【国会傍聴記 2007-11-30 参院本会議】
午前10時過ぎ、江田五月議長が木槌(ハンマー)を叩き鳴らして、開会。ちなみに、衆院では木槌は使わなくなっているので、国会内では参院本会議だけの習わしとなっています。
公務員の給与関係の3つの閣法(内閣提出法案)が成立しました。
「改正裁判官報酬法」と「改正検察官俸給法」と「改正防衛省給与法」。
なんで、「報酬」、「俸給」、「給与」と用語がバラバラなのかなあ。
統一して分かりやすくして欲しい。デモクラシーの基本ですよ。
「裁判官」と「検察官」は遠山清彦法務委員長の報告の後、
投票総数237 賛成237 反対0 「全会一致」で可決、成立。
ひな壇(閣僚席)から鳩山法相がペコリ。
「防衛省」は北澤俊美委員長の報告の後、
総評総数236 賛成236 反対0 「全会一致」で可決、成立。
ひな壇から石破防衛相がペコリ。
大臣が同席する必要ってあるんでしょうか。
厚労相の舛添要一さんはひとりの参院議員として出席していました。
○参院改革協議会を設置
そんなことを考えていたら、西岡武夫議運委員長が指名されました。
西岡さんは「参院の組織と運営に関する協議会を設置したい」と発言。
「江田議長の下に、きょう付で参院改革協議会を設けたい」と提案し、同意を得ました。
ということで、10時12分頃、散会。
きょうは衆院の会議もなかったので、さっそく地元に帰った議員も多いでしょう。
国会周辺はいつもにましてあわただしいです。
国会議員はもう少しゆっくりモノを考える時間をとった方がいい。以前のエントリにも書いた「最近は参院の審議が面白い」との私の感想も参院の方が比較的そういう時間をとれることを無縁ではありません。
あわただしさのもうひとうの理由。
衆院議員や議員秘書がサラリーマン化しています。
会社を経営している政治家が減っているので、生活のためのマネー(money)に不安を感じる議員、秘書が多い。だから、解散がこわい。
国会周辺に「モノを言いにくい」雰囲気が充満しているのはそのせいでしょう。国会がそうなっちゃおしまいです。
まだ“ボス政治”だったころの方が雰囲気は明るかった。“ボス政治”に戻ってはいけませんが、もっとどんどん起業して、どんどん国会に出て欲しい。
今は“生みの苦しみ”。
日本の将来に絶望するのは、次の第45回総選挙を待ってからでいい。
私はそう考えています。
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【国会傍聴記 2007-11-29】
参院外交防衛委員会は29日午前、「防衛省職員給与法の改正案」について、質疑をしました。
守屋武昌前事務次官の「防衛利権」スキャンダルがあったため、他省の職員と比べて審議が遅れていましたが、27日に石破防衛相が趣旨説明しました。
質疑では民主党の佐藤公治さん(広島選挙区)らから、「前日の守屋逮捕に関する防衛省の綱紀粛正」などについて注文が出ましたが、最終的には昼過ぎ、全会一致で可決しました。
改正防衛省職員給与法は、参院本会議で可決、成立する見通しです。
【国会傍聴記 2007-11-29 衆院総務委員会】
4月に提出され、166通常国会、167臨時国会で「継続審議」としてつるされてきた「放送法改正案」。
「つるされてきた」という表現には異論がありそうですが、私はつるされてきたんだと思います。
だって、表現は悪いですが、「放送法を改正するぞ!コラッ!」と政府・与党が国会で拳を上げている限り、NHK・民放は、政府・与党のご機嫌伺いをせざるを得ないでしょう。
ただ、4月の時点では、初代総務相の片山虎之助さんが放送族に君臨していたわけですが、7月の参院選で落選しました。
さて、久しぶりの「放送法」議論。
自民党の葉梨議員は先日、テレ朝「報道ステーション」で誤った報道をされ、数日後に訂正がありました。「対応はよかったのだが」としながら問題提起。今回の改正案提出の契機となった、フジ(関西テレビ)系列の「発掘あるある大辞典Ⅱ」についても取り上げました。公明党の谷口(和)議員は、香川県坂出市の3人殺害事件で、父親を犯人扱いしたような報道が散見されたとも指摘しました。
◇
民主党の逢坂誠二さん(北海道8区)も質問。NHK経営委員会の存在意義について質問しました。逢坂さんは日本銀行(日銀)と日銀政策委員会の関係などと比べ、NHK経営委の体制が貧弱だと指摘。
「NHK経営委員会の議事録の作成は法的に義務づけられていない」とのことで、驚きました。議事録はホームページで公開されています。ただ、「これについては☆月×日の経営委員会でも議題になりましたが・・・」とあるので、逢坂さんがその日の議事録を調べると、「その案件」が全く書かれていない。だったら「義務づけろ」というのが逢坂さんの意見で確かにそうだと思います。
受信料払ってるんですから、NHKもしっかりしてくださいよ。
けっこう、身近な話題が多い委員会でした。
地上波TVが私たちの生活に身近で、大きな影響力があることの裏返しです。
この放送法改正案が党利党略で動くとまずいですよ。
TV電波の試験放送を始めたのは英国ですが、その2年後にドイツも始めました。
「1936年ベルリン五輪」を全欧州にTV中継して、ドイツ発展を印象づけようという独裁者ヒトラーのアイディアでした。これが今の地上波TV放送の礎であることは厳然たる事実。
仏政府はいまでも大事なことはフランス公共ラジオ(FPR)で発表するし、米大統領は毎土曜日に「大統領ラジオ演説」をやっているのも歴史の教訓でしょう。
