来年、令和2年2020年7月1日からレジ袋の有料化を義務付ける省令改正が今月されることになりました。当ブログはほぼ1年前の2018年12月24日付の記事で「
以上です。
[写真]国会内の自民党幹事長室前の赤じゅうたん、国会本館2階の衆議院側の皇居側、2017年、衆議院の向大野新治事務総長(当時)のおとりはからいで、宮崎信行が撮影・所持・掲載。
第198回「令和元年」通常国会がまったく盛り上がらずに150日間の会期を終えて閉会しました。6年前とまったく同じ6・26閉会となりました。
個人的にも大変お世話になった、向大野新治・衆議院事務総長が辞職。後任には岡田憲治(おかだ・のりはる)事務総長が就任。学者の人とは違う人物です。
野党会派「未来日本」の長島昭久さんが自民党に入党し、大野元裕さんが国民民主党を離党しました。これにより、現在国会議員の出身高校で最多であり、資産家の子息が通う傾向がある、「慶應高校」の卒業生のうち、野党にいるのは、佐藤公治さん、「維新・希望」の松沢成文さんの2人だけになりました。私としては、公治さん(元新生党秘書会青年部長)と、次の選挙で国政復帰する松野頼久さん(元日本新党広報部長)という学生時代からお世話になっている2人だけになってしまいました。私は日大系から早稲田に進みましたが、慶應高校系の人に、四半世紀かわいがってきていただいたのだと感じますが、野党系にはだんだん居場所がなくなってきました。
これから90日間で、国会が開かれるのは5営業日ほどだと考えます。正直、12年間ともしてきた、心のたいまつ、心のほのおは、消えかけています。やはり2014年解釈改憲、2015年安保法制、また、2013年からの異次元の金融緩和で、グローバルマネー資本主義が民主主義を根こそぎなぎ倒してしまった、と考えます。野党が候補者を擁立できないんだから、民主主義どころではありません。日本の人口は1・2億人なのに、2009年から2012年にかけて、民主党が0・2億票を失ってしまったことについて、日本国民を信用できなくなった気持ちが私の中にあります。狂気です。ふだん、声も荒げずに通勤している日本人がこんなに陰湿だとは。
違ったかたちでのジャーナリスト活動も模索していこうとは考えていますが、とにもかくにも、令和の改元のムードもほとんどなく。トランプ大統領が日米安保破棄に言及。日本国憲法も日米安全保障条約も、国会では多くの時間を割かずに効力を持っているものです。川下に位置する国会については、ツイッターでの国会クラスタもありますし、レガシーメディアもネットメディアも経営が難航しているように見受けられる中、自分のスキルは持ったまま、後ろに引こうと思います。
【衆議院予算委員会 令和元年2019年6月26日(水)】
野党側の逢坂誠二・筆頭理事が「117日間予算委員会が開かれなかったことについて発言を求める動議」を提出。野田聖子委員長が採決した結果、賛成少数で否決され、発言できませんでした。今国会では、地方公聴会の取材にでかけました。私にとって初めての経験でした。この150日間、あまり目的が絞られていない、散漫な取材を続けましたが、経験値を積み重ねることはできました。
【衆議院地方創生に関する特別委員会 同日】
「地域再生法改正案」(198閣法48号)の継続審議を決定。一方、「スーパーシティー法案」(198閣法57号)について、委員長が継続を発議せず、本会議に報告後、審議未了で廃案となりました。安倍晋三内閣の金看板である「毎国会ごとに提出する」、構造改革特区法及び国家戦略特区法改正案は、2会期連続で、審議未了廃案となりました。
【衆議院本会議 同日】
「ILOへの貢献決議」が全会一致で採択されました。この後、請願529件を採択。そして、向大野新治事務総長が辞任。ここで、岡田憲治事務次長が総長席に。選挙の結果、岡田さんが事務総長になりました。
【参議院憲法審査会 同日】
中曽根康弘首相の秘書だった、自民党の柳本卓治会長が「5年間大過なく会長をつとめることができた」とし「議員を引退する」と宣言。新しい体制で臨むことになりますが、むこう3年間、おそらく憲法改正発議はないのではないでしょうか。
