【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

ありがとう2010年 土砂降りでびしょ濡れの“無冠の警視”に感謝

2010年12月31日 15時35分37秒 | 岡田克也、旅の途中

 NHKホールでは、そろそろ第61回紅白歌合戦の最終リハーサルが始まった頃でしょうか。善光寺や浅草寺では除夜の鐘、信州や讃岐では、そば屋が大忙し。クリスマス休暇で日本を旅行している欧米の人は音を立てずにパクパクとそばをちぎって食べているでしょう。我が家も年越し、何もなければ、これがことし最後のエントリーになるかと思います。

 じつはきょう、気付いたんですが、学生・記者・支持者として、支持政党が1月1日~12月31日、与党だったというのは2010年が私にとって初めての経験だったんですね。(1992年4月から自民党学生部、1993年6~7月に新生党学生部で総選挙中は野党、1994年6月羽田内閣退陣で下野→2009年8月まで野党。記者としても1997年4月入社で官邸・総理番も1998年3月から野党・民主党担当に)。

 第22回参院選。2010年7月9日夕方の埼玉県川口市。岡田克也外相が、中東調査会でおなじみの候補者、大野元裕さんの応援に駆けつけました。あいにくの天候で、その2日後の第22回参院選民主党惨敗を予見したかのようでした。

 私は遊説会場にかなり早く行きました。会場の警備は埼玉県警察本部の警察官。一見して着慣れていないとわかるスーツ姿でした。報道スペースが仕切られていて、その担当の若い丸顔の警官。私は、一人ぽつんと、会場の設営や聴衆の集まり具合をぼーっと眺めていました。若い丸顔の警官は、まだ時間がだいぶあるのに、聴衆に向かって「ここは報道スペースですので、入らないでください」と声をかけていました。私は、この夕刻の時間帯の演説会には、テレビカメラは来ないだろうし、ペン記者が来るとしても、こんなに広いスペースは要らないだろうと思ったのですが、まあ、おとなしくしていました。若い丸顔の警官は、私に「報道の方ですか?」と声をかけてきましたので、名刺を出してあいさつしました。

 やがて、演説会場は大雨となり、候補者と応援弁士が登場したときには土砂降りとなりました。




 岡田外相がマイクを持ったときには、ますます雨は激しくなりましたが、岡田外相と大野候補は一切傘を持たず、ずぶぬれになりながら、訴えました。「もう一度チャンスをください」と叫ぶ岡田外相には、鬼気迫るものがありました。岡田さんや大野さんは、国会のなかでも頭がいいタイプの人でしょう。しかし、これは統一地方選を戦う人にもぜひ分かっていただきたいのですが、メッセージは頭ではなく、態度で伝えるものです。

 メッセージとは、相手に伝わって、初めて意味があります。

 これが功を奏したのか、大野さんは改選3議席の埼玉で、最下位とはいえ、激戦を勝ち抜き、参院議員になりました。

 岡田外相と大野候補は、ずぶ濡れのまま、1階のバス乗り場から階段を昇り、2階コンコース、駅出入り口近くまで行き、また階段をくだって、1階のデパート前の遊歩道で、聴衆、有権者とくまなく握手して回りました。そして、岡田外相はワンボックスカーに乗り込み、去っていきました。外相の周辺にいる警護官は警視庁ですが、大臣車の交通整理をしたり、大臣車と併走したりする警官は通例、地元の県警です。 日ごろ要人警護の経験が少ない警官たちは、傘ぐらい差しばいいのに、自前の着慣れないスーツをびしょびしょに濡らしながら、大臣車と併走して警護しました。事前のミーティング通りの動きなのでしょう。あの背広はクリーニングに出しても、もう元通りでは着られないでしょう。

 埼玉県警は親孝行者が多いこととされます。東北・上越新幹線などJR東日本の新幹線が大宮を拠点にしており、岩手県、福島県、新潟県、長野県、群馬県などから、人口急増県である600万・埼玉の警察学校に入る人が多いからです。都市部で稼ぎ、盆・暮れには、新幹線で実家に帰る。ですから、今、このエントリーを書いても、実家でこたつを囲んでいて、メッセージは届かないかもしれません。

 岡田さんがこの後、埼玉県警に電話を入れて、土砂降り警護の労をねぎらったということは間違いなく、ないでしょう。そんなことが出来るのなら、とっくに総理になっています。

 

 その代わりというのも変ですが、埼玉県警のみなさんに私が感謝のメッセージを送りたいと思います。警察官は、岡田さんや大野さんと違って、「無事これ名馬」で仕事をしている限り、スポットライトを浴びることはありません。でも、こうして日本人が年を越せるのは、名も知らぬ警官のみなさんのおかげで、いわば“無冠の警視”だと思います。

 2010年、年男の私は3月収録・4月放送でジャニーズとフジテレビで共演、5月に母が同級会の社会科見学で大臣のイスに座り、7月に父が国立劇場(小劇場)の舞台を踏み、9月に兄が入社22年目にしてついに丸の内に転勤、10月に父が法人会から表彰され、12月に私の写真が日経とウォール・ストリート・ジャーナルに載るという慶事が続きました。派手と流行を戒め、地味に堅実に生き、そして志をまっすぐに持ち続け、ハッキリと意思表示をする生き方をしてきたからだと思いますが、周りの多くの方々に感謝します。

 ことしも年を越すことができます。

 この1年間、当ブログに付き合ってくださり、ありがとうございました。

【追記 2011-1-17】

 現住所・埼玉県警、本籍地・東北新幹線の方のイメージ映像



 YouTubeで見つけたので張っちゃいました。【追記おわり】


あわや国会崩壊、マニフェスト崩壊を救った参院自民党の2議員 礒崎陽輔さん、宮沢洋一さん

2010年12月31日 08時07分03秒 | 第176臨時国会(2010年10月)熟議

[写真]参議院自民党の礒崎陽輔さんと宮沢洋一さん(各々、自民党ホームーページと宮沢洋一さんのブログから)

【参・予算委 2010年11月22日(月)の午前中の一般質疑と午後の集中審議】

 第176臨時国会(2010年10月1日~12月3日)について、書きそびれた一本を大晦日にアップします。

 ねじれ国会という事で、参・予算委員会は補正予算提出前から基本的質疑や集中審議が多く、NHK国会中継が何度入り、かなり国会に興味を持つ人が増えたようです。ただ、「予算委員会なのに予算の審議をしていない」「ヤジが酷すぎる」という世論があり、「ヤジ」に関しては全く同意しますが、審議の内容に関しては、比較的良かったと思います。つまり、今までの国会と比較して良かったという意味です。こんな中、補正予算案提出後の一般質疑(総理は出席せず、テレビ中継はない)の中で、あわや「国会崩壊」「マニフェスト崩壊」となりかねない事態を、参院自民党の議員が救ってくれた場面がありました。

 一人は、礒崎陽輔・予算委理事です。自治省出身で、第21回参院選の大分選挙区で、全国的に珍しく民主党と社民党が選挙協力に失敗し、別々に候補者を立てしまい、漁夫の利を得て初当選したのが、礒崎さんです。

 公明党の石川博崇さんが法務行政について質問したかったようですが、この朝、柳田稔法相が辞任。そこで、「法務大臣(としての答弁)は、仙谷さんということでよろしいのか」と、法相を兼務することになった仙谷由人・官房長官に確認しました。この国会で問責決議をされることになる仙谷さんですが、「朝8時に菅総理が柳田大臣から辞表を受け取った」とし、「総理から『お前(仙谷さん)が法相をやってくれ』と言われた。持ち回り閣議で、(国務大臣として天皇陛下から認証された後、○○大臣としての所掌事務を決める)補職辞令の手続きがされる」と述べました。ところが、繰り返しの確認に対して、「その手続き(補職辞令)が出来ているか分からない」。石川さんが「今、この場では、仙谷官房長官が法相なのか?」と畳みかけると、補正予算成立を急ぐ仙谷さんは、「私の生の経験では、総理からは伝えられいるので」法相として答弁できるという珍説を披露。すると、礒崎理事は、「そりゃダメダメ、ダメダメ、ちゃんと確定しなきゃダメですよ」と委員席の前田武志さんに答弁を止めさせるよう、歩み寄りました。礒崎さんは「誰が大臣かなんて、国会においてイチバン大事なことじゃないですか!」。

 この後、内閣官房の職員から、仙谷さんにメモが入ったようで、「今メモが入ったところでは、補職辞令(の決定)が持ち回り閣議で終了したということです」と語り、石川さんの再度の確認の後、仙谷法相としての答弁が始まりました。

 とはいえ、もし、補職辞令前に、法相でない人が法相として答弁していたら、議事録削除どころですまない大混乱でした。攻勢を強めていた参院自民党の礒崎さんがわざと見て見ぬふりをして仙谷さんに答弁させておいて、後から問題視していたら、参院自民党の戦術としては、よかったかもしれません。が、それは礒崎さんが言うとおり、「国会においてイチバン大事なこと」ができていない“国会崩壊”です。与党も野党も関係ありません。礒崎さんは自治省・消防庁勤務もあったようですが、“災害”がおこるまえに、しっかり火の用心してくれました。

 この後、午後の審議では、宮沢洋一さんが質問に立ちました。宮澤喜一元首相の甥(参院議員・自治事務次官・広島県知事を務めた宮澤弘さんの息子)で、宮澤首相の政務秘書官を経験し、大蔵省を辞めて国会議員になった人です。

 政府の行政刷新会議の事業仕分け第3弾前半「特別会計仕分け」を取り上げ、「貿易再保険はとても大事ですが、貿易再保険特別会計から独立行政法人に移せ、という仕分け結果が出ました」と大畠章宏・経済産業相に質問。このときの宮沢さんの口ぶりは、貿易再保険は大事なのに、大丈夫なの?という風情。

