第三日目の行程もいよいよ終盤です。
西原町から国道329号線に乗って北上し、中城村、北中城村を訪ね、ホテルのある沖縄市に戻るコースです。
中城村(なかぐすくそん)の役場は、国道329号線沿いにあります。
道路から急角度で下ったところに役場庁舎はありました。
役場庁舎はけっして立派ではありませんでしたが、いただいた中城村要覧は立派な装丁の冊子でした。
※ 中城村の役場庁舎です。
役場で特産品を尋ねると、「隣のJAの店がいいと思うが、もう閉店している」とのことで、翌日に国道329号線を南下するので、その時に寄ってみることにしました。
翌日、そのJAで地元の主婦が作った【サーターアンダギー】を求めて、中身は賞味して包装袋を中城村の記念の品としました。手作りのお菓子はなかなか美味でした。
沖縄飲食事情「お菓子他」
沖縄を代表する伝統の菓子といったら、「ちんすこう」と「サーターアンダギー」があげられるでしょう。
ちんすこうは、小麦粉と砂糖、ラードを使用した焼き菓子です。
食感はクッキーに似ているとも、似ていないとも・・・。
口の中にもさもさ感は残るものの、なかなか美味しいお菓子です。
サーターアンダギーは、沖縄方言で揚げ物を意味し、砂糖を多めに使用した揚げドーナツと思っていただければ近い味です。
家庭の手作りの味として沖縄の家庭ではおやつのポピュラー版のようです。事実、お店でも「かあさんの手作りの味」などと記して販売していました。
精白糖を使用したものを「白」、黒糖を使用したものを「黒」と称しているそうですが、私は両方とも食してみた結果、あっさりとした「白」の方がお好みでした。年齢のせいでしょうかね・・・。
お菓子とは少し違いますが、首里城公園の近くの喫茶店で「ぶくぶく茶」という珍しいお茶を試しました。
ぶくぶく茶は、明治から戦前の昭和にかけて那覇市でよく飲まれていたものが一時途絶えたそうです。それを近年になって復活させたところ旅行者などに人気になったようです。
ぶくぶく茶そのものについては、私が訪れた喫茶店も含めて紹介してあるブログを見つけましたので、興味のある方はそちらをクリックしてみてください。⇒(こちら)
私はこのぶくぶく茶屋「嘉例山房」で、たくさんあったメニューの中から、薬草を13種ブレンドしたぶくぶく茶をオーダーしました。(650円)
でてきた大きなお椀の中の液体を茶筅で泡立てると、なるほど泡がぶくぶくと出てきます。その泡をすくいブレンド茶に乗せていただくというわけです。
※ 懸命に茶筅を回して泡立てました。
※ 泡を茶の上に載せ、添えて出された菓子と香の物と共に味わいます。
味?味ですか? ぶくぶくした泡には特別な味はありません。お茶の方は薬草をブレンドしたものですから、薬草らしい香りが漂っていました。
沖縄そば、泡盛、料理、お菓子…、本土から少し離れていることもあって、沖縄独特の生活文化が育まれ、伝えられてきたことを実感しました。