渡辺恒雄あとつぎ宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

ありがとう2009年 最年少国会議員(松岡広隆さん)のふるまいに日本は潰れないとの確証得たり 

2009年12月31日 09時00分00秒 | 第172特別会(2009年9月)鳩山政権発足

 きょうは寒い大晦日です。これが、ことし最後のエントリーになると思います。

 2009年9月18日。この日は第172特別会の開会式が開かれました。

 この写真は「開会式」を終えて皇居に戻られる陛下の車列を見送るため、中庭に集まった国会議員です。

 
 [写真]は天皇陛下を見送る準備をする民主党最高顧問の羽田孜元首相、自民党総裁の麻生太郎前首相、同党の細田博之幹事長、大島理森国対委員長らです。

 この国会で、内閣総辞職した麻生前首相はずいぶんと肩の荷が降りたようすでした。

 

 開会式を終えた国会議員が中庭に出てきて、整列します。

 天皇陛下の車が議事堂を出発し、国会議員の前を通り、正面玄関から出ます。 

 
 

 衛視さんが敬礼している方向がかわったことが上下の写真で分かります。国会というのは、すべてが憲法に準じていますから面白いですね。

 さて。

 国会から皇居まではU字になった道を通りますので、見通しが良いとはいえませんが、遠くまで見通せます。

 国会議員の中で、最後の一人になっても、陛下の車列をお見送りし続ける人物がいました。

 
 

 僕はこの時点で、この人物が誰か知りませんでした。

 「国会議員要覧」をひもとくと、この人は、民主党新人で、近畿ブロック比例単独で当選した松岡広隆・衆院議員だと分かりました。

 
[写真]松岡広隆・衆院議員=民主党大阪府連のホームページから

 僕は松岡さんが関西電力社員だと知って、納得しました。関電は原子力発電をやっています。そのような会社が、目の前の出来事を最後まで見届けない人を社員として採用するわけありません。採用後も厳しく指導されたはずです。

 僕は後日、松岡さんが27歳で、現在最年少の国会議員であることに気付きました。松岡さんは1982年2月5日の生まれです。現在は27歳で、現在すべての国会議員最年少です。1980年生まれ(昭和55年)が福田衣里子さん、昭和56年生まれが横粂勝仁さんと自民党の小泉進次郎さん。そして、昭和57年生まれは松岡広隆さんただ一人です。

 
[写真]首相公邸での記念撮影。阪口直人さんのブログからお借りしました。上段右端から時計回りに松岡広隆、室井秀子、横粂勝仁、福田衣里子、阪口直人、相原志乃、田中美絵子の各衆院議員。

 国会開会中はとても忙しく、中庭で見送ったのも国会議員の半分程度です。お見送りが終わると、訪問客のアポがあるので、あわてて議員会館に引きあげます。松岡さんは小選挙区を持たないので、訪問客も少ないでしょうし、正直、勝手が分からないので最後まで中庭にいたという面もなくはないでしょう。早く、何でも相談に乗ってくれるベテラン政治家を見つけてほしいし、民主党も日常活動できる小選挙区を割り当ててほしいものだと思います。

 こうやってイチバン若い国会議員に志があり、物怖じせず、しっかりとふるまい、その目が輝いている限り、日本が小さくなっても潰れることはないとの確証得たり、との思いで、こうして今年最後のエントリーでご紹介しようと思ったのです。

 ◇

 2009年夏、政権交代

 総選挙を勝利に導いた民主党幹事長、岡田克也は「そして、ダメになったらまた政権交代する。当たり前の民主主義をこの国に作り上げる」--大阪府内でそう叫びました。

 ダメになったら、私たち国民が政権をかえますから、政務三役はそれまでの期間、思う存分やりたいことをやればいいのです。笑っちゃうほどカンタンな話です。

 何も恐れることはありません。

 ◇
 
 きょう2009年12月31日をもって、「長野県上水内郡信州新町」が幕を閉じます。あすから私の本籍地と同じ長野市になります。

 町長を務めた中村靖(まもる)さん。1992年の参院選、北澤俊美事務所で選挙の勉強をした際に、メニューを組んでくださり、叱咤激励してくださった恩人です。中村さんは当時、羽田孜蔵相(のちに首相、現・民主党最高顧問)の秘書でした。

 今月中旬、都内の会合で同席したので探したのですが、ご挨拶できませんでした。4期15年にわたる町長の重責、お疲れ様でした。

 ◇

 ことし1年間、このブログにかかわってくださったすべてのみなさまに心より感謝します。

 ありがとうございます。

 どうぞ良いお年を。
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ついに出た 自由党残余財産などが小沢一郎個人団体に流れたと毎日新聞が報じる

2009年12月27日 15時06分59秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導


 ついに一般紙で報道されました。
 2009年12月27日付1面トップ。

 まさに公然の秘密というやつです。前々から噂されていたんです。松田賢弥さんや大下英治さんの著作や過去の新聞記事などで何度も指摘されてきたんですが、いかんせん証拠が出ない。

 自由党解党時の残余財産、15億円が小沢一郎さんの政治団体に流れていた。これは違法かどうかの問題ではなく、こういうことをする政治家を人間として信用できるかどうかの問題です。

 
[写真]税金を食い物にする小沢一郎=2009年12月21日、宮崎信行撮影

 こういう議員が一人でもいると、民主党議員全員がこういうことをやっているやつだと疑われても仕方ないよね。

 それにしても、毎日新聞さんがついに書いてくれたことには本当に感謝です。きょうの青空のようにスッキリとした気分爽快です。

 総理や幹事長は、検察が指名する、という憲法はありません。正当に選挙された国会議員が指名するのです。民主党国会議員の多くが検察に期待しているように感じますが、腰抜けです。それでは、検察がこの国の最高権力者になってしまいます。

 鳩山由紀夫代表(総理)は、ぜひこの問題の検証委員会を党内でも党外でも設けていただきたいと思います。あるいは所属議員の3分の1以上の署名があれば両院議員総会を開けます。

 僕は自民党を飛び出した小沢さんが好きです。小沢さんは自ら苦境を脱する策があります。この22億円余りを小沢一郎(小澤一郎)さん個人の所得として、国税庁に修正申告するのです。所得税及び延滞税は、おそらく二十数億円ほどになると推測しますが、小沢先生なら、現金で即日完納できるはずです。

 僕は小沢一郎さん(67歳)には長生きしてほしいと思います。政治的・社会的に屍になっても、それから長く生きて、自分の過去を反省する日々を送ってほしいのです。 

【関連サイト】

政治資金収支報告書
 
「改革フォーラム21」平成20年定期公表分
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/090930/000013303.pdf
平成19年定期公表分
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/000025228.pdf
平成18年定期公表分
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/000021544.pdf

「改革国民会議」平成20年定期公表分
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/090930/000013300.pdf
平成19年定期公表分
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/000025226.pdf
平成18年定期公表分
http://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/000021543.pdf

資金移動:小沢氏側に新生、自由党解党時残金22億円余 - 毎日jp(毎日新聞)

 小沢一郎民主党幹事長が過去に率いた2政党「新生党」と「自由党」を解党した際、党に残った資金の大半に当たる計22億円余を、自分の運営する政治団体に移して支配下に置いていたことが分かった。自分の政治活動のほか、親族への支出などにも充てていた。両党の資金には政党交付金など多額の公金が含まれており、こうした資金移動の手法が論議を呼びそうだ。

