【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

安倍晋三を氏に追いやり、小倉将信こども大臣抜擢につながった、自民党やり過ぎ参院選情勢調査ペーパーを公開、「ノルマ証券」なみの行き過ぎた「殲滅思想」

2023年04月30日 21時16分39秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして
 政権交代後10年間の「安倍晋三・菅義偉自民党」の国政9連勝には、参院選で「行き過ぎた殲滅思想」があり、民主主義を継続するためには「横綱相撲」をとるべきだと、筆者は主張してきました。実は、第26回参議院議員通常選挙中に安倍晋三元首相・清和会会長の暗殺のわずか6日前に、自民党都連が行き過ぎた情勢調査をしており、そのペーパーを筆者は入手してました。8月10日の内閣改造で、小倉将信さんが当選4回生74人で5人目の大臣(福田達夫総務会長、岸信夫前議員除く)に抜擢された根拠といえそうです。本当は8月10日に書きたかったのですが、気が重く、今ごろの記事化になりました。

このペーパーです。おそらく7月8日以前にもらったと思います。赤い書き込みは筆者が書き加えたものです。東京選挙区の朝日健太郎候補、生稲晃子候補、竹谷とし子候補、蓮舫候補らの支持率を、自民党東京都連の衆議院総支部ごとに集計したものです。

 
 自民党の本部・都連のどちらかが、7月2日・3日の「選挙サンデー」に、1小選挙区100以上のサンプルをもとに集計したものと示されています。

 
 このうち、朝日候補を支持する人は「小倉総支部」が「24・4%」となっていて、生稲候補は「4・4%」。自民党2候補を足すと、下村博文総支部などが多くなりますが、朝日さんに限れば、小倉さんが先輩を抑えて1位となっています。また、生稲候補の5倍以上と言うことは、小倉総支部が「朝日候補の方をお願いする」という票寄せと活動量が多かったと推測されます。木原誠二官房副長官より小倉さんの成績は勝っています。

[写真]朝日健太郎候補を応援する小倉将信衆議院議員、2023年7月4日、東京・町田駅近くで、宮崎信行撮影。

 これが評価されての、閣僚抜擢だっと思われます。安倍晋三内閣と違い、菅義偉・岸田文雄首相は、長野県連代表として参院選に連敗した後藤茂之さんを2回入閣させるなど安倍さんの頃の信賞必罰の姿勢は和らいでいます。

 そして私は7月8日の前夜、高市早苗政調会長が持っていて安倍晋三清和会会長が持っていない情勢調査を持っていました。自分でも驚く情報収集力ですし、ひるがえって、情報がないのに過信すると、地位によっては死につながるということになります。

 30年政治にかかわって断言できるのは、衆議院議員が怖いのは衆議院議員総選挙です。小選挙区では、衆議院会館事務所が地元の町長選挙に公設秘書全員を投入して国会開会中なのに閉めるような閣僚経験者も一部にいます。が、安倍晋三衆議院議員の地元事務所長ですら怖いのは次期衆院選で、自ら解散する内閣総理大臣の権力の源は「狂気」と言えます。

 参議院議員通常選挙で、味方である衆議院議員をここまで締めあげる味方にも、野党にも、有権者にも厳しい殲滅主義に走らせた、安倍さん、スガ・杉田和博正副官房長官、元宿仁さんら自民党幹部職員の焦りはなんだったのか。彼らは2009年の政権交代でも、歳費は維持し続けました。

 2014年7月1日の解釈改憲による立憲主義の破壊、アベノミクスによる所得再分配機能の破壊により、日本の議会制民主主義は、修復不可能な「ポイント・オブ・ノーリターン」を越えてしまったようです。

憲政史上最長の安倍晋三さんに、「汚物を見るような目」で警戒されたことを、筆者は反骨の政治ジャーナリストとして誇りに思います。

改めて警視庁防犯協力会員として、テロを許さない街づくりをめざしています。自民党大会会場近くの「高輪署」管内で撮影しました。なお、目じりのけがは、神奈川県で自分で転倒したもので、今は治っています。



 以上です。

【宮崎信行は選挙の殿様】伝説加速、公認漏れ無所属が「唯一の8位当選」、「二階地元で116票差の最年少町長」を上塗り、接戦の強さが政治報道・評論・取材の信頼力上のステージへ

2023年04月30日 20時31分09秒 | 大縄跳びの内側から
 ありがとう存じます。今月は、筆者・宮崎信行の「選挙の殿様」「接戦での圧倒的強さ」伝説を大きく拡大させました。実は、当ブログのアクセス数が前年比デスクトップ2割減、モバイル8割減と他のニュースサイトと全く同じくグーグル社の妨害にあっているのですが、選挙の強さが、政治報道・政治評論・政治取材で生涯通じた影響力を手に入れたと自負しております。

 新進党黎明期からの仲間で、二階俊博総支部所属の友人が、印南町議を辞めて印南町長選に出馬した際は、10日間ほど現地に宿泊しましたが、マッチアップで、二階後援会が両候補に推薦を出す中、116票差で最年少町長(石原正敬町長より若く国定勇人市長に次ぐ若さ)に当選。

 今月は、民主党中盤からの仲間で、横浜市議再選をめざしながら総支部内の紛争で公認漏れとなった無所属。選挙区は横浜18区で唯一の「8人区」なので、1年前から「無所属でもいいのではないか」と意見していた友人が再選。全市議で唯一の「8位当選者」となりましたが、地方議会では議長は当選回数順で、やれることはどの順位でも同じです。今回は政府・自民党が使いづらいことを見越した「TikTok」作戦も新しい地元ボランティアの取り込みにもつながったような気がします。

 私が選挙に強い背景には、数学が得意であること、組織の中の不満分子を見つけ出せること、スタートダッシュして、緩めて、引き締める時間の関数を使えることが圧倒的に抜きんでていると自己分析します。

 遅れながら、自分が持つ企業の決算用に、カフェの領収書を整理していたら、4か月前から驚くほどのペースで現地に行き、リフレッシュを兼ねた戸別訪問など個人的にも楽しめた選挙でした。

[写真]岡田克也幹事長と打ち合わせる青柳陽一郎・神奈川県連代表、ことし1月某日、宮崎信行撮影。

 なお、言わずもがなですが、きょねん来、岡田克也幹事長の会館事務所に話しながらの、行動でした。

 この4年間ほど、Twitterで有名な政治アナリスト複数人から「自分は営利目的で選挙にかかわっているから、絡まないでください」と懇願されました。

 ところが、私は完全に無償・交通費等持ち出しでやっています。5年ほど前に「有償でやってほしい」と言われましたが、誰に物言うとんねんという感じで、永田町で「宮崎さん、選挙強いな、善い人だな」と思われればそれでよいという感じです。もちろんレガシーメディア政治部記者が選挙にかかわれないことを見越して、自らの商品差別化を図る行動なのは言うまでもありません。議員は全員が「自分の生活が第一」で選挙の当落は最大の恐怖であることもよく認識しています。

 友人全員が当選しました。一方、30年前の「政治改革」で積極派の私に対して、守旧派だった自民党公認者が西日本で軒並み落選するにいたり、30年越しで復讐に成功した思いです。同居扶養親族ごと路頭に迷っていただきたい。

 また早稲田大学政治経済学部の先輩である滝沢泰子江戸川区議が催した会合で、桜井周・民間人(現・当選2回衆議院議員)の前で、「自分は選挙の神様」と口を滑らし、滝沢さん(キリスト教系幼稚園・母はキリスト教系大学卒業)にたしなめられたことから、「選挙の殿様」と自称するようにしています。











