【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【閉会中審査へ】来週9月8日(金)に東電福島原発ALPS処理水海洋放出で、経済産業・農林水産委の閉会中審査で国対合意

2023年08月31日 07時58分06秒 | 閉会中審査
 自民党と立憲民主党の国会対策委員会はきのう、来週、令和5年2023年9月8日(金)に東電福島原発ALPS処理水海洋放出を集中審議する、衆議院経済産業委員会、農林水産委員会の連合審査を開くことで合意しました。

 予算委員会は当面、開かれない見通し。

 ところで、「日本経済新聞」の「私の履歴書」はあす9月1日から一か月間、大島理森元衆議院議長となります。

 以上です。

【岡田克也】【東京6区】「りっけんは多様性を大事にする」と枝野りっけんに寄せる、現職3期・落合貴之さん「自民議員は戦争を煽るなら当事国に乗り込んで直談判すべきだ」

2023年08月30日 20時48分20秒 | 第50回衆院選(2024年10月27日)
[写真]東京6区の小田急「経堂」駅前で街頭演説した岡田克也・立憲民主党幹事長、きょう2023年8月30日、宮崎信行撮影。

 立憲民主党の岡田克也幹事長は、きょう令和5年2023年8月30日、東京6区(世田谷区の一部)の小田急「経堂」駅前で街頭演説し、「立憲はまず多様性を大事にする。共に支え合う社会をつくる」と語り、枝野幸男前代表が2017年に立憲民主党を結党した当時の考え方に寄せました。

 東京6区の区域内は、前回の第49回衆院選でも東京6区だった地域。落合貴之さんが小選挙区連勝で、3回目の当選をしました。また、東京5・6・7・8・9区の「環状八号線」は「市民と野党の共同候補」が芸術的な完勝をおさめました。美酒に酔っている人はもういないと思いますが。


[写真]岡田克也さんと落合貴之さん。

 岡田さんは「立憲はまず多様性を大事にする。性的少数者、外国人、女性。ひとりひとりが生きがいを持って生活できる社会をつくるのが立憲だ。そして、二つ目に、政治は困っている人に寄り添う、共に支え合う社会をつくる」と強調。自らも含む財政再建派に考慮したのか「三つめは、未来に責任を持つ政治だ」と強調しました。そして「今の政治が行き詰まっているからぶっ壊そうという維新に期待する人もいるだろうが、それでは良くならない」と語りました。

 党内では「2017年の立憲では、女性のボランティアが増えた。自分は、そのときから6年連続当選しているので、大きな塊よりも、代表や幹事長には2017年のオリジナルりっけんの現場を聞き取ってほしい」(当選3回生)との声があがっていました。

 落合さんは初出馬はみんなの党の公認で初出馬し、維新の党、民進党、立憲民主党と「江田憲司グループ」として移動。岡田幹事長も2020年立憲合流組のため、「環八」で唯一のみんなの党の在籍経験がある落合さんの前で、あえて、「オリジナルりっけん」の旗色の強い演説をしたと思われます。



 落合貴之さんは「今の政権の何が間違っているか。5種類ぐらいを20分で話したい」と切り出し、「アベノミクスで、賃金が物価を上回った年が一度もない。購買力が10年で16%下がったから、生活は貧しくなった」と説明しました。そして「戦争を覚悟すべきと煽りながら、相手国に行って体を張って、議論する人がいない。政治家の仕事は国民の生命、財産を守ることなのに、税金で給料をもらいながら、国民を煽っている」と自民政権を痛烈に批判しました。


 落合さんは岡田さんの演説後に「最後に3分。幹事長のもとで副幹事長をしているが、なかなか政党支持率が上がらないから、こういうときこそ、中長期的な取り組みをしたい。私は年末で(在職)10年になるが、私より年下の議員はうちの党には5人しかいない」とし、公募に応じてほしいと呼びかけ、3回生の矜持を見せました。

 落合さんの演説は、新人は書き起こしてコピーするよう推奨したいほど、上手かった。

 東京6区には、自民現職の越智隆雄さん、維新新人の河村建一さんも立候補を予定しています。
 

 なお自民現職の越智さんは、前回の最終日の夜7時に、選挙区外での合同演説会に駆り出されて「迷惑だ」という趣旨に聞こえる演説を岸田文雄総裁到着前にしました。また「今回の選挙で後援会員を回ったが、森友・加計問題では自民党内から声を上げる」と確約しつつも、比例復活にとどまりました。この2年弱で、越智さんが党内で吠えたという報道を、私は見ていません。

 
[写真]自民党の越智さん、おととしの第49回衆院選で、東京・三軒茶屋で、宮崎信行撮影。

[写真]維新の河村さん、きょねん7月、宮崎信行撮影。
 

 ところで、経堂駅北口に降りてから見覚えのある場所だと気づきました。1年1カ月前の第26回参院選。公明党の竹谷とし子さん(定数6で2位相対得票率12%弱で当選)の応援で、山口那津男党代表を迎える演説会。公明党世田谷支部員とみられる男性に、商業施設から出てきた西東京支部員だとする女性公明党員が口論している動画。筆者は、公明党員同士の口論動画は初めてのスクープだとしましたが、再生回数は200回程度にとどまっています。