ところが、TVが「アドルフ・ヒトラーの恐怖政治の道具」であることは、日本では知られていませんね。さらに言えば、TV好きな人ほど知らない傾向があるようです。
ある意味、当然です。だって、「ヒトラーとTV」といった題材を、「そのとき歴史は動いた」「世界ふしぎ発見!」などの番組が取り上げるわけがありません。TV局にとっては、視聴者に知られてはいけないタブーなのです。
マスコミ不信の方はぜひ、この衆院総務委員会の動きに注目してください。
投稿日時 2007-11-29 23:30(写真は牧山ひろえさん=民主党ニュース)
記事化が遅れてしまいました。2日前の参院外防委の傍聴記なんですが、エントリになりにくいのですが、ちょっと歴史を感じちゃいました。
【国会傍聴記 2007-11-27 参院外交防衛委員会】
前回の会議で、民主党の浅尾慶一郎さんが趣旨説明した「イラク特措法廃止案(イラク撤退法案)」を審議しました。
民主党の牧山ひろえさん(神奈川選挙区)、自民党の佐藤正久さんの両新人が質問に立ちました。
結論は、質疑終局後、民主党、日本共産党、社民党の賛成多数で、イラク撤退法案は可決されました。
で、きょうの質疑。
「ねじれ国会」としてみると、分かりにくい。ぐちゃぐちゃになる。
「自民党vs民主党」としてみると、分かりやすい。やはり二大政党制がいい。
で、この日本における二大政党制なんですが、きょうは別の構図にみえてきました。
あくまでも、きょうの審議を見る限り、
民主党 vs 自民党 が
英米脳(英語脳)vs 日本脳(日本語脳)
の構図になっていることに気付きました。
◇
で、この先は「世代間ギャップ」どころか、「社会の分裂」もはらむ深刻な問題提起がありますので、読みたくない人は、別のエントリに飛んでください。
○登場人物の紹介
民主党側。質問者の牧山ひろえさんは、英語による教育では日本の老舗中の老舗、国際基督教大学(ICU)から、東京放送(TBS)ディレクターを経て渡米。トーマス・クーリー法科大学院を出て、ニューヨーク州とコネチカット州の司法試験に合格。ニューヨークの法律事務所の弁護士や、松竹、ソニーの法務室の勤務経験あり。
答弁者の犬塚直史さんは立教大卒、ダラス大学大学院でMBA(経営学修士)、日米仏の職業紹介会社、エバホテル・ワイキキ経営、NPO法人設立に参画した起業家。バイクで全米一周し、奥さんは仏出身(ホームページから)。
牧山さんも犬塚さんも転職経験が多く、米国で高等教育も受けている。
一方の自民党。防衛相の石破茂さんは、慶應大学から三井銀行員を経て20代で衆院議員。その後ずっと連続当選しています。
佐藤正久さんは防衛大学校→陸上自衛隊→一等陸佐で退官、参院議員。
石破さんと佐藤さんは「転職経験は1回」ということです。
○さて、本題。
牧山さんは山田洋行の水増し請求(偽見積書)に関して、米国の軍需産業に注意を呼びかける文書の英訳を委員長名で送付することを提案し、質疑を切り出します。こんなの初めてみました。大物かも。
○「非戦闘地域」は「安全でない」
イラク特措法といえば、「非戦闘地域」です。この「非戦闘地域」について小泉内閣の法制局長官は「官僚文学の傑作」と自画自賛しました。
牧山「政府は非戦闘地域だが、危険だと認識しているのではないか?」との質問に石破さんは豊富な閣僚経験で培った“日本語力”で「非戦闘地域」を答弁。
牧山さんは
「非戦闘地域ならば、航空自衛隊ではなく、民間機でもいいのでは?」との質問を石破大臣はかわしますが、
石破「安全であれば民間機でいいというのなら、その通りだ」
牧山「安全でないということはよく分かりました。次の質問に移りたいと思います」
と切り返して、次の質問に移ります。第1ラウンドは牧山勝利。
○牧山「“KY”?」に石破“逆ギレ”
牧山「守屋事件の最中、石破防衛大臣とゲーツ米国防長官がにっこり微笑む写真がいまだにホームページにのっている防衛省は“空気が読めない”のでは?」
石破「あなたもいずれ、大臣をやれば分かるだろうが、大臣が一つ一つの写真まで指示しているわけではない」
これは牧山さんの“KY”挑発に、石破大臣が“逆ギレ”してしまったように感じました。
牧山さんの交渉術のうまさには、グローバル化とIT化の中で、50歳の石破さんですら旧体制にみえてきました。
牧山さんは初質問で、石破大臣に勝ったと言えるのではないでしょうか。
○「本質論」を語ることが“はぐらかし”になる国会審議
佐藤正久さんは自民党ですから、ここで攻守交代です。
民主党の担当割りは分かりませんが、ここでは犬塚さんが答弁しました。
佐藤「イラク撤退法案のあと、新テロ特措法案の対案を出すのかどうか?」
犬塚「そこまで考えていない。これはあくまでもイラク撤退法案の審議なので、その話をする」
という趣旨のやり取りが繰り広げられました。
頭に浮かんだのは、田中角栄衆院議員が自動車税(道路特定財源)について議員立法をし、提案者として答弁したときのエピソードです。
角さんは「えー、インドにおける国民ひとりあたりの年間の道路整備費は☆ドルでございまして・・・」
と答えたそうです。
インドの道路整備費と日本の自動車税法案に何の関係もありやしません。角さんが数字に強かったのは有名ですが、こうやって上手にはぐらかして、法案を成立させ、現在も残っているわけです。
が、今日の犬塚さんは「あくまでも法案の審議をしたい」と答弁したわけです。一方の佐藤さんは委員会の議事録では、まだ法案提出の趣旨説明すらされていない法案について聞いている。
犬塚さんの「本質論」が、一種の“はぐらかし”答弁になった格好です。
