4日間の第167回臨時国会は江田五月参院議長、山東昭子参議院副議長、西岡武夫議院運営委員長を決めたのが成果。
事務的な色彩の濃い国会でした。
さて、下町の太陽の独断で、第167臨時国会の歴史的名称を決めましょう。
「第167臨時会=江田五月参院議長選出国会」ということでどうでしょう。どうってことないですが、「民主党が初の参議院第一党」「ねじれ国会」の2つのキーワードを表現するにはこれがいいと思います。江田五月さんは常に非自民を貫いてきましたし。
民主党などが提出した2つの法案。「年金保険料流用禁止法案」と「郵政民営化凍結法案」は廃案になりましたが、秋の臨時国会で再提出するものと思われます。このブログをやっていても、両法案への関心が高いことを感じました。
さて。第168回臨時国会は9月中旬に召集され、大激戦になりそうです。衆議院解散を視野に入れた「政治の季節」は続きます。
第168回臨時国会ではアフガニスタンでの海上自衛隊の活動の延長をめぐる「テロ特別措置法(テロ特措法)」の延長問題、参議院先議の年金保険料流用禁止法案(今ごろこんなの議論するなんて遅いんですけどね)、郵政民営化凍結法案など、てんこ盛り。
「政治はもううんざり」――街の声の大勢ですよ、センセイ方!
下町の太陽はとにかく分かりやすく解説していきます。 例えば「議運委」など難しい用語をたとえ話で分かりやすく「ことば解説」、国会トリビア(国会議員って、本会議場にカバンを持ち込んでいるって知ってました?)なども盛り込みます。
こだわり人物伝もお楽しみに。例えば長妻昭衆院議員(民主党・東京比例)が森喜朗内閣で中川秀直官房長官(当時)のクビを獲ったって覚えて(知って)ました?
次期国会は9月中旬召集見込みです。8月27日(予定)には自民党幹事長・政調会長人事、内閣改造があります。個別具体の大臣のプロフィールも新聞に載らない(載せられない)ことまで書きます。
下町の太陽は自他共に認める「政策新人類」ですが、国民の過半数が「今すぐ」&「年内の」衆議院解散・総選挙を望んでいます。「与野党のかけひき」もしっかりウォッチ、政策と政局をわかりやすく短いキーワードで解説して参ります。 時期臨時国会まで1ヶ月ほど時間がありますので、民主党法案とテロ特措法を読み込んでおきますね。任せて下さ~い。
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おはようございます。
第167回国会(臨時国会)は早くも最終日。4日間の会期中、2、3日目は衆参(衆議院・参議院)とも本会議や委員会などはほとんど開かれませんでした(議院運営委員会の理事会は衆参とも開かれ、今後の国会日程などを協議しました)。 今後重要になる動きは民主党が2つの法案を参議院先議で提出したことです。 1つは「年金保険料流用禁止法案」もう1つは「郵政民営化凍結法案」(民主、社民、国民新党共同)。
年金保険料流用禁止法案はいうまでもなく、年金保険料の積立金を「グリーンピア」などの保養施設や保険料の徴収業務、さらには政府が特別会計などで使い込むといった事例を禁止する法律案。ネット世論では「今さらこんな法案が出てくる日本が情けない」という書き込みも見かけました。 郵政民営化凍結法案に関しては、民主、社民、国民新党推薦の無所属候補が、政見放送録画の直前に国民新党から携帯電話に連絡が入り、推薦の条件として、「郵政見直し」を公約に入れるよう働きかけたそうです。あわてて原稿を書き直して政見放送にのぞんだ候補がいたそうです。 ともに野党が過半数を占める参議院に提出しました。つまり9月に召集予定の第168臨時国会(秋の臨時国会)で・参院で「可決」→衆院に送付→与党の反対多数で否決→廃案 ・参院で「可決」→衆院に送付→世論が注視→与党が野党と協議へ のいずれかのシナリオが有力です。いずれにしろ与党には厳しい国会運営が迫られます。また民主党は論客を立て、参院審議で政府を徹底的に追求していき、その光景がTVで報道されることとなり、政権担当能力もアピールできます。 第168回臨時国会の目玉の一つとなります。「テロ特措法延長は実感がわかない」という人も「年金」「郵便・貯金・保険」には関心があるでしょう。私も次期国会に向け、民主党の法律案と法律案要綱を読み込んで、いいリポートをお届けしたいと思います。 ところでワンポイント情報。10月1日にゆうちょ銀行が開業すると、住宅ローンを発売すると思います。日本銀行(日銀)が利上げを決めると、あわてて住宅ローンを組む人が出そうですが、ゆうちょ銀行の新商品を検討してからの方がいいと思いますよ。
【追記2007-9-12】
