障害者の負担1割凍結 民主が自立支援法改正案提出(共同通信) - goo ニュース
〈写真は障害者自立支援法改正案を参院事務総長に提出する民主党の福山哲郎参院政審会長ら、民主党本部ウェブサイトから〉
【民主党怒濤の法案ラッシュ、いよいよ2年越しの攻防決着めざす】
民主党の怒濤の法案ラッシュが続きます。
今日はいよいよ“天下の悪法”「障害者自立支援法(昨年4月施行)」の改正案を参院に提出しました。この法律は、戦前の治安維持法に勝るとも劣らない人殺し法です。自民党お得意の言葉のマジックで、「自立支援法」とは名ばかり、「障害者自殺支援法」と呼ぶべき法律なんです。
野党もこれまで手をこまねいていたわけではありません。与党が法案を強行採決した後も、2006年4月の施行ぎりぎりまで、施行の凍結を再三再四、迫りました。厚生労働省周辺で1万人を超える大規模なデモ、集会が開かれたことを覚えていらっしゃる方も多いと思います。
施行から1年経って、野党ばかりか与党・公明党からも見直しを迫られ、政府は2007年4月になって法律を一部改正しました。参院選惨敗後も与党・公明党から再度の見直しを迫られ、自民党内で法律改正案を検討していますが、民主党が先に法案を出しました。民主党は自民党のこうした後手後手の対応を「抱きつき戦術」(参院政審会長の福山哲郎さん)と批判していますが、むしろ「泥棒戦術」と言った方がいいでしょう。
毎年、保健所まで行って、「自立支援医療受給者証」の用紙をもらい、医師に書類を渡して、記入してもらい、次の診察時に受け取り、再び保健所に行き申請します。数ヶ月後に受給者証が郵送されてきます。これらの過程はすべて本人が行うのが前提です。この「原則1割負担」を2008年1月に凍結し、以前のそれぞれの障害の度合いに応じて得ていた公的助成制度に戻すというのが民主党案です。
民主党ニュースによると、衆院議員の山田正彦ネクスト厚生労働大臣は、民主党など野党の猛反対のなか、与党が強行採決で成立させたものであることを指摘し、ここに来て見直しに言及する福田康夫首相はじめ与党の姿勢について「いまさら何事かという思いだ」と批判。民主党主導できちんとした改正を行なっていく考えを強調しました。
【民主党ニュース】
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=11894
【読売新聞データベース「ヨミダス文書館」から】
2005年11月1日付で障害者自立支援法の可決、成立を伝える読売新聞の記事をご紹介します。
「障害者支援法が成立 サービス一元化、利用者1割負担」
障害者福祉制度の再編や、原則1割の自己負担の導入などを柱とする障害者自立支援法が31日、衆院本会議で、自民、公明両党の賛成多数で可決、成立した。
障害者を施設で保護する施策を改め、自宅などで自立した生活を送れるよう支援するのが目的。障害者福祉の分野では、ほぼ半世紀ぶりの大改革となる。
身体、知的、精神の障害種別で縦割りになっている現行制度を一元化。国と都道府県に、福祉に必要な費用負担を義務づける一方、福祉サービスの利用者にも原則1割の自己負担を求める。全国どこでも公平にサービスが受けられるよう、共通のサービス支給決定基準を導入。就労支援も強化する。来年4月施行。
自己負担の上限額は、所得に応じ、最高で月額4万200円。社会福祉法人が提供するサービスを受ける場合は、上限額を半額にするなど、低所得者へ配慮する。だが、大半の障害者は負担増となるため、障害者の所得拡充に向けた検討を行うよう付則に規定。厚生労働省は同日、検討チームをつくる方針を決めた。
政府は先の通常国会に法案を提出し、衆院で可決されたが、参院で審議中に衆院が解散され、審議未了のまま廃案となった。〈解説17面〉
民主が労働契約法案対案を衆院に提出 「有期雇用契約」厳しく限定
2007年9月28日(金)
