【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「高木3原則」でさあ巻き返しだ (1)改革推進(2)提案主義(3)現場主義 高木義明・国対委員長

2013年01月31日 20時08分55秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

[写真]高木義明・民主党国会対策委員長。

 民主党の高木義明国対委員長は2013年1月31日(木)の民主党・無所属クラブの代議士会で、(1)改革を推進する(2)提案をしていく(3)現場の声を国会に出していくーーの高木3原則を示して、来週からの予算委員会で巻き返し、会期終了後の参院選の大逆転につなげる考えを示しました。民主党の海江田万里代表が同日の定例記者会見で紹介しました。

 高木さんの国対委員長は第1次野党期に、渡部恒三さんから受け継ぎ、山岡賢次さんに引き継いで以来2度目。与党期にも衆議院議院運営委員会筆頭理事や、議院運営委員長、文部科学大臣を務めました。

 (1)野田首相の置き土産である自公民3党の枠組みによる社会保障と税の一体改革、立党の原点である政治改革、税金の無駄使いをやめる行政改革といった、改革推進主義
 (2)提案をしていく提案主義
 (3)現場の声を丹念に拾って国会に出していく現場主義

 の3点。このうち、提案主義に関しては、第21・22期参議院では、みんなの党が参院側に議員立法(参法)を繰り返しており、党議違反議員を処分しないところまでしてその権利を確保してきました。しかし、第46期衆議院で民主党の協力を得るか、日本維新の会の協力を得るかのいずれかで法案が出せるようになったため、みんなの党と他党との連携が進む可能性があります。同党の渡辺喜美代表は同日の衆議院本会議で「野党時代の自民党はみんなの党と国家公務員制度改革法案を一緒に提出した」と秋波を送りました。一方、現段階では日本維新の会は、国会では政府与党と協力する色合いが強いため、「民み」連合による衆法提出のケースも増えそうです。

 長妻昭・衆議院予算委員も、さっそく今国会第1号の質問主意書提出者となり、政府・厚生労働省を揺さぶり出しました。頼もしい気がします。国会論戦に勝って、選挙に負けることはよくありますが、いずれにしろ、持てる力を出し惜しみせず、悔いのない人生を送ることが、一人一人の民主党議員・総支部長に求められています。

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[国会トリビア]日本共産党・志位和夫党首が衆議院壇上で中腰になるホントウの理由とは?

2013年01月31日 15時55分24秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

 国会トリビアですが、これはもう、呆れた実態としか言いようがありません。

 複数回当選している衆議院議員ならみんな知っています。しかし、国民に隠しているわけではなく、呆れてしまって、一々国政報告会やブログで発信していない情報です。

 衆議院本会議(2013年1月31日)に登壇した日本共産党の党首(幹部会委員長)である志位和夫議員が演説を終えて、降壇するときの姿をご覧ください。


[画像]雄弁をふるう、日本共産党党首の志位和夫氏、2013年1月31日(木)、衆議院本会議、衆議院インターネット審議中継からキャプチャ。


[画像]演説を終え、中腰になりながら、首相ら閣僚に礼をする志位和夫氏、2013年1月31日(木)、衆議院本会議、衆議院インターネット審議中継からキャプチャ。


[画像]中腰になり、左後ろを向いて議長に礼をする志位和夫氏。なお、きょうの映像をうまくキャプチャできなかったため、第181臨時国会の映像からのキャプチャ画像のため、議長は横路さんです。ご了承ください。赤囲みは筆者。

 ごらんのように、テレビ入りで雄弁をふるった志位氏ですが、演説を終えると、に中腰になって右を向き、首相ら閣僚に礼をして、左後ろに体をひねり議長に礼をして降壇しています。

 なぜこのような極めて不自然な動きをするのでしょうか。志位氏に限らず、日本共産党の衆議院議員はみな同じようにしています。毎度のことなので、たまに1人がヤジを飛ばして注意する程度にとどまっています。

 これはすべて、国旗が視線に入らないようにする。というそれだけの自己満足なプライドに基づくものなんです。

 十五年戦争(太平洋戦争、大東亜戦争)の反省は、私たち今を生きる日本国民全員が共有しなければいけません。しかし、衆議院本会議場で国旗に礼をしたら、日本は大陸などに侵略戦争をする国になるのでしょうか。だったら、日本共産党は衆議院選挙に立候補せず、どこかに共和国でも建国したらどうなんでしょうか。だめだ、こんな政党、国政に送っちゃ。

 一方、きょうの衆議院本会議ではついに社会民主党(社民党)が登壇しませんでした。第46回衆院選で沖縄2区の照屋寛徳さんが圧勝しました。そのほかは大分県連(村山富市顧問)で重野安正前幹事長の健康上の理由での不出馬でピンチヒッターをつとめた前秘書が比例九州で復活当選しただけで、わずか2議席。


[写真]取り壊しが進む社会文化会館(日本社会党本部、社会民主党本部)、2013年1月28日(月)、筆者撮影。

 国会議事堂参議院側の三宅坂を下った皇居前にあった、社共の牙城「社会文化会館(社民党本部)」が名実ともに取り壊されています。この状況にあっても、国有地であるここに、社民党党首の顔写真をあしらったポスターが張りっぱなしで見識を疑います。スローガンの「生活再建」・・・いったい誰の生活を再建するのか。

 まったくかわいそうに思う必要はありません。ベルリンの壁崩壊から25年間。戦後3度にわたり政権を担いながら、すべて衆院選で国民の信を問う前に途中で投げ出しました。

 社共に議席を与えないよう、衆参とも比例代表に7%程度の足きりルールをつけるべきです。

 貧しい人への政治。それはまず、右手を使って財源をとってきて、左手で手当てする。そういう改革政党が政権を担わなければスタートしません。それが民主党です。

  では「戦争をしない」政治は誰がやるか。それは自民党と民主党の二大政党がしっかりとチェックし合い、平和と福祉の公明党、日本維新の会、みんなの党がにらみ合いながら物事を決める緊張感と情報公開ある国会。それがあれば、日本が大陸や太平洋諸島に侵攻し、戦争するわけがありません。アメリカ・イスラエルと、日本は国際的・地政的におかれた状況は違います。

 社共を根絶やしにしないと、社共だけでなく、日本全体が歴史の歯車から転げ落ち、時代から取り残され、孤独死しかねません。

 社共リベラルの左翼団体の甘い言葉に誘われる人は、さみしい生活環境に同情する面もありますが、心が弱く、だらしない人です。日本共産党の機関紙「赤旗」は原稿料が高く、唯一の収入源という漫画家などもいるようです。しかし、それよりもっと安定した、自治体による生活保護制度があるのですから、社共に見切りをつけるべきです。「王様は裸だ」と言えない人と同じです。子々孫々に迷惑をかけることを自覚すべし。

 国会の中で、自民党と民主党が戦争をしていれば、国会の外で戦争が起きることは絶対にありませんから。何もしないことが「平和」ではなく、国民が民主政治のしくみを能動的につくることが「平和」です。 日本国民全員の総力を結集して、社共リベラルの息の根を止めましょう!

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海江田万里ネクスト首相が代表質問、安倍首相「エールを贈りたい」として道路特定財源さっそく撤回

2013年01月30日 15時55分20秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

[写真]代表質問にたった海江田万里ネクスト首相、2013年1月30日(水)、衆議院インターネット審議中継からキャプチャ。

【衆議院本会議 2013年1月30日(水) 首相の所信表明演説に対する各党代表質問】

 首相の所信表明に対する各党代表質問があり、民主党代表の海江田万里さん(ネクスト首相)がトップバッターを務めました。

 海江田さんは「安倍晋三総理が第96代内閣総理大臣にご就任されました。まずもってお祝いを申し上げます。おめでとうございます。立場は違いますが互いに切磋琢磨し、日本の未来を切り開いていきましょう」としました。

 そして、締めくくりに、アメリカ先住民に伝わる言葉を紹介。

 「私たちの土地は、先祖から相続したものではなく、子孫から借りているものなのです」。

 海江田さんは「私たちの日本は、今の世代で自由勝手にしていいものではありません。よりよい日本にして、次の世代に受け渡す義務が今の世代にあります。実はこの精神こそ、民主党の政策の底流に脈々と流れるものであります。それゆえにわれわれは、国債の大量発行により次の世代へ負担を押しつけるのではなく、現在の世代が負担を分かちあう苦渋の判断を下したのであります」として社会保障と税の一体改革(消費税増税)を決断したとしました。まったくもって、その通りです。


[画像]安倍晋三首相(自民党総裁)、2013年1月30日(水)、衆議院インターネット審議中継からキャプチャ。

 安倍首相は答弁で「まず初めは国難の中で、民主党代表になられた海江田万里議員にエールを贈りたい」と述べ、「(「私たちの土地は先祖から相続したものではなく、子孫から借りているものなんです」という)最後の言葉は私たちも全く同感だ」として社保・税一体改革の3党合意を推していく考えを強調しました。

 ちなみに、第1次安倍内閣の時に、首相はNHK国会中継の中で、「NC(えぬしー)」という言葉を歴代首相のなかで初めて使ってくれました。衆議院本会議場を改造して、首相ら閣僚の後ろに自民党と公明党の議員、対面する格好で、民主党NC(ネクスト・キャビネット、次の内閣)と民主党、日本維新の会、みんなの党の議員が相対峙する会議室にしてしまった方がよいのですが、財政難なので、現総理がそういってくれたのはよかったです。この後、質問にたった、平沼赳夫・日本維新の会国会議員団長に対する答弁には、政党名や就任を祝う発言はまったくありませんでした。

 海江田さんは政府と日本銀行の物価上昇目標2・0%の共同声明について、野田政権下の2012年10月に「1%ですでに実施していた」としました。

 自民党の税制改正大綱に「自動車重量税は道路の維持管理などにあてる」と道路特定財源の復活が盛り込まれたことについて、「民主党の要求に応じて福田康夫内閣が決断したことに背いた」とし、きのう、本予算案とともに閣議決定した政府の税制改正大綱にないことの矛盾をただしました。安倍首相は「自動車重量税は一般財源であり、道路特定財源では全くない」と断言。福田さんと安倍さんは同じ派閥「清和会」で、党税調との間で党内のプロセスが不透明であることを感じました。とはいえ、これで「5年前のガソリン値下げ隊の成果と福田康夫首相(自民党総裁)の決断をふみにじる自民党の先祖返り、道路特定財源復活」という今国会の争点は一気に火消しされたのかもしれません。まあ、自民党らしいし、国家のためには良かった。

 自民党の高村正彦副総裁は「与党・民主党は足の引っ張り合いを繰り返した。自民党は自由闊達な議論のもと、所定の手続きによって政策を決める」と演説。今回の道路特定財源騒動の党税調と官邸の連動をみていると、うなずけます。ただ、もっともらしいことを言っていると、段々とむりやりな自己主張の世界に入っていくのがインチキ政党・自民党ベテランの特徴で、「事前防災などの公共事業への歳出は、単年度は別として、中長期的には財政負担が軽くなる」 と支離滅裂な理論を開陳すると、自民党が大喝采。安倍首相(自民党総裁)も「公共事業は悪であるという旧来の考え方から脱却しなければならない」と応じました。高村さんは申し合わせの時間を大幅に余らせて演説を終えたようで、本会議は予定より大幅に早く散会しました。自民党が与党期にはよくあることです。