第167臨時国会で廃案になった郵政民営化凍結法案に関して、民主党は「10月1日からの民営化開始に間に合わない」として第168臨時国会への提出は見送りました。
【資料編】
民主党ニュース 年金保険料流用禁止法案を参院へ提出
民主党は8月9日午後、年金保険料を年金支給以外に使わないことを定めた年金保険料流用禁止法案を参議院に提出した。
正式名称は「国民年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律の一部を改正する法律案」。
166通常国会で成立した、年金保険料を恒久的に年金教育・広報・相談等の事業や年金事務費に充てることができる「国民年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律」を改正し、
(1)現行の国民年金法・厚生年金保険法の福祉施設にかかる規定の改正を行わず、当該規定を削除すること、
(2)保険料は年金給付のみへ充て、いわゆる年金事務費や年金給付以外の事業は国庫負担とすることを定める。
福山哲郎参院政審会長、大塚耕平同代理、峰崎直樹『次の内閣』ネクスト金融担当大臣(経済財政担当)、足立信也参院厚生労働委員会筆頭理事、津田弥太郎同理事、蓮舫議員が参院事務総長室を訪れ、法案を提出した。 提出後の会見で、福山政審会長は「参院選でいただいた民意をしっかり反映した形でお示しする」として、国民の皆さんの期待に応えて、参院選の争点になった年金問題の第一弾として提出した法案を、今後成立させるために努力すると表明した。
民主党ニュース 郵政民営化凍結法案を3党で共同提出
民主党、社民党、国民新党の3党は、参議院に郵政民営化凍結法案を9日夕提出した。 この法案は、郵政民営化法の「施行日10月1日」を、「別に法律に定める日」とするもので、この法案が成立すると、今年10月1日の民営化は凍結されることになる。 提出後、記者会見した民主党・新緑風会の福山哲郎政審会長は、「国民新党から真摯な申し出があり、党としても次の内閣で協議した結果、3党で共同提案することとなった」とした上で、先に成立した民営化法には、巨大な郵便貯金のあり方、国債発行の問題、地方の郵便局の廃止、地方の格差拡大などの問題点が山積していることを挙げ、本格的な民営化法に対する修正案も3党で協議し、成案を得る予定であることを明らかにした。
国民新党の長谷川憲正議員も、「郵便が遅くなった、郵便局で働く人が夜の9時、10時になっても帰れない、などの声を多く聞く。集配局が1000も減った。これは、当時の小泉純一郎首相、竹中平蔵担当相の、サービスは良くなる、郵便局はなくならないとの答弁に反している」とし、その上で「参議院選挙での1人区の結果を見れば、衆議院で自民党もそう簡単に反対できないのでは」との見通しを示した。
社民党の近藤正道議員は、「民営化で、郵便局のもつセーフティーネットの機能が失われる。国民の真摯な声を参議院から出していく」と述べ、民営化が国民の声ではないとした。
今後、3党はこの法案の成立を図るとともに、本格的な修正案作りに取り組み、来年の通常国会への提出に向け協議する。
第167臨時国会が召集されました。
はりきって国会へ!そしたら何と・・・ 参議院本会議の開会時刻(午前10時)にあわせて、9時35分に参議院別館の傍聴受付にいったら、参議院の衛視(=国会内の警察官)さんが「今日の一般傍聴は締め切りました」。 受付でたずねたら、「一般傍聴は先着30人まで」。一般国民の傍聴が30人って少なすぎやしないか? ホームページにはそんなこと書いてないのに! というわけで、あわてて自宅に帰って、参議院インターネット審議中継(http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/today/index.php)で、第167臨時国会の初日を傍聴しました。
【国会傍聴記 2007-08-04 参院本会議】
午前10時。本会議場には、新人議員65人のほか、再選した議員、非改選の議員らが続々入場してきます。新人議員がお互いを自己紹介したり、ベテラン議員が無事再会の握手をしたりしています。そこに今日だけ議長役を務める参議院事務総長(参院に採用された国家公務員です)が入場しました。
まずは事務総長の議事で議長の選挙が行われました。 投票総数240人(2人欠席)で、「江田五月」が240票。続いて副議長選挙。「山東昭子」が240票。書き間違いは一切ない参院のセンセイ。まさに良識の府です。
2回の選挙とも最後に投票したのは民主党の全国比例最後に当選を勝ち得た山本孝史さんでした。がんと闘う山本さんは、最初は同僚議員に付き添われて階段を下りました。2度目は一人で下りました。頑張れ!山本さん!