 政治資金収支報告書などによると、小沢氏が代表幹事を務めた新生党は新進党に移行する直前の94年12月、党本部と10支部に残った資金のほとんどに当たる9億2526万円余を、政治団体「改革フォーラム21」に移した。党本部に限ると5億5948万円余のほぼ全額が同フォーラムに移され、この大半は国から支給された「立法事務費」だった。同フォーラムは、東京都千代田区にある小沢氏の個人事務所を所在地とし、小沢氏が実質的に運営している。

 また、03年9月には小沢氏が党首だった自由党と民主党の合併に伴い自由党が解党。同党に残った15億5715万円余(うち5億6096万円余は政党交付金)は、所属する議員らの35政治団体に各500万円が分配されたほか、13億6186万円余が同党の政治資金団体だった「改革国民会議」に移された。同会議は自由党解党後に一般の政治団体に変更され、小沢氏による若手政治家の育成事業「小沢一郎政治塾」の運営母体となった。

 同会議も所在地を小沢氏の個人事務所に置き、最近5年間は事務所費として毎年1096万~2532万円を計上、政治塾の会場費や講師への謝礼などに2354万~2690万円を支出している。06~07年には農水省OBの小沢氏の義兄に対し「組織維持費」の名目で計495万円の支出もあった。支出額は毎年6066万~8308万円、5年間で3億4556万円余に上る。解党時の残資金を巡っては、政党交付金に限り他団体への寄付を禁じる改正法案が今年、衆院を通過したが、解散で廃案となった。

 解党に伴う資金移動について毎日新聞は小沢氏の事務所に説明を求めたが、26日までに回答はなかった。【政治資金問題取材班】

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2・5兆削減も?前原大臣「八ッ場」「浅川ダム」など検証→中止? 地元町長インタビュー付き

2009年12月26日 11時49分16秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導
 国の予算案というものは、閣議決定後もなかなか全容が分からないものです。とくに国交省の個別事業への予算の配分、箇所付けに関しては、予算が執行される4月になってから分かる場合もあります。総理もほっと一息されていたようですが、政務三役は役所内の情報をどんどんディスクロージャーしていただきたい。

 私もけさの新聞を読みながら、しばらくしてかなりすごい内容が昨日、発表されていたことに気付きました。

 国交省が25日発表した資料の中に、

 「新たな基準に沿った検証の対象とするダム事業を選定する考え方について」
 というペーパーがありました。同省内のPDFファイルは次のアドレスです。

http://www.mlit.go.jp/common/000055943.pdf

 これは、2010年度に本体工事や生活再建工事(道のつけかえなど)が行われる143ダム事業のうち、89ダムに関して、来夏をめどに「事業を継続するかどうか(=中止の可能性を)検証する」と発表したものです。

 この89ダムには、国と水資源機構による「八ッ場ダム」や、県が事業主体となり、国が半額程度を補助する、いわゆる補助ダムのうち、長野県の「浅川ダム」、これは田中康夫知事の「脱ダム宣言」をめぐる政争の舞台となったところですが、合計89ダムを「検証」します。

 朝日新聞1面の記事によると、143事業の総事業費はおよそ8・5兆円で、仮定の話として89ダムがすべて中止されると、総事業費は2・5兆円前後にのぼると見込まれます。これは私の推測では、国庫で2兆円近い「ムダづかい削減」となるのではないでしょうか。

 ◇

 上のリンク先にあるリストには和歌山県が事業主体の「切目川ダム」も「検証」の対象になりました。切目川ダムは、ことしは生活再建工事、来年ダムの本体工事が着工する予定だそうです。

 私は昨年2月に彼の地を訪れています。選挙カーの後続車の助手席から、切目川ダムを何度も周回しています。

 切目川ダムがある和歌山県日高郡印南町の玄素彰人町長(36)から直接話を聞きました。

 玄素町長は「検証の結果、“中止”という答えが出た場合は、

住民投票などで住民の意向を確認したうえで、
中止してほしい
」と語りました。

 町長によると、総事業160億円の県営ダムとはいえ、町も1%を負担することになっているそうです。現在編成中の来年度予算案に盛り込まれるはずですが、具体的にどのような内容になるか、これを聞くと、玄素君と僕がともに傷つくことになりますので、親しき仲にも礼儀あり、友情にかけて絶対に何も聞いておりません。町議の先生方も3月議会で大いに議論して下さい。ただ、玄素君からは「反対している住民は当然いる」「県営なので町の財政負担としてはあまり関係ない」という本音を教えてもらいまいた。私は町長に「ピンチはチャンスだ」と言って電話を切りました。

 本予算のどさくさ、土日前、年末というタイミングで発表したのは、前原さんが情報の出し入れに長けていることを示した、と思います。世論というものを理解している。今年初め、前原代表が情報の出し入れの未熟さで守りきれなかった国会議員が若くしてこの世を去りました。その年の暮れ、前原大臣は情報の管理で見事な手綱さばきを見せました。

 前原誠司と民主党は成長し、確実に一歩前進したように思えます。ダム絡みでは「恐い人」がいます。国民がしっかり守り抜きましょう。

asahi.com(朝日新聞社):本体未着工の89ダム事業、事実上凍結 国交相が表明 - 政治

 前原誠司国土交通相は25日、国と38道府県が進める143のダム事業のうち、ダム本体に着工していない89のダム事業(計90カ所)を来年度、新たな国の治水基準による検証の対象とすることを明らかにした。新基準はダムに頼らない前提で検討されており、89事業は事実上、凍結される可能性が高い。

 前原国交相は、(1)11月までにダム本体工事に着工している(2)すでにあるダムの機能を強化する事業(堤のかさ上げや新ダム建設は含まない)(3)すでにダムに頼らない治水対策を検討している――のいずれかに該当するものは検証の対象から外したと説明した。

 143のうち、7事業は今年度完成したり、すでに中止が決まったりしている。残る136事業のうち、89事業が三つの条件のいずれも満たしていないため、検証対象になるという。

 このうち、国直轄と水資源機構によるダム事業は31で、58事業は道府県が国から約半分の補助金を受けて進めている補助ダム。前原国交相は「国に検証を強制する権限はない」としつつ、「国の補助金をどうするか裁量の余地はある」と述べ、道府県が国の求める検証を拒否した場合、国の補助を減額する可能性に言及した。道府県は国の補助を受けずに事業を継続することはできる。

 143事業の総事業費は計約8兆5千億円。89事業が検証の結果、仮に中止されれば2兆5千億円前後の事業費が削減される見通し。(歌野清一郎)

     ◇

《検証対象になる国と水資源機構のダム事業》

 【北海道】新桂沢、三笠ぽんべつ、平取、サンル【秋田】鳥海、成瀬【宮城】鳴瀬川【栃木】南摩【茨城】霞ケ浦導水【群馬】八ツ場、吾妻川上流【群馬、埼玉】利根川上流【埼玉】荒川上流再開発【富山】利賀【長野】戸草【岐阜】木曽川導水、新丸山【愛知】設楽【三重】川上【福井】足羽川【滋賀】丹生、大戸川【高知】横瀬川【愛媛】山鳥坂【福岡】小石原川、筑後川水系【佐賀】城原川【大分】大分川【熊本】七滝、立野【長崎】本明川【沖縄】奥間