これは「ねじれ国会」の果実だし、ずっと続いてほしいですよね。
ただ、日本社会での世代間ギャップが深刻であることの裏返しかもしれません。まずはもっと話しやすい社会にならないとニッポン沈没です。
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【民主党ニュース】
同日午前より法案への質疑が行われ、発議者の浅尾慶一郎『次の内閣』ネクスト防衛大臣らが答弁席に着いて質問に答えた。民主党・新緑風会・日本からは、午前に牧山ひろえ議員が、イラクの現状や防衛省の体質、イラク特別措置法の廃止法案について質した。
牧山議員は、イラクでの航空自衛隊の活動について、危険だという観点から民間ではなく、自衛隊が輸送にあたっているのではないかと質した。石破防衛相は「非戦闘地域ではあるが危険は存在する」と答えた。牧山議員はまた、防衛省の一連の不祥事に関する謝罪が、同省のホームページにさえ示されていないことを挙げ、給油艦「ときわ」の航海日誌、謝罪文を掲載するよう求めた。防衛相は「国民の問題意識に応えるようにしたい」と答弁した。
牧山議員はまた、イラクに大量破壊兵器が一切なかったことを指摘した上で、党の法案提出者にイラク特措法の根拠について質問。浅尾慶一郎ネクスト防衛大臣は 「イラク戦争に大義はなく、非戦闘地域は虚構の概念。一瞬にして戦闘地域に変わるのがイラクの現状。憲法に抵触する恐れがある」として、本当にイラクに とって必要な人道復興支援とは何か、イラク戦争は何かを考えるためにも、自衛隊を撤退させるためにイラク特措法は廃止すべきと訴えた。
午後に入り、各党からの質問が終了した段階で、北澤俊美委員長が質疑終局を宣言。討論では、共産党、社民党より賛成の意見が表明された。北澤委員長は賛成者の挙手を求め、賛成多数によって法案は原案通り可決された。
【参考:法案の正式名称】
「イラクにおける自衛隊の部隊等による対応措置を直ちに終了させるためのイラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法を廃止する法律案」
朝日新聞によると、守屋武昌さんが事務次官時代を含む10年以上、勤務時間中を含めて、面会者、会合の同席者(業者・政治家含む)やそこでのやりとりなどを詳細に日記に記述していたことが明らかになりました。
(写真は下町の太陽が作った冗談イメージで、本物ではありません)
朝日の夕刊1面トップはこれ。
【朝日】守屋前次官、詳細に日記 会合の相手・内容も判明か 2007年11月29日15時06分
喫茶店で朝日ケータイニュースを見て、コーヒーを吹きそうになりました。
上記の朝日の大スクープをもとに下町の太陽の独断も入れて書きます。
この「守屋日記」は、28日の守屋夫妻逮捕後の家宅捜索までに、東京地検特捜部が押収したとみられます。
防衛省関係者が「守屋日記」の存在を朝日記者などに証言したもようで、衆院テロ防止特別委員会と参院外交防衛委員会での2度にわたる証人喚問も、「守屋日記」を参照しながら答弁していたようです。
この「守屋日記」には政治家との面会・やりとりも詳細に記載されていると思われ、(ごく一部の)政治家及び、解散含みの政局に大きく影響することは必至です。
朝日によると、
関係者は「(守屋前次官が)誰と会ったか(日記に)整理しているのを何度も見たことがある。証人喚問前も当時の日記を見ているはず。日記を見れば日時や店の名前も分かる」
と話しているそうです。
守屋さんは日記をつけるのが習慣で、庁舎内で日記を整理する姿を見かけることもしばしばだったそうです。
朝日は、
守屋前次官は15日の参院外交防衛委員会における証人喚問で、元米国防総省日本部長のジェームズ・アワー氏を囲む宴席について「はっきり覚えており、アワー氏が来日したとき神田の料亭だったと思うが、宮崎さんが来て、それから額賀先生が来て最初に帰った」と語った。
民主党は、会合の出席者や逮捕前の守屋前次官への電話での聞き取り調査から、会合は昨年12月4日、東京・人形町の料亭で額賀氏と守屋、宮崎両容疑者、アワー氏らが宴席を囲んだと指摘。そのうえで、守屋前次官が「額賀氏が遅れてきて、(私が)席を譲った」と宴席での席順についても言及していることを明らかにしている。
としています。
東京地検特捜部は「守屋日記」を今後、詳細かつていねいに取り調べていくものと予想されます。
初代防衛大臣(久間さん)や現職財務大臣(額賀さん)との接触は宴席だけでなく、装備品調達、米海兵隊のグアム移転など防衛利権全般にわたる口利きが明らかになる可能性が出てきました。
特捜部や民主党が徹底解明の方針をとったならば、平成最大の大疑獄事件になるのはまちがいない情勢となってきました。
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防衛省の初代事務次官を務めた守屋武昌容疑者とその妻が逮捕されました。
まずは「ゴルフ接待による収賄」が逮捕容疑です。
防衛省・自衛隊の装備品調達にまつわる汚職事件ははじめてではありません。
わずが9年前にも防衛官僚エリートの調達実施本部長(現在は防衛省に統合された)が逮捕された事件がありました。
また富士重工業の前身会社の創業家の出身で、NHK記者から父の後を襲った中島洋次郎さんが逮捕されたのも1998年。
中島被告はその後自殺しました。それにしても、自民党衆院議員は自殺が多いですね。ここ10年間で新井将敬さん、中島洋次郎さん、永岡洋治さん、松岡利勝さんと4人も「最後の決断」をしています。
何かあるのでしょうか?