以上です。

【叙勲】おめでとう岡田卓也さん97歳「旭日大綬章」小売業では異例、累積で多額所得納税か「小売業の繫栄は平和の象徴」、岡田克也立憲幹事長の実父

2023年04月29日 05時01分05秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]岡田卓也さん、早稲田学報2010年4月号に掲載された写真から。

 政府は、春の叙勲で、日本最大手の年商8兆円の流通グループ「イオン」の創業者(3人のうちの1人)である、岡田卓也さん97歳らに「旭日大綬章」を授与すると発表しました。令和の天皇陛下から直接手渡されます。

 岡田克也・立憲民主党幹事長の実父。

 小売業経営者への旭日大綬章は、電力・ガスを除けば極めて異例。小売業は年商から仕入費と人件費を差し引くため利幅は薄く法人税納税額は少なくなるため、岡田さん本人の所得税額が生涯累積で多額になったことが評価されたとみられます。任意団体「日本チェーンストア協会」の第2代会長も2年間だけの在任だったようです。天下りも四日市に縁がある元財務事務次官、元検事総長らを毎期2人程度社外取締役に受け入れているだけです。

 岡田さんは1925年9月19日、四日市生まれ。ダイエーの中内功さんより3学年若いことになります。岡田さんは早稲田大学入学直前の高等学院在学中に召集令状をうけて、いやいやながら、学徒動員で勤労奉仕で工場に勤めました。日本一広い「灘」である、太平洋・茨城県鹿嶋市の海岸の要塞をつくる仕事をしながら終戦。大学生ながら、四日市「岡田屋」代表取締役に就任しました。今から77年前のことです。1946年7月2日の中日新聞に戦後初めてのチラシを打ち「焦土に開く 天下分け目の大売り出し」との売り文句を強調したところ、開店前に100メートルの行列ができ、女性がチラシを手にしながら「岡田さん、やっと平和が来ましたね」と語りかけたことから「小売業の繁栄は平和の象徴」とのフィロソフィー(経営哲学)を得ました。

 その後は、自ら赤い自転車で街を走ることを宣伝と称し、大黒柱に車をつけよとの家訓で店舗を引っ越しマンネリを破りました。32歳のときに生まれた岡田克也さんは、「店舗兼自宅で母とともに営業していた父は、やがて店舗まで自転車で通勤するようになり、自動車で通勤するようになり、そして運転手付きの自動車が迎えに来るようになった」と幼少期の急激な変化を述懐しています。

 1970年大阪万博開会式にあわせて、吹田「シロ」姫路「フタギ」とともに大阪市に出て、日本共同仕入会社「ジャスコ」を創業。開会式当月には、第1期新入社員980人を社長として歓迎するという現代では考えられない成長をとげます。当時おそらく芦屋に豪邸に所有していた流通の革命児・中内さんと違い大阪万博会場の「太陽の塔」が見える郊外の賃貸マンションに住むことで、フィロソフィーの違いを示しました。

 但し、戦後すぐ、尊敬する神戸大学経営学者を四日市商工会議所商業部会で招いた際「君たち、今すぐ小売業をやめて土地を買い占めなさい」と助言されたのに、機敏に対応できなかったことの心の葛藤もあったようです。

 岡田屋は1959年9月の伊勢湾台風で、被災者に毛布を2000枚寄付しています。

 岡田さんは「早稲田学報」2010年4月号で、百貨店法・大店法・大店立地法の規制のせいで日本にコンビニエンスストア、スーパーマーケットが成熟しているのは時代遅れで、アメリカのように統合され規模を集約すべきだとの独自の考え方を示しています。

 同時にアジア諸国に追い上げられている危機感にふれ「中国も最初に行った頃は、赤いものといったら旗だけか、口紅なんて誰も塗っていない」と冗談交じりに語っています。

 岡田克也さんから見て、おじいさん、お父さん、お兄さんは全員、早稲田大学商学部卒業。克也さんは東大でなく早稲田で冗談とコミュ力を身に着けていれば、総理になれたでしょう。でも、法学部なら東大に合格しないと学費を出してもらえないし、竹下登首相から早大商学部2学年後輩の卓也さんに「あなたの次男は通産省にいますね」と電話もかかってこなかったという因果になります。

 卓也さんは早稲田学報のインタビューで、千葉市美浜区幕張の役員応接室の窓から見える太平洋を「晴れていればアメリカが見えますよ」と冗談交じりに語り、要塞を建設していた時代とは違う景色だとしめくくっています。

 以上です。

伊藤忠彦法務委員長「前も後ろも閉めて」入管難民法は自公維国修正で可決、フリーランス保護法成立

2023年04月28日 20時01分31秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
 2年前の今ごろは、統一補選で、立憲道連・同長野県連・国民広島県連が各々の知恵の輪を完璧に解いた完勝で「年内に絶対ある衆院選」にのぞみましたが、意外にも負けました。森山裕・自民党国対委員長と上川陽子法相が入管難民法の衆議院通過を断念したことも功を奏したのかもしれません。今国会は、年後半に、衆院選がなければ、総裁選も復興補正も消費増税プログラム施行もなにもありません。自民党は今国会の会期を自由自在に操れるわけで、入管難民法改正案が性犯罪刑法改正案より先に審議入りした時点で、成立は確実でした。

【衆議院法務委員会 きょう令和5年2023年4月28日(金)】
 筆者が今週傍聴したときと同じく、ウィシュマさんのご遺族らが傍聴していたようですが、開催に反発する野次があったようで、伊藤忠彦委員長(愛知→早稲田→電通)が「閉めて!後ろも閉めて!」と委員室の扉を衛視らに閉めさせたようです。

 「入管難民法改正案」(211閣法48号)の自公国維修正案が提出されました。1時間の審議の後、修正議決しました。

 政府原案は「準難民」をつくるなどの改正。衆議院修正案は「第一に、難民調査官は、外国人に対し質問をするにあたって、特にその心身の状況、国籍または市民権の属する国において置かれていた環境を、その他の状況に応じ適切な配慮をする」「第二に、法務大臣は、国際情勢に関する情報の収集を行うとともに、難民調査官の育成に努める」「第三に、容疑者等の人権に配慮し、判断の適正の確保に努める」などとした内容。

 立憲民主党は寺田学筆頭理事が第三者機関の設立を盛り込んだ自公立国などの協議に臨みましたが、党や法務部会を代表する意見ではなかったようです。

【参議院本会議】
 まず、「マイナンバー法改正案」(211閣法46号)が河野太郎デジタル大臣から趣旨説明され、代表質問がありました。
 続いて、「日豪円滑化協定」「日英円滑化協定」「日豪円滑化協定実施法案」「日英円滑化協定実施法案」の211条約1・2号、211閣法33・34号の4議案が一括で採決され、共れ反対、自公立維国賛成多数で可決し、両院承認されたり、法案成立したりしました。4つとも天皇陛下が首相と所管大臣の副署を得て官報で公布して国内での効力を持ちます。
 「改正海上輸送法」(211閣法42号)が過半数で成立。カズワンから1年経って不明者がいまだにいるほか、意外にも逮捕者が出ていないようです。
 「GX経済移行法」(211閣法12号衆議院修正)が立共れ反対、自公維国賛成多数で可決し、成立しました。
 「フリーランス保護法」(211閣法23号)が全会一致で成立しました。
 「改正気候変動適応化法」(211閣法32号)が成立しました。なお、きのうの環境委員会で可決していたことを、書き加えます。今夏から「熱中症アラート」が出ます。熱中症で救急車で運ばれるのはとても苦しいと聞きますから、気を付けましょう。ゴールデンウィークは完全休戦です。