【スクープ】公明党員同士(世田谷支部員と西東京支部員)の口論を、本人たちの許可を得て撮影した映像、20220628 宮崎信行撮影。


 この動画で、女性が「社交界からお金を借りた」と言っていますが、遠山清彦議員が銀座高級クラブに出入りして金融機関幹部とのコネクションをつくり、政策金融公庫から不正な融資を引っ張ったが、西東京市の社宅の再開発では、自分たちの居場所が狭くなるかもしれないので、そういう非議員に配慮した政治を、公明党国会議員団にしてほしいと語る内容です。
 

 世田谷というのは銀行員らしき人も多く、アベノミクス量的金融緩和が生んだ、東京の光と影は、各政党の内部にも分裂を呼びました。解散が延びれば延びるほど、大海原をゆく日本丸の行方は分からなくなりそうです。
以上です。



「NTT法・電気事業法改正案」は来年夏とりまとめ、法案提出は2024年秋以降だが、NTT株の政府から民間への売却に限った法案は来年2月前倒しもあるか

2023年08月30日 09時01分44秒 | 【法案】今後提出される法案
[写真]NTTファミリーとして日本の情報通信テレコムの機器開発やシステム・エンジニアリングを担う「NEC(日本電気)」ビル、きょねん、都内で、宮崎信行撮影。

 総務省総合通信基盤局はきのう「NTT法及び電気通信事業法」の令和2年改正法の「3年後見直し規定」にもとづく法改正を含んだ検討を、電気通信審議会に諮問しました。とりまとめのメドは、来年2024年夏ごろ。

 自民党の萩生田政調会長の特命チーム内では防衛財源確保法にもとづく「2年目から10年目までの財源」として、政府所有のNTT株の民間への売却が検討されています。このからみで、「NTT法廃止法案」などに発展することもあります。

 仮にその法案が出る場合は、来年2024年2月に前倒しして出される可能性もあります。

 答申そのものは、「2030年頃にめざすべき情報通信インフラの将来像」。配布された資料には、「我が国は、少子高齢化・生産年齢人口の減少、景気の長期低迷による経済的地位の低下などの構造的な課題を抱えている」というテレコム特有の悲観的な資本主義の現状の認識を押し通しています。

 そのうえで、「我が国の社会経済活動を支える情報通信インフラの整備・維持のあり方」「低廉・多様で安心・安全なサービスを確保するための競争ルール等の整備」「国際競争力強化等に向けた先端的・基盤的技術の研究開発の推進・成果普及」ーーについて法改正も含めて検討するよう求めました。

 日経新聞によると、中韓の同種の企業体と比べて、NTTの年間の特許申請状況は10分の1というお寒い現状のようです。日本経済の成長のためには、イノベーションが日本国内で起きる必要は必ずしもなく、先行者利得の囲い込みが大事です。

 ところで、話は変わりますが、「ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記」は、2007年8月の開設以来、NTTの100%子会社「NTTレゾナント」が運営するポータルサイト「goo」を使って配信してきました。先月2023年7月1日をもって、NTTレゾナントがNTTドコモと合併したため、NTTドコモの運営に代わりました。ニュースリリースでは「経営資源の強化と意思決定の迅速化」のためで、「資源の強化」と「迅速化」であって「効率化」という言葉はありませんので、リストラの心配なないと、私は見ました。「NTT本体」でなく、NTTの100%子会社「NTTドコモ」との合併ですが、お会いしたことはありませんが「goo」エンジニアの賃金がNTT本体正社員と均等待遇だと願います。今回の「NTTドコモ」への運営主体の変更は、とくだん、筆者の言論活動にもたらす影響はゼロとみられます。

以上です。

【閣法】自転車の取り締まりで「切符」行政罰を導入か「道路交通法改正案」2024年通常国会提出へ警察庁調整

2023年08月30日 08時33分24秒 | 既に提出された【法案】
[写真]国家公安委員会・警察庁が入る庁舎、東京都千代田区霞が関、6年前、宮崎信行撮影。

 「道路交通法改正案」を来年令和6年通常国会に提出する準備を警察庁が始めました。

 今月3日の「国家公安委員会定例会議」では「良好な自転車交通秩序を実現させるための方策に関する有識者検討会」を設置しました。

 谷大臣は同日のの記者会見で「交通ルールを無視する自転車利用者に対して厳しい批判が寄せられており、交通の安全を確保するためには、良好な自転車交通秩序を実現することが重要だと思っております。交通事故件数のトータルは減っていますが、残念ながら自転車と歩行者の事故はむしろ増えている、そういう状況にあります。そこで、本検討会では、自転車に対する交通安全教育や交通規制の在り方のほか、自転車に関する交通反則通告制度の導入も含め、これらも含め効果的な違反処理の在り方について議論していただくということにしております」と語りました。