【参議院本会議 同日】
「ILO100年を祝い一層貢献する決議」が投票総数233、賛成233、反対0で採択されました。但し我が国は、ILO100号条約など、国内実施法が未整備の条約が大量にあります。それで、何を貢献するというのでしょうか。より一層の省力化機械投資を進めて、一人当たりの労働時間の短縮と賃金上昇を図るべきです。それしかありません。
この後、磯崎陽輔さんが登壇。なんでも「分かりやすい公文書の書き方」という「ぎょうせい」から出ている本が増刷されたそうですが、「傍目に分かりやすい文章で自衛隊をホルムズ海峡に送り込む2014年解釈改憲で国民をだます方法」というようなタイトルにした方がいいのではないでしょうか。参議院規則の改定案で、ペーパレス化を推進。これは、投票総数229、賛成215、反対14の賛成多数で採択され、成立しました。
その後伊達忠一議長が起立。「私もこの機に引退します」。中山恭子さんが登壇し伊達さんらをねぎらいました。決まり文句の「選挙にのぞまれるかたはぜひご当選いただきたい」との言葉。仮に1人区で、自分の党の新人と、反対党の現職がいた場合に、反対党の現職の当選をのぞむのでしょうか。それは政治ではありません。
第19回統一地方選直後から、激しい議員不信を私はいだいております。二元代表制において、1人区で自分の党の新人と、反対党の現職がいた場合、多くは反対党の現職の当選を願っているのは議員の実態です。一方、報道によると、名古屋市議会議員選挙では、減税日本公認の新人が、自転車で、河村たかし代表(兼)名古屋市長の演説テープを流すだけの選挙運動で当選したそうです。すなわち、二元代表制において、河村党首兼市長とまったく同じ行動を向こう4年間議会でとりつづけます、という発信が支持されたわけです。このような時代の変化が起きている中で、議会が一致結束して首長とたたかうなどという寝ぼけたことを言っている馬鹿な地方議員6万人は消えて無くなれ、と本気で考えています。
地方議員6万人など、形を変えた生活保護受給者や、地方公務員が飼育する社会不適合者動物園だと、切り捨てておいて、トランプさんの日米同盟破棄宣言や、アメリカとイランをめぐるホルムズ海峡情勢、米中の貿易摩擦。そういった情勢の中で、立憲民主党が打ち出した、「#令和デモクラシー(はっしゅたぐれいわでもくらしー)」によるボトムアップが、とくに、全国比例でどのように作用するのか。土俵際の日本議会制民主政治の最後の実験になりそうです。
社長就任後初めての通常国会となりました。これだけ口の悪い私を支えてくださる、というよりも、口が悪ければ悪いほど、ますます、支えてくださる方がいらっしゃることを、目の当たりにしながら、このブログを書いているわけですが、本当に感謝します。ありがとうございました。
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会期末の週を迎えました。12回通常国会の記事を書いてきましたが、最も盛り上がりません。
【参議院本会議 令和元年2019年6月24日(月)】
「安倍首相問責決議案」。
趣旨説明は、福山哲郎さん。「立憲民主党・民友会」の会長です。別に喧嘩売るわけではありませんが、「新緑風会」の支配から脱却したのは、2019年、第198回通常国会の「成果」かな。もちろん、新緑風会にも仲が良い人はいますし、蓄積が多い。でも、「自民党と立憲・民友会」として、秋からは新しい景色が見えるかもしれません。
最大野党参議院議員会長として、問責決議案の趣旨説明に立った福山哲郎さん。きょう、立憲党本部幹事長の立場としての記者会見から、東京・千代田、宮崎信行撮影。
福山さんの演説は網羅的。たしかに、森友・加計の解明から始めないといけないんですよ、まだまだ。
討論では、三原じゅん子さんが、「恥を知りなさい」のお決まりのフレーズ。白真勲さんもがんばっています。でも、会期末恒例の顔触れですよね。1960年代、池田勇人首相(衆議院自民党)の時代から始まった「会期末の日教組」が終焉を迎えるのか。あさっての本会議はどうでしょうか。白さんもいいんですが、第23回参院選第24回参院選で構成されたこの3年間(伊達忠一議長・橋本聖子会長・郷原悟事務総長)の体制も、だいぶ煮詰まったな、という印象のところで、半数改選です。