     ◇

《検証対象になる道府県のダム事業》 【北海道】厚幌【青森】駒込、奥戸、大和沢【岩手】簗川、津付【宮城】筒砂子、川内沢【山形】最上小国川【群馬】倉渕、増田川【千葉】大多喜【新潟】儀明川、常浪川、新保川再開発、晒川【長野】浅川、角間、黒沢、駒沢【岐阜】大島、内ケ谷、水無瀬【静岡】布沢川【三重】鳥羽河内【福井】河内川、吉野瀬川【滋賀】北川【大阪】安威川【兵庫】金出地、武庫川、与布土、西紀【和歌山】切目川【島根】波積、矢原川【岡山】大谷川【広島】野間川、庄原【山口】平瀬、大河内川、木屋川再開発【徳島】柴川【香川】椛川、五名再開発、内海再開発、長柄再開発【高知】和食、春遠【福岡】五ケ山、伊良原【長崎】石木、浦上【熊本】路木、五木【佐賀】猿川【大分】玉来【沖縄】タイ原

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◎鳩山内閣「命を守る予算」決定 平成22年度本予算の年内編成に成功!

2009年12月25日 19時05分45秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導
 鳩山由紀夫内閣は25日の閣議で平成22年度(2010年度)の本予算案(当初予算案)を決定しました。民主党が本予算を編成するのは、結党以来初めて。

 総理は午後6時過ぎから記者会見しました。

 総理は平成22年度予算案を

 「命を守る予算

 と名付けました。

 そして、予算編成の3原則として、

①「コンクリートから人へ」の既存予算の見直し
②政治家が考え、政治家が責任を持つ「政治主導」
③予算編成プロセスの透明化

 の3つを考慮したとしました。

 抽象的な数字が並ぶ予算編成では政治家が態度で示すことが重要ですが、

 ・行政刷新会議の事業仕分け(歳出面)
 ・政治家だけの税制調査会(歳入面)

 そして、きょうの総理の記者会見が「予算編成プロセスの透明化」の証拠です。

 ナント、平成22年度予算案は財務省のホームページに載っています。昔は与党議員が箇所付け先に電話したり、ファクスしていて夜が忙しかったのですが、こんなところにも時代の変化を感じます。国民全員のための予算なのですから、こうやってインターネットで瞬時に発表するのが当然です。

http://www.mof.go.jp/seifuan22/yosan.htm

 本予算の年内編成により、昨年来繰り広げられた自民党による「民主党には政担権当能力がない」とのネガティブ・キャンペーンはまったく根拠のないデマカセだったことが確定しました。

 総理は一般会計の歳入・歳出規模を「92・3兆円(きゅうじゅうにいてんさんちょうえん)」と表現しました。そして、特別会計や公益法人の埋蔵金(税外収入)について「過去最大の役11兆円の税外収入」を確保した、と胸を張りました。新聞では毎日のようにみる「過去最大の」という言葉ですが、総理が会見で自らの口から発することはマレで、総理の並々ならぬ自信を感じました。

 総理は、社会保障関係費が10%増、公共事業関係費が11%減として、「コンクリートから人へ」のメリハリある予算を強調。

 その後、

 2兆円の景気対策の予算枠、これはおそらく予備費1兆円と国庫債務負担行為が1兆円です。この予算の執行プロセスも透明化してほしいですね。

 そして、

 ・子ども手当をまずは年間15万6000円支給し、所得制限は設けない。
 ・肝炎対策
 ・科学技術
 ・農業者戸別所得補償を「お約束通り」実施する
 ・ガソリン税の暫定税率を廃止し代替税源をお願いするがガソリン高騰時には安くできる仕組みをこれから作る
 ・財政規律のため複数年度によるフレームワークをつくる

 総理は少し早口で高揚感を隠せない様子でした。菅副総理、藤井財務相、平野官房長官らが同席しました。

 とりあえず年内の政治日程はこれで終わりです。

 国会への提出が宿題のように憲法で義務づけられた議案というのはほとんどなく、本予算ぐらいです。通常国会はまず今年度二次補正予算案の審議から始まり、その後、きょう決定した平成22年度予算案の審議になります。審議入りはおそらく2月上旬で、衆院では2月26日(金)には通過させたいところです。与野党伯仲の参院に送付され、3月31日(水)までには、絶対に成立させないといけません。

 ところで民主党は結党以来11年連続で、当初予算を年度内成立させています。この健全野党ぶりを有権者は高く評価しました。このことを自民党はよく頭に入れておくべきでしょう。

 きょうの総理は堂々としてました。

 さあ、鳩山総理の巻き返しが始まりました!
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AERA2010年1月4日・11日号にコメントを載せてもらいました。

2009年12月25日 11時04分30秒 | その他

 朝日新聞出版の雑誌「AERA 2010年1月4日・11日号」に私のコメントを載せて頂きました。「夏の参院選第予測」という記事(33ページから36ページ)の36ページの1段目2段目にかけて、ナント17行、載せてもらいました。

 
[画像]AERA2010円1月4日-11日号の36ページの一部分

 私はいろいろな雑誌にコメントしているんですが、「民主党支持を明言する政治ジャーナリスト」ということで、どこの雑誌でも、「(民主党関係者)」として重宝されているようです。先日、とある雑誌で珍しく「(政治ジャーナリスト)」となっていたのですが、コメントの前半はたしかに私がケータイで話した内容なのですが、後半は他人のものになっていました。面白いですね。

 しかし、こうやって実名を出してもらえると、両親も喜ぶし、親戚2人もさっそくAERAを買いに行ってくれているそうです。今年最後発売の2010年最初の号に名前を載せてもらう。励みになります。来年も”友を助け敵を挫くコメント”ができるよう日々研鑽していきたいと思います。駅売店、コンビニ、書店のほか、朝日新聞専売店でもお求めになれると思います。定価400円(税込み)。

 今回は実名入りということでしょうが、いくばくかは存じませんが、取材協力費をちょうだいできるということで昨夜、口座番号をメールでお伝えしました。こういうのがあると、銀行通帳も確定申告書も見栄えがする、やはり良い一年だったな、という証拠になります。

 朝の散歩がてら遠出をした先の駅コンビニでAERAを購入して、数歩歩くとびっくり。そこにはこの駅を選挙区とする、民主党の木村剛司(きむら・たけつか=キムタケ)さんが駅頭配布活動をしていました。

 キムタケさんの選挙区はJR・地下鉄・私鉄・路面電車と駅がたくさんあります。でも、おそらく毎朝通学時に、この交差点に立っているであろう緑のおばさんと仲良しな姿をみると、日常からしっかり活動していることがうかがい知れます。

 
[写真]緑のおばさんと話す木村剛司・民主党衆院議員=2009年12月25日、都内

 こうやって早朝の寒さの中、新人が街に出ているから、鳩山政権の前進力が出てきているわけですから、総理はもっとしっかりなさらないといけないですね。

 キムタケさんから直接、ビラをもらいました。ビラの裏には次のように書いてありました。



 国会見学の関心は高まっているようです。けさの日経第2社会面に、「政治への関心が高まってきたのだから、政治資金収支報告書の記載の違反は、もはや形式犯ではなく実質犯だ」という趣旨の論文が載っていて興味深く読みました。総理がツイッターを始める意向だったり、原口一博総務大臣が政務三役会議のインターネット中継に乗り気だと聞きます。峰崎直樹・財務副大臣は昨日の朝日ニュースター「ニュースの深層」で今次税制改正では手つかずだった租税特別措置に関して、「来年は粗特の仕分けをやりたい」というアイディアを披露しました。私も大賛成です。

