の岩井茂樹さん。話はずれますが、私は岩井さんのお父さんとツイッターでよく絡んでいたので、「当選おめでとうございます!」とお父さんにもつぶやいていました。お父さんは建設省局長出身の元自民党参議院議員でしたが、地球温暖化は嘘だという考えのようです。別に宗教的な理由ではなかったようです。

 加計学園は、自由党・森裕子さんが言及。内閣府の有識者、八田さんについて、岩井委員長は「さきほど理事会でも議論した」としたうええ、きょうは政府参考人に対する質疑をしてほしいと促しました。

 この後、畜産物価格等に関する決議。

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あす(12月12日)衆参農林水産委員会で閉会中審査、例年の「畜産物価格」も、加計学園岡山理科大学獣医学部も言及か

2017年12月11日 11時22分30秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

 衆議院農林水産委員会、参議院農林水産委員会は、各々、あす12月12日(火)閉会中審査での審議を行うことになりました。

 

【追記】

  初投稿から10分弱にわたって、開議時刻が違っていました。衆議院農林水産委員会は午前10時からです。【追記おわり】

 衆・農水委は、午前10時から3時間程度。

 参・農水委は、公報上午後1時00分(実際には午後1時40分の見通し)から3時間程度の審議を行います。

 議題は一般質疑で「畜産物価格安定の件」。

 衆参の委員会とも、質疑終了後に、「畜産物価格安定に関する決議」を全会一致で採択するとみられます。

 今回は、学校法人加計学園の、岡山理科大学獣医学部(愛媛県今治市)の来年4月開学についての話もあるかもしれません。関係者によると、委員会を設定した理事懇談会などで、与党側から野党側に対して、かけの話はやめてくれ、という発言は無いとのこと。

 畜産物価格安定に関する決議を前提にした一般質疑は例年行われており、衆・農水委は昨年は12月13日(火)、一昨年は12月10日(木)に同様の委員会を開いており、与野党とも例年通りの日程感となっています。

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給与法成立し、衆参とも平穏に第195回特別国会閉会、衆議院法制局長に「随一の憲法通(改憲通)」橘幸信さんが新任で年越し

2017年12月08日 14時04分17秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[写真]衆議院第2議員会館、きょねん2016年2月、宮崎信行撮影。

 俸給表を400円、手当を0・1カ月アップする、平成29年度人事院勧告を完全実施する改正給与法が成立し、第195回特別国会は、11月1日(水)から、あす12月9日(土)までの39日間の会期を終えて、閉会します。

 平穏な会期末で衆参議長とも閉会のあいさつができました。参議院議長が「本格的論戦になりました」とあいさつした後、「えー!」との声が議場に上がりましたが、衆議院議長は「院の構成を整えることができました」と淡々と締めくくりました。

【参議院本会議 平成29年2017年12月8日(金)】

 まず、裁判官弾劾裁判所裁判官などの国会人事がありました。

 続いて、内閣府原子力委員会の岡委員長、佐野委員の国会同意人事がありました。採決は岡委員長が投票総数237、賛成215、反対22の多数、佐野委員が、237、164、73の賛成多数でした。

 法案。「改正競馬法(195閣法8号)」は投票総数237、賛成237、反対0の全会一致で可決し成立しました。

 「改正国家公務員一般職給与法」(195閣法1号)は237、226、11で可決し、成立しました。反対は維新。

 「改正国家公務員特別職給与法」(195閣法2号)と、
 ダウン改定の人勧を反映した「改正国家公務員退職手当法」(195閣法3号)
 一括して採決され、237、226、11の賛成多数で可決し、成立しました。閣法3号の施行は来年。

 「改正裁判官給与法」(195閣法5号)及び「改正検察官給与法」(195閣法6号)は投票総数237、賛成226、反対11の賛成多数で可決し、成立しました。
 「改正防衛省・自衛隊職員給与法」(195閣法9号)は237、226、11で可決し、成立しました。

 この後、厚生労働委員長が審査結果を報告しました。
 「改正旅館業法」(195閣法7号)と、
 「改正フィブリノゲン製剤による薬害C型肝炎被害者救済5年延長法」(195衆法1号)は、投票総数234、賛成234、反対0の全会一致で可決し、成立しました。

 「改正国会議員秘書給与法」(195衆法3号)は投票総数237、賛成226、反対11で可決し、成立しました。

 この後、請願。腎疾患の総合的対策の樹立、小児特定疾患の対策樹立などの請願が全会一致で採択されました。

 この後、各委員会からの次の国会への継続の要求がすべて全会一致で議長に預けられました。

【衆議院委員会 同日】

 野党が提出した法案のうち「公文書管理法改正案」(195衆法4号)は内閣委員会に付託され、「情報公開法改正案」(195衆法5号)は、総務委員会に付託され、各々の委員会で全会一致で、通常国会に継続することを議長に求めることで決まりました。いったん議長の戻りますから、次の国会では、一括して、一つの委員会に付託されるかもしれません。

【衆議院本会議 同日】

 定刻通り、スムーズに開催されました。

 まず、国会同意人事は、午前中の参議院と同様の結果で、両院承認されました。

 請願は、参と同じく、腎疾患と小児特定疾患の総合的施策の樹立の請願が採択されました。

 この後、各委員会から上がってきた、国政調査や委員派遣などの閉会中審査と、ごくわずかですが法案の次国会への継続がすべて、全会一致で議長に預けられました。

 この後、衆議院法制局長の鈴木正典さんが辞任しました。公認の衆議院法制局長に、橘幸信さんが就任しました。橘さんは、長年、衆での憲法改正論議を、もっとも全面で支えてきた職員で、次の国会の改憲シフトとみるのが妥当でしょう。ただ、橘局長は昭和32年11月生まれということで、60歳。前任の鈴木さんとは年齢が4歳3か月違い、採用年次は3年違いということで、順当な人事が、絶妙なタイミングで来たということでしょう。