[写真]参議院麹町議員宿舎、中央奥の茶色の建物のみ、東京・千代田、きょう2019年6月24日、宮崎信行撮影。
まあ、なかなか、個人的には盛り上がらない、半数改選。但し、立憲の比例の多様性な候補者ですね。そこに期待。
以下は、きょう、様々な角度から撮影した、参議院麹町議員宿舎。私は風水を気にするんですが、高層ビルに囲まれて、運気が悪いように感じます。
[写真]様々な角度から見た、参議院麹町議員宿舎、東京・千代田、きょう2019年6月24日、宮崎信行撮影。
【衆議院 同日】
ありません。
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く[画像]松原仁さん、2019年6月21日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
「第167回国会」から始めた「宮崎信行の国会傍聴記」も第198回国会残り5日間となりいよいよ有終の美を飾りつつあります。統一地方選を終えて、参議院選挙に向かっていく中、各党、各級の議員(候補者含む)の質の低さにうんざりしてしまいました。議員から「先生」と呼ばれる、局次長級キャリア官僚も、現職幹部議員が選ぶからイエスマンしかいないし、地域での政治活動の中で候補者を擁立する機能が完全に喪失してしまったのではないかと指摘しています。私自身も今年から、社長に昇格して、全財産の処分権限を持つ「自由」を得て、もう少し他の仕事に取り組んでいきたいとの思いを強くしてします。我が国には、小選挙区辺り1万人の不労所得で生活できる富裕層がいるそうです。なぜその1万人が選挙に出ないのか。各党、各級関係なく、もう「落選したら食べていけない議員」に尊敬の念は抱きようもないです。
そんな中、私が早稲田大学鵬志会1年生、私が18歳のときから27年間、お世話になっている、松原仁さんが衆議院本会議に登壇しました。
【衆議院本会議 令和元年2019年6月21日(金)】
衆参同時に、「財務大臣・金融担当大臣麻生太郎君不信任決議案」が提出されました。趣旨弁明は、立憲民主党の川内博史さんが7年ぶりに登壇。
松原仁さんが賛成討論をしました。松原さんの本会議登壇は12年ぶり。
松原さんは
「政務による官僚人事への介入と、金融庁報告書の受け取り拒否で、忖度のインフルエンザが燎原の火のごとく蔓延している。日本における民主主義の危機であり、令和が忖度時代になりつつある。古代ギリシャの政治家、カエサルは、人間は自分の都合の良い真実だけを見ようとする。不都合な真実を直視することこそ政治だ。国民は現在の年金だけで不十分なことはうすうす分かっていた。老後の生活の在り方を、資産年齢、健康年齢、勤労年齢などの新しい切り口から議論することが求められる。麻生金融担当大臣の受け取り拒否は、老後の年金が2000万円不足するという報告書の内容よりも、その存在自体を闇に葬ろうとする姿勢が有権者の不安を煽った」
と批判しました。
松原仁さんは連続当選7回勤続19年。松下政経塾の1期先輩にあたる野田佳彦前総理の会派にことしから属しています。松原さんは4期で野田内閣の国務大臣国家公安委員長として入閣。ライフワークの拉致担当相もつとめました。5期で、最大野党国会対策委員長。しかし、松原さんの経歴には、民主党の「副幹事長」「党務委員代表理」という肩書がほとんどありません。あるとき、中堅が調べたところ、女性議員が複数の「党務委員長代理」をつとめており、けっきょく、代表・幹事長から任命され両院議員総会の承認を得た党務委員長が仲の良い人を代理に指名しているだけの人事だとされました。希望シートが配られる自民党と違い、民主党の人事のでたらめさも政権崩壊の予兆となりました。一匹狼の松原さんは、そういった役職をやらなかったのに、4期で大臣、5期で最大野党国対委員長のスピード出世を果たしました。
決議案は、投票総数449、賛成132、反対317の反対多数で否決されました。