 日本も少しずつ、変わりだしたようですね。

 

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鳩山総理「正直言ってくやしい」献金問題、終局の見通し

2009年12月24日 20時01分29秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導


 のど元に刺さった魚の小骨のように鳩山内閣100日間の前進力を削いでいた鳩山由紀夫衆院議員(総理、民主党代表)の総務省届出政治資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐるお金の問題に一区切りつきました。

 東京地検特捜部は24日、

 「友愛」事務担当者(鳩山議員元公設第一秘書)を虚偽記載で起訴(在宅)しました。来年、東京地裁で公判が進みます。勝場啓二さんと言います。

 「友愛」会計責任者(同元政策秘書)を重過失による虚偽記載罪で略式起訴しました。東京簡裁は速やかに「罰金30万円、公民権停止3年」にしました=確定の見通し=にしました。芳賀大輔さんと言います。

 そして、総理の実母、鳩山安子さんは上申書提出のうえ不起訴。

 そして、「友愛政経懇話会」の代表者である鳩山由紀夫さんは上申書提出のうえ、嫌疑不十分で不起訴としました。

 世論は、この処分で軟着陸する見通しで、友愛政経懇話会の問題に関しては、ヤマ場を越えました。来年の国会で自民党からの質問にていねいに答えれば、乗り切れそうです。

 総理は午後6時から1時間強、記者会見し、国民におわびしました。そのうえで、若き日、当選1回生のころ、自民党経世会に所属しながら、ボス・金丸信に対する反発心も含めて「ユートピア政治研究会」(武村正義代表)に所属し、政治資金を自主的に国民に公開した日の志はいずこ?と質問され、

 「正直に申し上げると、悔しいです」と語りました。

 ユートピア研究会は、新党さきがけの母体となり、細川内閣樹立の一翼を担いました。そして、総務省に届け出た政治資金管理団体1つが、総務省のインターネットや収支公開室、各県の選管などで毎年分公開される、改正政治資金規正法へとつながりました。

 結果として、鳩山さんが「第二の金丸信」になってしまった皮肉、ずさんさ。総理は大いに反省すべきです。あの日と同じ志で、総理は残す人生のすべてを、政治の透明性・ディスクロージャーに捧げていただきたい。総理はきょう、上申書の写しを公開しました。その心意気は評価に値します。

 李下に冠を正さずといいますが、政権政党の議員は身内に厳しくなければなりません。鳩山献金問題では、予算委員会で自民党議員をヤジり倒す見苦しい民主党議員の姿がありました。このようなことではいけません。

 いずれ内閣改造があって、政務三役から政府外議員に転じた民主党議員は、似たような事件が起きたら、「説明が不十分だ」「大いに反省を」とどんどん厳しい発言をしてほしい。実はそれが政権を助けることになるのです。身内(権力者)に甘い政権与党議員など、国会議員以前に人間として最低の姿です。

 1月18日~22日召集見込みの通常国会にかけて、今後は、小沢一郎幹事長の「陸山会」による不動産不明朗取得事件に関心が移っていくことになります。

 暴風雨の中、民主党はきょうも一歩だけ、ちょっとかっこわるいけど、一歩前進しました。

asahi.com(朝日新聞社):鳩山首相の元公設秘書を在宅起訴、元政策秘書も略式起訴 - 社会

 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」の政治資金収支報告書をめぐる偽装献金問題で東京地検特捜部は24日、実務担当の勝場啓二・元公設第1秘書(59)を総額約4億100万円の政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で在宅起訴した。会計責任者の芳賀大輔・元政策秘書(55)=現在は私設秘書=を同法違反(重過失による虚偽記載)罪で略式起訴し、代表の首相は不起訴処分(嫌疑不十分)とした。

 特捜部の調べなどでは、勝場元秘書は04~08年分の同懇話会の収支報告書に記載した収入のうち、故人らの名義を「寄付者」に使ったり、政治資金集めのパーティー券収入を水増ししたりして、計約3億5900万円分を虚偽記載したとされる。芳賀秘書は虚偽記載には直接関与していないが、会計責任者としての職務を怠った重大な過失により虚偽記載を見過ごしたとされる。これを受けて東京簡裁は同日、芳賀秘書を罰金30万円、公民権停止3年とする略式命令を出した。

 虚偽分の実際の原資は、鳩山家の資産管理会社「六幸商会」などから同期間に拠出された、首相と首相の実母の資金計約11億5千万円の一部とみられる。

 特捜部は、資金の管理や収支報告書の作成は勝場元秘書に一任されていたと判断。首相本人については、虚偽記載への関与は見当たらず、会計責任者の選任・監督責任についても不適格者を選んだとまでは言えないため、不起訴処分としたとみられる。

 また、勝場元秘書は、首相関連の政治団体「北海道友愛政経懇話会」(代表・芳賀秘書)の収支報告書の作成実務も担い、05~08年分で、首相の実母と姉からの年間各150万円の献金計1200万円を記載しなかったほか、パーティー券収入を計3千万円水増しした分も起訴内容に盛り込まれた。

 勝場元秘書は任意の事情聴取に対して容疑を認め、「親族からではなく、きちんと政治活動をして資金集めをいるように見せたかった。見栄えを良くしようと思った」などと動機を供述しているという。

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◎「控除から手当へ」納税者主権の税制改正大綱決定

2009年12月22日 20時15分01秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導
[写真]左上から時計回りに、原口総務大臣、鳩山総理、藤井財務大臣、古川元久・内閣府副大臣、峰崎直樹・財務副大臣、小川淳也・総務大臣政務官

 代表無くして課税無し。
 税とはすなわち政治なり。

 鳩山内閣は22日、平成22年度税制改革大綱を決定しました。

 112ページの「大綱」をプリントアウトしていますので、感想はのちほど。

 50年続く暫定税率の廃止、代わったかたちで暫定的に1年間、ご負担をいただくことになります。

 とはいえ、「控除から手当へ」という民主党税制の基本理念がちりばめられた内容に仕上がったようです。「控除から手当へ」とは「税制の透明化(ディスクロージャー)」と同じ意味です。税理士を雇ったり、経理部を持つことができない私たち庶民、「家計」も、簡素な税制で公正な納税を安心してすることができる。その一歩です。

 1949年、GHQ(進駐軍)の要請で米国からやってきたカール・S・シャウプ先生、ウィリアム・S・ヴィックリー先生=後にノーベル経済学賞=らによる調査団の報告書、いわゆる「シャウプ勧告」から60年経って、私たちは国民による税制に一歩踏み出したことになるでしょう。

 偶然にも、尾張名古屋では、河村たかし市長が「市民税(=個人住民税と法人住民税)の減税条例」の可決・成立にこぎ着けました。

 突然ですが、クイズです。

 Q,社長とお母さん、賢いのはどっちでしょう?