 ここで、2時間が過ぎたので、議長席が伊吹文明議長から赤松広隆副議長に交代しました。


[画像]議長席に座る赤松広隆・衆議院副議長(左)、2013年1月30日(水)、衆議院インターネット審議中継から。

 日本維新の会国会議員団代表の平沼赳夫さんは、防衛費の大幅増や男系皇族が悠仁親王殿下がお生まれになる前の8人が内親王でいらっしゃったことを「男児はほぼ5割の確率というのが学説なのに」と述べるなど、タカ派色・タブー色の強いテーマに踏み込み、大変好感が持てました。


[写真](本人からみて)右を向く、平沼赳夫・日本維新の会国会議員団代表、2013年1月30日(水)、衆議院インターネット審議中継からキャプチャ。

 ただ、日本国憲法はハーグ陸戦条約43条(国の権力が事実上占領者の手に移った上は、占領者は絶対的な支障がない限り、占領地の現行法律を尊重して、なるべく公共の秩序及び生活を回復確保する為、施せる一切の手段を尽くさなければならない)に反しているので、「憲法改正」ではなく「新憲法制定」すべきだとの論。それとアメリカが覇権国でなくなったのでG20はG0(ゼロ)になったとの論は、行き過ぎていると感じました。しかしベテランらしいバランス感覚を見せ、TPPの事前交渉参加については「最大の同盟国であるアメリカから要求されているのだから参加すべきだ」とし、条約締結には「是は是、非は非として国益にのっとって対応すればいい」との考えはまったくその通りです。そもそも「事前交渉参加の是非」が政治日程(議題)になっていることがナンセンスとしかいいようがありません。

 とにかく、私も「民主中道勢力の結集」とか行ってきましたが、私は一貫して保守だしタカ派だし右翼なので、日本維新の会にはしっかりとKeep Right、右向きになってほしいし、民主党も負けじと保守を競ってほしいと考えます。私は海江田さんと細野さんは保守で右翼だと信じています。平沼さんの質問に安倍首相が「未来に渡って皇室をお守りする」と述べましたが、そのために民主党次の内閣があすにでも臨時でリアル内閣ができるような体制を政府が財政的な意味も含めて支援することが、長期的に皇室と国家財政を守ることであることは言うまでもありません。

 平沼さんの演説時間が申し合わせの時間が大幅にオーバーしたので、赤松副議長が2度ほど、発言をまとめるよう促したほか、議場内交渉係が交渉スペースで協議する場面もあり、予算委はまだありませんが、さっそく第46期衆議院が巡航速度に乗り始めました。

 なお、今国会での議事進行係は東京6区の自民党の越智隆雄さんが務めています。一体改革の300時間審議をこなして明治以来の懸案である幼保一体化を実現したのに、どういうわけか完全落選してしまった小宮山洋子・前少子化担当大臣は東京6区から出馬せずに政界を引退する意向であると、一部で報道されています。

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◎平成25年度予算「農業者戸別所得補償」から「経営所得安定対策」改名、自民党猫の目農政復活を許すな!

2013年01月30日 07時40分17秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

[写真]郡司彰ネクスト農相(前リアル農相)、プレス民主から。

 インチキ政党=自民党。

 平成25年度本予算書は2月末ごろに国会に提出され、中身が分かるところです。その前段階として財務省主計局が書いている「予算のポイント」を読むと、許し難いことに、「農業者戸別所得補償制度」の名称を「経営所得安定対策」に変更することになりました。

 自民党2012政権公約の25ページには「多面的機能直接支払い法」と書いてあり、名称からして公約違反の気配があります。

 何よりも問題なのは、「所得安定」や「担い手育成」などの名称で(国交省に比べれば)少額の予算メニューを細かく作り、補助金申請で農業者、田んぼと票田に縛り付ける自民党猫の目農政がはやくも復活したことです。

 予算額は385億円減額するとのことですが、これは毎年予算が余っていたので、問題ないでしょう。

 農業直接支払いは、初当選直後の篠原孝さんのアイディアが2005マニフェスト(岡田克也ネクスト首相)で「農業の直接支払い」として入りました。その後2007年の参院選マニフェストで代表の小沢一郎氏が「農業者戸別所得補償制度」に名を変え第21回参院選で勝利。参院第1党となり、参議院の平野達男さんが筆頭発議者として、参院先議の議員立法で参院で可決し、衆院でも審議入りしました。しかし、政権交代後に、衆参がねじれてしまったため、農水省はついに一回も「農業者戸別所得補償法案」を提出できずに任期が切れました。そのため、根拠法がありません。なので、予算書の書き換えだけで、名称は簡単に変更できます。

 岡田克也さんは2012年11月27日の副総理記者会見で「今まで減反をいわば行政指導というか、法的根拠なくやってきた」と述べました。私このとき、初めて知って驚いたのですが、「生産数量目標」(減反)はずっと農水省の行政指導、裁量行政でやってきたんです。そこに農業者が政府与党の奴隷になる仕組みがあったわけです。

 これを農民分権として、しがらみから解き放ったのが民主党による農業者戸別所得補償(農業の直接支払い)法案ですが、参院で可決したことにあせった第2次与党期の自民党は「品目横断的安定対策」として先取りして横取りしました。そのあがきを軽蔑され、ついに農村票(票田)が崩壊し、政権交代。民主党が農業者戸別所得補償を予算書のなかで実現しました。2010年8月4日の参・予算委では、自民党参院議員である山田俊男JA元専務理事が山田正彦農相に「加入率が高く、良い方向に進んでいる」「私は農相がおっしゃる戸別所得補償が必要だということには、異議を挟みませんが・・・私も必要だと思います」(山田・山田問答)と白旗を上げて、自民党は屈しました。

 ところが、自民党が日本を取り戻したとたんに、「経営所得安定対策」に名称を変えることは「猫の目農政」への先祖返りです。

 民主党としては一つだけ光明があり、おととし8月9日の民自公3党合意には「農業戸別所得補償の12年度以降の制度のあり方については、政策効果の検証を基に、必要な見直しを検討する」と書いてあります。この実務者協議は、民主党から郡司彰さん、自民党から宮越光寛さん、公明党から石田祝稔さんが参加しましたが、合意にいたりませんでした。その後、昨年3月1日の衆・予算委に民主党の玉木雄一郎さんがNHK国会中継に初登場し、「与野党による政策効果の検証ですので、あえて(身内である野田内閣に対して)改善点を指摘します」とし、「戸別所得補償制度と言ったが、私は「戸別」の名前を改めるべきだと考えている」とし「法制化を含めて恒久化をすべきだ。それを3党協議でやりましょう」と呼びかけました。 


[画像]NHK国会中継で、身内である総理ら閣僚に背を向け、テレビカメラ(国民)に向かって農業直接支払いの意義と法制化を訴える玉木雄一郎さん、2012年3月1日(木)、衆議院インターネット審議中継

 予算措置と法制化をセットにした3党協議で政権交代に関係ない恒久制度にすべきです。自民党公約の「多面的機能直接支払い法」は良い名称だと感じます。

 衆院農水委員には、自民党宮越さん、公明党石田さんも、民主党玉木さんも名を連ねています。

 極端に言えば、日本農業が生きるか死ぬかの問題です。米だから、御神酒もつくれなくなるし、日本が生きるか死ぬかの問題になります。しかし、そこに私たち日本人が自民党に足下をみられて、米価審議会などの行政指導によるコメ農家の奴隷化が完成しました。国が戸別補償すれば、JA共済に加入するかどうかも農家の自由です。

 今こそ平成の農地改革、平成の農民改革です。

 猫の目行政から、篠原・郡司・玉木法としての農業直接支払い法の制定を。男子一生の仕事です。

[参考] 2012年11月27日(火)の岡田副総理の発言

 個別のことは、個々に評価するつもりはありませんが、直接支払いということについては自民党も否定していないと。実際にどういう形でそれを行うかというのは、名前は変わりましたが、実態はどう違うかというのははっきりしません、中身は、これから議論していけばいいことだと思いますが、ただ直接支払い制度を入れたということは同じですから、これは非常に大きな転換だったのですね。そのことのやはり必要性というのは認めざるを得なかったと、彼らもいい制度だから基本的には変えられないということだと思っております。
 今まで減反をいわば行政指導というか、法的根拠なくやってきた結果、減反を守らない人は守らない、ある意味では正直者は損をするというような仕組みもありましたが、この戸別補償とセットにすることで、実効性が上がって、そしてそういう意味では、そういう生産調整の率も上がるようになって、それがすべてと言うつもりはありませんが、今年米の値段が少し下がらずに、むしろ上がっているというのも、そういったことの一つの結果ではないかというふうに思っております。
 別に上がることがいいことばかりではありませんが、どんどん過剰生産になって下がり続けるという、そういうことの歯止めにもなっているわけで、やはり私は戸別所得補償方式の意義というものは、改めて確認されていると思います。もちろん内容的に、更にいいものにしていく、特に集約化に向けて、今もそういう集約効果はあるのですが、更にそういったことについて、インセンティブをつけていくというような改革は必要だというふうに思います。

 [お知らせ]

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「国売った無為いっこう顧みず」平成25年度予算(案)決定「92兆6115億円」で語呂合わせ

2013年01月29日 16時47分38秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

[写真]2013年度(平成25年度)の経済成長率を2・5%と閣議決定した安倍晋三首相(自民党総裁)、2013年1月28日(月)、お昼のNHKニュースから。

 安倍晋三内閣は2013年1月29日(火)、遅れていた平成25年度の本予算の政府原案を閣議決定しました。例年よりほぼ1ヶ月遅れ。とはいえ、解散から総選挙までがほぼ1ヶ月ありましたから、さすがに自民党は慣れているといえるでしょう。印刷に回して、2月下旬に国会に提出し、5月に成立する見通し。

 平成25年度予算の当初の一般会計予算フレームは歳入歳出とも92兆6115億円となりました。中身はまだ分かりませんが、とりあえずフレームをみただけで。

 恒例の語呂合わせ。

 財政健全化を考えずに、国の信用を売り赤字国債を垂れ流した自民党政権の無為を反省していないということで、
 
 「国(92)売った 無為(61)を、いっこう(15)顧みず」

 あるいは、国は自分で事業をせずに、自治体と各種団体に交付金・補助金をばらまき、企業からの税収を減らしただけの予算なので、

 「国(92)のため ロクに(6)いいこと(115)無い予算」


 また日本国憲法に違反した「15ヶ月予算」として、国債発行を前倒して財政再建したように粉飾したので、

 「国(92)化かすろくでなし(6)インチキ(1)十五ヶ月予算(15)

 あるいは、自民党議員は「クニ(故郷、選挙区)のために予算を取りました」と言いますが、実際には選挙区とは関係なく各種団体にパーティー券を買ってもらうための予算なので、