 衆参とも、ほぼ順当な日程で、議長が閉会の挨拶をするという、順当な「1強多弱」の第48期衆議院のスタートとなりました。

 ◇

 今国会で内閣が提出した法案のうち「保険業法改正案」(194閣法4号)が吊るしが降りずに、今国会では審議未了廃案となり閉会中審査のうえ、来月の第196回通常国会への継続法案となりました。閣法4号は来年3月31日までの成立が求められる「日切れ法案」であり、来年2月に提出されるとみられる、平成30年度税制改正法案(196閣法 号)と含めて、財金委の日切れ法案が複数となりました。衆側の野党筆頭理事は、海江田万里元ネクスト首相。

 復興庁などがうかがっていた、「東日本大震災復興のための二重ローン救済法」の延長法案は、今週になって、今国会で断念し、次の国会に提出すると、復興大臣が記者会見で語りました。

 次の通常国会で提出される「IRカジノ施設実施法案」(196閣法 号)との抱き合わせとの認識が与野党で共有されている「ギャンブル依存症対策基本法案」は、今国会で、自民党案、立憲民主党案、維新案の3法案が衆参に提出されました。自民党国対委員長は記者会見で一本化を求めており、通常国会の後半戦では、カジノの閣法と、ギャンブルの議法(衆法、参法)の修正協議を含めた成立をうかがう神経戦となりそうです。

 与党が提出すると言っている、「働き方改革関連法案」は提出すらされず、とんでもないの一言。

 「水道法改正案」の再提出は、厚労省がていねいに見通す見通し。一方、解散前の参議院で多数決で可決している「精神保健福祉法改正案」は、やはり私の9月28日付の見立て通り、再提出は困難になったもようです。

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【国会】人事院勧告法はあす成立へ、すべて参・委通過、衆・憲法審など会期末処理で店じまい

2017年12月07日 17時08分12秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[写真]人事院、東京都千代田区霞が関、2015年、筆者・宮崎信行撮影。

 人事院勧告を完全実施する法律(案)はあす成立のはこびに。衆議院憲法審査会などは閉会中審査ができる手続きなどの会期末処理で早くも店じまい。ということは、今国会は延長しないで、12月9日(土)に閉会することが確実になりました。

【参議院内閣委員会 平成29年2017年12月7日(木)】

 「平成29年度人事院勧告を完全実施するための、一般職国家公務員給与法改正案」(195閣法1号)
 「同、特別職給与法改正案」(195閣法2号)
 「同、国家公務員退職手当法改正案」(195閣法3号)

 が、維新の反対、共産党の一部反対、自公民などの賛成多数で可決すべしと決まりました。あすの本会議で成立のはこび。速やかに公布され、施行される見通し。きょうの審議を聞いていたら、非常勤の職員は、「その省の予算によって」決まるそうです。与野党議員から、国家公務員の労働時間が長い「ブラック職場だ」という言葉が、江島潔さんなど自民党議員から出ました。退職手当は人勧実施によりマイナスになります。私は今年の人勧は、街の話と比べてアップ率が高い印象を持ちますが、梶山弘志・公務員制度相らの給与関係閣僚会議で自民党政治家主導で決めたことです。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 「防衛省・自衛隊職員給与法改正案」(195閣法9号)が可決すべし、と決まりました。あすの本会議で成立し、すぐに施行される見通し。
 これに先立ち、佐藤正久・外務副大臣があいさつで、自衛隊服務規程の文言をなぞったことについて、民進党の小西洋之さんの批判が出ました。

 会議の後、請願の不採択(保留)や、閉会中の委員派遣など国政調査など、いわゆる、会期末処理をして、散会しました。

【参議院法務委委員会 同日】

 「裁判官給与法改正案」(195閣法5号)「検察官給与法改正案」(195閣法6号)が可決すべしとの審査結果がまとまりました。あす成立へ。

 これに先立つ、一般質疑は、与党・自民党が質問時間を放棄して、野党から始まりました。会期末処理をして散会しました。来年は、民法18歳成年法案を、法務省は仕分けて優先して提出する機運です。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 「旅館業法改正案」(195閣法7号)と
 「フィブリノゲン製剤による特定C型肝炎被害者救済法の5年延長法案」(195衆法1号)

 が、おのおの、審査され、ともに、全会一致で可決すべしとなりました。あす成立
のはこび。ともに、附帯決議がつきました。審議では、民進党の浜口誠さんの問いに、政府が「28万人に投与され、1万人が感染し、9083人に連絡した」としました。まだ、1000人位が救済金をもらう権利をもったまま、知らないかもしれません。

【参議院農林水産委員会 同日】

 「競馬法改正案」(195閣法8号)が全会一致で可決し、あす成立のはこび。附帯決議では「地方競馬は活性化の努力で、全事業者が黒字となっているが、再建は道半ばだ」としました。会期末処理をして、散会。

【参議院文教科学委員会・内閣委員会連合審査会 同日】

 国家戦略特区法の、愛媛県今治市、獣医師学部特区を活用した、学校法人加計学園の岡山理科大学獣医学部が、正式に、文部科学省で認可されたことについての国政調査がありました。

 内閣府の梶山弘志大臣と、文部科学省の林芳正大臣が質疑に応じましたが、経産省出身の藤原崇・前内閣府審議官は出席しませんでした。民進党の杉尾秀哉さんらが質問。日本再興戦略2015改定版で、示された「4条件」と大学設置審議会の審査が合致していたかどうかが最大の焦点。

 私の心象としては、文科省の大学設置審議会は、内閣府4条件をあまり意識しておらず、合致していないのではないか、と感じました。とはいえ、来年4月に入学するのですから、もう願書も出していることでしょう。子供たちの未来を汚すことではなく、過去に、学校法人がどれだけ優遇されてきたか、政治家も有権者も、「森喜朗憎し」ではなく、改めて精査すべき時期です。

【参議院総務委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑。共産党で長くこの委員会にいる、山下芳生さんは、NHK報道局の首都圏放送センター30歳代女性記者が過労死した事案を取り上げました。私も首都圏放送センターに配属された時期がある記者は2、3人知っていますが、ディレクターのテンションが高いという体質もあるようで、記者はどこも同じとはいえない状況もあるように感じます。とにかく、長時間労働を是正するのが、鬱病などの予防の近道です。閉会中審査の手続きをとって、散会。来年も、税制改正以外に特段の大型法案はないのではないでしょうか。