 大畠さんは「ネクシー」という聞き慣れない言葉を使いながら、「独立行政法人・日本貿易保険、ネクシーを中心に貿易再保険は続けていきます」として、どうやら「ネクシー」というのはこの独立行政法人の略称のようですが、貿易再保険は「維持することができました」と堂々と答弁。

 ここで宮沢さん、ニヤリ。

 「あれ、大臣、もっと怒るのかと思っていましたよ。ホントウにそれでいいんですか?昨年の(09)マニフェストには、『独立行政法人の実施する事業について、国が責任を負うべき事業は国が直接実施することとして、全廃を含めて抜本的な見直しをする』と書いてありますよ。独法なんて、基本的になくせ!って書いてあるじゃないですか」として、貿易再保険はすべて国が責任を負い、「ネクシー」は廃止すべきではないかと論を進めました。

 宮沢ファミリーのクレバーで嫌みなところは、私は大好きです。

 大畠さんは虚を突かれたようで、民主党政調会長・国家戦略大臣の玄葉光一郎さんがフォローの答弁に立ちました。宮沢さんは「ともかく独法をなくせというマニフェストであなたは当選したんだから、それに逆行するという結果が出たら、徹底的に大臣は抵抗しなければいけない。私は仕分けの第1弾、第2弾は決算を対象として、それなりに成果があったと思う。しかし、この秋に行われている第3弾は、自分たちのつくった予算を仕分けをするという妙なことが行われいてる。情けない話であります。それだけ指摘をして、質問を終わります」。

 事業仕分け第3弾が民主党が組んだ予算ベースで議論されたことについては、農水副大臣の篠原孝さん、総務政務官の逢坂誠二さんからも異論が出ました。玄葉政調会長は、第22回参院選を使って、マニフェストの修正を試みましたが、選挙結果が惨敗だったので、それもかないませんでした。岡田克也幹事長は、次の予算編成を機会にマニフェストの進行状況について、国民に説明し、修正するスケジュール感を持っています。

 大畠さんがなぜ、「ネクシーは残りました」と自負したのか、その答弁の深層は分かりませんが、事業仕分け第1弾第2弾は評価しながら、マニフェスト逆行に気付かなかった大臣をたしなめ、事業仕分け第3弾は批判する。解散がない参議院議員の良心。

 参院自民党にもっと良識を求めたいと考えるし、来年の国会中継では、ヤジも気になりますが、「衆議院だから総理は解散をちらつかせているな」「参議院だから大臣は問責決議をおそれて答弁しているな」という違う視点でテレビを見るという有権者の成熟ぶりがあればいいなあ、と期待しています。
 

2011年今後の政治日程を以下のブログで更新しています。

下町の太陽プラス1先読み政治日程
(有料ブログ)
http://regimag.jp/b/sample/list/?blog=65


【追記あり】宮崎信行、日経社会面に写真が登場 なんとWSJにも、小沢一郎氏の記者会見で

2010年12月29日 05時39分45秒 | その他
[画像]2010年12月29日付日経新聞31面(東京・14版)

 おはようございます。早起きは三文の得。

 きょう2010年12月29日付の日経新聞(日本経済新聞)に、きのうの小沢一郎さんの記者会見のときの、私・宮崎信行の写真が載っていました。

 小沢さんが入場するときに、私がケータイをのぞいていますが、これはビデオを撮っていたんです。実は、一昨日に参議院の年末あいさつを済ませ、昨日は衆議院の年末あいさつに行っていたんですが、取材目的でないので愛用のデジカメを持参していなかったので、ケータイを代用しました。ただ、この記者会見が緊急に入ったため、時間をとられ、あいさつで回りきれないところが出てしまいました。ホントウに小沢さん、もう「年の瀬政局男」は止めてください、迷惑です。

 この場をお借りしまして、本年お世話になった議員各位、秘書各位に御礼申し上げます。来年もどうぞよろしくお願いします。

 さて、日経ですが、東京本社14版の第1社会面に載っています。年末でいつもの40頁建てではなく、32頁建てですので、31面ということになります。日経を退職して5年経ちますので、違っているかも知れませんが、第一社会面は、東京、大阪、名古屋、福岡で作っていると思います。また、11版・12版・13版・14版で、シメキリは間に合っていても、デザインの手直しで、この写真が使われていない紙面があるかも知れませんが、ぜひ手にとって見てください。

 おそらく東京社会部国会担当記者が記事を書いて、東京写真部記者が写真を撮ったか、ないしは共同通信の配信写真(国内電に関してはクレジットないで使用していいことになっています)だと思います。

 それにしても、社員時代を含めて、顔写真が載ったのは、初めての経験です。田勢さんもないかもね(^^;)。第1社会面は、時間に追われるので、エース級の整理部員が担当しています。たぶん、僕の同期とか、知っている人がこの写真を選んでくれたんだと思います。うれしいですね。

 フジテレビに出たり、日経に載ったり、ことしはいいことが多い一年でした。やはり、物怖じせず、自分に自信を持って、前に出るようになったのが功を奏したのだと思います。

 ところで、日経で月に1回でも国会傍聴コラム書かせてくれないかな~。別に原稿料はそこそこでよろしいのですが、何よりも、国会記者章帯用証が欲しいのですよ。あれは衆議院・参議院・霞が関共通ですから。便利です。ぜひとも、ご連絡お待ちしています。

 誰だか分からないけど、ありがとう。
 僕のこと、覚えていてくれていて、ありがとう。

【追記 2010-12-31 午前7時】

 さらに驚いたことに、2010年12月29日付のウォール・ストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)にも写真が載りました。これはどうやらロイター(Reuters)の配信のようです。
 
[画像]2010年12月29日付 Wall Sterrt Journal A8面 

 岡田克也幹事長の定例記者会見の司会でおなじみの副幹事長・岡島一正さん(右端)、毎回質問する北海道新聞の舟崎記者(左端)も載っています。ちなみに、WSJ東京支局は日経新聞東京本社の中に入っていたのですが、交流はありませんでした。ニューヨーク在勤の友人が教えてくれました。ケータイカメラを構えている姿が少し日本的だったのかも知れませんね。

 銀行勤めの友人によると、ニューヨークはリーマン・ショックから回復し、あたかもバブルのような好景気だそうです。日本も「第二の開国」であやかりたいですね。【追記おわり】

【追記あり】岡田、鬼になる、山口代表も助太刀 (1)閉会中審査で(2)政倫審出席は言質 小沢一郎に文書

2010年12月28日 23時56分29秒 | 岡田克也、旅の途中

 小沢一郎氏が28日午後2時から10分間、記者会見をしました。この報道に関しては、ご承知かと思います。

 これに対して、岡田克也幹事長は小沢一郎氏に文書で回答しました。

 この中で、小沢一郎氏が確約した「政倫審出席」に関して、「出席されることを表明されました。そのご決断に敬意を表します」とし、政倫審出席の言質を国民全員の立ち会いの下、確認しました。

 そのうえで、27日の党役員会で党議決定した「第177通常国会召集(1月21日ごろか?)前の閉会中審査による政倫審への小沢一郎氏招致」に関して、「したがって、小沢元代表には、役員会の決定のとおり、来年通常国会開会までに政倫審にご出席いただき、国民に対してご説明いただきたいと考えます」と進言しました。

 これにより、1月上旬・中旬にも予想される内閣改造での参院&野党による問責決議案を受けた2閣僚に関する人事に関しては、菅直人総理がフリーハンドを握ったまま、衆議院政治倫理審査会(土肥隆一会長)を開催することになります。

 既に民主党は2010年の仕事納めを済ませていることから、政党助成法の基準日である2011年1月1日以降でなければ、小沢一郎氏は離党届を出せません。このため、強制起訴前の小沢一郎氏の政倫審招致が確実となり、いよいよ「小沢切り」に向けて、小沢氏の選択肢はなくなってきました。外堀も内堀も埋めることができたといえるでしょう。

 27日の役員会では「通常国会が始まるまでに議決して、そして政倫審で説明をいただくというのが決定内容であります。もちろん政倫審に出る、出ないの判断は最終的にはご本人ですが、党としては出てきていただくことについて議決する。もちろん、それまでに自ら出てきていただければそういう必要はなくなりますが、通常国会開会までに議決することを確認したところであります」(岡田幹事長の記者会見)としています。民主党では、国会対応は役員会の決定が、党議拘束になります。自民党では総務会の決定が党議拘束になりますが、民主党では役員会が議決したことで、既に党議拘束がかかっています。

 もう一度おさらいします。

 (1)小沢一郎氏は政倫審に出席することを自ら確約した。
 (2)衆・政倫審は民主党役員会での党議拘束にしたがって通常国会前に開催する。

 何事もメリハリをつける岡田さん。民主党のために、国民のために、鬼になりました。岡田はそういう男です。だから党内で悪く言う議員がいるんですね。

 さあいよいよ、歴史の決算の時がやってきます。みなさまも、1月2日以降、菅・岡田コンビの背中を押してください。まあ、年末は紅白歌合戦やさんま、紳助、爆笑問題を見て、ゆっくりしましょうね。

 「小沢卒業」で、政治を私たち国民の手に取り戻しましょう。日本的ムラ社会の伝統に基づき、見て見ぬふりをしますか?それとも闘いますか?
 日本人は、みんなで協力すれば、どんな困難も乗り越えられますよ(^_^)v