 これまでの白い帽子の交通部警察官が「切符」を切り罰金納付を促していたしくみを、自動車だけでなく自転車にも広げることになりそうです。

 仮に納付しない場合は、刑事手続きに移行することになりそうです。

 ながらスマホ、両耳イヤホンでの走行の是非も議論されるかもしれません。

 これらをまとめて、2024年1月に召集される通常国会に道路交通法改正案が提出されるはこびとなりそうです。

 また、電動キックボードの規制を求める声もSNSなどで上がっており、政府原案を審議する国会審議で質問通告が出そうです。

 以上です。

【閣法】農水省が大臣記者会見を改竄「9月中旬」を落とす「食料・農業・農村基本法改正案」の最終答申とりまとめ時期、「森山自民」が国会空洞化で揉んでから国会に提出の意図か

2023年08月30日 07時21分57秒 | 既に提出された【法案】
[写真]農林水産省、おととし7月、宮崎信行撮影。

 先々月6月に中間とりまとめがあり、来年2月ごろに国会提出されるとみられる「食料・農業・農村基本法改正案」に向けた農林水産省審議会の最終答申が、来月9月中旬という異様に早いタイミングとなる可能性が出てきました。

 野村哲郎農相がきのう2023年8月29日に語ったことが、閣議後会見のYouTube動画で確認できます。

 YouTubeで野村さんはこう言っています。
 「この審議会の最終答申の取りまとめというのが、おおよそ9月の半ばぐらいになるのではないかということでまだ日程ははっきりしておりませんが、この辺までには何とかとりまとめたいということで事務方の方整理をさせていただいています
 と話しています。

 ちなみに、同省のホームページの文字版で農相の発言は、
 「この審議会の最終答申の取りまとめというのが、まだ日程ははっきりしていませんが、この辺までには何とか取りまとめたいということで、事務方で整理をさせていただいています
 とあります。

 「9月の半ば」を落とす意図的な改竄を農水省がしたようです。

 ま、たまたま気づいたので、このような書き方をしました。この件は、ここまでにしましょう。

 それはさておき、来月9月半ばに最終答申を出してしまい、その後は、森山裕さんら自民党農林水産族が100日程度揉んでから、法案を出すというはこびになりそうで、野党不在の国会の空洞化で基本法改正が進みそうです。

 6月の中間とりまとめに対する省への意見として農相は(1)適正な価格形成に向けた食料システム全体でのしくみ(2)物流の効率化(3)人口減少下における農地・農業インフラの維持ーーだったと会見で語りました。

 一方、立憲民主党の「NC(泉次の内閣)」も6月に中間とりまとめを出しました。これに基づき、金子恵美NC農相、田名部匡代・座長、徳永エリさんらたまたま女性中心の「農林水産キャラバン」も全国を回っており、7月27日の岡山県を皮切りに、きょう8月30日には、京都府の日本海側の福知山市、舞鶴市の2会場で「車座集会」を開きます。同党の機関紙は、、岡山県・北海道の会合で、行政から「高収益作物への転換や6次産業化を進めている」農業者から「今の収入では息子に継がせられない」との声が出たと報じています。私は「1営農者辺り現金収入を一定以上にすれば続けられる」という自民農政の思想が優れていると考えています。

 なお、「食料・農業・農村基本法改正案」では、「有事の増産の要請に応じた農業者には補助金を出す」という趣旨の条項が入る見込みです。基本法と別に、「有事の増産命令を出せる新法」も準備されているようで、骨太の国会審議が期待されます。

このエントリーの本文記事は以上です。
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【閣法】「共同親権法案」が来年通常国会に早々に提出との日程感が浮上、さすれば「自民党岩盤保守層との大熟議法務委員会」になるかも

2023年08月30日 06時44分08秒 | 既に提出された【法案】
[写真]法務省・検察庁の向かい側(皇居桜田門傍)に立つ筆者、おととしの11月。

 きのうの法制審議会家族法制部会第30回部会から「離婚後の共同親権」を盛り込んだ「たたき台」の検討が始まりました。

 これについて、「共同親権を盛り込んだ民法改正法案」を、来年の通常国会に早々提出して成立させる日程感が与党にあることが分かりました。

 読売新聞がイラストで示した今後の予定では来年通常国会に提出されるとし、東京新聞は与党内で提出を求める声があるが政府与党で異論があると報じました。

 きのう、令和5年2023年8月29日の「法制審議会家族法制部会第30回会議」に法務省民事局はA4判7ページの「家族法制の見直しに関する要綱案の取りまとめに向けたたたき台(1)」を提示。この中で「子との関係での父母の責務を明確するための規律を整備するものとする」「父母双方が親権者となるときは親権は父母が共同して行うものとする」とし、共同親権が本則だと受け取れる案を出しました。そのうえで「ただし、次に掲げるときは、その一方が行うものとする」とし「他の一方が親権を行うことができないとき、この利益のため急迫の事情があるとき」は例外として単独親権にできるとの文章が提示されました。