【参議院国土交通委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑。やはり半年間国会審議が無いと、衆参とも、地元の案件が多くなる印象です。会期末処理をして、散会。

【参議院環境委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑、閉会中審査の手続き。名古屋議定書関連の条約がまもなく公布される見通しで、環境省は震災から7度目の年を越すことになります。少し平穏が戻ってきたことでしょう。

●参議院財政金融委員会と、参議院経済産業委員会は開かれませんでした。

【衆議院憲法審査会 同日】

 嵐の前の静けさで、会期末処理をして、散会しました。請願は、5種29件しか着ていなかったようです。

 政治家もマスコミも、日本国憲法改正手続きのための国民投票法や、憲法96条を読んでいなさすぎです。来年の通常国会で衆参で改憲発議されれば、早ければ60日後にも国民投票がされます。投票者の過半数だし、公選法は「罰則規定を準用」でしかないので、テレビCMを打ちまくって、有権者を投票所に連れて行けば、おそらく、どの条項も、国会の発議通りに改正できると思います。憲法96条で、投票確定後に、天皇が「国民」の名前で公布し、すぐに施行されるという段取りもよく見えてきません。

 毎週木曜日の憲法審査会、数年前に、章ごとに審査された時は、第3章「国民の権利と義務」の回に傍聴者が殺到しました。これは、単に、第1章「天皇」、第2章「戦争の放棄」と来るので、第2回の報道を見た人が第3回の傍聴に押し掛けたのだと考えます。安保法も衆院通過後に、「国会前に来させるんじゃないよ」の20万人平成デモクラシーが実現しましたが、成立は阻止できませんでした。私は改憲することについては積極論者ですが、国民投票法ははじめに予習しておいていただきたいと考えます。

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【国会】岡田克也さんの質問に河野外相「アメリカの国際法違反の先制武力攻撃は想定していない」参議院憲法審査会は公明党が関係ない話でお茶を濁す逃げの姿勢

2017年12月06日 16時12分52秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

 きのうのアクセス数は、いつもどおりIP(アイピー)が1000を超えながら、PV(ページビュー)は3000を切りました。10年ブログをやっていて、9年ぶりくらいの現象です。今年は6月下旬からずっと国会が無かったので、投稿本数が減っていたことと、我が無所属の会も13議員という、先が見えない状態になりました。ブログを続けないと、私の政界・マスコミ界での影響力が下がりかねないので、続けますが、いずれ野党再編、政権交代もあるだろう、とのんびりと、なるべく1日1本にまとめながらやっていこうと考えます。

 実質会期末となった今日は、衆議院外務委員会に、殿、岡田克也さんが登場し、河野太郎外相から「アメリカが国際法に違反した武力攻撃をすることは想定していない」との答弁を引き出しました。参議院では憲法審査会が動き出しましたが、公明党1期生が「参議院は決算審査が大事だ」と憲法とは全く関係ない話を持ち出し、相変わらず逃げの姿勢のまま、国の骨組みを手直しする、2018年へと向かいます。

【衆議院外務委員会 平成29年2017年12月6日(水)】

●「アメリカが国際法違反の先制武力攻撃をするとは想定していない」河野外相が岡田克也さんに答弁

 大臣所信に対する一般質疑で、無所属の会の岡田克也さんが立ちました。岡田さんの問いに答えて、河野太郎外相は、米軍のB2及びB52戦闘爆撃機に搭載した核兵器について、「受け入れられないと理解している。日米間の堅固な同盟関係がそれを担保している」と自民党政権で伝統的なあいまいな答弁を展開。岡田さんが「米国がすべての選択肢をテーブルの上に載せている、と言っている。攻撃されたら反撃するのは当然だが、米軍が先制攻撃をすることもあるのか」とたずねると、河野外相は「国際法違反の武力攻撃は支持しない」と答弁。岡田さんが「過去にアメリカがやってきたことは、国際法違反でもやるならやる」とすると、河野外相は「米軍が国際法違反の武力攻撃をするとは想定していない」としました。

【参議院憲法審査会 同日】

 動き出しました。来年の通常国会にも、衆参とも同じ文章の改憲案が発議されることになりそうです。

 きょうの審査会では、「憲法に対する考え方」を各会派が表明し、その後、自由討議。

 自民党は礒崎仁彦さんが「1年余りかけてようやく実質的な議論が始まった」と述べて歓迎し、改憲への意欲を示しました。

 民進党の白真勲さんは「改憲の議論自体は否定しないが、この審査会で、安保法などの憲法違反についても議論したい」と語り、「解散権の制約、知る権利、国と地方の在り方について、論憲したい」と語りました。また、来夏が予想される日本国憲法改正手続きのための国民投票について「衆院選との同日選は避けるべきだ」と話しました。

 公明党の伊藤孝江さん。昨夏初当選で「この審査会で初めて発言します」としました。そのうえで、「GHQ原案に無かった二院制にもとづく、参議院の在り方は、行政監視機能を重視し、6年間の任期をいかして、人口問題などに絞った決算審査をすべきだ」と話しました。参議院の決算・行政監視など、憲法どころか国会法にも関係ない話であり、関係ない話で、先送りをはかる公明党の常とう手段。2014年7月1日の解釈改憲、2015年安保法で、党内で批判があることが、先の衆院選の結果からも明らかなのに、公明党国会議員団は現職が生き延びるための逃げの姿勢を貫きそうな気配。

 共産党の仁比聡平さんは「憲法制定の経緯を重視すべきだ。安保法は廃止すべきで、ことし5月3日の安倍晋三首相(自民党総裁)の憲法9条への、第3項追加メッセージは、議論を混乱させる」と批判しました。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑でした。初当選議員が地元のことを聞くことが多かったようです。議員が役所に聞くよりも、委員会で他の省も交えて聞いた方がよい、という感覚だと思います。2期生以上は、過去の経緯の説明を求めるのは、国会の方がいいのかもしれません。もちろん、委員会に立てない議員は、個別に役所に聞くことになりそうです。