 「クニ(92)のため、労(6)をなしたと言ったけど、いちいち(11)回らず当選し続ける自民党のご都合(5)予算」

 あるいはやはり92兆円という数字にしぼって、

 「国(92)返せ、安倍ちゃん今すぐさあ返せ」

 「国(92)返せ、おまえら自民は詐欺集団」

 「国(92)のため、今すぐ解散してください」

 でもしっくりきます。

 前の年度は90兆3339億円(関連エントリ90兆3339億円は「呉の三谷光男サンキュー予算」だ!平成24年度一般会計語呂合わせ)でした。しかし、これには政府が日本年金機構にあげちゃって自由に換金できる「交付国債」が含まれておらず、きょねん6月15日の3党合意にもとづき、年金特例債2・6兆円(消費税増税の前借り)が今年度補正予算(案)で付け替えられますので、この2・6兆円を上乗せすれば(未補正)、実際には前の年度を下回る歳出総額になります。とはいえ、「15ヶ月予算」と自称して、平成24年度第1次補正予算(来週提出か)に前倒ししているので、やはり事業規模は大きい予算だと言わざるを得ません。

 なお、臨時閣議から1時間弱で、すでに財務省には、フレームや、各主計官が書いた省別のポイントがインターネットで公開されました。こういうのは圧倒的に早いですので、なんだかんだ言っても財務省はスーパー官庁です。(http://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2013/seifuan25/index.htm)。まあフレームやポイントではなく国会提出時に予算書も載りますから、一般会計、特別会計、政府関係機関の3つあわせた総予算をしっかり見ていこうと考えています。

 中身はまだ見ていませんが、前原誠司・衆院予算委員(ネクスト財務・金融相)が民主党マニフェストの地方一括交付金を具現化した内閣府の地域自主戦略交付金の廃止されたと批判しています。しかし、地方の自由度が低く、内閣府の名を隠れ蓑にして国交省と農水省がひもを残しています。民主党内に異論もありますが、民主党は廃止を認めるべきでしょう。その一方、沖縄県庁をモデルとしている内閣府の沖縄振興一括交付金はむしろ大きく額を増やし、他自治体にも広げていくべきではないでしょうか。そして、政権交代したら、地方一括交付金を総務省主管にして、地方交付税(普通交付税)交付金と一体的に地方にお渡しすればいいでしょう。

【追記 2013年1月29日 午後6時半】

 財務省が書いた予算のポイントによると、「農業者戸別所得保障」が「経営所得安定対策」に名称変更されてしまいました。これは衆参がねじれてしまい、「農業者戸別所得補償法案」を提出できずに下野してしまったから、予算書の書きぶりで変えることができるのです。民主党はぜひ、名称を戻したりする動議を提出してほしいです。

 また、東日本大震災復興特別会計の予備費が今年度の4000億円から6000億円に増額されています。ここに流用の気配を感じます。

【追記おわり】
 この前日、2013年1月28日(月)安倍内閣は臨時閣議で、2013年4月~2014年3月の経済成長率を実質で2・5%とすることを決定しました。名目は2・7%なので、16年ぶりに名実逆転となります。要は、日本国民の生活実態に即した実質2・5%が実現するかどうかです。綸言汗のごとしと申します。安倍内閣はことし10月。社会保障と税の一体改革法に則して、消費税引き上げを実施すべき。来年4月消費税8%。そして、その直後に、上の数字の速報値が出ますから、実質2・5%を下回っていたら、すみやかに内閣総辞職か衆議院解散をすべきでしょう。











[写真]2013年度の実質2・5%成長の閣議決定を報道するお昼のNHKニュース映像から、2013年1月28日(月)。 

[お知らせ1はじめ]

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[お知らせ1おわり]

[お知らせ2はじめ]

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[お知らせ2おわり]


平田健二・参議院議長が名裁き 安倍首相が所信表明演説「世界一めざす」に蓮舫ヤジ将軍復活

2013年01月28日 20時48分04秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

[画像]平田健二・参議院議長(左)と安倍晋三首相(右)、2013年1月28日(月)、参議院ホームページ

【参議院本会議 2013年1月28日(月) 首相の所信表明演説】

 選挙後、初めて本会議を先着順の一般傍聴で聞きました。

 通常国会冒頭の政府4演説ではなく、安倍晋三首相の所信表明演説だけが行われるという異例の日程となりました。さらに補正予算案の提出が遅れ、財政演説も来週になる見通しです。実は、国会冒頭の政府4演説など国務大臣の演説については、国会法にも、衆参両院規則にも規定はありません。今回は所信表明演説と政府4演説を2回やってくれるおかげで、民主党は2回、衆参本会議でテレビ入りで代表質問ができる恩をもらいました。あさっては海江田万里代表、しあさっては岡崎トミ子副代表(参院宮城予定候補)がたちます。ただ、今後は補正予算案の提出をする臨時国会などでは冒頭から予算委員会に入る国会運営があってもいいかもしれません。

 通常国会召集日のお楽しみ。和装議員。林久美子ネクスト文科大臣は藤色、安井美沙子さんは濃い金色、福山哲郎さん(京都)は例年のグレーの着物でした。召集日に限りませんが、ツルネン・マルテイさんも着物姿。そして、なんと言っても、牧山弘恵(牧山ひろえ)さんがクリームレモン色のお着物。この色が似合うのは牧山さんだけですね。参院神奈川選挙区は4人区となるなど諸情勢で運が向いてきていますから、牧山さんにがんばってほしいです。しかし、まあ、着物姿を後ろから見ると、着こなしはなんといっても、髪結い、うなじですね。民主党が野党になって気楽なもんですから、正直に言いますが、やはりうなじです。

 所信表明演説は全閣僚が参院本会議場のひな壇に登場します。このうち、向かって右側には、谷垣禎一法相、太田昭宏国交相が並びました。おそらく太田さんが参議院本会議場に入ったのは初めてでしょう。ひな壇に座った後、後ろの参議院事務局職員を振り返り、いろいろ質問していました。聞かれた職員は驚いた様子で、3人の職員が中腰になって太田大臣に説明する姿がありました。私は自民党や民主党の閣僚が後ろの参院職員に質問する姿を見たことはありません。さすがは大衆とともに闘う公明党の大臣だと感じました。それにつられて、宏池会の谷垣さんもちょっとだけ後ろを向いて話していました。政権交代するにしても「谷垣総理、太田副総理」とか、「太田総理、谷垣副総理」、あるいは「岡田総理、太田副総理」でもいいですが、実りある与野党国会論戦が聞かれたのではないかと感じました。

 演説中には、自民党の経世会(平成研)系の閣僚2人がおしゃべりに興じるなど相変わらず自民党はバラバラでした。ただ、安倍首相が話し出したとき、参議院本会議場のマイクの高さは右手で電動で調整できますが、調整せずに話し出しました。私も音が小さいなと感じましたが、参議院自民党から「マイク!マイク!」という声が大きくなり出して、安倍さんが演説を中断してそそくさと右手でボタンを押すシーンがありました。こうやって総理総裁に物申す自民党は好きです。

 それから、公明党(19人)の座る席が議長向かって左から、右に替わっていました。このため、議長から見て一番右側の列の一番奥の席が草川昭三・法務委員長となり、最年長議員となりました。かたや、議長から見て左側の一番奥は、みんなの党(12人)で在職年数がイチバン長い、水野賢一・議運理事になっていました。まさに、名実ともに、水野さんが参議院の若きキャスティングボートになってきました。あの歳であの在職年数であのポジションなら楽しくてしょうがないでしょう。

 安倍さんの所信表明は非常に中身がないものでした。一つ気づいたのはアルジェリア人質事件について「私たちは、今般の事件の検証を行い、国民の生命・財産を守り抜きます。国際社会と引き続き連携し、テロと闘い続けます。冒頭、その決意を申し上げます」と語りましたが、安倍内閣の対処について、反省はおろか言及そのものがなく、今後の予算委員会での検証をのぞみます。

 「日本人は気品を失っている」と演説したように聞こえて憤慨しました。いったい、いつの日本人と比較しているのか。そもそも日本人とは1億人全員なのか、ならば私は違うぞ。後で、首相官邸のホームページで原稿を見たら、「日本人は自信を失っている」でした。安倍ちゃん、滑舌悪いぞー!

 安倍さんが左手の人差し指を挙げて、体を右にねじったところ、議長席から見て右側の回廊にあるスチールカメラマン席(左側にもある)から、フラッシュの嵐が起きて、ああいうときはやっていて気持ちがよいのでしょう。自民党席からも万雷の拍手がわきましたが、このときの安倍さんの演説の内容は「みなさん今こそ世界一を目指そうではありませんか」。万雷の拍手がわくような内容じゃありません。ところが、ここで、蓮舫さんが反応しました。「2番じゃだめなんですか?」の事業仕分け(行政刷新会議)の力を野党に戻ったことで失った蓮舫さんは「行革が~~」「~~が抜けてるぞ」などと首をかしげながら野次の嵐。参議院の野次将軍が3年3ヶ月ぶりに戻ってきました。私は蓮舫大臣も好きですが、野党に戻って地が出てきて蓮舫議員にも期待します。しかし、いくらなんでも言葉が汚すぎるように思います。東京育ちで青山学院エスカレーターの人は、普段はああいう言葉で友人同士話しているのではないかと、あくまでも推測します。私も地域的にも年齢的にもいろいろ近い。正直なときにうち解けて本音を言うときに使う言葉は似ているので、分かります。が、第1次野党期のように、自民党議員の野次に応酬するのは止めて、閣僚に対する野次だけにしてほしいと考えます。

 ◇

 一方、衆議院側では特別委員会が「10」設置されました。前の任期の通常国会(横路孝弘議長、松本剛明議運委員長)では「7」でした。衆議院倫選特(政治倫理の確立および公職選挙法改正に関する特別委員会)は保岡興治委員長を選出して散会しました。この中で、民主党の政治改革推進本部長である岡田克也委員に公明党幹事長の井上義久委員が歩み寄って、一緒に話し合いながら、去っていく姿が衆議院インターネット審議中継に映りました。



 言うまでもなく震災後国会の3党協議路線をつくった民主党と公明党のおのおのの幹事長でした。比例定数75削減をスタートラインにする自公民3党協議は、公明党にとっては存亡の危機。その中で、岡田さんは小選挙区定数削減も辞さない覚悟で自民党との交渉に臨むと考えられます。この中には、岡田さんの地元四日市市が三重2区と三重3区に分断されており、出身地・自宅がある三重2区ではなく、三重3区から立候補し続けていることから、三重県内を4選挙区にすることで、四日市市を一つの選挙区に独立させて、三重2区の中川正春さんには鈴鹿市・亀山市などを区割りとする選挙区になってもらい、互いに補い合うことを理想としているという私情があるのではないか、と私は前々から考えています。あくまでも推測です。

 そういう私益と高度な国益を両立させ、止揚させるという不思議なところが岡田さんにはあります。しかし、原理主義者ですから、協議のうえ決まったことには従うし、私益より公益を優先させることに、岡田家内での自分の存在意義を持っているのでしょう。いずれにしろ、細川内閣を支えた2回生議員の会である「いしずえ会」の仲間である公明党の佐藤茂樹さん(大阪3区)が理事になり、公明党では北側一雄さんがカウンターパートになるようです。自民党の細田博之さんとあわせて、90年初当選仲間で、「政治改革20年のテコ入れによる次の20年」を作り上げていってほしいと感じます。