 たたき台は、養育費の先取特権を新設することも机上にあげました。民法第306条第2号の雇用関係の先取特権に次ぐ順位とすべきだとしています。民法の根幹部分に改め文が入ることになるかもしれません。

 さらに「法定養育費」を新設し、「費用の分担の定めをすることなく協議離婚をした場合に対応する仕組み」として、一定の要件・離婚から一定の期間・
法定養育費を請求できるとしました。拒むには、「その支払いによってその生活が著しく窮迫することを証明」する必要があるとしました。こちらは、執行官法・民事訴訟法・民事執行法・民事保全法に改め文が入ることも予想されます。

 いずれにせよ、(1)共同親権を本則とする(2)養育費の先取特権を加える(3)法定養育費を入れるーーの3点について、法務省民事局は「タカ派」のたたき台を出してきた印象があります。

 第49回衆院選と第26回参院選を終えた「黄金の3年間」を2年間残す、岸田文雄自公政権ですが、先の第211回通常国会で「LGBT理解増進法」で岩盤保守層が自民支持から剥がれ落ちたとみられます。共同親権に関しても、岩盤保守層から「女性などの親が不倫をしなければそもそも離婚後の単独親権・共同親権の議論が不要だ」といった保守的な意見がこだまして、自民党支持から剥がれることも想定されます。が、そのことが来年9月の自民党総裁選で岸田さんに不利に働くともいえないことから、与党主流派も来年の前半に一気に決めてしまった方がいいとの思惑があるのでしょう。

 が、法務委員会をめぐっては去年葉梨康弘法相が辞任。先の通常国会では、後任の斎藤健法相のもとで2年前の廃案と大きく変わらない「改正入管難民法」が成立し、国会内外を通じたシュプレヒコールは「原発60年超」「防衛財源」の審議をも凌駕しました。

 前々の法相の古川禎久さんが設けた外国人技能実習生法の見直しの勉強会のとりまとめの国会審議も控えていることから、衆参法務委員会が、共謀から5年以上、炎上警報のなか運営されることにもなりそうです。

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2023年の国会がもう無い可能性にも言及 立憲代表 8/29から訪越、9/10から9/15までの訪米の日程も質問に対して答える

2023年08月25日 11時12分36秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]記者会見する泉健太・立憲民主党代表、先月2023年7月14日、宮崎信行撮影。

 泉健太・立憲代表はきょう25日の定例記者会見で、「秋に臨時国会があるかどうかは不明ですから」と語り、ことし2023年に国会が召集されない可能性に言及しました。

 これは、立憲のチームが進めている、英国の「2011年任期固定法」(現在は事実上廃止)に範をとった、衆議院の解散権を制約する一般法律案の提出に向け作業中であることに関して問われた際に出た発言です。

 給与法案は成立後にことし4月1日に遡及。補正予算案は予備費を使い編成されない可能性があります。法改正が必要な揮発油税のトリガー条項削除、来年の秋の紙の保険証の廃止条項の削除は、資格確認証や補助金で対応し、法改正が不要な政策のはこびにすることを官邸は優先しているようにみえます。
 
 これとは別に、泉代表は8月29日から翌月1日までベトナムを政党間外交で訪問し覚書を交わすこと。9月10日から9月15日まで訪米する予定を明かしました。

 以上です。

【閣法】年金改正法案を2024年通常国会に提出へ、遺族年金「夫妻格差」と障害年金「初診日は厚生期間か」整理、給付額に大きな変化はないもよう

2023年08月25日 08時32分54秒 | 【法案】今後提出される法案
[写真]たかまつななさん、3年前2020年9月15日の立憲民主党結党大会で、都内で、宮崎信行撮影。

 来年令和6年2024年1月から始まる通常国会に、「厚生年金保険法改正案」が提出されるはこびとなりました。

 主な議論は、遺族年金で受給権者が「55歳以上の夫」となっている「男女逆差別」を夫妻平等にしようという論点。もう一つは、障害年金の「初診日」について、会社を辞めて国民年金移行後だと、障害の程度が精神でいえば2級以上の場合、国民年金勘定からの「障害基礎年金」だけで額が少なくなることについて、「初診日」の定義を見直す議論です。

 遺族年金は2004年改正法(100年安心プラン)、障害年金は昭和60年改正法以来の抜本的な見直しになります。

 ただし、給付額に大きな変化はない見通し。同時に、遺族年金受給世帯で、所得税・住民税が多額の課税されている世帯は少ないとみられ、財務省・厚労省が質問通告を受けて、国民負担率を話し合う国会論戦にはならなそう。