民主党は28日、政府の労働関連3法案のうち、雇用ルールを新たに定める労働契約法案の対案を衆院に提出した。ワーキングプアの温床とされる「有期雇用契約」を例外規定に位置づけ、就業形態にかかわらず均等待遇を確保することを明記した。最低賃金法改正案はすでに提出しており、政府案のうち2法案の対案が整った。
法案は有期雇用契約を厳しく限定することにより、人材が使い捨てされる「雇い止め」と呼ばれる社会問題の撲滅を目指す。バイク便ライダーやトラック運転手などの従来労働法が適用されなかった立場の弱い「個人事業主」にも適用を拡大し、待遇改善を促す。
一方、正社員の長時間労働についても、経営者に「労働者が仕事と生活の調和を保つことができるよう配慮する」よう明記して是正を求めた。
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7月29日の参院選の歴史的大勝の流れを受けて、そして安倍首相の政権投げだし→自民党総裁選による国会空転の間隙を突いて、民主党の参院先議の怒濤の法案提出ラッシュが続いています。 |
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続いて森議員が、改正のポイントについて説明。(1)対象経費の拡充で住宅本体の再建を可能にするため、従来「居住安定経費」とされていたものについて、対象を住宅の建築費・購入費・補修費まで拡大、(2)全壊世帯に対して従来は最大300万円だったのを500万円に、大規模半壊世帯には200万円に、これまで対象外だった半壊世帯に対しても100万円を支給するなど、支給限度額の拡大、(3)年収を800万円以下、年齢要件は撤廃するなどの支給要件の緩和――などを中心に改正することを明らかにした。 |
ようやく始まる代表質問。衆院本会議では10月3日、4日で決定しました。
国民新党も初めて、5分間の持ち時間を割り当てられました。綿貫民輔代表(富山3区)が質問に立つんでしょうか? あるいは亀井久興幹事長(比例中国)か?
10月3日にしろ、4日にしろ、10月1日(月)に郵政民営化されちゃってますよね。「郵政民営化見直し」を参院選のマニフェストに掲げた国民新党としては「遅いよ!!!」というのが心情でしょう。
亀井静香・代表代行(広島6区)がひたすら吠えまくるというのも一つの戦術かも知れません。
代表質問、国民新党にも5分間 与党が配慮(朝日新聞) - goo ニュース
衆院議院運営委員会は27日の理事会で、福田首相の所信表明演説を10月1日に、それに対する代表質問を10月3、4両日に行うと決めた。与党側は「安倍前首相の突然の辞任で国会審議が滞った」とする野党側の主張に配慮し、従来より民主、共産、社民各党の質問時間を10~15分延長。また、これまで質問時間のなかった国民新党にも初めて5分間の質問時間を割り当てた。
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小渕優子衆院議員、第1子の男児を出産 内閣誕生の日に(朝日新聞) - goo ニュース
2007年9月25日(火)19:57
群馬5区選出の小渕優子衆院議員(33)が25日、都内の病院で、TBS社員の夫(34)との間に、第1子となる男児を出産した。故小渕恵三元首相の孫にあたる。
同じ群馬選出の福田康夫氏が首相指名を受け、内閣を誕生させた日。出産予定日は29日だったが、早まった。地元事務所の秘書は「まさかこの日に重なるとは」。小渕議員は23日の総裁選には期日前投票で臨み、福田氏に1票を投じていた。
写真=左は昭和64年(1989年)1月7日、新元号を発表する小渕恵三官房長官(当時)、右は小渕優子衆院議員(Yahoo!みんなの政治から)
小渕優子さん、第1子ご出産おめでとうございます。