[画像]参議院本会議で名裁きをみせる平田健二・参議院議長、2013年1月28日(月)、参議院インターネット審議中継から。

 参議院本会議場に戻ります。平田健二さんというのは不思議な人で、元連合三重事務局長なのに、参院岐阜選挙区で当選しています。ちなみに三重は1人区、岐阜は2人区でしたが、今夏から1人区になります。その割に、岐阜県連にもあまりあらわれないとの声もあります。そしてUAゼンセンの出身で民社協会員ですが、参議院の中では、どうみても輿石系(総評系)。そして、政務三役経験がないのに、三権の長。とはいえ、きょうの本会議でも参議院にしかない木槌(ギャベル)を叩き、衆議院での「ギチョー!!」にあたる動議(演説に対する代表質問の後日への後回しの提案)も自らやりました。そして、安倍首相、麻生太郎副総理らを起立して待たせたまま、本会議場向かって左側の出入り口まで数十秒間、さっそうと歩きました。

 そんな不思議な平田さんは、新進党解党後に、新党友愛の船に乗って、民主党に移りました。私にとって新党友愛は、憲政史に4ヶ月間しか存在しなかったのに、初めて一人で任された宝石箱です。そして、平田さんはその新党友愛所属の議員だった。そのことに、最近wikipediaで気づきました。まあ、さすがにそこまでのことはなく、平田さんが民社協会であることは知っていましたが、再確認したという意味です。

 その平田健二参院議員の任期はこの第183通常国会の閉幕直後に切れます。もちろん、平田さんの心持ちは知りません。ただ、一つだけ本音で言いたいことをひとこと。安倍ちゃんの中身のないパフォーマンスの映像と一緒に、平田健二が参議院議長だったことを、忘れないでくれよな。正直な本音です。
首相官邸ホームページから引用はじめ]

第百八十三回国会における安倍内閣総理大臣所信表明演説

 まず、アルジェリアで発生したテロ事件について、一言、申し上げます。

 事件発生以来、政府としては、総力を挙げて情報収集と人命救出に取り組んでまいりました。

 しかしながら、世界の最前線で活躍する、何の罪もない日本人が犠牲となったことは、痛恨の極みです。残された御家族の方々のお気持ちを想うと、悲痛の念に堪えません。

 無辜(むこ)の市民を巻き込んだ卑劣なテロ行為は、決して許されるものではなく、断固として非難します。私たちは、今般の事件の検証を行い、国民の生命・財産を守り抜きます。国際社会と引き続き連携し、テロと闘い続けます。冒頭、その決意を申し上げます。

(はじめに)

 昨年末の総選挙による国民の審判を経て、自由民主党と公明党の連立政権を発足させ、第九十六代内閣総理大臣を拝命いたしました。

 私は、かつて病のために職を辞し、大きな政治的挫折を経験した人間です。国家の舵(かじ)取りをつかさどる重責を改めてお引き受けするからには、過去の反省を教訓として心に刻み、丁寧な対話を心掛けながら、真摯に国政運営に当たっていくことを誓います。

 国家国民のために再び我が身を捧げんとする私の決意の源は、深き憂国の念にあります。危機的な状況にある我が国の現状を正していくために、為(な)さなければならない使命があると信じるからです。

 デフレと円高の泥沼から抜け出せず、五十兆円とも言われる莫大な国民の所得と産業の競争力が失われ、どれだけ真面目に働いても暮らしが良くならない、日本経済の危機。

 三十二万人近くにも及ぶ方々が住み慣れた故郷(ふるさと)に戻れないまま、遅々として進んでいない、東日本大震災からの復興の危機。

 外交政策の基軸が揺らぎ、その足元を見透かすかのように、我が国固有の領土・領海・領空や主権に対する挑発が続く、外交・安全保障の危機。

 そして、国の未来を担う子どもたちの中で陰湿ないじめが相次ぎ、この国の歴史や伝統への誇りを失い、世界に伍(ご)していくべき学力の低下が危惧される、教育の危機。

 このまま、手をこまねいているわけにはいきません。

 皆さん。今こそ、額に汗して働けば必ず報われ、未来に夢と希望を抱くことができる、真っ当な社会を築いていこうではありませんか。

 そのためには、日本の未来をおびやかしている数々の危機を何としても突破していかなければなりません。

 野党として過ごした三年余り、全国津々浦々で現場の声を丹念に拾い集め、政策のあるべき姿を考え抜いてまいりました。政権与党に復帰した今こそ、温めてきた政策を具体的に実現させ、国民と共に、現下の危機突破に邁(まい)進します。

 内閣発足に当たって、私は全ての閣僚に「経済再生」「震災復興」「危機管理」に全力を挙げるよう一斉に指示をいたしました。危機の突破は、全閣僚が一丸となって取り組むべき仕事です。

 同時に、与野党の別を問わず、国政に携わる全ての国会議員が担うべき責任でもあるはずです。

 この議場に集う全ての国会議員諸氏に訴えます。危機を突破せんとする国家の確固たる意思を示すため、与野党の叡(えい)智を結集させ、国力を最大限に発揮させようではありませんか。各党各会派の御理解と御協力を切に求めてやみません。

(経済再生)

 我が国にとって最大かつ喫緊の課題は、経済の再生です。

 私が何故、数ある課題のうち経済の再生に最もこだわるのか。それは、長引くデフレや円高が、「頑張る人は報われる」という社会の信頼の基盤を根底から揺るがしていると考えるからです。

 政府がどれだけ所得の分配を繰り返しても、持続的な経済成長を通じて富を生み出すことができなければ、経済全体のパイは縮んでいってしまいます。そうなれば、一人ひとりがどんなに頑張ってみても、個人の手元に残る所得は減っていくばかりです。私たちの安心を支える社会保障の基盤も揺らぎかねません。

 これまでの延長線上にある対応では、デフレや円高から抜け出すことはできません。だからこそ、私は、これまでとは次元の違う大胆な政策パッケージを提示します。断固たる決意をもって、「強い経済」を取り戻していこうではありませんか。

 既に、経済再生の司令塔として「日本経済再生本部」を設置し、「経済財政諮問会議」も再起動させました。この布陣をフル回転させ、大胆な金融政策、機動的な財政政策、そして民間投資を喚起する成長戦略という「三本の矢」で、経済再生を推し進めます。

 金融政策については、従来の政策枠組みを大胆に見直す共同声明を、日本銀行との間で取りまとめました。日本銀行において二%の物価安定目標をできるだけ早期に実現することを含め、政府と日本銀行がそれぞれの責任において、共同声明の内容をきちんと実行していくことが重要であり、政府と日本銀行の一層の緊密な連携を図ってまいります。

 加えて、先にまとめた「緊急経済対策」で、景気を下支えし、成長力を強化します。これから提出する補正予算は、その裏付けとなるものです。「復興・防災対策」「成長による富の創出」「暮らしの安心・地域活性化」という三つを重点分野として、大胆な予算措置を講じます。速やかに成立させ、実行に移せるよう、各党各会派の格別の御理解と御協力をお願い申し上げます。

 他方、財政出動をいつまでも続けるわけにはいきません。民間の投資と消費が持続的に拡大する成長戦略を策定し、実行してまいります。

 iPS細胞という世紀の大発明は、新しい薬や治療法を開発するための臨床試験の段階が見えています。実用化されれば、「健康で長生きできる社会」の実現に貢献するのみならず、新たな富と雇用も生み出します。イノベーションと制度改革は、社会的課題の解決に結び付くことによって、暮らしに新しい価値をもたらし、経済再生の原動力となります。

 最も大切なのは、未知の領域に果敢に挑戦をしていく精神です。皆さん。今こそ、世界一を目指していこうではありませんか。

 世界中から投資や人材を惹(ひ)きつけ、若者もお年寄りも、年齢や障害の有無にかかわらず、全ての人々が生きがいを感じ、何度でもチャンスを与えられる社会。働く女性が自らのキャリアを築き、男女が共に仕事と子育てを容易に両立できる社会。中小企業・小規模事業者が躍動し、農山漁村の豊かな資源が成長の糧となる、地域の魅力があふれる社会。そうした「あるべき社会像」を、確かな成長戦略に結び付けることによって、必ずや「強い経済」を取り戻してまいります。

 同時に、中長期の財政健全化に向けてプライマリーバランスの黒字化を目指します。

(震災復興)

 東日本大震災の被災地は、二度目の厳しい冬を迎えています。私は、昨年末に総理に就任した直後に、最初の訪問地として迷うことなく福島を選びました。そして、先日は宮城を訪れ、これからも、可能な限り現地に足を運ぶつもりです。

 被災地のことを想う時、私は、ある少女とその家族の物語を思い出さずにはいられません。東日本大震災で、小学校三年生だった彼女は、ひいおばあさんとお母さんを亡くしました。悲しみに暮れる家族のもとに、被災から二か月後のある日、一通の手紙が届きます。それは、二年前、少女が小学校に入学した後に、お母さんが少女に内緒で書いた「未来へ宛てた手紙」でした。

 手紙には、入学当初の苦労話の後に、こう綴(つづ)られていました。

 「げんきに学校にいってくれるだけで、とてもあんしんしていました。このてがみを みんなでよんでいるところを たのしみにして、これから おかあさんは がんばっていきます」

 この手紙を受け取ったのは、私がかつて被災地で出会い、先般、再会を果たした少女です。その際、彼女は、私の目をじっと見つめ、「小学校を建てて欲しい」と言いました。過去を振り返るのではなく、将来への希望を伝えてくれたことに、私は強く心を打たれました。

 故郷(ふるさと)の復興は、被災地の皆さんが生きる希望を取り戻す作業です。今を懸命に生きる人々の笑顔を取り戻す。それは、その笑顔をただ願いながら天国で私たちを見守っている犠牲者の御霊(みたま)に報いる途(みち)でもあるはずです。

 復興という言葉を唱えるだけでは、何も変わりません。まずは、政府の体制を大転換します。これまでの行政の縦割りを排し、復興庁がワンストップで要望を吸い上げ、現場主義を貫きます。今般の補正予算においても思い切った予算措置を講じ、被災地の復興と福島の再生を必ずや加速してまいります。

(外交・安全保障)

 外交・安全保障についても、抜本的な立て直しが急務です。

 何よりも、その基軸となる日米同盟を一層強化して、日米の絆を取り戻さなければなりません。二月第三週に予定される日米首脳会談において、緊密な日米同盟の復活を内外に示していく決意です。同時に、普天間飛行場の移設を始めとする沖縄の負担の軽減に全力で取り組みます。

 外交は、単に周辺諸国との二国間関係だけを見つめるのではなく、地球儀を眺めるように世界全体を俯瞰(ふかん)して、自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった、基本的価値に立脚し、戦略的な外交を展開していくのが基本であります。

 大きく成長していくアジア太平洋地域において、我が国は、経済のみならず、安全保障や文化・人的交流など様々な分野で、先導役として貢献を続けてまいります。

 本年は、日アセアン友好協力四十周年に当たります。私は、先日、ベトナム、タイ、インドネシアの三か国を訪問し、日本に対する期待の高さを改めて肌で感じることができました。二〇一五年の共同体構築に向けて、成長センターとして発展を続けるアセアン諸国との関係を強化していくことは、地域の平和と繁栄にとって不可欠であり、日本の国益でもあります。この訪問を皮切りに、今後とも、世界情勢を広く視野に入れた戦略的な外交を展開してまいります。