 社会保障審議会年金部会には、精力的に取材する「たかまつなな」さんも参加しています。

 改正法案は、来年令和6年2024年の2月下旬ごろ閣議決定され、国会に提出されるとの日程感が見込まれます。

 以上です。

「科学的根拠」を質疑答弁へ、福島原発処理水放出で閉会中審査で合意 国対委員長ら

2023年08月24日 19時54分11秒 | 閉会中審査
[写真]安住淳さん、きょねん10月、国会内で、宮崎信行撮影。

 自民と立憲の衆参国対委員長は、きょう2023年8月24日から始まった東電福島原発「処理水」の放出について閉会中審査をすることで合意しました。

 9月上旬開催の見通し。

 安住淳国対委員長は、首相、経産相、農相、外相、復興相の出席を要求。今後は、岸田首相出席が必要な予算委員会かそれ以外かを与党が官邸と相談する段取りとなりそうです。

 科学的根拠を説明することが問われます。最近の政治は、任期が半分以上あるのに「今やれば10議席減少にとどまるから首相は解散するのではないか」「立憲の公認内定が150人に満たないので、150議席をとれるわけがない」など科学的根拠があやふやな発言がまかり通る時代になってしまいました。慶応大学・早稲田大学などの文系の入学試験に数学がなく、コミュ力だけで自民党政権、官邸、五輪組織委員会らを牛耳っているからでしょう。財務、厚労両省も、税率と保険料率を変更したとき、再分配による国民負担率がどうなるか答弁することができないと認めています。

 今回の長い夏休みでは、マイナ保険証でデジタル相・厚労相・総務相、線状降水帯豪雨で防災相に対する閉会中審査が衆参で3時間程度ずつ合計4回開かれました。
 
【参議院総務委員会理事懇談会 きょう令和5年2023年8月24日(木)】
 「NHKプラス」が予算が認められていない「BS1」のコンテンツのインターネット配信の設備投資を発注した問題を理事懇談会で審議しました。これとは別に、自民党内の野田聖子元郵政相を座長としたチームは、NHKニュースのテキスト配信をいったんやめさせる内容をとりまとめました。政府内の検討チームは11月に向けて議論するはこび。

 元日銀理事の稲葉氏が突然NHK会長になりましたが、岸田首相の親戚の宮沢洋一元税調会長の国立中学の同級生だったというオチでした。中立的第三者機関と思われてきた「NHK」への官邸介入は岸田政権で露骨さを増しており、NHKへの横やりも活発化してくるかもしれません。

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「森友は災害だった」失言を謝罪した石井啓一さん来年9月のトリプル党首選で公明党代表有力も足元をすくわれることも

2023年08月24日 06時56分50秒 | 第50回衆院選(2024年10月27日)
[写真]森友問題にあたっていた当時の石井啓一国土交通大臣、6年前の2017年の10月、茨城・つくばで、宮崎信行撮影。

 来年9月の、自民・立憲・公明のトリプル党首選で、次期公明党代表に就任することが有力視される、石井啓一幹事長(衆議院・埼玉14区候補予定者)が、きのうの講演で失言し、けさ「X」(旧ツイッター)で謝罪しました。

 石井さんは「閣僚時代の一番の災害は森友事件に関わったこと」との昨日の私の発言が取り上げられています。 自分の身に降りかかった災いという意味で災害と表現しましたが、自然災害と比較した事は適切でなかったと思います。 不愉快に思われた方にお詫び申し上げます」と投稿しました。

 東京新聞が否定的なニュアンスを含んだ雑報を載せたり、朝日新聞は評価なしに「発言録」として扱ったりしました。

 朝日の発言録によると、石井さんはきのう2023年8月23日の都内での講演で「2015年10月に国土交通相に就任しました。私の閣僚時代もいろんな災害がございまして、熊本地震ですとか九州北部豪雨、西日本豪雨、北海道胆振東部地震などいろんな災害が起きましたけれども、私にとって一番災害だったのは森友事件に関わってしまったということでございます。
 近畿財務局から大阪航空局に元々の地主なんだからゴミの量を算出してくれと言われて算出したのが運の尽きで、私が森友学園に忖度(そんたく)をして実際より多いゴミの量を算出をして値引きをしたんじゃないかと野党に追及をされ、縷々ゴミの算出の根拠を説明せざるを得なかったということがありまして、閣僚時代はもう足かけ3年、国会の度に森友で追及されるという思い出もございます」と語りました。

 国土交通省・気象庁が「震度7が2度来る」ことを完全に想定外だった熊本地震と森友学園問題の飛び火を災害とする不適切な発言です。

 土地の値引きをめぐって、近畿財務局が大阪航空局に対して「地下にゴミが埋まっていて、ダンプカー数千台で運んだことにしてくれ」と荒唐無稽な提案をして口止め。これをめぐる国会質問では、正義感で勢い余った共産党の宮本岳志さんから石井さんに対して録音テープを提供するから聞いて仲間に入ってくれという趣旨に聞こえる国会審議が交わされるなど、混乱しました。

 党の政調会長・幹事長として、自ら連立政権合意を結んでおきながら、安倍晋三首相に忖度した自民党政権からもらった災害だとの認識は党内外で批判がでるのがひっしです。

 とはいえ、どこまでもついて行きます下駄の雪とも評される公明党が参加した連立政権の構造に変化を与えることは容易ではなく、政治が漂流した状態が続きます。

 石井さんが第50回衆院選の埼玉14区で当選して、近畿全敗した場合は、来年9月より早く「石井代表」になる可能性もありますので、党内外から足元をすくわれないための慎重運転になることも考えらえます。