事務総長が江田五月新議長(民主党・岡山選挙区)、山東昭子新副議長(自民党・全国比例)を紹介しました。各々、簡単に所信を述べました。
江田さんが議長席に座ると、議場から「オー」という声。自民党(前身含む)以外の議長は戦後、参議院ができてから初めてです。江田議長は議会運営の要になる議院運営委員長に西岡武夫さん(民主党・全国比例)を指名。予算委員長などには暫定的に尾辻秀久さん(自民党・全国比例)などを指名、次の第168臨時国会で本格的に指名されることになるでしょう。
委員長に指名された議員への拍手と歓声も民主党が元気です。議員数が多いんだから当たり前ですが・・・それとも自民党に年配のセンセイが多いせいでしょうか? 国民新党で初当選をした元自民党代議士、自見庄三郎議員(全国比例)が自民党の議席まで行き、かつての同僚にあいさつして回っていました。
江田さんは東大法学部卒業後、裁判官に。お父さんは日本社会党書記長(ナンバー2)だった江田三郎さんです。お父さんが路線対立(現実的な路線が協会派という派閥から批判されました)から社会党をやめ、新党「社会民主連合(社民連)」を菅直人さんらと立ち上げました。
ところが、参院選の直前に倒れてしまい、裁判官(判事補)を辞めてきゅうきょ、立候補したのが江田さんです。その後、岡山県選出の衆院議員になり、菅さんや楢崎弥之助衆院議員(当時)、田英夫参院議員(当時)といった人気政治家と社民連で活動しました。
細川護煕内閣で科学技術庁長官を務め、その後、岡山県知事選挙で落選し、参院議員に戻りました。エリート二世議員だけど、東大時代に学園紛争で総長室や自民党本部に乱入して警察に逮捕されたこともあり、政治家になる前には胃ガンも経験するなど苦労した人です。
山東昭子さんは1974年全国区初当選ですから、私が生まれたころから参院議員をやっています。おきれいです。衆院に出馬したこともあります。科学技術庁長官時代は答弁が上手くて、科学技術庁の職員も感心したそうです。
具体的な政策議論は今後ということになります。
臨時国会初日の国会議事堂をぐるりと一周歩いてきました。すでに30℃を超え、自民党の30代前半の衆院議員(神奈川選出)が死にそうな顔で歩いていました。
観光旅行らしき若者が2組計3人いました。もっと多くなるといいですね。すでに30℃を超え、自民党の30代前半の衆院議員が死にそうな顔で歩いていました。
国会議事堂の正門の光景をTVでよく見ますが、新人以外は必ずしも正門を使うわけではないんですね。国会議事堂正門を正面に見て、右手側の奥にある参議院通用門では、3年前に当選、今回非改選の荻原健司議員(自民・全国比例)が黒塗りの高級車を自ら運転して登院していました。愛車を右折する様はスポーティー、サングラスをして衛視さんに右手を上げる様はスマート、さすが金メダリストです。
国会正門の前に行くと、落選したはずの日本スマイル党党首、マック赤坂候補が門の外でスポーツ紙カメラマンに向かってポーズをとっていました。落選候補の初登院を見たので、おどろき!選挙が終わったのに、タスキを掛けたままの美容研究家のマックさん58歳は東京選挙区で6,408票を投じてくれた有権者への感謝の思いを「バッジ無き初登院」で表現しているのでしょうか?軽快なステップでポーズをとり、次期選挙への立候補を早くも表明か?
マックさんの写真とインタビューをとればよかったのですが、インターネット中継を見るため自宅に急いでいたので、通り過ぎてしまいました。今後ブロガーらしく突撃取材していきますね(反省)。
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与党 106
野党 136
(参考資料:8月7日付読売新聞14版1面)
いよいよ明日、参院選後初の臨時国会が始まります。そして国会傍聴記が始まります。
第21回参院選(7月29日投開票)は民主党が圧勝、参議院第1党に躍進しました。
選挙後初めての国会、第167回臨時国会がいよいよ、明日召集され、新しい参議院議長が決まります。
自民党は1955年(昭和30年)の結党以来、初めて第2党に転落し、参議院議長の座を明け渡すことになりました。
今回の臨時国会は4日間。民主党は大躍進の余勢に乗って、「マニフェスト」を法案化し、参議院側に提出します。本格的な論戦は8月31日ごろ召集予定の第168回臨時国会から。自民党と民主党が正面から大激突し、かつてないほど白熱した国会になるでしょう。
論戦の勝ち負けは私たち有権者が、第45回衆議院議員総選挙で軍配を下すことになりますから、我々有権者=主権者の真価が問われると言っていいでしょう。
とはいえ、一人一人には、仕事があり、子育てがあり、社会奉仕があり・・・国会を一々ウォッチするのは大変なことです。
そこで誠に僭越ですが、私、下町の太陽が「国会ウォッチャー」を自任し国会傍聴記を綴っていこうと思います。
下町の太陽は完全無党派、しがらみのないフリーハンドです。 ブログは初めての経験です。以前は新聞記者として300万人の読者に記事をお届けしていましたが、これからは自由に思いっきり自分の言葉で書いていきます。 至らない点も多いと思いますが、どうぞごひいきに。
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