 我が国を取り巻く情勢は、厳しさを増しています。国境離島の適切な振興・管理、警戒警備の強化に万全を尽くし、この内閣の下では、国民の生命・財産と領土・領海・領空は、断固として守り抜いていくことをここに宣言します。

 併せて、今般のアルジェリアでのテロ事件は、国家としての危機管理の重要性について改めて警鐘を鳴らすものでした。テロやサイバー攻撃、大規模災害、重大事故などの危機管理対応について、二十四時間・三百六十五日体制で、更なる緊張感を持って対処します。

 そして何よりも、拉致問題の解決です。全ての拉致被害者の御家族が御自身の手で肉親を抱きしめる日が訪れるまで、私の使命は終わりません。北朝鮮に「対話と圧力」の方針を貫き、全ての拉致被害者の安全確保及び即時帰国、拉致に関する真相究明、拉致実行犯の引渡しの三点に向けて、全力を尽くします。

(おわりに)

 我が国が直面する最大の危機は、日本人が自信を失ってしまったことにあります。確かに、日本経済の状況は深刻であり、今日明日で解決できるような簡単な問題ではありません。

 しかし、「自らの力で成長していこう」という気概を失ってしまっては、個人も、国家も、明るい将来を切り拓くことはできません。芦田元総理は、戦後の焼け野原の中で、「将来はどうなるだろうか」と思い悩む若者たちを諭して、こう言いました。「『どうなるだろうか』と他人に問いかけるのではなく、『我々自身の手によって運命を開拓するほかに道はない』」、と。

 この演説をお聴きの国民一人ひとりへ訴えます。何よりも、自らへの誇りと自信を取り戻そうではありませんか。私たちも、そして日本も、日々、自らの中に眠っている新しい力を見出して、これからも成長していくことができるはずです。今ここにある危機を突破し、未来を切り拓いていく覚悟を共に分かち合おうではありませんか。

 「強い日本」を創るのは、他の誰でもありません。私たち自身です。

 御清聴ありがとうございました。

[引用おわり]

[お知らせ1 はじめ]

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[お知らせ3 おわり]


◎第183通常国会召集2013年1月28日(月)から6月26日(水)まで 宮沢解散20年「改革テコ入れ国会」だ!

2013年01月28日 10時01分20秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

[写真]20年前の宮沢解散で自民党を離れ、民主党で政権交代をなしとげた岡田克也さんと羽田孜さん(第80代首相)。

 第183回通常国会が召集されました。会期の後には、第23回参院選がある緊張感のある展開です。とはいえ、法案審議はあまりないので、予算審議のなかで大枠の議論をすることができます。宮沢解散から20年。政権交代が一回りして、次の20年をつくる国会になります。

 国会法第2条に「常会は、毎年1月中に召集するのを常例とする」、第10条に「常会の会期は、150日間とする」とあるのですから、毎年6月に政局になるのは当たり前。なのに、3年前の6月2日の鳩山首相辞任表明、2年前の6月1日の菅内閣不信任案提出、1年前の6月26日の社会保障と税の一大会各法案衆院採決で、与党・民主党議員でありながらはしゃいだ人は救いようがありません。ちなみに、今回は6月26日はもう会期末です。

 しかし、20年前の第126回通常国会の6月18日の政局は、宮沢内閣不信任案はきょうにいたる政治のしくみをつくりました。この日に生まれた人が成人となり、第23回参院選に投票します。そして、宮沢解散当日に有権者になった人は40歳、不惑になります。すなわち、石川知裕衆議院議員(1973年6月18日生まれ)の世代は、よい日本を残すために、ますます責任が重くなってきたこと自覚すべし。その節目の国会となります。


[写真]宮沢解散の3日前に自民党本部内で政治改革廃案を阻止しようと体を張る岡田克也さん、1993年6月15日、テレビ朝日さん映像から。


[写真]ハマコー(中央)と闘う岡田克也さん(背中)、簗瀬進さん、増子輝彦さん。1993年6月15日、テレビ朝日さん映像から。

 解散の背景が明らかになりました。藤村修・前官房長官が24日付け毎日新聞で、2012年11月2日(金)に首相公邸で野田佳彦首相、岡田克也副総理と3人で話し合い、党首討論で「12月9日投票」で解散することを表明することを決断。その後、内閣総務官室から「間に合わない」と言われ、「11月16日解散、12月16日投票」を11月14日の党首討論で電撃的に発表したことを明らかにしました。この「12月9日投票」は公明党の山口那津男代表が具体的に日時を明示して主張していましたが、過去に野党党首が具体的な日程を呼びかける政治手法はなく、官邸新進党三羽がらす、公明党支持母体の双方から、山口さんの進境が心配されていました。支持母体幹部は「仮に実現しなくても党首辞任の必要はない」と新聞に話して予防線を張るほどまでに山口さんは土俵際に追い込まれていました。そのため新進党で同じ釜の飯を食べた、野田首相、岡田副総理、藤村長官が、山口さんを助けることで、社会保障と税の一体改革の3党合意を未来につなげながらも、衆院選で負けても次への芽を残すとともに、政党助成金が入る前に小沢一郎新進党解党者の息の根を止める。そう考えたのでしょう。国会史に残る解散劇で、長期的に社会保障と税の一体改革に勝ち、友情に報い、小沢一郎に勝ち、党首討論で勝ち、選挙に負けました。巻き添えになった方には申し訳ありませんが、私たちの20年歩みを考えれば、まったく恥じることはありません。

 解散日程を決めた週明けの11月4日(月)、早稲田大学講演後に「党首討論をやってほしい」とぶら下がり取材で呼びかけたときの岡田副総理の表情。


[写真]「党首討論の開催を」と呼びかける岡田克也副総理、早稲田大学11号館(商学部)内岡田卓也記念アトリウム前、2012年11月4日、筆者撮影。

 とてもほっとした表情です。そして、この週の11月9日(金)にTBSが「12月16日投票」をスクープ。次の週の2012年11月14日(水)の野田首相の党首討論で「11月16日解散」を提案しました。

 年が明け、政権交代で、与党党首となった山口さんは首相親書を携え、先週金曜日、中国の習近平・国家主席と人民大会堂で会談しました。与党、山口さんがんばってください。


[写真]山口・習会談を伝える2013年1月27日付公明新聞。

 その一方、社会党本部(社会文化会館)が取り壊されています。ベルリンの壁崩壊の翌年に国会議員になった岡田さんは一度も社会文化会館に入ったことがありません。ベルリンの壁から25年遅れでようやく崩壊します。そして、岡田さんはあの日(1993年6月18日)から一度も自民党本部に入ったこともありません。今国会では、民主党政治改革推進本部長として野田総理の電撃解散の置きみやげ、「定数削減の自公民3党合意」の協議を一任されている岡田さん。実務者として、自民党本部に押しかけてでも、定数削減・国会改革を成就させなければなりません。それが解散せずに内閣総辞職をし11月16日をもって引退した羽田孜さんのような幸せな人のみならず、志半ばで国会から去っていった人々への報いです。

 ◇

 「NHkニュースおはよう日本」は2013年1月27日、「国会の裏側」と題して、通常国会に向けた衆議院衛視のドキュメントを放送しました。映像取材部の制作で、こういう仕事はNHKにしかできません。



 朝7時の国会議事堂。国旗の掲揚から、衆議院衛視の1日が始まります。


















 これは衆議院正玄関(しょうげんかん)と言って、皇居側にあり、主に公用車などを持つ閣僚や党幹部クラスが登院する際に使うことが多い場所です。尾崎行雄、三木武夫の胸像はここにあります。
 先の特別国会の召集日、登院する幹部級議員に敬礼する衛視の姿です。









 実際には、皇居の反対側にある議員会館から歩いたりして国会議事堂本館に入る議員の方が多いです。

 しかし、下のように、当選13回生の野田毅・自民党税調会長らがここから車で国会を出ていき、その周りを記者が取り囲む華やかな光景。私の総理番同期で親友の時事通信・鈴木利明記者の姿も見えます。





 この姿をすばやく見て取って、マイクで議員名を呼び出し、運転手に伝えるのも衛視の仕事。しかも野田さんなら「野田毅先生」ですが、閣僚なら「総務大臣」、委員長なら「予算委員長」と役職も覚えています。つまり、480人の衆議院議員と、242人の参議院議員の顔と名前が一致していなければできない仕事です。








 夜の国会議事堂・・・さすがNHK映像取材部というきれいな映像です。



 国民のみなさまの絶対的な判断で、総選挙で多くの議員が入れ替わりました。そして、新しい内閣ができました。その顔と名前、役職名を参議院議員も含めて覚えなければなりません。そこで、お手製の「単語帳」を夜警中もぺらぺらめくって勉強です。













 こうやって衛視が通常国会にむけて勉強しているのに、国会法も知らないような議員が大量に存在したことは残念なことでした。今度の任期ではそんなことないだろうし、落選中の民主党総支部長は戸別訪問だけでなく、一から国会法を勉強してほしいところです。

 最近では閉会中も国会見学が増えているようです。



 




 この子どもたちのためにも「社会保障と税の一体化改革」は公明党、自民党、民主党の3党で進めていかなければならないし、今を生きる世代のために、民主党、日本維新の会、みんなの党の3党も懸命にしっかりと政府をチェックしなければいけません。

 衆議院規則第5条には「議員は、召集詔書に指定された期日に、各議院に集会しなければならない。」とあります。召集日に欠席する議員は応召延期届を出さないと、「未応召議員」として衆議院公報に載ります。このため、当日は出席議員の名刺を集めるのも大事な仕事です。その準備のために、正玄関に机が用意され、松が飾られました。








 さあいよいよ、第183回通常国会の幕開けです!