【追記 2010-12-29 午後2時】

 この問題に関しては、岡田幹事長と同期当選で新進党で同じ釜の飯を食った、公明党代表の山口那津男さんから助太刀がありました。

 山口さんは上述の岡田文書の前に、国会内で記者団のぶら下がりに応じました。
 

 山口代表は、「小沢さんが自ら進んで出席するなら、政倫審もそれなりの意味が出てくる」とし、「本人が申し出るならば、(衆院政倫審で)議決する必要はないのではないか」として、28日の小沢年の瀬会見は「本人申し立て」だとの認識を示しました。

 その上で、小沢氏が閉会中審査を拒否するなどの条件をつけたことについて、山口さんは「そういう条件を付けることがどういう意図なのか分かりかねます」と山口さんが浪人中に新進党を解党してしまった小沢一郎氏に改めて不信を表明し、「小沢さんが出たいといえば、いつでもできる」として、菅・岡田コンビの閉会中審査に助け船を出しました。さらに、記者からの「仙谷、馬淵両大臣の問責決議との兼ね合いは?」との質問に対して、「まずは小沢さんにどのような説明責任を果たさせるか(が大事)だ」「国会審議と絡めるのがおかしな話だ」として、小沢政倫審が政治スケジュールとして優先すると示唆しました。もちろん、山口さんは「我々は以前から証人喚問を求めている」と述べることも忘れませんでした。

 ところで、民主党国対幹部によると、年明け1月6日(木)に衆・政倫審幹事会(理事会)が開かれる日程が浮上しています。

【追記おわり】

小沢氏への岡田幹事長の文書全文 - MSN産経ニュース

 本日、小沢元代表が政倫審に自ら出席されることを表明されました。そのご決断に敬意を表します。

 ただ、党役員会の決定は、「来年通常国会開会までに、小沢元代表が自らのご判断で政倫審に出席されることが望ましい。それが実現しない場合、党として、政倫審で申立ての議決を行い、小沢元代表にご出席いただく」というものです。

 小沢元代表は本日の記者会見や配布資料の中で、「私が政倫審に出席しなければ国会審議が開始されないという場合」、あるいは「予算案の審議をはじめ、国会の審議が円滑に進められるということであればな」といった条件を付けておられますが、役員会の決定にはそういった条件はありません。

 したがって、小沢元代表には、役員会の決定のとおり、来年通常国会開会までに政倫審にご出席いただき、国民に対してご説明いただきたいと考えます。

 民主党幹事長 岡田克也


【動画】「有休をしっかりとって、メリハリある仕事と生活を」岡田幹事長が職員に約束

2010年12月27日 21時01分24秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]民主党2010年仕事納め式の岡田幹事長ら=12月27日、宮崎信行撮影

 民主党の2010年の仕事納め式が12月27日午後5時から、党本部内で、党職員、岡田幹事長、江田最高顧問、滝総務委員長、長浜財務委員長、報道陣が出席して開かれました。

 初めて1年間を与党として過ごした民主党本部。なかなかうまくいかない一年間でしたが、岡田幹事長は「有給休暇(有休)が取りにくい党(職場)だ」という意見があるので、2011年は有休を取りやすくして、休み時は休む、仕事をする時は仕事をするメリハリある生活ができるよう、党職員への約束がありました。



 「参議院議長を終えて、数年ぶりに党本部ホールに入った」という江田五月最高顧問・倫理委員長からは、「空念仏に終わらないように」と岡田幹事長に釘を刺しました。会社の総務・人事部長にあたる民主党総務委員長の滝実・衆議院議員(奈良2区)からは、「私たちは4年(衆院議員)、6年(参院議員)の中で選挙をしている」として、各種選挙の度に仕事が増える党職員に、メリハリのある生活を促しました。

 この後、岡田幹事長の指名であいさつに立った裏方さんトップの、民主党事務局長、秋元雅人さんが「岡田幹事長の“お年玉”は来年(の仕事納め式で)も言っているような気がする」と述べると、岡田幹事長はじめ党職員みんなが大笑い。しかし、秋元事務局長も職員の有休取得について、「しっかりチェックしていきたい」としました。とにもかくにも、選挙はメリハリですから、党本部もメリハリのある生活で、日常業務の“仕分け”をしっかりやって、平常時は鋭気を養い、“いざ鎌倉”の第46回総選挙では万全の力を発揮できるようにしてほしいと考えます。

 日本は資源がない国ですから、労働時間が長くなるのはやむを得ません。でも、だからこそ、労働生産性をアップするためにも、しっかりと仕事を“仕分け”して、有休をとり、良い仕事をしていきましょう。


菅・岡田動く たちあがれ日本(たち日)に連立参加要請へ 都知事選もカギに

2010年12月27日 05時30分00秒 | 第177常会(2011年1月)大震災・3党合意
 おはようございます。

 菅直人・岡田克也コンビが2011年の国政の安定に向けて動きました。

 菅総理が政党「たちあがれ日本」(衆院3人、参院3人)に連立政権へ参加して欲しいと打診していたことが明らかになりました。

 当ブログでは「たちあがれ日本」のことを、「たち日」と表現していこうと思います。

 民主党代表の菅直人首相と、岡田克也幹事長にとっては、2011年の国政安定のために、参議院の過半数である「121」(参院の慣例により西岡武夫議長=民主党会派離脱は投票しない)を確保することは、衆議院での再議決に必要な3分の2(319=欠員があるため)よりも優先する事項です。

【参院での民主党陣営】

 参議院での121には、民主党(105)、国民新党(3)のほか、無所属のうち、新党日本当選の無所属・平山誠さんを入れると、109になります。これにたち日(3)を加えると112。また、岡田幹事長は臨時国会中に雑誌で舛添要一さんと雑誌で対談しており、新党改革(2)を入れると113。そして、衆院社民党とは温度差があるとはいえ、かつて連立を組んでいた参院社民党(4)を足すと117。さらに無所属で社民党に近い糸数慶子さんを入れて、118となります。これでも3議席足りません。なんともアタマがイタイところです。 与党として、幸福実現党の参院議員(あえて匿名)は、国会議員のなかでも理念よりも、利権で動くとされ、何らかの工作(官房報償費)が可能かも知れません。このほか、自民党を離党して無所属でいる茨城選挙区の長谷川大紋さんは、地方政治家からキャリア半世紀という人ですから、政策要望を受け入れることで与党に味方してくれる可能性はあると思います。

【参院での自民党陣営】

 一方の自民党ですが、自民党(83)に公明党(19)、みんなの党(11)、日本共産党(6)に参院副議長(無所属=自民党会派離脱)の尾辻秀久さんを入れても、120と、やはり過半数には届きません。ということは、公明党、みんなの党、日本共産党は、参議院でキャスティングボートを握れないことになります。とくに、この半年間にみせた公明党の存在感は、大きく損なわれ、政策実現能力が下がります。ここでミソは、公明党、みんなの党、参院社民党のいずれもキャスティング・ボートを握れないことになります。

 このような参院情勢になると、キャスティングボートを握れなくなった公明党(19)がこれまでの強硬路線を、統一地方選を境に柔軟路線に転じてくる可能性があります。そうでないと、この前の補正予算のように、自治体・地方議会では与党であることが多い公明党地方議員たちの要望を国政に反映させることができなくなり、軌道修正を迫られる可能性があります。

【衆院での民主党陣営の3分の2】

 一方、衆院での3分の2ですが、たち日が連立に参加し、第45回衆院選での3党合意(民主党、社民党、国民新党)を重視する衆院社民党が統一会派などで協力してくれれば、無所属を加えて323程度になります。名古屋市長選に転出する民主党議員の辞職(2月?)も4月24日の補選で補える可能性もあります。また、刑事事件などで民主党を離党する議員が出ても、3分の2には、3議席程度の余裕が出てきます。新党改革、幸福実現党は衆院には議席はありません。

【もう一つのカギは、たち日応援団長の石原都知事の4月の選挙】

 たち日との連立はもう一つ、連立方程式が加わります。たち日の応援団長は石原慎太郎東京都知事で、たち日のホームページでは、国会議員6人と石原知事の7人が同じ大きさで写真に載っています。4月10日の都知事選では、民主党に有力候補がいない状況です。たち日が連立パートナーとなれば、石原さんを民主党が推薦する可能性もでてきます。有権者1000万人の都知事選では、公明党の推薦が必須な状況で、過去に公明党の支持無しで当選したのは、鈴木俊一知事の最後(4期目)の任期と青島幸男さんと1期目の石原さんぐらいです。そうすると慎太郎さんとしては、公明党推薦に加えて、たち日つながりで民主党支持も欲しいところ。とはいえ、自民党の幹事長は長男の石原伸晃さんです。公明党、たち日、民主党(連合東京)、自民党都連の推薦をもらえれば、投票率(45%前後)が低い都知事選では恐いもの無しになってきます。ただ、民主党と自民党が相乗りできるかどうかという問題がでてきて、慎太郎さんは重大な決断を迫られることになります。この仮定で、民主党と公明党が接近し、自民党と距離を置くということも、東京限定ではありえます。

【たち日との連立協議が整えば、内閣改造へ】

 たち日との連立協議が整えば、菅総理は年内から年明けにかけて内閣改造に踏みきるでしょう。予算案は閣議決定しています。内閣改造し、新しい布陣で、1月下旬以降にスタートする予算審議の勉強を新閣僚がする時間は十分にあります。また、野党から与党になった民主党としては、もう1回りぐらい、政務三役と政府外議員を回転させたぐらいで、中堅議員の経験および不満解消で良い塩梅になってきます。 

 菅・岡田コンビは「年の瀬政局男」である小沢一郎さんの離党・新党を封じ込めることに成功しました。おそらく27日の役員会は、消化試合にして、年を越してから国会招致問題に本腰を入れると、私は予測しています。政党助成法の基準日の1月1日を過ぎるからです。