小渕さんは私と同い年なんですね。
私はときどき、東京・王子にある小渕邸の近くを自転車で通ることがあります。
今年の3月、気持ちのいい日でした。『男はつらいよ』、『下町の太陽』などでおなじみの松竹女優、倍賞千恵子さん姉妹が通った中学校の横を通り抜け、江戸の三大桜の名所の一つ、飛鳥山(路面電車の都電が走っているところです)に向かって坂を下りていきました。
ふと思い立ち、路地裏の小渕邸の前を通ってみました。木造二階建ての古めかしいお屋敷の庭には、瀟洒な梅が咲いていました。庭に梅が咲いている家というのは、周りにほかにありませんから、印象に残りました。
1998年8月のことを思い出しました。私は日経新聞政治部記者として、自民党総裁選挙に出馬した小渕恵三外務大臣を朝から晩まで追っかけ回る「番」をしていました。小渕さんと面識があるわけではなく、一時的な使いっ走りです。
他社の先輩記者も同じような状態だったようで、夜、門の前で話を聞いた後、実力記者がパッと名刺を出してあいさつを始めました。
当時、24歳の私は最後にごあいさつしました。私の恩師の山本武彦教授が早大雄弁会で小渕さんの後輩だったので、「日経の宮崎です。私は山本ゼミの出身で、先生がくれぐれもよろしくお伝えくださいとのことでした」と早口で告げました。
そうすると1週間後に総理になる小渕さんはびっくりした表情で、私の方を見て、「えっあんたそうなの・・・全然世代が違うなぁ・・・」。
私は山本先生が教授になって5年目のゼミ生でした。自分の後輩の大学教授のゼミ生が、政治部記者として自分を取材しているということに驚いたのでしょう。時の移ろいというのは早いですから。
現職総理である小渕恵三さんが亡くなったのはその日から1年9ヶ月後のことです。私は総理とはいえ、一人の人間であるという当たり前すぎる現実に思いを馳せたものです。
そんなことを思い出した早春の昼下がり。梅が咲き、そして桜が咲き、ツツジが咲いて、それから、とてもとても暑い夏が続いて、暑さが収まりかけた今日、小渕さんのお孫さんが生まれました。
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【新入閣の渡海紀三朗さんも二世議員】
福田内閣は17人中15人が安倍改造内閣と同じメンバー(横滑り含む)です。石破茂・元防衛庁長官(鳥取1区)が防衛大臣として再入閣しました。
初入閣は文部科学大臣になった渡海紀三朗衆院議員(兵庫10区)1人です。渡海さんもやはり、二世議員です。建築学科に進み、大手の「日建設計」で一級建築士をしていました。オヤジさんへの「反発があった」と講演で聞いたことがあります。その後、父の地盤を引き継いで当選しました。お父さんは渡海元三郎さんといって、建設大臣、自治大臣をやった方だそうです。(写真は東京大学法学部・蒲島郁夫ゼミウェブサイトから)
閣僚の内、11人が二世だと思います。民間出身の増田寛也総務相も含めてです。
なかでも福田康夫、高村正彦、渡海紀三朗、甘利明、岸田文雄、渡辺喜美、石破茂の7氏は選挙区の地盤を父親からそのまま引き継いで当選しました。ただ、甘利経産大臣の父親は落選して代替わりしたと思います。石破防衛相の父は鳥取選出の参院議員でしたが、石破茂・衆院議員は中選挙区時代の鳥取全県区から当選しましたから、全く同じ区域の選挙区でした。
鳩山さんは首相だった祖父と同じ選挙区でしたが、空白期間があると思います。若林さんは娘婿として地盤を継いだのではないでしょうか。増田さんも岩手県知事でしたが、親はかつて同県選出の国会議員だったと聞きました。内閣官房長官の町村信孝さんのお父さんは町村金五さんで、衆院議員、北海道知事を務めた後、参院議員になりました。父親は道知事を3期12年やったので、つい最近まで「町村金五の息子」の方が通りが良かったそうです。