【衆議院内閣委員会 同日】

 一般質疑がありました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 一般質疑がありました。基本的には、第195回特別国会は衆議院では店じまいの様相です。

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【国会】人事院勧告実施給与法案がすべて可決で、衆議院は峠越す 第195回特別国会

2017年12月05日 17時56分29秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[画像]古屋圭司・衆議院議院運営委員長(自民党)、2017年12月5日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 人事院勧告の法案がすべて衆議院を通過し、今国会(9日土曜日が会期末)での成立が確定。第195回特別国会は衆議院では峠を越しました。「保険業法改正案」(195閣法4号)だけ吊るしが降りておらず、継続して、来年3月31日までの日切れ法案となりそうです。

【衆議院本会議 平成29年2017年12月5日(火)】

 まず、「北朝鮮による弾道ミサイル発射に抗議する決議」が全会一致で採択されました。

 次に、「旅館業法改正案」(195閣法7号)全会一致で可決し、参議院に送られました。150日間の通常国会で審議入りすらできなかった法案が、特別国会では全会一致で通過するのですから、会期制は面白いと考えます。

 「特定フィブリノゲン製剤によるC型肝炎被害者救済法を5年延長する法案」(195衆法1号)全会一致で可決し、参議院に送られました

 「平成29年度人事院勧告を完全実施するための一般職国家公務員給与法改正案」(195閣法1号)

 は、維新の反対、自民党、公明党、立憲民主党、希望の党、共産党などの賛成多数で可決し、参議院に送付されました。金曜日に成立し、公布・施行される見通し。

 「同、特別職国家公務員給与法改正案」(195閣法2号)
 「同、国家公務員退職手当法改正案」(195閣法3号)

 は、共産党と維新が反対し、自民党、公明党、立憲民主党、希望の党などが賛成して可決し、参に送付されました。

 これ、賛否ですが、共産党と維新は委員会で反対討論しているので本会議でも反対だと判断しています。ただ、正直、希望の党に関しては、おそらくそうだろうということで書いています。我が無所属の会は、インターネット中継で見てもさっぱりわかりませんから、当面、本会議での賛否については触れないでおこうと思います。最大野党の立憲民主党ですら、見た限りでは、賛否が分からないので、重要法案などは、SNSなどで賛否を明示してもらえればよいと考えます。

 本会議に戻って、久しぶりに緊急上程がありました。前の前の任期で、維新の松野頼久代表(当時、現在は浪人)の提案で、なるべく緊急上程はしないことになっています。

 「平成29年度人事院勧告を完全実施するための裁判官給与法改正案」(195閣法5号)「同、検察官給与法改正案」(195閣法6号)は、維新の反対、自民党、公明党、立憲民主党、希望の党、共産党の賛成多数で可決し、参議院に送られました

 「競馬法改正案」(195閣法8号)も緊急上程され、全会一致で可決し、参に送られました

 「平成29年度人事院勧告を完全実施するための、自衛隊給与法改正案」(195閣法9号)は維新の反対、自民党、公明党、立憲民主党、希望の党、共産党、社民党の賛成多数で可決し、参議院に送られました

 この後、議院運営委員会で起草された、

 「平成29年度人事院勧告を完全実施するための、国会議員秘書給与法改正案」(195衆法3号)は起立採決による賛成多数で可決し、参に送られました

【衆議院安全保障委員会 同日】

 「自衛隊職員給与法改正案」(195閣法9号)が審議され、維新が反対し、自公立希共社の賛成多数で可決すべきだと審査結果をまとめました。維新は、下地幹郎さんが「自衛官の給料は経済情勢に左右されるべきではない」と述べました。審議では与野党から、予備自衛官などの充足率が低いことについて質疑がありました。報道によると、予備自衛官が応召されたら、その企業に1日3万円を補てんする概算要求や自衛隊法改正案が、来年の通常国会に提出されるようです。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 「競馬法改正案」(195閣法8号)が全会一致で可決すべきだ、と決まり、衆議院本会議に緊急上程されました。質疑では、意外と、中央・地方競馬というものは、ご当地代議士というのが、多くて、金子恵美さん(福島1区、無所属の会)がJRA中央競馬の福島競馬場の震災後の除染や、地域に与えた希望について語りました。法案の内容は、中央競馬の畜産振興勘定を、地方競馬の赤字の補てんに使うものです。

【衆議院法務委員会 同日】

 「裁判官給与法改正案」(195閣法5号)と「検察官給与法改正案」(195閣法6号)が維新の反対、自公立希などの賛成多数で可決すべきだとの審査結果をまとめました。
 
 審議では、希望の党の柚木道義さんが、フリージャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS政治部記者の山口敬之さんに、旧刑法の準強制わいせつされたのに、警視庁刑事部長(元首相秘書官)の差し金で逮捕状が執行されなかった、と主張している事案について取り上げました。これは、先の通常国会で、本会議でも質疑されたものです。柚木さんの検察審査会法の改正が必要だとの主張は、一理あるのかなあと思いました。ただ、この事案は、反権力側の人も、警視庁は公平中立なのだ、という大前提で話していることに違和感を感じます。私は警察は公平ではないと考えます。私は、小学校5年生頃に、警視庁に便宜を受けたことがあります。これは、当時、おそらく桜田門(警視庁本部)の指示もあったのでしょうが、所轄警察署の交番のおまわりさんが、壁新聞をつくっていました。この中に、「クイズで正解して、かつ、抽選で当たった10名おめでとう」というコーナーがありました。あるとき、私の自宅におまわりさんがたずねて来ました。このとき、おまわりさんが、クイズの応募者が9名しかいなくて、1名足りずに困ったという話をしました。これは、当時、小学校の先生が、土曜日の夜に、趣味の天体観測教室をやっていて、私がよく行っていたので、何らかの名簿のようなものが提出されていたのではないかと考えます。小学校区唯一の交番だし、交番から見ても、管轄内唯一の小学校だと考えます。そして、このおまわりさんから、その回のテーマの天体観測についてクイズを出されたのですが、私は間違えてしまいました。おまわりさんは残念そうな顔をしながら、答えは何番なんですよ、と言いました。私は記憶力が良いのですが、そんなことはとっくに忘れたころに、交番前で壁新聞を見ました。そこには、なんと、「おめでとう」の10名の中に私の名前があったのです。ていねいにも、10番目でした。また、このときに、粗品をいただいたかどうかですが、おそらくいただいていないと思います。とはいえ、間違えたのに、クイズにあたった10名として紹介されたことから、私は、小学校5年生以降は、警察は公正中立でない、と確信しています。これは、我が人生にとって、とても貴重な体験だと考えます。なので、この「詩織さん」案件も、心情としては、冷めた目で見ています。