 さて、説明はこのくらいにして、たち日の6人のメンバーを紹介しようと思います。全員が自民党出身者です。このうち、1993年の宮澤解散で自民党を離党したのは園田博之さんで、新党さきがけに参加しました。しかし、彼は新党さきがけの解党(消滅?)から無所属を1年やってから、自民党に復党しています。残りの5人は、2005年郵政解散や、落選に伴いたち日公認で参議院にカムバックした人です。ですから、私が「政権交代ある政治」を日本に根付かせる過程で「1度裏切る人間は2度裏切る」ことで、自民党に復党した人はいません。新進党経験者もゼロです。

【たち日メンバーの紹介】

 以下、きょうは紹介にとどめておきます。ただ、たち日の6人は全員昭和10年代生まれ。閣僚経験がない、園田さん(官房副長官経験はあり)、中山さんの2人は政治家である以上、閣僚でやってみたい、という気持ちはあるでしょう。

 
[写真]平沼赳夫・衆院議員

 平沼赳夫さんは2世議員に思われますが、生涯独身だった首相で法学博士、平沼騏一郎さんの養子です。初出馬は中選挙区の最下位で落選。その後、落選を重ねながらはい上がりました。中選挙区時代の自民党にはこういう人がたくさんいて、それが自民党の強さでした。橋本行革では、通産省から名称が変わった経産省を「経済省と呼んで欲しい」と言っていました。それはかないませんでしたが、初代経産大臣や、運輸大臣も経験しています。


[写真]与謝野馨・衆院議員

 与謝野馨さんは、与謝野晶子の孫という知名度で、政治家としては非2世ですが、中選挙区で当選しました。東大卒業後、中曽根康弘さんの秘書から、激戦。東京1区で出馬。文相、橋本内閣官房副長官、通産相を経て、金融担当相、経済財政担当相、そして、財務相、安倍内閣官房長官を務めました。自民党政調会長も務めています。1993年夏に自民党が野党に転落したときに、保守合同前に野党経験が長い中曽根さんに「野党は何をすればいいですか?」と教えをこうたら、「何が何でも与党を政権から引きずり降ろすことだ」と言われたそうです。2009年の政権交代後に、与謝野さんが衆・予算委員会で、鳩山由紀夫首相を「総理は平成の脱税王だ!」と罵倒したとき、僕はああ、あのときの中曽根さんのアドバイスでやっているんだな、と思いました。この人だけ、自民党離党のタイミングに「?」が付きますが、これは名門・麻布学園のクラスメートである平沼さんを助けようということだったようです。



[写真]園田博之・衆院議員

 園田博之さんは園田直(そのだ・すなお)元外相の世襲議員。自民党で政治改革を実現する会に所属し、宮澤解散後に「新党さきがけ」に参加し、解党(消滅)までいました。村山内閣官房副長官として官邸に勤めたことがあります。自民党復党後は、政調会長代理として調整力は評価されているようです。昭和17年(真珠湾攻撃の翌年)生まれといまでも同い年が230万人ぐらい(小沢一郎さん含む)いる子だくさん年代です。閣僚経験はありません。


[写真]片山虎之助・参院議員

 片山虎之助さんは自治省出身で、岡山県知事をねらっていたとされますが、一言居士タイプなので、知事選には出られず、参院議員を長く務めています。自治省が合併した総務省で初代総務大臣に。「三位一体の改革」という言葉をはやらせました。これは宗教用語(キリスト教)なので、報道では「いわゆる三位一体の改革」と「いわゆる」がかならず付きましたが、結果として定着しましたので、ある意味、政治家らしい政治家です。閣僚から参院自民党に帰って幹事長に就任。第21回参院選では、参院議員会長が非改選ということで、参院自民党のトップと言うことでターゲットになり、「姫の虎退治」で落選。しかし、捲土重来をめざして、第22回参院選のたち日公認で比例区で復活。元総務大臣ながら、第176臨時国会では、参・予算委で5分質問して、その後、参・総務委に移動して質問するという大忙し。ただ、短い時間ながら、地方財政用語を駆使して、質問。野党とはいえ、首長さんがいろいろ相談に来ているようにうかがえます。


[写真]藤井孝男・参院議員

藤井孝男さんは二世議員。参院議員→衆院議員→参院議員と2度院替えをした珍しい経歴です。祖父が県議、父は「財界政治部長」のあだ名で新日鐵副社長から参院議員に。政財界に顔が利く、自民党経世会らしい政治家でしたー。ダークホース的存在でしたが、自民党総裁選に1度出馬しています。橋本内閣で運輸大臣をやっていたころ、私が総理番として、「橋本龍太郎首相とどのような話をしましたか?」と聞いた際、「あちら(橋本首相)の方が詳しいから」と言っていましたが、これは橋本さんが元運輸大臣だからで、橋龍らしいエピソードだと思います。議運委員長、予算委員長など、議員・国対の経験が豊富で、与党議員として予算案の強行採決を指揮したこともあります。政策立案力よりも、議運・国対タイプの政治家です。


[写真]中山恭子・参院議員

中山恭子さんは、大蔵省(財務省)女性キャリアのさきがけ的存在。物腰の柔らかさ、ていねいな口調で知られます。そのイメージとは裏腹に、大蔵省時代は麻雀好きの豪傑だったそうで、したたかさも兼ね備えているようです。まあ、当たり前と言えば当たり前でした。内閣官房参与として、拉致家族の人の精神的な支柱となりました。夫は自民党清和会のタカ派で、町村信孝さんと懇意で知られる元文相、元国交相です。

たちあがれ日本に連立打診 首相、内閣改造も視野(朝日新聞) - goo ニュース

 菅直人首相がたちあがれ日本に対し、連立政権への参加を打診したことが明らかになった。来年の通常国会に向け政権基盤を強化するための内閣改造を視野に入れ、平沼赳夫代表を拉致担当相で入閣させることを要請した。ただ、たちあがれ日本内では連立に反対する声が強い。

 首相が内閣改造を視野に入れたことで、参院で問責決議を受けた仙谷由人官房長官の進退が焦点となる。民主党の岡田克也幹事長は24日の記者会見で内閣改造について「通常国会をどう持っていくか、首相といろいろ意見交換している」と語った。


池田内閣「国民所得倍増計画」閣議決定から50年

2010年12月26日 23時37分01秒 | その他
 12月27日(月)で池田内閣「国民所得倍増計画」の閣議決定から50年を迎えます。新進党解党大会から13年を迎えます。こうしてみると、「失われた20年」は、新進党が残っていたら回避できたかも知れません。

以下、有料ブログ「下町の太陽プラス1先読み政治日程」を読んで、悪い政治家に振り回されないようにしましょう。

下町の太陽プラス1先読み政治日程

12月27日(月) 池田内閣「国民所得倍増計画」閣議決定から50年。

12月27日(月) たちあがれ日本(たち日)が議員総会で首相からの連立参加要請を協議。
12月27日(月) 民主党役員会。この後、仕事納め。

岡田克也さん、「娘から靴下をもらった」クリスマスイブを明かす

2010年12月25日 06時51分51秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]岡田克也さん、2010年12月24日の定例民主党幹事長会見、同党ホームページ内動画からキャプチャ・トリミング

 民主党幹事長の岡田克也さん(57歳)は、24日の記者会見で、「実はきょうはこのあと予定があるので、わが家では(祝日だった)きのうの夕方にクリスマスイブをしました」と明かしました。祝日とはいえ、BS朝日できょう午前10時から放送される田原総一朗さんの番組の収録の前で、「娘からは靴下をもらいましたので、タイヘン満足しています」「娘からプレゼントをもらったらそれに勝るものはありませんので」としました。岡田克也・多津子さんファミリーは30歳代に、アメリカ東海岸で1年間過ごしたことがあります。

 岡田さんの記者会見は記者クラブ外にもオープン。12月20日(月)の記者会見について、翌朝のTBS「みのもんたの朝ズバ」で紹介され、記者会見場で質問した記者(リポーター?)の男性が「(小沢問題で)何が進展したのか?という質問に満足行く答えを岡田幹事長からもらえなかった」と不満を漏らしながらも、「とはいえ、1時間5分にわたり記者会見をして説明した」とすると、みのさんが「それは評価できるね。僕も岡田さんの記者会見行こうかな」と語りました。12月21日午前7時32分のことです。

 また、この記者会見には、フジテレビ「ニュースジャパン」キャスターの同局女子アナの秋元優里アナウンサーも最前列で岡田さんに2回質問しました。そのうち、「小沢元代表は政倫審の議決があっても出席しないと。つまり国会の方針に従わないとしている議員がいる民主党のガバナンスはどうなっているのか?」とする質問の声が、その夜の「NHKニュース7」で流れました。フジテレビアナウンサーの声が、NHK、しかもニュース7で流れることは極めて異例でしょう。

 
[写真]TBS「朝ズバ」の司会を務めるみのもんた氏(警視庁のポスターを宮崎信行撮影)、ニュースJAPANのキャスターを務めるフジテレビの秋元優里アナウンサー(フジテレビジョン内ホームページ)

 このように岡田さんの記者会見では、いろいろと面白い化学反応が起こっています。秋元アナウンサーも、非記者クラブ員でしょう。大手メディア記者クラブ、非記者クラブにくわえて、私のような純粋フリーランスも含めて、しっかりとした紳士協定によるガバナンスで、政治を身近なものにしていきたいものです。みのさんが岡田幹事長の記者会見に来たら、面白いです。

 ディスクロージャー、オープンな社会ではホンモノはより早く評価され、しかるべきポジションに行きます。私は、ボーナスカット&残業、正社員だから逆に同情されない状態で働いている仲間を救うためには、岡田会見のように、時間のコスト・ベネフィット(B by C)を高めていかないと、日本は生き残れないと信じています。