「たたき上げ」は7人。額賀福志郎、舛添要一、冬柴鉄三、鴨下一郎、泉信也、大田弘子、上川陽子の各氏だと思います。額賀さんのお父さんは村会議員だったようですが、たたき上げということでいいでしょう。鴨下さんもおじいさんが地方議員だったような話も聞きました。
【外相に高村氏、防衛相に石破氏 文科相に渡海氏(朝日新聞)】
2007年09月25日19時30分
自民党の福田康夫総裁は25日夕、第91代首相に選出され、首相官邸に組閣本部を設置し、自民、公明両党による連立内閣発足に着手した。
内閣の要となる官房長官には前外相の町村信孝氏が選ばれた。
新閣僚の顔ぶれは、以下の通り。
◇ ◇ ◇
◇内閣総理大臣
福田康夫(ふくだやすお)71歳=衆(当選6回)群馬4区
◇総務大臣(再任)
増田寛也(ますだひろや)55歳=非議員(元岩手県知事)
◇法務大臣(再任)
鳩山邦夫(はとやまくにお)59歳=衆(当選10回)福岡6区
◇外務大臣(新任)
高村正彦(こうむらまさひこ)65歳=衆(当選9回)山口1区
◇財務大臣(再任)
額賀福志郎(ぬかがふくしろう)63歳=衆(当選8回)茨城2区
◇文部科学大臣(新任)
渡海紀三朗(とかいきさぶろう)59歳=衆(当選6回)兵庫10区
◇厚生労働大臣(再任)
舛添要一(ますぞえよういち)58歳=参(当選2回)比例
◇農林水産大臣(再任)
若林正俊(わかばやしまさとし)73歳=参(当選2回)長野
◇経済産業大臣(再任)
甘利明(あまりあきら)58歳=衆(当選8回)神奈川13区
◇国土交通大臣(再任)
冬柴鉄三(ふゆしばてつぞう)71歳=衆(当選7回)兵庫8区(公明党)
◇環境大臣(再任)
鴨下一郎(かもしたいちろう)58歳=衆(当選5回)東京13区
◇防衛大臣(新任)
石破茂(いしばしげる)50歳=衆(当選7回)鳥取1区
◇内閣官房長官(新任)
町村信孝(まちむらのぶたか)62歳=衆(当選8回)北海道5区
◇国家公安委員長(再任)
泉信也(いずみしんや)70歳=参(当選3回)比例
◇沖縄・北方担当大臣(再任)
岸田文雄(きしだふみお)50歳=衆(当選5回)広島1区
◇金融、行政改革担当大臣(再任)
渡辺喜美(わたなべよしみ)55歳=衆(当選4回)栃木3区
◇経済財政政策担当大臣(再任)
大田弘子(おおたひろこ)53歳=非議員(元政策研究大学院大教授)
◇少子化、男女共同参画担当大臣(再任)
上川陽子(かみかわようこ)54歳=衆(当選3回)静岡1区
自公政権が日本社会歪めた、一日も早い終結を=小沢民主党代表(ロイター) - goo ニュース
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/JAPAN-280451.html
【小沢一郎民主代表、福田首相就任で記者会見】
福田康夫首相就任に対する民主党の小沢一郎代表の記者会見に関するロイター(Reuters)電です。
自民党・公明党連立政権に関する現状認識は「自民・公明が推し進めてきたことが日本社会を歪め・いびつなものにした」。
福田康夫首相の誕生について小沢代表は「自民・公明の政権であることは、誰に変わっても同じこと。この自民・公明が推し進めてきたことは日本社会を歪め、いびつなものにし、あらゆる分野での不公正・不平等・格差を生んだ。こういう政権は、国民にとって一日も早く終わっていただく以外にない」と述べましたた。
そのうえで与野党ねじれ国会での国会対策では「参院選で約束したことの実現に全力を挙げる」と語りました。
党首会談や与野党協議による話し合いを重視している福田氏への対応では、小沢代表は「話し合いは求められればいつでもやる。ただ、国会会期中で、論戦といえば国会がある。国会でいくらでもやれることだと思うが、それとは別にやろうということであれば、いつでもそのことには応じる。誰であっても、話し合いそのものは拒絶するものではない」と述べました。