 A.答えはお母さんです。なぜならメンバーすべての事情を見抜いているからです。控除から手当へ。企業から家計へ。政治が私たちの手元に戻りつつあります。

 経団連による法人優位の税制は、きょう、崩れ去りました。もちろん、粗特への切り込みにはまだまだ宿題が残りました。

 税制ですから、革命的な変化はあってはなりません。積み残しもたくさんあります。しかし、党内外からの理不尽な要求をはねのけ、野党時代からの信念を貫いた民主党税調は、もとい、政府税調は素晴らしかったと思います。

 増子輝彦・経産副大臣の一部ふるまいには、残念な面がありました。

 峰崎直樹・財務副大臣におかれましては、ぜひ来夏の参院選後も引き続き税制審議のリード役を務めてほしい、と思いますね。

 内閣府のホームページ(http://www.cao.go.jp/zei-cho/chukei/chukei.html)。

 民主党政権の税制調査会はすべてインターネット中継、資料のPDFダウンロードというオープンな透明な環境で審議されています。ただし、ここのネット中継が遅いんだけどね(笑)。

 2009年12月22日。
 民主党と日本国民は大きな1歩を、名古屋市民はさらにもう1歩、前進しました。
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前原国交相、小沢チンピラ恫喝を拒否 幹事長室経由の「陳情」にゼロ回答

2009年12月22日 19時24分13秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導

[写真]北方領土を視察する前原誠司国交相、右は泉健太・内閣府大臣政務官

 前原誠司国土交通大臣は22日の閣議後会見で、民主党の小沢一郎幹事長が突き付けた「重要要点」(通称:チンピラ恫喝ペーパー)の(8)の(1)について、「今まで申し上げてきた道路整備と全く違う考え方だ」と語り、平成22年度予算案(25日決定へ)に盛り込まないと表明しました。すでに鳩山総理に連絡済みのようです。

 あまり詳しくないので調べたのですが、「新直轄方式」と呼ばれる道路の整備方式があって、国3:自治体1の割合でおカネを出します。この国というのは、国交省の出先機関である地方整備局のことで、民主党は出先機関を全廃(職員の雇用は維持)することをマニフェストに掲げています。

 このため、これに代わり高速道路会社(旧日本道路公団など)が新規高速道路をつくるべきだ、という「陳情仕分けによる全国民からの要望」(小沢)とする「重要要点」では、

(引用はじめ)

  (8)高速道路の整備

(1)平成22年度において、高速道路会社による高速道路整備を推進するため、利便増進事業を抜本的に見直すとともに、いわゆる新直轄事業を取りやめ、これに見合う額を国が高速道路会社に対し支援する。また所要の法律を手当てする。

(引用おわり)

 と書いてあります。ところが、これは党内でまったく議論されていない、党内デモクラシーに反する物です。

 前原国交相は「コンクリートから人へ、公共事業を抑制する姿勢に変わりはなく、高速道路整備も同様の方針で臨ませていただきたい」と、民主党支持者の間では有名なキャッチフレーズを交えながら、小沢幹事長の恫喝を突っぱねました。

 これにより、

民主党幹事長室に陳情をしても、予算に反映されないことが明確になりました。

 陳情政治の終わりとともに小沢一郎の政治的な死が近づいてきました。それは同時に政治を国民の手に取り戻す、一歩です。

 前原ガンバレ!!

 負けるな前原!!


asahi.com(朝日新聞社):前原国交相、高速整備の民主党要望「拒否」の意向表明 - 政治

 前原誠司国土交通相は22日の閣議後の記者会見で、高速道路会社による高速道整備を求めた民主党の予算要望について、「今まで申し上げてきた道路整備と全く違う考え方だ」と述べ、党の要望を拒否する意向を表明した。

 高速料金割引の見直しなどで出た財源を高速道路会社に回し、整備を推進するよう求めた党の要望に対し、前原氏は「高速道路会社にお金を渡して整備するということは全く議論していない」と反論した。前原氏は、来年度予算案への反映を拒否する意向と、2011年度予算の概算要求段階までに高速道整備のあり方を抜本的に見直す考えを、鳩山首相に伝えており、首相の判断を仰ぐという。

「まったく議論されていない」高速道路会社による高速道路整備 | レスポンス自動車ニュース(Response.jp)

民主党の来年度予算の重点要望で、突如、浮上した高速道路会社による高速道路整備について、前原国交相は22日「平成22年度の予算に含めることは余りにも短期間で、方針変更は国民に理解を得られない」という見解を示した。

16日、民主党が政府にあてた「平成22年度予算重要要点」には、従来の国主導の高速道路整備を否定し、「平成22年度において、高速道路会社による高速道路整備を推進するため……、いわゆる新直轄事業を取り止め、これに見合う額を国が高速道路会社に対し支援する。また所要の法律を手当てする」とある。

新直轄事業は道路公団民営化に伴い2003年、不採算でも必要な道路を国が税金を投入して整備する目的で採用された。民営化後の高速道路会社は採算の取れる道路だけを建設して赤字の拡大を防止し、高速道路の無料化開放に弾みをつけたはずだった。

そのため前原氏も「今まで我々が申し上げてきた道路整備とまったく違う考え方で、党としてのまとまった議論としても認識していない」と、要望の真意を測りかねた様子。

無駄な道路整備が拡大する懸念を否定するように、「コンクリートから人へ、公共事業を抑制する姿勢に変わりはなく、高速道路整備も同様の方針で臨ませていただきたい」と話した。

《中島みなみ》
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総理の背中を側近が後押し 暫定税率ついに廃止へ

2009年12月21日 23時33分26秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導

 鳩山由紀夫総理(民主党代表)は21日夕方、首相官邸に同党の小沢一郎幹事長を呼び出し、「暫定税率を廃止する」と通告しました。

 2008年4月1日、暫定税率の失効は、まさに民主党の青春の思い出であり、野党が政治を変えた憲政史上最大の出来事でした。

 小沢幹事長は、16日、揮発油税(ガソリン税)の暫定税率を維持すると読める「重要要点」という謎のペーパーを鳩山総理に突き付けていました。

 マニフェスト通り、国民目くらまし暫定税率は廃止し、税収難とガソリン価格の安定という現状を踏まえた、緊急避難的な代替財源(税制含む)に切り替えることを決断。小沢幹事長の要求をはねのけ、総理の求心力を高めることに成功しました。

 最終局面で、特別会計などから毎年出てくる「フローの埋蔵金」があるから、暫定税率を廃止しても大丈夫だという、総理側近議員の助言が決断を大きく後押しした、との観測が浮上しています。

 重要要点からほぼ24時間後。17日午後5時45分から、国会内民主党幹事長室に鹿児島県選出議員と県議団が小沢一郎さんを訪れ、具体的な政策提言をしました。

 このとき、小沢幹事長は「地方の経済は厳しいから、こういう要望は大事だよね。要望に応えるために、地方の皆さんが自由に使えるお金として、地方交付税1・1兆円、国交省・農水省に使い勝手の良い基金1・1兆円超を用意するよう、鳩山総理への重要要点に盛り込んだ」という趣旨の発言をしました。