「防衛庁調達実施本部背任事件」(リンク先はwikipedia)です。
今回の守屋逮捕で、この反省が全くいかされていなかったことが明らかになりました。
守屋前次官夫妻を収賄容疑で逮捕 東京地検(朝日)
2007年11月28日21時26分
防衛省の装備品納入で便宜供与した見返りに、軍需専門商社「山田洋行」元専務の宮崎元伸容疑者(69)から12回で総額約389万円相当のゴルフ旅行の接待を受けたとして、東京地検特捜部は28日、前防衛事務次官の守屋武昌容疑者(63)と妻の幸子容疑者(56)を収賄容疑で逮捕し、宮崎元専務を贈賄容疑で再逮捕した。(略)
関係者によると、守屋前次官は調べに対し、容疑を認める方針だという。
特捜部の調べによると、守屋前次官は、宮崎元専務から防衛省の装備品納入などで便宜を図ってもらいたいという趣旨であることなどを知りながら、03年8月~06年5月までの間の12回にわたり、北海道や九州などで妻と一緒にゴルフ旅行の接待を受けた疑い。(略)
妻は12回のゴルフ旅行のすべてに同伴。(略)特捜部は、本人は公務員ではないものの収賄に加担した、刑法の「身分なき共犯」にあたると判断した。
守屋前次官は今年春から6月ごろまでの間に、航空自衛隊の次期輸送機CXのエンジン納入をめぐり、宮崎元専務側を擁護する発言を繰り返していたとされる。(略)
守屋前次官は、国会での3度目の証人喚問が12月3日の予定で議決された直後に逮捕された。
東京地検の渡辺恵一・次席検事は「捜査の結果、嫌疑が生じ、逮捕せざるを得なかったものであり、喚問を妨害するためではない」と話している。
◇
石破防衛相「私に任命責任」前次官逮捕で陳謝(朝日)
2007年11月28日20時58分
福田首相は28日、防衛省の守屋武昌前事務次官の逮捕について
「日本の防衛への国民の信頼を失ってしまったことは極めて遺憾で、残念だ。防衛省の改革を進めなければならず、改革会議できっちり議論してもらう」と述べた。(略)
また、石破防衛相も同日、背広組と制服組の幹部ら約20人を大臣室に集め、
「防衛行政に対する信頼を損ない、残念だ。国民に深くおわびしなければならない。新しい防衛省、自衛隊をつくるために心を一つにし、きちんと反省したい」
と、沈痛な面持ちで綱紀粛正を求めた。
さらに石破氏は臨時の記者会見で、自身が防衛庁長官だった03年に守屋前次官を同ポストに任命したことについて
「任命責任は私にある」
と陳謝。
守屋前次官について
「役人らしからぬ実行力を持つ方で、豪放磊落(ごうほうらいらく)」
と評した一方、
「倫理観が欠如していたことは許されざることだ」と述べた。
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【防衛利権】をめぐるエントリ一覧です。
【山田洋行】石破防衛相、浅尾さんの指摘受け、刑事告訴へ(11/25)
【額賀大臣】「新キャラクター」続々登場 民主党凄まじい追及!(11/23)
東京地検特捜部、検事増強・米国に捜査共助要請か大疑獄へ?(11/20)
防衛利権の牙城か?(社)日米平和・文化交流協会、東京地検が捜索(11/18)
【守屋喚問④】静かな国会(11/15)
【守屋喚問③】展望・みえてきた今後の動き(11/15)
【守屋喚問②】ぼくの感想 散文詩で(11/15)
【守屋喚問①】証人喚問から帰りました(11/15)
東京地検特捜部、宮崎元伸容疑者を逮捕 防衛利権に捜査のメス(11/8)
[初投稿日時2007-11-29 0:30]
なんと小沢一郎がワイドショーにスタジオ生出演!