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/JAPAN-280451.html
福田康夫さんが第91代首相に就任、福田内閣が発足しました。
今回の福田政権発足は渡邉恒雄(渡辺恒雄)読売新聞グループ本社会長兼主筆の意向によるもので、自民党のキングメーカーである森喜朗元首相(石川2区)も安倍晋三首相辞任の一報を聞いた外遊先のフランスで「あなたは町村派(清和会)内の調整をするだけだ」とナベツネさんの電話を受けたそうです。
この話を知って、私は「読売新聞政治部の記者たちは自民党総裁選中、苦しかっただろうなあ」と思いました。驚いたのは、読売新聞3面(総合面)の「スキャナー」というまとめ記事コーナーで、国会班の実力派記者2人の署名入りにもかかわらず、民主党に関する事実誤認が散見する記事が出ていました。おそらく、編集局幹部から急遽「自民党総裁選をスキャナーで取り上げろ」と指示があって、大あわてで原稿を書いたのではないかと推測します。
自民党の惨敗が世論調査などの結果から確定的になった参院選最終盤に産経新聞が「なんたる選挙戦」という連載をしていました。「お前こそなんたる新聞だ!」とツッコミ返したくなる内容でしたが、今後の福田内閣の報道に関して「1000万部の読売新聞」が迷走することがないことを望みたいです。
フォローするわけではありませんが、ナベツネさんは日本を代表するジャーナリストであって、現在は力を持ちすぎたということです。読売新聞は昨年、長年「鶴のタブー」とされてきた「創価学会の研究」という企画連載記事を4面(第二政治面)で長期連載しました。ナベツネさんの力があってこそこういう記事も読めるわけです。
読売の「スキャナー」は分かりやすいので、読売を取っている方は忙しくても「スキャナー」だけは目を通されることをオススメします。
私事ですが、私は産経新聞は生まれたときから、読売新聞も20年来購読していますので、ちゃんとしてもらわないと困ります。
所信表明演説と各党の代表質問は10月1日(月)~5日(金)の方向で調整が進んでいるようです。10月1日の郵政民営化前に日本郵政公社の決算について国会で議論することはかないませんでした。民主党の原口一博ネクスト総務大臣(比例九州)は悔しくてしょうがないでしょうね。
福田氏、第91代首相に選出(読売新聞)
2007年9月25日(火)17:47
国会は25日、安倍内閣が総辞職したのに伴う首相指名選挙を行い、福田康夫・自民党総裁を第91代、58人目の首相に選出した。
福田首相は直ちに組閣作業に入り、同日中に組閣を終える。皇居での親任式・認証式は26日午前行われる。
首相指名選挙はまず衆院で行われ、与党の多数で福田氏を新首相に指名した。一方、野党が過半数を占める参院は決選投票で小沢一郎・民主党代表を指名した。
両院が異なる議決をしたため同日夕、両院協議会が開かれたが不調に終わった。このため午後5時半過ぎから開かれた衆院本会議で、河野衆院議長が「憲法67条の規定により、衆院の議決(福田氏の指名)が国会の議決となった」と宣告。正式に福田首相が誕生した。
在任期間は戦後の28人の首相のうち、短い方から9番目でした。
自民幹事長・伊吹氏、政調会長に谷垣氏、総務会長は二階氏(読売新聞) - goo ニュース
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20070924it03-yol.html
【伊吹幹事長、二階総務会長、谷垣政調会長、古賀選対委員長】
自民党の福田康夫新総裁(群馬4区)は党執行部を決めました(総務会長は、後日決まる党総務による互選で正式決定)。
幹事長には伊吹文明さん(京都1区)、総務会長には二階俊博さん(和歌山3区)、政務調査会長には谷垣禎一さん(京都5区)に決まりました。3人ともそれぞれ伊吹派(志帥会)、二階派、谷垣派(宏池会)の領袖(会長)です。
