【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

皇嗣秋篠宮殿下が令和4年にして初めての国事行為、外務省組織の改正政令を公布、官報特別号外で

2022年09月20日 20時37分41秒 | ご皇室
 宮内庁は、皇嗣殿下・秋篠宮文仁親王殿下が国事行為臨時代行として、改正外務省組織令など3つの政令を公布されたと発表しました。

 皇室典範特例法に基づく皇嗣殿下が、憲法第7条天皇の国事行為を、国事行為臨時代行法にもとづいてされたのは、きょう2022年9月20日(火)が令和4年にして初めてとなりました。

 けさの定例閣議で決定した3政令は、すべて、即日公布となり、官報特別号外に既に載りました。即日公布に理由は、両陛下が既に帰途に着いたからということで間違いなさそう。

 「御名御璽 国事行為臨時代行名」となっており、官報にこの文字列が載ったことは過去にもあるはずですが、「徳仁」「文仁」と原本でハンコがおされているのでしょう。

 天皇皇后両陛下は即位後初めての外国訪問として、エリザベス2世女王の国葬に、きのう(日本・現地時間同)参列。チャールズ3世国王から6列目で臨席されました。ちなみに、私は両陛下は同世代の日本人と比べて大柄でいらっしゃると思っていましたが、やはり英国での映像で見るとさほどそうでないようです。あちらの方は女性がより大柄に、私の目には感じられました。

 岸田文雄首相もけさ、チャーター便でニューヨーク国連総会に向かい、現地時間のきょう一般演説をします。ロシアのウクライナ侵攻後初めての正真正銘の「歴史的分水嶺」の国連総会になります。このため公布も「松野博一内閣総理大臣臨時代理」と記されました。

 一方、外務省は今月1日付の「駐スペイン公使」とした人事について、この職員は「駐スイス公使」だったと2日付で訂正しました。あまり記憶にない出来事です。

 世論が不安定な昨今。赤坂御用地内では、予算を使い過ぎている建設工事があるとの週刊誌報道もあります。徳仁陛下と、皇嗣殿下には仲良く令和の国事行為をしていただきたいと思います。

 不肖・筆者が、陛下よりも14歳も若い日本国の一員であることを再認識しました。もちろん昭和天皇の姿をはっきりテレビ越しに記憶している私。日本国の将来を考えるうえで、自分が陛下よりも14年余命があると考えると、昨今の世論の一方的にも見える不安定化にしっかりと発言をしていかないといけないと感じています。

 以上です。