民主党ホームページの情報です。
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=12285
小沢さんはきょう(29日)午前8時45分頃から、テレビ朝日の「スーパーモーニング」におよそ35分間出演予定。スタジオ生出演のようです。
テレ朝のホームページによると、木曜日の同番組は、赤江珠緒キャスターのほか、ジャーナリスト・鳥越俊太郎さん、東洋大教授の白石真澄さん、お笑い芸人の伊集院光さんらが出演するようです。
wikipediaによると、スーパーモーニングは「モーニングショー」という題で始まったワイドショーの草分けです。
午前8時半からは47都道府県で放送されていますが、全都道府県が放送エリアの番組は、生・録画問わず、日本の民放では極めて異例らしいです。
小沢さんがかつてワイドショーに出演したことはおそらくなかったと思います。初めてのワイドショー出演に「スパモニ」を選んだのは、①草分け②47都道府県ネットという点を考慮したのでしょう。
前回の第44回総選挙は「小泉劇場型政治」「ワイドショー政治」ですべてが決まってしまいました。
テレポリティックス(TVを利用した政治)は、J・F・ケネディが大統領選に取り入れたのが始まりで、長く米国の独壇場でした。
しかし、最近では英国の二大政党党首がともに元TV局社員であるように、大統領制or議会制民主制、先進国or途上国を問わずテレ・ポリティックスは世界の潮流です。
小沢さんの今回のおそらく初めてのワイドショー出演は、第45回総選挙を占う上で、極めて興味深い“実験”になりそうです。
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(写真は時事)
【「自民党史上もっとも悲しい幹事長」伊吹幹事長】
最近目が離せないのが、新聞(紙媒体)とネットの融合の最前線をいく「ウェブ・パーフェクト」が売り物の
MSN産経ニュース
またまた面白い記事が載っていました。(要約です)
「私は自民党史上でもっとも悲しい幹事長だ。参院で第二党になり、議長と議運委員長を奪われると、あらゆることが思い通りにいかない…」
自民党の伊吹文明幹事長は28日都内で講演し、こうこぼした。参院野党が27日夜に証人喚問を強硬に決定したことはこれほど与党に衝撃だったのだ。
というわけで、守屋容疑者の逮捕で、「守屋・額賀チキンレース喚問」は回避されたとはいえ、自民党の政権政党としての存亡の危機は続きます。気苦労が絶えないのでしょう、伊吹さんの白髪が増えた気がします。
もうひとつ、あまり、中央では大きく報じられていませんが、農業・農村・農家の問題がたいへんなことになっています。下町の太陽ではカテゴリー「食と農業」のなかで、この問題を追いかけています。
で、自民党本部のホームページにこんなのが載っていました。
【伊吹幹事長が25日(日曜日)に大潟村農業視察】
自民党本部「デイリー自民」
http://www.jimin.jp/jimin/daily/07_11/25/191125a.shtml
伊吹文明幹事長は25日、農業現場の実情を調査するため、秋田県を訪れた――と始まる自民党のニュース原稿ですが、新聞記者としてはどうしても添削してしまいたくなりますので、以下、下町の太陽がデスクで書き直させて頂きました。
秋田市の雄和地域で地元農業者と意見交換した伊吹幹事長は、
「みなさんの現状をお伺いして、地に着いた政策を実行していきたい」
と語りました。
その後、地元の農家を訪問し、収穫された「あきたこまち」のおにぎりを食べながら、コメの作柄や耕作状況について説明を受けた。
次に訪れた南秋田郡大潟村では、収穫した作物の乾燥や貯蔵などを行う、カントリーエレベーターを視察。コメや大豆の貯蔵状況について説明を受けた後、地元農業者と意見を交換した。
出席者からは生産調整協力者への支援強化や、コメ消費の促進を求める意見が出された。
伊吹幹事長は「みなさんの意見を持ち帰って、納税者の納得を得るような施策をつくりあげて日本の農業を全体として守っていきたい」と応じた。
以上。
これはハッキリ言って、京都市選出の繊維問屋の旦那である伊吹幹事長が「農業はさっぱり分かりません」とアピールしているだけにしか思えません。
伊吹さんの経歴を見ると、大蔵省官僚出身。政府や自民党では、厚労省、文科省、国家公安委員会、税制調査会などでのキャリアが中心です。しいて探せば、農相を務めた渡辺美智雄副総理に長年師事したことくらいでしょうか。
どうでもいいですが、自民党本部は、なぜ伊吹幹事長の遠巻きな写真ばかり載せるのでしょうか?(以下、「デイリー自民」に載っている5枚です)。
なぜここまで遠巻きな写真なのでしょうか?