写真は伊吹文明自民党幹事長(共同通信)
次期総選挙をにらむ選挙対策委員長には古賀誠さん(福岡7区)が「自分で言うのも何だが、適任」として就任。この人も古賀派の会長です。
国会対策委員長(国対委員長)は引き続いて大島理森さん(青森1区)、幹事長代理は総裁と同じ派閥の人間がつくという長年の慣行に基づき町村派(清和研)から細田博之さん(島根1区)が就任(留任)しました。
これはかなり良くできた布陣です。福田さんの人事手腕は巧みと言えそうな感じがします。もちろん福田さん自身「私が党の全員を知っているわけではないので」と発言しました。これは森喜朗元首相、山崎拓元副総裁、加藤紘一、中川秀直両元幹事長らが裏で動いたことを示唆しているのでしょう。福田康夫さんの自民党総裁就任には、渡邊恒雄・読売新聞グループ会長の意向が大きく働いたと産経新聞などが指摘しています。
25日夜以降の内閣改造にも注目しましょう。
自民党が総裁選でさんざん、時間を食いつぶしておきながら、大幅延長というのも自分勝手ですね。自民党ではなく自分党ではないでしょうか。
ところがハッキリ言って、国民はすぐに忘れてしまうんですね。ですからこの大幅延長は自民党の都合だということを年末まで、覚えておきましょうよ。
福田新総裁が誕生、24日に党3役選任へ(ロイター) - goo ニュース
自民党の両院議員総会が23日開かれ、総裁に福田康夫さん(群馬4区)を選びました。 国会議員票と地方票(47都道府県連が3票ずつ)をあわせて、福田康夫さんが330票、麻生太郎幹事長(福岡8区)が197票でした。
8つの派閥の推薦を取り付けた福田さんの国会議員票は254票、国民的人気は高いと言われた麻生さんが132票。各マスコミは「麻生氏が健闘した」と評価していますが、私は麻生さんの票は伸び悩んだと思います。
福田さんに投票しても、閣僚になれるのは14人~17人ほどですし、党幹部も限られています。無記名ですから第45回総選挙で勝てる総裁という判断基準なら、麻生氏に投票する衆院議員が最終局面で増えると予想していました。
福田さんは次のように述べました。――「感激している。職責を十分に果たすよう全身全霊かけて励んでいく覚悟。自民党は大きな困難に直面している。国民の信頼を回復し、着実に政策を実行する政党に生まれ変わりたい。私はその先頭に立ってやっていく」――
このロイター(Reuters)の配信記事に私の恩師がコメントを寄せていました。
――総裁選の結果について、山本武彦・早稲田大学政経学部教授はロイターの取材に対し「福田新総裁は、安心・安定・安全を象徴している。今の自民党内のそうした期待を福田氏は示している」と指摘。この先の政権運営では、野党が過半数を握る参院での法案審議が政府・与党にとって障害となるが「日本には妥協の美学がある」とし、福田総裁が妥協を図ることで局面の展開を目指すのではないかとの見方を示した。――
昨年、山本先生と内外の政治情勢について意見交換したときも、当時「麻垣康三」(麻生、谷垣禎一、福田、安倍晋三の各氏)と言われた小泉純一郎総裁の後継は福田康夫さんがいいのではないかということで意見が一致しました。5年半にわたる長期政権、構造改革による経済・社会の激変の後には、調整型の政権の方が、自民党にとっても政権政党であり続けることができる。外交面でもそうです。
昨年の総裁選で安倍さんが地滑り的勝利を収めた理由は理解しがたいです。まるで集団催眠現象に陥ったようでした。
総裁の任期は、前総裁の残り任期の2009年9月まで。24日に決定する党3役のうち、幹事長は政権をかけた第45回総選挙の公認、陣頭指揮にあたる大役となります。
組閣は25日中にできるでしょうか? 少なくとも「お友達内閣」という心配はないでしょう。この内閣で次の総選挙に望む可能性が高いので、よりいっそう、注目したいものです。
