[写真]立憲民主党の大串博志選対委員長と小川淳也幹事長、3年前の2021年11月、議員会館内で、宮崎信行撮影。
立憲民主党は19日の常任幹事会で、人事を決め、この中で、選挙対策委員会から結党以来初めて、自治労(全日本自治団体労働組合)組織内国会議員が外れました。同党が決定したのは、大串博志委員長、黒岩宇洋委員長代理、青山大人、村田きょう子両副委員長の4議員。同党の規約では任期はおよそ2年弱となります。これまで副委員長の一角を岸まきこ議員がしめていました。
また、今回の人事では、旧民社党で広島の造船業の支持があつかった柳田稔参院議員の秘書を経て、基幹労連(JAM相互支援)の推薦で当選した村田きょうこさんが、企業団体交流委員会副委員長・国民運動局副局長・選対委員副委員長の3つを兼ねることになりました。旧同盟系労組の自動車総連・電力総連・UAゼンセン・電機連合の参議院議員(電機連合は落選して現在ゼロ)は国民民主党に所属していることから、じわりと旧同盟系に働きかけていく思惑もみてとれます。
[写真]村田きょうこさん、ことし2月の党大会で、宮崎信行撮影。
自治労は消費税率を維持するといった高負担で、地方交付税の確保やベーシックサービスの拡充、公契約条例の制定などの政策を要望してきました。このため、消費税の恒久的な税率下げ、廃止などの政策を主張したり他党と連携したりする若手らが新しく公認されにくいとの観測が、ベテラン現職の間でも共有されていました。
当面は「暫定的消費税率下げ」「消費税負担相当分の給付付き所得税控除」でお茶を濁すと思われますが、消費税の下げや廃止の勉強会を組織する、馬淵澄夫さん、福田昭夫さんらが高得票率で再選し、対抗馬が次の選挙で重複できなくなりました。
立憲党内では消費税減税を主張すると岡田克也さんらによって人事で干されるのは有名な話ですが、野田佳彦代表と十数年来の確執があるとされる馬淵さんが次の内閣(NC)で「経済財政政策担当」に起用されました。十数人とみられる消費減税勢力がさらに若手に浸透する兆しが出始めました。
この地殻変動は、トリプル党首選に先んじて行われた立憲代表選(泉健太、野田佳彦、枝野幸夫、吉田はるみ4候補)で枝野幸男さんが敗れた影響もあると考えられます。ただし「枝野効果」で北海道小選挙区立候補者12名全員が当選しています。野党で唯一の「30代女性の小選挙区当選者」だった石川かおりさんも40歳となりましたが「3連続小選挙区過半数得票率勝利者」となり、第2代国民運動局長にきょう就任。参院選では、北海道だけでなく全国を飛び回ることになりそうです。
立憲民主党は19日の常任幹事会で、人事を決め、この中で、選挙対策委員会から結党以来初めて、自治労(全日本自治団体労働組合)組織内国会議員が外れました。同党が決定したのは、大串博志委員長、黒岩宇洋委員長代理、青山大人、村田きょう子両副委員長の4議員。同党の規約では任期はおよそ2年弱となります。これまで副委員長の一角を岸まきこ議員がしめていました。
また、今回の人事では、旧民社党で広島の造船業の支持があつかった柳田稔参院議員の秘書を経て、基幹労連(JAM相互支援)の推薦で当選した村田きょうこさんが、企業団体交流委員会副委員長・国民運動局副局長・選対委員副委員長の3つを兼ねることになりました。旧同盟系労組の自動車総連・電力総連・UAゼンセン・電機連合の参議院議員(電機連合は落選して現在ゼロ)は国民民主党に所属していることから、じわりと旧同盟系に働きかけていく思惑もみてとれます。
[写真]村田きょうこさん、ことし2月の党大会で、宮崎信行撮影。
自治労は消費税率を維持するといった高負担で、地方交付税の確保やベーシックサービスの拡充、公契約条例の制定などの政策を要望してきました。このため、消費税の恒久的な税率下げ、廃止などの政策を主張したり他党と連携したりする若手らが新しく公認されにくいとの観測が、ベテラン現職の間でも共有されていました。
当面は「暫定的消費税率下げ」「消費税負担相当分の給付付き所得税控除」でお茶を濁すと思われますが、消費税の下げや廃止の勉強会を組織する、馬淵澄夫さん、福田昭夫さんらが高得票率で再選し、対抗馬が次の選挙で重複できなくなりました。
立憲党内では消費税減税を主張すると岡田克也さんらによって人事で干されるのは有名な話ですが、野田佳彦代表と十数年来の確執があるとされる馬淵さんが次の内閣(NC)で「経済財政政策担当」に起用されました。十数人とみられる消費減税勢力がさらに若手に浸透する兆しが出始めました。
この地殻変動は、トリプル党首選に先んじて行われた立憲代表選(泉健太、野田佳彦、枝野幸夫、吉田はるみ4候補)で枝野幸男さんが敗れた影響もあると考えられます。ただし「枝野効果」で北海道小選挙区立候補者12名全員が当選しています。野党で唯一の「30代女性の小選挙区当選者」だった石川かおりさんも40歳となりましたが「3連続小選挙区過半数得票率勝利者」となり、第2代国民運動局長にきょう就任。参院選では、北海道だけでなく全国を飛び回ることになりそうです。
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このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
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