【衆議院内閣委員会】
 「DV防止法改正案」(211閣法34号参先議)が審議入り。
【財務金融委員会】【安全保障委員会】
 「防衛財源閣法法案」(211閣法1号)は安住淳国対委員長の命令通り、ゴールデンウィーク後まで衆議院での審議が続きます。

【参議院消費者特別委員会】
 「景品表示法改正案」(211閣法27号)
【参議院ODA・沖縄北方】
 ODA特別委員会は参議院にだけ置かれており、コロナ禍でそろそろ海外派遣もありそうです。
 以上です。



[法律の執行状況]歌舞伎町「トー横」「大久保公園」で若い女性客にホストクラブの売掛金の回収を迫って売春(立ちんぼ・交縁)を強要したホスト逮捕、売春防止法9条60年ぶり適用

2023年04月27日 19時13分46秒 | 法律の執行状況
[写真]若い女性客とホストクラブ店舗に向かうホスト、東京・新宿区歌舞伎町で、きょねん2022年8月、宮崎信行撮影。

 警視庁が先月、女性客に対してホストクラブ売掛金の回収のために売春して金銭を得るようそそのかすことを禁じた売春防止法違反で東京・新宿歌舞伎町のホストの男を逮捕したことが分かりました。

 従軍慰安婦を一カ所に集めて売春を強要して軍票で報酬を支払ったことで世界的に知られる日本人ですが、売春防止法第9条の「売春をさせる目的で、前貸し、その他の方法により人に金品その他の財産上の利益を供与した者は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する」の規定が適用されたのは60年ぶりのようです。

 今後は、警視庁による法律執行が注目されるととともに、売春強要や特殊詐欺などの、「収益を共有する集団」を大小問わず組織犯として、カネの動きを追い、立法化も含めて検討する必要がありそうです。

 歌舞伎町の新宿区役所前通りから、トー横(新宿東宝ビル横)にかけて位置する「ホストクラブ」は若い女性が出入りし、接待・飲食・カラオケを提供。人気ホストが8割を稼ぎ、他の見習いホストがヘルプとしてもてなし、受付で金銭を支払うシステム。しかし、当日の支払いを猶予して、(ホスト側から見て、店舗に対して)「売掛金払い」とし、後日、女性客に精算を迫る方式をとっています。

 このため、支払えない若い女性客が、区役所前通りから至近のトー横でアプリで待ち合わせたり、大久保公園で立ちんぼとして男性買春客(30代大手会社員が多い)と交渉してラブホテルに向かう「交縁」をしたりするよう迫ることが問題視されていました。

[写真]大久保公園(右側)前で立ちんぼで売春する女性、ことし2月、宮崎信行撮影。上の写真から見ると、右奥で、一本右側(JR新大久保駅側)に入ったところ。

 大久保公園の立ちんぼは半世紀前からあり、ホストクラブの売掛金回収のために性風俗店で働くよう仕向ける「風呂に沈める」行為は以前からありましたが、コロナ禍の男女ともサービス業従事者の経済的苦境や、官民挙げての暴力団排除の成功の反動での無秩序から、3年ほど前から激増していました。

 報道によると、被害女性が求められた売掛金は20万円で、40日間立ちんぼを実施。警視庁がきょねん摘発した50人のほとんどがホストクラブの売掛金(正確には女性客から見れば買掛金)の支払いを求められたことが理由だったようです。

 筆者は、最も有名な都道である「明治通り」に面して占有許可を受けた機械販売会社のオーナー社長の子に生まれた関係から、小学生の頃から警視庁の要請で東京地裁から数メートル以内接近禁止命令が出ている暴力団幹部の元娘の登校を警護する役回り(コードネーム「副班長」)をつとめたこともあり、古物商免許と加えて、警視庁の主に生活安全部とは情報を共有しながら生きてきました。暴力団壊滅・街の洗浄化闘争では、所轄の滝野川警察署は暴力団が入れない地域として知られています。最近の官民運動は特殊詐欺集団の壊滅一辺倒となっています。

 このため、暴力団壊滅で、歌舞伎町が逆に無秩序になっていることは気にかけており、明るい時間帯ですが、個人的にパトロールしています。また、この内容は、「商業者」「古物商」「下町」を理由として、間に一人以上挟んだうえで、東京の地下経済・裏社会に詳しいクリーンな民間人との認識のもと岡田克也衆議院議員事務所に提供して、今後の日本社会の動向を占いあっています。

[写真]トー横を早朝から自主的にパトロールする筆者、きょねん5月上旬、宮崎信行撮影。手前側が新宿東宝ビルで、右手前が「アイ・ラブ・歌舞伎町」のネオンサインがあるビル。

 以上です。

防衛国会は何も深まらない印象、憲法9条は与党・北側一雄「国会オンライン出席」で混ぜ返す、入管法はあす採決の公算、

2023年04月27日 17時29分15秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]5年前のちょうど今日「民進党」(大塚耕平代表・羽田雄一郎役員室長)離党に追い込まれる政治生命最大の窮地にいたった岡田克也衆議院議員の記者会見に出席したフリーランスライターの畠山理仁記者と筆者ら、2018年4月27日。

 第211回通常国会は残り56日間で、衆議院での重要法案の審議入りは峠を超えました。「防衛国会」「エネルギー国会」となりましたが、議論の深まり、歩み寄りはほとんどない印象。やはり、2014年の解釈改憲で立憲政治が転換してしまっていたことを改めて証明しています。

●衆議院法務委員会の定例日は火・水・金なので今日の開催はありません。

【衆議院議院運営委員会 きょう令和5年2023年4月27日(木)】
 5月1日から9月30日までのクールビズを決定。次回の5月9日(火)の本会議から、輪番出席・アクリル板などのコロナ対応を日常に戻すことを決めました。

【本会議】
 新議員として、維新で議席番号49林祐美さん、自民の435吉田真次さん、436英利アリフィヤさん、437岸信千世さんが紹介されました。
 森山裕さんの永年在職表彰がありました。
 「マイナンバー法改正案」(211閣法46号)が立共れ反対、自公維など賛成多数で可決し参議院に送られました。
 条約の承認案3本。「日本バーレーン投資協定」(211条約4号)が共れ反対、「日本アゼルバイジャン租税協定」(211条約5号)「日本アルジェリア租税協定」(211条約6号)が共反対で承認され、参議院に通知されました。
 「孤独・孤立対策推進法案」(211閣法)はれ反対で可決し、参に送られました。
 「GXグリーントランスフォーメーション原子力基本法・電気事業法など改正案」(211閣法衆議院修正は、「原子力規制委員会が原発新設を速やかに審査できるように業務量を検討すべきだ」とさらに背中を押す修正を、立共れ反対、自公維国有賛成多数で可決し、参に送りました。
 「水道行政の国土交通省・環境省移管法案」(211閣法45号)を共れ反対、自公立維国有賛成多数で可決し、参送付。水道民営化に慎重な杉並区長当選や積極派のフランス企業日本幹部の経団連副会長就任でくすぶる問題でれいわ新選組・山本太郎代表の新自由主義の本命との見立ては筋が通っています。

 この後、河野太郎デジタル大臣が「デジタル社会形成基本法改正案」(211閣法47号)を趣旨説明。行政の申請でフロッピーディスクを使えたものをオンラインも可能にするなどの内容。