【衆議院総務委員会 同日】

 野田聖子総務大臣の所信的あいさつに対する一般質疑がありました。

 我が無所属の会の、原口一博さんは、県議同級生という立場からも野田さんに迫りましたが、その反応はイマイチのようでした。野田さんとしては、先輩総務大臣ということに反応していたようですが、あまり連携しようという雰囲気ではありませんでした。原口さんは、放送行政のクロスオーナーシップや、地方自治体の基金に対して、財務省が地方交付税を減額するよう求めていることをただしました。

【衆議院環境委員会 同日】

 一般質疑がありました。

【衆議院懲罰委員会 同日】

 委員長のあいさつなど。

【衆議院議院運営委員会 同日】

 上述の法案が起草されました。

【参議院第1種常任委員会 同日】

 総務委員会は開かれず、それ以外の10委員会が開催されました。

 私のパソコンは、一時11委員会を同時視聴しました。おおむね12万円くらいのパソコン、標準的なインターネット回線を使っていますが、(危機管理上、パソコン、回線などはすべて複数あります)、丈夫に働いてくれて感謝です。

 第1種常任委のうち、内閣委は、「国家戦略特区に関する学部新設について文部科学委員会への連合審査を求める」との提案を全会一致で可決しました。

 外交防衛委は、前回出張だった、佐藤正久外務副大臣があいさつしたところ、さっそく「異議あり!」と、おそらく小西洋之委員の声が飛びました。野党側の藤田幸久・与党側の塚田一郎両理事が、5分前後協議した後、三宅伸吾委員長が「後で議事録を協議します」と引き取りました。佐藤さんが、「危険をかえりみず」などと自衛隊の服務の宣誓のようなことを、あいさつしたのを問題視したようです。

 財政金融委員会は、前任者の不倫の不祥事で繰り上げ当選した、公明党の宮崎勝さんが「初めての質問だ」として、同党らしくさっそく2兆円の政策パッケージについて質問。前公明党参議院国会対策委員長の不倫問題について、私はまったく話題にならないな、と思いつつも、第48回衆院選での公明党敗北にじわりじわりと響いたようです。財金委では、森友学園をめぐる国有地払い下げについて、太田充・財務省理財局長が答弁。文教族のドンである、麻生太郎財務大臣はかつて聞いた話として、「早稲田大学理工学部建築学科の教授から、一級建築士を100人作っても家一つ建たない、家は、大工、土木、左官がいればできる、と言われてそういうものかなあと思った」と話していました。ちょうど、私学学校法人の政治献金の9割は自民党宛だとの記事が出ていましたが、何をいまさら、という気がします。

 あさって法案を審議するとみられる、厚生労働委、法務委、農林水産委でも一般質疑がありました。法案審議の予定がない、文教科学委、経済産業委でも一般質疑がありました。国土交通委員会と環境委員会は、ともに大臣所信を聞きました。一般質疑は木曜日だと思われます。法案はありません。

 5時前後に、衆議院を通過してきた各法案が、参議院委員会に付託され、趣旨説明されました。内閣委は、「人事院勧告」(195閣法1号から3号まで)、法務委は、「裁判官」「検察官」(195閣法5・6号)、外交防衛は「自衛官」(195閣法9号)、厚生労働委は「旅館業法改正案」(195閣法7号)、農林水産委は「競馬法改正案」(195閣法8号)が審議入り。金曜日の本会議で成立すると思われます。

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【国会】参議院本会議で北朝鮮ICBM非難決議、平成28年度決算承認案が審議入り

2017年12月04日 15時35分08秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

 今週土曜日が会期末になります。

 まあ、正直、どうでもいいや、という感じで年を越しそうです。政党分裂だけはやめてほしいです。

【参議院本会議 平成29年2017年12月4日(月)】

 北朝鮮のアメリカ大陸に届く、ICBM発射に対する非難決議がありました。投票総数237、賛成237、反対0の全会一致で採択されました。安倍晋三首相の発言は、5分前後に及びました。

 この後、「平成28年度決算の承認案」の趣旨説明と代表質問がされました。

 このもようはNHKでも放送されたようです。

【参議院決算委員会 同日】

 「平成28年度決算の承認案」が趣旨説明されました。

【衆議院 同日】

 ありませんでした。

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【国会】人事院勧告給与法案、旅館業法改正案、B型肝炎救済法延長法案が衆・委員会可決

2017年12月01日 16時06分49秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[画像]山田美樹衆議院議員、2017年12月1日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 すごくやる気ないです。やる気なくても、足元をすくわれないようにします。

【衆議院内閣委員会 平成29年2017年12月1日(金)】

 「人事院勧告完全実施のための一般職国家公務員給与法改正案」(193閣法1号)

 「人事院勧告完全実施のための特別職国家公務員給与法改正案」(193閣法2号)

 「人事院勧告完全実施のための国家公務員退職手当法改正案」(193閣法3号)

 が可決しました。採決ですが、1号が維反対、自公立希共賛成、2号と3号が、共維由反対、自公立希賛成というところのようです。困ったことに、我が無所属の会の賛否は、衆・委、衆・本では分からない状態のまま、向こう3~4年間やるしかなさそうです。ますます、未来が見えません。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 違法民泊の罰金を大きくする「旅館業法改正案」(195閣法7号)が全会一致で可決しました。