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3野党幹事長、第183通常国会での充実審議で意気投合 NHK日曜討論

2013年01月27日 21時17分34秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

[写真]民主党の細野豪志、日本維新の会の松野頼久、みんなの党の江田憲司の政権準備党3党幹事長、各党ホームページから。

 宮沢嘘つき解散から20年の節目となる第183回通常国会があす(2013年1月28日)召集されます。小選挙区導入・政党助成法による「政権交代ある政治」をめざしたあの夏。夢が実現し、これからは国会審議の充実、両院制の問題、政党のガバナンス、予算・決算・税制の国会審議、選挙区割りの線引きが問われます。そして、政権交代に関係なく社会保障の安定した将来像を提示して安心して保険料を払ってもらえる日本国へ。

 今国会は予算審議が中心で、法案をめぐる駆け引きが少ないでしょう。それをいかして、私も大きな視点から、20年の歩みを振り返りながら、次の20年への視座を示していく所存です。

 NHK日曜討論には、8党(与党2、野党6)の幹事長が顔を合わせました。

 与党からは、

 自民党内議連「政治改革を実現する若手議員の会」会長だった石破茂さん

 細川・羽田内閣に1期生として参画した公明党の井上義久さん

 野党からは、

 二大政党の公募公認候補として28歳で小選挙区落下傘で初当選した民主党の細野豪志さん

 細川護煕・日本新党代表(参院議員)の秘書・党本部職員として宮沢解散をみつめた日本維新の会国会議員団の松野頼久さん。

 首相官邸内の内閣総務官室や通産省で官僚として宮沢解散をみた、みんなの党の江田憲司さん。
 
 まさにこれからの日本にふさわしい幹事長がそろいました。 司会は島田敏男・NHK解説委員。

【アルジェリア人質事件で3野党が政権の重荷を背負った経験をいかして追及へ】

 民主党の細野幹事長は「安否が判明したので、徹底的に検証を国会でしたい。安倍首相は外遊(先のベトナム)から(切り上げて、タイ・インドネシア訪問をキャンセルして)から帰ってくるべきだった」としました。基本的には、衆院予算委員会や参院予算委員会(石井一委員長)のなかで、予算の実施状況に関する国政調査として質疑する考えだと考えられます。

 日本維新の会国会議員団の松野幹事長は、「私も(鳩山内閣の官房副長官として)官邸にいました」として「(これまで)政府の足を引っ張らないように心がけてきた」が自衛隊法改正よりも「日本として情報をとれていたかが問題」であり、鳩山内閣で「もっと情報収集の予算を取るべきだ、と主張してきた。タブー視せずに情報機関(諜報機関)をつくるべきだ」と語りました。この後、「私たちはアルジェリア人質事件はテロ特(衆議院国際テロリズムの防止および海賊対処に関する特別委員会)の委員長(ポスト)を持っているので、テロ特を開催してしっかりやってほしい」と延べ、予算委などだけでなく、テロ特委も開催するよう求めました。

 江田さんは「まだ政府から話を聞いていないが、今後のために(国会で)検証していく」とし「自衛隊法よりもインテリジェンス(情報、諜報)の問題だ」としながらも「イラク戦争で中東やイスラム圏の日本のイメージが傷ついたところがあるので、6月TICAD(ティカッド、日本アフリカ会議)に向けて貧困問題に取り組んでいきたい」と、外交にも言及しました。

【第183回通常国会、衆参ねじれ下の国会運営】

 細野幹事長は「国会は国民にとってもっとも大事な場なので、充実した審議をする国会にしたい。私たちも長く野党を経験して3年3ヶ月与党をやり、再び野党になった。(政府と野党が)角突き合わすだけでなく、決めるべきところは決める、が、政府がおかしいところは声を上げる国会にしたい」と語りました。

 松野幹事長は「私たちも今回の国会は今までの野党のように何でも反対することはない」と述べました。この背景には、大阪府・大阪市などへの国から地方への分権をすすめることを前提にしながら、国会における議案の処理も衆院野党第2会派として対応しなければいけない国会議員団としての事情があると思われます。このような立体的な議論が求められた政党は憲政に例がなく、新時代の幕が開きます。

 江田幹事長は「私たちも反対のための反対はしない」としながら、「私たちは法案を出して、政府の案も読んで議論して生産的な国会にしていきたい」として対案路線を明確にしていく構えをみせました。

【補正予算案への対応】

 衆・財金委員が長い松野幹事長は財源について「復興基本法では復興会計の剰余金は国債償還にあてるはずだ」として、補正予算案(31日提出見通し)の歳入とその関連法案も議論する可能性を示唆しました。

 江田幹事長は「予算規模が大きい」「(真水から総事業規模を大きく見せかける)官民ファンドの手法に問題がある」と述べました。

 前日に社民党幹事長に復帰した又市征治さん(参・決算委員)は、「麻生さんのときの(平成21年度第1次)補正予算案がでたらめだった」として、県庁に基金をばらまいた自民党第2次政権最後の予算も問題視しました。

 細野幹事長は、「(番組中に)井上幹事長がおっしゃった福島や被災地は賛成したいが、公共事業中心というのは問題がある」としながら、「石破幹事長の財政の危機意識が低いのではないか」と与党にくさびを打ち込むと、石破幹事長が「それは本当に考えています」とあわてる場面がありました。

 社民党と日本共産党が採決で反対することを表明しました。

【政府・日銀による「物価上昇率2%目標」の共同声明は野党も評価するも懸念も

 江田幹事長は共同声明(Accord)を「みんなの党のこれまでの主張通りだ」と評価しながらも「制度的に担保するために日銀法改正が必要だ」としました。

 松野幹事長は「(共同声明をうけて)日経平均や為替が反応していることは評価したい」としながらも「中小零細企業に融資として回っていないということ(が予想されるので、それ)を検証しないといけない」と語りました。

 細野幹事長は「評価する」としながらも、「政府が日銀を(まるで)むりやり(ベッドに)押し倒したようだ」と独特の表現で自民党を批判。そのうえで、「(金融緩和が浸透して)物価目標率が2%に近づいてきたときに(政策)金利をあげなくてはいけないときが来る」として、そのときに恩恵を受けている経済関係者が政府に圧力をかける可能性があり長期金利が上昇し国債の利払いが増えることを懸念しました。ただ、「かなり将来の話だが、政府としてはいかに節度ある対応をとるか」との懸念を表明しました。

 井上幹事長は「昨年9月の(公明党の)緊急経済対策にも入っており評価したい」としました。

【国会同意人事の「事前報道ルール」の撤廃には各党賛成、日銀次期総裁ではみんなの党と自民党が対立】

 江田幹事長は「PhDを持っていて、英語を話せる、若い頃から金融をやっている人。さらに、金融というのはマフィアの世界なので人脈がないといけない」として、名指しはさけながら財務省出身者の提示を牽制しました。

 松野幹事長は「議運の筆頭理事を2年やったが、自公が反対した」とし、国会同意人事が事前に報じられた場合に政府が議案を差し替える「事前報道ルール」の見直しを主張。これは各党が賛同しました。

 細野幹事長は「松野さんと思いはまったく同じだ」としました。松野さん、細野さんともに番組終了間際の発言で具体的な人物像は言及する時間がありませんでした。

 その一方で、石破幹事長は「どこの出身だからということでなく、政府と近い人でなければいけない」として財務省出身者の日銀総裁就任への地ならしをしたところで、番組は終わり、あすからの通常国会に論戦の場が移りました。

tags 安倍首相 安倍晋三 鳩山内閣 鳩山由紀夫

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衆議院特別委員会「10」か? 第45期の「7」特別委から激増も

2013年01月26日 19時21分51秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

 第183回通常国会が2013年1月28日(月)に召集されます。この前裁きとして、イブキング(伊吹文明衆議院議長)に、国会記者章を持つ新聞・テレビ局の幹事社が呼び出され、場所としての「記者クラブ」の控え室の配置でいろいろと大変だったようで、社員記者、国会記者章を持つ人もなかなか苦労がありますね。私もイブキングに呼び出しを食うくらいになりたいものです。

 さて、召集日に衆議院に「原子力問題調査特別委員会」が設置されることになりました。

 公明党の衆・議運委理事が先の特別国会召集日の2012年12月26日(水)に提案していたものです。

 これは両院合同調査会方式の「東京電力福島原発事故調査委員会」の提言の中に「規制当局を監視する目的で、国会に原子力にかかる問題に関する常設の委員会などを設置する」との文言が入っていたそうです。

 特別委員会は会期ごとに設置することになっており、特別委員長は閉会中は議会雑費(委員長手当)がもらえません。常任委員長とは違います。

 第46期衆議院スタート時点で、衆議院には

 (1)災害対策特別委員会(災害特)

 (2)政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会(倫選特)

 (3)沖縄及び北方問題に関する特別委員会(沖北特)

 (4)青少年問題に関する特別委員会(青少年特)

 (5)北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会(拉致特)

 (6)消費者問題に関する特別委員会(消費者特)

 (7)科学技術・イノベーション推進特別委員会(科技特)
 (8)東日本大震災復興特別委員会(復興特)
(9)海賊行為への対処並びに国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会(テロ特) 

 の9つの特別委が設けられました。このうち、以前からそうですが、(9)の海賊・テロ特だけは設置について起立採決になり、共産党が反対しています。それ以外は全会一致で設置されています。

 これに(10)原子力問題調査特別委員会が加わり、10になるのでしょうか。

 ところが、民主党が初めて第1会派となった第45期衆議院がスタートした第171回特別国会(横路孝弘議長、松本剛明議運委員長)で設置されていたのは次の7特別委員会です。 

(1)災害対策特別委員会
(2)政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会
(3)沖縄及び北方問題に関する特別委員会
(4)青少年問題に関する特別委員会
(5)海賊行為への対処並びに国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会
(6)北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会
(7)消費者問題に関する特別委員会

 の7つだけでした。

 仮に10特別委になるのならば、3人の特別委員長が議会雑費(開会中のみ1日6000円委員長手当ともいう)をもらえ、衆議院から運転手付きの専用の公用車(院車)が割り当てられます。 さらに、衆議院事務局委員部にもそれ相応のスタッフが兼務でしょうが、配置されます。

 国会は行革の対象外とされてきました。

 しかし、昨年の第180通常国会(高木義明議運委員長)では、 連休明けの5月8日(火)の本会議の冒頭で、「郵政改革に関する特別委員会を廃止する件」
(当ブログ内エントリー衆議院郵政改革に関する特別委員会を廃止参照

が議長から発議されて、了承されています。これに先立ち、連休前の2012年4月26日(木)に「社会保障と税の一体改革に関する特別委員会」がもうけられました。その翌日の参議院本会議で「郵政見直し法(郵政民営化法等の一部を改正する等の法律」が可決・成立して連休入りしました。なので、民主党が5月8日の社会保障と税の一体改革法の審議入り直前に身を切るとともに、郵政見直し法成立による「郵政政局の7年目の打ち止め」の2つを宣言する意味合いがあったと考えられます。

 この中で、自民党が第1会派となった第46期衆議院(佐田玄一郎議運委員長)が特別委が10に増えるというのは、第4会派にとどまる庶民の党、公明党に院車を回したりする配慮があるのではないかと疑いたくもなります。

 ちなみに、拉致特は具体的な法案はかかることは少なく国政調査もあまりありません。沖北特も、昨年こそ沖縄の本土復帰20周年による特別措置法の10年延長がありましたが、それ以外はあまり法案がかかりません。この辺は廃止してもいいのではないでしょうか。

 さらに、地方議会のシステムを借りて、予算委員会と決算委員会を特別委員会にしてしまって、季節的に集中的に大量の議員が参加できるようにするという手もあるかもしれません。予算の実施状況に関する閉会中審査は、省庁別の常任委員会は必ず一つあるのですから、どこでも対応できるはずです。

 もちろん「拉致特廃止」というニュースになれば、「安倍政権の拉致問題の姿勢を疑う」という世論になるのは確実ですが、だったら常任委員会を設ければどうだという話です。

 こういった国会のしくみにももっと関心を持っていただきたいところです。

 で、できれば私に国会記者記章を貸与してくれると、両院事務局を削れというようなことは言わなくなるかもしれません。政治報道とはそんなことの繰り返しです。とはいえ、とりあえず引き続き国会記者章のない第183回国会。相変わらず自由にやらせてもらいます。

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企業減税の粗特てんこ盛り自民党税制「業界団体にパーティー券を買ってもらうため」と古本伸一郎さんが批判