【憲法審査会】
 9回連続9回目の開催。40分ほど遅れました。自由討議で自民党の新藤義孝さんは「4月は憲法9条をずっと議論し、建設的だった」と流れを維持しようとしました。ところが、公明党の北側一雄さんは「憲法9条のほかに、オンライン国会出席に関しての憲法39条や、緊急事態条項も大事だ」と混ぜ返し、話を憲法9条からそらしました。開催が遅れたため、各党派1巡目の意見表明だけで、議論が打ち切られ、散会しました。

【安全保障委員会】
 「防衛産業基盤強化法案」(211閣法20号)の大詰めの審議。質疑が終わり、討論となり、共産党の赤嶺政賢さんは「アメリカは軍事情報を官民一体で共有する体制を日本に押し付けている」と述べました。採決は共反対、自公立維国賛成多数で可決すべきだと決まりました。今後は、小型から中型までのマシンガンを一括して製造してきた住友重機械工業の撤退方針についての防衛装備庁の交渉が政策項目となります。東京新聞が「お金儲け」の観点から報じますが、企業経営は「増収」ならば赤字でも銀行融資が出ますので、数年後からはまた横ばいにしかならない官公需がお金儲けというのは資本主義の理論から外れた話で、むしろ経営が立ち行かない企業が多いととらえるべきです。

【東日本大震災復興特別委員会】
 政府が日切れ法案(※こめじるし法案)として審議を依頼していた「復興再生特別措置法改正案」(211閣法7号)が初めて審議入りしました。
【農林水産委員会】
 「漁港漁場整備法及び水産業協同組合法改正案」(211閣法52号)が審議入りしました。
【総務委員会】
 「放送法など改正案」(211閣法40号)が審議入り。ところで来月15日付で筆者と総理番同期の原聖樹記者がNHK報道局長に就くことが決まりました。あまり他者とかかわらない印象の人で、コミュ力のある人がマスコミ企業で出世する時代は去ったような気がします。
【参議院内閣委員会】
 「フリーランス保護法案」(211閣法23号)を賛成多数で可決すべきだと決まりました。あす成立。
【法務委員会】
 「GPS刑事訴訟法改正案」(211閣法41号)の対政府質疑。
【外交防衛委員会】
 防衛国会と、外交・防衛の参議院の特徴をいかした4案一括審議が採決されましたが、注目は集めませんでした。「日豪円滑化協定」(211条約1号)「日英同」(211条約2号)「日豪円滑化協定実施法案」(211閣法33号)「日英同」(211閣法34号)を承認、可決すべきだと決めました。
【厚生労働委員会】
 「健康保険法改正案」(211閣法16号)の参考人質疑で、元時事通信記者の三原岳・ニッセイ基礎研究所主任研究員らがかかりつけ医などで意見を述べました。
【国土交通委員会】
 「海上運送法改正案」(211閣法42号)を可決すべきだとしました。審議の流れに沿って政府が提出した天下り資料で、海上保安官僚出身の戸田邦司・元自由党(小沢一郎党首)参議院国会対策委員長の名前も含まれており、健在を確認しました。
【環境委員会】
 「熱中症アラートの気候変動適応化法改正案」(211閣法32号)が審議入りしました。
【文教科学委員会】
 一般質疑で、統一教会への解散命令見送りで質疑がありました。
【経済産業委員会】
 一般質疑で、エネルギー国会は参議院ではこれから佳境になります。
●立憲民主党の政務調査会も次回は5月8日(月)以降に開くことにして、ゴールデンウィーク休戦モードとなります。閣僚も海外に行きます。国民民主党の玉木雄一郎代表は「ゴールデンウィーク返上で足立区議選の応援をする」と意気軒高。国会職員・秘書らも久しぶりの墓参りもできそうです。

このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2023年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。

2016年「32ある一人区で野党一本化」「市民と野党の共同候補」体制は転換点、岡田克也「一本化は一つの知恵」

2023年04月26日 21時16分42秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]「32ある1人区すべてで野党一本化」という現在まで続いた路線の最初の野党党首会談にのぞむ志位和夫さん、岡田克也さん、2015年7月、宮崎信行撮影。

 国会議事堂前に20万人が詰め寄った平和安全法制「シールズの夏」で成立した市民連合を介した「野党一本化路線」「32ある1人区で一本化」に成功した「2016年体制」が転換点を迎えました。

 岡田克也代表・枝野幸男幹事長、志位和夫委員長・小池晃書記局長の「野党連携」は、地域ごとに代表がいる「安保法制を廃止して立憲主義を回復する市民連合」(代表委員・山口教授)とともに「市民と野党の共同候補」として、第24回参院選で、「32ある1人区で一本化(香川のみ共産公認)」に成功しました。

 その後、揺り戻しはありながらも、岡田・枝野両氏が旧民主党の主導権を握り続けたため、維持され、2年前の補選の完勝を経て、第49回衆院選にのぞみましたが、議席減(小選挙区は増加)となり、枝野代表が辞任しました。この際、岡田・枝野両氏らが2016年以降一度たりとも公の場で発言していない「野党共闘」という言葉を使い、「野党共闘が否定された」という関東大震災の朝鮮人虐殺ばりのありもしないでっち上げデマ誤報を読売新聞・産経新聞が報じ、これを指摘した筆者の記事(枝野幸男前代表「野党共闘という言葉は一度も使っていない」「今の選挙制度から必然的に求められていた」「想定外に早く野党第一党になってしまい政権の選択肢を示さざるを得なくなった」 - ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記)は反響を呼びました。

 そして、昨夏の第26回参院選では、日本維新の会に比例代表で1議席上回れるという非常に歴史的な敗北を喫した立憲民主党。今週の第20回統一地方選後半戦でも日本維新の会・大阪維新の会が700近い地方議員を擁するまで組織が拡大しました。

 岡田克也さんは今週日曜日のNHK開票特番の午後10時台に、千葉5区補選で「一本化できていれば勝てた」と発言しましたが、その後大分補選で自民党候補が当選したことから、「一本化しても勝てない」という現実を突きつけられました。

 これについて、きのう令和5年2023年4月25日の記者会見で筆者の指摘に対して「野党が一本化する、あるいは選挙で候補者の調整をするということは、必要条件であって、十分条件ではありません」「やはり地力の差というのはあるのです、地域によっては」「もう少し私たち立憲民主党は力をつけなければいけないということだと思います」「候補者を調整するということは一つの知恵としてあるのだというふうに思っています」と語りました。

 数学書によると、必然的に導かれる結論が必要条件で、成り立たせるために十分な仮定が十分条件。ですから、大分のように与野党一対一で接戦になるための必要条件で、野党候補が乱立しても立憲民主党候補が接戦になった千葉5区では一本化交渉は十分条件だということになると思います。衆院選は小選挙区比例代表並立制で、他の野党は小選挙区に立てた方が比例拡大につながるので、次期衆院選に向けて野党一本化は「十分条件」の色彩が強くなり、調整は緩くなると考えられそうです。

 維新の伸長と、共産の退潮に加えて、立憲が新潟県連を除いて接戦区でことごとく負け続けたことから、野党一本化路線は転換することになりました。2016年体制のもう一方の実力者、枝野幸男さん福山哲郎さんの考え方にも注目されます。

 以上です。

GX原発60年超ルールは議員修正で「規制庁憎し」加速で可決、菅直人元首相異例の討論で「安倍晋三元首相の祖父岸信介の詔勅署名と同じ犯罪だ」と吹っ切れる

2023年04月26日 18時56分33秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]菅直人さん、きのう25日、宮崎信行撮影。