「視覚障害者の読書環境バリアフリー法」(198参法32号)は全会一致で可決し、成立しました。
【参議院本会議 同日】
「予算委員長金子原二郎君解任決議案」は投票総数230、賛成86、反対144で否決されました。
「財務大臣・金融担当大臣麻生太郎君問責決議案」は投票総数231、賛成71、反対160で否決されました。
「日本国憲法第8条の規定による決議」は、投票総数231、賛成230、反対1で議決されました。反対はボタンを押す際のミスのようです。お代代わりによる天皇陛下の贈答品受け取りについて内閣が基準をつくることになります。
「学校教育の情報化の推進に関する法律」(198衆法13号)は投票総数231、賛成231、反対0の全会一致で可決し、成立しました。
「日本語教育推進法」(198衆法10号)は上述の法案と一括して採決され、可決・成立しました。四日市選出の岡田克也さんが、昨秋の改正入管法審議の際に、必要性を強調。雇用主に対して日本語教育をほどこすことを責務とする規定。今国会で、民間人に対して「責務」を新設する法制は初めてかもしれません。ドイツでは600時間の母国語教育を公費負担。日本でも予算は足りるでしょうが、雇用主がどこまで本気になるか。一方、日本で従業員同士で会話するならば英語で十分だ、という現実もあります。大企業の動向も気になります。
「愛玩動物看護師法」(198衆法18号)は、投票総数232、賛成232、反対0の全会一致で可決し、成立しました。
●伊達議長、磯崎陽輔さんを「いそざけようすけくん」。
「参議院規則の改正案」。2014年の解釈改憲後初めての改選を迎える礒崎陽輔さんですが、再選の確率は半分より多いとされています。今国会で勇退する伊達忠一議長は、「いそざけようすけくん」と発声。議場内や事務総長から突っ込みが入りましたが、同派閥の伊達議長はちゃんと言ったと強調しました。議長いわく「いそざけようすけくん」は、議員定数の改選3増により、内閣委員、法務委員、農林水産委員の定員を20から21に増やすと提案しました。この場合、文教科学委員と環境委員が20のままとなります。いそざけようすけくんの提案は、投票総数229、賛成187、反対42の賛成多数で議決しました。改選後は、内閣委員長が野党、法務委員長が公明党の体制が続くのでしょうか。
[写真]議長から「いそざけようすけくん」と呼ばれた、2014年解釈改憲の首謀者、磯崎陽輔さん、参議院議院運営委員長室、きょねん2018年10月、宮崎信行撮影。
日本時刻のけさのCNNは、開戦前夜の様相で、CNNも業況が思わしくないようですが、ホルムズ海峡での米軍無人偵察機の、イランによる、おそらく地対空ミサイルによる撃墜について、トランプ大統領が、イラン攻撃の許可を一時出したのではないか、との報道が出ました。ボルトン補佐官が前のめりとの観測もあります。
[写真]前原誠司さん、2年前の2017年9月、宮崎信行撮影。
芝居なら途中退館するほどひどい国会です。辻元委員長というよりも、2016年夏に岡田克也代表にひどい言葉を投げかけた、増子輝彦さんと、2017年秋に解党した前原誠司さんを、私のホーム・安全圏、警視庁管内「荒川河川敷」に呼び出して、49時間説教し続けたい。それと、自民党支持者の連中ですね。野党は殲滅すべき対象ではなく、民主主義政治の不可欠な要素。歯車に組み込まれて、自公の集票活動をせざるを得ない、会長、社長らですな。自由とはなんぞや。
【衆議院 令和元年2019年6月20日(木)】
ございません。
【参議院文教科学委員会 同日】
岡田さんが、昨年秋の入管難民法審議の際に重要性を指摘した、日本語教育の雇用主に努力義務規定を課す法案が通過しました。
まず、先の国会で、遠藤利明元五輪相が提出した「学校教育デジタル化推進法案」(197衆法11号)が可決すべきだと決まりました。
「日本語教育推進法案」(198衆法10号)が可決べきだと決まりました。
【参議院環境委員会 同日】
「愛玩動物看護師法案」(198衆法18号)が可決すべきだと決まりました。
【参議院内閣委員会 同日】
「日本国憲法8条に定める議決案」を議決すべきだと決めました。