 「フィブリノゲン製造などによる薬害C型肝炎被害者救済法を5年延長する法案」(195衆法おそらく1号)を委員長が起草し、全会一致で可決しました。

 これに先立つ、旅館業法改正案の審議では、自民党の山田美樹さんが登場。前の任期まで、厚生労働委には、同期当選の豊田真由子さんが在籍していました。豊田さんの「この禿~」「違うだろボコ、違うだろボコ、違うだろ~」の不祥事の際は、一部で、東大よりも、桜陰(おういん)中学卒業の学歴の方に注目する筋がありました。これは、東京の一大サービス産業である、小学生を対象とする中学受験塾で、長年「女子の頂点」の扱いをされてきたからです。豊田さんと同じ、桜陰→東大→キャリア官僚コースの山田さんが3期目で、豊田さんが専門にしていた委員会に配属。東京1区のドンだった内田茂都議の引退が影響したのかどうか、比例復活の3期目ですが、内田が居ないのでかえってやりやすいのかもしれません。ツイッターの「内閣官房」アカウントの管理者(中の人)は、山田さんの同級生の課長だと聞きます。霞が関は課長補佐行政とも言いますが、やはり、ツイッターの中の人だと、決裁権のある課長のようです。また、山田さんの同級生の専門職に仕事を頼んだ際、請求書の消費税が8%でなく5%で間違えて計算しており、「桜陰は細かい所間違え無さそうだけどな」との感想を私は持ちました。消費税の計算を間違えても、国策を誤らなければいいのですが、やはり女性蔑視の日本ということで、猪口邦子さんが桜陰卒で最もキャリアが長い政治家で、桜陰卒もどんどん増えてほしいです。ただ、冒頭の画像で分かる通り、桜陰は姿勢が良くない人が多いので、先生方は、机からまっすぐ座るように指導して、宿題は深夜にならないようにしてほしいものです。

 前置きが長くなりましたが、委員会に戻ります。旅館業法改正案について、山田美樹さんは「家主不在の違法民泊だと立ち入った時に、外国人の客が何人もいてパニックになることもある」とし、県の立ち入り検査の在り方について質疑。「地元では区議会が、近い定例会で条例づくりに取り組むことになっている」と、内田茂なき後の東京1区内地方自治に明るい面も見せ、厚労省のみならず国交省・観光庁もガイドラインなどを早く示すよう促しました。

【衆議院安全保障委員会 同日】

 「防衛省自衛隊職員給与法改正案」(195閣法9号)が審議入りしました。

  これに先立つ一般質疑は、小野寺五典防衛大臣の「北朝鮮のICBM発射に関する報告」とあわせて行われました。

【衆議院法務委員会 同日】

 「裁判官職員給与法改正案」(195閣法5号)と「検察官給与法改正案」(195閣法6号)が審議入りしました。

 これに先立ち、大臣所信に対する一般質疑がありました。

【衆議院財務金融委員会 同日】

 一般質疑があり、散会しました。保険業法改正案(195閣法4号)は審議入りしませんでした。

 質疑では、野田佳彦さん、海江田万里さんらが質疑しました。

 海江田さんと麻生太郎財務大臣が「源泉徴収については、納税意識が薄れる面もある」「日本の源泉徴収は徹底しており世界的にもめずらしい」という問答をしている最中に、唐突に、麻生太郎財務大臣が「競馬に関して言えば、納税したという人は聞いたことがない」と答弁。これは前日に最高裁判所で、長年の論争だった、競馬のはずれ馬券は経費になるとの判決が完全に確定したことが、頭のどこかに引っかかっていたのかもしれません。海江田さんはとっさに「今は50万円以上のような当たり馬券だと、紙を書かないと配当を換金できないことになっていますよ」と説明しました。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 一般質疑がありました。

【衆議院経済産業委員会 同日】

 一般質疑がありました。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 所信表明がありました。国土交通省の政務三役はいかにも、国交族という雰囲気がありました。

【衆議院環境委員会 同日】

 所信表明がありました。

【参議院 同日】

 ありませんでした。

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【国会】野田聖子総務大臣が所信表明1ページ読み飛ばしもお咎め無し、競馬法改正案審議入り

2017年11月30日 19時22分51秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[画像]世耕弘成・経済産業大臣と江崎鉄麿公取担当大臣、2017年11月30日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 特別国会は、残り会期10日間となり、人事院勧告の法案や、財政特例措置延長の法案が提出された、衆参の委員会はすべて大臣の所信聴取が終わりました。

【衆議院農林水産委員会 平成29年2017年11月30日(木)】

 「競馬法改正案(195閣法8号)が審議入りしました。今国会では、人事院勧告の法案が審議入りしていますが、それ以外の法案としては初めての審議入りです。斎藤健農相は「25年前から5年前にかけて、3分の1となった地方競馬の売上高だが、中央競馬からの支援で再建された。再建の途上で、より強い競走馬をつくり地方競馬全国協会の魅力向上をはかる」として、財政特例措置の5年延長が必要だとしました。

 これに先立つ一般質疑は、2日間で全会派が一巡。第47回衆院選で躍進した共産党は、第48回衆院選で敗北。そのため、この委員会に居た2人は、TPPが漂流する中、2人とも落選してしまいました。このため、総務委員だった田村貴昭さんが農水委に移ってきました。希望の党の大串博志さんは、通常国会を前倒す格好で、卸売り市場法の執行状況を取り上げました。

【衆議院総務委員会 同日】

 閣内からポスト安倍をうかがう、野田聖子総務大臣が所信表明で1ページ読み飛ばす場面がありました。ただ、野党の理事も、議事録上はこの直前に選任されたばかりで、ツッコミはなかったようです。

 前の任期中、石破茂地方創生担当大臣が特区法改正案の趣旨説明で、1回前の改正法案の原稿を間違えて読む場面がありました。このときも、野党理事2人は気づかずツッコミを忘れていたようで、この2人は先の衆院選で議席を失いました。テレビ入りで質疑に出る機会があっても、持ち場所で、役所や委員部から配られた原稿を見ていないと、野党も議席を失うことになりました。私は、時に生真面目だとみられることもあるようですが、持ち場所で原稿チェックをしていないと、テレビに出てもどうにもならないということもあるようです。