 大型法案の衆議院から参議院への送付の目安となる、大型連休入りまで後3日間で、重要広範議案GX原発60年超の総理入り質疑が行われ採決。菅直人さんが首相経験者で異例の反対討論にのぞみ、「岸信介の犯罪」と言及するなど吹っ切れました。「孤独孤立法案」では有志の会の緒方林太郎さんも前川清とクールファイブの名曲「東京砂漠」の歌詞を紐解くなど、解散総選挙から2度目の通常国会の佳境を迎えた衆議院は小選挙区当選組が吹っ切れたすがすがしさをみせています。

【衆議院法務委員会 きょう令和5年2023年4月26日(水)】
 流会しました。「入管難民法改正案」(211閣法48号)の採決は見送られました。寺田学筆頭理事が主導した修正案をめぐり立憲民主党内の機関決定がされていないことが最大の理由だと考えられます。

【経済産業委員会 同日】
 重要広範議案「GX原発60年超ルールの原子力基本法及び電気事業法改正法案」(211閣法26号)の質疑が終局。自民・公明・維新・国民の修正案が提出され「原子力規制委員会の業務拡大により原発新設審査の遅れが出ないように5年後をめどに規制庁の業務を見直す」との閣法にアクセルをかける内容となりました。立憲・共産が強硬に反対し、自民・公明・維新・国民が賛成して修正すべきだと可決しました。先に参議院に送付された「GX移行債」の法案も衆議院修正でした。正直、立共と自公維国は「電力・エネルギーという目に見えない世界」で話し合っても歩み寄れないという日本人の限界を示したと思います。
 採決に先立つ、反対討論には、首相経験者としては史上初かも知れませんが、菅直人さんが登場。菅さんは「亡くなった安倍晋三元総理の祖父の岸信介は商工大臣として開戦の詔勅に署名した。80年経ってそれと同じくらいの犯罪だ。私が総理在任中の東電福島原発事故で、日本が壊滅するイメージが頭から離れず、眠れなかった。その後、2年間原発ゼロだったが大停電は起きなかった」と振り切れた発言をしました。ちなみに、東京裁判は国内法の対象外ですし、岸は逮捕されましたが起訴されておらず、二重の意味で犯罪者ではありません。菅議員は76歳ですが、個人的には東京18区(区割りの中心は維持)でもう1期以上やってほしいとは思います。

【参議院本会議】
 防衛三文書についての岸田文雄首相の報告とそれに対する質疑が2時間以上行われました。
 その後、4法案が可決し、成立しました。
 農地法人所有とスマートシティー基金特区の「改正特区法」(211閣法37号)は立共反対、自公維国賛成多数で可決し成立しました。
 地方議会の設置根拠を初めて具体的に挿入した「改正地方自治法」(211閣法39号)は共反対、それ以外の賛成多数で可決し、成立しました。
 提出前の調整が手間取った「改正私立学校法」(211閣法21号)は全会一致で可決し、成立しました。
 「改正グリーンウッド法」(211閣法31号)は過半数で可決し、成立しました。

【衆議院厚生労働委員会】
 「水道行政の国土交通省・環境省移管法案」(211閣法45号)が共産党反対、自公立維国の賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【国土交通委員会】
 「空家対策推進法改正案」(211閣法43号)が審議入りしました。なお、閣法45号をめぐって厚生労働・国土交通連合審査会が開かれました。

【内閣委員会】
 「孤独・孤立対策推進法案」(211閣法36号)。
 参考人質疑には、NPO法人あたなのいばしょ理事長の大空幸星理事長らが発言しました。数年前から衆参とも、参考人質疑があった当日に採決するのは参考人にも失礼ないので、しないようにしています。きょうは対政府質疑1時間を挟んで、採決となりました。採決では、有志の会・れいわ新選組が反対し、自公立維国賛成多数で政府原案通り可決すべきだと決まりました。

 討論は有志の会と緒方林太郎さんとれいわの櫛渕万里さんの2人が立ちました。緒方さんは「行政学のパーキンソンの法則のように、内閣府のスクラップ・アンド・ビルドすべきだ」とし、「東京砂漠がヒットしたのは1976年で、孤独・孤立は政策課題としては古い」と指摘しました。ウィキペディアによると、東京砂漠は前川清さんがボーカルの内山田洋とクールファイブが歌唱し、歌詞の意味は、「北九州から画家を目指して上京したものの夢破れた男性が、歌舞伎町で一杯ひっかけてモダンジャズ喫茶の前でタクシーを待っていたところ、北九州の中学の同級生の女性と偶然鉢合わせたが、初々しい面影は失せ、目を合わせないように黙って雑踏へ消えていった光景」をうたったもの。福岡9区選出の代議士として東京の国会議事堂で、北九州の先輩男性の思いを代弁したようです。

【政治倫理・公選法改正特別委員会】
 選挙のやり方について各会派の意見表明と自由討論がありました。

【衆議院財務金融委員会】
【衆議院厚生労働委員会】
 「防衛財源確保法案」(211閣法1号)の連合審査会や対政府質疑がありました。「お金という目に見えない世界」をめぐって、与野党議員が不毛な論戦を繰り広げました。

【文部科学委員会】
 「日本語教育機関認定法案」(211閣法22号)の対政府質疑の1巡目の前半が3時間20分コースで開かれました。

【外務委員会】
 「日本バーレーン投資協定」「日本アゼルバイジャン租税協定」「日本アルジェリア租税協定」(211条約4・5・6号)を承認すべきだと議決しました。この後、「調停に関するシンガポール条約」(211条約8号)「2022年国際コーヒー協定」(211条約10号)「WTOマラケッシュ協定の改正」(211条約11号)の3本が審議入りしました。このうち211条約8号は国内実施法案が既に参議院法務委員会で審議されており、「衆議院外務委員会のアンブレラの原則」という条約承認審議を優先させようという原則から外れています。以前にも、子の連れ去りのハーグ条約で法務委員会が先行した事例はありました。

【沖縄・北方特別委員会】
 大臣の所信的あいさつに対する一般質疑が3時間行われました。

【参議院憲法審査会】
 今国会3回目の開催です。衆議院側はすでに8回開催されています。合区の解消をめぐって、四国四県の正副知事が意見を述べました。徳島県は後藤田正純新知事が誕生したばかりですが、副知事が参加しました。複雑な選挙制度への不満が、目に見える世界・目に見えない世界で大きくなっています。

【消費者問題特別委員会】
 「景品表示法改正案」(211閣法27号)が趣旨説明され、審議入りしました。質疑は次回。

【3つの調査会】
 開催されました。

以上です。



りっけん首都圏の黎明期を支えた、連続4選の大野まさき多摩市議がまさかの惜敗

2023年04月26日 17時21分16秒 | 立憲構成員である読者を想定した2021-22選挙・組織情報
 枝野幸男さんが設立したりっけんの首都圏の若手市区議の選挙運動を支えた、大野まさき多摩市議会議員がまさかの落選をしていたことが分かりました。大野さんは1968年4月生まれで、27歳で東京都武蔵野市議に初当選し、連続3期。その後議席を失い、大河原雅子国会議員の秘書を経て、2010年補選から民主党公認多摩市議となり連続4選していましたが、日曜日の選挙で惜敗しました。

[画像]立憲民主党がきのうの常任幹事会に提出した資料の一部。

 大野さんは当初は「市民の党」でしたが、こちらは完全に絶交しています。大野さんは選挙上手だとそちらの残党のグループでも知られていますが、新生党出身の岡田克也幹事長の事務所ではその名は知られておらず、私がきのう大野さんの話をしていました。が、日曜日に惜敗の結果が出ていることを今日知りました。