福田さんのプロフィール | ||
● | 当選回数: | 6回 |
● | 生年月日: | 1946年(昭和11年)7月16日 |
● | ホームページ | http://www.y-fukuda.or.jp/e_index.html |
【初投稿2007-9-22】
民主、農業者所得補償法案を今国会提出へ(朝日新聞) - goo ニュース
【戸別所得保障制度が法案化、臨時国会で参院可決も?】
民主党は21日、農家への「戸別所得補償制度」を創設する「農業者戸別所得補償法案」(仮称)を参院に提出出することを決めました。
米、麦、大豆、菜種、てんさい、でんぷん原料用馬鈴薯(ばれいしょ)などを対象に、標準的な販売価格と生産費の差額を、生産農家に直接補償する法案です。
農家への戸別所得保障制度(予算額1兆円)は民主党が第21回参院選挙で「国民との3つの約束」の一つとして打ち出しました。
ちなみに「3つの約束」とは、①年金通帳を交付し、正しい年金記録を作り直したうえで、年金の基礎部分を税金でまかなう(収入が多い人は傾斜的に減額)②子ども手当を中学3年生まで一人毎月2万6000円支給する③農家の市場価格と生産価格の差額を政府がささえる戸別所得補償制度――でした。
ビラ(最近では、簡易版マニフェストと言うんですね!)では3番目の「国民との約束」でした。が、演説では小沢一郎代表が一番力を込めて演説していたのが印象的でした。演説の趣旨は食糧自給率100%を目指すことで、それによる国家の安全が保障されるという意味合いに私は解釈しました。
この政策には、前の通常国会で農林水産委員会の野党側筆頭理事として活躍した篠原孝さん(長野1区比例)の考えが多く採用されていると聞きます。
【日本農業の粗生産高はわずか9兆円】
農業は林業・漁業と同じ第一次産業に分類されます(以下、wikipedia「農業」からの引用です)。
農作物栽培の場合、基本的に自然を対象にするため、日照や気温、降水量などの気象状態に左右されやすく、市場での価格変動もあり、収入面での安定に欠ける面があるとのことです。
ちなみに2003年の日本の農業の粗生産高は8兆9,986億円・・・これって少ないですよね。この粗生産高というのは、現金(マネー)の動きに限らず、牛が2頭増えれば、その評価額も計上されるようです。言ってみれば、棚卸し資産のようなものでしょうか。
予算額1兆円というと、大それたことのように思えるのですが、ここは数字の錯覚で、カロリーベースでわずか39%の食糧自給率、生産価額ベースではもっと低い日本の農業。減反して補助金、生産調整のため野菜を潰して補助金――という補助金の削減。それと農業土木の削減。この2つをやれば、十分財源は確保できると私は考えます。
ですから、超極端な話をすれば、国営農業でもやっていけそうなくらい、日本の農業の付加価値額は低いようです。このまま世界貿易機関(WTO)の農業交渉で、経済のグローバリゼーションの世界に日本農業を送り出していいんでしょうか?
【追記 2007-09-28】
このエントリー(記事)は、連日google検索で多くの方が訪れてくださっています。(gooの分析によるもので、IPアドレスなどはこちらから見えませんから、御安心ください)
農家の方がこの法案にたいへん興味を持っていらっしゃることをひしひしと感じます。
【追記 2007-10-18】
民主党が法案を参院に正式に提出しました。
次のエントリーにまとめましたので、ぜひご覧ください。
政権交代へついに切り札登場! 民主党、農業者戸別所得補償法案を参院に提出
【民主党、政策通は自民党凌駕・草の根活動は10分の1・・・でしたが】
民主党の若手は自民党議員と比べて選挙区での日常活動が10分の1と言われていましたが、少し変わってきたのでしょうか?