2013年01月26日 13時48分55秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

[写真]民主党の古本伸一郎・税制調査会事務局長、ソウル景福宮前、左は岡田克也・最高顧問=岡田かつや後援会報から。

 自民党の平成25年税制改正大綱(2013税制改正大綱、野田毅会長、2013年1月25日決定)に批判が集まっています。

 すでに次のエントリーで書いたとおり「自民党平成25年度税制改正大綱で「道路特定財源」復活か ガソリン値下げ隊を無にする暴挙だ)、道路特定財源を次の税制改正で復活させようともくろんでいます。これについて、ガソリン値下げ隊の副隊長だった、日本維新の会国会議員団の松野頼久幹事長と民主党の細野豪志幹事長は、第183回通常国会での追求していくことで合意した、と報じられています。これは、自民党の高市早苗政調会長が、直前まで税調のプロセスを知らなかったようで、民主党では考えられないこと。自民党の税制改正チームの情報隠蔽体質そのものも、国会で問われるべきです。野田毅さん、高市早苗さん、石破茂・自民党幹事長を参考人として呼んで、国会答弁を求める必要もあるでしょう。

 そして、民主党税制の「(所得控除)控除から手当へ」 による、租税特別措置のシンプル化に反して、法人税の複雑怪奇な粗特が復活しました。たとえば、自民党平成25年度税制改正大綱で、給与を5%増やした企業はその分の1割を税額控除でき」減税するとなっています。

 自民党2013税制改正大綱の63ページでは、企業の雇用促進のために、「国内雇用者に対して給与などを支給する場合において、その法人の雇用者給与など支給増加額(略)の基準雇用者給与など支給額に対する割合が5%以上であるときは、その雇用者給与など支給増加額の10%の税額控除ができることとする」と書いてあります。

 しかし、これは対象企業に厚生労働省が補助金を払えばすむことです。つまり、租税特別措置による減税とは見えない補助金です。

 この自民党税制改正を古本伸一郎さんは「業界団体にパーティー券を買ってもらうために減税している」と語りました。25日付日経4面(政治面)にコメントが載りました。

 衆議院愛知11区(豊田市など)で4選し、第1次野党期は衆院財務金融委員会理事、第1次与党期はすぐに財務大臣政務官(チーム藤井)、党に戻り党税調事務局長(チーム寛成)をしました。すなわち、古本さんは藤井裕久さんと中野寛成さんの国会への置きみやげです。

 民主党は2010税制改正(2009年秋)は、政務三役によるインターネット中継のある、政府税制調査会だけで議論しました。このときは財務副大臣が政府外若手議員の傍聴がまったくなかったと個人メルマガを通じてたしなめました。

 2011税制改正は、党にも税制改革プロジェクトチームができました。今度は新人がどんどん参加しました。新人らはブログで「これからも免税措置の継続がんばります!」 とつづりました。これはマニフェストの「租税特別措置の見直し」の方向性に反します。なぜそういうことを言い出したのか、容易に想像がつきます。ただし、国会議員を動かすためのマネーが「自民党時代より2桁減った」と喜ぶ関係者がいました。

 2012税制改正では、ようやく税制の大事さがわかった民主党は、会議が始まる前の資料を国会議員に渡すが政策秘書には(部屋の中での閲覧も含めて)資料を渡さない、という極端な過剰反応がありました。

 このとき、租税特別措置の廃止による国庫の減収額を計算させた古本さんが、会議終了後の記者ブリーフィングで、「たとえば漁業用燃油の粗特を廃止しても、国庫は26億円の減収にしかならない」と語り、「自民党は26億円の減税のために、わざわざこの粗特をつくり、続けてきたのか」と驚く姿がありました。「ぜひ、記者のみなさんには、自民党の税制調査会のやり方を教えてほしい」と正直な反応を示しました。もちろん、26億円の減税で、その1割を合法的に自民党にキックバック(政治献金、パーティー券購入)してもらえば、小選挙区2~3つ分の政治活動費ぐらいになります。それが自民党のやり方です。

 だから、「控除から手当へ」で、補助金にすれば、その半額でいいかもしれません。結果的に国の財政は潤います。一方で、政党・政治家はお金を集めるのが大変になります。そして、なによりも、国民は何も知らないまま、損をすることになるのです。

 半世紀にわたり自民党政権が複雑化させることで自らの権力源にしてきた「粗特」を廃止することが、民主党の「改革の党」としての原点でしょう。だから「生活者のための党」として、「改革の党」でなければならない。その原理に矛盾はまったくありません。ただ、その前提として2013日本政治にとって、「現行制度」とはすなわち「自民党政治」です。だから、「自民党政治」を中央において、強い手である右手で改革し、左手で生活者に手当することが民主党の立ち位置です。だからこそ、国会議員団の中軸の大多数は、もともと右手が強い人が担うのが民主党だ、という共通認識が民主党に集うすべての人にあるべきだと考えます。そして、自民党がまずあっての民主党だ、というパラダイムで、遠くとも2030年ぐらいまではやっていけるのではないでしょうか。

 粗特を廃止すれば、企業の経理部員や税理士は仕事が減るかもしれません。ならば、連合が長年要望している「年末調整と確定申告の選択制」を導入して、確定申告書は増やし、それに関する「新しい公共」で雇用を維持した方が、はるかに国家、国民のためになります。

 もちろん、なによりも問題なのは「控除から手当へ」を説明できなかった民主党国会議員経験者にあることはいうまでもありません。たとえば「控除から手当へ」の「控除」とは「所得控除」の略であり、「税額控除」の略ではありません。だからNPO寄付金控除は、マニフェストに反するものではありません。それを知らずに社会保障と税の一体改革法に造反した人は、ちょっと反省しても、この人生で、もう社会に居場所はないと断じます。

 ところで、自動車取得税の廃止にともなう、地方減収対策として、3党協議で、自動車税(都道府県税)が増税になるのではないかと、松本剛明・民主党税調会長が与党から聞いた、と25日付読売1面に載っていました。自民党大綱にのらずに、3党協議で押しつけられたらやってられません。もちろん、2000億円の減収分のてあては必要です。自動車税は多くの人にとって、自分で納付書の紙を持って、コンビニ・金融機関・役所窓口に現金をもらって能動的に払う人生最初の税なので、県庁税務課では、とくにていねいな収納の啓発、説明、郵送、滞納整理を指導しているケースが多くあるようです。

 そして、最終的には2011年の第177通常国会のように、国会内で税制改正法案を修正していくという先例を積み上げていくべきです。それをしなければ、ほんとうに国会は存在する必要がありません。

 通常国会召集前週となり、うごきが活発になった今週でした。なかなか野党は論陣立てをしにくいのですが、世論がどこまで反応するか別として、ガソリン値下げ隊は、民主党の歴史ではなく日本の歴史ですから、しっかりと歴史の作り手にならなければなりません。

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1月25日(金)のつぶやき

2013年01月26日 01時14分56秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

@hakozaki_kari 自民党税制調査会総会で異論が噴出し、「自動車重量税の道路特定財源化」はその後の自民党総務会で撤回されました。


#kokkai 「放射性物質の不適正除染」について。衆院環境委員会で閉会中審査が行われています。shugiintv.go.jp/jp/index.php

2 件 リツイートされました

吉田泉議員「(放射性物質の)不適正除染の背景には、作業員の待遇の不満があるのではないか」民主党かつ福島県選出らしい質問です。衆院環境委。#kokkai


「地公体」「ちこうたい」と連呼する、銀行員→民主党公募議員→現みんなの党衆院議員。違和感。#kokkai


これが現実・・・「維新」「みんな」「未来」裏切った政権交代チルドレン3人が全員登場 goo.gl/xtKwf



これが現実・・・「維新」「みんな」「未来」裏切った政権交代チルドレン3人が登場

2013年01月25日 16時53分20秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

 これが政治の現実なのかなあという感じがしますが、2009年初当選の政権交代チルドレン。

 再選したのは、香川2区の玉木雄一郎さん、和歌山1区の岸本周平さん。そして、比例復活ですが、愛知13区の大西健介さん、千葉9区の奥野総一郎さん、神奈川16区の後藤祐一さんの5人です。なので、与党期の代表選の選対事務局次長などをやるよりも、地元で自分の後援会と地方組織をつくり、連合と仲良くやった方が長い目で見ればはるかに出世できるわけです。これが政権交代ある政治のメリットの一つでもあります。ぜひ、地元の訪問先で、衆院予算委員会の国会中継で、この5人の姿を見ながら、将来、この5人の同期の下で、官房長官や幹事長になる人材になるべく臥薪嘗胆していただきたいものです。

 ところが、正確にはもう4人います。すべて比例ですが、日本維新の会の阪口直人さん、今井雅人さん、みんなの党の杉本和巳さん、生活の党の畑浩治さん。この4人が2期目の任期を得ました。

 召集前週の木曜日と金曜日に衆院では3つの常任委員会で閉会中審査がありましたが、うち3人が2度目の任期なので勝手知った風情で登場しました。

 2013年1月24日(木)の衆・農水委閉会中審査では生活の党・畑浩治さんが、自民党政務三役から「農業者戸別所得保障(直接支払い)は民主党の良い事業なので、継続したい。自民党も法案を出しているが、今部会で検討中でああします、こうしますと言える段階ではないが、続けていきたい」との答弁を引き出しました。畑さんは「教条主義的なプロパガンダの時代は終わった」として、直接支払いを自民党政権も続けるべきだとしました。

 1月25日(金)の衆・環境委閉会中審査では、日本維新の会・阪口直人さんが「福島での放射性物質の不適正除染が1月4日付け朝日新聞で報じられたが、その前に石原伸晃環境相は知っていたのではないか」とただしました。そのうえで、「私たちはサポートできるところはサポートしていきたい」と語り、野党でありながらも与党・自民党に協力的な立ち位置をとろうとしていることを、召集直前に示唆しました。

 この後、みんなの党の杉本和巳(杉本かずみ)さんが「まず、アルジェリア人質事件で黙祷をしたが、委員会は違うがインテリジェンス(国際的な機密情報)の問題を扱っていきたい」と述べたうえで、質問しました。

 このように、他党に行って当選した3人はやはり要領が良いようで、さっそく召集前から質問デビューしました。ただ、これまでこういう選挙制度のぎりぎりのところで当選していく人は世襲議員が多かったのですが、この3人は違うので、こういう要素も出てきたのかなと。それから、少なくとも2人以上は、地元の日常活動は多い人だったので、惜敗率が高くなった面もあるでしょう。

 このほか、衆院農林水産委員に、みんなの党立党以来初めての委員が誕生。みんなの党唯一の東北選出の新人・林宙紀(はやし・ひろき)さんでさっそく、「例外なき関税撤廃とTPP事前交渉入りについて」質問。これまで党派を問わずTPP反対だった農水委に、みんなの党がどういう刺激を与えるか興味深いところです。

 やりきれない面もありますが、将来的には、超党派での法案修正などもやりやすくなるでしょう。そして、仮に仮に、参院選で民主党が大敗するようなことになっても、「政権交代ある二大政党政治」はしっかりと守られていくと考えます。

 それにしても、小選挙区絶対論者の私でも、小選挙区は厳しいし、小選挙区・比例代表並立制は難しいなあ、と感じます。でも、この旗だけは絶対に降ろせない宮澤解散から20年目の通常国会が幕を開けます。

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いよいよ週明け通常国会召集 今後の政治日程は?

