自民党の第48回衆院選公示日の第一声で、安倍晋三首相の応援演説を受けた亀岡偉民陣営(比例復活)が、有権者におにぎりを配ったとみられる事案。当ブログの筆者・宮崎信行もその日のうちに、福島県警察本部に見解を問い合わせていましたが、自民党の現職市議会議員を事情聴取していたと報じられました。
時事や毎日の電子版によると、「事情聴取を受けたのは宍戸一照市議」。おにぎりは数十個配ったとみられます。
福島県は自由民権運動の名残で、県警による選挙運動の弾圧が多いとの指摘もありますが、与党ということもあってか5か月後の捜査となったようです。仮に3か月以内だと、当選者が辞任した場合その選挙区で次点者が繰り上がりますが、この選挙区では、民進党・無所属の会の現職が当選しましたから、3か月の規定はとくに意味がなく、警察は時間をかけた捜査にふみきったのかもしれません。
福島県警は事案発生直後の当ブログに対して「個別具体な事案についてはお答えを差し控えさせていただきます」とそっけない答えをしましたが、対応はいたって丁寧でした。
[当ブログ内エントリーから引用はじめ]
【安倍おにぎり公選法】直接問い合わせました→福島県警「個別具体な事案についてはお答えを差し控えさせていただきます」
福島県警は、筆者・宮崎信行の取材に対して、「個別具体な事案についてはお答えを差し控えさせていただきます」とする公式な回答を寄せました。
これは、きょう、平成29年2017年10月13日(金)午後、筆者の電話及び書面による質問に、福島県警察本部広報官が正式に電話で回答したものです。
第48回衆院選。安倍晋三首相(自民党総裁)は、前回同様に、福島1区の野外で、第一声を上げました。この10月10日(火)の第一声は、ニコニコ動画などで配信。亀岡偉民候補にうながされて、当地のJAが開発したブランド米に舌鼓をうった安倍総裁。この後、亀岡候補、安倍総裁、公明党比例東北単独の真山祐一候補のほか、同地の森、全国比例の石田両参議院議員ら登壇。
地元の関係者の発声で、がんばろう三唱をしました。この後、関係者がマイクで「おにぎりをとりにきてください」と聴衆に向かって、おにぎりを振る舞う発言を数回しました。
この後、やや時間がたった後、関係者は「強制はしませんから」と、おにぎりの振るまいは強制ではないと一言。何らかの人物に働きかけられたうえでの発言かもしれませんが、そのやりとりはマイクに入っていません。ニコニコ動画の演説後の配信動画でも、おにぎりをとりに行ったり、おにぎりを食べたりしている聴衆は、映像ではみられません。
これについては、筆者・宮崎信行がツイッターで発言。なるべく私の発言はこのブログに集中させるようにしていますが、有名芸能人にリツイートされたこともあり、リツイートが200を越えましたから、3日経って、直接電話で取材しました。
なお、選挙違反の検挙は、投票日の午後8時から一斉に捜索するのが常であり、すでに「所轄署に通報した」との書き込みがSNS上で複数みられることから、福島県警はなんらかの対応を迫られるかも、
127年前に国会を開設した、自由民権運動のなごりで、福島県内では、警察による選挙運動の弾圧とそれに反発した荒い選挙が見られるとの指摘は以前からあります。その良し悪しは別として、私も、内閣・官僚よりも、自由民権派ですので、福島の肩を持ちたいところです。ひとえに県警の対応に期待したいところです。
がんばれ!負けるな!福島県警(^O^)
福島1区には、自民党の前職の亀岡候補の他、無所属の前職の金子恵美さんの2人が立候補する一騎打ちとなっています。
比例東北では、真山候補が属する公明党の他、自民党、希望の党、共産党、立憲民主党、維新、社民党、日本のこころ、幸福実現党が立候補しています。このうち、真山祐一前公明党議員は、福島県本部所属をいいことに、3・11での民主党政権の福島での対応について、あることなすこと、悪口ばかりを言う「震災対応のののしり天皇」となっており、公明党は東北ブロックで前回より1つ議席を減らすとの情勢分析があり、真山候補の落選が濃厚となりつつあります。
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[引用おわり]
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(C)2018年、宮崎信行。
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Miyazaki Nobuyuki