背が高いので、何とか伊吹さんだと分かりますが、もう少し寄ってとれば、良いアングルで撮れるはずです。
党職員もやっつけ仕事になっているのかなあ、と感じます。
この視察は地元紙「秋田魁新報」でも報じられました。
秋田魁新報は職業記者がかいているだけにすっきりとした原稿でした。
米価急落対策で追加措置も 自民小委、生産者と意見交換(秋田魁新報)2007/11/26 08:31 更新
自民党の伊吹文明幹事長、農業基本政策小委員会の西川公也委員長らが25日、農業政策の見直しに現場の声を反映させるため、秋田市と大潟村で生産者との意見交換を行った。
西川委員長は米価急落への対策として、既に34万トンの政府備蓄米の買い入れを決めたことを説明し、「価格の安いコメは値上がり傾向が見えてきたが、秋田県産のようにいいコメはなかなか反応していない。第2弾も打ち出す覚悟で取り組んでいる」と述べ、今後の米価の動向次第では追加措置もあり得るとの姿勢を示した。
また、伊吹幹事長は今年7月の参院選で農業政策が焦点の一つとなったことに言及しつつ、「農業は国の基本であり、与野党が票のためにもてあそぶことがあってはならない」と述べ、農業分野で民主党との政策協議が必要だと強調した。
◇
「農業は国の基本」もいいけど、それ以前に国民生活の基本ですよ。
僕のような都市生活者にとっては毎日の食事の基本だし、農業者にとっては生活の基本ですよ。
伊吹の旦那、もう少しねじまかないとやばいかもよ。
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(写真は民主党ニュース=「イラク撤退法案・可決」の委員会審議を報告する北澤俊美外交防衛委員長)
【国会傍聴記 2007-11-28 参院本会議】
午前10時過ぎにに開会し、昼前に終了しました。
[新テロ特措法案が(衆院可決→)参院でも審議入り]
まずは政府が「新テロ特措法案」(衆院から送付された閣法=内閣提出法案)について趣旨説明(町村官房長官)。
民主党の藤田幸久さん(茨城選挙区)らの質問に福田首相、高村外相、石破防衛相らが答えました。
[民主党提出「イラク特措法廃止法案」が可決→衆院へ]
次に委員長報告。
外交防衛委員会の北澤俊美委員長(長野選挙区)が、「イラク特措法廃止法案」が前日の委員会で可決されたことを報告。民主党の榛葉賀津也さん(しんば・かづや、静岡選挙区)らが提出した「参法」で、「自衛隊イラク撤退法案」と言い換えてもいいでしょう。
投票総数 236 賛成133 反対103 で可決しました。
特に議場の混乱は見受けられませんでした。
[労働契約法、改正最低賃金法が可決・成立]
次に厚生労働委員長の岩本司さん(福岡選挙区)が登壇。この人も民主党です。
労使紛争の判例などに基づき、労使のルールブックとして作られた「労働契約法案(衆法)」は
投票総数 235 賛成220 反対15 で可決、成立しました。
「改正最低賃金法(閣法)」は
投票総数 235 賛成228 反対 7 で可決、成立。
ただし、都道府県ごとの具体的な金額を入れる作業は今後になります。
このほか、「改正社会福祉士及び介護福祉士法(閣法)」が賛成多数で成立。
「改正身体障害者補助犬法(衆法)」
「改正中国残留邦人等の円滑な帰国の促進及び永住帰国後の自立の支援に関する法律(閣法)」
は全会一致で可決、成立しました。
「労働契約法」は自民党・公明党と民主党の間での修正協議の結果、衆法として出し直した法案が成立した初めてのケースです。
これを含めて5法を成立させましたから、Law Makerとしての国会はよく働いています。
また「イラク撤退法案」が衆院ののど元に突き付けられました。
新聞はひたすら「与党が多数を占める衆院では否決される」とばかり、書いていますが、この法案への衆院テロ防止特別委員会での審議はまさに「君子は本を務む 本立ちて道生ず」ということになるのではないでしょうか。
新聞も「君子は本を務む」で、「否決される」だけでなく、もっと審議の流れを報じたらいいのに。
これは前線記者というより、記者の配置の問題です。
【国会傍聴記 2007-11-27 参院厚労委】
雇用の基本的なルールを定めた「労働契約法」
賃金の底上げを狙う「改正最低賃金法」
が可決しました。
28日の参院本会議で可決、成立する運びです。
「労働契約法」は労使紛争の判例をベースにまとめたので、「紛争防止のマニュアル」としての校歌が期待できる。
一方、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が20日付で「労働契約法の撤廃を」と大きく書きました。
きょうも小池晃政策委員長(比例)、社民党からは福島みずほ党首(比例)が質問。で、正直、専門的でよく分からなかったことを白状します。
おそらく「労働契約法」という本が近いうちにでるでしょうから、すべての労働者は1冊買いそろえるべきだと思います。ポケットのコインをはたいて、例え、昼飯1回抜かして腹ぺこになってもです。
読売によると、
労働契約法案は
①労働契約は労使が就業の実態に応じて均衡を考慮しつつ締結し、変更すべき
②労使は労働契約の内容をできる限り書面で確認する。
③使用者が合理的な就業規則を労働者に周知させていた時は、その就業規則で定めた労働条件を労働契約とする
④変更後の就業規則を労働者に周知させ、かつ変更が合理的なものであれば、変更後の就業規則で定めた労働条件を労働契約とする。