【参議院第1種常任委員会 同日】

 省庁ごとに設置された11常任委員会を、参議院ではその先例集で、第1種常任委員会と呼び、各議員は1つだけ、それに入ることになっています。このため、参議院では、11委員会をすべて同時に開くことができます。きょうは、国土交通と環境を除く9委員会が開かれました。国交と環境は、今国会に、審議される法案の予定はありません。

 そのうち、経済産業委員会では、世耕弘成経済産業大臣が、江崎鉄磨・公正取引委員会担当大臣の所信表明を心配そうに見守る場面がありました。ページを改めるのに、難儀する江崎大臣に対して、数度目には、世耕大臣が隣から折り目をつけてあげている場面=冒頭の画像=がありました。午前8時半からの衆総務委で野田大臣が間違えたことが、昼過ぎには他の大臣にも伝わっていたのでしょうか。ただ、世耕さんが心配しているのは、第4次安倍内閣の持続可能性であって、江崎さんの未来では無いのだろうなと感じました。消費者庁のみならず、公正取引委員会も抜本的な法改正の準備作業中です。最近の公取は、表面的には「頑張り過ぎている」印象があります。江崎さんが大臣の間に、独禁法改正案は出て来ないだろうと思いますが、江崎さんは良い人ですので、野党もあまり無様な辞めさせ方はしないようにしていただきたい。

 国交委はありませんでしたが、内閣委員会には、石井啓一さんがIR担当大臣として出席し、所信を述べました。来年にかけて、内閣委員会も注目されそうです。内閣委は、一宮なほみ人事院総裁が、平成29年度人事院勧告の説明をしました。

【参議院予算委員会 同日】

 国政調査の2日目がありました。衆院野党第1党の立憲民主党と、第2党の希望の党は、その系統の議員も含めて、まったく登場しませんでした。希望の党は3議員いるので、来年の通常国会では、毎回10分以上の時間が割り当てられると思います。野党分裂について心配している国民は案外多いようです。

 公明党の西田実仁さんと世耕経産大臣の、参議院幹部対決では、事業承継税制については、世耕大臣が「使い勝手が悪い」と認めました。中小企業生産性向上税制では、機械の固定資産税を3年間半分にする措置で、1万件以上が認定を受けているようです。これについては、私としては、他の国も含めて、民法で、土地だけではなく、土地の付着物まで固定資産になっているのは、我が国だけなので、民法も含めた再検討が必要だと、考えます。野田総務大臣は、政策減税と固定資産税減収の関係と、会計検査院と総務省行政評価局の関係について、西田さんに聞かれました。どちらも、そっけない答弁で、総務省は相変わらず、あえて仕事を増やそうとしない役所だなと感じました。

 維新の片山虎之助さんは、「インターネットが発達した今、国の出先機関は、議会も無いし、マスコミの目も無いから、地方自治体に統合して廃止した方がいい」と促しました。

【衆議院憲法審査会 同日】

 解散前の、欧州視察の報告がありました。

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【国会】参議院自民党は、閣僚「待命ポスト」の政審会長を持ち上げる、参・予算委

2017年11月29日 21時10分25秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

【参議院予算委員会 平成29年2017年11月29日(水)】

 第4次安倍内閣では初めての予算の実施状況の調査が、2日間、テレビ入りで行われます。
 
 質疑よりも先に、安倍首相が発言。同日午前3時半前後の、北朝鮮のICBM「火星18号」発射について発言しました。このミサイルは意図的に高度を上げるロフテッド軌道をとっており、高度4500キロメートルに達したもよう。米本土が射程に入ったかもしれません。

 質疑の中で、自民党の山本一太さんは、その前に質疑した武見敬三さんを持ち上げ「先ほど武見政審会長が言ったように」と連呼し、北朝鮮経済制裁での議員立法の功績をアピール。水産庁所属の漁業監督船44隻の、海上保安庁との情報共有を促しました。武見さんは、当選4回で66歳。「待命ポスト」である参議院政策審議会長ですが、次の組閣は来年9月の自民党総裁選の後ではないでしょうか。武見さんは宏池会所属ということで、山本さんの清和会とは違いますが、自民党内の参院3派による、アピールも、この任期中は見られそうです。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 午後5時10分過ぎから、所信に対する一般質疑がありました。自民党、公明党、立憲民主党まで回って散会しました。

 自民党は1期生の上杉謙太郎さんが登場。立民は女性の1期生が多いのですが、亀井亜紀子さん、大河原雅子さん、石川香織さんと、衆では1期生の女性が3人続きました。あすも午後5時10分過ぎから一般質疑が続き、その後に、北海道帯広「ばんえい競馬」への財政特例措置などを延長する「競馬法改正案」(195閣法8号)が審議入りするんだろうと思います。

【衆議院外務委員会 同日】

 大臣の所信表明がありました。

【衆議院財務金融委員会 同日】

 大臣の所信表明がありました。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 大臣の所信表明がありました。

【衆議院経済産業委員会】

 大臣の所信表明がありました。

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「立憲民主党」「希望の党(3議席)」への割り当て無し、参・予算委質問時間、「無所属クラブ(2議席)」は12分、無所属クラブ(2名)12分

2017年11月29日 09時15分56秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

 第4次安倍内閣に対する、参議院委員会審査のスタートとなる、平成29年2017年11月29日(水)と30日(木)のテレビ入り予算委員会に、「立憲民主党」と「希望の党」が参加できないことが分かりました。

 金子原二郎予算委員長が発表した理事会での申し合わせによると、民進党、自民党、公明党に続いて、共産党(14議席)に36分間、維新(11議席)に24分間、希望の会(自由・社民)(6議席)に12分間、無所属クラブ(2議席)に12分間割り当てることにしました。