民主若手、地元回りに熱 総選挙へ「小沢戦略」(朝日新聞) - goo ニュース
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/K200709
自民党が総裁選に忙しいさなかに、民主党の当選1、2回の若手衆院議員が地元回りに励んでいる。足場を固めろという小沢一郎代表の意向を反映したもので、次の総選挙に向け地力強化を狙う。安倍首相の辞任表明で生じた国会空転を契機に、ベテランは東京で政策の「弾込め」を進め、選挙の足腰が弱い若手は身軽にして地元回りを徹底させる――。次の総選挙に政権交代をかける小沢氏の戦略だ。
民主党は8月末からの一連の人事で、若手は極力ポストに就けず、地元に戻りやすい布陣とした。首相辞任表明の翌13日、国対委員長代理の安住淳さん(宮城5区)はさっそく「こんな状況だから地元に帰れ。選挙区優先。とにかく通らないとダメだ。国会対策も今はベテランに任せておけ」と若手らの尻をたたいた。
その夜、地元入りした三日月大造衆院議員(滋賀3区、当選2回)は14日朝、JR草津駅東口の駅前で「あれ、国会中なのに三日月おるやないか。そうなんです。首相が敵前逃亡、職務放棄で国会が空転してしまった。急きょ、報告に戻って参りました」。
「ボク、辞める……は無責任の極み」と首相批判のビラも用意。「早く総選挙をやりましょう。民主党が政権をとり、二世三世の坊ちゃん政治、特権政治を改めます」と声を張り上げた。19日に上京したが、21日には地元に戻る「ピンポン生活」だ。
ほかの若手も同じだ。05年に比例東京ブロックで復活当選した長島昭久衆院議員(当選2回)も20日早朝、地元のJR立川駅前で「誰が自民党総裁になっても同じ。自民党政治の行き詰まりは明白だ。次は我々に政権を任せて」と訴えた。
19日夜、岡田克也、前原誠司両副代表らとの会合で「次の衆院選も政治生命をかける」と決意表明した小沢氏自身も、参院選のお礼回りを兼ねた地方行脚を10月中旬から再開する。若手の動きには、そんな小沢氏が力説する「日常活動」の効果を実感した影響も大きいようだ。地元回りを重ねる若手の一人は、こう指摘する。
「浮足だった05年の郵政選挙の二の舞いを演じたくない。1人区を中心に大勝した参院選で、みんな地道な活動が重要だと悟った」。
【参考エントリー(記事)】
福田康夫さん、民主党との「話し合い解散」を示唆
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/b77cc72f6fc9aff3ecdfe5b89ce149bc
投稿日時 2007-09-22
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福田氏の「話し合い解散」って何? 国会優先 民主と協調 来春以降引き延ばしも(産経新聞) - goo ニュース" http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/m20070918030.html
(写真は福田康夫公式ウェブサイト=上毛新聞社提供)
産経新聞の記事によると、
自民党総裁選に出馬している福田康夫候補(群馬4区)が、衆院解散・総選挙について、野党との話し合いで行う可能性を示唆したことが波紋を呼んでいる。参院では民主党などの野党が多数を占める中、今後の国会運営を考慮し、民主党との衝突を避けるための協調路線の一環といえそうだとのことです。
【キーワード解説】(wikipediaを参考にさせていただきました)
「話し合い解散」というのは岸信介首相(第一次)が1958年(昭和33年)4月25日に実施した衆議院解散のことです。日本国憲法施行後5回目の解散です。
1955年に右派社会党と左派社会党が合併して、「日本社会党」が結党。そして日本民主党と自由党が、単一保守政党の「自由民主党(自民党)」を結成しました。55年体制の始まりです。 そして56年(昭和31年)の経済白書は名言「もはや戦後ではない」。うん、話し合い解散で良かったんでしょうね。
ところで、次期第45回総選挙が「話し合い解散」になるか?
小沢一郎民主党代表は、年内の解散を目論んでいると言われています。来年度予算案も衆院優越で通っても約45本と言われる予算関連法案は民主党の抵抗で年度内に成立しないかも? 結局、まだ分かりません。
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