[写真]「美しい国」をとなえた安倍晋三首相(故人)、5年前の2019年、宮城県内で、宮崎信行撮影。
市ヶ谷の一連の不祥事で、閉会中審査がありましたが、大臣が部下にキレているようにも見え、19日付でついた人事教育局長の答弁が混乱してストップするなど、野党議員からしてもきょうはお手上げという深刻な事態のようです。
国政は、木戸口英司さんをやぶって岩手選挙区で初当選した広瀬めぐみさんが秘書給与の詐取で東京地検特捜部が捜索。どこかで聞いた話だと思ったら、半年前に週刊新潮が報じた内容と全く同じです。その後に改善もしたようです。どうやら文京区に一戸建てを持つようです。弁護士夫妻で、当選時に「最高の広瀬めぐみだった」というような感じの「上位中産階級者」のキラキラで初当選した広瀬さんですが、エッフェル騒ぎ、常習性を疑わせる中級の料金の歌舞伎町のラブホテルに加えて、文京区の一戸建てということで、実は金に困っていたのかもしれません。補選はめんどうくさいかなという気もします。
【参議院情報監視審査会 きょう令和6年2024年7月30日(火)】
参も、改善勧告しました。自衛隊関係の報道はどういうわけか用語がおかしい場合もあり、「情報漏れ」という表現がありますが、特定秘密保護法の適正評価を受けていない自衛官が任務についたということのようです。それは「情報漏れ」で誤報ではないように感じますが、やはり違うと思います。前からあ、防衛省周辺の報道はこういうことが多い気がします。
【参議院外交防衛委員会】
午後1時から開かれ「在沖縄米軍事件の通報事案、防衛省・自衛隊の不適切事案に関する件」の集中審議。
感想として、沖縄米兵女児性被害の情報に関しては、県警・警察庁は全く悪くなく、外務省と日米合同委員会が「フレームワーク」を知らなかったことが悪いようです。
公明党は防衛オタクで、厚木基地・上瀬谷通信施設に近いところに事務所を持っていた上田勇さんが質問し、与党としては厳しいやりとり。「やっぱり事件に関する情報が地方自治体と全く共有されてなかったということであります。これまで関係省庁から報告を受ける中で、やっぱりいくつもの問題があったというふうに理解しています」「外務省はこれまでの理事(懇談)会での説明とか今日の答弁などでわかりにくい点も多いんですけれども、結果的に沖縄県は事件が発生してから約半年間の事件の存在すら知らされてなかったあります。外務省の説明では捜査当局は非公表事案と判断していることから防衛省にも連絡してないし結果的に沖縄県に伝わらなかったということであります」「どうも捜査機関と外務省では、政府内のこの情報共有があるべきなのかあってはならないのかあるいはその内容についても認識もずいぶん違いがあるというような印象も受けました」と語りました。上田さんは「上川大臣にリーダーシップを発揮していただいて、この現状残した問題点改善に全力を尽くしていただきたいと」としましたが、上川外相は「ご指摘の日米合同委員会の合意でございますが、在日米軍に係る事件事故に対しまして、日本側関係当局の迅速な対応を確保し、そうした事件事故が地域社会に与える影響を最小限のものとするために、米側から日本請府に対する通報の対象となる在日米軍に係る事件事故の基準を定めるとともに、通報の経路等を定めるもの」だとフレームワークを説明。で、ここからの言い訳として、「刑事事件につきましては、その認知があり方が事故の御認知があり方とは異なる」として、事件と事故は違うという、おそらく協定・法令にない認識を示した挙句に、「近年プライバシーに関しまして、SNS等の情報発信のツールが発達して、拡散されるリスクがある」と語りました。上田さんは「よく趣旨が理解できませんでした」と与党としてかなり厳しく返しました。
自民党の佐藤正久さん(来夏公認内定)は、理事懇談会を2時間ずつ2回開いたが、防衛省の説明が要領を得なかったのできょうの委員会を持つことになったと説明しました。
立憲民主党の福山哲郎さんは「本来なら2プラス2、日米韓の防衛閣僚級会合、さらにはクアッド、大変安全保障上大事な会議を外務大臣、防衛大臣もやってこられた直後でございますので、例えば拡大抑止についての議論」をしたいと述べました。
川崎重工業と海上自衛隊の事案で、政府は川重に資料がないと答弁しており、国税庁・刑事などが資料を持っているようで、そのルートから漏れた報道かもしれません。
潜水手当の水増し受給と警務隊がOBらを逮捕したことが木原稔大臣に人事教育局長が報告しなかった件は、木原さんも部下に不信感を持たざるを得ないという風情でしたが、人事教育局長も19日に交代したばかりで、本当に要領を得ない答弁で、グダグダでした。
市ヶ谷とそれ以外で認識が違うという指摘も出て、大変深刻な事態です。
【衆議院安全保障委員会】
朝9時から開かれた閉会中審査。
立憲民主党の渡辺周・常任幹事会議長は「この後に質問する重徳和彦委員の発議で自衛隊員を応援する議員連盟というのを立憲民主党は立ち上げた」とし、2年前の参院選の直前に「立憲は左翼」批判をかわすために立ち上げた議連(枝野幸男会長)が同党国会議員の9割が加入する最大の議連だと紹介。
渡辺さんは、特定秘密保護法をめぐって、適正調査を受けた者がIDカードをぶら下げたり、制服にバッジをつけたりするなどの「見える化」をはかるよう提案し、木原大臣も受け入れました。
議題はまだあります。パワハラで内局職員3人が処分されました。これについて人事教育局長は「模範となるべき内部部局の幹部職員」と語りました。模範が内局の部下に対してなのか、制服を含めた市ヶ谷以外なのか、文脈から判断つきかねました。
政権交代後に北澤俊美大臣を支えた、榛葉賀津也元防衛副大臣は護衛艦は命を共有しているから、艦長が特定秘密保護法に違反しても、情報を共有しようという姿勢を一から否定できないとしました。
「命」という言葉を使った国会議員のセンセイはきょうは榛葉さんだけだったかもしれません。
はっきり言うけど、充足率51%の自衛官の「命」を心配している国会議員は一人もいない。陸上自衛隊にいたっては駐屯地が駅から遠くて、会計検査院防衛検査第一課も出張がきつくてふらふら。深刻な賃上げ分断経済が情報の分断にもつながっていると考えます。
赤旗が報じた鬼木誠副大臣の南極の氷配布、広瀬議員の東京地検特捜部の件を広げる党はありませんでした。
【立憲民主党常任幹事会】
愛知15区で公認を内定し、186名に。参の公認内定はきょうはありません。次回は変則日程で、8月7日(水)に開催。
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