 この発言はおそらく、「政策要望を受け付けない」という意味で、「地方交付税と新基金の総額2・2兆円に期待しろ」とうっちゃったのだと思います。

 この新しい歳出は「2・2兆円超」です。一方、歳入で維持するように「重要要点」に盛り込まれた暫定税率の額は「2・6兆円」。額が似通っています。

 この場に居合わせた総理側近は、強面の幹事長にひるまず、「ああ、だから私はガソリン値下げ隊長をクビになるんですね」と切り返した、と出席者が証言しています。これは、「北朝鮮」とも揶揄される政権交代後の民主党では勇気ある発言です。

 これに対して、小沢幹事長は「君が隊長だった頃のガソリン価格は180円ぐらいだったろ。今よりずっと高い」として、「(埋蔵金など)財源はあるんだけど、政府の中には『財源がない』と言っている人もいる」と語りました。これは、暫定税率を続けたうえで、来年度以降、ガソリン高騰の局面に、租税特別措置法(粗特)の暫定税率をいじることもあり得る、との考えを示したものでしょう。

 この場合、「暫定税率廃止」のマニフェストは「先送り」であって、「違反」ではありません。なぜなら、2008年4月の暫定税率失効に困り果てた自民党政権は、法律の付則で、暫定税率を向こう10年間、2018年3月31日まで延長していたからです。

 総理側近はこの日はここまでで議論を止めて、幹事長室から出ていったようです。

 ◇

 さて、その2日後。鳩山総理はコペンハーゲンから帰国すると同時に、首相公邸に側近を呼び、小沢幹事長からどのような話があったか、聞きました。この会合は秘書官も同席せず、サシで行われました。

 この中で、側近は「総理、マニフェストの旗は絶対に降ろしてはいけません」として国民との約束である暫定税率廃止の御旗はけっして降ろしてはいけないと進言したとされています。

 その上で、新たな財源(埋蔵金、税外収入)として、
 ①外為特会②財投特会③一般会計の不用額④特別会計の不用額--という4つの毎年出てくる「フローの埋蔵金」について、ペーパーを見せながら詳しく説明したようです。

 側近の話を、興味深く聞いた総理は、「これは菅副総理に話しておいてくれよ」と言いました。しかし、側近は「実は、副総理には1ヶ月前からアポを取っているのですが、財務省から出向している秘書官が会わせてくれないのです」と嘆くと、総理は目を丸くして、「それは本当かい?」と驚いたようです。

 そして暫定税率をめぐる小沢幹事長とのやりとりを聞いた総理は
 「なんで君が(暫定税率を廃止しろと)幹事長に直接言ってくれなかったんだい
 と聞くと、
 「そんなこと怖くて言えませんよ」。総理は「そうだよね」とうなずきました。

 公邸を後にする側近の背中を見ながら、鳩山総理は、建物に彫り込まれたフクロウの像に向かって、「彼もガソリン値下げ隊長を卒業して、立派な与党議員に成長したな」とつぶやいたとか、つぶやかなかったとか。

 政府外議員であっても、鳩山政権を守り抜こうとする側近の後押しが、総理の勇気につながりました。

 ガソリン値下げ隊の志とあの日と変わらぬ澄んだ瞳があれば、民主党はどんな苦難も絶対に乗り越えることができます。

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あっぱれ総理大英断! 子ども手当は所得制限なし

2009年12月21日 20時35分40秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導
[写真]英断を下した鳩山由紀夫首相(右)。左は静岡3区の小山展弘衆院議員=この記事とは特に関係なし=2009年12月15日、首相公邸で。

 鳩山由紀夫総理は21日夕、子ども手当に所得制限を設けないという英断を下しました。総理のご指示を受けた財務省政務三役は、厚労省の子ども手当に関する概算要求をそのまま平成22年度(2010年度)本予算案に盛り込むことにしました。すでに主計局のコンピュータ上の作業も済んでいるでしょう。

 子ども手当に関しては、16日、小沢一郎・民主党幹事長が官邸に乗り込み、「全国民の要望だ」として、「平成22年度予算重要要点」という謎のペーパーを総理に突き付けました。

 このペーパーには、「所得制限については、その限度額は予算編成にあたり政府与党で調整し決定する」と書いてありました。

 しかし、民主党のマニフェストや、野党時代の議員立法「子ども手当法案」には、「所得制限」という論点自体がなく、「筋が通っているようでそれ自体が言い掛かり」だという小沢幹事長特有チンピラまがいの恫喝でした。

 意を決した副幹事長のひとりがこの文面について「国民・団体からの陳情は一件もなかった」と勇気ある告発をし、きょうの総理の英断につながりました。これにより、小沢幹事長の民主党内での影響力は大きく低下しました。

 鳩山内閣はあす22日(火)に、税制調査会の税制改正答申、さらに25日(金)に平成22年度本予算案を閣議決定する見通し。

 当たり前のことを当たり前にやっただけのように思えますが、実際は、当たり前のことを当たり前にやることがイチバン難しいのです。台風のような税収難に日本丸は襲われています。しばらくは日本国民一致団結です。

 コメント欄で当ブログの背中を押してくださった皆さまもありがとうございました。そして、おめでとうございます。政治を国民の手に取り戻す大きな一歩です。

 総理のご英断もあり、何とかよい年越しができそうな気配が出てきましたよ! 
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拝啓 可部哲生・主計官 子ども手当の所得制限へ反対の声を聞いてください

2009年12月20日 11時57分09秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導

[写真]財務省(東京・霞が関、宮崎信行撮影)

 財務省主計局厚生労働係担当主計官 可部哲生様

 拝啓

 厳冬の中、平成22年度予算政府原案に向けて、不眠不休で働く主計官に突然、お手紙をお送りする非礼をお許しください。

 一般会計で「26兆4133億円」と昨年を1兆2565億円も上回る概算要求をしてきた厚生労働省。本当に困りものですね。ご同情申し上げます。

 可部主計官は昭和60年に大蔵省に入省された後も、主計局主査として児童手当をご担当になったことがあるようで、その経験も「子ども手当」に生かされようとされていることかと拝察いたします。

 「子ども手当」ですが、「児童手当」と同様の所得制限をかけることについて、霞が関の外で、大変な反対論が上がっています。

 ぜひとも、平成22年度予算の査定では、「所得制限」を見送って頂きたく存じます。

 政権交代による、長妻大臣の概算要求は、まさに私たち民主党に期待した国民の概算要求です。

 誇り高き主計官が、「社会全体で子どもを育てる」というマニフェストの根本哲学を理解され、「日本の未来」「日本の希望」に予算付けをしてくださることに期待しています。

 さて、お忙しい主計官のために、民主党幹事長の「重点要点」提出後に、ネット社会に寄せられた「国民の声」をお届けします。ご笑覧いただければ幸いです。

 メリハリのあるさすがは主計局だ、と思わせる予算の仕上がりを楽しみにしております。

 激務のさなか、お風邪など召されませんように。日本のために、叡智をいかんなく発揮されることを、市井から期待しております。
                                             敬具

平成21年12月20日 宮崎信行


【当ブログ内に寄せられたコメント】

 そもそも、配偶者・扶養控除を廃止することにより重病人や障害者が苦境に追い込まれる恐れがあったのに、ここにきて子ども手当の所得制限とは。この制限額は、すぐに年収を下げられて、まともなサラリーマンはあっと言う間に対象外になります。そこに創価公明・創価自民の利権の温床があり、租税も福祉行政も腐り果てさせてしまったのです。

