衆参の外務・外交防衛委は、閉会中審査で、1時間半ずつの一般質疑の後、北朝鮮の5度目の核実験に対する抗議決議。
臨時国会は、再来週、9月26日(月)スタートです。
【平成28年2016年9月14日(水)衆議院外務委員会】
北朝鮮の「核弾頭」実験と度重なる各種ミサイルの発射について第191回国会閉会中審査がありました。
自民党の中山泰秀元外務副大臣の質疑で、ミサイルは約10分で到達する、と防衛省が答弁しました。
名称が再び変わった、日本維新の会からは、日本海側から吉田豊史さん(富山1区比例)が登場。「テレビを見ていたらお父さん戦争が起こるの、と聞かれた」と語りました。
私の意見としては、「国連決議に反する」「経済制裁決議には3か月ほどかかるのか」という質問がたびたび出ましたが、国境線の広い北朝鮮を国連経済制裁決議で封じ込めることができるのか、という根っこからの議論を聞いてみたかったです。
この後、自公民共維生6会派共同提出で、「北朝鮮による5度目の核実験に対する抗議決議」を採択しました。
先の国会の外務委員長だった、岸信夫さんは、外務副大臣として集団的自衛権解釈改憲を最初に米国に報告しましたが、第3次安倍第2次改造内閣で、再び外務副大臣になりました。憲法改正を実兄の安倍首相に代わって最初に米国に報告するねらいがあるとみられます。
このため、外務委員長がいないため、新藤義孝筆頭理事が、委員長代理をつとめました。
【平成28年2016年9月14日(水)参議院外交防衛委員会】
佐藤正久委員長が「外交防衛に関する件 とくに、北朝鮮核実験に関する件」を議題にしました。
こちらは外交防衛委員会ですので、稲田朋美防衛大臣も登場。「このたび就任しました稲田朋美です」としたうえで、イージスシステムによる多層防衛を説明しました。
防衛省防衛政策局長は、策源地(敵基地)攻撃は憲法上認められるが、「策源地攻撃をする能力は有していない」と答弁しました。
稲田防衛相は「核弾頭の小型化には相当な年限がかかるが、すでに北朝鮮が小型化にいたっている可能性はある」と語りました。日本防衛相の発言としては初めてでしょうか?
質疑では、さる7月10日(日)の第24回参議院議員通常選挙で初当選した、日本維新の会の浅田均さん(大阪)、沖縄の風の伊波洋一さん(沖縄)が質問デビューしました。
この後、佐藤正久委員長自ら、「核弾頭の爆発実験は日朝ピョンヤン宣言などに違反する」などとした、北朝鮮による5度目の核実験抗議決議」を起草。採決では、自民公共維無沖の7会派の全会一致で採択されました。すなわち、自民党、民進党、公明党、共産党、日本維新の会、無所属クラブ、沖縄の風の7会派です。
この委員会では、岸田外相と稲田防衛相がともに、両省で対応していく旨を発言しました。
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