 大野さんは、首都圏の選挙のやり方が分からない立憲の市議・区議候補を現場で指導。首都圏を回って、現場で補えることは補えました。実は4年前から大野さんは前半戦に各地の応援に回っていて、後半戦の自分の選挙は大丈夫かと懸念する同志の声はSNSで散見されていました。

 自民党、公明党、共産党でこの役回りをしている首都圏の地方議員はいないと思います。

 私はきのう岡田事務所で「旧民主党はバラバラだったけど、立憲は公認漏れの仲間には為書き一枚寄越さない方向でまとまっている」と皮肉を言いました。前半戦の最終日に、元民主党衆議院議員の応援を受けた候補が、そのままこの駅頭でマイク納めをするのか、選挙事務所でマイク納めをするのか「決めていない」「これだけボランティアの人が集まってくれたから、マイクが使える時間帯に地元地域を街宣車で回したい」という現場で起きた混乱を、大野市議と私で納めたこともあってか、当選につなげました。その時、たった一人の「他の都県連とはいえ、党員である現職」が2週間後に現職でなくなってしまい残念です。

 多摩市議会は、勉強会で知り合い早稲田大学政治経済学部の同窓でもある元市長候補の議員が仲間を誘って2候補1組で上位当選したようですが、私はりっけんの仲間を大事にしたいです。

 SNSでは、さっそく埼玉県内の市議が二人組で大野さんのもとに駆けつけたとも記述されています。

 以上です。

私大ガバナンス強化の私立学校法改正案、地方議会の規定を初めて具体化した地方自治法改正案が参議院委員会で可決し、あす成立のはこび

2023年04月25日 23時09分56秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
 「入管難民法改正案」は修正協議が続き、採決は先送りされています。衆議院第二議員会館前の集会では「廃案」ではなく「改悪反対」のプラカードが目立ちました。クルド人少年たちが次々と「自分も意見を述べたい」とマイクを持ったのですが、私も既得権益者側のおごりで、写真を撮ったら、仲間から「写真を撮らないでください」と言われ、仮放免者などに対するプライバシーを強者のおごりで忘れていました。発表の機会を得たクルド人少年の笑顔が印象的でしたが、消去直前に見返すと、少し陰がある笑顔にも見えました。

【衆議院法務委員会 きょう令和5年2023年4月25日(火)】
 「入管難民法改正案」(211閣法48号)は対政府質疑4巡目。自民党の谷川とむさんがウィシュマさんのビデオを見た感想として「入管職員は誠実に対応した」と語ると、傍聴席のご遺族とみられる女性たちから抗議の声が上がり、伊藤忠彦委員長が人差し指をさして「静かにしてください」と制しました。

【地域・デジタル・こども特別委員会】
 「マイナンバー法改正案」(211閣法46号)が賛成多数で可決すべきだと決まりました。

【財務金融委員会】
 「防衛財源確保法案」(211閣法1号)。野田佳彦さんが特例公債について語る場面もありました。
【安全保障委員会】
 「防衛産業基盤強化法案」(21閣法20号)の参考人質疑。
【沖縄及び北方問題に関する特別委員会】
 松木謙公委員長が取り仕切り、閣僚が所信的あいさつ。
●総務委、復興特別委員会は理事懇を開きました。

【参議院第一種常任委員会】
 財政金融をのぞく委員会が開かれました。
●内閣委員会は「フリーランス保護法案」(211閣法23号)の対政府質疑を行い、次回も審議することにしました。
●総務委員会は「地方自治法改正案」(211閣法39号)を賛成多数で可決すべきだと決めました。超党派の附帯決議では地方議員の報酬を各議会が議論すべきだとの内容も盛り込まれました。
●法務委員会は「GPS刑事訴訟法改正案」(211閣法41号)。
●外交防衛委員会は「日豪円滑化協定」(211条約1号)「日英同」(211条約2号)「日豪円滑化協定実施法案」(211閣法33号)「日英同」(211閣法34号)。
●文教科学委員会は「私立学校法改正案」(211閣法21号)を全会一致で可決すべきだと決めました。
●厚生労働委員会は「健康保険法改正案」(211閣法16号)。
●農林水産委員会は「グリーンウッド法改正案」(211閣法31号)を可決すべきだと決めました。
●経済産業委員会は「GX経済移行法案」(211閣法12号)。
●国土交通委員会は一般質疑をして、最後に「海上運送法改正案」(211閣法42号)の趣旨説明を聞きました。次回質疑。
●環境委員会は「熱中症アラートを出せる気候変動適応化法改正案」(211閣法32号)が趣旨説明されました。質疑は次回。

以上です。

衆議院決算行政監視委員会は分科会、今週は「入管」「防衛」で衆議院は峠、修正はシンプルなものに限定してほしい

2023年04月24日 23時06分08秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[画像]有名企業がスポンサーのフジテレビ地上波番組にジャニーズのみなさんと共演したコンプライアンス抜群の宮崎信行、最近の「政治ジャーナリスト」は訳ありで参入してきた者が多いが、宮崎について菅義偉ら官邸ポリスから立憲民主党寄りだと横やりが入るとされるが、どこからもお金はもらっておらず、コンプライアンスは抜群。いまだ若き49歳。周りが先につぶれそうなので、まだまだチャンスはありそう。

【参議院決算委員会 きょう令和5年2023年4月24日(月)】
 「令和3年度決算承認案」の省庁別審査、防衛省・外務省・有償資金協力。次回は、5月10日(水)午後1時だと発表されました。国会連絡室、ゴールデンウィーク休めそうです。

【行政監視委員会 同日】
 青木愛委員長は、東京都北区の花川與惣太(花川よそうた)区長88歳の応援をしましたが公明支持者の3割が投票するなどしながらも落選。が、青木委員長は昨夏のご恩返しは十分しました。北区地域後援会の新年会の来賓区議2人のうち1人も落選しましたが、花見隆(花見たかし)さんは、出発式に青木愛・羽田次郎コンビに長妻昭政調会長までかけつけて当選しました。

 きょうは行政監視に関する件で質疑がありました。松本剛明総務大臣は、民主党時代から姫路市医師会の単独推薦をもらっていましたが、きのうは地元の女性2代目開業医が竣工した私立病院の内覧会にかけつけて上京してきたようです。

【衆議院決算行政監視委員会】
 江田憲司委員長のもと、分科会が4つ設けられました。平成30年度・令和元年度決算承認案。大臣らの決算説明と、会計検査院の検査説明。会計検査院は月曜日の国会審議が多く、土日の国会待機がきつそうです。

 以上です。

2023年の地方選・補選は「日本一若い浦安市」で自民絶対得票半減、自民「40代男性現職12時間駅頭・30代女性新人当選」、参政党83

2023年04月24日 13時22分56秒 | 大縄跳びの内側から
[写真]接戦を制した英利アルフィヤさん、おととい、2023年4月22日(土)、千葉5区・東京メトロ東西線「南行徳」駅で、宮崎信行撮影。

 第20回統一地方選後半戦と、安倍晋三衆議院議員暗殺を含めた統一国政補欠選挙の開票がまもなく終了。

●日本一若い浦安市では自民の絶対得票率は半減以下

 紹介したい数字。日本で最も若い自治体は浦安市で、2020年国勢調査で高齢化率は18%。千葉5区補選で、浦安市の有権者は増えました。絶対得票率で、自民党は25・5%から11・8%へと半減しましたが、立憲は18・5%から13・4%となだらかに下がり、絶対(相対)得票(率・数)で自民を上回りましたが、市川市(半分)で逆転され、負けました。