 子供手当ては「社会で子供を育てる」「少子化対策」の二つの大きな柱が政策理念のはずです。
「所得再配分の機能」あるいは「貧困層の子育て支援」がこの政策の目的ではなかったはずです。
2000万円以上は子供手当てをしないということなら、共働き世帯の夫婦で子供1人の家庭で「もう1人産もうかな」という夫婦の出産意欲を殺ぐでしょう。先行して行なっているフランスやドイツが所得制限をつけずにおこなって出産率が上昇しているという事実を無視するのでしょうか。
外国の良い政策を「そのままモノマネ」することは日本人の特技であり、それで成功したはずです。

 高い税金毎月まじめに支払って、7歳の子供の子育てしています。税金払わずに、パチンコ、酒、生活保護を受けているひともいます。同じ子育てしているのに、所得制限なんて、ひどい話です。高額所得のぎりぎりラインで、くぎられている私たちなんて、毎月高すぎる税金はらうのもうんざりしています。言わせて貰えれば、それなりのお金をかけてきたこその今の所得なんです。差別はゆるせません。

 高校の先輩や同級生が民主党の議員なので、民主党に投票してきましたが、約束破りはがっかりです。がっかりというか、ちょっと死活問題です、私としては。

 所得制限私も大反対です。いつもぎりぎりのラインで児童手当もらえませんでした。夫は営業職なので、持ち出しが多く、実際手元には少ない生活費しか残りません。所得制限がないというから民主党にいれたのに、大嘘つきですよね!!小沢ほんとにむかつきます。

【ツイッターのつぶやきから】

 子ども手当の所得制限に反対してたら「私高所得者なのよね」って言ってるみたいで逆に非難されそうだからあまり表立っては反対運動できないかも。ツイッターでなら本音だしまくれるけどね。そういうところを民主党の皆さんにみてもらいたいですね。

 現金給付はもらえたりもらえなかったりすると(該当する年の子どもいるいない、所得制限ひっかかるひっかからない)誰かが喜び誰かが悔やみ、そして恨まれる。だって、貧しくても余裕があってもお金は欲しいんだもん。あると助かるレベルでも、あるとまた遊べるってレベル 。

 子供手当の支給に所得制限か… 財源が苦しい中、一見良案だけれども、これからの日本を担う彼らに「国からの愛情」に差をつけて良いのだろうか?

 えー!!全員に子ども手当支給つってただろーが!ぼけ!かすが!ミンスー!まぢないわ!所得制限とかまぢksg!!!!!

【与党議員の個人ブログから(抜粋)】 

宮崎岳志・衆院議員(群馬1区、衆院厚生労働委員)

 政策会議に出席された長妻厚労大臣は、挨拶の中で「家内に『うわごとを言っていたよ』と言われた。予算折衝の夢を見て、うなされていた」とこぼしていました。財務省との攻防は、熾烈を極めているようです。(中略)子ども手当の所得制限が浮上しているようですが、私は「子ども手当」のそもそもの理念から考えて、所得制限には反対です。もし財源が足りないとしても、所得制限をかけるくらいなら額を減らすか、これまで児童手当で負担してもらっていた分くらいは自治体に負担してもらう方が良いと考えています。

 ◇

井戸正枝・衆院議員(兵庫1区、5人の子どもを育てる)

 亀井大臣が「鳩山さんのお孫さんにも子ども手当をさしあげるのはいかがなもんか」発言をされたが、実は・・・所得制限をしても、その可能性は消えないのである。・・ってのは。どんな大豪邸に住んいようと、軽井沢に別荘持っていてもこの「所得制限」に関しては、純粋に所得しか見ない。つまり、たとえば鳩山さんのお孫さんの親が、学生だったり、所得が少なかったりしたら、貯蓄の額だとか、株式保有数がケタ違いだったりしても・・もらえるんですね。だ・か・ら。子育て環境に関しては、フロー見ちゃうと限界があり、ストックを加味しなければ、不公平感は解決されないのである。それと、所得制限するということは、少なくとも女性の社会進出についてはブレーキがかかる。少子高齢化社会の中では、女性と、高齢者の社会での貢献が必要だが、結局「働く方が損」となると、ますます子は産まれず、負のスパイラルの逆転はおぼつかないであろう。貧困対策と、少子対策は重なる部分はもちろんあるが、根本的は違う。そして子ども手当はもちろん経済政策、景気対策的側面が強いわけだが、どうもその辺がきっちり伝わっていないのでないかと危惧する。

 ◇

江田五月・参議院議長

 保有する資産価値の減少による将来不安に備えるため、節約志向で消費抑制している。家計を直接暖める予算措置を急がなければならない。

 ◇

長尾敬・衆院議員(大阪14区、衆院厚生労働委員)

 国会に来て驚くことばかりであるが、何よりも驚くのは、我が党の事情、国会の様子を新聞で初めて知ることが多いことだ。これは他党の議員との雑談でも同様のようだ。また、事実と違うことが実に多い。成る程、世論はこうして歪められていくのかと納得。例えば、来年6月から実施を目指す子供手当ては、子供に支払われる。事務的には口座名義人が親である口座への振込みになどになると思うが、子供には基本的に所得がない。つい先程、長妻大臣から直接伺った事だが、よって、この政策には所得制限を設けないと言うことを一貫させている。しかし、報道では所得制限の文字が踊っている。少なくとも今はそういう議論がないのに火の無い所に煙が立つのだ。

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岡田外相、ロシア訪問で北方領土問題交渉へ

2009年12月18日 18時42分51秒 | 岡田克也、旅の途中
 岡田克也外相は27日(日)にロシアを訪問(29日朝帰国)し、日露外相会談で北方領土問題を含めて話し合うことを、記者会見で発表しました。岡田克也さんのロシア訪問は14年ぶり。

 北方領土(歯舞諸島、国後島、択捉島、色丹島)は「千島・樺太返還条約」に基づき、明々白々に日本の領土ですが、1945年8月の太平洋戦争終戦のあとに、ソ連軍が宣戦布告無しに侵略し、64年経った現在もロシアによる不法占拠が続いています。ソ連軍の進駐は、米ソによる日本列島の分割をにらんだもので、ソ連は東日本の占領をねらっていたが、根室岬の手前までに留まった、というのが私の歴史認識です。

 外相は質疑応答で、「短期間で劇的に進む話ではないと思います。少しずつ積み上げていく。そういう話だと思っていますので、外相レベルでも何回もやる必要が出てくると思いますが、そのためのスタートだと考えております」と語りました。

 9月16日の外相就任後、あくまでも日本のため、公のために馬車馬のように働く岡田克也。

 「日ソ平和宣言の鳩山(HATOYAMA)」ブランドもいかして、北方領土返還→日露平和条約締結に向けて、50年先、100年先を見すえた岡田外交に期待します。

tags Okada,Katsuya(1953-)
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揮発油税の本則税率引き上げは理解したい 暫定税率は廃止を

2009年12月18日 14時39分34秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導
 小沢一郎が「重点要点」という謎のペーパーを鳩山総理に突き付けましたが、揮発油税(ガソリン税)の暫定税率を維持すべし、とありました。

