政権交代後10年間の「安倍晋三・菅義偉自民党」の国政9連勝には、参院選で「行き過ぎた殲滅思想」があり、民主主義を継続するためには「横綱相撲」をとるべきだと、筆者は主張してきました。実は、第26回参議院議員通常選挙中に安倍晋三元首相・清和会会長の暗殺のわずか6日前に、自民党都連が行き過ぎた情勢調査をしており、そのペーパーを筆者は入手してました。8月10日の内閣改造で、小倉将信さんが当選4回生74人で5人目の大臣(福田達夫総務会長、岸信夫前議員除く)に抜擢された根拠といえそうです。本当は8月10日に書きたかったのですが、気が重く、今ごろの記事化になりました。
このペーパーです。おそらく7月8日以前にもらったと思います。赤い書き込みは筆者が書き加えたものです。東京選挙区の朝日健太郎候補、生稲晃子候補、竹谷とし子候補、蓮舫候補らの支持率を、自民党東京都連の衆議院総支部ごとに集計したものです。
自民党の本部・都連のどちらかが、7月2日・3日の「選挙サンデー」に、1小選挙区100以上のサンプルをもとに集計したものと示されています。
このうち、朝日候補を支持する人は「小倉総支部」が「24・4%」となっていて、生稲候補は「4・4%」。自民党2候補を足すと、下村博文総支部などが多くなりますが、朝日さんに限れば、小倉さんが先輩を抑えて1位となっています。また、生稲候補の5倍以上と言うことは、小倉総支部が「朝日候補の方をお願いする」という票寄せと活動量が多かったと推測されます。木原誠二官房副長官より小倉さんの成績は勝っています。
[写真]朝日健太郎候補を応援する小倉将信衆議院議員、2023年7月4日、東京・町田駅近くで、宮崎信行撮影。
これが評価されての、閣僚抜擢だっと思われます。安倍晋三内閣と違い、菅義偉・岸田文雄首相は、長野県連代表として参院選に連敗した後藤茂之さんを2回入閣させるなど安倍さんの頃の信賞必罰の姿勢は和らいでいます。
そして私は7月8日の前夜、高市早苗政調会長が持っていて安倍晋三清和会会長が持っていない情勢調査を持っていました。自分でも驚く情報収集力ですし、ひるがえって、情報がないのに過信すると、地位によっては死につながるということになります。
30年政治にかかわって断言できるのは、衆議院議員が怖いのは衆議院議員総選挙です。小選挙区では、衆議院会館事務所が地元の町長選挙に公設秘書全員を投入して国会開会中なのに閉めるような閣僚経験者も一部にいます。が、安倍晋三衆議院議員の地元事務所長ですら怖いのは次期衆院選で、自ら解散する内閣総理大臣の権力の源は「狂気」と言えます。
参議院議員通常選挙で、味方である衆議院議員をここまで締めあげる味方にも、野党にも、有権者にも厳しい殲滅主義に走らせた、安倍さん、スガ・杉田和博正副官房長官、元宿仁さんら自民党幹部職員の焦りはなんだったのか。彼らは2009年の政権交代でも、歳費は維持し続けました。
2014年7月1日の解釈改憲による立憲主義の破壊、アベノミクスによる所得再分配機能の破壊により、日本の議会制民主主義は、修復不可能な「ポイント・オブ・ノーリターン」を越えてしまったようです。
憲政史上最長の安倍晋三さんに、「汚物を見るような目」で警戒されたことを、筆者は反骨の政治ジャーナリストとして誇りに思います。
改めて警視庁防犯協力会員として、テロを許さない街づくりをめざしています。自民党大会会場近くの「高輪署」管内で撮影しました。なお、目じりのけがは、神奈川県で自分で転倒したもので、今は治っています。
以上です。
このペーパーです。おそらく7月8日以前にもらったと思います。赤い書き込みは筆者が書き加えたものです。東京選挙区の朝日健太郎候補、生稲晃子候補、竹谷とし子候補、蓮舫候補らの支持率を、自民党東京都連の衆議院総支部ごとに集計したものです。
自民党の本部・都連のどちらかが、7月2日・3日の「選挙サンデー」に、1小選挙区100以上のサンプルをもとに集計したものと示されています。
このうち、朝日候補を支持する人は「小倉総支部」が「24・4%」となっていて、生稲候補は「4・4%」。自民党2候補を足すと、下村博文総支部などが多くなりますが、朝日さんに限れば、小倉さんが先輩を抑えて1位となっています。また、生稲候補の5倍以上と言うことは、小倉総支部が「朝日候補の方をお願いする」という票寄せと活動量が多かったと推測されます。木原誠二官房副長官より小倉さんの成績は勝っています。
[写真]朝日健太郎候補を応援する小倉将信衆議院議員、2023年7月4日、東京・町田駅近くで、宮崎信行撮影。
これが評価されての、閣僚抜擢だっと思われます。安倍晋三内閣と違い、菅義偉・岸田文雄首相は、長野県連代表として参院選に連敗した後藤茂之さんを2回入閣させるなど安倍さんの頃の信賞必罰の姿勢は和らいでいます。
そして私は7月8日の前夜、高市早苗政調会長が持っていて安倍晋三清和会会長が持っていない情勢調査を持っていました。自分でも驚く情報収集力ですし、ひるがえって、情報がないのに過信すると、地位によっては死につながるということになります。
30年政治にかかわって断言できるのは、衆議院議員が怖いのは衆議院議員総選挙です。小選挙区では、衆議院会館事務所が地元の町長選挙に公設秘書全員を投入して国会開会中なのに閉めるような閣僚経験者も一部にいます。が、安倍晋三衆議院議員の地元事務所長ですら怖いのは次期衆院選で、自ら解散する内閣総理大臣の権力の源は「狂気」と言えます。
参議院議員通常選挙で、味方である衆議院議員をここまで締めあげる味方にも、野党にも、有権者にも厳しい殲滅主義に走らせた、安倍さん、スガ・杉田和博正副官房長官、元宿仁さんら自民党幹部職員の焦りはなんだったのか。彼らは2009年の政権交代でも、歳費は維持し続けました。
2014年7月1日の解釈改憲による立憲主義の破壊、アベノミクスによる所得再分配機能の破壊により、日本の議会制民主主義は、修復不可能な「ポイント・オブ・ノーリターン」を越えてしまったようです。
憲政史上最長の安倍晋三さんに、「汚物を見るような目」で警戒されたことを、筆者は反骨の政治ジャーナリストとして誇りに思います。
改めて警視庁防犯協力会員として、テロを許さない街づくりをめざしています。自民党大会会場近くの「高輪署」管内で撮影しました。なお、目じりのけがは、神奈川県で自分で転倒したもので、今は治っています。
以上です。