⑤有期の労働契約について、使用者はやむを得ない事由がある場合でなければ、労働者を解雇できない。
これが骨子です。
全国5000万人の勤め人はすべからく労働契約法を読んで、泣き寝入り
をしないでください。それさえしないなら中国人、インド人より安い賃金で働くことを甘んじて受け入れるしかないですよ。
(写真真ん中はジェームス・ディーン主演『理由なき反抗』1955年米国のポスターでGoogleのイメージ検索から 守屋さんは共同、額賀大臣は時事) 激突を避けるために先にハンドルを切ったプレイヤーはチキン(臆病者)と称され、屈辱を味わう結果になりますが、両者がハンドルを切らなければ、最悪の結果が待ち受けています。 |
「額賀福志郎」に関するエントリの一覧です。 【守屋・額賀喚問】チキンレースで決めようぜ(11/27) 【山田洋行】石破防衛相、浅尾さんの指摘受け、刑事告訴へ(11/25) 【額賀大臣】「新キャラクター」続々登場 民主党凄まじい追及!(11/23) 【国会傍聴記】SPの護衛記録開示を求める 民主党・古本さん(11/21) 東京地検特捜部、検事増強・米国に捜査共助要請か大疑獄へ?(11/20) 防衛利権の牙城か?(社)日米平和・文化交流協会、東京地検が捜索(11/18) 【守屋喚問④】静かな国会(11/15) 【守屋喚問③】展望・みえてきた今後の動き(11/15) 【守屋喚問②】ぼくの感想 散文詩で(11/15) 【守屋喚問①】証人喚問から帰りました(11/15) 東京地検特捜部、宮崎元伸容疑者を逮捕 防衛利権に捜査のメス(11/8) 福田内閣が発足 閣僚11人が「二世」(9/25) 安倍改造内閣は「土俵際内閣」 このダムが決壊したら救援なし(8/27) |
こう見ると、ちょっとしつこい?(笑い)。
でも、防衛利権の食い逃げは、巨額の税金の無駄遣い。完全に特捜部マターになるまでは、しっかりウォッチする所存です。
この記事の本文は以上です。宮崎信行。
民主党の小沢一郎代表が27日午後3時から記者会見。
朝日新聞の松田(京平?)記者が「年内に300小選挙区に民主党公認候補を240~250人立てることはできるのか?」と質問。
小沢さんは「数字の目標については年内で出来ると思いますよ。仮に今国会で解散があっても、年明けの選挙ですから間に合いますので」
「ただ、選挙っちゅうのは数立てればいいというわけではない。勝つためにはそれぞれのコンセンサスをとるので、できるだけみんなの了解をとって候補者を決めていく」と述べました。
県連、都連などの地方組織内で、地方議員、支持母体などとの話し合いを優先させ、拙速な新人の公認内定→記者発表を避けているようです。
この日の常任幹事会でも「1人内定・1人内定取り消し」との決定で、これだけ見ると、進捗状況が遅れているように感じられますが、赤松広隆選対委員長とともに小沢代表がていねいな擁立作業を進めているようです。
国会については「幹事長や国対委員長に任せている」という発言もしました。
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連休明けですが、参院本会議は若手が多いこともあり、元気いっぱい。
Law Maker として、4つの法律を可決、成立させました。(写真は時事)
うち3つは閣法(政府提出法案)ですが、国益のため、民主党も賛成しました。
①改正温泉法(閣法第4号)
②改正銃砲刀剣類所持等取締法・武器等製造法(閣法第5号)
③改正一般職の職員の給与に関する法律(閣法第7号)
④改正国会議員の秘書の給与等に関する法律(衆第7号)
さて、自民党執行部(衆院)と参院執行部が対立しているようです。参院議院運営委員会理事の世耕弘成さん(和歌山選挙区)が、ブログ「世耕日記」で自民党執行部を批判しています。
自民党幹事長は、三連休に選挙区に帰り、次のような発言をしています。
新テロ法案、伊吹自民幹事長が参院の審議促す(読売新聞) - goo ニュース
上の読売記事によると、
自民党の伊吹幹事長は24日、自身の選挙区で開かれた会合で、新テロ対策特措法案について「参院で審議が進まない。こんなことをしていると、国民から『参院の存在価値はどういうことだ』と非難を受ける」と述べたそうです。
ところが、週が明けたら、参院で4本も法律が成立しました。
これはどういうことでしょう?
民主党(DPJ)はただ単に、重要な法案を選択して、慎重に審議しているだけでしょう。
衆院総務委員会で「放送法改正案」を継続審議・吊しっぱなしにして、NHK・民放を恫喝している自民党の幹事長が言うことではありません。
こうして厳然と法律が成立するということは、今の国会の遅滞の元凶は
①参院選大敗後、憲政の常道を無視した安倍総理の居座り(居直り)
②その後の「体調不良」などを理由とした政権投げ出し
③麻生幹事長が決めた日程を無視した長々とした総裁選(国連総会欠席)
がすべての原因です。
この①②③を足すと、自民党総裁交代のために、58日間、およそ1400時間が日本国から「消えた」ことになります。
IT化・グローバル化の中で、1400時間は大きいですよ。
京都の旦那然とした伊吹某(なにがし)はこの期に及んで、すべて民主党のせいにして、恥ずかしくないのでしょうか。おおぼら吹きです。
最近の京都の旦那衆は、伊吹某風情が普通なのでしょうか?
もっとはんなりしたらいかが?