 山口那津男代表はベトナム訪問中で、国家主席と会談した当日で、日本にいませんでした。

 以上です。

岸田首相がガソリン対策の月内とりまとめを萩生田政調会長らに指示

2023年08月23日 22時07分36秒 | 第212回秋の臨時国会 2023年秋
[写真]今月2023年8月の中旬に、都内某所で撮影。

 岸田首相はきのう、燃料油価格対策を月内にまとめるよう、萩生田政調会長やに指示し、公明党の高木陽介政調会長に要請しました。

 来月9月末で予算が切れるガソリンの元売会社への補助金を延長することが柱となりそうです。

 補正予算案編成について、きょう2023年8月23日の報道が割れました。

 日経新聞は、「国会審議が必要になる2023年度補正予算案の編成は避ける。 」と報じました。NHKは「与党内では予備費で当面の対策はしながら、必要に応じて経済対策の裏付けとなる補正予算案を編成するよう求める意見も出ていて、今後、政府との間で調整が行われる見通しです」と報じました。

 通り一遍の相場観では、官邸と財務省は補正予算案を避け、自民党・派閥内で、編成を求める声があるとの情勢が透けて見えます。

 第212回国会は、給与法改正案の審議などのために、10月以前に開かれることが予想されます。この間、2010年区割りの長崎4区と参議院高知・徳島合区で補欠選挙があり、立憲民主党の国会議員経験者が出馬(参は無所属の見通し)するため、岸田政権にとっては、厳しい局面が予想されます。

 以上です。

【現・長崎4区】10月22日投票の補選、立憲・末次精一さんが辞職し立候補へ、岸田「マイナ・理解増進」審判、沖縄・屋良朝博さん繰り上げか

2023年08月22日 18時54分56秒 | 国政統一補欠選挙
[写真]長崎県東京事務所の案内パネル、おととし、東京・平河町で。

 現在、このブログは、コメント欄を使うと、まったく匿名で伝言できます。

 自民現職・北村誠吾さんの次期不出馬表明後の死亡に伴う、2010年区割りの現行・長崎4区について、立憲民主党の比例九州復活の1期・末次精一さんが立候補することになりました。同党は、きょう22日の持ち回り常任幹事会で、公認を決定しました。

 令和5年秋の国政統一補欠選挙は、再来月2023年10月5日(木)に「参議院徳島・高知合区」が告示され、10月10日(火)に「衆議院現長崎4区」が告示され、10月22日に投票されます。

 ともに定数1、比例復活無し。

 岸田文雄首相にとっては、LGBT理解増進法・マイナ保険証・ゼレンスキー大統領を招いてのG7広島サミット後の初の国政選挙となります。

 すでに施行された改正公選法により、2020年国勢調査にもとづき長崎県の県別定数は4→3に減らされます。

 2010年にもとづく長崎4区は廃止されます。2つに割れていた佐世保市全域が新・3区となり、五島列島も3区に入ります。末次さんの戦術では、現・4区で選挙区としては初当選し、第50回衆院選では佐世保全域と五島列島(3・5万人)にも広げたい考えとみられます。五島・壱岐・対馬がある小選挙区で出ていた山田勝彦さんは新・長崎2区に回り、五島の支持者は末次後援会に譲ることとなりそうです。末次さん、山田さんはともに党内では小沢一郎さんに近い存在とみなされています。

 これとは別に、2カ月前に議員辞職した高野光二郎前自民党参議院議員がきょうSNSを更新し、「私自身の失態」として秘書への暴行により「高知県民・徳島県民の代表として責任を果たすことができない」「先月7日に相手方の元秘書さんに対し、直接、誠意を込めて謝罪した」としました。そのうえで「政治活動を離れるため、SNSも今月末で閉鎖する」とし事実上政界引退を発表しました。

 こちらは、岡田克也さんが代表をつとめた衆議院会派の国会対策委員長だった、広田一・元参議院議員が立憲民主党公認で出馬することとなります。

 末次さんの後は、屋良朝博さんが繰り上げ2選となり、立憲の沖縄国会議員不在が再び解消されることになります。

 あまりにも複雑な日本の選挙制度は、「選挙は、畠山理仁さん、たかまつなさんらインテリの知的遊戯だ」とのSNSミームが登場する事態となり、秋の補選はさらに複雑な構図となります。自民、立憲の両県連と公明地方議員団の票読みがすべてを決めることとなりそう。インテリの知的遊戯性は高く、投票率は低くなりそう。が、政権の中間テストの色合いは過去に比べても濃い選挙となりそうです。

