写真左上は、岡田克也さんが当選1回生、1993年6月15日の夜、自民党本部6階の臨時総務会室で、政権交代ある二大政党政治を誘導する衆議院小選挙区制を実現する政治改革関連法案の廃案を阻止しようとする姿。この3日後に、宮澤解散、2か月後に細川・羽田内閣の組閣に成功し、7カ月後に現行公職選挙法の成立に成功した体験。ただ、この日以降きょうにいたるまで岡田さんは自民党本部に入ったことがありません。テレビ朝日さん映像からお借りしました。
写真右上は、岡田克也さんが当選3回生、1997年12月27日、小沢一郎党首による新進党解党提案に反対する岡田克也さん。しかし、この10分後間、新進党は解党されてしまいました。岡田克也の政治人生において、最大の失敗体験。政治家をやめようとも思いました。この場所、赤坂プリンスホテルは解体されて、今はもうありません。 テレビ朝日さん映像からお借りしました。
そして、下は、ことし1月18日の民主党大会。岡田さんはこの1秒後、民主党代表(兼)ネクスト総理大臣になることが江田五月・選管委員長から宣言されました。民主党の林久美子広報委員長が企画・司会する「ファイブミニッツ民主」映像からお借りました。
岡田さんの議員在職25年2か月、私・宮崎信行の永田町デビュー23年1か月にして、最大の歴史的局面となりました。
2015年4月27日、安倍首相、中谷防衛相、岸田外相の3人は、アメリカで、ガイドラインに署名し、日米首脳会談を経て、アメリカ議会演説で、重要影響事態の名の下に、日本平時・アメリカ平時においても、地球の裏側までアメリカ軍に従って、弾薬補給をしなければならない、憲法解釈の一方的な変更にもとづく日米同盟の変質を勝手に決めました。
平和国家70年において、悪い意味で、もっとも歴史的な日になりました。ただ、永田町を長く見ていると分かりませんが、9割5分以上の国会議員、あるいはオピニオンリーダーたる国民らは、「歴史における現在の自分」が理解できないものです。
岡田克也さんは「それにもかかわらず」と、激昂しました。
私も岡田さん同様に激昂しながら、後半国会にのぞんでいこうと考えます。
安倍、中谷、岸田よ、
私(1974年生まれ)より若い自衛官を、日本平時アメリカ平時の「重要影響事態」で、地球の裏側に送り込むなら、
この私、宮崎信行を殺してからにしろ!
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民主党の岡田克也代表は、平成27年2015年4月30日(木)、以下の談話を発表しました。
【コメント】安倍総理の米国議会での演説について
2015年04月30日
民主党代表 岡田克也
本日未明(現地時間4月29日午前)、安倍総理が米議会上下両院合同会議で演説を行った。そもそも、米議会の前に、日本の国会で、日本国民に対して安全保障政策や歴史認識等について説明を行うべきであり、安倍総理は日本国総理大臣としての最低限の責務すら果たしていない。
安倍総理の演説は約45分間に及び、米国に対する美辞麗句に満ちたものであったが、いくつもの問題、疑問がある。
特に、安倍総理は安全保障法制について、「戦後、初めての大改革です。この夏までに、成就させます」と明言した。しかし、国会審議はおろか、法案提出すらなされていない段階で、これほどの重要法案の成立時期を外国、それも議会で約束するなど前代未聞、国民無視・国会無視ここに極まれり、である。
安倍総理は、日米同盟を「希望の同盟」と呼び、「アメリカと日本、力を合わせ、世界をもっとはるかに良い場所にしていこう」、「一緒でなら、きっとできます」などとも述べた。他方で、日米同盟を支える沖縄が直面する苦難には言及がないなど、非常に前のめり、上滑りの演説内容である。日本自身に理解も覚悟も能力も十分でないなかで、米国に無責任な約束をし、過剰な期待を与えてしまったのではないかと非常に危惧、憂慮している。
また、安倍総理は歴史認識について、「先の大戦に対する痛切な反省」、「自らの行いが、アジア諸国民に苦しみを与えた事実」などに言及し、「これらの点についての思いは、歴代総理と全く変わるものではありません」と述べた。この発言が具体的にどういう意味なのか、「村山談話を全体として引き継ぐ」との国会における繰り返しの発言から一歩踏み出すものなのか、あるいは変わらないのか定かではない。こういった点も含め、国会での説明を求める。
安倍総理は、「新しい日本を見てください」と訴えた。しかし、安倍政権が目指す「新しい日本」とは、国会での議論も国民の理解もないまま、閣議決定で憲法解釈を変更し、集団的自衛権を前提に、自衛隊が地球の裏側まで行って武力行使や米軍の後方支援ができる国である。武力行使や自衛隊の海外活動について厳しく制限してきた戦後70年の我が国の歩みを、議論もなく変更しようとする安倍総理に強い懸念を持つ国民は多い。民主党は、強い危機感と怒りをもって、国会で徹底論戦を挑む。安倍総理には責任ある説明を求めたい。
以上