●議席数

 まだ当日開票は続いています。

 自民が2430→2326
 立憲が486→630
 日本維新・大阪維新264→554
 公明1388→1329
 共産932→796
 国民223→129
 社民86→38
 れいわ0→39
 政治家女子48党が26→1
 参政党0→83

 自民は代替わり失敗が相次ぎましたが、「40代現職がひとりで12時間駅頭」「30代多様性女性新人の当選」がありました。それを入れてプラス・マイナス100議席は違和感はないところですが、報酬がいい都市部で若手をスカウトできているので、立憲はこのまま行くとやばいでしょう。

 立憲は、「ボトムアップの政治」「立憲パートナーズ」路線で初当選した人はほぼ全員再選し、「4年前国民公認で7選に失敗し今回は立憲で復帰」した人も仲間に加えて150議席程度伸ばしました。

 前回現職による現職の政党として新人を絞った国民のことを、私は人間・国民現職貴族・税金乞食と深く軽蔑していますが、100議席減らし、玉木雄一郎代表のTwitterが止まりました。労組の2年程度の専従は別として、どういう体質なのか見抜けなかった支持者は反省していただきたい。

 社民は半減しましたが、「吉田党」として立憲に入党した人も多いです。

 このため、立憲・国民・社民の総数はほとんど変わりませんが「えだのん立憲」はほぼ全員再選しました。

 公明党は落選者が増えましたが、現職議員の数はさほど変わらず。

 共産党は候補者が必死で地区委員会はそれほどでもない印象で140議席減。志位和夫委員長から山添拓さんらへの交代が近づいてきました。

 政治団体「NHK党」で高報酬をアピールして区議選に勝ち、区議が立花孝志党首に融資をして参院選を闘い政党助成金の政党になった政治家女子48党でしたが、激減しました。ただし、政党助成金の金額は当面変わりません。

 立花党と全く同じタイミングで政党になった山本太郎代表「れいわ新選組」は逆に大幅に増やしました。

 昨夏に政党となったばかりの参政党はさらに増やしました。

 複雑な選挙制度・供託金制度が批判されています。このいいことは、立花さん、山本さん、神谷宗幣さんら失礼ながら、お金があるように思えない人が政党をつくり政治にダイナミズムをもたらしたことです。このうち、れいわ新選組は国政政党としての持続可能性をさらに固めたことになります。


 私の地元、北区・山手線「田端駅」前公営掲示板は、59名の立候補者全員のポスターが貼ってありました。「歯抜け」のない100%の掲示板は初めて見ました。都知事選は政見放送狙いで歯抜けが多くなりますが、年収1000万円以上で、23区でも異例の人口がさらに伸びる見通しの北区は有力な人気企業となったようです。

 候補者本人の必死さが4年前より際立ち、全党派とも必死な候補者が順当に当選した印象です。

 一方、国政補選。

 この写真は、2年前「年内に絶対衆院選がある4月」の補選の初日の福山哲郎幹事長=長野県上田市=。これは立憲が3戦完勝でした。

 が、わずか半年後、肝心かなめの衆院選は、最初に張り出した東京8区吉田はるみさんら小選挙区では増やしましたが、東京8区以外の中央線沿線で原則惜敗が続いたほか、北海道4区で終盤に逆転されるなどして、政権交代できず、議席も減らして枝野幸男代表が辞任しました。

 ですから、4月の補選に勝った方が、次の国政選挙に負けている傾向があります。

 なので、一番大事な数字は、「浦安市で自民の絶対得票率が半減以下になった」ということで、それを分析していけば、政治が流動化して、変化が生じてくるかもしれません。

 岡田克也幹事長は「野党調整すれば勝てた」と語りましたが、参議院大分では立候補者2名で立憲が負けたので、矛盾した発言です。私は前半戦で親友の現職を定数8の8位当選に押し込みました。本人には「100日前から10日に1回、本戦9日間は3回行く」と公約し、8日及び4日通いました。告示後1・2・8・9日目に行きましたが、間に中だるみが出たようですが、それによって港北区在住のボランティアの方が入れたようで、のぼりを台ごと長距離運んでくれたシニア男性が「みんな友達なのかと思ってました」、男性学生が「チラシってけっこうとってもらえるんですね」、壮年女性が「腕章をしていると駅の向こう口には行けるんですか」との感想を候補者及び私に話しており、大縄飛びの内側に入れる緩さができて、最後の追い込みで一票の確認、最後の一押しができました。とにかく私は選挙歴31年間で最近は連戦連勝です。大分では自治労が立憲系、社民系の融合に明け暮れて、17日間もあるのに、ボランティアが大縄飛びの内側に入れる隙がなかったのかもしれないですね。ボランティアは必ず投票するでしょう。その辺、神奈川県議会は自民党の半分以上の議席がある唯一の県で、国民民主党がゼロ(宮崎記者の大スクープ「関東自動車工業撤退」の影響もあってか横須賀市選挙区にも擁立できず)となった神奈川県連、「長野県連ですら、候補者がいない」と困りながら25年秘書歴がある地元女性を1か月前に擁立して2位当選させた長野県連だけを対象に物を考えていますが、岡田克也さんの無所属でも総評と同盟の推薦を得れば勝てるという考え方は、間違っていると断定します。ことごとく接戦区を落とすよりは、「港北区は人口が増えているから横浜18区で唯一定数8で、現職8名全員が出たうえに合計14人が立候補したが、今日の総理は変えられないが、明日の8人区(絶対得票率・相対得票率とも12・5%以上なら絶対当選する)は変えられる」と打ち出して当選させた私が選挙の殿様だと断言できるでしょう。1位当選でも8位当選でも年収2200万円は同じです。

 そういう腹の内を合わせて、投票日午後8時の当選という目標を共有できない人は、大縄飛びの内側からは排除せざるを得ないし、候補者と心中できない労組専従者は大企業や県庁・市役所でどれだけ偉い地位かは知りませんが、何度勝負しても負ける人生、それこそ1億回生まれ変わったら1億1回失敗するでしょう。

 4年前の私は、相続税の計算に忙殺されているなか、私をのけ者にした墓参団の結成の情報を察知・切り崩し、あらかじめ銀行から調達した現金から、友人に選挙資金200万円を融資するなどしつつ、若干時間ができて回りたいところは回りました。今回、全員再選しました。が、国民民主党の現職のだらしなさと予想通りの落選に呆れ果てたころ、そのまま突入した参院選で、Twitterのプロフの「祖父・曾祖父・高祖父は元更級郡塩崎村会議員」との上品な表現を、職業地方議員(父は元俳優のアパート経営者)である参議院議員候補者の「事務所」のTwitterから早稲田政経卒の私に向かって「痛い人ですね」と繰り返され、宮城県・鹿児島県で活動する「YOKO」氏からも揶揄され、さらには「連合徳島中央地協」というアカウントからも「選挙妨害もうおよしなさい。石川大我候補の当選を祈念しています」と暴言を浴びて激昂。東京地裁に名誉棄損で提訴するに至りました。

 今回は、立花効果も含めた、月給が良いことが知られて、区議選が高倍率になったと思います。40代・30代の高学歴ママの進出で、少しは政治は変わるのではないでしょうか。

 衆院選では、選挙運動歴が長い人が、陣営が崩れた改革新人を主体的に立て直す役回りをしていただきたいと思います。

 30年前の今ごろ。政治改革ブームの中、野田佳彦さんらがボランティア型選挙をしていました。ウグイス嬢は、地名を覚えたプロに日当1・5万円で頼んだり、党首のテープを流し続けるのが新人候補でも当然という感じになりましたが、ボランティアは必ず投票するわけで、解散総選挙ではボランティアで接戦区でを必ず押し上げられるという立憲パートナーズ、もちろん年少の女性候補にため口を聞くようなパートナーズは排除すべきですが、立憲パートナーズという「大きな塊」ができてほしいし、できるでしょう。