以上です。

【公明党】山口那津男さんが公明党代表勇退を明言、来年2024年9月、仮に衆院選がなくても

2023年08月20日 23時59分59秒 | その他
[写真]山口那津男さん、おととし2021年7月、都内で、宮崎信行撮影。

 0時20分投稿で、23時59分にバックデート。

 公明党の山口那津男代表は、訪問先のベトナム社会主義共和国の最大経済都市「ホーチミン」で同行記者団との「内政懇談会」に応じて、「後進に道を開くのが私の役割だ。そうしたことを念頭に置きながら残り任期に力を集中したい」「優秀な後輩が育ってきている。次の世代が議席を確保し、次の党運営の盤石な基盤をつくれるよう全力を挙げたい」と語り、来年9月の党大会で退任することを明言しました。

 現地・日本時刻とも令和5年2023年8月20日に語りました。

 今夏、2度目の外遊に同行した新聞記者団へのサービスとして、事前に用意していた回答だと考えられます。

 公明党の代表の任期は2年で、西暦で偶数の年の9月・10月に党大会を開催。事前に立候補を締め切って、代表を選びます。代表がほぼ全役員を選び、新・幹事長がわずかな補充をする方式になっています。

 2009年の第45回衆院選での太田昭宏代表の東京12区での落選で、山口那津男さんが政調会長から一気に昇格。2010年秋の定期大会から7選していますから、8期15年となりそうです。山口さんが国会の議席を引き継いだ竹入義勝委員長よりは短い在任期間となります。

 山口さんは、2025年10月が任期の第50回衆院選がなくても、2024年9・10月の代表選に出ないという趣旨と思われます。本人が2025年7月の参院選東京選挙区に出るどうかは別問題です。

 第50回衆院選がなければ、岸田文雄自民党総裁、泉健太立憲民主党代表も党首としての同時に改選期を迎えます。

 後任の代表ですが、仮に衆院選があり、埼玉14区小選挙区で石井啓一幹事長が当選すれば最有力となりそう。一方、関西6選挙区のうち中堅男性2議員をホープとみなされていますが、そもそも落選する可能性もあります。万が一、石井さんが小選挙区落選した場合は、高木陽介政調会長らの動向も注目されそうです。参議院会長は西田実仁さんが続投。女性代表は無さそう。

 新代表は、2025年夏の、都議選、参院選の対策も急務で、難しいかじ取りが迫られそうです。

 山口代表は、おととしの第49回衆院選で、自民党の甘利明幹事長とともに、「安定の自公政権か、立憲共産党政権かの選択だ」と構図を語ったことっから、立憲共産党という政党ができたと信じる人が全国に続出する「関東大震災・朝鮮人・香川県民・沖縄県民大虐殺」と同じような状況となったことから、横綱相撲でなく、代議制民主主義を破壊しかねない行為だったとの批判もあります。


[写真]ベトナム社会主義共和国の最大経済都市・ホーチミン市を訪れた筆者、1997年2月。

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/politics/kyodo_nor-2023082001000790


以上です。

【横田一記者直撃】小沢一郎氏を問われ「そういうのはいいですから」と大久保隆規さん「日はまた昇る」岩手県議選の釜石市・大槌町」定数2は金曜日告示へ

2023年08月20日 23時41分22秒 | 地方
 大久保隆規さんは未来を見ているようです。

 既報の通り、今週金曜日に告示され、来月3日に投票される、岩手県議会議員選挙「釜石市・大槌町選挙区」定数2に無所属新人で出馬する大久保隆規・元釜石市議(61歳)が、当ニュースサイトの友好媒体・横田一記者から「いろいろ小沢一郎さんとの関係でご苦労された期間も長かった」と声をかけられ「そういうことはいいですから。とにかく私は、釜石・大槌のために頑張りたいと思っていますので、よろしくお願いします」と前向きに答えました。

 横田記者が、既に告示された知事選に関連して、きのう2023年8月19日に釜石駅前で取材しました。

 今週にも岸田首相が決定する東電福島原発の処理水海洋放出について、大久保さんは「これは沿岸ではダメージになりかねませんので、県としてもしっかりと取り組んでいかないといけないと考えています。そうではなくても、水産は大変ですから」と語り、仮に来月3日に「達増知事・大久保県議」が誕生したら、二人三脚で心を砕く意欲を示しました。 

 ちなみに釜石から福島原発までは288キロ。福島原発から皇居までが254キロで、皇居の方が近いのですが、日本では「東北を知らない」東北差別が根強く、そこから海外発信もされるので風評被害の影響は残りそうです。

 大久保さんは選挙について「日はまた昇る 釜石市のために。というのがキャッチフレーズで私自身、頑張ります」と語りました。

 大久保さんが小沢事務所を去った後に、小沢さんは「国民の生活が第一」「日本未来の党」「生活の党」を通じて、政党交付金14億円をため込み「国民生活会議」(代表者・会計責任者は元公設秘書のO女史)を持っています。

 が、釜石市はそもそも、旧岩手1区で、鈴木善幸首相・鈴木俊一財務大臣の地盤です。鈴木さんは初代・農林「水産」大臣です。小沢さんが永田町での権勢を持った際に、県議らが黒塗りの車を並べて「港湾視察」をする行事を、小沢さんが先頭でするようになりました。この時期に前後して、釜石市長選で敗北した大久保さんを取り込むねらいで、大久保秘書が誕生したと考えられます。