岡田克也メールマガジンから引用はじめ]

◆テレビ・メディア出演のお知らせ 
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岡田かつやが以下のテレビ番組、インターネットビデオに出演します。

BS朝日「激論!クロスファイア」
放送日時:12月25日(土)午前10時から10時55分

CS朝日ニュースターにて、12月26日(日)午後11時より再放送

ジャーナリストの田原総一朗さんを相手に、民主党政権のこれまでを振り返りつつ、今後の対応や小沢元代表の国会招致などについてお話しています。是非、ご覧ください。

詳細はこちら。
→ http://www.katsuya.net/tv_101225.html

○ビデオニュース・ドットコム「マル激トーク・オン・ディマンド」放送日時:12月25日(土)20時以降(3カ月間)

ジャーナリストの神保哲生さん、社会学者の宮台真司さんとともに、民主党政権の15カ月の評価や政権交代の意義、今後の課題などについてお話をしています。是非、ご覧ください。

なお、詳しい視聴方法などについては、ビデオニュース・ホームページ(下記URL)をご覧ください。
→ http://www.videonews.com/ 

[岡田克也メールマガジンから引用おわり]


◎平成23年度本予算(案)を閣議決定 語呂合わせは「国を思う良い一郎」

2010年12月24日 18時45分32秒 | 第177常会(2011年1月)大震災・3党合意
 (数字は未定稿)

 さあいよいよ、平成23年度(2011年度)本予算の政府案を閣議決定しました!
 スキームだけで、まだ中味は見ていませんが、一般会計は92兆4116億円で「国(92)を思う良い(41)一郎(16)」と語呂合わせができ、菅直人首相・民主党代表が2012年3月31日まで、小沢一郎さんに「国を思う良い一郎」であるようにいて欲しいというメッセージを発信したのかも知れません。政策としては、「成長」「雇用」「国民の生活が第一。」が詰まった予算になっていると思いますので、精査してみます。

【一般会計は92兆4116億円、当初に限れば過去最大】

  一般会計は、歳入(収入)・歳出(支出)とも92兆4116億円です。当初では過去最大となりますが、2つ前の年度には、麻生4月補正(14・5兆円増額補正)に比べれば、決算ベースでは、2つ前の年度を下回る可能性があります。一般会計の具体的な施策、特別会計予算(案)、政府関係機関予算(案)の総予算(案)の概要は、このエントリーを書いている段階では、まだ情報不足で分かりません。ただ、一般会計→特別会計への繰り入れ・繰り出しや、特別会計の翌年度への繰り越しなど、昔の香港・九龍城(くーろんじょう)のような複雑怪奇・反デモクラシーな予算は、おそらくシンプルなものになっていると考えます。

【スケジュール】

 政府原案は独立行政法人の「国立印刷局(旧財務省印刷局)」が印刷・製本して、1月下旬ごろには国会に提出される運びだと思います。平成22年度総予算(案)は、来年1月下旬(?)に審議入りし、3月末までに可決・成立する運びです。「平成23年度の赤字公債発行の臨時特例法案」(仮称)の採決が一つのヤマ場となります。

【歳入(収入)】

 税収はリーマンショックで落ち込んでいた法人税収回復などから、41兆円を見込みます。国債発行は44兆3000億円ということで、前年を下回ったとはいえ、緊急事態は続きます。いわば低血圧をムリヤリ輸血して延命している状態です。わが国経済が今後大きく拡大するとは思えないので、消費税率の引き上げは不可避。

 いわゆる「埋蔵金」である税外収入は7兆2000億円と昨年より減りましたが、財務省はよく頑張りました。内訳として、ことしだけの財源ですが、旧鉄建公団の埋蔵金から1兆2000億円が入りました。このほか、財投特会の積立金・運用益を取り崩しが1兆1000億円。外為特会(外貨準備高)からは2兆9000億円で、その運用益は当分の間、一般会計の孝行息子となってくれることになっています。

 なお税制改正では法人減税、個人増税となりましたが、民主党税制の基本である「控除のシンプル化」により、低額所得者や非課税者には控除廃止・縮小による影響はあまり出ませんから、ご安心下さい。

【歳出(支出)】

 総務省所管の地方交付税交付金は、16兆8000億円を確保しました。今後は、紐付き補助金を自治体が自由裁量で使えるマネーに変え、やがては税源そのものを自治体に移す政治スケジュールが必要不可欠です。

 国債償還費(借金返済)を除いた、一般歳出つまり国の政策的経費は54兆0700億円を計上しました。前年度よりアップしましたので、景気を安定飛行する揚力はなんとかなりそうな気配です。ただ、社会保障財源の伸びは、どうしても財政の硬直化につながりますので、メリハリがとても難しい予算編成だったと考えます。

【予算編成では玄葉政調会長兼国家戦略相が調整役として存在感?】

 官邸や財務省にはエントリーカードがないので分かりませんが、玄葉光一郎・国家戦略相(民主党政調会長)の調整力が評価が高い、と報じられています。玄葉さんは6月4日の菅民主党発足での記者会見では、「第22回参院選をマニフェスト見直しのきっかけにしたい」としていましたが、選挙にボロ負けしたため、10修正マニフェストよりも09マニフェスト(第45回衆院選)で与野党も含めて政策が語られる状態が続いています。もちろん10修正マニフェストには工程表が付いていないという問題点もあります。野田佳彦財務相も泰然自若としていて、政治家としての精神力の強さを、TV画面越しに感じました。

 とりあえずきょうは予算のフレームだけ。中味については、今後、私も吟味していきたいと考えます。

 ただ、私としては
 ①JR東海のリニア新幹線建設を政治判断で止めさせ、その費用を国庫に生かせないかとも思います。
 ②いずれにしろ、消費税アップは、(大半の)国民、(民主、自民)各党、年金と社会保障の所要額の見通し、政財官界の一致した落とし所。2011年、菅民主党は「政治とカネ」でクリーンになり、かつ身を切る(歳費と定数の削減)で、早期に消費税アップをお願いできる状態にしなければなりません。
 ③前述しましたが、地方交付税交付金や地方一括交付金から段階的に、税源そのものを自治体に分権していく。ここでも消費税が地域ごとの偏りが少ないので、役に立ちます。
 ④企業の厚生年金保険料を労使とも下げ、「リタイア後」→「現役社員」にマネーをシフトする。事実上の法人税の実効税率下げにもなります。この辺で、官・銀行・大企業に共通の利益があるような気がするんですが、私はちょっと勉強不足でよく分かりません。

 とにもかくにも平成23年度予算案を組み上げました。これだけの予算を自民党は組めるでしょうか?組めません、野党ですから(笑)。しかし、ここまで“動脈硬化”した予算を見ていると、もっと早く、国民のみなさんに政権交代を選んでほしかったと思います。新進党が13年前の12月27日に解党していなければ、第42回衆院選で政権交代できていたと考えているのは私だけではないでしょう。

【防衛大綱→中期防、事業仕分け、税制大綱が反映された平成23年度予算】

 これに先立つ、事業仕分け、平成23年度税制改正大綱、防衛計画の大綱(向こう10年間以上)と中期防衛力整備計画(向こう5年間)をまとめた、蓮舫行政刷新相、民主党政調の税制改革プロジェクトチームの中野寛成座長、北澤俊美防衛大臣もお疲れ様でした。民主党の城島光力政調会長代理らがやった国民新党、社民党との事前協議は不調に終わりましたが、平場の本予算審議の中で、公明党も含めて、修正論議が高まることを期待したいと考えます。2月、3月は国会議員の10分の1の予算委員は大忙し、他の議員は国会では暇ということがありますが、利権にとらわれず、様々な人脈を試みて、与野党とも政府原案の議論を年明けもやってほしいと考えます。

 2011年1月下旬の野田佳彦財務相の衆参本会議場での財政演説、衆・予算委での趣旨説明を経て、予算審議がスタートします。2月は衆・予算委、3月は参・予算委が主戦場です。わが国の政府と議会では、予算政府原案はワンパッケージとして、一気呵成に与野党が攻め守り、採決されます。30日ルールがあるので、衆議院での過半数があれば成立しますので、予算の成立は確実。しかし、国債発行のためには、「平成23年度の赤字公債発行に関する臨時特例法案」への参議院での公明党などの賛成が必要です。他国では当たり前の国会での予算の修正議決も考えられるでしょう。政府が組み替えるよりも、国会が修正する方が望ましいと思います。かなり技術的には難しいでしょうが、与野党合意で修正議決する。それが熟議かつ安定国会の各党の出発点かもしれません。

 この後、27日午後5時に民主党本部が仕事納め。ことしの政治日程は終わります。昨年は菅直人副総理(当時)の新成長戦略が12月30日となりましたが、ことしは余裕を持った年納めです。小沢新党がなくなって、ホントウに良かった。とはいえ、12月24日ごろ政府案決定→1月下旬の通常国会での予算審議での答弁スタートの1ヶ月間の間に内閣改造が多い傾向があったという歴史は参考情報としてお伝えしなければなりません。

 大局観を持ち、1月からしっかりスタートダッシュしましょう。

 今後、五月雨式に情報が入ってきますから、感想も交えて以下のページに箇条書きしていきますので、ご参照下さい。予算審議は2月に本格化します。

[宮崎信行の雑記帳]平成23年度(2011年度)予算案 (当初、政府原案)

[冒頭写真]左上から時計回りに、菅直人首相、野田佳彦財務相、片山善博総務相、玄葉光一郎民主党政調会長兼国家戦略相、蓮舫行政刷新相、逢坂誠二総務政務官、城島光力民主党政調会長代理、平野達男内閣府副大臣、櫻井充財務副大臣、細川律夫厚労相、馬淵澄夫国交相、鹿野道彦農相の平成23年度予算編成でがんばったみなさん。