 以上です。

【千葉5区補選】岸田文雄首相の演説を麻生派・河野太郎デジタル相が全く聞かない姿勢が丸出しに

2023年04月22日 20時33分00秒 | 自民党
 自民党麻生派の薗浦健太郎前衆議院議員の辞職(有罪確定)に伴う千葉5区補欠選挙のマイク納め式で、岸田文雄首相の演説を、麻生派の河野太郎デジタル大臣が全く聞かない姿勢が丸出しになるハプニングがありました。



[映像]岸田文雄首相の演説を聞かない河野太郎デジタル大臣や石井準一千葉選出参議院議員、千葉県内で、きょう、宮崎信行撮影。

 河野さんは、千葉県連の実力者である石井準一参議院議員と雑談。時計を見るなどしてマイク納め式の時間管理をする役回りの若手衆議院議員も話を合わせました。
 麻生派主導の補選に岸田派の岸田首相がかけつけた遊説日程は、候補でも有権者でもなく党内派閥実力者への配慮かもしれません。
 千葉5区には、自民女性新人、立憲男性新人、維新男性新人、国民女性新人、共産女性元職の5人が立候補し、あす投開票を迎えます。

泉健太自らスピーチ「TRP2023レインボープライド」あさって(4/23)G7駐日大使らに続き「荒井前秘書官更迭」の岸田首相と違い演出「すべての人に居場所と出番を」との枝野幸男の原点の継承を強調へ

2023年04月21日 22時44分06秒 | 新・立憲民主党2020年9月15日結党
 立憲民主党は、あさって2023年4月23日(日)に東京渋谷区代々木公園で行われる「TRP東京レインボープライド2023」の「各党代表者スピーチ」で泉健太代表=写真・筆者撮影=自ら登壇すると発表しました。主催者発表と照らし合わせると、「野外ステージ」から午前11時半からのG7の駐日大使らスピーチの後、正午からの「各政党代表者スピーチ」に泉さんが登壇するようです。

 今国会唯一の更迭となっている「荒井前秘書官」問題がある岸田文雄・自民党総裁は出席しないとみられます。

 コロナ前の4年前のTRPには、枝野幸男代表・福山哲郎幹事長のほか、統一地方選で初当選したばかりの立憲民主党地方議員も多数参加。泉さんは「旧国民」から2020年9月合併したため「すべての人に居場所と出番を」との枝野立憲の結党の思いを引き継いでいることを内外にアピールしつつ、G7広島サミットを直前に控えて、G7大使らの後に登壇することで政権をめざすかまえを演出したいようです。

 当日は、渋谷区をはじめ46都道府県で投票日となっていることから、政策などの呼びかけはおさえたものになりそうです。

 以上です。



 

入管難民法でまた涙の審議も国会クラスタ冷ややか自維国有修正へ、衆・財務金融委に柳沢協二参考人が登場し「経済の専門家ではないが前提となる政策が変だ」

2023年04月21日 18時55分27秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]特区でにぎわう東京、自民党公認各級候補全員にアベノミクス地方創生の結末の説明責任がある、大事なことなので繰り返しました。

 国政補選・統一地方選は大激戦でどうなるか分かりません。しかし、十年、二十年のスパンでの潮目となりそうな気配です。統一地方選後半戦の場合は、「大勢判明」というものは、水曜日午後ごろになりますので、与野党とも党内で変な動きをすると「負けたのはお前の県連だけだ」と言い返されて大恥をかくことになります。

【参議院本会議 きょう令和5年2023年4月21日(金)】

 まず、衆議院では本会議での趣旨説明が省略されて内閣委員会に審査が付託され、全会一致で衆議院を通過してきた「フリーランス新法案」(211閣法23号)について、参議院では「登壇案件」として大臣の趣旨説明を受けて、各党が代表質問しました。

 参議院は衆議院と違って、趣旨説明後の昼前に、法案採決になります。きょうの本会議では、「新型インフルエンザ特措法及び内閣法を改正する法律」(211閣法6号)が採決されました。討論は、反対会派→賛成会派→反対会派の順に行い、きょうは立憲、維新、共産の3議員が討論演説に立ちました。維新は「きょねんの秋の臨時国会で、立憲・維新が主導して附則にコロナの2類相当から5類への引き下げを入れたのに政府は遅かった」と批判しつつ、法案に賛成だとしました。賛成多数で可決し、成立しました。

 「改正仲裁法」(211閣法28号)と「調停に係るシンガポール条約国内実施法」(211閣法29号)は全会一致で可決し、成立しました。「改正ADR裁判外紛争手続法」(211閣法30号)は賛成多数で可決し、成立しました。

 「改正地域公共交通活性化及び再生に関する法律」(211閣法17号)も過半数で可決し、成立しました。

【地方創生・デジタル特別委員会】
 鶴保庸介さんが引き続き特別委員長をつとめており、「特区法改正案」(211閣法37号)を賛成多数で可決すべきだとの意見をまとめました。

【衆議院法務委員会】
 「入管難民法改正案」(211閣法48号)は与党側の提案は先送りされ、参考人質疑と対政府質疑が行われました。立憲民主党の寺田学筆頭理事は、仮放免者の子どもが、埼玉・川口市の友人と、東京・上野動物園を訪問できない事例を紹介し、涙ぐんでしまいました。野党委員が涙ぐむのは2日連続。斎藤健法相も自らの子育てに苦労があったと明かす展開となりました。しかし、Twitterの国会クラスタでは、大臣に直訴する姿勢ではなく、法案に野党議員として毅然と意見を言うべきではないかとの正論が見られました。法務大臣と出入国在留管理庁次長の答弁が正面から答えない者ばかりで、時間が立てば成立すると高をくくっている自民1強のおごりがみえました。議論では、第三者による審査機関が必要だとの機運が出てきています。委員会室とは別に、日本維新の会の遠藤敬国会対策委員長が与野党と会談し、自民・維新・国民・有志の協議体が立ち上がりました。第三者機関や収容者の弁護士の付け方などをめぐって修正協議が整い次第、その案が成案となりそうです。

【本会議】
 採決は無く「日本語教育機関認定法案」(211閣法22号)の趣旨説明と代表質問がありました。

【文部科学委員会】
 「日本語教育機関認定法案」(211閣法22号)が付託され、趣旨説明されました。

【財務金融委員会】
 財務金融委員会としては珍しく、柳沢協二・元防衛庁官房長が参考人として出席し、「防衛財源確保法案」(211閣法1号)で「私は経済の専門家ではないが、前提となる政策の防衛三文書がおかしい」と正論を語りました。

【安全保障委員会】
 「防衛産業基盤強化法案」(211閣法20号)の対政府質疑。来週も続きますが、立憲民主党はきのうのNCで「法案に賛成する」と決定しました。

【経済産業委員会】
 「GX60年超電源法案」(211閣法26号)の質疑。

【内閣委員会】
 「孤独・孤立対策推進法案」(211閣法22号)が審議されました。れいわ新選組の櫛渕万里さんと小倉将信大臣の新旧・町田対決もありました。採決は次回以降に持ち越し。

【厚生労働委員会】
 「水道行政の国土交通省・環境省移管法案」(211閣法45号)が審議され、連合審査会を国土交通委員会と開く手はずも整えました。

【参議院北朝鮮拉致問題に関する特別委員会】
 一般質疑がありました。

このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2023年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。