 まず、私はクルマに乗りませんし、持っていません。大学生のころからクルマで首都圏近郊やスキー場に行っていて、会社員時代は横浜トヨペットで「プラッツ」というクルマを買いました。東京、横浜、横須賀を何度も行き来しました。ところが、健康上の理由が発生して、月に1回以下しか乗らなくなり、乗ろうとするたびにバッテリー切れでJAFを呼んでいました。やがて、会社に通えない状態になる直前に売却し、その日以降、クルマに乗らないし、自動車運転免許証も書き換えにいく体力がなく失効しました。とはいえ、東京で暮らす上では、何も困りません。ただ夏の選挙区周りのときに、レンタカーを運転できた方が、地方部に行きやすいなあと思いました。

 税制の話をするときは、このように自分の身の上を話そうと思います。

 つまり、私にとっては、揮発油税率の上げ下げは自分の生活には第一義的には関係ないことを表明します。

 さて、揮発油には1キロリットル当たり2万4300円の本則税率と、2万4300円の暫定税率(2階部分)がかかっています。マニフェスト通り、2階部分を取り払うべきです。しかし、これは2兆6000億円の大幅減収になります。

 一方、民主党税調で浮上しているのは、この2階部分・暫定税率を撤廃し(租税特別措置法を改正する)、本則税率を上げようという考え方です。

 私は間接税の中で、税制上の優遇が多い「企業」への課税である揮発油税(蔵出し課税)の大幅強化が必要だと考えています。ここは揮発油税の本則税率を4万0000円~4万8600円への引き上げは、あり得ることだと考えます。

 とりあえず、意見表明でした。

 引き続き、子ども手当の所得制限絶対反対、たとえ1億円でも絶対反対は訴えていきます。
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子ども手当の所得制限「2000万円」案浮上も線引き自体許されない

2009年12月18日 09時42分21秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導

 政権交代の夏、2009年8月衆院選マニフェスト「民主党5つの約束」の2つめ、「子ども手当」について、「所得制限2000万円」の線引きをしようという案が浮上しています。

 しかし、「線引き」を許すと、再来年には例えば、2000万円→500万円という線引きの変更の可能性が残ります。大臣が代わった頃に、よく事情が分からない新政務三役を出し抜いて、財務官僚主導で、線引きが変更されるかもしれません。

 親の収入で、子どもが差別されるのは、「社会が子どもを育てる」という子ども手当の思想哲学に反します。線引きを許すことは、「政治主導」を捨てることになります。

 引き続き、子ども手当の所得制限には、断乎反対します。

【親の所得に関係なく子どもは日本の共有財産だ】
 
  
[画像上]長妻ファミリーの記念写真(自宅)。子の20歳のお祝いで、父と肩を組む昭・厚労相(右)。左は父・長妻謙三郎・元警視庁世田谷署長。
[画像下]岡田ファミリーの記念写真(箱根)。父の70歳のお祝いで、ひとり斜にかまえる克也外相(右端)。左から三男・昌也さん、父・卓也さん、長男・元也さん、次男・克也さん。

(引用元、上=日経新聞夕刊、下=岡田卓也著「小売業の繁栄は平和の象徴」)

 今回の与党3党の要望は、道路・整備新幹線の箇所付けによる建設業・首長優遇と、それとは反対に自民党の基盤である農地の構造改善事業の予算削減という「民主党になびかせ、自民党を潰す」参院選対策が見て取れます。

 しかし、「コンクリートから人へ」というマニフェストの基本理念を壊すことで、民主党の伝統的な支持者を激怒する結果をもたらすと思います。民主党は小沢一郎と一緒に自爆しようとしているようにみえます。

 揮発油税(ガソリン税)の暫定税率に関しては、一昨日夜、川内博史・衆院国土交通委員長(ガソリン値下げ隊長)が、鳩山由紀夫首相にメールで申し入れたことで、翌朝の総理の発言に影響を与えたとの見方が浮上しています。

 子ども手当の所得制限に関しても、丁寧に議員立法にあたったネクスト子ども大臣・副大臣や、現在の厚労大臣である長妻昭さんらの巻き返し、正義を貫く姿勢に期待します。

asahi.com(朝日新聞社):年収2千万円で最終調整 「子ども手当」所得制限 - 政治

 鳩山内閣は17日、来年度から導入する「子ども手当」について年収2千万円の所得制限を設ける検討に入った。藤井裕久財務相と長妻昭厚生労働相が18日午前に協議し、最終調整する。子ども手当は所得制限を設けない前提だったが、民主党の小沢一郎幹事長からの来年度予算に関する要望を受けて方針を転換した。

 子ども手当は、中学生までの子ども1人当たり月額2万6千円を支給するもの。来年度は半額の1万3千円を6月から支給する予定で、来年度予算で約2兆3千億円を概算要求していた。

 所得制限を設けることについて、長妻氏は「設けないことで理解をいただきたい」と否定する。ただ、高額所得者に対する支給には政府内に慎重意見も強く、国会議員の給料とボーナスを合わせた年収が約2200万円であることから、2千万円で線引きする案が浮上した。

 一方、与党内では800万円で所得制限する案が出ており、今後、内閣と与党の調整に委ねられる可能性がある。

 子ども手当の導入で廃止される現行の児童手当(月額5千円、3歳未満と第3子以降は1万円)は、会社員の夫と専業主婦の妻、子ども2人の家庭で年収860万円未満が支給要件で、約9割が対象となる。子ども手当の所得制限額を年収2千万円に設定すれば、99%以上の子どもを対象に支給されることになるという。

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12月17日(木)のつぶやき 子ども手当の所得制限反対の声強回る

2009年12月18日 00時17分38秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導
07:35 from movatwitter おはようございます。 08:10 from web RT ahiru_utaro: どこかで何かを掛け違っているのかも。本来の目的を見直して欲しいですね。 RT @shiguh 子供手当の支給に所得制限か… 財源が苦しい中、一見良案だけれども、これからの日本を担う彼らに「国からの愛情」に差をつけて良いのだろうか? #kodomo 08:11 from web RT @chittakasp 子供手当てに所得制限をかけないで~。 10:29 from web 「子ども手当の所得制限に絶対反対」という私の背中を押してくださるツイートやブログへのコメント、メールをいただきました。朝日新聞によると、所得制限(仮に児童手当をそのまま当てはめると)による財源圧縮は2000億円に過ぎないようです。 10:30 from web 子ども手当の所得制限。とりあえず長妻昭厚労大臣が所得制限を設けない方針を示しています。まずは、みんなで長妻大臣の背中を押しましょう。 10:47 from web 子ども手当の所得制限に反対する長妻昭・厚労大臣の背中を押そう http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/440a123699388a3ee537968845302ee0 11:03 from web この先の作業は財務省主計局で、役所にメールしても厳しい。ツイッターなどで、意見を述べて、藤末さん、蓮舫さんらに届けるのが最適だと思います。ある程度ご自身のプロフィールを明らかにされると、説得力が増します。 @bakuichi 長妻大臣応援のためには、何をしたらいいのでしょうか? 15:34 from web RT @DARTHREIDER 誰か小沢をやめさせろ!このままじゃ自民よりひどいぞ。子供は社会で育てるんじゃなかったのか?所得制限はどこにするんだ?党は政策決定に介入しないんじゃなかったのか? 16:30 from web 子ども手当の所得制限について、財務相が「1億円」と発言したが、それは、将来に線引きの見直しの可能性を残す。社会が子どもを育てるという理念の貫こう。http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091217AT3S1701117122009.html by kokkaiblog on Twitter
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