[写真]厚労省の日の丸、昨秋、筆者撮影。
厚生労働省は、年金保険料の納入期間が「10年以上で25年未満」で、65歳以上の無年金者に対して、
平成29年2017年10月13日(金)の振り込みから年金を支給することを決断しました。
国民年金法・厚生年金法で、「消費税10%時に施行」なっているものを、
「平成29年○月○日に施行する」(日付は最終調整中)
と書き換える「国民年金法及び厚生年金法改正法案」(仮称)
を、厚労省が執筆し、第192回臨時国会に提出します。財務省が執筆する消費税法改正法案とは別に提出。
法案そのものは短い文章。
改正法案は、10月中旬から、衆参厚労委員会で、審議。早期に成立すると思われますが、仮にやや遅れても、会期中に可決・成立し、公布される見通し。来年10月支給分からの施行は確定的。
対象者は64万人の見通し。ただし、自分で日本年金機構に申請する手続きをとらねばなりません。国税の負担分は、今後毎年度650億円の見積もり。
野田佳彦内閣が提出した「社会保障と税の一体改革法」の政府原案にあり、3党合意後も修正されず成立しましたが、施行日がずれ込む事態となりました。筆者・宮崎信行は、政府原案の段階から、この条文はこのことを強く批判していきました。
消費税は1%増税につき年間2兆円が国庫に入るのに、なぜ「年間650億円」の改革はこれだけ遅れたのか、腑に落ちません。
野田佳彦首相は財務省に乗っ取られていたのではないか、との強い不満が厚労省年金局にあったようですし、私もしかり。
政府原案審議入り当日のエントリー(2012年5月8日付
◎「年金受給資格25年→10年」の施行は「消費税8%時」に修正しろ!一体改革100時間審議スタート
)
審議入り当日の副総理記者会見(首相官邸ウェブサイト)
消費税10%延期決定後のエントリ(2016年6月23日付
議論の一助に)年金受給資格25年から10年の施行日、当ブログは4年前に指摘
)
このエントリー記事の本文は以上です。
(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki
(http://miyazakinobuyuki.net/)
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