2011年今後の政治日程を以下のブログで更新しています。

下町の太陽プラス1先読み政治日程
(有料ブログ)
http://regimag.jp/b/sample/list/?blog=65


小沢一郎さんビビる 菅・岡田の本気ぶり 仲間で年越し→年明けに離党勧告シナリオかで

2010年12月22日 10時14分45秒 | その他
 小沢一郎さんが21日夜、9月の代表選の政策班の打ち上げとして開いた会合で、「疲れた」「肩がこった」「つらい」などとこぼしたことが分かりました。

 菅さんは「政倫審に出てくれ」と20回前後迫ったとされます。「感情的になっていた。ああいう菅さんを見たのは初めて」と面食らったことを吐露し、墜ちていく権力者の悲哀を見せました。油断大敵ですが、年を越し、2011年1月2日になれば、「民敵」小沢一郎を、民主党・自民党・公明党は処分しなければいけません。私も小沢先生にいろいろと背中で教わったことがあり、そのご恩は感謝していますが、歴史を前に進まないと、私の子孫たちに、リンゴの木を残せません。岡田克也さんと同じ東海ブロックの、とある比例単独議員は12月13日のブログで岡田幹事長が、この日の役員会で政倫審議決への道筋を付けたことについて、「責任ある役職の方で、すごく理論的にきちんと筋道をたててお話しをされる方だと思った人が、ちゃんとした説明をすることが出来ない事案を、強引に推し進めようとすることにビックリしました。話を聞いていて、思わずイナバウアーをしそうになりました!」と驚いていましたが、岡田さんも中学校のころは喧嘩もしたようようです。

以下、報道と国会議員のツイッターから証言。

asahi.com(朝日新聞社):小沢氏「感情的、あんな菅さん見たの初めて。肩こった」 - 政治

 民主党の小沢一郎元代表は21日夜、9月の代表選で政策集をまとめた側近議員らと東京都内の日本料理店で会食した。衆院政治倫理審査会(政倫審)への出席を巡る菅直人首相との会談について「仲間だから冷静に話をしようと言ったが、ずいぶん感情的になっていた。ああいう菅さんを見たのは初めて」と語った。

 小沢氏は首相から繰り返し国会での説明を求められたと振り返り、「堂々巡りで情けない。何度も同じことを言われて肩がこった」。政倫審の出席要請を拒否したことについては「国会や国民の皆さんの理解をしっかり得て、選挙で民主党を応援していただける態勢を取れるなら、執行部の言う通りどこへでも出て行く」と重ねて強調した。

Twitter / 階猛: 昨晩の小沢さんは「(菅総理との会談で)肩が凝った」と ...

昨晩の小沢さんは「(菅総理との会談で)肩が凝った」と首筋に湿布を貼って現れ、少し心配しましたが、酒が進むに連れ上機嫌に。最後は一般客との記念撮影に進んで応じていました。

Twitter / 階猛: 「敵にやられるのはいいけど、味方に責められるのはつら ...

「敵にやられるのはいいけど、味方に責められるのはつらい」と昨晩の小沢さん。不当起訴と無罪を主張する小沢さんを信じ、刑事裁判に集中できる環境を作ってあげるのが真の味方だと思います。


ベテランがお手本 前田武志さん、「政治とカネ」報道で速やかな謝罪 信なくば立たず

2010年12月21日 19時06分52秒 | 素晴らしき新生党保存会

 帰宅してメールボックスをチェックしていたら、民主党参議院議員(全国比例=奈良県連所属)の前田武志さんから「産経新聞の記事について」というメルマガが届いていました。で、このメルマガは是非、民主党の政治家のみなさんにみならっていただきたいと僕は思い、全文転載させていただきたく思いました。

 前田武志さんは宮澤解散の1993年6月18日で宮澤内閣不信任案に賛成して自民党を離党した「新生党35人衆」の一人です。ただし、1人だけ不信任案には棄権した人がいますが。参院を含めると新生党結党メンバーは44人でした。私が心から尊敬する「自民党という巨大な船からイカダに乗って船を出たシンドバッド」の一人です。まあ、35人全員を尊敬しているわけではありませんが。

 先日、その一人である、藤井裕久さんの講演を聴きました。社会保障と税制の改革、ひらたくいえば、広く薄く、もっとひらたくいえば消費税アップということですが、まずは政治家が歳費削減と定数減で身を切らなければ、絶対にできないと言っていました。今は参・予算委員長になっている前田さんのこのすばやい謝罪と経過説明には、民主党に欠けている要素が詰まっており、閣僚も含めて、見習っていただきたいと思います。民信なくんば立たず(信用・信頼がなければ、政治家は何をやってもダメだ)です。

 私は第22回参院選の全国比例では、私なりの考えで全国比例で一人だけ前田候補をご紹介しました。同じ改選組で“35人衆”の田名部匡省・元農相が引退することもあり、前田さんしかいない、という気がありました。ただ実はもう一人、他にご縁のある新人も検討していました。それと同じネットワークの仲間である現職参議院議員と国会議事堂前の道でバッタリ会った際にたずねたら、「とりあえず、一度行って選挙のやり方だけ教えといたよ」、「選挙期間中は((当該候補者とは別の)自分の支援組織を中心に回るよ」と言っていて、あれ、これはあまり良い候補者(タマ)じゃないのかな、と。親友の記者から聞いた、その新人が長年携わった事業に関する周辺情報などを総合して、このブログ上では紹介しませんでした。選挙後、その新人は公職選挙法違反で逮捕されたようです、起訴されたかどうかまえは知りません。このように、私がジャーナリストと名乗りながら、「参考情報」「オススメ」を書くことについて、ツイッターで批判的な書き込みは散見しております。「自称ジャーナリスト」とか「ジャマ(邪魔)ナリスト」などと揶揄されています。が、自分は志と、そしてもちろん法律運用の範囲内で、自分なりのささやかな「ミシュランガイド」をご提供していこうという試みをこのブログでやっています。このブログは無報酬・交通費持ち出しでやっていますから、逆に言うと、そういうことを書かないと、モチベーションが続かないという面も否めません。

 さて。前田武志さんは、第22回参院選で、「民主党公認」「現職」で出たすべての候補者の中でただ一人、前回よりも票数を増やしたんだそうです。やはり奈良県連および支援団体(天理教)の力は強大でした。

 政権交代ある政治の完成をめざして、こういったベテランの知恵を見習ってほしいと思います。

[まず、当該産経新聞の記事から引用はじめ]

民主の前田議員5支援団体が無届け 政治資金規正法に抵触か - MSN産経ニュース

 民主党の前田武志参院議員(比例代表)を支援する5つの政治団体が「国会議員関係政治団体」の要件を満たしているにもかかわらず、届け出をしていなかったことが20日、産経新聞の調べでわかった。政治資金規正法は平成19年12月の改正で、総務省か都道府県の選挙管理委員会への届け出を義務づけており、同法に抵触する可能性がある。

 前田氏の地元事務所や政治資金収支報告書によると、問題の政治団体は、前田氏が代表の「民主党参議院比例区第48総支部」(奈良県橿原市)と所在地が同一の「奈良武交会」のほか、「五條市前田武志後援会」(同県五條市)や「斑鳩町前田武志後援会」(同県斑鳩町)など。

 5団体は、いずれも設立時に前田氏の被推薦書が出され、寄付金控除の適用も受けており、20年10月1日の段階で国会議員関係政治団体の要件を満たしていた。県選管は同年9月、事前に前田氏側へ届け出を促す文書を送付していたが、現在も届け出は行われていない。

 国会議員関係政治団体の要件を満たしていた場合、新たに同関係団体として届け出るか、寄付金控除の適用を外す必要があった。また5団体は現在、ほとんど活動していないが、解散の手続きも行われていない。

 前田事務所の担当者は「正規の事務処理を忘れていた。速やかに修正を行いたい」と話している。前田氏は衆院議員を4期務めた後、参院に転出して2期目。10月から予算委員長。

[引用おわり]

[次に前田武志参院議員のメールマガジンから全文引用はじめ]

********************
前田武志のメッセージ
********************
送信日 : 2010/12/21 (Tue)
題 名 : 産経新聞の記事について

本日、産経新聞において支援団体の届出に関する記事 が掲載されました。
本件について、下記の通りご報告申し上げます。

【新聞紙面にて指摘のあった5団体】

奈良武交会
五條市前田武志後援会
斑鳩町前田武志後援会
十津川村前田会
桜井市前田会


【問題が発生した経緯】

平成19年に政治資金規正法が改正されました。
この改正に伴い、平成20年12月31日までに奈良県選挙管理委員会(以下、県選管)へ、上記5団体の変更届け、もしくは解散手続きが必要となりました。
平成20年9月には、上記に関する事前通告を県選管より受けましたが、その後、事務処理を失念し、今回の指摘を受けることとなりました。

【今後の対応について】

このようなご指摘を受けたことは前田武志事務所としても大変不名誉なことであり、上記5団体についての変更届けの提出、もしくは解散手続きの実施について、速やかに手続きを行いたいと思います。
また、今後このような問題が生じぬよう事務体制を見直して参ります。

なお、前田武志よりマスコミ各社に以下の通り、コメントを発表させていただきました。


* * *

今回の問題について経緯等を確認したところ、5団体の活動休止に伴う事務処理上のミスが原因であることが分かりました。

ご指摘のあった5団体は私の支援者が自ら主体となって立上げ、誠心誠意お支えくださった皆さまの集まりだけに、後援会の皆さまにご迷惑とご心配をお掛け致しましたことについて、心よりお詫び申し上げます。