 2010年国勢調査から2020年国勢調査にかけて、釜石市の人口は12・8%減っており、県内の全自治体ワースト1です。現職ではない大型新人の登場がのぞまれているように感じます。日はまた昇る。

大久保隆規さんが岩手県議選「釜石市など選挙区定数2」に出馬へ、来月3日投票、立憲県連推薦か - ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

 以上です。

「平成31年の森林環境税法」を施行前に法改正へ、令和6年国会か、高市「元総務相」失点森山「元農相」

2023年08月18日 05時50分48秒 | 【法案】今後提出される法案
[写真]平成31年から令和元年になったとたんにペンキをかけられた総務省、実行犯の高齢男は東京地裁の看板前で逮捕、政治的意図はなかったとして結審したと思われる、宮崎信行撮影。

 来年令和6年2024年施行の地方税「森林環境税」の法律を施行前に改正する動きが顕在化しそうです。平成31年の「統計国会」で成立した「森林環境税及び同譲与税法」(平成31年法律3号)で、「1人年1000円」を個人住民税均等割に上乗せる「人頭税」規定はそのままで、譲与税の配分方式が変わりそうです。

 自民党が税制調査会で議論し、政府税制改正大綱で決定。来年2024年2月上旬にも「改正法案」を閣議決定し、衆参総務委員会で議論することになりそうです。

 第198回「統計国会」で石田総務大臣が答弁しましたが、もともとは菅義偉官房長官のもと高市早苗総務大臣らが検討し、国土交通省航空局長らが提案した「国際観光旅客税」(航空料金に1人1回1000円上乗せ)とともに成立した法律です。

 筆者は、国会審議から法施行までの「プログラム(工程表)」が長いということは、それ自体が、間接民主制の効力を弱める国会運営だと当時から与党を批判してきました。

 森林環境税の譲与については、令和元年から試算を示しており、森林が多い地方議会で「人口が多いとはいえ横浜市が最も受け取るのは問題だ」との声が出ていました。

 このため、農政に強い影響力がある当時の自民党国対委員長だった森山裕さんらの声で、自民党税調(宮沢洋一会長)が審議することになったようです。

 一方、高市大臣にとっては、失点となりそうです。

 改正法案は、1人1000円の見えにくい増税そのものの規定の削除には及ばない見通しです。

[当ニュースサイトから関連記事の抜粋引用はじめ]

予算案あさって採決へ最終局面、予算委は中央公聴会、総務委は昼の理事会が紛糾 - ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

 【衆議院総務委員会 同日】

 6分前後遅れて開会。まず、石田総務大臣が、西村統計委員長が「私は非常勤の時間給バイト公務員だ」などとした偽文書について「広く出回ることを想定したものではない」と語り、国会と西村委員長に謝罪の発言をしました。

 この後、

 「平成31年度地方税法改正案」(198閣法4号)
 「特別法人事業税及び同譲与税法案」(198閣法5号)
 「森林環境税及び同譲与税法案」(198閣法6号)
 「地方交付税法改正案」(198閣法7号)

 の4法案が審査されました。統計委員会は委員長代理が登場しました。私は特別法人事業税という恒久法(案)は大ぶりだと思いますが、立憲のトップバッターは岡島一正さんは「国会は統計問題で大揺れだが、私は地震のゆれをめぐる防災関係を(総務省消防庁に)質問します」、と。岡島さんは、新生党結党メンバーの子息ですが、2010年当時は、与党・民主党の岡田克也幹事長のもとで副幹事長をしていました。幹事長会見では、NHK出身らしく、私が挙手すると「すいません、記者クラブの方、記者クラブ以外の人に当てていいですか?」と確認しながら指名していました。記者会見というのは経緯を知らない国会議員が司会をすると、混乱のもとなので、できればやめてほしいところです。

で、質疑の後、総理入り質疑がありました。ここで休憩。昼に理事会が開かれました。ここで、紛糾。私は理事会室のすぐ外に居たのですが、自民党の森山裕国会対策委員長が手ぶらで一人で登場。衛視さんに「まだ理事会やってるの」と聞くと、国対委員長といえども理事会室には入れないので、奥で控えていました。その後、トイレに。ここで、もともと総務委員である塩川鉄也・共産党国対委員長代理がツレションに。自国対・共国対代理の二者会談のさいちゅうに、森山さんがスマホで電話すると、立憲の武内則男国対代理が登場。森山さんが「おたくの筆頭理事だれ?」と聞くと、武内代理は「高井崇志といって、総務省出身です」としばし雑談。私、この場でこれだけ見ていて、理事会室の外に居たので、1時間もの昼の理事会で何を話していたのかは、よく分かりません。たぶん、統計委員長の件だとは思うんですが。

 午後1時半再開の予定が、午後2時13分までずれ込みました。

 森林環境税法案をめぐって、市町村の林業関係職員がトータルで数千人しかいない点も指摘されました。散会。次回は未定。

[抜粋引用おわり]
 以上です。