2013年01月25日 09時51分55秒 | その他

[写真]国会前庭、筆者撮影。

 昨日はTwitterでほえまくったら、税制改正大綱の最後の総会で異論が続出したらしく、所期の目的を達することができました。みなさんも、税制改正大綱決定や、予算原案決定の直前には、twitterで意思表示すると、ぎりぎり政策実現ができそうです。

 とはいえ、なかなかそのタイミングが分からないという人もいるでしょう。その場合は、レジまぐ版会員制ブログ「今後の政治日程by下町の太陽」をご活用ください。さきほど更新しました。

 解散後に少し購読者が減ってしまいました。それはある意味当然で、解散の日程情報の提供が最大の売りだったわけですので。解散情報はすぐには入らないかもしれませんが、しばらくは国会日程・政策決定プロセスにも力を入れて解説していきます。

 なお、国際会議、政治家個人のパーティーについては、国会運営に大きな影響を与える平日の首相の国内不在をのぞけば省かせていただいております。これは、国会運営をさぐるという目的のうえでは、あまり影響がないからです。 

 今年になってから、また購読者が増えてきました。どうぞよろしくお願いします。 


1月24日(木)のつぶやき その2

2013年01月25日 01時13分51秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

プラントメーカーの日揮は横浜市が本社。登記簿等公文書上は東京都千代田区が本社。横浜市でも西区みなとみらいに本社、港南区上大岡付近に事業所。要するに菅義偉の選挙区。

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@miyake_yukiko35 税金を投入して政府専用機を飛ばすわけですから、政府には最低限の情報を開示する義務があります。氏名を伏せることを許してしまえば、死亡者数を政府の都合のいいように発表できるようになりますよ。職場の同僚も氏名がわからなければ対応しづらくなります。

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衆議院農林水産委員会は散会しました。


午後1時から、大阪市立高校 #体罰 問題で4時間ほど国会審議があります。shugiintv.go.jp/jp/index.php RT @Matsuhiro 俺はアルジェリアで亡くなった方の実名より、大阪の体罰教師の実名のほうが知りたいんですが、なんでどこも報道しないんでしょうか?誰かおせーて!


税務署に領収書とられて交際関係まるわかり? RT @sugawaraisshu このたびの税制改正で、交際費課税がこれまでの600万円を800万円まで100%損金算入可能となりました。中小企業や飲食店関係には喜ばしいことかと思います。


おはようございます。今日もご挨拶まわりなど。先祖返りしたような税制改正案が報じられてますねー。

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自民党税制改正大綱に「道路特定財源化(道路整備に使途限定化)が入ってしまうと、税制改正法案を国会の審議で修正することは不可能です。現実的に無理です。なんとか今日、自民党内で見識を発揮してもらうしかありません。

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トンネルの事故や震災をふまえた道路の補修が大事ならば大事なほど、一般財源でやるべきなんです。ここにだまされないでください。


道路特定財源の復活は、ガソリン値下げ隊長としては、看過できない。

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真に必要な道路整備は、一般財源で手当てすれば良いのです。特定の自動車ユーザーからのみ、税金を取る為の理屈として特定財源を使ってはならない、と思います。

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短期的には、自動車取得税を廃止したならば、自動車重量税はもっと地方に譲与すべきです。道路特定財源にするなどめちゃくちゃです。詐欺です。自民党税制改正大綱。

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自動車取得税廃止。車が売れない理由は、若年層の貧困化。それに手をつけずに、取得税だけを廃止しても、回復するわけがない。その上、道路だけは作りまくる。めちゃくちゃだ。本当に命からコンクリートへの政策そのもの

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今夕正式決定。それまでになんとか阻止しましょう!RT @tyamasak26 自民党税制調査会は、消費税増税に伴って自動車取得税を廃止する一方、自動車重量税を減税したうえで「道路特定財源」にする方針を打ち出しました。道路特定財源復活により、かっての自民党時代の無駄な道路づくりの温


#自動車重量税 は59%(4170億円)が一般会計、41%(2862億円)が特別会計に入ります。このことを理解しない記者が多いため報道が分かりにくくなります。そして、その隙を突いて、野田毅会長ら自民党のベテランが決めてしまう。それが #自民党 です。

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自民党の税調、古だぬきの野田毅、や額賀ら自分たちの存在感や金のためにいちいち出てくるな!政府の邪魔するな!奴らが自民党の足を引っ張ってるんだな。参議院選挙大丈夫か?自民党の参議院議員は抗議しろよ、ヤバいぞ

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自動車所得税廃止で道路特定財源が復活するというニュース。また年末にあちこちで不要な工事が増えて渋滞で時間を無駄にしそうな予感大。東京新聞:道路特定財源 復活へ 自民税調:政治(TOKYO Web) tokyo-np.co.jp/article/politi…野田毅税制調査会長って何だか腹黒そうだな。

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参議院農林水産委員会でも閉会中審査をしています。webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php


速報:東京電力福島原発事故で検察当局が業務上過失致死傷容疑などで、勝俣恒久前会長を任意で事情聴取。 bit.ly/17n4iz

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衆議院文部科学委員会。地方教育行政組織法の改正に関して、自民党の議員と閣僚が議論。これに関しては、自民党にぜひがんばってほしいというのが本音です。

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「道路特定財源の復活」、自民党が来年度に先送り blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/…

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民主党下野後トップバッターは大串博志さん「改革の原点」諫早湾干拓事業から goo.gl/MebfQ


明日の「生活の党」大会。私は、○次期衆院選熊本2区としての活動を休止発表したこと、○従って同党熊本2区総支部長ではないこと、○本会は先般の選挙の総括会ではないこと、○前泊し当日臨むには地元日程的に調整が効かないこと等から欠席をさせて頂きます。盛会を祈念致します。

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1月24日(木)のつぶやき その1

2013年01月25日 01時13分50秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

そんな質疑が明日、閉会中審査があるから今日は早めに寝よう。。髪の毛乾いたし((((「・ω・)「

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おはようございます。きょうは衆議院で閉会中審査(委員会による国政調査権)があります。民主党のみならず、自民党の新人、日本維新の会の新人らの雰囲気が気になるところです。きょうから新衆議院が本格的にスタートします。#kokkai #dpj shugiintv.go.jp/jp/index.php

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自民党「平成25年度税制改正大綱」に「自動車重量税の道路特定財源化(使途限定化)」を盛り込むことについて同党政調に電話。「本当にやったら言葉は悪いが事実上のクーデータであり、絶対に許せない。税法を成立できないところまで追及する。お前ら自民党員を根絶やしにしてやる」と伝えました。


野田毅・自民党税調会長の議員事務所に電話。「マスコミさんが流しているだけで正直分からない」との答え。まあ本音だろうけれども、「自動車重量税の道路財源化(使途限定化)は歴史に対する裏切りであり絶対に許せない。野田議員に伝えてほしい」と言ったら、「うけたまわりました」とのことでした。

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そんな感じで、ことしの国会初日の午前8時台から、図らずも、ウォーミングアップしてしまいました。国政に対して当事者意識を持たず、傍観者でいることは、国家、歴史、子々孫々に対する犯罪である、と私は考えています。#kokkai

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#kokkai 衆議院農林水産委員会は、午前9時から理事会。この後、午前9時10分から、開議。閉会中審査として「畜産物の価格について」これに先立ち、林農相らのあいさつもあると思います。私もきょうはネット傍聴です。shugiintv.go.jp/jp/index.php


ニコニコ動画のニコニコ生放送でも中継があるようです。live.nicovideo.jp/watch/lv123704…

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通常国会の正式な召集は来週月曜日です。それに先立ち、国会の国政調査権にもとづき、衆議院農林水産委員会(森山裕委員長)と衆議院文部科学委員会(松野博一委員長)が閉会中審査をします。#kokkai

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正直、私も自民党新人や日本維新の会新人の議員の顔はぜんぜん分かりません。開票日の新聞を何紙か用意しています。今、開議しました。#kokkai


佐藤英道(さとう・ひでみち)さんという議員が登場しました。新聞では、公明党の北海道ブロック単独で初当選。52歳の1期生。見た感じ人柄よさそう。酪農・畜産で北海道の地方組織とのパイプ役?稲津久農水政務官が北海道10区に転じて2選。そのため比例があいたので、その後継者でしょう。

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公明党北海道本部の地方議員の酪農・畜産の声は佐藤英道議員→稲津久・農林水産政務官というラインで国政に反映するのでしょう。地方回りのガソリン代を考えただけでも、こういうシステムを民主党が完全につくるのは無理でしょう。そこでがんばりながらも逆にしがらみのない「改革の党」として再生を。


大串博志さんが登場。民主党下野後、国会初登場!(赤松広隆副議長就任あいさつ除く)#kokkai shugiintv.go.jp/jp/index.php


与党の質問。雪害対策で、林農相「共済に加入している方には迅速に対応するし、共済に加入していない方にも農水省のセーフティーネット制度で対応する」。なぜ、「共済に加入している人」に限って先に答弁するのか。深いなぞだ。#kokkai


本当に与野党逆転したんだね…画面見ながら改めて実感。#kokkai

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諫早湾干拓事業の開門に関しての予算をどうして補正予算に入れてくれなかったの?って質問。#kokkai

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大串博志さんは佐賀2区。質疑は、佐賀・長崎県の諫早湾の国営有明海干拓事業について。開門調査のための工事費が提出予定の補正予算(案)に盛り込まれていないことを質疑。民主党下野後初質問は意外や意外、地元の話。でも、党再建のためには、こういう地道な質疑に好感。#kokkai


#kokkai 武部元自民党幹事長の息子と村岡元自民党国対委員長の息子が、それぞれ、自民党と日本維新の会の新人トップバッターとして登場。正直、訳が分からないし、複雑になると、政治家を家業とする人が活躍しやすくなる。まだまだ日本の国会は政策よりもシステム作りが先です。


日本維新の会新人の高橋美穂(高橋みほ)という比例北海道、47歳、新人が質問に立ちました。はっきり言って、いろいろと問題がありそうな雰囲気を感じつつあります。#kokkai

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ハキハキはしてるけど、妙に作ったような笑顔と原稿読み中のゆらゆらの姿が気になるな高橋みほ議員w #kokkai

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日本維新の会・北海道、高橋みほ議員は、民主党政権を批判し、そのようにならないと、公明党・北海道の稲津政務官に宣言してほしいと質疑。政治的立ち位置が分かりにくいカオス国会となっています。#kokkai


日本維新の会新人・高橋美穂(高橋みほ)議員の肩書きは「行政書士・資格取得指導業、元衆院議員秘書、北海道大学大学院卒業」ということのようです。#kokkai


党勢拡大したみんなの党が、衆議院農林水産委員会に初登場。「新自由主義経済」を党是とするみんなの党。衆農水委は「党派を超えてわれら農林族議員」という内輪受けムードが強い委員会。それだけに、ちょっと興味深いことになりそうです。#kokkai

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速報:菅義偉官房長官は記者会見で、政府専用機の到着後に犠牲者9人の氏名を公表する方針を明らかに。 bit.ly/17n4iz

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みんなの党は、過去に2回、柿沢未途議員が他の委員会との連合審査会として、衆・農水委で質疑したことがあります。