有料版ブログの「宮崎信行の今後の政治日程」は、月3回以上の更新をお約束しており、さきほど、今月3回目の更新をしました。
働き方改革関連法案をめぐって、国民民主党と立憲民主党で考え方が違っています。私は日程闘争あるべしとの考え方ですが、国民の舟山康江国対委員長の、強行採決させずに附帯決議を付けた方がいいとの発言は、全くもってその通りだと考えます。実はちょっとそのことを懸念していたので。附帯決議の内容は知りませんが、附帯決議は大事だと思います。たたかいは続きます。
枝野幸男最大野党党首は、きょうの記者会見=写真は宮崎信行撮影=は、衆参の民国で、党首クラスでの電話の行き違いなどの連携不足があることを認めました。
【参議院本会議 平成30年2018年6月29日(金)】
「オゾン層を破壊する物質のモントリオール議定書の2016年改定の承認」(196条約3号)は、投票総数235、賛成235、反対0の全会一致で両院承認されました。ハイドロフルオロカーボン、の規制。条約と国内実施法が仕上がりました。
「TPP11締結に伴うTPP12の施行日を前倒しする法律」(196閣法62号)。賛成多数で両院承認されました。押しボタン式の投票結果は、参議院ホームページで、分かります。投票総数235、賛成票165、反対票70でした。
討論では、立憲の相原久美子さんが登場。自治労は、来夏2019年7月の第25回新元号参院選で、42歳の女性新人の擁立を決定し、立憲が公認。当然、相原さんは残り1年で引退するものと思われます。2007年の参院選逆転の夏では、相原久美子さんは、50・7792万票で初当選。民主党の総得票は2325万票、そのうち数として個人名は442万票。非拘束名簿式で、アイハラさんの名前が五十音順で、一番右にあったから、2位の30万票をはるかにしのいでトップ当選。もちろん自治労組織内ですから、当選は99%確実だったわけですが、「アイハラ効果」という政治学用語まで生み出しました。党本部、参議院、北海道連などでも、精力的に活動しておられました。もちろん、まだ1年強ありますから。
「働き方改革関連法(案)」(196閣法63号衆修正)と「パワハラ防止法案」(196参法9号)を、委員長が報告。討論では、自民党も賛成討論。「パワハラ防止法案」は委員長は「否決すべし」と報告しています。
採決。働き方改革関連法は可決。投票総数235、賛成票164、反対票71。パワハラ防止法案は否決。投票総数235、賛成票78、反対票157でした。
働き方改革関連法は成立し、パワハラ防止法案は廃案となりました。散会。延長国会第1週で、第1ラウンドも終了といった感じです。
【衆議院厚生労働委員会 同日】
「水道法改正案」(196閣法48号)の実質質疑が始まりました。
立憲の初鹿明博さんは、「前回、立憲が欠席する中で、趣旨説明が行われた。立憲は、年金中国丸投げと目黒児童虐待死の集中審議や委員派遣を求めているのに実現していない。また、参議院が可決している、医療法改正案(196閣法60号)の審議入りより先に、水道法を審議入りした」と抗議しました。
立憲初鹿さんの質疑に対する政府の答弁については、国民の岡本充功理事が委員長に抗議。前日の参議院での、立国の確執について、けさの新聞でかなり大きく書かれたこともあり、実績のある、岡本さんが気にした行動のようにも感じました。
立憲は、やはり外資売渡しという先入観から質問。様々な外国での再公営化などの事例を挙げた質問に、加藤勝信厚労相が「そこまで把握していない」と前置きしながら、役所が調べた丁寧な原稿を読みあげる、という風情がありました。初鹿さんは「市長選挙で変わっても、契約を変えられないだろう。その一方、市長が変わったら契約破棄もあると契約書に書き込んだら、企業は契約しないだろう」と指摘しました。立憲の吉田統彦さんの「市民参加型の水道」という言葉には、加藤大臣は「市民がどの程度かかわるということなのか分からない」と戸惑いを示しました。
日経新聞の世論調査によると、立憲支持層の内閣支持率が「1%」という極端な数字が出たとの報道もありました。政治に統計学を入れた軽量政治学の第一人者である田中愛治・早稲田大学政治経済学部教授が、法学部候補を破って、前日、早稲田大学総長(学校法人早稲田大学理事長)に当選し、40年ぶりに、政経学部・非法学部系総長が誕生。早大職員採用前の、田中教授に、政経学部校舎で習った私ですが、「立憲支持層の内閣支持率1%」と「立憲支持率が減っている」ということについて。私としていうべきことは、興味深いな、というくらいの感想かな、というところです。
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(C)2018年、宮崎信行。
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