併せて、国民の負託を受ける国会議員として、このようなことが二度と起きないよう努めて参ります。

* * *

参議院議員である前田武志を最も近くで支えなければならない秘書、及び事務所が前田武志の足を引っ張ることとなってしまったことに心より反省し、事務体制を改めて見直してまいりたいと思います。

この度はご心配をおかけし、大変申し訳ございませんでした。
----------------------
まえたけ どっと こむ
http://www.maetake.com
voice@maetake.com

[前田武志参院議員のメールマガジンからの全文引用おわり]


◎民主党、年内の分裂回避

2010年12月21日 06時29分13秒 | 第177常会(2011年1月)大震災・3党合意
[写真]民主党代表の菅直人総理と岡田克也幹事長(民主党ホームページから、2010年12月20日、首相官邸)

 民主党の年内の分裂回避が20日、決まりました。

 政党助成法(第5条)では、「政党交付金の交付を受けようとする政党」について、「その年の1月1日」の所属する衆議院議員または参議院議員の氏名、住所と当選期日の書類を備えて、届けることになっています。

 民主党規約第4条では、「国会議員が離党しようとするときは、幹事長に申し出て、役員会の議を経て常任幹事会の議を経ることを必要とする」と定めています。

 しかし、20日の岡田克也幹事長の定例記者会見で私が質問したところ、きょう21日の常任幹事会の後は、来週27日の定例役員会で年納め。常幹はないそうです。

 ですから、民主党国会議員が離党届を幹事長に提出して、役員会の議題となっても、常幹がないまま政党交付金基準日の2011年1月1日を越すので、年内の分裂は避けられたことになります。

 代表・総理の菅直人さんと岡田さんが、小沢一郎さんの国会招致のプロセスを一歩一歩進めながら、牛歩のごとく悠長だったのは、これが狙いです。

 政党要件の一つは、「国会議員5人以上」です。民主党には比例単独議員が44人います。中国ブロックと四国ブロックはいません。東京ブロックでは、第46回衆院選で、何人かが東京都内の小選挙区で出馬できる見通しがあります。またあるベテラン議員が、ブロック内のある若手議員に小選挙区を譲ろうという考えを持っています。既に地方自治などで勲章をもらっている人は、引退する可能性が高いと思いますが、それでも30人前後が宙ぶらりんです。基本的には、解散直前までねばり、みんなの党に公認申請するという策がベターなような。とはいえ、2010年末に小沢さんが離党した場合、国会議員4人以上を引き連れることは極めて容易な状況でした。ですから、菅・岡田コンビは、離党のきっかけ or 口実を与えないために、小沢一郎さんの名誉を決定的に傷つけることを避けてきたのでしょう。TV・ネット社会なので、イライラが暴発していた人もいたでしょう。また私に「不安でしかたがない」というメールも複数の方からいただいておりましたが、とりあえずホッとして年を越せそうです。

 次のヤマ場は、2011年の政党助成金の届け出。党所属国会議員の①名前②住所③当選日をそろえた書類が必要です。そしてひとりひとりから、届に載るることへの「承諾書」と、他の政党に載っていないという「宣誓書」が必要になります。おそらく2011年のシメキリは1月14日(金)になると思います。党大会が1月13日(木)にあり、第177通常国会はおそらく1月21日(金)に召集されるのではないか、と予想しています。ですから、1月中旬あたりに証人喚問がある可能性がでてきました。

 小沢さんは20日、菅代表と総理官邸で1時間半サシで対談し、政倫審出席を拒否しました。拒否を明言しているのに、出席が任意の政倫審の招致議決を進めるのは、少し話が変です。そうなると、年明け、通常国会前の1月上旬・中旬にかけて、衆・予算委員会ないしは、参・予算委員会での証人喚問も現実味を帯びてきました。小沢さんは佐川急便事件で、過去にも証人喚問を受けています。

 ところで、民主党大会は例年、メルパルク(郵便貯金会館)などのホテル施設で開かれてきましたが、来年は日本で2番目に広いコンベンション施設(敷地面積21万平方メートル)である「幕張メッセ」(千葉県千葉市美浜区)で開かれます。これは4月の統一地方選への総決起集会の色彩を帯びることになりますから、党大会での反主流派(小沢・鳩山グループ)の執行部突き上げはできないでしょう。蛇足ですが、幕張メッセは、千葉市美浜区中瀬2丁目1番、イオン本社は中瀬1丁目5番1号にあり、偶然とはいえ、岡田幹事長の無言のプレッシャーを反主流派は感じるでしょう。メリハリのなかで、重要な節目では、ときにはブラフ(脅し)も必要です。

 とにもかくにも、党分裂は避けられました。有権者が、仕事も生活も忙しく、そして資金繰りなどお金の心配も増える師走・年の瀬。この12月に毎年、政局をしかけてきた小沢一郎さんはこれまでに衆議院議員という職業しかしたことはありません。「年の瀬政局男」の存在は間接デモクラシーでの、有権者の国政に対するチェックがしづらくなるという問題点があります。政党助成法の「1月1日」をずらしたらいいかもしれませんが、結局は同じことになります。ホントウに小沢さんは困った人です。

 一つアイディアですが、お正月のテレビでは、12月31日は紅白歌合戦、1月2日・3日は箱根駅伝が席巻しますが、最近は1月1日は、「かくし芸」が往年の力がなく、元日のテレビはすこし暇なような気がします。ですから、1月1日午前7時を期して、民主党議員が全国一斉街頭活動をして、2011年の巻き返しを図るべし。元日の昼のニュース、夜のニュースはこれで持ち切りになるでしょう。実践してみてほしいと思います。

第177通常国会は2011年1月21日(金)召集案浮上 私も賛成

2010年12月18日 23時05分31秒 | 第177常会(2011年1月)大震災・3党合意
[写真]民主党の鉢呂吉雄・国会対策委員長

 時事通信の報道では、政府・与党は、第177通常国会を2011年1月21日(金)に召集するアイディアで調整に入ったそうです。大前提として、おそらく今年度予算の第2次補正はないと思われます。仮に21日(金)の召集日に、菅直人首相の施政方針演説、前原誠司外相の外交演説、野田佳彦・財務大臣の財務演説、海江田万里経財相の経済演説の政府4演説をできれば、週明けの24日(月)~26日(水)に衆参代表質問を経て、最速で、1月28日(金)から、衆・予算委で平成23年度総予算の審議に入れるのではないでしょうか。審議入りが多少遅れても、30日ルール適用に心の余裕を持つことが出来ます。とくに3月24日に都知事選などが告示されますので、できれば民主党が圧倒的過半数を占める衆・本会議を2月21日の週に通過させておいた方が、30日ルールからして安心です。

 統一地方選に向けて気勢を上げる民主党大会を1月13日(木)に広い会場の幕張メッセで済ませます。通常国会召集直後の1月23日(日)には、野党・自民党が半年前後の通常国会で、与党を追い込むべく勢いを付けます。二大政党にとっても、よい流れになります。

 このほか、1月14日(金)、1月17日(月)という案もあるようですが、これは弱気ですし、かえってダラダラしてしまうでしょう。野党もQTや、本予算案審議入り前の予算委集中審議を求めてくるかも知れません。

 なお、これは民主党にとっては不利な話ですが、通常国会冒頭に、平成20年度決算の是認(認定)も衆参本会議でしてほしいものですが、衆・決算行政監視委員長の大村秀章さんが辞めてしまったので、事務的な手続きが必要となります。

 第177通常国会は、参院選などのお尻がありませんから、会期をドーンと延長して、200日間くらい、みっちりやってほしいと考えます。とはいえ、菅総理が閣僚委員会で指示した、閣法を50本程度に絞るようにという作戦は、大いに賛成です。

 とにもかくにも、政権の実績は法律をつくることです。

時事ドットコム:通常国会、来月21日に召集=政府・民主が調整

政府・民主党は17日、2011年度予算案と関連法案が焦点となる次期通常国会について、来年1月21日に召集する方向で調整に入った。複数の政府・民主党関係者が明らかにした。
 通常国会の召集日をめぐり、政府・民主党内には予算案の審議日程に余裕を持たせるため、同月14日か17日とする案も浮上。しかし、予算案が今月24日に閣議決定される見通しとなり、予算書の印刷に要する時間を考慮すると、1月中旬の召集は難しいとの判断に傾いた。先の臨時国会で仙谷由人官房長官らの問責決議が可決されたことから、野党の出方を見極める狙いもあるとみられる。 
 ただ、「ねじれ国会」の下で法案審議の停滞が予想されることから、予算書の刷り上がりを待たず17日に召集し、菅直人首相の施政方針演説や各党代表質問を行うべきだとの意見も残っている。また、民主党内では小沢一郎元代表の国会招致問題で混乱が続き、挙党態勢構築のため通常国会前の内閣改造を求める声が出ている。このため、党内情勢次第で召集日が左右される可能性もある。(2010/12/17-23:55)

俊美、防衛大綱を仕上げる 

2010年12月17日 23時59分59秒 | その他
 菅直人改造内閣は17日の閣議で、「平成23年度以降に係る防衛計画の大綱」と「中期防衛力整備計画(平成23年度~平成27年度)」を決定しました。

 いわゆる「防衛大綱」とそれに基づく「中期防」で、さっそく12月25日に組み上がる予定の平成23年度菅予算に反映されます。

 防衛大臣、北澤俊美。あの暑い夏の政権交代で発足した鳩山由紀夫内閣、菅直人内閣、菅改造内閣を通じて同じ役職をやっているただ一人の閣僚となりました。もはや長老のたたずまい。