みなさん、伊吹某に欺されないようにしましょう。
伊吹某
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石破防衛大臣と浅尾ネクスト防衛大臣がテレビ朝日「サンデープロジェクト」で激突。
田原キャスターの司会の下、浅尾さんは山田洋行などの商社が防衛省に対して偽造見積書で税金を騙し取っていた物証を見せながら、防衛省の体質を批判しました。
偽造見積書を示す浅尾さん。黒塗り部分はサインで、サインも偽造していたと主張。
偽造見積書は「山田洋行」にとどまらないらしい。
「刑事告訴すべき」との浅尾さんの指摘に石破大臣も賛同。
この1時間半後の「お昼のNHKニュース」では早速2本目で報じられました。仕事早いですね。
ところがCMあけになると、石破さんは「額賀問題で新テロ特措法の審議延ばしを図っている」と激しい口調で民主党を批判。
担当大臣として年内の法案成立の見通しが立たないことに苛立っているのか。あるいは同じ自民党・平成研究会(津島派)の先輩、額賀さんを気づかっているのか。
ところでなぜ石破大臣はスタジオにいなかったのでしょう。
中継を映すTVモニター越しに激しく弁論する石破さん・・・恐いです。
安全保障の責任者なんですから、冷静沈着でいてください。
改めて冒頭部分を見直したら、選挙区(鳥取市)にいるとのことでした。
石破さんは前回得票率59%で勝っているんですが・・・
解散近しということでしょうか。
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【国会傍聴記 2007-11-22 参院財政金融委員会】
防衛利権に絡む額賀財務大臣に対する民主党の追及。(写真は時事)
辻泰弘さん(兵庫選挙区)、大塚耕平さん(愛知選挙区)が「逆転の夏」断トツトップ当選の余勢で寒波を吹き飛ばしました。
まずは「登場人物」のご紹介。防衛利権の一連の追及で、新しいプレーヤーが続々登場しました。
・日本橋人形町の料亭「濱田屋」
・「同席者」=宮崎容疑者+ジム・アワー元国務省部長+守屋次官+額賀大臣との宴席の「同席者」(辻さんが聞き取り調査)
RCC(整理回収機構)
経済産業省
財団法人国際交流協会(経産省が監督する公益法人)
http://www.disclo-koeki.org/02a/00145/
三井住友銀行
西川善文さん(現在は日本郵政社長)
・・・おいおいっ!というぐらいの、凄まじさ。
辻さん、大塚さんらの質問で出てきました。付いて行くのが大変でしたが、なんとか今日のところはこうしてエントリにしてます。
ネット中継見ながら、公益法人の概要などをグーグル検索してました。
いきなり大学時代の先生が理事に名前が出てくるとさすがにドキッとしますね。まあ、「場」に使われたということですが。
公益法人(財団法人と社団法人)というのは防衛省だったり、外務省だったり、経産省だったり、いろいろな監督官庁がでてきます。政商や政治家というのは本当に悪知恵だけは働く連中です。
でも、この混沌を乗り越えなければならない。防衛利権の解明なくして、予算案の審議入りなんかできるわけない。
臭いものに蓋をして50年間も政権を担ってきた自民党政治の構造的ウミを出さないと、今度こそおしまいです。
日銀マン出身の大塚さんがあれだけ激しく額賀大臣を攻めたのが論より証拠。党利党略で動く“サラリーマン議員”だったら、あそこまでの「凄まじい追及」はできません。
[チーム民主を支える“メモのやり取り”]
「チーム民主」の凄まじい追及の過程で、委員同士の“メモのやり取り”があります。今日も大塚さんに円より子さん(比例)がメモを渡したように見受けられました。質疑を聴きながら、気付いたことをメモを使って質問者に連絡しています。参院外交防衛委員会の「守屋喚問」でも、参院決算委員会などでもありました。
また、前日までの同僚議員の衆参の議事録を有効活用しています。
「IT革命が民主党の凄まじい追及を可能にした」と言えそうです。
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民主党の辻泰弘参院議員は22日の参院財政金融委員会で、額賀福志郎財務相が防衛専門商社「山田洋行」元専務、宮崎元伸容疑者、守屋武昌前防衛事務次官、ジェームス・アワー元米国防総省日本部長との宴席に同席していたとされる問題に関し、額賀、守屋両氏に対する証人喚問を同委員会で同時に行うよう要求した。辻氏は両氏の説明に食い違いがあると主張している。喚問に関しては同委員会の理事会で協議される。(共同)
額賀氏と山田洋行元専務、「宴会同席で新証言」・民主側追及
民主党の辻泰弘氏は22日午前の参院財政金融委員会で、防衛専門商社「山田洋行」元専務の宮崎元伸容疑者と額賀福志郎財務相が宴席で同席していた事実を示す守屋武昌前防衛次官以外からの新証言を得たと追及した。額賀氏は当日夜は他の会合に出席していたとして同席を重ねて否定した。
辻氏によると、証言者は経済産業省所管の財団法人「国際研修交流協会」が開催した講演会の慰労会として昨年12月4日に東京・人形町の料亭で開いた宴席会合に同席。当日の席順なども詳細に語っているという。
額賀氏は「財団法人理事長に元専務らと同席したか聞いたところ『全くない』と断言してくれている」と反論。当日午後6時すぎに東京・銀座で家族や友人と夕食を取った後、午後7時から東京・永田町の「日米平和・文化交流協会」会議室で開いた学識経験者や旧防衛庁OB、同協会の秋山直紀専務理事らが出席する勉強会に出席していたと説明した。(日経)