 このうち、無所属クラブは2名のうち薬師寺みちよさんが、初めから予算委員になっています。これに対して、希望の党は3議席ありながら、ゼロ分間。立憲民主党は福山哲郎幹事長が無所属としているだけで、ゼロ。沖縄の風(2議席)、静岡の平山佐知子さんら、今後希望の党との共同歩調が予想される「国民の声(2議席)」もゼロとなりました。

 参議院では、伝統的に、当初予算審議では、2議席以上の会派は、テレビ入り予算委員会で10分以上割り当てる慣例があると思います。ただ、参議院での伝統はあれど、かつては、分離した国民の生活が第一に、紳士協定を適用しなかったことがありました。来年の通常国会でも、2議席以下が予想される立憲民主党に割り当てが無い可能性がありそうです。

 国民から「分かりにくい」との批判が上がるのは必至。その声が、野党3党が対応せざるを得ないくらい大きな声になるかどうかは、来年3月に分かる、といったところです。

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Miyazaki Nobuyuki 


【国会】衆・予算委、私が手詰まりだと思っていた森友問題が意外にも大進展、自衛隊給与法案の衆議院安全保障委員会

2017年11月28日 21時24分16秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

【衆議院予算委員会 平成29年2017年11月28日(火)】

 予算の実施状況に関する件の質疑は2日目、最終日となりました。

 5年ぶりに国政復帰した、立憲民主党の川内博史さん(鹿児島1区初当選)。

 相変わらず、前半は官僚への質問を繰り返しましたが、きのうに続き、太田充・財務省理財局長が重要な答弁を連発。国有地の払い下げ(売却)で、学校法人森友学園の、(1)定期借地権(2)(政府側から見た)瑕疵免責担保特約(3)価格の非公表ーーはすべて、千件前後のうち、森友案件1件だけだと明かしました。

 これについて、野党会派「無所属の会」の岡田克也代表は同日夕の第1回目の定例記者会見で、「菅義偉官房長官はかつて、一方的な報道だとしていた」と先の国会での対応を批判。筆者・宮崎信行が、太田局長は野田佳彦首相の事務秘書官だったから答弁が変わったと思うかという一つの仮定を提示したところ、岡田さんは会見台のマイクで、「個人というよりはそれは組織として、もうこれ以上、シラを切るわけにはいかないと判断したんだと思う」と語りました。

 予算委に戻って、立憲民主党の逢坂誠二筆頭理事は、質疑の冒頭「この後、希望の党の原口一博さんが質問する」と語り、場内の訂正に応じて「無所属の会」と言い直しました。原口さんの無所属出馬の経緯からは、この言い間違えは大変失礼です。ただ、北海道8区で無所属から出馬することを調整していた逢坂さん(追加公認)と、佐賀1区で原口さんが調整していたときに、逢坂さんがスマホで全国の状況を確認する時間はなかったでしょう。今回の野党分裂の経緯は、向こう30年以上尾を引くことになりそうです。

 原口さんは「無所属の会の原口一博です。党は民進党ということです」と語りました。

【衆議院安全保障委員会 同日】

 小野寺五典防衛大臣や河野太郎外務大臣らの所信表明がありました。次回の一般質疑の後に、「防衛省・自衛隊職員給与法案」(195各王9号)が審議入りするのではないかとみられます。

 まず、寺田稔委員長が就任あいさつ。防衛政務官や、自民党国防部会長経験者で、族議員コース復活。まだ防衛省は税制改正要望がないから、良いのですが、希望の党の理事になった渡辺周さんも防衛副大臣経験者。イギリスの二大政党などは、政府外議員が一つの省を専門にしている期間はどのくらいなのか、今後のイギリス議会研究の際は、少し興味を持って見ていきたいと思いました。小野寺大臣は「総理から、次期中期防のとりまとめを指示されており、政府部内での取り組みを確認していきたい」としました。私が何かやらかしそうに見ている、山本ともひろ副大臣、福田達夫政務官、大野敬太郎政務官の3人も所信を述べました。

【参議院情報監視審査会 同日】

 非公開で行われました。

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日銀の黒田東彦総裁が衆議院予算委員会出席へ、6か月半ぶりの国会答弁へ

2017年11月28日 09時05分02秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

 衆議院予算委員会は、日本銀行(日銀)の黒田東彦総裁を参考人として呼ぶことを、理事会で決めました。

 平成29年2017年11月28日(火)の予算の実施状況に関する件の審議に登場することになります。

 日銀のホームページによると、黒田さんの国会答弁は、半年以上ぶり。

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安倍晋三首相(自民党総裁)憲法改正草案を完全撤回、「その後4回の国政選挙で党の構成が変わった、そもそも憲法審査会に出していないので撤回ではないが」

2017年11月27日 16時57分33秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

[画像]野田聖子総務大臣、安倍晋三首相、麻生太郎財務大臣ら、2017年11月27日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 安倍晋三首相(自民党総裁)は、自民党憲法改正草案を撤回しました。

 安倍首相は「(衆参いずれかの)憲法審査会に出していないのだから、そもそも撤回ではない」と語りながらも、

 「自民党憲法改正の、平成22年の草案。なんども言いますが、22年の草案ですが、このとき私は自民党総裁ではなかったわけですが、その後4度の国政選挙を経て、自民党の議員の構成も変わりましたから、党の案ではない」とし、自民党憲法改正草案を正式に撤回しました。

 第48回衆院選後初の衆議院予算委員会で野党質問のスタート40分前後での発言。答弁中の首相のスクリーンショット画像をみると、「提出していないから撤回ではない」との発言で、閣内からポスト安倍を狙う、野田聖子総務大臣と麻生太郎財務大臣が、明らかな苦笑をしています。とても笑えるようなことではないと思われ、質問した、立憲民主党の長妻昭代表代行は「詭弁だ」と切り捨てました。

 自民党の憲法改正草案、安倍さんの言う、22年草案は、新第13条で、幸福追求権に公共の福祉に反しない限りと限定したり、家族観を憲法に書き込んだりするなど、野党時代のタカ派色のアピールが憲法改正草案という器の中に表現された、かなり出来の悪い内容でした。

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