 もちろん順風満帆でなかったことは言うまでもありませんが、7月の参議院議員としての改選では、定数2にも関わらず、子飼いの女性県議を当時の幹事長に長野県連の頭越しに擁立される屈辱で、4回目の当選にして、初めて2位、NHK当確も9時44分という遅さでした。そして、9月の代表選では菅直人陣営に。それはすべて、防衛大綱を自分の手で仕上げたいということです。

 わが国の予算は単年度主義で、複数年度の考え方は基本的にありませんが、防衛装備品(軍備)の調達に関する中期防は実質的に5カ年予算といえます。

 私も中味を全部通して、読了できていないのですが、「防衛大綱」のポイントは次の通りです。

 海上自衛隊の「しらね」など護衛艦(戦艦)を前回の2004年大綱の47隻から48隻に増やす。これはせっぱ詰まった状態での運用を考えれば、2の倍数である「48」の方がいいでしょう。幕僚(参謀)も人間ですからね。

 そして、「なだしお」など「~しお」の名が付く潜水艦は、1976年大綱、95年大綱、2004年大綱と続いてきた16隻体制を22隻に増強します。

 とてもお金がかかる作戦用航空機。とくに武器輸出3原則が今のままでは、ホントウに税金を食う。そのうち航空自衛隊のものについては、総数を04大綱の「約350機」を10大綱では「約340機」にします。その内訳として戦闘機は、04大綱の「260機」から10大綱でも「260機」を維持しますから空の備えは万全でしょう。おそらく輸送機などを効率的に運用することで節約するんだと思います。

 そして、日米韓共同開発のイージス・システム。パトリオット(ペトリオット)ミサイルもPAC3の段階になって、ハワイの実験で「意外に当たるのかなあ」と私の中での評価が上がっている迎撃システムですが、護衛艦のうち、イージス護衛艦を04大綱の「4隻」から10大綱では「6隻」に増やします。運用もしやすくなるでしょう。もちろん人材育成も急務です。

 一方、陸上自衛隊の編成定員は76大綱の「18万人」→04大綱「15万5000人」→10大綱「15万4000人」となります。即応予備自衛官は変わらないようです。そして、戦車が76大綱の「1200両」→04大綱の「600両」→10大綱の「400両」と減らします。

 10大綱(北澤大綱)の思想はスッキリ明瞭です。ソ連(現・ロシア)の進駐による地上戦への脅威が薄れましたし、言うまでもなく、わが国は専守防衛ですから、戦車は減らす。その上で、中国海軍への警戒からか、潜水艦など海上自衛隊の哨戒活動(パトロールと情報収集)は強化する。そして、北朝鮮のノドン・ミサイルについては、イージスで、海自、空自、陸自が対応する。くどいですが、人材育成と3自衛隊の統合演習を何度も何度も繰り返して、空の守りをしっかりする。

 いわば、ソ連から中国・北朝鮮へ。北から南へ、東から西へ。そして、もっと空へ、もっと海へ、防衛力を高めていく。
 10大綱から初めて登場した言葉、それは「動的防衛力」です。

 また陸自の定員が削減されることから、災害出動の能力は若干落ちざるを得ないと思われます。首長においては、速やかな決断が求められます、例え自治労の支持で当選した首長であっても。日ごろからの防災・減災の努力は一人一人の心がけも必要になってきます。

 そして、今後、台湾との国境近くの与那国島への陸自配備が政治スケジュールに乗ってくる可能性があります。首長さんはすでに「誘致」を表明しています。私も支持します。ただ、最近では中国語を書けるネット右翼がいるでしょうし、単に自衛隊のことだからと、世論が泰山鳴動することは避けたいところです。

 1992年に自民党経世会から初当選した北澤俊美さん。そのまま自民党に残っていたら、農林族・道路族の単なるオッサンとして、安倍・福田内閣で一度閣僚やって、そろそろ引退したかもしれません。1998年に参加した民主党では、初代参院国対委員長としてタフネゴシエーターに。斎藤勁さんが代理だったと思います。その後、参院民主党(民主党・新緑風会)幹事長を経て、参議院議員会長をめざしました。内定段階となっていましたが、支持していた旧総評系議員が突然ハシゴを外して、赤っ恥。深刻な人間不信となり、国会を去ることも考えました。その後、長野県で理学療法士の学校や福祉施設の理事長なども始めて、2007年の逆転の夏の後は、当時の小沢一郎代表に頼まれて、参院外交防衛委員長として、守屋武昌さん、山本一太さん、石破茂さん、田母神俊雄さんらと対決。というよりも、ヒゲの隊長、佐藤正久さんという意外な好敵手の登場が、俊美さんもヒゲの隊長も良い刺激になっているように思えます。まさに二大政党デモクラシーの曙です。

 俊美さんは、北澤貞一・元長野県議の長男ですが、6人兄弟だと聞いていますが、末っ子に近づくと、北澤五郎さん、北澤六郎さんとおっしゃるそうです。北澤貞一さんは日本社会党の県議から、民社党に飛び出した人です。俊美さんは1992年6月18日に内閣不信任に賛成した衆議院の仲間とともに自民党飛び出し、新生党結党メンバーとなりました。国家国民のために「飛び出す」DNAがあるのでしょうか、最近は「俊美は親父にそっくりになってきた」とお父さんの選挙区だった長野市区では言われているようです。

 新大統領に対して軍が銃を上に向けて、空砲をうつ栄誉礼・儀仗をすること。それが政権担当能力だという国は世界中にいっぱいあって、おそらく国連加盟国の半分に上るでしょう。「北澤大綱」が閣議決定された日は、政権交代後のちょうど1年3ヶ月目になりますが、クーデターまがいの行動は起きていません。それでこそ、防衛大臣です。

 中期防は5カ年ですが、防衛大綱の理念は、調達を通じて、多額の予算をかけて、これからの日本の国土と国民の生命、財産を守っていきます。いわば、ずっと残るリンゴの木。

 北澤俊美(1938-)が2010年(平成22年)12月17日、歴史に名を残しました。

 18年の知己として、選挙デビューの相手として、民主党の同志として、早稲田の先輩として、長野市川中島をルーツとするヒトコト多い人間の一人として、新生党の残党として、そして政権交代ある政治のために一日もぶれなかった志を共有する仲間として、俊美さんを心から誇りに思います。僕のヒーローです。 
 


防衛省・自衛隊:平成23年度以降防衛計画大綱等

「平成23年度以降に係る防衛計画の大綱について」
及び
「中期防衛力整備計画(平成23年度~平成27年度)について」


時事ドットコム:安保環境の変化に対応=政権交代の影響なく-新防衛大綱

 政府が17日に閣議決定した新たな「防衛計画の大綱」(防衛大綱)は、日本の国防の基本方針として30年以上掲げてきた「基盤的防衛力構想」からの脱却を宣言し、新指針として「動的防衛力」を明記した。背景には冷戦終結から20年以上が経過し、旧ソ連(ロシア)の侵攻の脅威に代わり、東シナ海で活動を活発化させる中国への対処が急務となった実態がある。
 「複雑な安全保障環境に対応できるよう動的防衛力という新しい考え方を組み込んだ」。北沢俊美防衛相は大綱決定後の記者会見で、成果を強調した。
 従来の基盤的防衛力構想は、自衛隊を全国に均一に配備し、北海道には戦車部隊を重点的に集めるなど、重厚長大な装備による抑止効果が中心だった。今回打ち出した動的防衛力を防衛省幹部は「抑止と対処の効果を併せ持つ」と説明。他国からの侵略防止に加え、テロやゲリラなどの鎮圧も目的とし、自衛隊の即応対処能力を向上させ、日本全国に機動的に展開させる考え方だ。
 特に防衛省が念頭に置くのが、中国の海洋活動だ。当面は鹿児島県から沖縄県に連なる南西諸島周辺海空域で、海上自衛隊と航空自衛隊による、中国艦船や戦闘機などへの警戒監視活動を強化する。そのため、同県の与那国島に陸上自衛隊約100人による「沿岸監視隊」を新設する方針。将来的には、南西諸島のどこかに、敵の上陸阻止を目的とする「実力部隊」の配置も想定しており、調査に着手する。
 だが、大綱で中国を「国際社会の懸念事項」と記述したことには、中国側の反発が予想される。民主党内からも「衆院選のマニフェスト(政権公約)で掲げた東アジア共同体の理念はどうなったのか」(護憲派議員)との声が漏れる。
 新大綱は、「政治主導」を掲げた民主党政権下で初めて策定された。党側でも10月から、外交・安全保障調査会で検討を重ね、提言をまとめたが、新大綱と大きな食い違いはない。そもそも、政府は大綱を昨年末にまとめる予定だったが、政権交代後、時間が足りないため1年先送りされた経緯があり、防衛省側の議論が大きく先行していた。同省の結論を党が追認したのが実態で、ある中堅議員は、こう振り返った。「役所の振り付け通りだ」(2010/12/17-22:08)

時事ドットコム:三原則見直し、社民に配慮=「政権交代おろそかにしない」-北沢防衛相

 北沢俊美防衛相は7日午前の記者会見で、新たな防衛計画大綱(防衛大綱)の焦点である武器輸出三原則見直しの扱いについて「(菅直人首相が)社民党と話すのは結構なことだ。私もせっかく成し遂げた政権交代をおろそかにすることはしない」と述べ、首相が社民党との連携を重視する方針を示したことを踏まえ、三原則堅持を求める同党に配慮する意向を示した。
 防衛相は三原則について「防衛省の立場とすれば装備調達の円滑化を研究してきた。情勢の変化に基づいて対応することは重要だ」と、見直しの必要性を改めて強調。同時に「国会を乗り切るには数がそろわないといけない」とも述べ、国会対策を重んじる首相の立場に理解を示した。